神様「科学の神様だ」
Part1
1 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 00:30:12 ID:2AKtDq5A
ーーー 某研究所跡・裏
ザッ ザッ
男「ふぅ、この建物って奥にこんなところがあったんだ」
ザッ ザッ
男(あれ?人がいる?)
男「あっ、こんにちは」
少女「??」キョロキョロ
男「あの~」
少女「!?」ハッ
少女「し・・・」
男「?」
少女「(神 ーージジッ 皆 ーージジッ か?!)」
男(なんだ? このノイズみたいなのは)
シーン
2 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 00:34:03 ID:2AKtDq5A
少女「失礼・・・ これで聞こえるか? というか見えるのか?」
男「はい?」
少女「・・・いや、なんでも」
男「あのー こんな所で何してたんですか?」
少女「・・・砂粒を数えていた」
男「砂粒?」
少女「それより・・・」
男「あっすいません、立ち入り禁止ですよねココ」
少女「・・・・・・」
男「こんな所にこんなものがあるなんて。 教会? 神社の様にも見えるけど」
少女「・・・・・・」
男「あの~」
3 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 00:37:24 ID:2AKtDq5A
少女「どうしてここに?」
男「下にある研究所跡の奥に回ったら汚らしい建物が上に見えたもんで」
少女「き!汚ない?」
男「あっ すいません」
少女「ま、まぁ確かに汚れて・・・ いるな・・・」キョロキョロ
少女「名前は?」
男「えっ? 男と言います。 ここの方ですか?」
少女「!?」
男「どうかしました?」
少女「あっ、か・・・ 神だ」
男「・・・はい? 神? あ~神田(かみだ)さん」
少女「違う、神様!」
男「・・・・・・」
少女「?」
4 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 00:39:49 ID:2AKtDq5A
ピロリン♪
神様「?!」
男「メール・・・ うへぇ~ これから部活ミーティングかよ」
神様「そ・・・ それは!」
男「じゃ、そろそろ帰りますので」
神様「ちょ、ちょっと待ったー!」
男「なにか?」
神様「そ・・・ その端末・・・」ワナワナ
男「端末?」
神様「見せてもらっても?」
男「スマホ? どうぞ」 スッ
神様「すまない、私は実体がないから触れないのだ」
男「は? 実体がない?」
5 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 00:42:53 ID:2AKtDq5A
神様「私に触れてみろ」
男「え? うそ何これ!」スカスカ
男「ホログラムか何か? 本体は奥の建物にいるの?」
神様「そんな安い技術と一緒にするな」
神様「其方の脳に直接姿を投影している」
男「そなた? 脳に直接?」
神様「まぁ本体があの中にあるという表現は半分当たっているがな」
男「もしかして幽霊?」
神様「失礼な、そんな非科学的なものと一緒にするな」
男「でも非科学的な物としか言い様がない気が・・・」
神様「それよりも・・・ そのスマホをもう少し上にかざしてもらっても良いか?」
男「あぁ、この位?」
神様「十分だ。それでは失礼して・・・」
6 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 00:45:11 ID:2AKtDq5A
神様「これは・・・ 間違いない」ブツブツ
男(この子、ちょっと痛いけど可愛いな)
神様「嬉しいことを言う、だが痛いと言う部分は心外だな」
男「えっ! 聞こえたの?」
神様「そうか、私とこんなに脳波パターンも近いんだな。 それで・・・」
男「ねぇ、そんなにスマホめずらしい? 持ってないの?」
神様「ん? 神だからな」
男「そうですか・・・」
7 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 00:47:39 ID:2AKtDq5A
神様「頼みがあるんだが、ブラウジングしても良いか? 5分、いや3分でも良い」
男「ブラウジング?」
神様「インターネットワーク、で通じるか?」
男「あ~ネット? 良いけど触れないのにどうやって? 奥にいるなら持って行くよ?」
神様「いや、このままで大丈夫だ」
男(うわっ、何かスマホ超熱くなってるんだけど!)
ふむ、やはり隠されているか・・・
しかし・・・ ここまで来たか!
あ~、惜しいなぁ、あと一歩なんだが!
ブツブツーーー
神様「!?」
男「ん? どうしたの?」
神様「・・・・・・」
8 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 00:49:59 ID:2AKtDq5A
男「ねぇ、大丈夫? 急に黙り込んで」
神様「あっ、あ~すまない。 ちょっと悪い物を見た」
男「ブラクラでも踏んだ?」
神様「引き留めてすまなかった。 楽しかったぞ」
男「ふふっ」
神様「なんだ? その含みのあるような笑いは」
男「いや、本物の神様みたいな口調だなって。 うまいうまい」
神様「信じていないな?」
男「じゃ、暗くなってきたし帰るわ。 今度は奥にいる本物に会えますように!」タッタッ
神様(・・・・・・)
9 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 00:53:57 ID:2AKtDq5A
ーーー 翌日朝・学校
幼馴染「おっはよー男。 今日も元気に堅いかね?」
男「お前・・・ 突っ込む気力もねぇよ」
幼馴染「そう言えば、昨日は部会来なかったねぇ」
男「ちょっと野暮用で」
幼馴染「私は寂しくて・・・ 寂しさのあまり胸がはち切れてBカップになっちゃったよ」
男「はち切れてBカップかよ・・・ そうだ、お前研究所跡知ってるか?」
幼馴染「研究所跡?」
男「バス停前の」
幼馴染「あ~、あの廃墟?」
男「あの裏側に教会のような・・・ 神社みたいのがあるんだよ」
幼馴染「ほ~ あそこって真昼間っから出るらしいよ~
誰もいないのに声が聞こえるんだって! うそ! 怖い! 怖いよ!
抱きしめて! 真昼間から抱きしめて!」
男「聞いたよ俺も。 正体も見た・・・ と思う」
幼馴染「もっと強ーーー はい?」
10 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 00:56:41 ID:2AKtDq5A
男「だから、そこで変な声を聞いて変な物を見た」
幼馴染「そうなんだ・・・ うん、私は男を信じる。 大丈夫だよ。
DTを拗らして妄想と現実がゴッチャになることだってあるさ」
男「はぁ~、そろそろ先生来るから自分のクラスに戻れよ」
幼馴染「酷い! こんなに可愛い幼馴染なのに! 女ね。 他の女に鞍替えするのね!」
男「何バカなこと言ってんだよ」
幼馴染「ちぇ、ノリ悪い~な まぁいいや」ヨッコイショ
男「だから何で前に座るんだよ。 帰れよ」
幼馴染「えっ? 私ってホントに隣のクラスなの? 初耳!!
どうしよう、ねぇ男! 私の記憶が書き換えられてる!」
先生「おい男と幼馴染。 先生が来たんだから静かにしてろ」
幼馴染「ふぇ~い」
男「??」
11 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 00:58:59 ID:2AKtDq5A
神様「そうだぞ男、余計な事は喋らずに静かにしていろ」
男「ん?」クルッ
ガタッ
男「あんた、なんでこーーー」
神様「事情は後ほど話す。 大人しくしておれ」ボソ
先生「おい、うるさいぞ!」
男「あっ・・・ すいません」
神様「・・・」ニコッ
男「(か、可愛い・・・)」
神様「嬉しいことを言う」
12 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 01:03:25 ID:2AKtDq5A
ーーー 昼休み
神様「男、ちょっと顔を貸せ」
幼馴染「うん、分かった。 でもでも優しくしてね」ポッ
神様「・・・幼よ、私の話をきちんと聞いていたのか?」
男「んじゃ隣の空き教室でも行こうか」
神様「あっ、ああ。 スマホを忘れるな」
男「スマホ? なんで?」
神様「なんでも良い。行くぞ」
スタスタ
神様「・・・・・・」
男「どうしたの? ドアの前で」
神様「開けてくれるか?」
男「ん? あぁ」ガラガラ
神様「うむ」
男「?」
13 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 01:05:53 ID:2AKtDq5A
ーーー 空き教室
男「さて、聞きましょうか」
神様「(その前にだ)」
男「なんで頭に直接話しかけてくるんだよ」
神様「(隣の部屋で幼が聴診器を使ってこちらの部屋の様子を伺っている)」
男「はぁ~、ちょっと言ってくる」
神様「それには及ばん ーーーこれで大丈夫だ」
男「何した?」
神様「気にする必要は無い」
神様「さて、昨日説明したと思うが私は神だ」
男「神田さんだっけ」
神様「違う! か・み・さ・ま! 以前は女神と呼ばれていた」
男「女神にしては幼すぎね? もっとさぁ ーーー」
バチッ!
男「うゎ! 静電気か? 痛って~」
14 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 01:08:54 ID:2AKtDq5A
神様「茶化さずに聞け」
神様「やることが出来た。協力しろ」
男「・・・・・・」
神様「・・・・・・」
男「・・・・・・」
神様「・・・・・・」
男「え?終わり?」
神様「うむ」
男「もう少しさぁ、何かあるでしょ」
神様「?」
男「なんというか・・・」
神様「なるほど。そう言うことか」ポンッ
男「そうそう」
15 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 01:11:56 ID:2AKtDq5A
神様「男よ、お前を私の神官に任命する」キリッ!
男「しんかん?」
神様「ありがたく拝命するが良い。これでよいか?」フフン
男「・・・・・・」
神様「誇るが良い。私の神官だぞ」
男「違う、そうじゃない」
神様「あ?」
男「まぁ良いや、そんなことより」
神様「そんなこと、とは失礼な」
男「何で学校にいるのさ。周りもヤツも普通に接しているし」
神様「私に質問とは恐れ多いぞ」
男「だって変でしょどう考えても、それに実体は無いんじゃないの?」
16 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 01:15:09 ID:2AKtDq5A
神様「仕方の無いヤツだ。 神官でもあるし今回は特別に答えてやる」ハァー
男「そりゃ、どうも」
神様「周りの者達には私が入学から今日までの記憶を作り追記した」
男「はい?」
神様「私の姿に関しては、そのスマホと小箱を接続。
脳波や量子を組み合わせて皆の脳に投影像を送り込んでいる。」
男「・・・・・・」
男「うん、ぜんっぜん意味わかんない」
神様「つまりだ、超高性能なコンピュータとお前のスマホを繋いで
周りに私が居るように脳に電波を送っている。これで良いか?」
男「ちょっと待って、そんなこと出来るわけ無いっしょ」
神様「造作も無い」
男「何だ何だ、そのオカルトは!」
神様「無礼な、オカルトなんかと一緒にするでない」ムッ
男「どっちでも良いわ! って言うか俺に何しろって言うのさ」
17 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 01:18:00 ID:2AKtDq5A
神様「私のサポートを任せる」
男「何のサポートよ」
神様「全てだ」
男「具体的には」
神様「鈍いヤツだ。 先が思いやられる」
男「それはこっちのセリフだよ」
神様「私は実体がない。 つまり物に触れることが出来ない」
男「あ~ それでさっきドアを開けさせたのか」
神様「私が周りから違和感の無いように気を配る。 それがお前のすべきことだ」
男「何だよそれ、奴隷じゃん」
神様「おい!言葉に注意しろ! 奴隷ではない神官だ!」キッ
男「急に怖い顔してどうしたんだよ」
18 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 01:20:30 ID:2AKtDq5A
神様「・・・・・・」
男「分かったよ。 協力しますよ」
神様「よし、頼んだぞ我が神官よ」ニコッ
男「(うっ、可愛い・・・)」
神様「嬉しことを言う」
男「・・・俺からもお願いが一つある」
神様「あ?」
男「人の頭の中を勝手に覗かないこと」
神様「何を言っている。 お前は私のーーー」
男「分かった? じゃなきゃスマホの電源を切る」
神様「うっ・・・」ギクッ
男「スマホの電源を切ればアンタは消えると言うことだけは理解できた」
ーーー 某研究所跡・裏
ザッ ザッ
男「ふぅ、この建物って奥にこんなところがあったんだ」
ザッ ザッ
男(あれ?人がいる?)
男「あっ、こんにちは」
少女「??」キョロキョロ
男「あの~」
少女「!?」ハッ
少女「し・・・」
男「?」
少女「(神 ーージジッ 皆 ーージジッ か?!)」
男(なんだ? このノイズみたいなのは)
シーン
2 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 00:34:03 ID:2AKtDq5A
少女「失礼・・・ これで聞こえるか? というか見えるのか?」
男「はい?」
少女「・・・いや、なんでも」
男「あのー こんな所で何してたんですか?」
少女「・・・砂粒を数えていた」
男「砂粒?」
少女「それより・・・」
男「あっすいません、立ち入り禁止ですよねココ」
少女「・・・・・・」
男「こんな所にこんなものがあるなんて。 教会? 神社の様にも見えるけど」
少女「・・・・・・」
男「あの~」
3 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 00:37:24 ID:2AKtDq5A
少女「どうしてここに?」
男「下にある研究所跡の奥に回ったら汚らしい建物が上に見えたもんで」
少女「き!汚ない?」
男「あっ すいません」
少女「ま、まぁ確かに汚れて・・・ いるな・・・」キョロキョロ
少女「名前は?」
男「えっ? 男と言います。 ここの方ですか?」
少女「!?」
男「どうかしました?」
少女「あっ、か・・・ 神だ」
男「・・・はい? 神? あ~神田(かみだ)さん」
少女「違う、神様!」
男「・・・・・・」
少女「?」
4 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 00:39:49 ID:2AKtDq5A
ピロリン♪
神様「?!」
男「メール・・・ うへぇ~ これから部活ミーティングかよ」
神様「そ・・・ それは!」
男「じゃ、そろそろ帰りますので」
神様「ちょ、ちょっと待ったー!」
男「なにか?」
神様「そ・・・ その端末・・・」ワナワナ
男「端末?」
神様「見せてもらっても?」
男「スマホ? どうぞ」 スッ
神様「すまない、私は実体がないから触れないのだ」
男「は? 実体がない?」
5 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 00:42:53 ID:2AKtDq5A
神様「私に触れてみろ」
男「え? うそ何これ!」スカスカ
男「ホログラムか何か? 本体は奥の建物にいるの?」
神様「そんな安い技術と一緒にするな」
神様「其方の脳に直接姿を投影している」
男「そなた? 脳に直接?」
神様「まぁ本体があの中にあるという表現は半分当たっているがな」
男「もしかして幽霊?」
神様「失礼な、そんな非科学的なものと一緒にするな」
男「でも非科学的な物としか言い様がない気が・・・」
神様「それよりも・・・ そのスマホをもう少し上にかざしてもらっても良いか?」
男「あぁ、この位?」
神様「十分だ。それでは失礼して・・・」
神様「これは・・・ 間違いない」ブツブツ
男(この子、ちょっと痛いけど可愛いな)
神様「嬉しいことを言う、だが痛いと言う部分は心外だな」
男「えっ! 聞こえたの?」
神様「そうか、私とこんなに脳波パターンも近いんだな。 それで・・・」
男「ねぇ、そんなにスマホめずらしい? 持ってないの?」
神様「ん? 神だからな」
男「そうですか・・・」
7 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 00:47:39 ID:2AKtDq5A
神様「頼みがあるんだが、ブラウジングしても良いか? 5分、いや3分でも良い」
男「ブラウジング?」
神様「インターネットワーク、で通じるか?」
男「あ~ネット? 良いけど触れないのにどうやって? 奥にいるなら持って行くよ?」
神様「いや、このままで大丈夫だ」
男(うわっ、何かスマホ超熱くなってるんだけど!)
ふむ、やはり隠されているか・・・
しかし・・・ ここまで来たか!
あ~、惜しいなぁ、あと一歩なんだが!
ブツブツーーー
神様「!?」
男「ん? どうしたの?」
神様「・・・・・・」
8 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 00:49:59 ID:2AKtDq5A
男「ねぇ、大丈夫? 急に黙り込んで」
神様「あっ、あ~すまない。 ちょっと悪い物を見た」
男「ブラクラでも踏んだ?」
神様「引き留めてすまなかった。 楽しかったぞ」
男「ふふっ」
神様「なんだ? その含みのあるような笑いは」
男「いや、本物の神様みたいな口調だなって。 うまいうまい」
神様「信じていないな?」
男「じゃ、暗くなってきたし帰るわ。 今度は奥にいる本物に会えますように!」タッタッ
神様(・・・・・・)
9 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 00:53:57 ID:2AKtDq5A
ーーー 翌日朝・学校
幼馴染「おっはよー男。 今日も元気に堅いかね?」
男「お前・・・ 突っ込む気力もねぇよ」
幼馴染「そう言えば、昨日は部会来なかったねぇ」
男「ちょっと野暮用で」
幼馴染「私は寂しくて・・・ 寂しさのあまり胸がはち切れてBカップになっちゃったよ」
男「はち切れてBカップかよ・・・ そうだ、お前研究所跡知ってるか?」
幼馴染「研究所跡?」
男「バス停前の」
幼馴染「あ~、あの廃墟?」
男「あの裏側に教会のような・・・ 神社みたいのがあるんだよ」
幼馴染「ほ~ あそこって真昼間っから出るらしいよ~
誰もいないのに声が聞こえるんだって! うそ! 怖い! 怖いよ!
抱きしめて! 真昼間から抱きしめて!」
男「聞いたよ俺も。 正体も見た・・・ と思う」
幼馴染「もっと強ーーー はい?」
10 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 00:56:41 ID:2AKtDq5A
男「だから、そこで変な声を聞いて変な物を見た」
幼馴染「そうなんだ・・・ うん、私は男を信じる。 大丈夫だよ。
DTを拗らして妄想と現実がゴッチャになることだってあるさ」
男「はぁ~、そろそろ先生来るから自分のクラスに戻れよ」
幼馴染「酷い! こんなに可愛い幼馴染なのに! 女ね。 他の女に鞍替えするのね!」
男「何バカなこと言ってんだよ」
幼馴染「ちぇ、ノリ悪い~な まぁいいや」ヨッコイショ
男「だから何で前に座るんだよ。 帰れよ」
幼馴染「えっ? 私ってホントに隣のクラスなの? 初耳!!
どうしよう、ねぇ男! 私の記憶が書き換えられてる!」
先生「おい男と幼馴染。 先生が来たんだから静かにしてろ」
幼馴染「ふぇ~い」
男「??」
11 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 00:58:59 ID:2AKtDq5A
神様「そうだぞ男、余計な事は喋らずに静かにしていろ」
男「ん?」クルッ
ガタッ
男「あんた、なんでこーーー」
神様「事情は後ほど話す。 大人しくしておれ」ボソ
先生「おい、うるさいぞ!」
男「あっ・・・ すいません」
神様「・・・」ニコッ
男「(か、可愛い・・・)」
神様「嬉しいことを言う」
12 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 01:03:25 ID:2AKtDq5A
ーーー 昼休み
神様「男、ちょっと顔を貸せ」
幼馴染「うん、分かった。 でもでも優しくしてね」ポッ
神様「・・・幼よ、私の話をきちんと聞いていたのか?」
男「んじゃ隣の空き教室でも行こうか」
神様「あっ、ああ。 スマホを忘れるな」
男「スマホ? なんで?」
神様「なんでも良い。行くぞ」
スタスタ
神様「・・・・・・」
男「どうしたの? ドアの前で」
神様「開けてくれるか?」
男「ん? あぁ」ガラガラ
神様「うむ」
男「?」
13 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 01:05:53 ID:2AKtDq5A
ーーー 空き教室
男「さて、聞きましょうか」
神様「(その前にだ)」
男「なんで頭に直接話しかけてくるんだよ」
神様「(隣の部屋で幼が聴診器を使ってこちらの部屋の様子を伺っている)」
男「はぁ~、ちょっと言ってくる」
神様「それには及ばん ーーーこれで大丈夫だ」
男「何した?」
神様「気にする必要は無い」
神様「さて、昨日説明したと思うが私は神だ」
男「神田さんだっけ」
神様「違う! か・み・さ・ま! 以前は女神と呼ばれていた」
男「女神にしては幼すぎね? もっとさぁ ーーー」
バチッ!
男「うゎ! 静電気か? 痛って~」
14 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 01:08:54 ID:2AKtDq5A
神様「茶化さずに聞け」
神様「やることが出来た。協力しろ」
男「・・・・・・」
神様「・・・・・・」
男「・・・・・・」
神様「・・・・・・」
男「え?終わり?」
神様「うむ」
男「もう少しさぁ、何かあるでしょ」
神様「?」
男「なんというか・・・」
神様「なるほど。そう言うことか」ポンッ
男「そうそう」
15 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 01:11:56 ID:2AKtDq5A
神様「男よ、お前を私の神官に任命する」キリッ!
男「しんかん?」
神様「ありがたく拝命するが良い。これでよいか?」フフン
男「・・・・・・」
神様「誇るが良い。私の神官だぞ」
男「違う、そうじゃない」
神様「あ?」
男「まぁ良いや、そんなことより」
神様「そんなこと、とは失礼な」
男「何で学校にいるのさ。周りもヤツも普通に接しているし」
神様「私に質問とは恐れ多いぞ」
男「だって変でしょどう考えても、それに実体は無いんじゃないの?」
16 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 01:15:09 ID:2AKtDq5A
神様「仕方の無いヤツだ。 神官でもあるし今回は特別に答えてやる」ハァー
男「そりゃ、どうも」
神様「周りの者達には私が入学から今日までの記憶を作り追記した」
男「はい?」
神様「私の姿に関しては、そのスマホと小箱を接続。
脳波や量子を組み合わせて皆の脳に投影像を送り込んでいる。」
男「・・・・・・」
男「うん、ぜんっぜん意味わかんない」
神様「つまりだ、超高性能なコンピュータとお前のスマホを繋いで
周りに私が居るように脳に電波を送っている。これで良いか?」
男「ちょっと待って、そんなこと出来るわけ無いっしょ」
神様「造作も無い」
男「何だ何だ、そのオカルトは!」
神様「無礼な、オカルトなんかと一緒にするでない」ムッ
男「どっちでも良いわ! って言うか俺に何しろって言うのさ」
17 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 01:18:00 ID:2AKtDq5A
神様「私のサポートを任せる」
男「何のサポートよ」
神様「全てだ」
男「具体的には」
神様「鈍いヤツだ。 先が思いやられる」
男「それはこっちのセリフだよ」
神様「私は実体がない。 つまり物に触れることが出来ない」
男「あ~ それでさっきドアを開けさせたのか」
神様「私が周りから違和感の無いように気を配る。 それがお前のすべきことだ」
男「何だよそれ、奴隷じゃん」
神様「おい!言葉に注意しろ! 奴隷ではない神官だ!」キッ
男「急に怖い顔してどうしたんだよ」
18 : ◆8YCWQhLlF2:2016/01/12(火) 01:20:30 ID:2AKtDq5A
神様「・・・・・・」
男「分かったよ。 協力しますよ」
神様「よし、頼んだぞ我が神官よ」ニコッ
男「(うっ、可愛い・・・)」
神様「嬉しことを言う」
男「・・・俺からもお願いが一つある」
神様「あ?」
男「人の頭の中を勝手に覗かないこと」
神様「何を言っている。 お前は私のーーー」
男「分かった? じゃなきゃスマホの電源を切る」
神様「うっ・・・」ギクッ
男「スマホの電源を切ればアンタは消えると言うことだけは理解できた」
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