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神娘「我を呼んだか!」男「呼んでません」

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Part8
249: ◆lwQY2qw84A:2013/09/19(木) 01:09:41 ID:UAsR/Ks2
男「ところで何の本を読んでた?」
神娘「結構有名な本らしいが外国の物だからな、うむ」
男「(ロミオとジュリエットねぇ、随分古い物を)」
神娘「面白い話だ、だがまあ引き込まれてしまってな…」
男「(引っ掛かるな)」
男「(立場の違いで決して付き合えぬ者か…)」
神娘「どうした?」
男「なんでも?」
神娘「そうか」
男「(…まさかな、自惚れも程々にしないと)」

250:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/19(木) 01:10:15 ID:ZucHJtg6
いやね、そのまさかなのよね

251: ◆lwQY2qw84A:2013/09/19(木) 01:11:13 ID:UAsR/Ks2
本日はここまで 骨は組んだ適当に肉を付けつつぼちぼちと
おやすみなさい 良い夢を

252:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/19(木) 01:27:03 ID:ts1I2hSU
神様かわいい

253:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/19(木) 01:33:06 ID:ZucHJtg6
ぺろぺろ


254:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/19(木) 01:36:31 ID:4GvZgKzY
モグモグ

255: ◆lwQY2qw84A:2013/09/19(木) 06:19:46 ID:UAsR/Ks2
男「そう言えば神様ってお酒好きらしいね」
神娘「飲めぬ神は無い、神は皆酒好きだぞ」
男「いやぁ、お酒を奉納したら信仰になるかなと」
神娘「その心意気やよし、だが見返りを求めた奉納はあまり効果にならんからよいぞ」
男「神様が集まったら酒の消費量がやばそうだな」
神娘「まあそれ専用の神も居たし問題にはならんかったな、一人当たり6は飲むか」
男「コップ6杯か?すごいな」
神娘「神は器を使わんぞ?」
男「…じゃあもしかして6升?」
神娘「いや、樽で6だ」
男「………」

256: ◆lwQY2qw84A:2013/09/19(木) 06:23:53 ID:UAsR/Ks2
―――――
男「神様って海好きなの?山好きなの?」
神娘「どちらも好きだ…うむ、この国の中ならば大抵好きだな」
男「…なんだろう、なんかこの神社に引き篭ってる印象しかないから思い浮かばない」
神娘「たわけが、神有月には出雲に大集合するわ」
男「ちなみに移動方法は?徒歩?乗り物使う?」
神娘「ふむ、両方?」
男「歩きもするのか、意外だな」
神娘「大体超特急で行けばこの国の端に居ても3だな」
男「三日?」
神娘「三時間」
男「……」

257: ◆lwQY2qw84A:2013/09/19(木) 06:24:34 ID:UAsR/Ks2
以上 おまけにも満たないおまけ

258:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/19(木) 08:00:37 ID:WJ1vLCyc
神様すげえ!

259:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/19(木) 09:49:09 ID:6kKdiSVI
縁側でかみにゃんを膝にのせてひなたぼっこしたい

260:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/19(木) 12:19:42 ID:CvowtXXY
出雲に行く以外は引きこもってるのでは?

262: ◆lwQY2qw84A:2013/09/19(木) 22:37:02 ID:UAsR/Ks2
先生「ここが○○神社だ…おいそこ!無暗に歩こうとするな!」
友「げっ」
男「お前は変わらんな」
先生「えー知っての通り、ここは国に認可された唯一の神社であるがーその理由については不明となっている」
男「(…不思議なもんだよ全く)」
先生「認可されたのは昔の話でありそのままなぁなぁでここまで続いてきたと思われ…」
友「先生、言い方に棘が混じってないか?」
男「あの人そういった類を信じてないからな」
友「居るかもしれんのにな」
男「(居るんだがな)」

263: ◆lwQY2qw84A:2013/09/19(木) 22:48:09 ID:UAsR/Ks2
少女「あっ、あのお猿可愛い?」
女「この建造物良い…、ロマンを感じる」
神娘「いやぁ懐かしい」
子供「ままー、あれなに?」
老人「いいのぉ…一生に一度来てみたかったわい」
老婆「おじいさんそれ毎年言ってるじゃないですか」
男「盛況だな」
友「そうだな」
男「でも多分誰も信仰目的出来てないんだろうな」
友「完全に観光地って感じ?」

264:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/19(木) 23:10:41 ID:ts1I2hSU
おいなんか混じってるぞ

265: ◆lwQY2qw84A:2013/09/19(木) 23:20:44 ID:UAsR/Ks2
男「それで、お前はどうするんだ」
友「んー…取り合えず調べてみる!何か新発見があるかもしれん」
男「そうか、頑張れよ」
友「明日は冒険だかんなー!」
男「あいよ」
男「……」
男「おい」
神娘「おお、神主」
男「何平然としてんだよ」

266: ◆lwQY2qw84A:2013/09/19(木) 23:24:29 ID:UAsR/Ks2
男「いや、いやいや…普通に外に出てきてるんじゃないよ、ナチュラルに人に混じってるんじゃないよ」
神娘「いやなに、懐かしくてな」
男「いいたいのはそうじゃねえよ」
神娘「落ち着け神主、口調が乱雑になって来とる」
男「誰のせいだと思ってるんだ…」
神娘「まあ落ち着け、ちゃんと訳は話す」
男「そうしてくれ」
神娘「ふむ、まずは私が外に出たとお前は思ってるがそれは誤りだぞ」
男「なんだと」

267: ◆lwQY2qw84A:2013/09/19(木) 23:26:29 ID:UAsR/Ks2
神娘「ちょいと触ってみい」
男「なんだ?普通に触れられるんじゃ」スカッ
神娘「な?」
男「……」スカッ スカッ
神娘「ここにあるのは謂わば私の精神体、実態を持たぬ影の様な存在」
男「成程…なんか納得はできた、少しだが」
神娘「うむ」

268: ◆lwQY2qw84A:2013/09/19(木) 23:34:14 ID:UAsR/Ks2
男「でもここってそう簡単に来れるもんなのか?あの森からはずいぶん遠いけど」
神娘「なに、お前に憑けておいただけだから心配は要らん」
男「ちょっともう一回言って」
神娘「お前に我の精神体を憑けておいたから別に心配はいらんと言っておる」
男「運び屋みたいだな…」
神娘「不満だったらすまんの」
男「いや、別に回りくどいやり方せんでも一言言ってくれればよかったのに」
神娘「びっくりした顔を見たくて」
男「子供か」

269: ◆lwQY2qw84A:2013/09/19(木) 23:58:23 ID:UAsR/Ks2
神娘「して、まあ理由なくこのような事をしたのではない」
男「違うのか?」
神娘「違うわたわけ、正直言ってお主に力を借りすぎるのもどうかと思っていてな」
男「信仰が集まっているかもしれないと思ってここに来たと」
神娘「然様」
男「で、結果は」
神娘「欲も無し、良くも無し」
男「悪いんだな」
神娘「そうともいう」


270: ◆lwQY2qw84A:2013/09/20(金) 00:33:40 ID:23WmIBeg
神娘「まあ、そんなもんだろうとは思っていたのだ」
男「観光と信仰は別だもんな」
神娘「そんな生易しい事を期待してはいない、ただ儲けもんだとは思っていたが」
男「嫌に俗物っぽい物言いだけどいいのか」
神娘「神と仏は違う、神なんて元々生臭いもんだぞ」

271:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/20(金) 01:27:41 ID:r7Opo6KA
どの酒が好みか知らんので
っビール十樽
っワイン十樽
っ日本酒十樽
っテキーラ十樽
神娘さんどうぞぉ!

272: ◆lwQY2qw84A:2013/09/21(土) 14:47:52 ID:u57Vfq86
「それで、まだ対策は練れんのか」
「いかんせん我が国としても初めての事態でして…」
「ええい何が専門家だ、奴らは無能か」
「霊視能力者もまゆつばものでして…どうにも」
「国の一大事だぞ?」
「私としてもこんな事態にどうしたらいいか…」
「…彼女はまだ見つからんか」
「ええ」
「探せ、なんとしても協力を仰がねば…」
「誰なんですか?彼女とは」
「……」

273: ◆lwQY2qw84A:2013/09/21(土) 14:56:43 ID:u57Vfq86
―――
男「……おはよう」ムクリ
友「ふぁ~…おう、おはよう」
男「(既に修学旅行も三日目に突入し半分が過ぎた)」
友「んー…やっぱ手掛かりすらつかめねえなー」
男「場合に寄っちゃ国も関係してるんだろ?(相変わらず神様は神宮に籠って何かしている)」
友「あーね、まあちょっとだけ分かりゃいいと思ったんだが…」
男「(”力を蓄える為”とか言ってたが…信仰以外の力のソースがあの神宮にはあるのだろうか?)」
友「もうちょい調べるか観光するかどっちにしようか」
男「観光したらどうだ?勿体ないぞ?」
友「そうすっかー…」

274: ◆lwQY2qw84A:2013/09/21(土) 16:48:24 ID:u57Vfq86
神娘「おお、久しぶりではないか」
男「数日ぶりだろ」
神娘「毎日のように顔付き合わせてきた仲ではないか」
男「まあ、そうだが」
神娘「お前の友人はここが気に入ってるのか?」
男「らしい、あいつは今日神宮にはいかないみたいだし」
神娘「ふむ」

275: ◆lwQY2qw84A:2013/09/21(土) 17:17:17 ID:u57Vfq86
神娘「奇妙な友人だな」
男「まあ根は良い奴だよ、それで」
神娘「あん?」
男「ここには何があるんだ?」
神娘「言わんと言っておろう」
男「それでいいと思っていたが…変わった」
神娘「どうして」
男「この地は異常だ、そっち方向に目覚めたから誤魔化せん」
神娘「そうか…お前はもう見えるんだな」
男「多いんだよここ、特にこの神社周辺は…と言うかだ」
神娘「ほう」
男「なんか向こうから話しかけてくるたぁどう言う事なんだよ!」
神娘「…えっ」

276: ◆lwQY2qw84A:2013/09/21(土) 17:21:50 ID:u57Vfq86
―――
男「んー…多いな」
友「ああ、やっぱり珍しい神宮だから人が多いんだろ」
男「そうじゃなくてなー…あ、いやなんでもない」
友「あぁ?」
男「(あぶねえ、こいつはそっち系のが見えないんだった)」
友「しっかし多いなおい」
男「(異常だ、普通なら時々見える程度なのに…ここはぱっと見るだけでも二桁は居る)」
友「やっぱあれかね?なんか引き寄せんのかね」
男「だろうな、何かがここに引き寄せているんだ」
友「けったいなことだな」

277: ◆lwQY2qw84A:2013/09/21(土) 17:27:50 ID:u57Vfq86
男「(まあ十中八九神様が絡んでることは間違いないんだよなー…ん?)」
友「あづー…俺ちょっとアイスくってくるわ」
男「……」ジー
友「何見てんだ…っておおっ、ぺっぴんさんじゃないか!」
男「……」ジトー
友「いや、お前もそう言う事に興味があるんだなーって驚いてみたり?」
男「……」
友「…おーい?何か言ったらどうだ?」
男「……生えてる」
友「は?」
女「…あぁ?」

278: ◆lwQY2qw84A:2013/09/21(土) 17:29:36 ID:u57Vfq86
友「やべっ、こっち向いたぞ!」
女「ちょいとおにーさん?今ボソッとつぶやいたのはこっちのおにーさんかい?」バンバン
友「(は?一瞬でこっちに移動してきた?)」
女「聞いてるんだよおにーさん、早く言わんと食べちゃうよ?」ギラッ
友「(…なんだこの女は?)」ゾワッ
男「ああ、言った」
友「っておい!?」
女「…ほぉ?ちったぁ気が座ってるかな?」
友「やべえよ…逃げた方がいいよ」
男「いや、多分逃げた方がやばいと思うぞ?」
友「どう言う事だよおい」
女「んじゃ、ちょっと行こうかおにーさん…あそこの甘味所でいいだろ?」
男「ああ」
友「ちょっと待てよ」

279: ◆lwQY2qw84A:2013/09/21(土) 17:35:30 ID:u57Vfq86
友「そりゃ失礼な事言ったかもしれねーけどさ、無理矢理引っ立てるのはどうなんだよ」
女「…ほぉ?」
友「悪いけどこいつは俺のダチだ、こいつが酷い目に合おうってなら容赦しねーぞ?」
女「ふん…それで坊主、私が引かなかったらどうするつもりだ?」
友「…こっちも引かねえ!」
女「……」ギロッ
友「……」ギリッ
女「………ぷっ、くく」
友「えっ?」

280: ◆lwQY2qw84A:2013/09/21(土) 17:36:11 ID:u57Vfq86
女「あっはっは…いやすまないね、私はあんたみたいな子が好きでつい脅しちゃうのさ」
男「はた迷惑だなおい」
女「んま、私とこいつはちょっとした知り合いさ…それ以上でもそれ以下でもない」
男「安心していいぞ」
友「…ひょっとして俺、からかわれた?」
男「半分な」
友「ガッデム!」

281: ◆lwQY2qw84A:2013/09/21(土) 17:39:27 ID:u57Vfq86
友「じゃあ俺はアイス買ってくるわ…疲れた」
男「すまんな、後で戻る」
女「時間はかかるかもしれんけどね」
友「お前凄い美人と知り合いなんだな…」
女「おや褒められたよ、嬉しいね」
男「調子の良い事だ」
友「じゃーなー!」
男「ああ」
女「……」
男「……」
女「…で?お前は誰だ?」
男「ただの人間からちょっとこっち側に来ちゃった人間」

282: ◆lwQY2qw84A:2013/09/21(土) 17:45:28 ID:u57Vfq86
女「生えてるってどこが?」
男「立派な尻尾を持ってるんだな」
女「尻尾じゃない、尾って言うんだ」
男「そうか、まあそんなのを出してれば異常に目立つ」
女「普通の人間には見えんよ」
男「そうなのか」
女「…で、お前は何なんだ?」
男「その前にあんたの正体を聞きたい」
女「どう見えた?」
男「硬そうな鱗と長い尾」
女「そこからわかるか?」
男「…龍?」
女「ご明察、私は龍だ」

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