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神娘「我を呼んだか!」男「呼んでません」

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Part5
137: ◆lwQY2qw84A:2013/09/15(日) 16:10:55 ID:4gF/watU
神娘「いやぁ…しかしこうしていると思い出すな」
男「(男女の恋愛とか思い出されたらどうしよう)」
神娘「…あの時の子供の子孫は今どうしているのだろうかな」
男「(予想斜め上だった)」
神娘「あの時の子供はこういった気持だったのかもしれんな…」
男「……」
神娘「……はぁ」
男「すまんかった」
神娘「はぁ?」

138:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/15(日) 16:19:59 ID:tgt2FyRI
面白い見てるよ

139:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/15(日) 16:28:16 ID:wbR2j/HI
うっ
ふぅ

140: ◆lwQY2qw84A:2013/09/15(日) 17:00:52 ID:4gF/watU
神娘「…のぉ、人の子」
男「うん?」
神娘「そちは、我の事をどう思っている?」
男「…神様?」
神娘「神じゃが」
男「うーん…どうって言われても」
神娘「そちが私に尽くしてくれているのは分かっている、その理由が分からん」
男「……」
神娘「人は、何の見返りも無しに尽くせるのか?」

141: ◆lwQY2qw84A:2013/09/15(日) 17:08:53 ID:4gF/watU
男「分からん」
神娘「ええっ」
男「強いて言うなら、風だな」
神娘「風?」
男「ここには下とは違う風が吹いているんだ、土の香りがする」
神娘「…風か」
男「懐かしいんだ、ふとした瞬間に思い出すんだ」
神娘「……」


142: ◆lwQY2qw84A:2013/09/15(日) 17:15:43 ID:4gF/watU
男「それに、多分小さい頃から憧れたんだと思う」
神娘「ほお」
男「神様なんて居ないと皆は言うけど、どこかに居るんだって思ってた」
神娘「神を信じていたのか?」
男「そんなもんじゃない、だけど…」
神娘「……」
男「この世界には扉がある、そう思っていた」

143: ◆lwQY2qw84A:2013/09/15(日) 17:18:58 ID:4gF/watU
神娘「扉」
男「この世界から別の場所へつながる扉、今は無くなった幻想への扉」
神娘「そうか」
男「あの時、あの森を見た時ピンと来たんだ これが”扉”だって」
神娘「どんな気持ちだった?お前は何を考えた?」
男「興奮した、胸が高鳴ったよ」

144: ◆lwQY2qw84A:2013/09/15(日) 17:24:47 ID:4gF/watU
男「虫が鳴いていた、あたり一面自然の森だった、風が吹いていた、木漏れ日が眩しかった」
神娘「良い所だろう」
男「ああ良い所だった、なにより神様がいるのが一番良かった」
神娘「ふふん」
男「だからかな、見返りも無いっていうけどこの世界こそが神様を助ける理由なんだと思う」

145: ◆lwQY2qw84A:2013/09/15(日) 17:30:57 ID:4gF/watU
神娘「…人の子よ」
男「うん?」
神娘「信仰を差し出すがよい、我を崇めるがよい、我を畏れるがよい」
神娘「その度に貴様は神の力を知るだろう、その度に貴様は新しい世界を見るだろう」
神娘「約束しよう、私の名を持って」
男「つまりは?」
神娘「お前が信仰を捧げればもっと色々なものを見せてやると言っている」
男「楽しみだな」
神娘「浮気するでないぞ」
男「生憎周りには男しか居ない」
神娘「男色と言うのがあってだな…」
男「神様ってそっち系?」
神娘「阿保を言うな、まあ許容範囲内であるが」
男「ストライクゾーン広いのね」
神娘「人である内は許容できるぞ」

146: ◆lwQY2qw84A:2013/09/15(日) 17:51:03 ID:4gF/watU
男「そろそろ帰るか?」
神娘「そうするか…はしゃぎ過ぎて疲れた」
男「子供か」
神娘「まあ、安心したよ」
男「うん?」
神娘「時々不安になったからな」
男「何がさ」
神娘「…さあ、なぜだろうなぁ」
男「……帰リ道覚えてるか?」
神娘「迷よったか?」
男「しゃーないだろ」
神娘「まったくそれだからお前は…」
男「はよ教えれ」

147: ◆lwQY2qw84A:2013/09/15(日) 20:50:14 ID:4gF/watU
――――
先生「と言う訳で我々は自由の為に」
友「あー…たりい」
男「もうじき修学旅行、終わったら試験だろうが」
友「どう見ても逆だよな、逆」
男「そうとは思うが」
先生「であるからして」
友「あー…これじゃあ修学旅行に実入りもないぜ」
男「耐えろ」
先生「だからっとぉっ!」ビュイン
友「おぎゃんっ!」バチーン

148: ◆lwQY2qw84A:2013/09/15(日) 22:56:02 ID:4gF/watU
神娘「人の子」
男「あん?」
神娘「呼んでみただけだ」
男「……」
神娘「ふむ…この書物によるとそういった行為に対し”萌え”と言うのを感じるらしいぞ」
男「…いや、あんまり追求しない方がいいと思う」
神娘「成程」
男「(ラノベはいかんな、読まないから持ってきたが)」

149: ◆lwQY2qw84A:2013/09/15(日) 22:59:29 ID:4gF/watU
神娘「ふむ、続き続き…」
男「その本つまらなかったから買ってない」
神娘「…人の子よ」フーッ
男「あ、もしかして気に入った?」
神娘「一度読み始めたからには最後まで買わんかぁ!」
男「(そっちだったぁ!?)」
神娘「全く…中途半端は行かんぞ中途半端は」プンプン
男「じゃあ…内容は気に入った?」
神娘「いや?全く陳腐な内容だった」
男「(それでも読むのか)」

150: ◆lwQY2qw84A:2013/09/15(日) 23:04:12 ID:4gF/watU
シャワシャワシャワシャワ
神娘「最近のぉ」
男「うむ」
神娘「お前は我が神だと言う事を忘れてはおらんか?」
男「…いや」
神娘「忘れておろう」
男「…まあ」
神娘「……」
男「……」
神娘「まあ、仕方のない事ではあるがな」
シャワシャワシャワ…

151: ◆lwQY2qw84A:2013/09/15(日) 23:11:01 ID:4gF/watU
神娘「しかし考えれば当たり前の話、私はお前に対し神らしいところを見せていない」
男「まあな」
神娘「このままではいかん、お前が思っているより事態は深刻ぞ」
男「そうなのか」
神娘「お前が我を神と思えなければ信仰は集まらん、信仰とはつまりその者に対する畏れ…お前は自分より弱い者を畏れることは無かろう」
男「まあ、確かに」
神娘「無自覚であろうと我を神と思えなければ信仰はいずれ消えゆくのみ…そうなれば幾ら足掻こうとまた元の状況に逆戻り」
男「なんと」
神娘「なかなか由々しき事態ぞ…」

152: ◆lwQY2qw84A:2013/09/15(日) 23:25:49 ID:4gF/watU
神娘「とはいえ、まあお主なら我が今出来る事も知っておろう」
男「まあな」
神娘「どうにかしたいが…まあどうにもならん」ハァ
男「…神様」
神娘「ん?」
男「この森って神様の管理下にあるんだよな」
神娘「然様、この森の中の時間の進み方も我の管理下にある」
男「神様の領地って訳か…」
神娘「我の最後の領地だ、他の物はすべて外に置いてきた」
男「……」
神娘「これでも昔はそれなりの神ではあったのだぞ?」
男「…なんか、そうだろうな」
神娘「気付いておったのか」
男「勘かな」
神娘「なんじゃそれは」

153: ◆lwQY2qw84A:2013/09/15(日) 23:48:50 ID:4gF/watU
男「この森は…」
神娘「生きておる、季節は移りかわるしその度に姿を変える」
男「でもあの森とか、全く変わってないけど」
神娘「…時間を止めている、いや止まっているといった方が正しいか…」
男「どうして…」
神娘「…弱さかな、私が弱いからこの森の季節は止まっている」
男「…やっぱり、神様は神様だよ」
神娘「ああん?」
男「疑うまでも無いさ、うん」
神娘「それならいいのだがね…」

154: ◆lwQY2qw84A:2013/09/15(日) 23:53:20 ID:4gF/watU
ぶつぶつ切りで書いているのは繋ぎを考えたり展開を考えているからです
ご了承ください

157:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/17(火) 12:22:41 ID:.d0XG5R.
おつかれ面白いよ

158: ◆lwQY2qw84A:2013/09/17(火) 18:15:38 ID:BekBNgaQ
神様
神様?
神様!
神娘「なんじゃ人の子…って、寝てたか」
ミーンミーン
神娘「”神様”な、そう呼ばれることも無くなって久しいが…」
神娘「未だに奴らは、私を神と思ってくれているのだろうかな」


159: ◆lwQY2qw84A:2013/09/17(火) 18:17:48 ID:BekBNgaQ
先生「で、あるからして」
友「でさぁ、これがこうで」
男「あ?ああ…ああ」
友「おい、大丈夫か?」
男「問題ない…」
友「おいお前明らかに顔色悪いぞ!?」
先生「…どうした?なにかあったか?」
男「もんだい…ありませ…」フラッ
友「おい!」
先生「落ち着け、保険室に連れて行きなさい」
友「あ、はい」

160: ◆lwQY2qw84A:2013/09/17(火) 18:25:51 ID:BekBNgaQ
男「……およ」
男「確か具合が急に悪くなって…倒れて…ううむ」
男「寝不足とかには気を付けていたんだが…本当に急だったし」
男「そもそもここはどこだ?」
神娘「お前の意識と言ったところだな、人の子」
男「おわっ!?」
神娘「そんな驚かんでもいいだろう」
男「いや、一人だと思ってたし…」
神娘「…ふぅむ、最初から話す必要がありそうだの」

161: ◆lwQY2qw84A:2013/09/17(火) 18:28:12 ID:BekBNgaQ
神娘「まず謝らせてもらおう、すまん」
男「え、えっ?」
神娘「此度は此方の失策でお前を危険な目に合わせた…いや取り返しのつかない事をしてしまった」
男「ちょっと待って、頭の回転には自信があるんだが」
神娘「うむ、一つ一つ話していくから待て」
男「おう、なんかわからんが今はそれしか出来んし」
神娘「まずはこの空間についてだろうかな」

162: ◆lwQY2qw84A:2013/09/17(火) 18:32:04 ID:BekBNgaQ
神娘「端的に、簡潔に言えばここはお前の意識下だ」
男「ほぉ?」
神娘「本来なら自分の体が停止している際の精神的自己防衛の為の安全地帯…か」
男「なるほど」
神娘「やけに飲み込みがよいな」
男「だってそうじゃなきゃ神様なんて話せないし」
神娘「実に納得のいく回答かね」

163: ◆lwQY2qw84A:2013/09/17(火) 18:35:12 ID:BekBNgaQ
男「で、多分物凄くセキュリティの硬い所に居る筈なのに神様は入ってくるんだ」
神娘「凄いだろう、崇めても良い」エッヘン
男「誰にでも出来る…出来たら凄まじい事になりそうだけど」
神娘「出来なくはない、出来なくはないが…やはり力が居る、それも相当な力がな」
男「…ガード緩いのかなぁ…」

164: ◆lwQY2qw84A:2013/09/17(火) 18:39:38 ID:BekBNgaQ
神娘「そんなことは無い、寧ろ相当護りが硬い方だ」
男「じゃあなんで神様が入ってこれるのさ」
神娘「多分と言うか確実に、お前が私を心から受け入れてくれるからだ」
男「……」
神娘「こちらがすんなりと入る事を許す程私を信仰してくれるのだな…感慨深い」
男「(良かったぁ!無意識にガードしてなくてよかったぁ!)」
神娘「お前は私の信者の中でも相当な信仰を私に捧げているのだぞ?誇るがよい」ニッコリ
男「(自分ナイス、自分で自分を褒めてやりたい)」
神娘「…やましい信仰が」
男「滅相も無いです」

165: ◆lwQY2qw84A:2013/09/17(火) 20:04:03 ID:BekBNgaQ
神娘「…ごほん、まあここについての説明は以上」
男「つまりはここで二人きりと」
神娘「いや、我は精神だけそっちに飛ばしているから実質私は存在しないぞ」
男「残念なような、ううむ」
神娘「文句を言うな、外の世界に行けるほど力を確保している訳では無い」

166:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/17(火) 20:18:56 ID:8.7eALPY
何て言うか……ずっと読んでいたいけどラストが気になる。そんな話って時々あるよね。
面白いです。

167: ◆lwQY2qw84A:2013/09/17(火) 20:27:30 ID:BekBNgaQ
男「して、要件とは」
神娘「今回の件はお主の不調ではないのではないかと思っている」
男「なんか不自然な点があったし…なんかいきなり具合が悪くなったんだよな」
神娘「…やはりか」
男「ん?」
神娘「単刀直入に言おう、お前は感化され過ぎた」
男「…感化?」

168: ◆lwQY2qw84A:2013/09/17(火) 20:33:22 ID:BekBNgaQ
神娘「お前は”神”と言う存在に感化され過ぎて…いわば人の域を外れかけている、そう仮説を立てている」
男「……人の域を?」
神娘「知ってか知らずか分からんが、神の力の中で衰えても著しい定価をしない部分がある」
男「それは?」
神娘「”影響力”、神が万物に対して干渉する力…人を惹きつける力」
男「影響…」
神娘「それに引っかかったのだ、結果として今のお前は”そう言ったもの”の干渉を受けやすくなっている…と思う」
男「……」

169: ◆lwQY2qw84A:2013/09/17(火) 20:38:31 ID:BekBNgaQ
神娘「我ながら迂闊な真似をした、これほどまで早く影響が出るとは…」
男「普段はどれだけかかる?」
神娘「早くて一年…平均的に言うと三・四年は堅いな」
男「おいおい、いくらなんでも早すぎないか?」
神娘「お前の感受性、または私との親和性が私の想像を遥かに超えていた…それに」
男「それに?」
神娘「いや、それは詮索無きことよ」
男「…ああ、そうか」

171: ◆lwQY2qw84A:2013/09/17(火) 20:42:29 ID:BekBNgaQ
神娘「(この人の子の素質が高すぎたのは勿論あるだろう、無論)」
男「じゃ、何か対策でもあるのか?」
神娘「(しかし…しかし、それだけではこれほど早く影響は及ばない筈)」
男「おーい」
神娘「(だとすれば…いやもうこれしかない)」
男「神様?」
神様「(……私がこの人の子に依存し過ぎたのか?)」

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