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神娘「我を呼んだか!」男「呼んでません」

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Part3
62: ◆lwQY2qw84A:2013/09/09(月) 01:00:20 ID:G/yEcnTo
男「…っと」ポン
男「愛している、ね」
―――「”私はあなたを愛している”…本当に必要なのはそれだけなんだ」
男「…」
―――「お前を?無論愛しているともよ」
男「…なんか、違うんだよな」
男「帰るか、どうせまた会える」

63: ◆lwQY2qw84A:2013/09/09(月) 01:03:09 ID:G/yEcnTo
本日はここまで
良い夢を

64:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/09(月) 01:05:55 ID:zYGjVcak
ぐっと ないと

67: ◆lwQY2qw84A:2013/09/09(月) 01:12:26 ID:G/yEcnTo
神様にやってもらいたいことあれば言って見れば信仰に応じて答えてくれるか持っていってみるよ
何でもは出来ないよ、出来る事だけ

68:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/09(月) 01:31:55 ID:zYGjVcak
なら1つ
神に恋を知って欲しい


69:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/09(月) 03:56:01 ID:2PSUhSGg
似非羽川さんや

70:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/09(月) 20:24:18 ID:hzsZ5Hmw
夏は夜

71: ◆lwQY2qw84A:2013/09/09(月) 20:48:28 ID:dkQ1V8bw
――――
「返事はどうだ」
「芳しくありません、手の内をさらしたくないものかと」
「くそっ、前時代の遺物のような考えだ」
「どうしますか、このままでは」
「それは何としても避けなければならん」
「もしそうなった場合は…」
「確実に負ける、平和ボケした国民では戦うことなぞ不可能だ」
「……」
「……」

72: ◆lwQY2qw84A:2013/09/09(月) 21:00:06 ID:dkQ1V8bw
―――――
先生「先の戦争で我が国はあと一歩で本土上陸に持ち込まれるところだったが」
友「物騒な話だの-」
先生「しかしながら、突如として激しい嵐と雷雨によって敵艦は悉く沈み遂には殲滅に至った…とある」
友「ほほー」
男「なんかもうお前諦めてないか」
先生「これを神風と呼ぶ説もあるが今現在の科学的視点から照合すると極めて馬鹿らしい言い方であり」
友「酷い物言いだなおい」
先生「実際は運よく低気圧帯が発生したという説が最有力でそこぉっ!」
友「おぎゃんっ!」
男「汚い断末魔だ」

73: ◆lwQY2qw84A:2013/09/09(月) 21:04:09 ID:dkQ1V8bw
友「なんか悟った気がする」
男「頑張れ、応援する気が出来てきた」
友「と言う訳でお前との探検はまたお預けだ」
男「あれ、そんな恒例の行事だっけ」
友「また会おう友よ!生きていれば!」ダッ
男「またなー」

74: ◆lwQY2qw84A:2013/09/09(月) 22:14:44 ID:dkQ1V8bw
神娘「……」ムニャ
男「神様」
神娘「ん…ああ人の子、今日は早かったか?」
男「いつも通りだが」
神娘「多少寝すぎたか…うむ、しかし大分体調も良くなってきた」
男「信仰のおかげか?」
神娘「然様、もうじきこの森の中ぐらいならば歩けるようにもなろうて」
男「じゃ、それまで掃除でもしてるかな」
神娘「助かるぞ人の子、この神社が綺麗になる事も力の回復に役立つ」
男「随分地味な事もあるもんだな」
神娘「地味などではない、掃除にかかった労力も貴重な信仰だし神の住まいである神社は神の力の象徴でもあるのだ」
男「地道に、ね」
神娘「本当にお前が居て助かったぞ」

75: ◆lwQY2qw84A:2013/09/09(月) 22:48:46 ID:dkQ1V8bw
男「今日は歴史の本を持ってきた」
神娘「歴史とな、この隔絶された場所では外界の様子は分からんでな」
男「まあ、あまり気持ちよくない内容もあるけど…」
神娘「構わんよ」
男「ほら」ポスッ

76: ◆lwQY2qw84A:2013/09/09(月) 22:51:14 ID:dkQ1V8bw
男「……」ザカザカザカ
神娘「……」ペラッ
男「……」ザカザカ
神娘「…」ペラペラ
男「…」ザッザッ
神娘「人の子、この書に書いてあることは本当か?」
男「掛け値なしの本当だな、まあ大昔の事はそっちの方が詳しいと思うけど」
神娘「”戦争根絶のためのあらゆる手段を練り”ね、ふん」
男「気に入らないのか?」
神娘「こいつらは戦争の本質を分かってないんだろう、学者はいつだってそうだ」

77: ◆lwQY2qw84A:2013/09/09(月) 22:58:20 ID:dkQ1V8bw
神娘「時に人の子、例えば二つの国に戦争があったとしよう」
男「ふむ」
神娘「片方の国は例えば、もう片方の国に不当な搾取をされていたとする」
男「搾取をしていた方が悪いな」
神娘「まあ落ち着け、搾取をしていた方も理由があるとしたらどうだ…例えばそうしなければ民を養っていけないとか」
男「何とか方法を探すのは?」
神娘「大抵の国にとって戦争なんてない方がいいのさ、いわば最終手段、止むに止まれず…試行錯誤なんてとうに終わっている」
男「……」
神娘「どうする?片方の国は生きるために戦いもう片方は取り戻すために戦う、この場合どちらが悪だ?」
男「…分からん」
神娘「つまりはそれだ」

78: ◆lwQY2qw84A:2013/09/09(月) 23:04:26 ID:dkQ1V8bw
神娘「正義の反対は正義だ、どちらにも引くに引けなくなったときに戦争は始まる」
男「…すまん、まだ終わりが見えてこない」
神娘「お前は政治家がどのように戦争を回避したと書いてあるか言えるか」
男「…”宗教、土地、あらゆるものを統一し人々の違いを撤廃する事により国という隔たりをなくした”」
神娘「よく覚えているな」
男「暗記させられるから、この一説は」
神娘「統一による国という概念の撤廃、それこそ矛盾している」
男「…はぁ」

79: ◆lwQY2qw84A:2013/09/09(月) 23:11:48 ID:dkQ1V8bw
神娘「そもそも人が生まれた時は国なんてものは無かったんだ、それが成長して国がどんどんと生まれて行った」
男「…必要ないならば国は生まれないと言う事か?」
神娘「然様、利権やしがらみその他ほんの些細な事から今まで国は無数に生まれて消えて行った…それは国という括りがが必要だったからだ」
男「分かって来たぞ」
神娘「例え統一した世界を作ったとしても戦争の種を根絶は出来ん、ただ押さえつけただけ」
男「いずれは芽吹くって事か」
神娘「それも近いうちに、必ず」
男「…なあ神様」
神娘「なんだ人の子」
男「神様って一体何の神様なんだ?」
神娘「…今となってはもう、必要とされなくなった存在だよ」

80: ◆lwQY2qw84A:2013/09/09(月) 23:24:27 ID:dkQ1V8bw
神娘「……難しい事を言いすぎた気がする」
男「正直真面目な話は似合わない気がする」
神娘「奇遇だな人の子、やっぱり信者だからか?」
男「違うと思うよ」
神娘「しかしなかなか面白いな、神が居なくとも人は着実に進歩している」
男「嬉しそうだな」
神娘「嬉しいさ、いつだって人は神の庇護の元にあるんだから」
男「……」

81: ◆lwQY2qw84A:2013/09/09(月) 23:27:30 ID:dkQ1V8bw
神娘「ふむ、中々片付いてきたか」
男「この神社は大きくて掃除が大変だ」
神娘「そうか?割かしこじんまりしていると思うが」
男「…普段掃除をしないせいか?」
神娘「まあよい、結果としてぐんぐんと信仰が溜まってきている…この分ならそうそう時間もかかるまい」
男「楽しみだ」
神娘「お前がか?どうして」
男「神様と一緒に散策できる、今まではこうして話してるだけだから」
神娘「口説き文句は好きな女に言うと良いぞ、無駄玉は打たないに限る」
男「はいよ」

82: ◆lwQY2qw84A:2013/09/09(月) 23:29:17 ID:dkQ1V8bw
神娘「ではそろそろ帰るといい、良い頃合いだろう」
男「ん、じゃあこれを置いておくよ」ドサドサ
神娘「ほぉ?随分大量の書物だが…良いのか?」
男「読まなくなったけど面白い本だよ、おすすめ」
神娘「ここを物置代わりにされても困るが…まあ大目に見てやろう」
男「ありがたい事で」

83: ◆lwQY2qw84A:2013/09/09(月) 23:31:06 ID:dkQ1V8bw
男「…よいしょっ」ポン
男「んー…勤労は良いねぇ、心地よい疲れ」
男「……神様の事、まだ殆ど何も知らないんだよなぁ」
シャワシャワシャワ…
男「いつか教えてくれるといいけど」


84: ◆lwQY2qw84A:2013/09/09(月) 23:32:38 ID:dkQ1V8bw
多少理屈じみた話が入ってしまいましたが
別にこれからバトルものになったり理屈だらけになる様な事はありません
今夜はもうちょっと続きます

85:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/09(月) 23:33:59 ID:ykhL0CO6
うむ、おもしろい

87: ◆lwQY2qw84A:2013/09/10(火) 00:56:52 ID:IAY2Tk0w
男「うーっす…神様」
神娘「……」スゥスゥ
男「また寝てる…」
神娘「……ん」
男「やっぱり、まだカツカツなのかね…どっこいしょ」
神娘「…うん…」モゾモゾ
男「起こしちゃったか?」
神娘「……」スゥ…
男「…まあ、起こすのもあれだしな」ホッ

88: ◆lwQY2qw84A:2013/09/10(火) 01:19:42 ID:IAY2Tk0w
神娘「………」スゥ
男「……」
神娘「……」
男「…中々起きないな」
神娘「……」ムニャ
男「……(やばい、頬つついたら柔らかそう)」ソー…
神娘「……ん」
男「……やめとこう」
神娘「……」

89:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 01:21:01 ID:p/85IIsk
チキンボーイ…

90: ◆lwQY2qw84A:2013/09/10(火) 02:35:04 ID:IAY2Tk0w
神娘「…ん、ああ、人の子か…」
男「起きたか神様」
神娘「ここは体力の消費が少ないがな…ふぁ、それでも浪費は避けたい」
男「用心深い事だな」
神娘「お前にもらった大切な信仰を無駄遣いしたくない」
男「…おう」

91: ◆lwQY2qw84A:2013/09/10(火) 02:50:14 ID:IAY2Tk0w
神娘「信仰とはな、ただの活力ではないのだ」
男「そうなのか?」
神娘「お前は誰かに”私を信じろ”と言われて心から信じられるのか?」
男「そりゃ…無理だな」
神娘「信仰とはな、無償の信頼だ、裏切られても構わないと私に全てを捧げる者の心だ」
男「…」
神娘「お前が思っているよりも信仰とは重い、軽んじられるものではない」
男「でもさ、神様は昔信仰を集めていたんだろ?」
神娘「そうだ」
男「そんなに重いものを背負って、辛くなかったのか?」
神娘「愚問だ、その問いは私を馬鹿にしているぞ人の子」

92: ◆lwQY2qw84A:2013/09/10(火) 03:08:52 ID:IAY2Tk0w
神娘「神には力がある、それと同時に我々には責任がある」
神娘「人々の願いを、信頼を背負う義務がある」
神娘「たかが数千、たかが数万の人の希望を、願いを背負えずして何が神か」
神娘「私には誇りがある、捧げられた信仰を背負い続けた誇りがある」
神娘「それを心配する事はつまり、これまでも私に対する侮蔑と知るがいい!」
男「神様…」
神娘「は、何を言っているのだ…すまん」
男「…」
神娘「最早その信仰を捧げるのはお前だけというのに…熱くなりすぎたな」
男「すまなかった、神様」ペコリ
神娘「へっ?」
男「馬鹿にするつもりは無かったんだ、でもなんか…そうだな、神様だもんな」
神娘「いや、別にそんな謝罪を求めるつもりは無かったのだが…」

93: ◆lwQY2qw84A:2013/09/10(火) 03:27:11 ID:IAY2Tk0w
神娘「人の子、お前のおかげで積み重なった信仰が私の中で力となりつつある」
男「随分と速いな」
神娘「お前の献身が良かったのだ…もうじき私もこの森の中なら自由に活動できるようにはなるだろう」
男「楽しみか?」
神娘「この神社から出るのはもう何百年ぶりか…」
男「そう言えばこの森って不思議だな、なんか…中に居ると変な気分になる」
神娘「お前が居るこの森は鎮守の森…つまりは神の懐だ、そう思うのも無理はあるまい」
男「神の懐ね…なんか妙な響きだな」
神娘「いわばお前は私の膝元に居るのだ人の子よ」

94:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/10(火) 03:27:50 ID:7L/xA9x6
膝元が膝枕に見えた

95: ◆lwQY2qw84A:2013/09/10(火) 03:35:07 ID:IAY2Tk0w
神娘「今はまだ違和感があるだろうが、私との親和性が高くなればそれも無くなるじゃろうて」
男「親和性?」
神娘「ただ信者となり信仰を捧ても神との親和性は高まらん、私を理解し受け入れる…それが親和性じゃよ」
男「難しい話になりそうだな」
神娘「いいや?こうしてお前が私の傍に居ればいずれ分かる、そういうものだ」
男「そういうものか」
神娘「考えるな、感じろと言う」
男「なるほど」
神娘「他者を理解するのに一番いい方法は、一緒に居る事だよ人の子」

96: ◆lwQY2qw84A:2013/09/11(水) 19:57:23 ID:0JCLP/Pc
神娘「だから人の子よ、今は私とともに居るがいい」
男「まあ、そのつもりだけど」
神娘「お前は大事な信徒だ、多少の便宜は取りはかってやる」
男「信徒、ね」
神娘「嫌なのか?」
男「そう言う事じゃないんだが…」ポリポリ
神娘「なんだその顔は」

97:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 19:59:44 ID:zeiZOXHw
神娘ってかんむすでいいのか?

99: ◆lwQY2qw84A:2013/09/11(水) 20:11:12 ID:0JCLP/Pc
>>97
神娘「どの名でも構わぬぞ、神はそんな事に気を配らぬ」
男「かみちゃん」
神娘「流石にそれはよせ」

98: ◆lwQY2qw84A:2013/09/11(水) 20:00:34 ID:0JCLP/Pc
神娘「ふっふっふ…驚け人の子よ、私がこの社を出られるようになるまで見積もって後三日となった」
男「随分と速いなおい、数ヶ月とか言ってなかったっけ」
神娘「うむ、お前の信仰が私の見立てを遥かに上回ったのだ、嬉しい誤算だな」
男「…ちなみに最初はどんなもんと予想してたんだ?」
神娘「途中で逃げ出すかなと」
男「……」

100:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 20:18:06 ID:6svQzcBQ
しんこさん

101:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 20:28:02 ID:NKDbHicE
かみにゃん!

102: ◆lwQY2qw84A:2013/09/11(水) 20:29:07 ID:0JCLP/Pc
>>100
神娘「やけに馴れ馴れしい…が、まあそれでもよいぞ」
男「かみちゃん!」
神娘「やめろと言っておろうが!」

103:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/11(水) 22:08:08 ID:kujINQAQ
か-たん!

105: ◆lwQY2qw84A:2013/09/11(水) 22:32:22 ID:0JCLP/Pc
>>100
>>101
>>103
神娘「良いぞ…だんだんと信仰が我が元に集まってくるぞ」
男「どこから?」
神娘「知らん」

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