神娘「我を呼んだか!」男「呼んでません」
Part26
836: ◆lwQY2qw84A:2013/10/28(月) 22:31:25 ID:KlEGA6oA
神娘「さて、そろそろ着くぞ」
男「もう勢揃いってわけか」
ザワッ ザワワッ…
神娘「少ないな」
男「このご時世だからね」
神娘「…荷が重くなるな」
男「何にもできないのが悔しいんだけど」
神娘「お前はそこで私を信じているがいい、それでいい」ギュ
男「…分かった」ギュッ
宮司服「神様」
神娘「来たぞ」
宮司服「ご無礼にも関わらず力をお貸しくださり誠に感謝で御座います」ペコリ
神娘「世辞は言い、状況を話せ」
837: ◆lwQY2qw84A:2013/10/28(月) 22:33:36 ID:KlEGA6oA
宮司服「間もなく到着すると索敵隊からの知らせが」
神娘「どのぐらいだ」
宮司服「凄まじい量です、大よそ1000の鋼鉄の船に化け物がひしめく様に入っています」
男「まるでパンドラの箱だな…」ゾクッ
神娘「だがその中には希望は無いぞ」
男「本土に上陸させるわけにはいかない…か」
宮司服「ええ、いったん抜けられたら最後夥しい量の魔の者が解き放たれることになりましょう…」
神娘「何としても止めねばならんな」
宮司服「はい」
838: ◆lwQY2qw84A:2013/10/28(月) 22:35:44 ID:KlEGA6oA
※あれな前振りだけど実は戦闘描写は無いのね 作者の技量が無いからだね 仕方ないね
839:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 23:10:03 ID:ndcNsLgw
どっかに救いがあると信じてる
840: ◆lwQY2qw84A:2013/10/28(月) 23:15:35 ID:rasi2P9c
書こうと思ったら回線おなくなりになったので書き溜めておきます
841:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 23:26:45 ID:zo7cgcbQ
回線……貴様……
842:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 23:38:07 ID:qClwOdFQ
おのれ回線…!
843:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/29(火) 00:05:51 ID:LrEl6Qc.
おつ
花言葉ググってしまった
844: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 00:20:55 ID:2xgBVq9U
神娘「さあ、始めようか」バッ
ズズズ…
「見ろ!雲が晴れていく!」
「おお…」
「光だ!光が降りていくぞ!」
男「(戦神としての神様は見た事なかったな…)」
「光が神様の元に…」
「おお、なんと神々しい…」
「後光だ!」
神娘「……聞けぇ!」
「はっ!」ビシッ
「者共!敬礼!」ビシィッ
男「(一瞬にして軍勢を統制下に置いた…凄いな)」
845: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 00:21:47 ID:2xgBVq9U
神娘「我々が護るものはこの国であり、人民である」
神娘「だがそれと同時に諸君も同じくこの国の民である!易々と命を投げ出す事は許さん!」
神娘「案ずるな、我を信ずる限り貴様らが負けることは無い!」カッ
神娘「神の加護は貴様らの元にあるぞ!」
「うおおおおおおおおお!」
「よっしゃぁあああ!」
「神様万歳!神様万歳!」
男「(…一発で心を掴んでしまった…これが神の威厳…!)」ゾワッ
神娘「光は我らと共にある!」グワシッ
「うおっ、まぶしっ」
「直視できん!」
男「(大仰なパフォーマンス、激励と叱咤で精神を掌握…これが戦神か)」
846: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 00:23:21 ID:2xgBVq9U
影「ヴァェェエエァェアェェアオェ」
影「イゲァァアイェアオィアェエ」
影「イギィィイィイイィィィィィ」
神娘「見よ!敵は漆黒の海より出でて我々の領土を侵犯しようと画策している!」
神娘「構えよ!神の力を見せつけてやるがいい!」
「はっ!」ガチャッ
「気合入れるぜ!」ガリッ
「やってやんよ!」バチバチッ
神娘「……往けぇ!」
「「いくぞぉぉぉぉ!」」「「やってやるわぁぁ!」」「「ごぉぁあああ!」」
ドドドドドドドッ
ヒュンッ ヒュゥン スドォン
伝令「第一波撃破!」
宮司服「早いっ…予想より遥かに…!」
847: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 00:24:24 ID:2xgBVq9U
神娘「神主よ」
男「おう」
神娘「よく見ていろ、これが私の力だ、これが私だ」
ズズズズズ…
伝令「第二波!第三波纏めて来ます!」
「凄い数が来るぞぉ!」
「押しとどめろ!何としてもだ!」
男「…なんだ?何も変わらないが…」
影「……ゲゥヴォェェ?」
影「グェァアイェアガァァァイア!」
影「ゲェァァアアェァアア!!!」
男「ちっ、襲ってくる!」
ズズズズズズズ…
848: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 00:25:14 ID:2xgBVq9U
男「…なんだ?」
「く、雲が!」
「どんどん敵陣の真上に移動していくぞ!」
ズズズズズズッ…
神娘「さて、”呪い返し”といこうか」ニマァ
影「ガ…ゲ…」
影「ガガガガガガガガァァアァガアァァ!!」
影「ゲェェアァァガガァァ!」
神娘「今更気づいても遅い」スッ
神娘「さあ大人しく神罰を食らうがいい!」バッ
ド ドガァァァァァ…ビシビシッ ピカッドシャァァァ…ン
男「すげ…一発で船が粉々に…」
849: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 00:26:09 ID:2xgBVq9U
伝令「更に来ます!」
神娘「ちっ、ならば嵐の中で踊っておれ!」ババッ
ドォォォォン バフゥゥゥゥゥ…
神娘「向こうに船酔いがあるかは分からんが足止めにはなる」
「残党狩りだ!」
「一隻たりとも逃すな!」
「死ぬ気で狩れぇ!」
宮司服「予想外…いや人間如きが神の力を予想するなぞ失礼千万か…」
「いけるぞ!まだまだやれるぞ!」
「うぉぉぉ神様万歳!」
「万歳!ばんざぁぁい!」
850: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 00:27:16 ID:2xgBVq9U
神娘「…っ、はぁっ、はぁ…」
男「大丈夫か!?」
神娘「流石に…きついな…っ」
男「神様」ギュゥ
神娘「…ふふ、ありがとう」
男「これしか出来ないけど、神様を目一杯信じるよ」
神娘「それさえあれば千人力よ!」ヒュッ ヒュッ
ドォォォォン…
ドォォォォォォォン…
影「アガァァァァァアアァアァ…」
影「オゴァエァォアイエィアァ…」
851: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 00:27:49 ID:2xgBVq9U
――――――
――――
―――
男「(戦闘もいよいよ激化してきた)」
「この野郎っ!」
「行かせはせん!行かせはせんよぉ!」
「お国のためにぃぃぃ!」
男「(皆流石に疲労の色が濃いな…)」
「はいはい、回復したらちゃっちゃと行きな!」
「男が先にへばってんじゃないよ!私らだってやってんだからさ!」
男「(あれは回復の礼術だろうか?色々あるんだな)」
神娘「……くっ はぁっ…!」
男「神様…」
神娘「まだまだ…まだまだぁ!」
852: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 00:28:40 ID:2xgBVq9U
「神様の為に負けんぞぉ!」
神娘「護るべき者が居るのだ」
「行かせるかぁ!」
神娘「殺してはならぬ者が居るのだ」
「おらぁぁぁ!」
神娘「これからの者の為に」
「負けるかぁぁぁ!」
神娘「そして」
――――「神様!」
神娘「それを護って散っていった者達のために!」
神娘「負けるわけにはいかんのだ!」
853: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 00:33:51 ID:2xgBVq9U
神娘「くっ…はぁ…ぐ…」ハーハー…
男「神様…っ!?」ゾワッ
男「(なんだ?今一瞬凄まじい悪寒が…)」
影「ゲェアェィアィエィァイェイェ」ギュギギギ…
男「…弓兵か!」
「遠距離攻撃くるぞぉ!」「当るな!」「気をつけろ!」
影「ゲェァアァァィァァエィエア!!!!!」バビュンッ
男「速いっ!?」バッ
男「(あ、危なかった…もし当っていたら…)」
ドスッ
男「(致命傷は…)」ゾクッ
男「避けられな…い…」
854: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 00:37:31 ID:2xgBVq9U
男「……今、後ろで何かに当たった音が」
男「…まさか、いや、そんな筈は」
――――「どちらかが…」
男「そんな はずは」バッ
神娘「…………か…はっ…」グラッ
―――「死ぬよ」
ドサッ
855: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 00:38:32 ID:2xgBVq9U
今日は此処まで
856:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/29(火) 00:52:38 ID:.j4ZMtss
なんてとこで切りやがる・・!
857:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/29(火) 00:54:43 ID:ZTo8DIRY
この焦らし上手さんめ!
858: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 19:44:23 ID:pFaHwKBk
男「……神様?」
神娘「…は、はは…避けられんかったなぁ…」
「嵐が止んだぞ!」
「神様が!」
「なんだと!?」
男「神様なら、治癒出来るんじゃ…」
神娘「悪い…少々力を使いすぎて 間に合わな…い…」ヒュゥ ヒュゥ
男「苦しいの?」
神娘「なに…大したことは…ない…」ゼェゼェ
男「嘘、つかないでよ」
神娘「…流石に ばれる…か…はは…」ヒュゥッ
男「だって、神主だからさ、神主だから」
神娘「……ああ、そうだったな」ゲホッ
859: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 21:16:00 ID:pFaHwKBk
神娘「…段々と死んでいく感覚がする」ヒュゥ…
男「そうか」
神娘「懐かしいな、あの頃もこうしてただ消えていくのを待っていたか」
男「……」
神娘「ただあの時と違って、もう私はどうにもできないと言う事だが…」ゲホッ
男「そんな事、言うなよ」
神娘「変に冷静なんだ、苦しいのに、こんなにも苦しいのに頭は冷静なんだ」
男「……」
神娘「神主」
男「ああ」
神娘「お前に命を言い渡す、心して聞け、確固としてかかかれ」
男「…ああ」
860: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 21:19:49 ID:pFaHwKBk
神娘「お前に全てを託す、だから護れ」
神娘「国を護れ、人を護れ、自らを護れ」
神娘「私が出来なかった事を…やってくれ」
男「……」
神娘「我が名において命ずる、私の最後の命だ、命を賭した頼みだ」
男「ああ」
神娘「…頼んだ」
男「分かった、分かったよ神様」
861: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 21:38:09 ID:pFaHwKBk
神娘「しかし我ながら…呆気ないなぁ…」コホッコホッ
男「こんな時に、そう言う事って言っらだ駄目だと思う」
神娘「辛辣…だね…もう僅かも無い神様に…言う言葉かい…」
男「分からない、でも頭の奥が痺れたように動かないんだ」
男「考えなきゃいけないって分かってるけど、ぼーっとして、熱くて」
男「考えようとするたびに頭の中が白熱したように眩しくなって」
神娘「それでいい」
男「え…」
神娘「今は何も考えるな、振り返るな、ただ前を向いて進め」
男「そんな事、出来る訳が「神主」」
神娘「神主、我が神官よ」
男「うん」
神娘「泣くのは後にしてくれ、私はそんな顔を見たくないから」
男「泣かないよ、男だからね」
神娘「それでこそ…私の…」
862: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 21:47:49 ID:pFaHwKBk
神娘「……神主」
男「なんだい」
神娘「近くに…寄って…くれ、力を…神の力を託す…」ハー…ハー…
男「うん、分かったよ」スッ
神娘「もっと寄れ…私の目の前まで…もう目が見えないんだ…」
男「…ああ」カクン
神娘「ふ…ふふ…全くお前は私の事を信用し過ぎているのだな」
男「だって、神主だからさ、神様の事を信用しているからさ…」
神娘「それだから…」スッ
チュッ
神娘「こうして、不意打ちを食らうのだぞ?」
863: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 21:53:08 ID:pFaHwKBk
男「……え」スッ
神娘「惜しむべくは瞼だった事だがまあ…不意打ちとしては上々…」ニコ
男「あ…ぁ…」
神娘「は…はは…最後に一本取ってやったぞ…」
男「かみ さま…」
神娘「はは…ははは…は…は……」
男「……」
神娘「……」
男「……」
神娘「………」
864: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 21:57:13 ID:pFaHwKBk
男「神様」
神娘「……」
男「…」
神娘「……」
男「神様の居ないこの世の中が、護る価値があるのかは分からないよ」
神娘「……」
男「でも」シュルルルル…
男「神様の言うとおり、護るよ」ゴォッ
男「なんたって、神主だからな」ブワァァッ
神娘「……」コク
男「待っていて神様」スッ
男「今終わらせて、すぐ帰ってくるから」ザシュ ザシュッ
865: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 22:58:42 ID:pFaHwKBk
―――――
伝令「駄目です!押し切られています!」
宮司服「く…」
伝令「神は倒れ、我々も疲弊しきっています…最早打つ手が」
宮司服「…これまでか」
伝令「この国は…どうなるのでしょうか」
宮司服「分からん、だが…我々の命と引き換えにしてでも被害を食い止める」バッ
伝令「承知しました」グッ
ヒュル…
「…風だ」
「でも神様はもう…」
ビュゥッ ゴォォッ
神娘「さて、そろそろ着くぞ」
男「もう勢揃いってわけか」
ザワッ ザワワッ…
神娘「少ないな」
男「このご時世だからね」
神娘「…荷が重くなるな」
男「何にもできないのが悔しいんだけど」
神娘「お前はそこで私を信じているがいい、それでいい」ギュ
男「…分かった」ギュッ
宮司服「神様」
神娘「来たぞ」
宮司服「ご無礼にも関わらず力をお貸しくださり誠に感謝で御座います」ペコリ
神娘「世辞は言い、状況を話せ」
837: ◆lwQY2qw84A:2013/10/28(月) 22:33:36 ID:KlEGA6oA
宮司服「間もなく到着すると索敵隊からの知らせが」
神娘「どのぐらいだ」
宮司服「凄まじい量です、大よそ1000の鋼鉄の船に化け物がひしめく様に入っています」
男「まるでパンドラの箱だな…」ゾクッ
神娘「だがその中には希望は無いぞ」
男「本土に上陸させるわけにはいかない…か」
宮司服「ええ、いったん抜けられたら最後夥しい量の魔の者が解き放たれることになりましょう…」
神娘「何としても止めねばならんな」
宮司服「はい」
838: ◆lwQY2qw84A:2013/10/28(月) 22:35:44 ID:KlEGA6oA
※あれな前振りだけど実は戦闘描写は無いのね 作者の技量が無いからだね 仕方ないね
839:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 23:10:03 ID:ndcNsLgw
どっかに救いがあると信じてる
840: ◆lwQY2qw84A:2013/10/28(月) 23:15:35 ID:rasi2P9c
書こうと思ったら回線おなくなりになったので書き溜めておきます
回線……貴様……
842:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/28(月) 23:38:07 ID:qClwOdFQ
おのれ回線…!
843:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/29(火) 00:05:51 ID:LrEl6Qc.
おつ
花言葉ググってしまった
844: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 00:20:55 ID:2xgBVq9U
神娘「さあ、始めようか」バッ
ズズズ…
「見ろ!雲が晴れていく!」
「おお…」
「光だ!光が降りていくぞ!」
男「(戦神としての神様は見た事なかったな…)」
「光が神様の元に…」
「おお、なんと神々しい…」
「後光だ!」
神娘「……聞けぇ!」
「はっ!」ビシッ
「者共!敬礼!」ビシィッ
男「(一瞬にして軍勢を統制下に置いた…凄いな)」
845: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 00:21:47 ID:2xgBVq9U
神娘「我々が護るものはこの国であり、人民である」
神娘「だがそれと同時に諸君も同じくこの国の民である!易々と命を投げ出す事は許さん!」
神娘「案ずるな、我を信ずる限り貴様らが負けることは無い!」カッ
神娘「神の加護は貴様らの元にあるぞ!」
「うおおおおおおおおお!」
「よっしゃぁあああ!」
「神様万歳!神様万歳!」
男「(…一発で心を掴んでしまった…これが神の威厳…!)」ゾワッ
神娘「光は我らと共にある!」グワシッ
「うおっ、まぶしっ」
「直視できん!」
男「(大仰なパフォーマンス、激励と叱咤で精神を掌握…これが戦神か)」
846: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 00:23:21 ID:2xgBVq9U
影「ヴァェェエエァェアェェアオェ」
影「イゲァァアイェアオィアェエ」
影「イギィィイィイイィィィィィ」
神娘「見よ!敵は漆黒の海より出でて我々の領土を侵犯しようと画策している!」
神娘「構えよ!神の力を見せつけてやるがいい!」
「はっ!」ガチャッ
「気合入れるぜ!」ガリッ
「やってやんよ!」バチバチッ
神娘「……往けぇ!」
「「いくぞぉぉぉぉ!」」「「やってやるわぁぁ!」」「「ごぉぁあああ!」」
ドドドドドドドッ
ヒュンッ ヒュゥン スドォン
伝令「第一波撃破!」
宮司服「早いっ…予想より遥かに…!」
847: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 00:24:24 ID:2xgBVq9U
神娘「神主よ」
男「おう」
神娘「よく見ていろ、これが私の力だ、これが私だ」
ズズズズズ…
伝令「第二波!第三波纏めて来ます!」
「凄い数が来るぞぉ!」
「押しとどめろ!何としてもだ!」
男「…なんだ?何も変わらないが…」
影「……ゲゥヴォェェ?」
影「グェァアイェアガァァァイア!」
影「ゲェァァアアェァアア!!!」
男「ちっ、襲ってくる!」
ズズズズズズズ…
848: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 00:25:14 ID:2xgBVq9U
男「…なんだ?」
「く、雲が!」
「どんどん敵陣の真上に移動していくぞ!」
ズズズズズズッ…
神娘「さて、”呪い返し”といこうか」ニマァ
影「ガ…ゲ…」
影「ガガガガガガガガァァアァガアァァ!!」
影「ゲェェアァァガガァァ!」
神娘「今更気づいても遅い」スッ
神娘「さあ大人しく神罰を食らうがいい!」バッ
ド ドガァァァァァ…ビシビシッ ピカッドシャァァァ…ン
男「すげ…一発で船が粉々に…」
849: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 00:26:09 ID:2xgBVq9U
伝令「更に来ます!」
神娘「ちっ、ならば嵐の中で踊っておれ!」ババッ
ドォォォォン バフゥゥゥゥゥ…
神娘「向こうに船酔いがあるかは分からんが足止めにはなる」
「残党狩りだ!」
「一隻たりとも逃すな!」
「死ぬ気で狩れぇ!」
宮司服「予想外…いや人間如きが神の力を予想するなぞ失礼千万か…」
「いけるぞ!まだまだやれるぞ!」
「うぉぉぉ神様万歳!」
「万歳!ばんざぁぁい!」
850: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 00:27:16 ID:2xgBVq9U
神娘「…っ、はぁっ、はぁ…」
男「大丈夫か!?」
神娘「流石に…きついな…っ」
男「神様」ギュゥ
神娘「…ふふ、ありがとう」
男「これしか出来ないけど、神様を目一杯信じるよ」
神娘「それさえあれば千人力よ!」ヒュッ ヒュッ
ドォォォォン…
ドォォォォォォォン…
影「アガァァァァァアアァアァ…」
影「オゴァエァォアイエィアァ…」
851: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 00:27:49 ID:2xgBVq9U
――――――
――――
―――
男「(戦闘もいよいよ激化してきた)」
「この野郎っ!」
「行かせはせん!行かせはせんよぉ!」
「お国のためにぃぃぃ!」
男「(皆流石に疲労の色が濃いな…)」
「はいはい、回復したらちゃっちゃと行きな!」
「男が先にへばってんじゃないよ!私らだってやってんだからさ!」
男「(あれは回復の礼術だろうか?色々あるんだな)」
神娘「……くっ はぁっ…!」
男「神様…」
神娘「まだまだ…まだまだぁ!」
852: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 00:28:40 ID:2xgBVq9U
「神様の為に負けんぞぉ!」
神娘「護るべき者が居るのだ」
「行かせるかぁ!」
神娘「殺してはならぬ者が居るのだ」
「おらぁぁぁ!」
神娘「これからの者の為に」
「負けるかぁぁぁ!」
神娘「そして」
――――「神様!」
神娘「それを護って散っていった者達のために!」
神娘「負けるわけにはいかんのだ!」
853: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 00:33:51 ID:2xgBVq9U
神娘「くっ…はぁ…ぐ…」ハーハー…
男「神様…っ!?」ゾワッ
男「(なんだ?今一瞬凄まじい悪寒が…)」
影「ゲェアェィアィエィァイェイェ」ギュギギギ…
男「…弓兵か!」
「遠距離攻撃くるぞぉ!」「当るな!」「気をつけろ!」
影「ゲェァアァァィァァエィエア!!!!!」バビュンッ
男「速いっ!?」バッ
男「(あ、危なかった…もし当っていたら…)」
ドスッ
男「(致命傷は…)」ゾクッ
男「避けられな…い…」
854: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 00:37:31 ID:2xgBVq9U
男「……今、後ろで何かに当たった音が」
男「…まさか、いや、そんな筈は」
――――「どちらかが…」
男「そんな はずは」バッ
神娘「…………か…はっ…」グラッ
―――「死ぬよ」
ドサッ
855: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 00:38:32 ID:2xgBVq9U
今日は此処まで
なんてとこで切りやがる・・!
857:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/29(火) 00:54:43 ID:ZTo8DIRY
この焦らし上手さんめ!
858: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 19:44:23 ID:pFaHwKBk
男「……神様?」
神娘「…は、はは…避けられんかったなぁ…」
「嵐が止んだぞ!」
「神様が!」
「なんだと!?」
男「神様なら、治癒出来るんじゃ…」
神娘「悪い…少々力を使いすぎて 間に合わな…い…」ヒュゥ ヒュゥ
男「苦しいの?」
神娘「なに…大したことは…ない…」ゼェゼェ
男「嘘、つかないでよ」
神娘「…流石に ばれる…か…はは…」ヒュゥッ
男「だって、神主だからさ、神主だから」
神娘「……ああ、そうだったな」ゲホッ
859: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 21:16:00 ID:pFaHwKBk
神娘「…段々と死んでいく感覚がする」ヒュゥ…
男「そうか」
神娘「懐かしいな、あの頃もこうしてただ消えていくのを待っていたか」
男「……」
神娘「ただあの時と違って、もう私はどうにもできないと言う事だが…」ゲホッ
男「そんな事、言うなよ」
神娘「変に冷静なんだ、苦しいのに、こんなにも苦しいのに頭は冷静なんだ」
男「……」
神娘「神主」
男「ああ」
神娘「お前に命を言い渡す、心して聞け、確固としてかかかれ」
男「…ああ」
860: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 21:19:49 ID:pFaHwKBk
神娘「お前に全てを託す、だから護れ」
神娘「国を護れ、人を護れ、自らを護れ」
神娘「私が出来なかった事を…やってくれ」
男「……」
神娘「我が名において命ずる、私の最後の命だ、命を賭した頼みだ」
男「ああ」
神娘「…頼んだ」
男「分かった、分かったよ神様」
861: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 21:38:09 ID:pFaHwKBk
神娘「しかし我ながら…呆気ないなぁ…」コホッコホッ
男「こんな時に、そう言う事って言っらだ駄目だと思う」
神娘「辛辣…だね…もう僅かも無い神様に…言う言葉かい…」
男「分からない、でも頭の奥が痺れたように動かないんだ」
男「考えなきゃいけないって分かってるけど、ぼーっとして、熱くて」
男「考えようとするたびに頭の中が白熱したように眩しくなって」
神娘「それでいい」
男「え…」
神娘「今は何も考えるな、振り返るな、ただ前を向いて進め」
男「そんな事、出来る訳が「神主」」
神娘「神主、我が神官よ」
男「うん」
神娘「泣くのは後にしてくれ、私はそんな顔を見たくないから」
男「泣かないよ、男だからね」
神娘「それでこそ…私の…」
862: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 21:47:49 ID:pFaHwKBk
神娘「……神主」
男「なんだい」
神娘「近くに…寄って…くれ、力を…神の力を託す…」ハー…ハー…
男「うん、分かったよ」スッ
神娘「もっと寄れ…私の目の前まで…もう目が見えないんだ…」
男「…ああ」カクン
神娘「ふ…ふふ…全くお前は私の事を信用し過ぎているのだな」
男「だって、神主だからさ、神様の事を信用しているからさ…」
神娘「それだから…」スッ
チュッ
神娘「こうして、不意打ちを食らうのだぞ?」
863: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 21:53:08 ID:pFaHwKBk
男「……え」スッ
神娘「惜しむべくは瞼だった事だがまあ…不意打ちとしては上々…」ニコ
男「あ…ぁ…」
神娘「は…はは…最後に一本取ってやったぞ…」
男「かみ さま…」
神娘「はは…ははは…は…は……」
男「……」
神娘「……」
男「……」
神娘「………」
864: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 21:57:13 ID:pFaHwKBk
男「神様」
神娘「……」
男「…」
神娘「……」
男「神様の居ないこの世の中が、護る価値があるのかは分からないよ」
神娘「……」
男「でも」シュルルルル…
男「神様の言うとおり、護るよ」ゴォッ
男「なんたって、神主だからな」ブワァァッ
神娘「……」コク
男「待っていて神様」スッ
男「今終わらせて、すぐ帰ってくるから」ザシュ ザシュッ
865: ◆lwQY2qw84A:2013/10/29(火) 22:58:42 ID:pFaHwKBk
―――――
伝令「駄目です!押し切られています!」
宮司服「く…」
伝令「神は倒れ、我々も疲弊しきっています…最早打つ手が」
宮司服「…これまでか」
伝令「この国は…どうなるのでしょうか」
宮司服「分からん、だが…我々の命と引き換えにしてでも被害を食い止める」バッ
伝令「承知しました」グッ
ヒュル…
「…風だ」
「でも神様はもう…」
ビュゥッ ゴォォッ
神娘「我を呼んだか!」男「呼んでません」
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