神娘「我を呼んだか!」男「呼んでません」
Part23
753: ◆lwQY2qw84A:2013/10/26(土) 13:50:47 ID:pdHBs30s
龍女「ま、あらゆる意味で私も出来る限り応援するよ」
神娘「助かる」
男「ありがたい」
龍女「神主、気をつけろよ」
男「なににさ」
龍女「どうやら向こうさん、なりふり構ってないぞ」
男「…おう?」
龍女「戦争は嫌なもんだ」
神娘「ああ、そうだな」
754:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 15:20:56 ID:bWrLy1Og
わい
龍になりますで
755: ◆lwQY2qw84A:2013/10/26(土) 17:50:54 ID:pdHBs30s
男「…まさか飛んでいくとはな」
神娘「私も飛べるぞ?一応」フワッ
男「えっ、嘘」
神娘「神だからな」
男「一瞬羨ましいと思ってしまった」
神娘「飛ぶのは良いぞ、嫌な事を忘れられる」
男「そっかー…」ウズウズ
神娘「んー…やってみるか」
男「え?」
神娘「よーっとぉ、どりゃぁぁ!」
男「わ、わっ」フワッ
神娘「ん、私の力も相当回復したな」
男「すげえ、浮いてる!」
神娘「これも神の力よ」フフン
男「このまま外に行くのは…流石にできんな、目立つ」
756: ◆lwQY2qw84A:2013/10/26(土) 19:41:59 ID:pdHBs30s
神娘「ふぅ…走って疲れただろう」
男「まあたいしたことは無いぞ」
神娘「風呂湧いてるから入るといい、龍の奴が入れろ入れろ煩かった」
男「神様は?」
神娘「こんなとこまで気を使うな、さっさとは入れ」
男「はいはい」
神娘「体洗ってやるから」
男「はいは…はい?」
757: ◆lwQY2qw84A:2013/10/26(土) 20:02:04 ID:pdHBs30s
―――――
神娘「いやぁ、昔を思い出すな」ゴシゴシ
男「(…てっきり一緒に風呂には居るのかと思った)」
神娘「こうして子供の体を洗ってやったりもしたな」
男「毎度思うけど神様って所帯じみてるよね」
神娘「褒め言葉として受け取っておこう」
男「(しかし、手馴れてるだけあって上手いな)」
神娘「(なかなか身体つき良し、ふむ)」
男「(しかしこの状況…)」
神娘「運動をやってたりするか?」
男「剣道部だった、今でも時々竹刀を振るけど」
神娘「ふぅむ…」
男「そんなまじまじと見るな…恥ずかしいんだが」
神娘「減るもんじゃない、見せろ」
男「…ぐぅ」
758: ◆lwQY2qw84A:2013/10/26(土) 21:52:58 ID:pdHBs30s
神娘「……」ゴシゴシ
男「…神様」
神娘「ん?」
男「一体何なんだろうな」
神娘「さあ、分からんよ」
男「神様はさ、どうするの?」
神娘「どうって…やけに抽象的だな」
男「もしも協力を要請されたりしたらさ、やっぱり協力するの?」
神娘「場合に寄るだろうな」
男「神様がいないと負けるって状況だったら」
神娘「間違いなく協力するだろうな」
759:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 22:39:39 ID:o2Vy.iSE
追い付いた
天狗とか鬼とかも見てた
やっぱ吸い寄せられるみたいだ
760: ◆lwQY2qw84A:2013/10/26(土) 23:33:45 ID:pdHBs30s
神娘「ここは私が護る国だ、そうである以上私はどれほど危険でもそうする」
男「そう、だよな…」
神娘「例えそれが何を対価にしても私は守らなければならない、それが神だ」
男「神か…」
神娘「私が奴等との間に刻んだ盟約だ、そして私本来の役割だ」
男「忘れるわけにはいかないもんな、破棄するわけにも…」
神娘「何か勘違いしてないか」
男「え?」
神娘「私が護りたいのはこの国だけではない、盟約を結んだのは奴等だけではない」
男「他にも何かあったのか?」
神娘「馬鹿が、お前だ」
男「…あ」
神娘「お前を護ると誓った、だから私は引くわけにはいかない」
761:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/27(日) 00:26:56 ID:sslK94C2
これ遠回しにプロポーズしてますよね
世界中を敵に回してもお前を守るって事だろ?
762: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 00:37:43 ID:CkJ8xWPU
神娘「私は何があっても引かない」
男「…なら、それならこっちも意地があるよ」
神娘「ほお?」
男「付いていく、人が行ける場所までは神様に付いていく」
神娘「いいのか」
男「元々もうほとんど人間じゃないんだ、いいだろ?」
神娘「建前としては、お前はまだ人間だから連れていく訳にはいかない」
男「でも」
神娘「本音を言えば…ありがたい、1人よりもお前が居た方が嬉しいんだ」
男「神主としての義務だよ」
神娘「偉そうな口を利くなお前も」
763: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 01:07:24 ID:CkJ8xWPU
――――
男「ここの景色は好きだ」
神娘「ああ」
男「月が見える、星が見える、自然が見える」
神娘「風が吹いている、虫が鳴いている」
男「それで神様がいる」
神娘「私に神主が居る」
男「…もしかしたら、何事も無く終わらないかな」
神娘「甘えるな、”起こるだろう”は”必ず起こる”と同意だ、それも悪い意味なら」
男「そうか」
神娘「沢山あったさ、起こってほしくない事なんて」
男「あるだろうな」
神娘「…誰かの死も、なにもかもだ」
男「……」
764: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 01:09:53 ID:CkJ8xWPU
男「いやだけどさ…」
神娘「神主」
男「ああ」
神娘「お前は、私を信じろ」
男「信じてるよ」
神娘「お前が信じている限りは私が何とかしてやるから」
男「…ああ」
神娘「私が、何とかしてやるから」
男「信じてる」
神娘「私は」
―――娘「私は……」
神娘「神様だからな」ニマッ
―――娘「神だからな」ギリィッ
男「…ふふ」
神娘「なんだ、結構決め台詞だったんだが」
765: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 01:13:08 ID:CkJ8xWPU
男「(変わったな、神様も)」
娘「お前のおかげさ」
男「……えっ?」
神娘「どうした?」
男「…いや、なんでもない」
神娘「幻聴とは老いるのが早くないか?」ケラケラ
男「冗談じゃないよそんなの」
神娘「ま、少なくともお前の老いは人より遅いだろうよ」
男「えっ、まじで?」
神娘「いよいよもってお前はこちら側だからな…」
男「複雑だけど…まあ、それでもいいか」
神娘「普通人間は人間であることに拘るのだがなあ…」
男「神様に付き合えるのが普通の人間だと思う?」
神娘「それもそうだな」
766: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 01:16:14 ID:CkJ8xWPU
―――――――
『相変わらず気候は戻らず、それどころか低気圧による突風等異常気象が発生して』
男「悪化してるな」
神娘「やはり近づいているか…」
男「……」
『気象庁は何らかの外的要因が働いているかもしれないとし』
神娘「嫌に抽象的だな」
男「このご時世だからな、変な発言をすると国際的にまずいんだよ」
神娘「面倒な事で」
『政府は緊急の対策チームを設立し……』
男「無駄だろうな」パチンッ
神娘「いずれこちらにも声がかかるだろう…」
男「出来れば、ばれてなきゃいいけど」
神娘「諦めろ」
男「はいはい」
767: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 01:18:14 ID:CkJ8xWPU
神娘「ほら、弁当だ」
男「ありがと」
神娘「それと」
男「分かってる」ギュゥ
神娘「良し」
男「じゃ、行ってくる」
神娘「…気をつけろよ、何が起こるか分からん」
男「ああ」
神娘「出来る限りは守るが…予想外の事態は起きること前提だぞ」
男「油断しないでおくよ、『大丈夫』なんて死亡フラグだしな」
神娘「よく分かってるじゃないか」
768: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 01:20:16 ID:CkJ8xWPU
――――――
男「学校閉鎖?」
先生「連絡が回らなかったか?」
男「…あ(神様の所に居るとメールを見る機会が無かったからか)」
先生「この事態だ、各所が混乱していて学校にも運営を休むようにと」
男「分かりました」
先生「気を付けて帰れよ、私も悪寒がしてな…」
男「はい」
男「(…わが友は無事かな?)」
769: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 01:22:30 ID:CkJ8xWPU
――――
『あー?まあ、だるい』
男「そうか、無事なようでよかった」
『おめーよー…こっちは体調崩すなんて経験してないんだぞ…』
男「まあ生きていればいい事あるさ」
『ちっ…まあいいや、結構きつい』
男「なにか持っていくか?」
『いや…別にいい』
男「そうか…(無事なようで安心したな)」
770: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 01:24:31 ID:CkJ8xWPU
チーン
男「じゃ、一週間は休みみたいだから」
『嬉しいのか嬉しくないのかわからん…』
チーン
男「いいじゃないか、偶には休め」
『無事な奴に言われたくねー…』
チーン
『ところでさ』
男「あん?」
『気になってんだけどさ』
男「おお」
『お前のその鈴、こっちまで音が聞こえてるぞ?』
771: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 01:30:00 ID:CkJ8xWPU
男「……………は?」
『いや、結構うるさく鳴ってたけど…ってどうした?』
男「(……迂闊だった!いや油断してしまっていた!)」
チーン チーン チーン
『おい、どうかしたか?』
男「(”まさかこんなに接近してはいないだろう”と思ってしまった!)」
チーンチーンチーンチーンチーン
『なにかあったのか?おい!』
男「くそっ」ガチャンッ
チーン チーン
男「(近い!相当近い!)」
772: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 01:30:43 ID:CkJ8xWPU
チーンチーンチーンチーンチーンチーンチーン
男「(どこか?横か?)」バッ
チーン
男「(上か?)」バッ
チーン
男「(…まさか)」
チーン
男「…後ろ?」
チリーン
黒い影「………………」
チリーン
773: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 01:33:15 ID:CkJ8xWPU
――――
神娘「……なっ」ゾワァッ
神娘「なんだこれは…なんだ、この悪寒は…」
神娘「まさか、神主が危ない!?」
神娘「…それになんだこの空は」バッ
ゴロゴロゴロゴロ ゴロゴロゴロ
神娘「暗雲だ、それも雷雲…しかも、規模が尋常ではないぞ!」
神娘「…神主!」
774: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 01:38:39 ID:CkJ8xWPU
男「(…やばい)」ゾワッ
チリィィィィン チリィィイィン
黒い影「…………」
男「(危険だとかそんなレベルじゃない…これは”やばい”!)」
黒い影「…………」
チィィィィィイン
男「(逃げないと…くそ、どうやったら逃げられるんだ)」
黒い影「………グァ」ガパァッ
男「…ん?」
黒い影「グァゲェォオァオァエェオァァイェェァオェオォ」ダダダダ
チィィィィィン
男「なんだこいつ、速いっ……!?」
黒い影「ガァァイァァアオァオィァァァ」バッ
男「……あ」
チリーン
775: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 01:40:33 ID:CkJ8xWPU
終盤戦です
ここで切ったのは これ以降切られる場所が遠いのでやばいです
眠気が
神様と羊を数える作業します
776:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/27(日) 02:10:59 ID:0d45uliQ
乙
神様の単位ってなんだ?柱でいいのか?
神様がいっぱいぐへへ
777:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/27(日) 02:34:55 ID:CqrNrHbc
神様が一柱
神様が二柱……
ダメだ興奮して眠れない
778:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/27(日) 02:51:28 ID:sslK94C2
ウェイトリーが出たかと思った
779: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 18:32:23 ID:CkJ8xWPU
黒い影「ゲェァァァイェァァアェァァ」
男「(逃げられないっ…!)」
生徒D「はぁっ!」バッ
黒い影「アゲァ!?」
生徒D「いやぁぁっ!」ザシュゥッ
男「(ま、真っ二つに…)」
黒い影「ア……アガァァァアァ…」
生徒D「…ふぅ、間に合った」
男「あ、ありがとう」
生徒D「油断したら駄目だよ?」
男「(出会い頭にそう言わなくても)」ムッ
生徒D「まあ、こっちもこんな早くに来るとは思ってなかったけど…」
龍女「ま、あらゆる意味で私も出来る限り応援するよ」
神娘「助かる」
男「ありがたい」
龍女「神主、気をつけろよ」
男「なににさ」
龍女「どうやら向こうさん、なりふり構ってないぞ」
男「…おう?」
龍女「戦争は嫌なもんだ」
神娘「ああ、そうだな」
754:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 15:20:56 ID:bWrLy1Og
わい
龍になりますで
755: ◆lwQY2qw84A:2013/10/26(土) 17:50:54 ID:pdHBs30s
男「…まさか飛んでいくとはな」
神娘「私も飛べるぞ?一応」フワッ
男「えっ、嘘」
神娘「神だからな」
男「一瞬羨ましいと思ってしまった」
神娘「飛ぶのは良いぞ、嫌な事を忘れられる」
男「そっかー…」ウズウズ
神娘「んー…やってみるか」
男「え?」
神娘「よーっとぉ、どりゃぁぁ!」
男「わ、わっ」フワッ
神娘「ん、私の力も相当回復したな」
男「すげえ、浮いてる!」
神娘「これも神の力よ」フフン
男「このまま外に行くのは…流石にできんな、目立つ」
756: ◆lwQY2qw84A:2013/10/26(土) 19:41:59 ID:pdHBs30s
神娘「ふぅ…走って疲れただろう」
男「まあたいしたことは無いぞ」
神娘「風呂湧いてるから入るといい、龍の奴が入れろ入れろ煩かった」
男「神様は?」
神娘「こんなとこまで気を使うな、さっさとは入れ」
男「はいはい」
神娘「体洗ってやるから」
男「はいは…はい?」
757: ◆lwQY2qw84A:2013/10/26(土) 20:02:04 ID:pdHBs30s
―――――
神娘「いやぁ、昔を思い出すな」ゴシゴシ
男「(…てっきり一緒に風呂には居るのかと思った)」
神娘「こうして子供の体を洗ってやったりもしたな」
男「毎度思うけど神様って所帯じみてるよね」
神娘「褒め言葉として受け取っておこう」
男「(しかし、手馴れてるだけあって上手いな)」
神娘「(なかなか身体つき良し、ふむ)」
男「(しかしこの状況…)」
神娘「運動をやってたりするか?」
男「剣道部だった、今でも時々竹刀を振るけど」
神娘「ふぅむ…」
男「そんなまじまじと見るな…恥ずかしいんだが」
神娘「減るもんじゃない、見せろ」
男「…ぐぅ」
神娘「……」ゴシゴシ
男「…神様」
神娘「ん?」
男「一体何なんだろうな」
神娘「さあ、分からんよ」
男「神様はさ、どうするの?」
神娘「どうって…やけに抽象的だな」
男「もしも協力を要請されたりしたらさ、やっぱり協力するの?」
神娘「場合に寄るだろうな」
男「神様がいないと負けるって状況だったら」
神娘「間違いなく協力するだろうな」
759:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/26(土) 22:39:39 ID:o2Vy.iSE
追い付いた
天狗とか鬼とかも見てた
やっぱ吸い寄せられるみたいだ
760: ◆lwQY2qw84A:2013/10/26(土) 23:33:45 ID:pdHBs30s
神娘「ここは私が護る国だ、そうである以上私はどれほど危険でもそうする」
男「そう、だよな…」
神娘「例えそれが何を対価にしても私は守らなければならない、それが神だ」
男「神か…」
神娘「私が奴等との間に刻んだ盟約だ、そして私本来の役割だ」
男「忘れるわけにはいかないもんな、破棄するわけにも…」
神娘「何か勘違いしてないか」
男「え?」
神娘「私が護りたいのはこの国だけではない、盟約を結んだのは奴等だけではない」
男「他にも何かあったのか?」
神娘「馬鹿が、お前だ」
男「…あ」
神娘「お前を護ると誓った、だから私は引くわけにはいかない」
761:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/27(日) 00:26:56 ID:sslK94C2
これ遠回しにプロポーズしてますよね
世界中を敵に回してもお前を守るって事だろ?
762: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 00:37:43 ID:CkJ8xWPU
神娘「私は何があっても引かない」
男「…なら、それならこっちも意地があるよ」
神娘「ほお?」
男「付いていく、人が行ける場所までは神様に付いていく」
神娘「いいのか」
男「元々もうほとんど人間じゃないんだ、いいだろ?」
神娘「建前としては、お前はまだ人間だから連れていく訳にはいかない」
男「でも」
神娘「本音を言えば…ありがたい、1人よりもお前が居た方が嬉しいんだ」
男「神主としての義務だよ」
神娘「偉そうな口を利くなお前も」
763: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 01:07:24 ID:CkJ8xWPU
――――
男「ここの景色は好きだ」
神娘「ああ」
男「月が見える、星が見える、自然が見える」
神娘「風が吹いている、虫が鳴いている」
男「それで神様がいる」
神娘「私に神主が居る」
男「…もしかしたら、何事も無く終わらないかな」
神娘「甘えるな、”起こるだろう”は”必ず起こる”と同意だ、それも悪い意味なら」
男「そうか」
神娘「沢山あったさ、起こってほしくない事なんて」
男「あるだろうな」
神娘「…誰かの死も、なにもかもだ」
男「……」
764: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 01:09:53 ID:CkJ8xWPU
男「いやだけどさ…」
神娘「神主」
男「ああ」
神娘「お前は、私を信じろ」
男「信じてるよ」
神娘「お前が信じている限りは私が何とかしてやるから」
男「…ああ」
神娘「私が、何とかしてやるから」
男「信じてる」
神娘「私は」
―――娘「私は……」
神娘「神様だからな」ニマッ
―――娘「神だからな」ギリィッ
男「…ふふ」
神娘「なんだ、結構決め台詞だったんだが」
765: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 01:13:08 ID:CkJ8xWPU
男「(変わったな、神様も)」
娘「お前のおかげさ」
男「……えっ?」
神娘「どうした?」
男「…いや、なんでもない」
神娘「幻聴とは老いるのが早くないか?」ケラケラ
男「冗談じゃないよそんなの」
神娘「ま、少なくともお前の老いは人より遅いだろうよ」
男「えっ、まじで?」
神娘「いよいよもってお前はこちら側だからな…」
男「複雑だけど…まあ、それでもいいか」
神娘「普通人間は人間であることに拘るのだがなあ…」
男「神様に付き合えるのが普通の人間だと思う?」
神娘「それもそうだな」
766: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 01:16:14 ID:CkJ8xWPU
―――――――
『相変わらず気候は戻らず、それどころか低気圧による突風等異常気象が発生して』
男「悪化してるな」
神娘「やはり近づいているか…」
男「……」
『気象庁は何らかの外的要因が働いているかもしれないとし』
神娘「嫌に抽象的だな」
男「このご時世だからな、変な発言をすると国際的にまずいんだよ」
神娘「面倒な事で」
『政府は緊急の対策チームを設立し……』
男「無駄だろうな」パチンッ
神娘「いずれこちらにも声がかかるだろう…」
男「出来れば、ばれてなきゃいいけど」
神娘「諦めろ」
男「はいはい」
767: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 01:18:14 ID:CkJ8xWPU
神娘「ほら、弁当だ」
男「ありがと」
神娘「それと」
男「分かってる」ギュゥ
神娘「良し」
男「じゃ、行ってくる」
神娘「…気をつけろよ、何が起こるか分からん」
男「ああ」
神娘「出来る限りは守るが…予想外の事態は起きること前提だぞ」
男「油断しないでおくよ、『大丈夫』なんて死亡フラグだしな」
神娘「よく分かってるじゃないか」
768: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 01:20:16 ID:CkJ8xWPU
――――――
男「学校閉鎖?」
先生「連絡が回らなかったか?」
男「…あ(神様の所に居るとメールを見る機会が無かったからか)」
先生「この事態だ、各所が混乱していて学校にも運営を休むようにと」
男「分かりました」
先生「気を付けて帰れよ、私も悪寒がしてな…」
男「はい」
男「(…わが友は無事かな?)」
769: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 01:22:30 ID:CkJ8xWPU
――――
『あー?まあ、だるい』
男「そうか、無事なようでよかった」
『おめーよー…こっちは体調崩すなんて経験してないんだぞ…』
男「まあ生きていればいい事あるさ」
『ちっ…まあいいや、結構きつい』
男「なにか持っていくか?」
『いや…別にいい』
男「そうか…(無事なようで安心したな)」
770: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 01:24:31 ID:CkJ8xWPU
チーン
男「じゃ、一週間は休みみたいだから」
『嬉しいのか嬉しくないのかわからん…』
チーン
男「いいじゃないか、偶には休め」
『無事な奴に言われたくねー…』
チーン
『ところでさ』
男「あん?」
『気になってんだけどさ』
男「おお」
『お前のその鈴、こっちまで音が聞こえてるぞ?』
771: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 01:30:00 ID:CkJ8xWPU
男「……………は?」
『いや、結構うるさく鳴ってたけど…ってどうした?』
男「(……迂闊だった!いや油断してしまっていた!)」
チーン チーン チーン
『おい、どうかしたか?』
男「(”まさかこんなに接近してはいないだろう”と思ってしまった!)」
チーンチーンチーンチーンチーン
『なにかあったのか?おい!』
男「くそっ」ガチャンッ
チーン チーン
男「(近い!相当近い!)」
772: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 01:30:43 ID:CkJ8xWPU
チーンチーンチーンチーンチーンチーンチーン
男「(どこか?横か?)」バッ
チーン
男「(上か?)」バッ
チーン
男「(…まさか)」
チーン
男「…後ろ?」
チリーン
黒い影「………………」
チリーン
――――
神娘「……なっ」ゾワァッ
神娘「なんだこれは…なんだ、この悪寒は…」
神娘「まさか、神主が危ない!?」
神娘「…それになんだこの空は」バッ
ゴロゴロゴロゴロ ゴロゴロゴロ
神娘「暗雲だ、それも雷雲…しかも、規模が尋常ではないぞ!」
神娘「…神主!」
774: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 01:38:39 ID:CkJ8xWPU
男「(…やばい)」ゾワッ
チリィィィィン チリィィイィン
黒い影「…………」
男「(危険だとかそんなレベルじゃない…これは”やばい”!)」
黒い影「…………」
チィィィィィイン
男「(逃げないと…くそ、どうやったら逃げられるんだ)」
黒い影「………グァ」ガパァッ
男「…ん?」
黒い影「グァゲェォオァオァエェオァァイェェァオェオォ」ダダダダ
チィィィィィン
男「なんだこいつ、速いっ……!?」
黒い影「ガァァイァァアオァオィァァァ」バッ
男「……あ」
チリーン
775: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 01:40:33 ID:CkJ8xWPU
終盤戦です
ここで切ったのは これ以降切られる場所が遠いのでやばいです
眠気が
神様と羊を数える作業します
776:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/27(日) 02:10:59 ID:0d45uliQ
乙
神様の単位ってなんだ?柱でいいのか?
神様がいっぱいぐへへ
777:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/27(日) 02:34:55 ID:CqrNrHbc
神様が一柱
神様が二柱……
ダメだ興奮して眠れない
778:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/27(日) 02:51:28 ID:sslK94C2
ウェイトリーが出たかと思った
779: ◆lwQY2qw84A:2013/10/27(日) 18:32:23 ID:CkJ8xWPU
黒い影「ゲェァァァイェァァアェァァ」
男「(逃げられないっ…!)」
生徒D「はぁっ!」バッ
黒い影「アゲァ!?」
生徒D「いやぁぁっ!」ザシュゥッ
男「(ま、真っ二つに…)」
黒い影「ア……アガァァァアァ…」
生徒D「…ふぅ、間に合った」
男「あ、ありがとう」
生徒D「油断したら駄目だよ?」
男「(出会い頭にそう言わなくても)」ムッ
生徒D「まあ、こっちもこんな早くに来るとは思ってなかったけど…」
神娘「我を呼んだか!」男「呼んでません」
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