神娘「我を呼んだか!」男「呼んでません」
Part17
543: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 18:22:51 ID:kflSxJR6
男「部屋戻るわ」ガチャ
男母「ちゃんと寝るのよー」
男「おう」バタン
男「…あー…」ドサッ
男「週末だけとかになりそうだな…引っ越すと」
男「え?神様と週末にしか会えないの?あの森に行けんのか?」
男「…嫌だな、そりゃ」
544: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 18:25:16 ID:kflSxJR6
――――――
先生「えー、この数式を用いてベクトル分解を行う事で」
男「……」
友「どした、やけに元気がないな」
男「引っ越しか…」
友「えっ、まじ?」
男「まじ…」
友「でもまあ、大学は変わらんだろ?」
男「まあな」
友「なら…まあ、いいんじゃね」
男「そうでもないんだよ…」ガクッ
友「はぁ?なんでさ」
男「えっと、まあ、通学面倒だし?」
友「そっかーそれもあるよなー…」
男「(セーフ)」
545: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 18:32:04 ID:kflSxJR6
友「でもさー、そろそろ一人暮らしでもよくね?」
男「うちは親が煩いんだよ…」
友「関係あるの?」
男「親にとやかく言われるの面倒くさいだろ?」
友「いや、お前がやりたくないならちゃんと言えよ」
男「……そうか」
友「何も言わないから意見を通されるんだぞ?しっかししろよ」
男「友よ」
友「あん?」
男「恩にきる」
友「ジュース一本奢れよ」
546:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/06(日) 19:06:58 ID:FTvhhNsE
おかしい、友に何も飛んでこないぞ
まさか先生が空気読んでるのか
547: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 19:16:28 ID:kflSxJR6
――――――
男「と言う事があってだな」
神娘「……」
男「引っ越すかと言われて…」
神娘「……」
男「神様?」
神娘「……神主」
男「うん?」
神娘「我が嫌いになったか?」ウルッ
男「……ん?」
548: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 19:17:12 ID:kflSxJR6
神娘「いや…言うまい、お前がそうしたいと思うならば…」
男「いやいやいや、行かないからね!?」
神娘「…ん?」
男「ちゃんと断るから」
神娘「………取り乱した」グシグシ
男「(可愛い)」
549: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 19:27:57 ID:kflSxJR6
神娘「結論から先に言え!驚いただろうが…」
男「すまん、そのつもりは微塵も無かった」
神娘「…ったくもう…」
男「まさか泣かれるとは思ってなかった」
神娘「今の私は謂わばお前に生かされているのだ、分かるな?」
男「分かってるって…でも引っ越しても週末には会えるけどさ」
神娘「そりゃ、そうだがな…うむ」
男「まあそれでもここには毎日来たいけど」
神娘「それでこそ我が神主だ!」バシバシ
男「痛い、痛いって」
550:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/06(日) 19:33:56 ID:/wtIWRXM
もう神社に住めよ
551: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 19:42:47 ID:kflSxJR6
男「いやぁ、友には良い事を言われたもんだ」
神娘「私からも礼を言わねばな…やはり持つべきものは友だ、大事だぞ」
男「あの後ジュースを奢りたかったんだがな」
神娘「ん?どうかしたか?」
男「先生からチョークとお叱りと罰則の課題を受けて…」
神娘「……そうか」
男「眉間から煙が出てた」
神娘「先生も友人も人間ではないのではないか?」
552: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 20:21:28 ID:kflSxJR6
神娘「ではお前はどうする?」
男「んー…それは相談だな、家を売ることが確定してたらどこかに泊まるよ」
神娘「そっか…」
男「ん?」
神娘「いや?なんでもないぞ」コテン
男「(可愛い、いや本当に)」
553: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 20:37:03 ID:kflSxJR6
――――――
男母「え?ここに残る?」
男「うん、通学とかもあるし」
男母「でも…ううん、あなたもそろそろそう言う年頃よね」
男「まあ家事とかは普通にできるしさ」
男母「でもこの家はもう売っちゃう事になってるのよ…契約もすんじゃって」
男「アパートかなんか借りるからいいよ、それにこの家は一人には大きすぎるし」
男母「…ねえ」
男「ん?」
男母「やっぱり好きな人できたんでしょ」
男「冗談言わないでよ」
554: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 20:40:17 ID:kflSxJR6
男「もう寝るよ」ガチャ
男母「おやすみ~」
男「おやすみ」バタン
男「……」
男「と言う訳だ」
神娘「気付いていたのか」
男「どれぐらいの付き合いだと思ってるのさ」
神娘「それもそうだ」カラカラ
男「油断も隙もありゃしないんだから…」
男「」
555: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 20:43:46 ID:kflSxJR6
神娘「帰るぞ、私は」
男「嫌に早いな」
神娘「なに、そんなに長く憑くつもりは無かったのでな」
男「確かこっちの体力も使うんだっけ」
神娘「僅かだがな、お前は私に慣れてるから憑くにしても消費が少ない」
男「便利な体になったもんだ」
神娘「もうすっかりこちら側だよ、お前は」
556: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 20:47:09 ID:kflSxJR6
男「こちら側か、確かに自由に”この世の者ではない”奴等が見えるし…分かる」
神娘「何か不満か?」
男「いや、でも友には薄々気付かれてるんだろうな」
神娘「……ほう」
男「『この世から離れているみたい』だってさ」
神娘「あながち間違えてはいない、お前は最早我々の領土に居るのだからな」
男「それは三途の川を越えたって意味で?」
神娘「死んでは無い、だが”生きても居ない”」
男「随分大ごとだな…」
557: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 20:50:33 ID:kflSxJR6
神娘「神主よ」
男「あん?」
神娘「貴様は今やこちらの住人だ、神々の領土の民だ」
男「そりゃ、光栄…」
神娘「自覚は無いだろうが…お前にも直に分かるだろう」
男「それは真面目に受け取った方がいいか?」
神娘「さあ、どうだろう」
男「神様は汚いな」
神娘「私の生まれを考えれば当然」
558: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 20:54:17 ID:kflSxJR6
神娘「では、帰るよ」スゥ
男「…なあ神様」
神娘「ん?」
男「ひょっとして今日憑いてたのは…」
神娘「…もし本当に引っ越すことになった時、お前とここで話したかったんだ」
男「心配しなくていいのに」
神娘「どうにもならない事もあるから」
男「……」
神娘「ふ、私らしくも無い」
男「大丈夫だよ、出来る限り神様の傍に居るからさ」
神娘「そうもいかんよ」
男「…へ?」
559: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 20:59:35 ID:kflSxJR6
神娘「お前は人間で、私は神だ、それはお前がいくら変わっても変わる筈は無い」
男「うん」
神娘「お前が人間である内は、お前は人と契り、子を成さなければならない」
男「…そんな先の事なんて、分からない」
神娘「気付いていないのか?お前は既に人として成熟しているのだぞ」
男「……」
神娘「それは人の義務だ、在るべき姿だ、私は神である限りお前がその道を進む様導かねばならない」
男「人」
神娘「それが人だ、それが神だ。関係は崩れてまた構成される、それがこの世だ」
男「じゃあ、もし神様がまた一人になったら」
神娘「その時は…大人しく消えるさ」
男「折角ここまで戻ったのに?」
神娘「そもそもなぜ生きるか分からなかった命だ、神の役目には替えられんよ」
男「神様…」
神娘「そんな顔をするな、私まで悲しくなる」
560: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 21:04:20 ID:kflSxJR6
神娘「さて、もうお前は寝ろ」
男「まだ話は終わってないのに?」
神娘「人を寝かすのも神の役目だよ」
男「卑怯だ」
神娘「今更」
男「さて、家はどうするかな」
神娘「それなら…いや、明日話そう」
男「そうしてくれ、疲れた」
神娘「おやすみ、人の子よ」スゥゥ…
男「おやすみ、神様」
561: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 21:07:14 ID:kflSxJR6
男「静かだ」
男「暗い」
男「ここに残る事になったな、家はどうしよう」
男「でも神様可愛かったな、人間なら好きになってた」
男「駄目だ」
男「こうしていると頭がこんがらがる」
男「寝ないと」
男「…寝れない」
男「目が冴える」
男「寝れない」
562: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 21:09:51 ID:kflSxJR6
男「神様と離れなくてよかった」
男「あの場所好きだから、離れたくない」
男「…それだけか?」
男「それだけの為に、あれだけ焦ったのか?」
男「本当に?神様が心配だからだけで?」
男「それだけであれだけ焦るのか?」
男「これも信仰なのか?それとも違うのか?」
563: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 21:21:50 ID:kflSxJR6
男「神様は可愛い」
男「ふとした仕草なんて素晴らしいと思う」
男「きっと人間なら大層持てたんじゃないかな」
男「でも」
男「”神様には畏敬以外の感情を持てない”」
男「神様を友人だと思ったことも無い」
男「ましてや恋愛の対象なんてもってのほかだ」
男「神様は神様であって、同じ次元の存在じゃない」
男「これが神様の言っていたフィルターなのか?」
男「可愛いと思う、でもそれだけだ」
男「時々綺麗だと思う、それだけだ」
男「それ以上は無い」
男「…もうやめよう」
男「神様は神様なんだ」
男「……」
564: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 22:36:51 ID:kflSxJR6
―――――
男「で、何だ話って」
神娘「別に、大した話ではない」
男「おう」
神娘「お前、まだ済む場所は決まってないよな?」
男「引っ越すのもまだだいぶかかるらしいし」
神娘「よかった…」
男「どうかしたか?」
神娘「神主、ここに住まんか?」
男「…ん?」
565: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 22:40:25 ID:kflSxJR6
大分終わりが見えてきた気がする
そして相変わらずテンポ不均一
566:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/06(日) 22:43:18 ID:XChUSQpQ
おつおつ。ゆっくり投下してくれー。
急いで中途半端になったらペロペロもできん。
568:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/06(日) 22:53:52 ID:2XSa5HIc
喰らえ俺の信仰ビーム
569: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 23:02:40 ID:kflSxJR6
ちなみに私は過去に鬼娘だの天狗娘だの書いてました。人外好きです
150以下の短い奴だけど一応 トゥェア
おやすみなさい 良い夢を
573: ◆lwQY2qw84A:2013/10/07(月) 16:43:48 ID:79BNuX9E
改めて読み返すと誤字酷い。
ちんたらかいてるのに録に推敲してないってはっきりわかんだね。
見つけたら生暖かい目で見逃して下さい。
578: ◆lwQY2qw84A:2013/10/07(月) 21:04:50 ID:uPJI2h6A
神娘「…ふむ、暇だ」
神娘「神主が居たら紛れるが…無理に呼び出す事も無し」
神娘「あやつを待つとするか、時間なら有り余っている」
神娘「どうやって待つか…」
神娘「…」
神娘「…」スゥ
断章
神娘「……」
ミーン ミーン…
神娘「……」
シャワシャワ…
神娘「……」
579: ◆lwQY2qw84A:2013/10/07(月) 21:08:03 ID:uPJI2h6A
神娘「……」
―――――ま
神娘「……」
―――――さま
神娘「…ん」
―――――神様
神娘「何だ…もう来たのか?」
子供「何言ってんだ?神様」
神娘「…ん?」
子供A「約束して無い筈だけどなぁ」
子供B「んだ、んだ」
子供C「でもおっかぁが神様に取り付けたのかもしれんな」
子供B「そんだなぁ」
子供A「そっかもしれんなぁ」
男「部屋戻るわ」ガチャ
男母「ちゃんと寝るのよー」
男「おう」バタン
男「…あー…」ドサッ
男「週末だけとかになりそうだな…引っ越すと」
男「え?神様と週末にしか会えないの?あの森に行けんのか?」
男「…嫌だな、そりゃ」
544: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 18:25:16 ID:kflSxJR6
――――――
先生「えー、この数式を用いてベクトル分解を行う事で」
男「……」
友「どした、やけに元気がないな」
男「引っ越しか…」
友「えっ、まじ?」
男「まじ…」
友「でもまあ、大学は変わらんだろ?」
男「まあな」
友「なら…まあ、いいんじゃね」
男「そうでもないんだよ…」ガクッ
友「はぁ?なんでさ」
男「えっと、まあ、通学面倒だし?」
友「そっかーそれもあるよなー…」
男「(セーフ)」
545: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 18:32:04 ID:kflSxJR6
友「でもさー、そろそろ一人暮らしでもよくね?」
男「うちは親が煩いんだよ…」
友「関係あるの?」
男「親にとやかく言われるの面倒くさいだろ?」
友「いや、お前がやりたくないならちゃんと言えよ」
男「……そうか」
友「何も言わないから意見を通されるんだぞ?しっかししろよ」
男「友よ」
友「あん?」
男「恩にきる」
友「ジュース一本奢れよ」
546:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/06(日) 19:06:58 ID:FTvhhNsE
おかしい、友に何も飛んでこないぞ
まさか先生が空気読んでるのか
547: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 19:16:28 ID:kflSxJR6
――――――
男「と言う事があってだな」
神娘「……」
男「引っ越すかと言われて…」
神娘「……」
男「神様?」
神娘「……神主」
男「うん?」
神娘「我が嫌いになったか?」ウルッ
男「……ん?」
神娘「いや…言うまい、お前がそうしたいと思うならば…」
男「いやいやいや、行かないからね!?」
神娘「…ん?」
男「ちゃんと断るから」
神娘「………取り乱した」グシグシ
男「(可愛い)」
549: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 19:27:57 ID:kflSxJR6
神娘「結論から先に言え!驚いただろうが…」
男「すまん、そのつもりは微塵も無かった」
神娘「…ったくもう…」
男「まさか泣かれるとは思ってなかった」
神娘「今の私は謂わばお前に生かされているのだ、分かるな?」
男「分かってるって…でも引っ越しても週末には会えるけどさ」
神娘「そりゃ、そうだがな…うむ」
男「まあそれでもここには毎日来たいけど」
神娘「それでこそ我が神主だ!」バシバシ
男「痛い、痛いって」
550:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/06(日) 19:33:56 ID:/wtIWRXM
もう神社に住めよ
551: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 19:42:47 ID:kflSxJR6
男「いやぁ、友には良い事を言われたもんだ」
神娘「私からも礼を言わねばな…やはり持つべきものは友だ、大事だぞ」
男「あの後ジュースを奢りたかったんだがな」
神娘「ん?どうかしたか?」
男「先生からチョークとお叱りと罰則の課題を受けて…」
神娘「……そうか」
男「眉間から煙が出てた」
神娘「先生も友人も人間ではないのではないか?」
552: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 20:21:28 ID:kflSxJR6
神娘「ではお前はどうする?」
男「んー…それは相談だな、家を売ることが確定してたらどこかに泊まるよ」
神娘「そっか…」
男「ん?」
神娘「いや?なんでもないぞ」コテン
男「(可愛い、いや本当に)」
553: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 20:37:03 ID:kflSxJR6
――――――
男母「え?ここに残る?」
男「うん、通学とかもあるし」
男母「でも…ううん、あなたもそろそろそう言う年頃よね」
男「まあ家事とかは普通にできるしさ」
男母「でもこの家はもう売っちゃう事になってるのよ…契約もすんじゃって」
男「アパートかなんか借りるからいいよ、それにこの家は一人には大きすぎるし」
男母「…ねえ」
男「ん?」
男母「やっぱり好きな人できたんでしょ」
男「冗談言わないでよ」
554: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 20:40:17 ID:kflSxJR6
男「もう寝るよ」ガチャ
男母「おやすみ~」
男「おやすみ」バタン
男「……」
男「と言う訳だ」
神娘「気付いていたのか」
男「どれぐらいの付き合いだと思ってるのさ」
神娘「それもそうだ」カラカラ
男「油断も隙もありゃしないんだから…」
男「」
555: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 20:43:46 ID:kflSxJR6
神娘「帰るぞ、私は」
男「嫌に早いな」
神娘「なに、そんなに長く憑くつもりは無かったのでな」
男「確かこっちの体力も使うんだっけ」
神娘「僅かだがな、お前は私に慣れてるから憑くにしても消費が少ない」
男「便利な体になったもんだ」
神娘「もうすっかりこちら側だよ、お前は」
556: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 20:47:09 ID:kflSxJR6
男「こちら側か、確かに自由に”この世の者ではない”奴等が見えるし…分かる」
神娘「何か不満か?」
男「いや、でも友には薄々気付かれてるんだろうな」
神娘「……ほう」
男「『この世から離れているみたい』だってさ」
神娘「あながち間違えてはいない、お前は最早我々の領土に居るのだからな」
男「それは三途の川を越えたって意味で?」
神娘「死んでは無い、だが”生きても居ない”」
男「随分大ごとだな…」
557: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 20:50:33 ID:kflSxJR6
神娘「神主よ」
男「あん?」
神娘「貴様は今やこちらの住人だ、神々の領土の民だ」
男「そりゃ、光栄…」
神娘「自覚は無いだろうが…お前にも直に分かるだろう」
男「それは真面目に受け取った方がいいか?」
神娘「さあ、どうだろう」
男「神様は汚いな」
神娘「私の生まれを考えれば当然」
558: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 20:54:17 ID:kflSxJR6
神娘「では、帰るよ」スゥ
男「…なあ神様」
神娘「ん?」
男「ひょっとして今日憑いてたのは…」
神娘「…もし本当に引っ越すことになった時、お前とここで話したかったんだ」
男「心配しなくていいのに」
神娘「どうにもならない事もあるから」
男「……」
神娘「ふ、私らしくも無い」
男「大丈夫だよ、出来る限り神様の傍に居るからさ」
神娘「そうもいかんよ」
男「…へ?」
559: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 20:59:35 ID:kflSxJR6
神娘「お前は人間で、私は神だ、それはお前がいくら変わっても変わる筈は無い」
男「うん」
神娘「お前が人間である内は、お前は人と契り、子を成さなければならない」
男「…そんな先の事なんて、分からない」
神娘「気付いていないのか?お前は既に人として成熟しているのだぞ」
男「……」
神娘「それは人の義務だ、在るべき姿だ、私は神である限りお前がその道を進む様導かねばならない」
男「人」
神娘「それが人だ、それが神だ。関係は崩れてまた構成される、それがこの世だ」
男「じゃあ、もし神様がまた一人になったら」
神娘「その時は…大人しく消えるさ」
男「折角ここまで戻ったのに?」
神娘「そもそもなぜ生きるか分からなかった命だ、神の役目には替えられんよ」
男「神様…」
神娘「そんな顔をするな、私まで悲しくなる」
560: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 21:04:20 ID:kflSxJR6
神娘「さて、もうお前は寝ろ」
男「まだ話は終わってないのに?」
神娘「人を寝かすのも神の役目だよ」
男「卑怯だ」
神娘「今更」
男「さて、家はどうするかな」
神娘「それなら…いや、明日話そう」
男「そうしてくれ、疲れた」
神娘「おやすみ、人の子よ」スゥゥ…
男「おやすみ、神様」
561: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 21:07:14 ID:kflSxJR6
男「静かだ」
男「暗い」
男「ここに残る事になったな、家はどうしよう」
男「でも神様可愛かったな、人間なら好きになってた」
男「駄目だ」
男「こうしていると頭がこんがらがる」
男「寝ないと」
男「…寝れない」
男「目が冴える」
男「寝れない」
562: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 21:09:51 ID:kflSxJR6
男「神様と離れなくてよかった」
男「あの場所好きだから、離れたくない」
男「…それだけか?」
男「それだけの為に、あれだけ焦ったのか?」
男「本当に?神様が心配だからだけで?」
男「それだけであれだけ焦るのか?」
男「これも信仰なのか?それとも違うのか?」
男「神様は可愛い」
男「ふとした仕草なんて素晴らしいと思う」
男「きっと人間なら大層持てたんじゃないかな」
男「でも」
男「”神様には畏敬以外の感情を持てない”」
男「神様を友人だと思ったことも無い」
男「ましてや恋愛の対象なんてもってのほかだ」
男「神様は神様であって、同じ次元の存在じゃない」
男「これが神様の言っていたフィルターなのか?」
男「可愛いと思う、でもそれだけだ」
男「時々綺麗だと思う、それだけだ」
男「それ以上は無い」
男「…もうやめよう」
男「神様は神様なんだ」
男「……」
564: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 22:36:51 ID:kflSxJR6
―――――
男「で、何だ話って」
神娘「別に、大した話ではない」
男「おう」
神娘「お前、まだ済む場所は決まってないよな?」
男「引っ越すのもまだだいぶかかるらしいし」
神娘「よかった…」
男「どうかしたか?」
神娘「神主、ここに住まんか?」
男「…ん?」
565: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 22:40:25 ID:kflSxJR6
大分終わりが見えてきた気がする
そして相変わらずテンポ不均一
566:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/06(日) 22:43:18 ID:XChUSQpQ
おつおつ。ゆっくり投下してくれー。
急いで中途半端になったらペロペロもできん。
568:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/10/06(日) 22:53:52 ID:2XSa5HIc
喰らえ俺の信仰ビーム
569: ◆lwQY2qw84A:2013/10/06(日) 23:02:40 ID:kflSxJR6
ちなみに私は過去に鬼娘だの天狗娘だの書いてました。人外好きです
150以下の短い奴だけど一応 トゥェア
おやすみなさい 良い夢を
573: ◆lwQY2qw84A:2013/10/07(月) 16:43:48 ID:79BNuX9E
改めて読み返すと誤字酷い。
ちんたらかいてるのに録に推敲してないってはっきりわかんだね。
見つけたら生暖かい目で見逃して下さい。
578: ◆lwQY2qw84A:2013/10/07(月) 21:04:50 ID:uPJI2h6A
神娘「…ふむ、暇だ」
神娘「神主が居たら紛れるが…無理に呼び出す事も無し」
神娘「あやつを待つとするか、時間なら有り余っている」
神娘「どうやって待つか…」
神娘「…」
神娘「…」スゥ
断章
神娘「……」
ミーン ミーン…
神娘「……」
シャワシャワ…
神娘「……」
579: ◆lwQY2qw84A:2013/10/07(月) 21:08:03 ID:uPJI2h6A
神娘「……」
―――――ま
神娘「……」
―――――さま
神娘「…ん」
―――――神様
神娘「何だ…もう来たのか?」
子供「何言ってんだ?神様」
神娘「…ん?」
子供A「約束して無い筈だけどなぁ」
子供B「んだ、んだ」
子供C「でもおっかぁが神様に取り付けたのかもしれんな」
子供B「そんだなぁ」
子供A「そっかもしれんなぁ」
神娘「我を呼んだか!」男「呼んでません」
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神様の秘密とは?神様が叶えたかったこととは?笑いあり、涙ありの神ss。日常系アニメが好きな方におすすめ!
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女「ハローハロー。誰かいませんか?どうぞ」
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キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」
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魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
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男「少し不思議な話をしようか」女「いいよ」
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同僚女「おーい、おとこ。起きろ、起きろー」
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妹「マニュアルで恋します!」
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きのこの山「最後通牒だと……?」たけのこの里「……」
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月「で……であ…でぁー…TH…であのて……?」
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彡(゚)(゚)「お、居酒屋やんけ。入ったろ」
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