神娘「我を呼んだか!」男「呼んでません」
Part13
399: ◆lwQY2qw84A:2013/09/24(火) 21:52:02 ID:1mIJ17yY
男「……」
ジリリリリ ジリリリ
男「……」パチン
男「……」
シーン
男「……」スヤァ
神娘「そこは起きるべきだろうが」
男「はぁっ!?」バッ
神娘「や、おはよう」ニコッ
男「…おはよう」
400: ◆lwQY2qw84A:2013/09/24(火) 21:55:20 ID:1mIJ17yY
男「えっ?神様?」
神娘「神だが」
男「なんでここに」
神娘「普通に来れると言ってなかったか」
男「いや、別にそうじゃなくて…どうして来たって事で」
神娘「来たくなったから」
男「…えーっとぉ…」
神娘「駄目か?」
男「駄目じゃ無いけど」
神娘「細かい事は気にするな」
男「ん、ああ、まあそうする」
401: ◆lwQY2qw84A:2013/09/24(火) 22:07:44 ID:1mIJ17yY
男「……神様?」
神娘「ん?」
男「もしかして今絶好調?」
神娘「いやぁ、なんだか昨日の晩から力が湧いてきてな」
男「(完全に吹っ切れた所為じゃないかなこれは)」
402:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/24(火) 22:22:01 ID:eUJkmkUM
かわいい
403: ◆lwQY2qw84A:2013/09/24(火) 22:36:51 ID:1mIJ17yY
神娘「いやぁ、お蔭で実体化までできる様に」
男「えっ」
神娘「触ってみるか?」
男「…」ソロー
神娘「変な所は触るなよ?」
男「触るか!…おお?」サワッ
神娘「な?」
男「おお…どうなってんだこりゃ、本物じゃないよな?」
神娘「ちょいっとこっち側に多く比重を置いただけだ」
男「なんだかよく分からんが」
神娘「全体で1になればいいだけの話よ、ただ”本体”はあの森に居るから力が無ければ”こっち”に多く比重は保てないがな」
男「ほほー、つまりそれだけ力が蓄えられたと」
神娘「うむ」
男「それで嬉しくなってはしゃいでたと」
神娘「そこまでは言っていないぞ」
404: ◆lwQY2qw84A:2013/09/24(火) 23:35:35 ID:1mIJ17yY
男「で、家に乗り込んできてまで何をする気だ」
神娘「うむ」
男「今日は森の散策に行く予定だろ?」
神娘「まあそうなのだがな?」
男「じゃあ何で来たのさ」
神娘「いや、今日はお前と学び舎に行こうかと」
男「つまり、学校?」
神娘「うむ」
男「…えっ?」
405: ◆lwQY2qw84A:2013/09/25(水) 00:31:25 ID:GKnAZIlc
―――
神娘「いやはや、楽しみだな!」
男「(どうしてこうなったし)」
神娘「一度お前と一緒の校舎に行ってみたかったのだ」
男「(なんで神様こんなに笑ってるんだよ)」
神娘「神主」
男「ん?」
神娘「手を出せ」
男「お、ああ」
神娘「よしよし」ニギッ
男「…神様?」
神娘「いやぁ、こうして居るとなんだか力が湧いてきてだな」
男「神様ぁ!?」
406: ◆lwQY2qw84A:2013/09/25(水) 00:58:53 ID:GKnAZIlc
神娘「ふんふーん」
男「(なんか神様急に変わった気がするんだが)」
神娘「どうした?」
男「いや、なんでも」
神娘「そうか」ギュッ
男「(うわぁ、手が柔らかい…じゃなくてだな)」ブンブン
―――娘「お前にとっての彼女は変わり無いだろうけど、逆はそうでもないから」
男「なるほどな」
神娘「どした?」
男「空耳じゃね?」
神娘「そうか…」
407: ◆lwQY2qw84A:2013/09/25(水) 03:04:45 ID:GKnAZIlc
男「そんなに楽しみなのか?」
神娘「久々の外界だ、まあ神宮には行ったが…それでも見知らぬ場所を探索するのは気分がいい」
男「冒険家なんだな」
神娘「そうともいう、危険には好奇心がつきものだ」
男「好奇心には危険が付きものなんじゃないの?」
神娘「さてはお前、卵と鶏を知らんな?」
男「知ってるけど」
408: ◆lwQY2qw84A:2013/09/25(水) 03:10:25 ID:GKnAZIlc
神娘「お前にはユーモアが足りんよ」ブンブン
男「ちょっ、いきなり手を振りまわすな」
神娘「生意気にも人が神にたてつくからだ!」
男「(ああ、神様今妙なテンションになってる)」
神娘「第一だな、いきなり女の手を掴むとは何事だ」
男「(そしてテンションが高くなると一番面倒なタイプだこれ)」
神娘「そう言うのは好きな者にする事であってだな」
男「学校着いたぞ」
神娘「なにっ」
男「(助かった)」
409: ◆lwQY2qw84A:2013/09/25(水) 03:25:28 ID:GKnAZIlc
神娘「ほぉぉ…中々大きいのだな」
男「…神様?」
神娘「なんぞ?」
男「そろそろ手を離してくれ」
神娘「確かにこれでは不便だな、ふむ」ヒョイ
男「神様、そう言えば草履なのね」
神娘「これが割かし”ラフ”な格好とやらか、ふふん」
男「(違う気がするんだけどなぁ)」
410: ◆lwQY2qw84A:2013/09/25(水) 03:28:15 ID:GKnAZIlc
男「第一、そんな言葉どこで仕入れてくるのさ」
神娘「大抵お前が持ってきた外の書物にだな」
男「(変なもの持ってくるんじゃなかった)」
神娘「私はあれだな、あれが好きだった」
男「神様の事だから伝承か何かか?」
神娘「うむ、そんな感じだ…えらく冒涜的な話だったな、白痴の神がうんたら」
男「……神様?」
神娘「うん?」
男「その本後で回収するから」
神娘「はい?」
413:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/25(水) 13:06:57 ID:7PPrgbmI
餅でも置いとくか…
414: ◆lwQY2qw84A:2013/09/25(水) 18:11:36 ID:GKnAZIlc
男「あそこが渡り廊下、あそこが購買」
神娘「購買?」
男「色々売ってる、結構便利」
神娘「我は財布を持っていないぞ」
男「そりゃあたりまえだがな」
神娘「そうか…」
男「アイスぐらいなら買うよ」
神娘「ほほぉ?アイスとはかき氷の様なものだと聞いたが」
男「間違っちゃいないな、うん」
415: ◆lwQY2qw84A:2013/09/25(水) 18:18:44 ID:GKnAZIlc
神娘「まあそれはさておくとしよう、まだ面白そうなものが沢山ある」
男「一気に見ようとすると大変だぞ、それにもうじき講義が始まるし」
神娘「講義?どれだ?」
男「次が政治論理学だな」
神娘「ははぁ」
男「まあ権謀術数とかなら神様の方が上手い気がするけど」
神娘「かか、人に負けるようでは神はやっていけんよ」
男「(本当に教授位なら退けちゃいそうなんだよなぁ…)」
416: ◆lwQY2qw84A:2013/09/25(水) 18:25:15 ID:GKnAZIlc
男「神様はどうする?講義一緒に受ける?」ヒソヒソ
神娘「ちょっと待て、なぜいきなり声を潜める」
男「忘れてたけど神様って普通に人には見えないじゃないか、こっちが変な奴に見られたら困るし」ヒソヒソ
神娘「むむ…確かに一理あるな」
男「だから学校に居る間はな?ちょっと黙る」
神娘「仕方なし、手を繋いでおくとしよう」
男「どうしてそうなったし」
417: ◆lwQY2qw84A:2013/09/25(水) 19:03:06 ID:GKnAZIlc
神娘「いやぁな、ここの学生は皆活気に満ちているな!」ブンブン
男「……」
神娘「若さゆえの力と言うか…そうだな、やはり若いっていいな神主よ」
男「ああ」
神娘「ここの生徒が皆私の信徒となれば…いやさ言うまいて」
男「(落ち着け、落ち着くんだ)」
神娘「あれが書架で、あれが時計塔か…立派なものだ」
男「(今は学校、右手にはしっかり捕まった神様、でもここは学校)」
神娘「神主、あれはなんだ?」
男「(今は学校今は学校今は学校)」
418: ◆lwQY2qw84A:2013/09/25(水) 19:14:49 ID:GKnAZIlc
神娘「いやはや…広大だなここは」
男「…これ」ピラッ
神娘「お?この学校のパンフレットか…」
男「これ読んで観光にでも行ったらどうだ?」
神娘「ほほー、中々興味深くはある」
男「だろ?」
神娘「だが、私はお前と一緒に回りたいぞ」
男「………」
419:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/26(木) 07:23:12 ID:R8RbsLX.
おれの手も空いてるんだけどなあチラッ
421: ◆lwQY2qw84A:2013/09/26(木) 08:51:11 ID:D1SazN5E
神娘「迷子になるかもしれんしな!」
男「んな自慢げに言われてもな」
神娘「それにだ、こういった探索は道案内を連れて行けと兼好も言っていた」
男「兼好?」
422: ◆lwQY2qw84A:2013/09/26(木) 09:50:08 ID:D1SazN5E
男「んーっと…講義は第二講義室か」
神娘「ああ、そこをまがって右だな」
男「(もう覚えてるのかよ)」
神娘「まあ、な」
男「あん?」
神娘「色々理由をあげ諂ったが、結局はお前と一緒に歩きたいだけだ」
男「…いきなりそういう事言うなって」
423: ◆lwQY2qw84A:2013/09/26(木) 10:17:31 ID:D1SazN5E
男「なあ」
神娘「なんぞ」
男「神様っ俺のことどう思ってるの?」
神娘「私の自慢の神主だ!」
男「…そうか」
神娘「お前と出会えてよかったと思っているぞ」
男「うん、俺もだよ…うん」
424: ◆lwQY2qw84A:2013/09/26(木) 14:45:12 ID:D1SazN5E
神娘「で、講義に行くんだろう?」
男「おっとそうだった…ここだここ」
神娘「中々広そうな部屋だな」
男「(まさか中に”見える”奴なんていないよな…)」
神娘「ん?どうした?」
男「なんでもない」ガラッ
学生A「……」カリカリ
学生B「……」ペラッ
学生C「……」サラサラサラ
男「(杞憂か)」ホッ
先生「……」コホン
男「あ、すみません」
425: ◆lwQY2qw84A:2013/09/26(木) 14:48:14 ID:D1SazN5E
先生「では講義を始める、起立、礼」
友「危なかったな」
男「ああ、ぼーっとしててな」
神娘「遅刻はいかんぞ?」
男「(誰のせいだよ)」
学生D「……」ジーッ
神娘「(…やっぱり、居るか)」ハァ
男「どうした?」ヒソッ
神娘「いいや?なんでも」
426: ◆lwQY2qw84A:2013/09/26(木) 15:01:22 ID:D1SazN5E
――――――
男「(こちら人間、性別男、ただいまピンチです)」
友「なあ、なんか寒くね?」
男「(原因は分かっています)」
神娘「……………………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
男「(神様、なんで怒ってるんですが)」
先生「であるからして、戦争に加担した者は須らく…」
神娘「……」ゴォッ
先生「ひいっ!?」ビクッ
男「(あ、授業内容か)」
友「なんか冷や汗止まんねえんだけど」
男「先生、私腹が痛くて…」
先生「お?ああ、行って来い」
男「神様、行くぞ」グイッ
神娘「おおっ!?」
427: ◆lwQY2qw84A:2013/09/26(木) 15:23:36 ID:D1SazN5E
男「ったく、なんで怒ってるんだよ」
神娘「よい、大人げなく怒ってしまったが…あれが今の人の考えならばやむを得ない」
男「神様」
神娘「なんだ」
男「学校さぼってあの森に行こうや、な?」
神娘「いいのか?」
男「いーんだ、疲れたし」
神娘「…すまん」
男「いいって」
428: ◆lwQY2qw84A:2013/09/26(木) 17:33:49 ID:D1SazN5E
―――――
男「うん、結構採れたな…これ全部食えるの?」
神娘「美味いぞ?」
男「毒キノコとか混じってないよな…」
神娘「ベニテングダケは美味い」
男「えっ、でも毒があるんじゃ」
神娘「少量なら大丈夫だって、しにゃーせん」
男「……」
神娘「まあこの中に毒は混じっとらんから安心せい」
男「本当?」
神娘「お前は私の言う事を信じろと何度言ったらわかる」
男「わーったよ…」
429: ◆lwQY2qw84A:2013/09/26(木) 19:58:47 ID:D1SazN5E
男「ガスコンロってどこにあったっけ」
神娘「七輪の方がよくないか?」
男「じゃあ炭」
神娘「あそこにあるぞ」
男「網とか」
神娘「あの戸棚の中」
男「あれ」
神娘「お前の手元にある」
男「気付かなんだ」
神娘「阿呆かお前は」
430: ◆lwQY2qw84A:2013/09/26(木) 20:15:09 ID:D1SazN5E
男「”男の目線は女の目線と違う”って誰かが言ってた」
神娘「ほぉ?」
男「曰く、男は狩りにひいでるために視点が遠くに集中するようになったから手元が見えて無い」
神娘「その代わり女は手元が見えると」
男「そうそう」
神娘「中々良いじゃないか、ええ?」
男「神様もやっぱり女なんだな」
神娘「駄目か?」
男「まったくもって」
神娘「ふふん」
男「……」
ジリリリリ ジリリリ
男「……」パチン
男「……」
シーン
男「……」スヤァ
神娘「そこは起きるべきだろうが」
男「はぁっ!?」バッ
神娘「や、おはよう」ニコッ
男「…おはよう」
400: ◆lwQY2qw84A:2013/09/24(火) 21:55:20 ID:1mIJ17yY
男「えっ?神様?」
神娘「神だが」
男「なんでここに」
神娘「普通に来れると言ってなかったか」
男「いや、別にそうじゃなくて…どうして来たって事で」
神娘「来たくなったから」
男「…えーっとぉ…」
神娘「駄目か?」
男「駄目じゃ無いけど」
神娘「細かい事は気にするな」
男「ん、ああ、まあそうする」
401: ◆lwQY2qw84A:2013/09/24(火) 22:07:44 ID:1mIJ17yY
男「……神様?」
神娘「ん?」
男「もしかして今絶好調?」
神娘「いやぁ、なんだか昨日の晩から力が湧いてきてな」
男「(完全に吹っ切れた所為じゃないかなこれは)」
402:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/24(火) 22:22:01 ID:eUJkmkUM
かわいい
403: ◆lwQY2qw84A:2013/09/24(火) 22:36:51 ID:1mIJ17yY
神娘「いやぁ、お蔭で実体化までできる様に」
男「えっ」
神娘「触ってみるか?」
男「…」ソロー
神娘「変な所は触るなよ?」
男「触るか!…おお?」サワッ
神娘「な?」
男「おお…どうなってんだこりゃ、本物じゃないよな?」
神娘「ちょいっとこっち側に多く比重を置いただけだ」
男「なんだかよく分からんが」
神娘「全体で1になればいいだけの話よ、ただ”本体”はあの森に居るから力が無ければ”こっち”に多く比重は保てないがな」
男「ほほー、つまりそれだけ力が蓄えられたと」
神娘「うむ」
男「それで嬉しくなってはしゃいでたと」
神娘「そこまでは言っていないぞ」
男「で、家に乗り込んできてまで何をする気だ」
神娘「うむ」
男「今日は森の散策に行く予定だろ?」
神娘「まあそうなのだがな?」
男「じゃあ何で来たのさ」
神娘「いや、今日はお前と学び舎に行こうかと」
男「つまり、学校?」
神娘「うむ」
男「…えっ?」
405: ◆lwQY2qw84A:2013/09/25(水) 00:31:25 ID:GKnAZIlc
―――
神娘「いやはや、楽しみだな!」
男「(どうしてこうなったし)」
神娘「一度お前と一緒の校舎に行ってみたかったのだ」
男「(なんで神様こんなに笑ってるんだよ)」
神娘「神主」
男「ん?」
神娘「手を出せ」
男「お、ああ」
神娘「よしよし」ニギッ
男「…神様?」
神娘「いやぁ、こうして居るとなんだか力が湧いてきてだな」
男「神様ぁ!?」
406: ◆lwQY2qw84A:2013/09/25(水) 00:58:53 ID:GKnAZIlc
神娘「ふんふーん」
男「(なんか神様急に変わった気がするんだが)」
神娘「どうした?」
男「いや、なんでも」
神娘「そうか」ギュッ
男「(うわぁ、手が柔らかい…じゃなくてだな)」ブンブン
―――娘「お前にとっての彼女は変わり無いだろうけど、逆はそうでもないから」
男「なるほどな」
神娘「どした?」
男「空耳じゃね?」
神娘「そうか…」
407: ◆lwQY2qw84A:2013/09/25(水) 03:04:45 ID:GKnAZIlc
男「そんなに楽しみなのか?」
神娘「久々の外界だ、まあ神宮には行ったが…それでも見知らぬ場所を探索するのは気分がいい」
男「冒険家なんだな」
神娘「そうともいう、危険には好奇心がつきものだ」
男「好奇心には危険が付きものなんじゃないの?」
神娘「さてはお前、卵と鶏を知らんな?」
男「知ってるけど」
408: ◆lwQY2qw84A:2013/09/25(水) 03:10:25 ID:GKnAZIlc
神娘「お前にはユーモアが足りんよ」ブンブン
男「ちょっ、いきなり手を振りまわすな」
神娘「生意気にも人が神にたてつくからだ!」
男「(ああ、神様今妙なテンションになってる)」
神娘「第一だな、いきなり女の手を掴むとは何事だ」
男「(そしてテンションが高くなると一番面倒なタイプだこれ)」
神娘「そう言うのは好きな者にする事であってだな」
男「学校着いたぞ」
神娘「なにっ」
男「(助かった)」
409: ◆lwQY2qw84A:2013/09/25(水) 03:25:28 ID:GKnAZIlc
神娘「ほぉぉ…中々大きいのだな」
男「…神様?」
神娘「なんぞ?」
男「そろそろ手を離してくれ」
神娘「確かにこれでは不便だな、ふむ」ヒョイ
男「神様、そう言えば草履なのね」
神娘「これが割かし”ラフ”な格好とやらか、ふふん」
男「(違う気がするんだけどなぁ)」
410: ◆lwQY2qw84A:2013/09/25(水) 03:28:15 ID:GKnAZIlc
男「第一、そんな言葉どこで仕入れてくるのさ」
神娘「大抵お前が持ってきた外の書物にだな」
男「(変なもの持ってくるんじゃなかった)」
神娘「私はあれだな、あれが好きだった」
男「神様の事だから伝承か何かか?」
神娘「うむ、そんな感じだ…えらく冒涜的な話だったな、白痴の神がうんたら」
男「……神様?」
神娘「うん?」
男「その本後で回収するから」
神娘「はい?」
413:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/25(水) 13:06:57 ID:7PPrgbmI
餅でも置いとくか…
414: ◆lwQY2qw84A:2013/09/25(水) 18:11:36 ID:GKnAZIlc
男「あそこが渡り廊下、あそこが購買」
神娘「購買?」
男「色々売ってる、結構便利」
神娘「我は財布を持っていないぞ」
男「そりゃあたりまえだがな」
神娘「そうか…」
男「アイスぐらいなら買うよ」
神娘「ほほぉ?アイスとはかき氷の様なものだと聞いたが」
男「間違っちゃいないな、うん」
415: ◆lwQY2qw84A:2013/09/25(水) 18:18:44 ID:GKnAZIlc
神娘「まあそれはさておくとしよう、まだ面白そうなものが沢山ある」
男「一気に見ようとすると大変だぞ、それにもうじき講義が始まるし」
神娘「講義?どれだ?」
男「次が政治論理学だな」
神娘「ははぁ」
男「まあ権謀術数とかなら神様の方が上手い気がするけど」
神娘「かか、人に負けるようでは神はやっていけんよ」
男「(本当に教授位なら退けちゃいそうなんだよなぁ…)」
416: ◆lwQY2qw84A:2013/09/25(水) 18:25:15 ID:GKnAZIlc
男「神様はどうする?講義一緒に受ける?」ヒソヒソ
神娘「ちょっと待て、なぜいきなり声を潜める」
男「忘れてたけど神様って普通に人には見えないじゃないか、こっちが変な奴に見られたら困るし」ヒソヒソ
神娘「むむ…確かに一理あるな」
男「だから学校に居る間はな?ちょっと黙る」
神娘「仕方なし、手を繋いでおくとしよう」
男「どうしてそうなったし」
417: ◆lwQY2qw84A:2013/09/25(水) 19:03:06 ID:GKnAZIlc
神娘「いやぁな、ここの学生は皆活気に満ちているな!」ブンブン
男「……」
神娘「若さゆえの力と言うか…そうだな、やはり若いっていいな神主よ」
男「ああ」
神娘「ここの生徒が皆私の信徒となれば…いやさ言うまいて」
男「(落ち着け、落ち着くんだ)」
神娘「あれが書架で、あれが時計塔か…立派なものだ」
男「(今は学校、右手にはしっかり捕まった神様、でもここは学校)」
神娘「神主、あれはなんだ?」
男「(今は学校今は学校今は学校)」
418: ◆lwQY2qw84A:2013/09/25(水) 19:14:49 ID:GKnAZIlc
神娘「いやはや…広大だなここは」
男「…これ」ピラッ
神娘「お?この学校のパンフレットか…」
男「これ読んで観光にでも行ったらどうだ?」
神娘「ほほー、中々興味深くはある」
男「だろ?」
神娘「だが、私はお前と一緒に回りたいぞ」
男「………」
419:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/26(木) 07:23:12 ID:R8RbsLX.
おれの手も空いてるんだけどなあチラッ
421: ◆lwQY2qw84A:2013/09/26(木) 08:51:11 ID:D1SazN5E
神娘「迷子になるかもしれんしな!」
男「んな自慢げに言われてもな」
神娘「それにだ、こういった探索は道案内を連れて行けと兼好も言っていた」
男「兼好?」
男「んーっと…講義は第二講義室か」
神娘「ああ、そこをまがって右だな」
男「(もう覚えてるのかよ)」
神娘「まあ、な」
男「あん?」
神娘「色々理由をあげ諂ったが、結局はお前と一緒に歩きたいだけだ」
男「…いきなりそういう事言うなって」
423: ◆lwQY2qw84A:2013/09/26(木) 10:17:31 ID:D1SazN5E
男「なあ」
神娘「なんぞ」
男「神様っ俺のことどう思ってるの?」
神娘「私の自慢の神主だ!」
男「…そうか」
神娘「お前と出会えてよかったと思っているぞ」
男「うん、俺もだよ…うん」
424: ◆lwQY2qw84A:2013/09/26(木) 14:45:12 ID:D1SazN5E
神娘「で、講義に行くんだろう?」
男「おっとそうだった…ここだここ」
神娘「中々広そうな部屋だな」
男「(まさか中に”見える”奴なんていないよな…)」
神娘「ん?どうした?」
男「なんでもない」ガラッ
学生A「……」カリカリ
学生B「……」ペラッ
学生C「……」サラサラサラ
男「(杞憂か)」ホッ
先生「……」コホン
男「あ、すみません」
425: ◆lwQY2qw84A:2013/09/26(木) 14:48:14 ID:D1SazN5E
先生「では講義を始める、起立、礼」
友「危なかったな」
男「ああ、ぼーっとしててな」
神娘「遅刻はいかんぞ?」
男「(誰のせいだよ)」
学生D「……」ジーッ
神娘「(…やっぱり、居るか)」ハァ
男「どうした?」ヒソッ
神娘「いいや?なんでも」
426: ◆lwQY2qw84A:2013/09/26(木) 15:01:22 ID:D1SazN5E
――――――
男「(こちら人間、性別男、ただいまピンチです)」
友「なあ、なんか寒くね?」
男「(原因は分かっています)」
神娘「……………………」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
男「(神様、なんで怒ってるんですが)」
先生「であるからして、戦争に加担した者は須らく…」
神娘「……」ゴォッ
先生「ひいっ!?」ビクッ
男「(あ、授業内容か)」
友「なんか冷や汗止まんねえんだけど」
男「先生、私腹が痛くて…」
先生「お?ああ、行って来い」
男「神様、行くぞ」グイッ
神娘「おおっ!?」
427: ◆lwQY2qw84A:2013/09/26(木) 15:23:36 ID:D1SazN5E
男「ったく、なんで怒ってるんだよ」
神娘「よい、大人げなく怒ってしまったが…あれが今の人の考えならばやむを得ない」
男「神様」
神娘「なんだ」
男「学校さぼってあの森に行こうや、な?」
神娘「いいのか?」
男「いーんだ、疲れたし」
神娘「…すまん」
男「いいって」
428: ◆lwQY2qw84A:2013/09/26(木) 17:33:49 ID:D1SazN5E
―――――
男「うん、結構採れたな…これ全部食えるの?」
神娘「美味いぞ?」
男「毒キノコとか混じってないよな…」
神娘「ベニテングダケは美味い」
男「えっ、でも毒があるんじゃ」
神娘「少量なら大丈夫だって、しにゃーせん」
男「……」
神娘「まあこの中に毒は混じっとらんから安心せい」
男「本当?」
神娘「お前は私の言う事を信じろと何度言ったらわかる」
男「わーったよ…」
429: ◆lwQY2qw84A:2013/09/26(木) 19:58:47 ID:D1SazN5E
男「ガスコンロってどこにあったっけ」
神娘「七輪の方がよくないか?」
男「じゃあ炭」
神娘「あそこにあるぞ」
男「網とか」
神娘「あの戸棚の中」
男「あれ」
神娘「お前の手元にある」
男「気付かなんだ」
神娘「阿呆かお前は」
430: ◆lwQY2qw84A:2013/09/26(木) 20:15:09 ID:D1SazN5E
男「”男の目線は女の目線と違う”って誰かが言ってた」
神娘「ほぉ?」
男「曰く、男は狩りにひいでるために視点が遠くに集中するようになったから手元が見えて無い」
神娘「その代わり女は手元が見えると」
男「そうそう」
神娘「中々良いじゃないか、ええ?」
男「神様もやっぱり女なんだな」
神娘「駄目か?」
男「まったくもって」
神娘「ふふん」
神娘「我を呼んだか!」男「呼んでません」
Part1<< Part9 Part10 Part11 Part12 Part13 Part14 Part15 Part16 Part17 >>Part30
評価する!(941)
ショートストーリーの人気記事
神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
神様の秘密とは?神様が叶えたかったこととは?笑いあり、涙ありの神ss。日常系アニメが好きな方におすすめ!
→記事を読む
女「ハローハロー。誰かいませんか?どうぞ」
→記事を読む
キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」
→記事を読む
魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
→記事を読む
男「少し不思議な話をしようか」女「いいよ」
→記事を読む
同僚女「おーい、おとこ。起きろ、起きろー」
→記事を読む
妹「マニュアルで恋します!」
→記事を読む
きのこの山「最後通牒だと……?」たけのこの里「……」
→記事を読む
月「で……であ…でぁー…TH…であのて……?」
→記事を読む
彡(゚)(゚)「お、居酒屋やんけ。入ったろ」
→記事を読む