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仗助「そんなお前が嫌いだったよ」

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Part1
1 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/08(月) 21:16:06 ID:a/DoYB32
…ひとつ、頼み事を受けてもらえないだろうか。
はい、なんでしょうか。今のところ落ち着いていますから、大抵のことでしたら、お聞きしますよ。
ありがとう。しかしそう身構えなくてもいい、ただ…"手紙"を出して欲しいだけなんだ。
…悩みはしたがね。その内容が君にとって不適切だと判断するならば破棄しても構わない…。
………。
では、よろしく頼むよ。
………はい。

2 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/08(月) 21:18:38 ID:a/DoYB32
仗助「承太郎さんッスイマセン!遅くなって」
承太郎「…いや…気にするな。こっちも急に呼び出して悪かったな」
仗助「いやー正直戸惑いましたけど、連休は暇だったし、それにタダってーのが魅力的すぎて。そーそー億泰のヤツが土産買ってこいってスッゲー騒いでましたよ~、向こうの名物って何なんスかねーッ」
承太郎「…仗助…改めて言っておくが、まずは"目的"を済ませるのが先だ。観光はその後、だぜ…予定がスムーズに行かなければ、観光時間も減る。その辺キッチリ頭に入れておけよ」
仗助「わかってますってーッ!いや、実際のところはあんまりよくわかってねーんだけどよ…承太郎さん、説明が大雑把すぎっつーかァ~」
承太郎「………飛行機に乗ってから話す。行くぞ…」
仗助「…フー……しっかし予想外に暑ィなー上着着てきたのは失敗したぜ…向こうは涼しいかなァ…」

3 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/08(月) 21:20:29 ID:a/DoYB32
承太郎「ところで…"支度"はちゃんと整えてきたか?」
仗助「あーソレっスか…大変でしたけどね、使いたくもねーおべっか駆使して宥めすかしてよー。それでも聞きゃーしねェから、最終的にゃ康一に頼んで説得してもらいました。…それでも三時間はかかったけどよ」グッタリ
承太郎「………今回は…ただの旅行じゃあねーからな…"通訳"を挟むにゃ難しい場面にも出くわすだろう…お前自身が話せるようになった方が良い」
仗助「………」
承太郎「………どうした、急に静かになって」
仗助「…いや…説得が大変だったのもあるけど、なんつうかなーいくらこっちも腹立つムカつく~ッて思っていても、敵意っつーかなんつーか…そーいうのをブツけあうのって…疲れるなァ~って」
承太郎「………」
仗助「や、だからって仲良くしたいって気は粉微塵ほどもないッスけどね!別に!マジで!」
承太郎「………」
承太郎「………そう、だな」

4 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/08(月) 21:22:34 ID:a/DoYB32
承太郎「…本来は…俺とじじいで行くつもりだった。だがじじいがいくつかやらかしたせいで、代わりにお前に頼むことにしたんだ」
承太郎「お前はじじいの代理だ。だが、特に気張る必要はない。ただ、見届けてほしい。お前がすることはそれだけだ」
仗助「…?よくわからねーけど…つーか、じじいは何をやらかしたんです?」
承太郎「………」
承太郎「まず…最近やたらと元気になったとはいえ、じじいはあくまでも高齢者。長距離の移動はなるべく避けたい、まあ…今の状態なら、可能なんだろう…が」
承太郎「…やれ、静が立った歩いただの、喋っただのとで、ことあるごとに祝い酒を飲む癖ができてな。それも泥酔するほど。今頃ベッドと仲良くイチャついてんだろーよ」
仗助「なーにやってんだあのじじいは、しょーもないっスね~、年甲斐もなくはしゃいでよ」

5 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/08(月) 21:24:15 ID:a/DoYB32
承太郎「…それから…これが一番の理由なんだが…」
承太郎「じじいが飛行機に乗ると、必ずと言っていいほど、墜落する」
仗助「へっ」
承太郎「俺自身体験もした、飛行機が墜落する可能性は宝くじが当たるのと同じくらい、などと言うが…念のためにな」
仗助「……思ってたんですけど、じじいってかなりのトラブルメーカーっスよね」
承太郎「否定はしねェ」
仗助「にしても機内食って結構イケますねーッ。俺、飯を食いそびれたから有難ェ」
承太郎「…現地に着くまでは寝ていろ、暇なら雑誌や映画もある、ゆっくり休んでおけ」


6 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/08(月) 21:27:32 ID:a/DoYB32
仗助「つーか、結局何を見届けるんです?」
承太郎「………"遺産"、だな」
仗助「………まさかまた隠し子だなんだって話じゃあ」
承太郎「ある意味、そうとも言える」
仗助「よっし、じじい殴ろう」
承太郎「…これについては、じじいがやらかしたワケじゃあねェ。ただ…お前にも少なからず関係のあることだ」
承太郎「それに…"矢"も関わっているからな…」
仗助「………"矢"?」
承太郎「………」
仗助「矢って……あの矢ッスか!?あの"矢"のことッスか!?」ガタッ
承太郎「いきなり席を立つんじゃねーぜ、仗助」
仗助「ちょ、待ってください、承太郎さん…話が全然見えねーッスよ!」
承太郎「………」
仗助「承太郎さんッ」
承太郎「寝ていろ…静かにな」

7 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/08(月) 21:31:30 ID:a/DoYB32
仗助「(結局、それから承太郎さんは何にも話してくれなかった)」
仗助「(矢って…あの"弓と矢"のことだよな?なんだかキナくせー話になってきたような気がするぜ)」
・・・
承太郎「…さて。確か迎えが来るという話だが…」
仗助「…随分並んでますね、タクシー乗り場。まさか俺達もアレに並ばなきゃならねーのかな」
?「………あんたが"クージョー・ジョータロー"さん?」
承太郎「…そうだが」
?「どーも。言われて貴方達を案内しに来た者です、よろしく。ジョータロー、と…えーっと、そっちは」
仗助「(うわ、香水キッツー)」

8 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/08(月) 21:33:35 ID:a/DoYB32
承太郎「…こいつはジョセフ・ジョースターの代理として連れて来た者だ。東方仗助という」
仗助「………」ペコリ
ミスタ「よろしくな、えーっと…ヒガ…ヒガ……長ェな、ジョースケでいいか?俺はグイード・ミスタ、ミスタでいい」
ミスタ「そうそう、れっきとした案内人である証を出し忘れていたな。コイツでいいかい?」
仗助「なんスか?イヤリング…?」
承太郎「…充分だ。こっちの証拠はこれ…先日届いた"手紙"だ」
ミスタ「………本物だな。よし、じゃあ車に乗ってくれ。案内すっからよ」
仗助「(…話がさっぱり見えねえ)」
ミスタ「………」ジロジロ

9 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/08(月) 21:35:29 ID:a/DoYB32
仗助「……なんスか、人の事をジロジロ見て」
ミスタ「ああ、いやいや、悪ィ」
ミスタ「随分いかしたヘアースタイルなんだなーと思ってよ?なかなかキマってんじゃん、格好いいぜ。そっちじゃそういうのが流行ってんのか?」
仗助「誰の頭がサザエさんみてーだとォーッッ!?」
承太郎「えっ」
ミスタ「えっ」
仗助「………」
仗助「えっ?」
仗助「…ス…ストレートに褒められた……だと…?」
承太郎「………おめーはどれだけトラウマ持ってんだ」
仗助「…す、すんません」

10 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/08(月) 21:37:43 ID:a/DoYB32
ミスタ「ぎゃはははは!お前面白いヤツだなっジョースケ!」
仗助「………」
ミスタ「ま、ま、立ち話もなんだ、早く車に乗りな」
ミスタ「窓開けてもいいかい?悪ィな、まだ慣れてなくってよ、香水の付け方に」
承太郎「ああ…」
ミスタ「俺もおめーと同じようなもんだ、ジョースケ。人に指摘されてから、自分の匂いが気になって仕方なくなってよ~、普段は付けないんだが、初対面の相手にゃ一応気ィ使っとこーかと思ってさ?」
仗助「いや、俺のはそういうのじゃねーから!早とちりしただけで!」
ミスタ「いーっていーって!俺はわかるから、ジョースケの気持ち!」
仗助「いや、わかってねーだろ、ちっともよ~!」
承太郎「………やれやれだぜ」

11 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/08(月) 21:55:23 ID:0CiZdnb2
新作ktkr!
ミスタ…ということは5部の…。
楽しみだな

12 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/08(月) 22:43:38 ID:N3FNCkhA
仗助とミスタが好きな俺歓喜

13 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/08(月) 22:55:14 ID:Uv/4jp6c
この展開は…第五部その後か?

14 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 10:59:31 ID:H0y15iDI
恥知らずのパープルヘイズの後か?

15 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/09(火) 12:06:20 ID:XaiI3eTk
ありがとうございます。
URLの貼り方がよくわからないので申し訳ないのですが、 ディオ「そんな貴様が嫌いだったよ」が前スレになります。
原作から恥パの前か後かは、どっちとも取れるように書きたいですが、難しいです。
どちらにしろ、気楽に読んで頂ければと思います。

16 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/09(火) 12:08:38 ID:XaiI3eTk
ミスタ「…着いたぜ、長時間お疲れさん」
仗助「う、うぷ。やっべ~少し酔ったかも…ケツも痛ェしよォ~」
承太郎「………随分と町から離れたところに来たんだな、かなり迂回もしていたようだが…」
ミスタ「悪ィ悪ィ、けどよーお前らのとこじゃこう言うんだろ?『住めば都』なんてよー」ガチャガチャ
ミスタ「よし、開いた。さ、どーぞどーぞ入ってくれ」ガチャリ
仗助「…お邪魔しま~ッス」
承太郎「………」
ミスタ「二階に上がって一番奥の部屋に入ってくれ、何か飲み物でも出そうか。何にするよ?ワイン?それともブランデー?」
仗助「俺、酒飲めね~んスけど~?まだ一応」
ミスタ「へーっ、気合い入ってるワリにゃーお堅いのな。コーヒーでも持っていくぜ」

17 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/09(火) 12:11:24 ID:XaiI3eTk
仗助「随分古めかしい家だな…今にも床を踏み抜いちまいそーだ」ギシギシ
承太郎「………」
仗助「…承太郎さん、ここにあるんですか?"矢"が」
承太郎「………」
仗助「承太郎さん、もうそろそろ話してくれてもいいんじゃあないんですかねーッ?モシモシーッ聞こえてますーッ!?」
承太郎「………"遺産"は…てめーの目で確かめろ。見聞きして、仗助、お前の感じるままに動くといい。任せるぜ」
仗助「だからッ何をどーすりゃいいんだってーの!」
ガチャッ
承太郎「………」
仗助「………ん、」
?「…遠くからはるばる、お疲れ様でした。道中大変でしたでしょう、快適なものを用意出来ずに申し訳ありません」

18 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/09(火) 12:13:32 ID:XaiI3eTk
仗助「(話も理由もいまいちわからないまま、連れて来られた先には、俺と同年代…いや年下か?男が一人、椅子に座っていた。窓際には、大きな亀が居座っている)」
仗助「(そいつは俺達の姿を見るや否や、椅子から腰を上げて…深々と頭を下げながら、丁寧に出迎えてくれた)」
仗助「(よくはわからねーけど…気品っつーの?何か輝きが見えるような…ちょーっとばかり、いけすかない感じもしたが…)」
仗助「(にっこりと微笑む、爽やかなそいつは…"ジョルノ"。ジョルノ・ジョバァーナと名乗った)」
ジョルノ「承太郎さんと…仗助さんですね。よろしくお願いします」

19 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/09(火) 12:15:36 ID:XaiI3eTk
ジョルノ「手紙は読んで頂けましたか」
承太郎「…読んだからこそ、ここにいるんだぜ」
ジョルノ「それもそうですね。では、どうぞ寛いでください。積もる話もあるでしょう」
仗助「ちょっ!すんません、俺、亀ってどうにも苦手なんですよねーッ!できれば近づけないでくれねーかな…こ、心の準備が」
承太郎「………」
ジョルノ「…それは失礼しました。では承太郎さんだけ」
承太郎「………亀を手渡されても、どうしろと?」
ジョルノ「…いえ、何も亀を抱いてくれと言うわけではありません。亀の甲羅に鍵のようなものがついていますよね?それに触れて頂ければいいんです」
ジョルノ「そうすればわかります。……貴方達は"スタンド使い"と聞いていますから。触ればわかります」
承太郎「!!」ボギュッ
仗助「ーーえっ!?」
ズギュンンッ!!

20 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/09(火) 12:17:10 ID:XaiI3eTk
承太郎「こ…これは…!」ズブズブ
仗助「承太郎さんッ!?」
ジョルノ「…どうぞ、ごゆっくり」
ゴゴゴゴゴ
仗助「承太郎さんッ承太郎さん!?な…げ、幻覚か!?承太郎さんが…亀の甲羅に吸い込まれたぞ!?承太郎さんーっ!!」
ジョルノ「…心配しなくていいですよ、その亀はスタンド使いで、それが彼の能力なんです」
ジョルノ「亀の中は部屋になっています。その鍵についている宝石を覗き込んでみてください」
仗助「……!?じ、承太郎さんが…いる……それにもう一人…男…?」


21 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/09(火) 12:18:34 ID:XaiI3eTk
ジョルノ「……あの、」
仗助「てめーッ何者だァァー!?いきなりこんな…スタンドの事も知っているし…一体、なんの目的があって!」
ジョルノ「…すみません、その前に尋ねたいのですが…大丈夫なんですか?」
仗助「ああんッ!?」
ジョルノ「…亀……苦手なんでしょう?しっかり抱えていますけど」
仗助「………」
仗助「………ぎゃあああああ!!」
ミスタ「コーヒー持ってきたぜーっ、……何やってんだ?ジョースケは」
ジョルノ「レベルアップ……ですかね」
ミスタ「?」
仗助「」ヒクヒク

22 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/09(火) 12:21:04 ID:XaiI3eTk
・・・
承太郎「…これは……」
ポルナレフ「驚いたろ?この亀の能力なんだ。少し前から住み始めたんだが、なかなか快適だぜ。テレビも見られるしな」
承太郎「!!………」
ポルナレフ「…そんな顔をするなよ。これでもかなり悩んだんだがな、報告はしたくなって。しかし実際に訪ねてきてくれるとは思わなかったぜ」
承太郎「…手紙に書いていたじゃねーか。直に会って話がしたいと」
ポルナレフ「え?…すまねーがその手紙、ちょっと見せてもらえるか」
承太郎「………」
ポルナレフ「………ああ……ジョルノのヤツめ」

23 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/09(火) 12:22:24 ID:XaiI3eTk
・・・
ミスタ「少しは落ち着いたか?ジョースケ。ほらよ、コーヒー」
仗助「…すんません、大丈夫っス…あざーッス……」グッタリ
ジョルノ「本当に苦手なんですね、亀が」
ミスタ「便利なのになー?俺達、あの亀にかなり助けられたしよ」
仗助「逆竜宮城っスかァ~、って!和んでいる場合じゃねーんだよ!早く承太郎さんを亀から出せっての!」
ジョルノ「だから大丈夫ですって…何度言わせる気ですか。あの亀は無害だし、僕達も貴方達に敵意を持ってはいません」
ジョルノ「とても世話になった方の頼みを叶えたかっただけなんで。少し、お節介を焼いてしまいましたが」
仗助「………」フーフー
ミスタ「頭冷やせってーの。ジェラートでも食うか?今、ここには無いから町に買いに行ってもらうが」
仗助「冗談じゃねーッスよ!あの距離をたかがアイスの為に引き返せるか!」
ミスタ「あと金もねーから奢ってくんない?」
仗助「どこのチンピラだッてめー!」

24 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/09(火) 12:24:01 ID:XaiI3eTk
仗助「いい加減にしろよ、てめーらはよ~ッ!!いいから承太郎さんを亀から出せッ!」
ジョルノ「出入りは自由に出来ます、2人の話が終わったら出てくるでしょう」
仗助「………!」イライラ
仗助「スットロいこと言ってんじゃねーッスよ!大体てめーら、"矢"も持ってるって話じゃねーか!いつまでものらりくらりしてっと、……!」
仗助「(…あんまりにも頭にきて、ジョルノの胸倉を掴んだ…と同時、いやそれよりも早かったかもしれねー)」
仗助「(俺は、それまであれだけ友好的に、気さくに話していたミスタに銃口を突き付けられていた)」
仗助「(いつ抜いた?どこに隠し持っていた?早ェ…しかも、これは殺気ってヤツかよ…銃も、殺気も……全然わからなかったぜ…いつから出していたのか)」
ミスタ「…だからよーっ、落ち着けって言ってんのがわかんねーのか?風穴でも開ければ少しは冷えるかよ?そのカッコイイ頭によーッ」
仗助「(…グレート!マジでイカれてやがる、この凄味ッ)」

25 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 20:23:35 ID:qnATjcFM
支援

26 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/04/09(火) 23:16:51 ID:U4KsFpfw
期待
ただ承太郎の仗助に対する口調がちょいちょいDIOに対する口調みたいになってるのは気をつけてほしい

27 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/09(火) 23:56:19 ID:XaiI3eTk
ありがとうございます。
>>26
言われて見ると確かに…お恥ずかしい、大変失礼しました。
口調についてはジョルノもすごく悩むのですが、丁寧口調で突っ走ります。

28 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/09(火) 23:57:42 ID:XaiI3eTk
ジョルノ「僕は大丈夫です、ミスタ。ありがとう」
ミスタ「………」
ジョルノ「彼の非礼をお詫びします。ですが…これが最後ですから。どうか落ち着いて、そして承太郎さんに危害を加えるつもりはありません。…これが最後です、同じことを何度も言うのは好きじゃないんで。信じて頂きたい」
仗助「………」ブワッ
仗助「(ミスタが俺の頭から銃を下ろしたあと、思い出したように冷や汗が溢れ出た…)」
仗助「…んな事、言われてもよー…ハイそーですかと退けるかってーの」
仗助「てめーらがマジに"矢"を持っているんなら…それはかなりヤベーもんだから、回収するか破壊してーんだよ」
ジョルノ「………」
ジョルノ「それはできません」

29 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/09(火) 23:59:04 ID:XaiI3eTk
仗助「スットロいこと言ってんじゃねーッスよ!コラァ!あの矢はマジにヘビーなモンなんだって!」
ジョルノ「お断りします。僕達がしっかり管理していますから」
仗助「んな事、信用できるかッ!」
ジョルノ「何故です?」
仗助「いいから矢を渡せ!!」
ジョルノ「いやです」
仗助「………ッ、この」ワナワナ
ミスタ「あーあー、わかったわかった、もうわかった、もうわかったって」
ジョルノ「………」
ミスタ「これ以上やってもラチがあかねー。さっさとケリつけちまおうぜ!な!」
仗助「………」
ミスタ「ジョースケよーっ、おめー、ゲームは好きか?」
仗助「…ゲーム?」

30 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/10(水) 00:01:43 ID:wN/vAU4w
ミスタ「ああ、ゲームだ。ただし、テレビゲームとかそういうもんじゃねーよ、互いに何かしら賭け合う…ちょーっとばかりスリリングで簡単なゲーム」
ミスタ「……てめーがそこまで矢をよこせって騒ぐんならよーっ、こっちはそれを賭けてやる…」
ミスタ「そしてジョースケ、てめーが賭けるのは……命だ」バラバラ
仗助「!!?」
ジョルノ「………」
ミスタ「ロシアンルーレットって言えばわかるか?見せたように、この銃には一発だけ弾丸が入っている。普通のゲームと違う点は、"当たったら負け"…それだけだ」ジャキッ
仗助「………」
ミスタ「な?簡単だろ?」
ゴゴゴゴゴ
仗助「(…グレートですよ、こいつぁ…)」

31 : ◆3ZVjJ8NVGc:2013/04/10(水) 00:04:37 ID:wN/vAU4w
ジョルノ「…ミスタ。そのゲームは僕にやらせてください」
ミスタ「いーよ、おめーはスッこんでな、ジョルノ。俺はジョースケを気に入ってんだ…まさかケツまくったりはしねーよなァーっ?あれだけ喚いておいてよーっ」
仗助「………」
ジョルノ「いえ、僕にやらせてください。大丈夫です、僕は負けませんから」
仗助「」ムカッ
仗助「上等だッコラァ!ロシアンルーレットだろーがなんだろーがやってやるよ!」
ミスタ「…ま、せいぜい頑張りな。救急箱は用意しといてやっから」
仗助「銃で撃たれて追いつくかッ!!いいからさっさと始めるぜ!」
ジョルノ「先攻は僕からいきましょう。ミスタ、銃を貸してください」

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