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男「異世界来た」

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Part7
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/11(月) 18:34:21.90 ID:RboIH8OlO
男「じゃあ今日も頼む」
ゼブラ「羽は大丈夫か?」
カラハリ「全然、いたくない」
サハラ「では、出発!」
男「岩が多くなってきた」
カラハリ「もうすぐ、渓谷地帯、だよ」
ゼブラ「……いよいよか」
サハラ「?嬉しくないの?パワスポだよパワスポ!」
ゼブラ「っ……そうだな」

155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/11(月) 18:42:50.94 ID:RboIH8OlO
サハラ「あ!やばっ!10時に砂嵐!」
カラハリ「ホントだ…」
男「砂嵐ってやばいんじゃあ」
サハラ「早く降りて防砂テント建てよ!」
ゼブラ「まさかここで足止めとは」
サハラ「収まるまで待つしかないね」
カラハリ「しりとり、しよ」
男「しりとり」
サハラ「ズーマー」
カラハリ「マーズ」
男「ずっずっ…?図!」
ゼブラ「髄」
サハラ「胃」
カラハリ「伊豆」
男「ず、ずーずーずー……ズッキーニ!」
ゼブラ「ニーズ」
サハラ「寸胴」
カラハリ「渦」
男「待てえええ『ず』多すぎだろ!」

156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/11(月) 18:48:59.16 ID:RboIH8OlO
男「あとカラハリはなんで伊豆知ってんの」
カラハリ「昨日、寝言、してたから」
男『い、伊豆、熱川バナナワニ園、修善寺、……ムニャムニャ』
男「なんで伊豆の名所の夢見てんだ昨夜の俺よ」
カラハリ「伊豆って、何?」
男「伊豆は伊豆だよ」
サハラ「でも伊豆ってなんか不思議な響き…伊豆伊豆ー伊豆」
ゼブラ「確かになんかいいものだな、伊豆か……どんなものなんだ…伊豆、伊豆」
男「伊豆に着目しすぎだろ」

157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/11(月) 22:23:34.20 ID:F8SQpmk30
>サハラ「お兄さんがサバクトビバッタだったらやばかった…惚れてた」
>カラハリ「うん…」
???「そこでだ。サバクトビバッタになれる妙薬を(ry

158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/11(月) 23:26:58.54 ID:RboIH8OlO
男「ちょっと田んぼの様子見てくる」
ゼブラ「田んぼ?この辺にはないぞ?」
男「外行ってくるって意味だ」
サハラ「もう少しで来ちゃうよ砂嵐」
男「おう」
男「んあーいい天気だ」ジョボボボボボ
???「ごきげんよう」
男「あ、どうも…」ボボボボボボボ
男・???「(気まずい)」ボボボボボッボッ…
男「あ、じゃ、じゃあ俺はこれで」ジー…カチャカチャ
???「ちょっと待って」
男「な、なんですか。これ以上何の恥を求めるんですか」
???「君、この先には行かない方がいいと思うよ」
男「…どういうことです」
???「言葉通りさ。君はここでオニヤンマくんたちと戯れている方が幸せだろう」
男「わけわからないですね」
???「とぼけたって無駄さ。僕は君がこの世界の住人ではないってこと、知ってるよ」
男「……アンタ俺の追っかけファンか何か?」
???「ふふっ、まあそんなとこ」
男「男に付け回される趣味はないね」
???「警告はしたからね」
???「じゃあ」ザッ
男「何だ今の人」


159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/11(月) 23:35:08.56 ID:RboIH8OlO
男「ただいマッチョ」
ゼブラ「うるさい中肉中背」
男「ぬう」
サハラ「何してたの?」
男「花摘んでた」
カラハリ「花?生えてた?」
男「生やす手伝いしてきた」
ゼブラ「わけがわからんぞ」
ゴォオォオオオオォォ…
男「ゴイスー」
サハラ「こればっかりはね」
カラハリ「どうしようも、ない」
ゼブラ「砂こわい」ガクガク

160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/12(火) 13:19:38.30 ID:CfSTeCkTo
世界を股にかけたストーカーとは

161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/12(火) 13:30:50.08 ID:Q4pLvOU60
警告したい危機の内容に何も触れず警告はしたからと去って行く奴なんなの!?

162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/12(火) 20:32:47.35 ID:/Rb4bcbPO
1時間「経過した」
男「…ん、収まったか」
サハラ「テント片付けて再出発!」
カラハリ「おー」
ゼブラ「スー…スピー…」zzz
男「わっ!」
ゼブラ「わびゃっ!?」ガブウッ
男「痛でででででででで」ブシュー
西の王国領 渓谷地帯
カラハリ「着いた…」
男「ご苦労様」
サハラ「疲れた疲れた」
ゼブラ「感謝する」
サハラ「私たちの案内はここまで!あとは帰りだけだから、また3日後ね!」
カラハリ「少しの間、ばいばい…」
男「おう、またな」
ゼブラ「また……な」

163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/12(火) 21:30:53.69 ID:DhrlfNw/o
>>161
こういうキャラを伝える能力の無い無能と煽ってみたい

164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/12(火) 22:21:11.35 ID:/Rb4bcbPO
ゼブラ「で、渓谷地帯の神隠しはいつどこであるんだ」
男「わかんね」
ゼブラ「まぁ神隠しなんぞ予測も何も無いよな…」
ゼブラ「…ホントに帰ってしまうのか?」
男「…?あぁ」
男「もしかして寂しいのか?」
ゼブラ「……当たり前だ」
男「おっと…」
ゼブラ「オニヤンマをやめて、役立たずになった私を……捨てないでくれた……」
ゼブラ「育ててくれた、名前をつけてくれた、短い間だが、旅は楽しかった……」
ゼブラ「帰ってほしく、ない……もっと一緒に、いたい……」
ゼブラ「せめて、またここへ来てくれないか?」
男「……すまない、そんな無責任な約束は出来ない」
ゼブラ「ふ、ふふ、カッコつけて」
男「まだ帰る方法もわかってねぇんだ。ゆっくり行こうぜ」
ゼブラ「……私としたことが弱気になってしまったな……。よし、尻を蹴り飛ばしてでも帰らせてやる!」グシグシ
男「その意気だ」

165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/12(火) 22:31:27.06 ID:/Rb4bcbPO
男「とりあえず、辺りを回ってみるか。しっかし広いなここ。果てが見えねぇ」
ゼブラ「なぁ」
男「ん」
ゼブラ「あれ」
渓谷鉄道
雄大な渓谷を気ままな列車旅!
終点駅までおひとりさま1,500ラグナ!
男「おぉ…」
ゼブラ「今いくら持ってる」
男「70,000ラグナ」
ゼブラ「おぉ…乗るか?」
男「乗る」

166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/12(火) 23:27:32.79 ID:/Rb4bcbPO
駅員「2名様ですね」
駅員「列車は本駅をまもなく出発します」
ゼブラ「おお、なんてタイミングのよい」
男「ラッキーだな」
男「え?これが列車か?」
カブトムシ「……」フンス!
ゼブラ「お前が引くのか」
操虫士「やりますよ。こいつは。な?武蔵号」
武蔵号「……」フンス!
男「(遅そう)」
車掌「そろそろ出発しますので客車にどうぞ」
男「はい」

167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/12(火) 23:34:08.10 ID:/Rb4bcbPO
1号車
男「お客さん少ないな」
ゼブラ「こら、失礼だぞ」
車掌「この時期は砂嵐が多いのでどうしても閑散としちゃうんてすよねぇ…ハハ…」
車掌「おかげで給料もこの時期は少なめ……しょんぼりトホホ」
男「心中お察しします」
ガタン…ゴトン…
男「おっそ」
ゼブラ「風情あるだろ!風情!」
男「風情って何だ?」

168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/13(水) 00:05:47.21 ID:dt4UrMOFO
西の王国領 川沿いの駅
車掌「列車は、虫の休憩のため1時間止まります」
操虫士「お疲れ、武蔵号」
武蔵号「……」ツカレタ…
男「よし、探索だ」
ゼブラ「わかった」
1時間後
車掌「まもなく出発です」
操虫士「いけるか?武蔵号」
武蔵号「……」フンス!フンス!
男「ちくしょう何も見つからなかった…雄大な景色に感動しただけの1時間だった…」
ゼブラ「あの大河と岩のコントラストがよかったな…」
男「次の駅こそは」

169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/13(水) 04:47:38.90 ID:JyUdn25So
旅を堪能しておる

170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/13(水) 10:22:33.72 ID:eqIj2x47O
カブトムシとクワガタで料金の違いとかありそう
カナブンだったら列車よりも小型の乗り物を引いてたり

171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/13(水) 14:13:38.49 ID:E+BqR8J40
早く車両を引けそうな虫ってなんだろうなー?
走るのが速くてある程度の大きさがある虫といえば…ゴキブリとかかな…それはいやだな…

172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/13(水) 19:29:26.90 ID:UBkgTJ5bO
ムカデとか列車ぽくない?

173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/13(水) 20:46:48.37 ID:LgDxkNDkO
ガタン…ゴトン…
男「スヤー…スヤー…」zzz
ゼブラ「スー…スー…」zzz
西の王国領 渓谷中央駅
武蔵号「……」フシュー
操虫士「お疲れ、エサだぞ」スッ
武蔵号「!!」
男「さあ、探索だ」
ゼブラ「何か見つかるといいんだがな」
男「ホントにそう思ってる~?」ニヤニヤ
ゼブラ「う、うるさい!」


174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/13(水) 21:08:09.18 ID:LgDxkNDkO
西の王国領 渓谷地帯 中央街
ゼブラ「……何を探せばいいのか検討もつかないというのは精神的に参るな」
男「まぁな。だが幸いこの辺りは少し発展して人通りもある。聞き込み調査と洒落込むか」
ゼブラ「わかった」
男「おばちゃん、神隠しって知らない?」
おばちゃん「神隠しねぇ…人の住んでないとこで急に人が出たーなんて噂はたまに聞くよ」
男「それ神晒しだなぁ…」
男「で、それはどこで?」
ゼブラ「この辺りで神隠しの噂など聞いたことはないだろうか?」
飯屋のオヤジ「隠し、は知らねぇが、顕し、なら聞いたことあるぜ」
ゼブラ「顕し?」
飯屋のオヤジ「おう。急に人が岩場に顕れるんだ。ついこないだ見つかったヤツもいてよぉ、この町で厄介になってるぜ。場所はたしか…」
男「手がかりあったぞ!」
ゼブラ「こっちもだ」
男・ゼブラ「せーの」
男「波岩!」
ゼブラ「土産物屋」
男・ゼブラ「はぁ?」

175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/07/13(水) 22:16:40.07 ID:LgDxkNDkO
男「カクカクシカジカ」
ゼブラ「うんぬんかんぬんあーだこーだ」
男「なるほどな。土産物屋に神顕しとやらで出た人間がいると。そっちのほうが近いから土産物屋から行こう」
ゼブラ「うむ」
西の王国領 渓谷地帯 中央街 土産物屋
土産物屋の婆「あぁ、波ちゃんなら上にいるよ」
男「呼んでいただけますか」
ゼブラ「お願いする」
土産物屋 2階
波「私にごよーですか?」
波「私は記憶が混濁しててね、岩場に倒れてた前のことはあんまり覚えちゃいないんだ」
男「負けないこと」
ゼブラ「!?」
波「投げ出さないこと」
ゼブラ「!?」
男「逃げ出さないこと」
波「信じ抜くこと」
男・波「ダメにな~りぃ~そうなぁ~とぉ~き それが~ 一番大事」
波「お兄さんもあっちの世界の人!?」
ゼブラ「確認方法よくわからんぞ」

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