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勇者「淫魔の国で過ごす日々」

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Part2
19 : ◆1UOAiS.xYWtC:2015/12/20(日) 00:36:31.70 ID:OZ5mIP6Co
勇者「やめろ。……今すぐ、やめ……うぁっ!?」
為されたのは、先端への軽い口づけが一つ。
たったそれだけなのに、血流が勢いを増し、海綿体へ一気に血が流れ込みーーーー硬く絞った布巾のように、屹立してしまう。
同時に接吻の生み出した妖しげな「衝撃」は下腹を突き抜け、脊髄をしびれさせた。
勇者「…くっ……は、ぁっ……!」
苦し気に喘ぐ間もなく、彼女は机の下で、舌なめずりをする。
見えてはいないはずなのに、それはーーーー鮮明に、正面からの角度で脳裏を過る。
サキュバスA「お苦しそう。僭越ですが、私が……お癒しいたしましょうね」
立て続けに、四度の口づけ。
唇が亀頭に触れている時間は、少しずつ伸びていった。
一度めは小鳥の啄み。
二度めは、感覚を「置いて」残すような、少し長め。
三度めは、恋人の接吻。
四度めはーーーー舌を絡め、激しく唇を絡ませるようなうねり。
時にして、十数秒。
もはやおぼろげにしか見えない盤面では、白の女兵士が黒の山賊へ、文字通り懸命の奉仕をしているようだ。
勇者「……っ! う、ぐ、ぁぁ……!」
ペニスが、蛇の捕食の如く半分まで飲み込まれた。
同期して、先走りの汁をからめたサキュバスAの指先が睾丸を優しく揉み解している。
労わるような、中にある精液をかき混ぜながらゆっくり煮詰めていく指の動きは、今まで体験した事も無い。
さながら、魔法の大鍋を煮込む魔女の技法だ。

20 : ◆1UOAiS.xYWtC:2015/12/20(日) 00:38:07.65 ID:OZ5mIP6Co
彼女の指先が蠢くたびにとろけそうな快感が腰を砕かせ、すでに、下肢は動かせない。
堪えようとするたびに上半身が前に倒れ、今となっては、左前腕すべてを机についてしまっていた。
唇の愛撫は、絶妙なペースでにじり寄るようにペニスを飲み込み、反芻するように吐き出し、
再び飲み込む時には舌が亀頭を襲う。
サキュバスA「……盤面もそろそろ終わるでしょうか。名残惜しいですが……それでは、ご馳走になりましょうか?」
睾丸への指の愛撫はそのまま、口淫はスピードを上げる。
一往復ごとに、魂が吸い取られていくような。
下肢の肉そのものを、どろどろに溶かされて啜られるような。
やがて、その感覚は腹部、胸部にまで襲ってきてーーーー喉までも凍り付いた。
口元、鼻、目、ーーーーーーやがて脳髄までも飲み込まれたような、一瞬の暗転。
直後に弾けて、全身の神経が暴走する浮遊感を覚える。
来た時とは逆を辿るように、脳髄を駆け下り、目、鼻、口、喉、胸、腹と、感覚を取り戻していく。
下肢のつま先からもまた同じく、感覚が取り戻されていき、その二つの感覚の再生は、
股間……陰茎と睾丸へ凝縮していく。
さながら、大爆発の直前、空間が凝縮し歪むように。

21 : ◆1UOAiS.xYWtC:2015/12/20(日) 00:38:56.16 ID:OZ5mIP6Co
そして、射精が起こる。
体積としてあり得ないほど大量の精液が、ぴたりと根元まで飲み込んで止まったサキュバスAの喉を目指して噴きあがる。
時にして十秒以上。
排尿に匹敵するような時間を、射精に費やす。
机の下の彼女はそれを一滴たりともこぼさず、飲み込んでいった。
やがて射精が収まれば、彼女はストローを啜るように、内側に残った分まで吸い出す。
最後に名残惜しそうに、亀頭の表面についた分を舌で舐めとり、唇を離してから噛むように口内で味わい、飲み下し、一連の口淫は終わった。
サキュバスA「うふふ……美味しい。……ご馳走さまでした、陛下」
やがて席に戻ってきた彼女は、何事も無かったように、身振りでこちらを示す。
サキュバスA「さぁ。……陛下の手番ですわよ?」

22 : ◆1UOAiS.xYWtC:2015/12/20(日) 00:42:02.38 ID:OZ5mIP6Co
本日投下終了です
後半はまた明日です
性懲りもなく立てたスレですが、少しだけお付き合いいただけると幸いです
それでは

23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/20(日) 00:49:21.81 ID:kK2f8y+70
ついにキター!!
乙でーーす!


24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/20(日) 00:56:04.01 ID:CtirEZD20


25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/20(日) 01:00:37.43 ID:zgcy3JUR0
乙!

26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/20(日) 01:01:30.00 ID:RcZcIOgro
帰ってきた! 待ってました!

27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/20(日) 01:11:58.45 ID:HS+DoV08o
乙!待ってました!

28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/20(日) 01:39:07.98 ID:HZ83aTIJO
待っていたぞ乙!Aはザ・サキュバスって感じが素敵

41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/20(日) 22:52:09.28 ID:OogIGdkQ0
これだ、これを待ってたんだ!!

42 : ◆1UOAiS.xYWtC:2015/12/21(月) 01:27:40.87 ID:XgxBb1XIo
投下を開始

43 : ◆1UOAiS.xYWtC:2015/12/21(月) 01:28:18.75 ID:XgxBb1XIo
>>21より
夕食を取った後は、しばし寝室で読み物に耽る事にした。
書庫で見つけた小説だが、執筆者が淫魔と言う事もあり、そうした場面が多い。
甚だしい時には、濡れ場を終えて十ページ進むと再び、という事まである。
むろん淫魔の国の娯楽物はそうしたものばかりでは無いが、これは、あまりに頻繁過ぎる。
夜の場面が多すぎて、話の大筋がまったく頭に入らないのだ。
五十ページほど読んだところで、とうとう本を閉じて胸の上に置いた。
うすぼんやりとしたランプの光が室内を照らし、時折影が揺れる。
ゆるやかな眠気を覚えた頃、扉が三度叩かれ、意識が戻された。
勇者「……誰だ?」
声を投げかけても、返答はない。
妙な予感がして、寝台から下り、読みかけの本を枕へ放り投げて迎えに出た。
ところが、裸足のまま冷えた床を踏みしめて扉を開けて迎え入れようとしても、誰もいない。

44 : ◆1UOAiS.xYWtC:2015/12/21(月) 01:29:01.10 ID:XgxBb1XIo
扉から顔を出して左右を見ても、無人の廊下。
背の低いサキュバスBあたりがいるかと思って見下ろしても、やはりいない。
悪戯と言うにはーーーーいくらなんでも、悪意がある。
偉ぶるつもりは無いとしても、仮にも王の寝室、まだ深夜では無いが眠っていてもおかしくないような時刻だ。
溜め息をついて扉を閉め、寝台へ向き直ると、おそらくはノックの主が白のバスローブ姿で腰掛けていた。
サキュバスA「お邪魔いたしております、陛下」
揺れる微かな灯りを受け、膝の上に今しがた読んでいた本を抱いて。
それこそまるで、「淫魔」が忍び込んだそのものの姿で。
捉えられない魔性の持ち主は、こちらを見据えていた。
サキュバスA「……陛下?」
もう、答えない。
何も言わないまま、表情を変えないまま、寝台のサキュバスAへと大股で近づく。
強張った表情がはっきりと見えたと同時に、強く押し倒して、両手首をぎりぎりと抑えつけた。

45 : ◆1UOAiS.xYWtC:2015/12/21(月) 01:29:32.38 ID:XgxBb1XIo
サキュバスA「い、たっ……! 陛、下……むぐっ!?」
シーツの上とは言え、強く打てば呼吸はつまっただろう。
後頭部をそのままの勢いで倒せば、痛みも走っただろう。
だが、構いはしない。
微かに歪んだ彼女の口を、抑え込むように唇で塞いでやった。
サキュバスA「んぅ、むっ……ぷぁ……っぐ……っ!」
呼吸を求めて喘ぐ唇に隙間ができる度に、機先を制して塞ぎとめる。
サキュバスA「っ……ひゃ、……め……!」
見開いた目で視線を動かして見れば、顔が紅く染まっていく。
息を吸う事も吐くこともできない辛さから、彼女の紫の眼には涙が溜められていく。
蒼肌は恐ろし気な赤みを湛えて変わり始めた頃、抑えつけていた手首を放し、唇も離した。
サキュバスA「ごほっ……! はぁ、ぅ……っ……げほっ……!」

46 : ◆1UOAiS.xYWtC:2015/12/21(月) 01:30:21.75 ID:XgxBb1XIo
焦って息を吸い込み、その拍子に唾液が気管に入り込み、それがまた咳を引き起こす。
自由を取り戻してなおも溺れて喘ぐような彼女に、暇は与えない。
バスローブを剥がすようにはだけさせると、その下は裸身だった。
蒼い肌には石鹸と濃厚な花の香りをまとい、入浴を済ませてきたばかりだというのが伺えた。
仰向けに倒れてさえも存在を強かに主張する二つの乳房、その頂にある乳首は鮮やかに色づいた桃色をしていて、
蒼い肌との対比で抗いがたい艶気をも醸し出していた。
呼吸を取り戻し、言葉を紡ぐまでは今しばらくかかる。
そう見積もると、右手をサキュバスAの腰の下へ入れ、抱き寄せる要領で浮かせた。
彼女の背を弓なりに反らせたままーーーー次は、左の乳首へ唇を寄せ、犬歯を立てた。
サキュバスA「ひ、ぃっ……!」
滑らかで弾力のある肉の種は、歯を立てられて儚く怯え、声まで震えさせた。
さらに強く噛みながら、口内のそれを舌先で弄び、鋸引くように顎を動かす。
その度に彼女の背筋はびくびくと震えて、回した腕には冷や汗が滲んだ。
サキュバスA「い……痛っ……陛、下……! ちぎ、れ……っ」

47 : ◆1UOAiS.xYWtC:2015/12/21(月) 01:31:26.09 ID:XgxBb1XIo
口で拒絶を示していても、それは違う。
彼女が股を閉じないよう、股間を擦るようにねじ込んでいた脚には、ズボンを湿らせるような蜜の滴りを感じた。
彼女は、サキュバスAは……嫌がってなど、いない。
そこで唇を乳房から離し、回していた腕も抜き去るが、まだ、止めはしない。
左手の人差し指と親指を幾度か擦り合わせ、感覚を確かめる。
本来なら、こんな事に使いはしない。
使ってはいけない。
分かってはいながらーーーーどこか嗜虐的な好奇心が巻き起こる。
乾いた空気の中に小さな破裂音が何度か響いたのは、彼女の耳にも聴こえただろう。
潤んだ瞳が、こちらの顔へ真っ直ぐと向けられる。
覗けたのは、恐怖、そして……紛れもない、背徳の期待を孕んだ哀れな眼差し。
左手の指で、彼女の右の乳首を強く抓む。
サキュバスA「あっ……あぁ……っ」
息も荒く乳房に繋がれた「指」を見据える彼女は、段々と息を荒くする。
自分の身に何が起こるのかを、理解しかけているのだろうか。
じらすように、間を外すように、その実、精神を集中する。
ーーーーーーそして淫魔の果実を、「電撃」が抜けた。

48 : ◆1UOAiS.xYWtC:2015/12/21(月) 01:32:45.79 ID:XgxBb1XIo
サキュバスA「っーーーー! くひっ……あぁぁぁーーーー!!」
加減をして……弱めに弱めた雷の針が、淫魔の肢体を突き抜ける。
鼠でさえ殺せないほどの流量に調節した雷は、それ故に乳房を、彼女の肉体を、果てしのない絶頂へ導いた。
だらしなく開かれた唇の端には唾液が泡立ち流れ、下の秘裂からもまた、絶え間なく蜜が流れ、
ぶしっ、と断続的に噴き出しまでする。
放った雷はーーーー予想を遥かに置き去りにして、サキュバスAの神経を完全に支配してしまった。
勇者「……まだだぞ。まだ終わっていない」
そう告げると、絶頂の余韻へひたる彼女の秘部へ、硬く突き出たペニスを押し当てる。
水を含んだ綿のような感触が、亀頭から伝わる。
少し押し込み、秘部の周りの肉へ押し当てると、
その例えにふさわしく、ずぶずぶの愛液が亀頭に流れてまとわりついた。
壊れてしまったようにしとどに濡れ、絶頂で緩んだ秘部に、侵入を防ぐ手立てはない。
サキュバスA「や……へい、か……今、は……今は、どうか……おやめに……」
その求めには応じない。
先端を飲み込ませ、狙いを確保すると同時にーーーー根元まで、納刀するように一気に突き入れてやった。

49 : ◆1UOAiS.xYWtC:2015/12/21(月) 01:34:05.71 ID:XgxBb1XIo
サキュバスA「あっあぁぁぁぁ! い、っ……き……!」
無数の淫肉の粒が痺れてうねるような感覚が陰茎を覆い尽くす。
彼女と同じようにこちらもまた達してしまいそうになるが、寸前で耐える。
そしてーーーー再び抜き、挿入し、続けた。
勇者「くっ……!」
声を上げさせたのは、モノから伝わる感覚ではない。
あまりの快楽に、サキュバスAの手が宙を掻き、こちらの肩と上腕に、爪を立てたからだ。
その痛みにしばし快感を忘れる事ができ、再び腰を打ち付ける。
左の手からは数十秒間隔で幾度も、一瞬限りの「弱電撃」を放つ。
乳首へ、クリトリスへ、巡るように。
そうするだけで活きの良い魚が跳ねるように、彼女の身体は何度も脈打ち、
重厚なはずの寝台が軋みを上げ、獣じみた嬌声が響いた。
サキュバスA「おや、め……くださ……っううぅあぁぁっ! やめへ、くだ…ぁ……! びりびり、やめてぇぇぇぇ!」
彼女がひと際強い懇願とともに屈服の喘ぎを紡いだ時。
こちらの陰茎からもまた、弾けた。
そしてーーーー彼女が気を失ったのを見た数秒後、こちらの意識もまた途切れた。

50 : ◆1UOAiS.xYWtC:2015/12/21(月) 01:35:24.51 ID:XgxBb1XIo
眼を覚ました時は、窓の外の空は白み始めていた。
毛布も被らずに眠ってしまっていたが、暖炉を消し忘れていた事がむしろ幸いだった。
すでに油の尽きたランプは消えてしまっている。
変わった事といえば、彼女に覆いかぶさるように気を失ったはずなのに、こちらの身体は仰向けに横たえられていた。
そしてサキュバスAも裸のままーーーーぴったりと身体を寄り添わせるように、勇者の側へ横向きで寝ている。
眼を閉じて寝息を立てる彼女の顔は、泣きはらした子供のようにすっきりとして、
いつもの妖艶さとはうって変わって無邪気なものだった。
びしょびしょに濡れたシーツは、夢では無かった事を示す。
あんな事に力を使ってしまった事に半ば呆れながら、薄紫の空を見つめる。
サキュバスA「……ふふ。少し……きつかったけれど。とても……良かった、ですわ」
寝顔のまま、サキュバスAは囁く。
勇者「ごめん、やり過ぎた……」
サキュバスA「いえ。朝から幾度も、からかって刺激した甲斐が報われました」
勇者「ーーーーなんだって?」


51 : ◆1UOAiS.xYWtC:2015/12/21(月) 01:37:09.41 ID:XgxBb1XIo
サキュバスA「……陛下が悪いんですのよ? 堕女神様ばかり贔屓になさるから。差分でも回収していたんですの?」
勇者「…………わざとだったんだな」
サキュバスA「ええ。……からかって楽しむもよし。……倍返しにされ、
         虐められるは尚良し。どちらに向いても、悪くはありませんの」
勇者「そういえば、一日サキュバスBを見なかった。……他の使用人とも不自然なほど顔を合わせなかったな」
サキュバスA「それは私がクジで勝ったからです。なので一日、陛下を独り占めさせていただきました」
勇者「は?」
サキュバスA「堕女神さんが戻るまで恐らく三日。陛下と時を過ごす権利三人分、という事ですわ」
勇者「勝手に景品にするな!」
サキュバスA「まぁまぁ。……ちなみに明日、いえ今日はサキュバスBの番ですわ。どうぞお楽しみに。
         起こしに来てからがスタートです、どうか心得ください」
勇者「…………まぁ、引いてしまったんなら。もう、してしまったし……な」
サキュバスA「ふふふ。私はもう少ししてからお部屋に戻りますが……どうか」
そして彼女は、きゅっ、と勇者の腕を胸に抱きしめて、頬を寄せた。
サキュバスA「もう少しだけ……このままに、いさせてください」


52 : ◆1UOAiS.xYWtC:2015/12/21(月) 01:39:10.73 ID:XgxBb1XIo
A編終了です
全部終わってから詳しく書くけれども、スレを立てる形式で投下するのは今回で最後にします
それではまた明日

53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/21(月) 01:50:10.41 ID:9m90B5/20
おつー

57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/21(月) 22:12:17.21 ID:LfQlha+po
おつー
スレで見るのも楽しみだったんだがなー

58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2015/12/21(月) 23:12:51.78 ID:4UPOyaOo0
相変わらず素晴らしい。乙です。

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