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勇者「真夏の昼の淫魔の国」

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Part16
618 : ◆1UOAiS.xYWtC :2013/10/25(金) 03:06:32.89 ID:tZ/5M3K+o
****
「陛下。お一つだけお訊ねしてもよろしいでしょうか?」
「…………はい」
「『それ』は、何でしょう?」
呆れ果てたような口調の中に、どこか剣呑な気配を漂わせて堕女神が問う。
所はエントランスホールの中心で、身体の前で手を組みながら、こちらを。
より正しく言うのなら――――こちらの背後にいる、『それ』をじっと見つめて。
「……ローパー、です」
背後には、あの農園で見つけたローパーが一回り程大きい状態になって、ぐねぐねと蠢いていた。
エントランスの扉から絨毯の上までナメクジでも這ったような粘液のラインを引きながら、ついてきている。
妙に粘度の高いそれは、拭き取る事さえも難儀しそうだった。
「全く状況が掴めないのは、私の至らなさ故でしょうか?」
「いや、その……俺も掴めてない、です」
「何が起きたのですか?」
「……見せたよな、あの『卵』」
「はい」
「あれが……孵ったんだ。……戻ってくる途中で」
「は?」
――――淫具店から、瓶詰めの『触手』を持って帰る途中の事だった。
抱えて持って帰る途中、ようやく城に差しかかった時、『卵』と『触手』が激しく動き始め、つい瓶を落として割ってしまって。
何かがポケットを突き破るのを感じた次の瞬間には、『これ』が出現していた。
本当にそれだけとしか言えず、他には何も分からない。
とりあえずそう説明しても、堕女神は眉を波打たせて、怪訝そうな顔をして要領を得ない。

619 : ◆1UOAiS.xYWtC :2013/10/25(金) 03:07:23.22 ID:tZ/5M3K+o
「危険は……無いのですか?」
「ああ……敵意は感じない」
一歩進み出て、後ろを振り返る。
改めてそれを見ると、笑えてくるほどグロテスクな代物だ。
赤紫色の触手の塊、と表現するしかなく、ぶしゅぶしゅと噴き出す粘液で床が汚れて、その度に遠巻きに眺めるメイド達の顔が曇った。
本来は中心部に『本体』があるはずなのに、取り巻く触手の本数があまりに多すぎて見えない。
意思の疎通が図れるとは思えないが、敵意が無い、という事だけは辛うじて分かる。
「どうされるおつもりですか?」
「…………分かんねぇ……」
「……飼うおつもりでは?」
「…………あ、やっぱりそういう流れになるのか」
犬や猫、いや知能の低い低級のモンスターであっても、身のこなしや表情を見れば考えている事は分かる。
だが単なる触手の塊が相手では、何も分からない。
目も鼻も口もないのでは、察する事などできはしない。
途方にくれていると、遠巻きにしていた使用人達は一人、二人と仕事に戻っていき、エントランスには二人と一匹だけになる。
「…………とりあえず、地下の牢獄に送りましょうか?」
「それでいいのかな。コイツ、妙に強いぞ……」
「はぁ……」

620 : ◆1UOAiS.xYWtC :2013/10/25(金) 03:08:14.36 ID:tZ/5M3K+o
顔を突き合わせて溜め息をつき、ひそひそと話していると――――
「あ、陛下! お帰りなさーい! っ……て、何ですかそのコ!?」
エントランスの吹き抜け、二階部分から大きな声が響いた。
その主、サキュバスBはローパーの姿を見つけると、階段を使わず手すりを飛び越え、そのままの勢いで飛び降りて絨毯の上に着地した。
堕女神が行儀の悪さを咎めようとするよりも前に、彼女はローパーへと物怖じせず近づいていった。
「わー、すっごい元気ですねー……粘液も多くて、ツヤもよくて……うんうん、触手のハリもバッチリ」
握手を求めるように触手を握り、大型の犬でも撫でるように、躊躇いもせずに検めていく彼女は、どこか浮き立っていた。
「陛下が拾ってきたんですか? こんないいローパー、初めて見ました!」
「……結果的にはそうなるかな。っていうかテンション高いなお前」
「…………サキュバスB。あまり近寄らない方が……。それに、お城に置くと決まった訳ではありませんし……」
「え? でも、『今後ともよろしく』って言ってますよ?」
「誰がだよ」
「このコが」
『え?』
ぽかん、と口を開けて、サキュバスBとローパーを交互に見る。
頭の上に浮いた疑問符が見えるようで、彼女は、不思議そうに首を傾げた。

621 : ◆1UOAiS.xYWtC :2013/10/25(金) 03:09:31.76 ID:tZ/5M3K+o
「……ええと、おい。『誰』が、『何』って言ってるって?」
確認の意味を込めて、恐る恐る訊ねる。
返ってきたのは――――念を押すような答えだった。
「このコが。『世話になるぜ。今後ともよろしく』って」
「ちょっと待てよ。何でこいつの言いたい事分かるんだ!?」
「分かりませんかね? 何となく伝わるじゃないですか? ねぇ、堕女神さま」
「……すみません。ちょっと……分かりかねます」
「…………とりあえず、地下牢でいいか?」
ローパーを見つめてそう言って、しばし待つと……次に、横にいるサキュバスへと視線を戻す。
「『ああ、暗くて湿った場所なら文句は言わねぇ。さぁ、連れてってくれよ旦那』って言ってます」
「誰が旦那だ! ……っもう、分かったよ。俺が連れて行く。サキュバスB、お前も来い。堕女神は仕事に戻ってくれ。後で顛末は伝える」
「……え、は……はい。わかりました。それでは。サキュバスB、よろしくお願いしますよ」
「はーい!」
堕女神とそこで別れ、サキュバスBを伴って歩き出すと、ぐじゅぐじゅと音を立て、後ろにローパーが追従した。
「……お前、ちょっと抑えられないのか? 粘液で床が滑るぞ!」
「…………あ、ああうん。陛下。『済まねェ、うっかりしてた。分泌を抑えておく』って」
「何でこんなトコでローパーに謝られなきゃいけないんだ」
心なしかしょげ返ったようなローパーを引き連れて、地下牢へと続く廊下を歩き、重い金属扉を開けて、
地の底まで続くような石造りの階段を下りる。
暗くて冷たい空気を裂いて先導して下っていると、――――冷えた頭が、いくつもの疑問を生じさせてくれた。
吹っ飛んだ現実感がやがて戻ってきて、あの『楽園』で過ごした時の事から、今に至るまでの、全ての答えを求めたくなる。

622 : ◆1UOAiS.xYWtC :2013/10/25(金) 03:10:31.97 ID:tZ/5M3K+o
「お前は、何だ? サキュバスB、訳して答えろ、そのまま」
振り返らずに、そう問う。
後ろにサキュバスBの、少し引き攣ったような吐息が聴こえる。
ややあってから――――サキュバスBが、『答え』を代弁する。
「『どうも世間じゃ、キングローパー、なんて呼ばれてるらしいな』……!? え!?」
「感動は後にしておけよ。……何故、俺を襲った? 彼女を……サキュバスCを襲った?」
ほんの少しだけ諌めると、興奮冷めやらぬサキュバスBの声は少し落ち着いた。
『許してくれ、なんて言えねぇよな。……ただ、俺ァ知りたかったのさ。お嬢の後を継ぐ、新しい王様を。
 言っとくが、あの娘さんにはあまり手荒なマネはしてねぇぜ。ほんの少し、気絶はさせたぐらいよ』
「お嬢……?」
『淫魔王国の先代よ。……わざわざ俺ん家に会いに来てくれてたぜ、毎年。最後に会った時には……一目で分かったさ。
 もう、次はないんだな、ってね』
「……お前と、先代女王の関係は…………っと!」
もう一段、降りようとした時――――踏み込んだ先の高さが変わらず、思わずその場につんのめった。
気付けばもう、階段の底だったのだ。
「……ここだ、キングローパー。好きな場所に入れ」


623 : ◆1UOAiS.xYWtC :2013/10/25(金) 03:11:05.89 ID:tZ/5M3K+o
そら寒く、湿った地下の牢獄にはおよそ十の独房が並ぶ。
鉄格子の中には、壁に取り付けられた枷の他、天井から収監者を吊るし上げるための滑車が備わっている。
中はどれも空であるが――――ひとつだけ、妙に生々しい気配の残る房があった。
キングローパーも何かを感じたのか、その房へ器用に触手を使って鉄格子の扉を開けて入り込んだ。
入口より若干大きかった体躯をまるで蛸のように滑らせ、壺にでも収まるようにそうした。
「……まだ聞きたい事が山ほどあるんだぞ。俺について来た理由は?」
『さぁな、旦那。俺ァ、あんたに惚れちまったのかもな。電撃が走る、ってなもんよ。俺は、嬉しかったのさ』
「嬉しい? ……何が?」
「『覚えてるだろ? 俺は、旦那の雷には無力だった。斬られようが焼かれようが凍らされようが潰されようが再生できちまう俺がよ』。
……あの、陛下。そろそろ口が疲れましたよ……」
それまで黙ってキングローパーの言葉を代弁していたサキュバスBが、舌をべぇっと出して、唇をだらしなく開いて訴えてくる。
その様子は地下牢獄の陰鬱な空気と、ローパーの醸し出す妙な気配を少しだけ和ませてくれた。
「……本当に、ここにいるつもりか?」
「『ああ、迷惑は掛けねぇし、無駄飯は食わねぇ。そうだ、今から俺のテクを堪能していくか?』」
「いらん!」
「『おいおい、照れるなよ。俺の触手は中々なんだぜ? 絶頂間違いなしだ』」
「だからいらないっつってんだろ! ……ともかく、いるんなら大人しくしててくれ、ポチ」
「『ポチ?』」
「……キングローパーだと長い。悪いが、勝手に名付ける」
「『ああ、構わねぇ。よろしくな、元『勇者』さんよ』」

624 : ◆1UOAiS.xYWtC :2013/10/25(金) 03:12:08.58 ID:tZ/5M3K+o
****
夕食の前に、事の次第を堕女神に話して聞かせた。
孵化した『伝説の触手』を今は地下牢獄に棲息させている事。
サキュバスBはローパーと意思を疎通できる事、
そして、恐らくはあの『地図』と無関係ではなく、先代女王の『避暑』の真実は、旧友へ会いに出かけているだけだった事。
話し終えると彼女は少し考え込み――――やがて、執務室の窓越しに、暮れなずむ空を見た。
「貴方という人は、いつもいつも……事後承諾なのですね」
「怒ってるのか?」
「いえ、滅相も。……ただ、あまりの行動力に感服するばかりです。隣国の使節団の救援に始まり、
 避暑と称した一人旅、加えてローパーを仲間に加えて凱旋……」
窓に向けて吹きかけるような溜め息をつくと、彼女は、ゆっくりとこちらへ顔を見せる。
その顔にはほんの少しの翳りと、瞳の奥にしまい込んだ、縋るような哀しみの色が見えた。
「……時おり、思うのです。もしかすると、陛下。貴方には……この世界が退屈なのではないか、と」
「堕女神……?」
「以前。城下の視察の供に参った際。……『勇者の物語』の結末について、語られましたね」
「ああ」
「『勇者の物語』は、『魔王』を倒した場面で終わり。そこから先の物語は用意されてはいなかった、と。……私もお読みしましたが、確かに、そうでした」
言って、彼女は窓辺を離れ――――片隅に置かれた黒檀の長椅子に腰掛ける。
何となく、そうしなければいけないような気がして、勇者も執務机から離れて、尻一つ分ほど空けて彼女の隣に座った。
彼女はこちらを見る事も無く、話を続ける。

625 : ◆1UOAiS.xYWtC :2013/10/25(金) 03:14:01.52 ID:tZ/5M3K+o
「歓喜に沸き立つ民の姿も、穏やかな締め括りの言葉も、称賛も無く。……『描かれている』物語は、『魔王』の死で終えられていた」
「そこで、終わりだっただろ?」
「いえ。……恐らくは。『勇者』の物語だからこそ、『魔王』を討てば終わるのです。
 その時、『魔王』は滅び、そして……『勇者』もまた同様に、役目を終える」
「…………」
「私は思います。終わりではなく、これは、『始まり』の物語であったのかもしれないと」
「『始まり』?」
彼女が俯かせていた顔を上げると、夕日の差しこまなくなった室内、その壁面に据えられていた燭台が一斉に灯り、執務室を影無く照らした。
ぱぁっと明るくなった執務室は、まるで、舞踏会場のように煌めいてさえ見える。
「幕紐が引かれれば、そこには役目を終えて舞台を降りる演者がいて。そして……『勇者』の役ではなく、『自分』の物語を生きる。
それが、真の『結末』で。そして……『冒頭』なのではないかと」
「……『あいつ』と、同じことを言うんだな」
「?」
「……俺の影。そして俺自身が、『あいつ』の影でもあった。切っても切り離せない、『勇者』の影と」
背もたれに深く体重を預け、反り返るように天井を仰ぐ。
天井高くに描かれたフレスコ画を見たのは、意外にも初めてだった。
「俺はあの時、初めて『自分』に従った。……『はい』と『いいえ』で進む選択なんかじゃない。
 俺は、『勇者』としてではない『自分』の意思に、初めて従ったんだ」
望む天井の高さに、崩れ落ちる瓦礫の下、轟音の中での最後の『宿敵』との一時が思い起こされる。
どこまでも遠い『敵』で、どこまでも近い『役目』を持った縁だからこそ、あそこでは、真実の言葉だけが交わされた。

626 : ◆1UOAiS.xYWtC :2013/10/25(金) 03:15:19.95 ID:tZ/5M3K+o
「『自分』で選ぶことができた、初めての道だ。……退屈だと思った事なんて無いさ。
 そして、多分……これからも、思わない。約束するよ」
そう告げ、沁み渡るような優しげな沈黙が場を支配しかけた時――――無造作なノックの音が聴こえ、ほぼ同時に扉が開かれた。
「堕女神さん、こちらかしら? ……あら、陛下も。妬けますわね、お二人きりとは」
サキュバスAがひょっこりと顔を出して、つかつかと入って来る。
堕女神に用が合って探していたと思われるが――――何よりも先に、サキュバスAに言いたい事があって、ばっと席を立つ。
「お前っ! 淫具屋で一体何買った!?」
「陛下? …………サキュバスA? 何の話でしょう?」
いきなりの剣幕に満ちた言葉に、座ったままの堕女神が、驚きながらサキュバスAと交互に見比べてくる。
「代金を俺にツケただろ! 何だよ、『精液払い三回分』って!?」
「……あ、あら……ばれてしまいましたの? まぁまぁ、どうかお平らかに……」
「……いいや、もう何買ったかは聞いたぞ。例の『人形』だろ? 好きな姿に変身させて好きな事ができるやつだ」
詰め寄ると、サキュバスAはその分だけ、後ろに下がる。
さらに距離を詰めていくと、彼女の翼が、入って来たばかりの扉に当たって動きを止めた。

627 : ◆1UOAiS.xYWtC :2013/10/25(金) 03:16:28.45 ID:tZ/5M3K+o
「陛下、誤解です。全額ではありませんのよ。ただ、持ち合わせが少なかったものでして……もちろんお返しいたします」
「あれを十体も買うからだろうが!? いったい何やってんだ、何を!」
「何って……ナニですわよ? 牢獄に幽閉されて代わる代わる犯され、という設定で――――」
「うるさいよ! っていうか『精液払い』って冗談じゃなかったのかよ! キッチリ三回取り立てられたよ!」
「それは、陛下。この国に稀に人間男性が迷い込んだ時には、お代がわりに精液をもらう慣習が……」
「…………こほん」
いつの間にか割って入っていた堕女神が、そっと咳払いをしてから、咎めるような視線をサキュバスAへ注ぐ。
「……サキュバスA。来月の給金は半分といたします」
「えっ……ちょ、ちょっとお待ちを! いくらなんでもそんな――――」
「問答無用。罰則です。それとも、陛下との夜伽を一ヶ月間禁止とどちらがよろしいですか?」
とどめの一言にサキュバスAが言葉に窮し――――処刑台にでも向かうような顔で、ぼそりと、迷いなく呟く。
「……減給でお願いいたしますわ」
「即答か。……で、堕女神に用があったんじゃないのか?」
「……ええ。エントランスの清掃が完了いたしました。……しかし、あれは何の痕ですの?」
「さぁ、何でしょう。……それでは、陛下。私は夕食の準備がございますので……失礼いたします」
「分かった。……今日は何だい?」
「メインは仔羊です。デザートはサキュバスAに任せました」
「楽しみにしてる。……俺はもう少しだけ、執務室に籠もる。支度が済んだら呼びにやってくれ」
「はい、畏まりました」

628 : ◆1UOAiS.xYWtC :2013/10/25(金) 03:17:19.77 ID:tZ/5M3K+o
彼女がサキュバスAの少し落ちてしまった背を押して執務室を出るのと、勇者が奥の机に戻るのはほぼ同時だった。
すっかり暗くなってしまった窓の外は、もう見えない。
鏡のように反射させてくるだけで、そこには『自分』の顔が映るだけだ。
使命を担っていた頃にくらべ、随分と落ち着き、緩んでしまった。
淫魔の国の王、というのも重責ではあるものの――――『世界の命運』よりは、だいぶ軽い。
「……後で、サキュバスBに訊いてみよう」
鏡と化した『窓』に向け、言い聞かせるようにそう呟く。
明日にでも、彼女に訊ねようと思った。
――――――『人間界はどうだった』、と。


629 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2013/10/25(金) 03:19:24.45 ID:sjy0jjjv0
待っててよかった、お疲れ様でしたー!

630 : ◆1UOAiS.xYWtC :2013/10/25(金) 03:21:03.92 ID:tZ/5M3K+o
今回分終了です
月曜にでもHTML依頼を出させていただきます
就活で色々立て込むので年内は怪しいですが、また戻ってきますので
それでは、今回も読んでいただきありがとうございました。また次回ー

632 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2013/10/25(金) 03:41:13.01 ID:PmVxZDPU0
おつおつ。
待ってたかいがあったんたぜ。
就活がんばれー。

633 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/10/25(金) 05:44:52.11 ID:iXrKGFoJo
精液払いに期待してたんですけどね私は

639 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/10/25(金) 10:25:04.97 ID:8fQZwCKG0
就職先はもちろん、淫魔の国の……だよな!

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