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勇者「真夏の昼の淫魔の国」

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Part1
1 : ◆1UOAiS.xYWtC :2013/09/01(日) 00:34:18.73 ID:LbA9oxADo
このスレは、
魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1321/13213/1321385276.html
の後日談です
※R-18描写有
それでは、よろしくお願いいたします

2 : ◆1UOAiS.xYWtC :2013/09/01(日) 00:36:48.03 ID:LbA9oxADo
初めての『夜』を交わした、あの『春』から二ヶ月。
ようやく、淫魔の国で、王としてすべき事が分かりかけてきた。
各方面への輸送、事業の認可、たったひとつの隣国、もう一つの淫魔の国との外交。
そして今、昼の盛りにも、執務室に籠もっていた。
「…………陛下? 何か、書面にご不審な点でも?」
「窓を開けたい」
「はい、お開けいたします」
窓を開けると粘るように生ぬるい風が吹き込み、さしもの彼女も、いかにも不愉快そうに一瞬顔を顰めた。
見れば横顔には、墨を流したように幾筋かの髪が汗に濡れて張り付いている。
「言ってどうにかなるものじゃないが……暑いんだよ!」
朝に着替えたばかりのシャツは、絞れば出そうなほど、汗を吸ってまとわりついていた。
せめて風に当たれば涼しくなるかとも思ったが、結果は、煮え立つような汗がほんの少し冷める程度にしかならない。
机の上に広げた書類には、注意していても汗の雫が落ちてところどころ滲み、
波打ち、もし捺印して執政に受け渡しても判読できるかどうかさえ怪しい。
「毎年こうなのか? 去年はどうだったんだ?」
「はぁ……。ここまで暑くはなかったかと存じます」
装いを涼しげにしてはいても、彼女も堪えるのか、どこか返答に気が入っていない。
雲を裁って仕立てたような白のドレスを着て、反して濡羽色の艶やかな髪は、一本に編んで大きく開いた背へ垂らしている。
どこかぼんやりとした様子で、生温かい風が吹き込む窓辺へ佇んで、外を眺めていた。

3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/09/01(日) 00:37:51.84 ID:WVTicY3k0
待ってました

4 : ◆1UOAiS.xYWtC :2013/09/01(日) 00:38:00.19 ID:LbA9oxADo
「何か、冷たいものをお持ちしましょうか?」
「冷えたエールがいい。瓶が手に貼りつくほど冷たいのを」
「把握しました、紅茶でよろしいですね。レモンとブラッドオレンジ、どちらにいたしますか?」
「……任せる」
「かしこまりました。それでは、しばしお待ちを」
微笑みながら彼女は出て行き、場に生暖かい一人きりの静寂が戻る。
窓を開けた分だけ僅かにマシでも、その暑さは、ほとんど変わらない。
本格的に暑くなったのは、ほんの一週間ほど前の事になる。
寝苦しさに目が覚めて城内をうろつき回り、一番広くて涼しかった玉座の間で、玉座に腰掛けたまま眠った事まである。
暑いのはどうやら淫魔達も同じらしく、裸で歩く者まで出始める始末。
一度サキュバスAと出くわした時に「魔法か何かで城内を涼しくできないか」と訊ねれば、
「暑ければ裸になればいいでしょう」と返されてしまった。
一時はあられもない姿の淫魔達が城内を闊歩していたが、流石に堕女神も今年ばかりはまずいと思ったか、
「胸と下だけは隠すように」と通達して、今のところ守られているようだ。
しばし、シャツの襟元をバサバサと扇いで少しでも体温を下げようとしたが、徒労に過ぎなかった。
むしろその動作のせいで逆に体温が上がり、腕までだるくなる。
何もしまいが、何かしようが――――暑さは変わらない。
暑さに溶けかけて、机のひんやりした感触を楽しんでいると、堕女神が戻った。

5 : ◆1UOAiS.xYWtC :2013/09/01(日) 00:39:52.70 ID:LbA9oxADo
盆に輪切りのレモンをあしらった紅茶入りのグラスを載せて、執務室へと入ってくると、恭しくそれを供してくれる。
「お待たせいたしました。少し休憩を挟みましょう」
「ひとたび休憩したら、……もう何もする気が起きないだろうな。暑すぎる」
「嘆いても、涼しくはなりませんし……」
彼女もじっとりと汗をかいて、細面の顎先に雫を垂らす。
濡れて光った首筋が艶めかしく脈打っていて、編み込みから外れた髪がまとわりつき、何とも言えない色気がある。
「……まぁ、あの火山の洞窟よりはずっとマシか」
机の上に置かれたグラスに手を伸ばし、口をつけ――――そのまま一息に、四割ほどを仰ぐ。
小さく砕いた氷が液体と共に口内を満たし、涼感が脳の奥にまで響くように、心地よい。
レモンの風味が、たっぷりと汗をかいた体に再び命を注ぎ込んでくれるようだった。
「はい? ……火山?」
「ある物を取りにさ。暑い、いや熱いし踏み外せば溶岩に転落。モンスターも中途半端に強くて、
 感じの悪い場所だった。……今思い出してもムカムカする」
「…………苦労、なされたようですね」
「だいたい、あんな場所に重要なアイテム隠す方がおかしいんだ。火山の活動如何で溶岩がせり上がってきて
 回収不能じゃないか。全く、どこのバカだか……」
暑さに連想した火山洞の冒険、その道中を思い出すたびに、ふつふつと怒りが募る。
全てを終わらせてもなお忘れられぬほど根深く――――愚痴が進んでしまう。
ふと目を上げれば、堕女神は困ったように微笑みながら、頷いていた。

6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/09/01(日) 00:40:22.50 ID:60tw+x0i0
待ってたぜぇー!!

7 : ◆1UOAiS.xYWtC :2013/09/01(日) 00:41:03.65 ID:LbA9oxADo
「……ごめん、聞き苦しかったな」
流石に恥じ入って軽く謝ると、彼女は微笑みもそのままに、優しく返してくれた。
「いえ……悪い気分では、ございませんでした」
「……そうか?」
「…………」
「なら、免じてエール酒を――――」
「却下いたします」
「冷たいな」
「丁度よかったではありませんか」
「……どうしてもダメか?」
「ええ。譲れません。流石に一杯で酩酊するとは思えませんが、そもそも倫理として。日が高い内の飲酒はどうかと」
「…………わかったよ」
立ち上がり――――残っていた水出し紅茶を飲み干すと、底に残っていた、ひときわ大きな氷を口に含む。
その冷たさも特にありがたく感じないほどに室内は暑い。
丸みを帯びた氷を飴玉のように転がし、首の凝りを解して、伸びをする振りをしながら机の向こうへ回る。
「陛、下? ――――――ひやっ!?」
後ろから抱き締める振りをしながら、うなじへ――――口づけしながら、氷を押し当てる。
すると、彼女の背筋がぴんと伸び、吐き出された吐息が、声帯を甲高く震わせた。

8 : ◆1UOAiS.xYWtC :2013/09/01(日) 00:42:06.19 ID:LbA9oxADo
「冷、た……! いやっ……! な、何を、なさって……んぁっ……」
口に含んだ氷で、彼女の白い背からうなじ、首筋までを弄んでいるため、答えは返せない。
それほど力を込めて押さえつけている訳ではない。
後ろから、腹部を巻くように抱いているだけだ。
「あ、……あぁ……ん……」
ぞくぞくと鳥肌を立てていた首の筋が、にわかに紅潮し、最初こそ抵抗を示していた身体も、
段々と力を抜かせて、こちらの懐に、腕に、しな垂れかかってきた。
そのまま続けているとやがて、必然――――氷が解ける。
物を言えるようになってもなお、唇を離そうとはしない。
今度は、氷ですっかり冷たくなった舌を、彼女のうなじに這わせる。
どこか甘さも含んだ汗の香りが鼻腔を抜けて、ほのかな汐味が舌に乗った。
いつもと違って髪を下ろしていないからこそ、真っ白で、産毛さえ生えていない眩しい首筋がすっきりと覗ける。
目と、鼻と、舌、そして唇で、雪原のような背から首を、愛でる。
「はぅ……ん……、や……やめ、て……やめて、くだ、さい……」
その声が甘くなり始めた時、気付く。
最初は後ろから抱き締めていた手が、いつの間にか、脱力して崩れ落ちようとしている彼女を支えている事に。
そこで、ようやく――――首への愛撫を止める。

9 : ◆1UOAiS.xYWtC :2013/09/01(日) 00:42:55.55 ID:LbA9oxADo
「……陛下、まだ……ご公務が……」
「…………聴こえない」
「へ、陛下……あっ!?」
その体勢のまま、右手を離して――――深めに入ったスリットの部分から手を入れ、彼女の内腿を撫で上げる。
すべすべとした感触を下から上へと楽しんで登っていくと、指先は、やがて肌では無い繊維の感触を確かめた。
「付けていたのか?」
スリット部分から紐が見えないため、疑っていたが――――外れたらしい。
答えを待たず、紅潮して息を乱す彼女にお構いなく隠されていた下着と、内腿の境を何度も指先で探る。
つるつるとして滑らかな生地の感触は、触れている内腿の肌にさえ、劣るように感じた。
上等な生地でさえも、彼女の肌理の前では――――荒くさえ感じてしまう。
同時に、下腕で堕女神の身体を巧みに支えながら、次第に存在を主張し始めた乳房を持ち上げるように、
優しく労わるように指先を遊ばせる。
薄手のドレスの布地越しにも、ふわふわとしていながらも重量のある、柔らかな肉の感触が分かる。
段々と『抵抗』を失って、弛緩していく彼女の体に――――頃合いを見て、用意していた言葉を、かける。
同時に、散々に弄んでいた両手を、引っ込めていく。

10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/09/01(日) 00:43:37.42 ID:EXDKlbmC0
待ってました

11 : ◆1UOAiS.xYWtC :2013/09/01(日) 00:44:09.09 ID:LbA9oxADo
「もう、やめようか」
「……っ」
「昼間からする事じゃなかった。ごめん。……さぁ、仕事に戻るよ」
そろそろと右手を抜こうとすると、一瞬早く太ももが閉じられ――罠のように、挟まれた。
「……堕女神?」
呼びかけても、答えは返ってこない。代わりに白い背が段々と赤く染まり、
首筋、頬、耳まで続いて赤くなっていく様子だけが見える。
左手の方も小脇に挟まれ、乳房の下に、布地を間に噛ませるようにして、彼女の方から引き寄せられる。
それでも未だ――――彼女は何も言わず、もじもじと身をくねらせるに留まる。
ほんの少しだけ、顔を振り向かせて何かを言おうと、口をぱくぱくさせるが、言葉になることはない。
「――――分かったよ」
そう言うと、堕女神の太ももの拘束がゆるみ――――その瞬間、中指を尖らせて、
下着の布地をずらしながら、その内側にある谷へと一息に押し込む。
「っ……! ん、んぅぅぅ…………!」
半ばまで、熱い肉の谷へ突き立てると、びくん、と身体が震え、そのまま、彼女が前のめりに倒れていきそうになる。
慌てて左手に力を注ぎ直し、引き起こして、甘締められる中指にうねりを加えて、肉襞を伸ばすように、くちゅくちゅと蠢かせる。
外側に残し、彼女の内腿を開くように触れていた人差し指と薬指にまで、とろとろと溢れた蜜が触れた。

13 : ◆1UOAiS.xYWtC :2013/09/01(日) 00:45:42.46 ID:LbA9oxADo
「……あっ……貴方の、指……私の中っ……ひっかい、て……ずぷ、ずぷっ……て……ぇ……!」
蜜を掻きだすように指先を働かせながら、彼女が首筋に浮かべた汗を嘗め取り、更に上へと登って、小さな耳介を噛む。
こりっ、とした軟骨の感触が歯に響いた時――――
「ふあぁぁぁぁぁっ!」
一際高い嬌声を上げ――――彼女の身体が、雷に打たれたように跳ね上がった。
そのまま腕から抜け落ちてしまいそうになる身体を慌てて引っ張り込み、左腕で再び抱き直し、
右手の中指を、鉤で固定するように、彼女の『内側』で硬く留めた。
数十秒に渡る激しい痙攣が治まると、もはや、彼女の体も、こちらの体も、雨にでも打たれたように濡れていた。
もはやどちらの汗なのかさえ、分かりはしない。
埋めたままだった指を引き抜くと、見ずとも、糸を引いて別れを惜しむのが分かった。
ふやけそうなほどに濡れた右手をわざとらしく持ち上げ、彼女の目の前で、ぬちゅぬちゅと、音を立てて開き、閉じて見せる。
「っ……嫌、見せ、ないで……ください……!」
その愛おしさに背中を押されるようにして――そのまま、彼女の身体を押して、開いたままの窓の傍ら、
たなびく純白のカーテンをシーツに見立てて横たえるかのように、
彼女の身体を、今度はこちらに向かせるように押し付けた。

14 : ◆1UOAiS.xYWtC :2013/09/01(日) 00:46:52.85 ID:LbA9oxADo
潤んだ瞳、力が抜けて緩んだ口元、真っ赤に染まった頬、立ち昇ってきそうなほどにびっしりと浮かべた汗が、そこでようやく正面から覗けた。
「目を閉じないのか」
これから行う事を、彼女は予期していない筈がない。
なのに、彼女は潤めたままの視線を、外そうとも、閉じようともしない。
「だ、って……」
平素の彼女とは外れた、少し子供っぽい言葉遣いが出た。
それも、もしかすれば――――暑さが、舌の滑りを増した結果かもしれない。
「瞑ったら……貴方の、顔が……見えなくなって…………いや、です」
どきん、と――――心臓が高鳴った。
高鳴りに任せるように――――蕩けかけた目を薄く開いたままの、彼女の唇を、目指す。
暑気の中、焼きたての菓子のように甘い彼女の吐息を吸い込みながら、だんだんと近づける。
触れるか触れないか、唇の先を感じた時、彼女の身体が揺れ、汗が一筋額から流れ落ち、片目に落ちるのが見えた。
咄嗟に目を閉じたその時、唇を重ねた。
窓の外からは、かしかしと鳴る鋏のような蝉の声が聴こえる。
風に舞うカーテンの音は、その側にある甘えた息遣いと、忍ぶような口づけの水音を包み隠す。

15 : ◆1UOAiS.xYWtC :2013/09/01(日) 00:48:30.70 ID:LbA9oxADo
先ほど持って来てくれたグラスの水滴が余さず机に落ちた頃、ようやく、唇を離す。
彼女は力の抜けた顎を痴れたように弛緩させ、小さく咳き込みながら、熱く溶けた眼差しを、こちらへ向けていた。
仕返すように、彼女の目をまっすぐ見つめ返すと、少し間が合ってから恥ずかしげに視線を逸らされた。
「きゃふっ……!」
生地の上からでも一目で分かるほど硬く尖っていた乳首を、両手で摘み上げる。
その拍子に腰を落としてしゃがみ込んでしまいそうになったので、慌てて、右足を彼女の股の間に割り込ませ、受け止めた。
堕女神の手がしばらく虚空を掻いてから、シャツをひしと掴む。
そして前のめりになった彼女は、頭を埋めるように、甘えるように、懐へと飛び込んできた。
胸元に鼻を押し付けられ、乱しながらも細く長く嗅がれ、妙に気恥ずかしくなった。
水でも浴びたようにじっとりと湿ったシャツなのに、むしろそれを愛しがるように、彼女は離れない。
眠たがる子供が母親にそうするように、ただ一心不乱に、『匂い』を貪る。
豊かな双丘を蹂躙し続けていると、その度に彼女の手が緩み、再び掴み、シャツの布地のあちこちへ皺を寄せた。
皮膚を抓られても、痛みでは無い。
それほどまで、彼女の握力が弱りきっていたからだ。

17 : ◆1UOAiS.xYWtC :2013/09/01(日) 00:49:48.88 ID:LbA9oxADo
股間に割り込ませている右足の腿へ、気付くと彼女の方からこすり付けるように、かすかに前後に、震えながら動いていた。
いやらしい牝の香りが接点から立ち上って真夏の暑気と交じり合い、晴天に不釣り合いな、不道徳で淫靡な空気をまさに織りなしていた。
前後動が少し勢いを増した頃、右足を堕女神の股間から遠ざけ、二つの実を愛でていた左手と右手を、それぞれ、入れ替わりに後ろと前から彼女の内側を目指す。
両側のスリットをたくし上げ、隠れていた下着の紐が露わになると、それを両側からゆっくりと、下ろす。
「っ……! だ、めっ……こんな、ところで……脱がさ、ないで……くだ、さ……!」
抗議の声など、聞く耳持たず。
お構いなしに湿った下着を腿の半ばまでずり下げ、スカート部分の内側で、前後から手探りで秘部を目指した。
左手側には手に吸い付くような柔尻の手触りがあり、熱を持った麺麭生地を捏ねるように、何度もやわやわと指先を沈ませて、寄り道をしながら谷間へ下り。
右手は、清水のように湧いてくる愛蜜を掬い取りながら、敏感になった内腿を撫でながら登らせる。
先に到達した右手の指で粘膜の裂け目より少し上、微かな突起を探し、爪弾く。
「ふぁっ……」

18 : ◆1UOAiS.xYWtC :2013/09/01(日) 00:51:12.57 ID:LbA9oxADo
続けて、薇を回すように人差し指と親指の先端で挟むようにこすりつけていくと、
一巻きごとに、段々と、彼女の身体が反り返る。
卑猥な自鳴琴と化したように、その度に甘い声が上がり、夏の空へと開いた窓へ、吸い込まれていった。
「あっ……、そ、そこ……くり、くり…しないで、ぇ……っ…」
薇を巻くごとに内側へと溜まっていくのが、指先越しに感じる。
段々と硬く尖っていき、屹立していくのが分かる。
ようやく遅れて、左手が彼女の後ろの孔を掠りながら合流し――――蜜を一掬いしてから、
中指薬指を、粘膜の裂け目へ滑り込ませた。
「っ…く、ぅぅ……!」
すんなりと受け入れてくれた『内側』は、暑気より遥かに熱い快楽のスープで満たされていた。
火傷しそうなほどに熱く、切なく締めてくる肉の洞穴は、消化器官にも恐らく似ている。
その中を拡げるように、肉につく虫のように進めて、内側で襞を伸ばすように蠢かせた。
「あっ……! 嫌、ぁ……こんな……ところ、で……ぇ……!」
肉の薇を巻かれ、二つの指で内側をめちゃくちゃに食まれ、限界に近づく。
高まりを堪えた秘肉は堅く結ばれていき、これ以上巻く事はできないだろう。
――――そして、唇を結ばせる。
「ん、ちゅっ……む、――――――――ッ!」
最後に施したキスが起点となり、極限に昂った彼女の身体がびくびく、と震えた。
吐き出した艶声は吐息として肺腑へ流れ込んできて、魂の内側から響く旋律として、体中を駆け巡った。
その音色は体中の毛孔から汗と熱気を追い出して、錯覚ではなく、涼やかな夏の風を内側から満たしてくれたようだった。

19 : ◆1UOAiS.xYWtC :2013/09/01(日) 00:52:44.14 ID:LbA9oxADo
「ご、ごめん……やり過ぎた!」
彼女を手近な椅子に座らせると、咄嗟に謝罪の言葉が口をついて出てきた。
本当は――――少しだけ困らせてやるだけのつもりだった。
それがいつの間にか悪乗りが過ぎてしまっていた。
「あなたは、いつも……全く」
ほどけた髪を後ろで結い直し、彼女は呆れたように、それでも少し照れ臭そうに、ぶつぶつと諌めてくる。
「で、ですが……まぁ、たまには……趣き深くも、あります……が」
「興奮したのか?」
「っ……! 分かりました、昼の御公務はこれまでとしましょう。ご城下を少し散策して、気分転換をなされてはいかがです?」
「え、いいのか!?」
「はい。私は夕食の下拵えと、お済みになられた書類を各所へ回します。夕暮れまでにお戻り下さいませ」
「分かった」
「あぁ、それと……夕食の後は、残りの御公務を片付けていただきますので、そのおつもりで」
「えっ!?」
「考えてみれば、急を要さない机仕事。暑い日中でなく、涼しい夜に回すべきでしたかもしれませんね。
食後酒も今日は控えた方がよろしいかと」
「嵌められた――――?」
「いえ、滅相もございません」
「………………」

22 : ◆1UOAiS.xYWtC :2013/09/01(日) 01:11:52.42 ID:LbA9oxADo
あ、そうだ
ちなみに見ての通り、今回からセリフ前のキャラ名を無くしてみましたがどうでしょう
考えてみると、喋りの似てるキャラなんてのもいないし、いけるかなーと思った
それでは、今度こそおやすみなさい

23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/09/01(日) 01:16:47.58 ID:RUcoQk8Bo
乙したー
スレタイに引っ張られたら久々の更新でビックリした・・・

24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/09/01(日) 01:26:35.24 ID:QB3C2pjL0
乙!
名前無くても分かりやすくかったけど
二人だけだからかもわかんね

26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/09/01(日) 01:36:53.97 ID:2bPfKw1qo
スレSSとは違う、活字の様な趣があって良いと思う
キャラクター名が無しのタイプ
本が好きな人はすんなり読めるんじゃね?

27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/09/01(日) 01:51:41.79 ID:T2UkL10j0
思えば結構長編になってきたからか
名前なくても全然違和感ないねー 乙

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