堕女神「私を、『淫魔』にしてください」
Part6
111 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/20(木) 01:59:35.72 ID:LNQCQUA8o
勇者「……何でもいいんだ。普段の態度でも、何でも」
サキュバスB「んーっと…………お料理は上手です」
勇者「知ってる」
サキュバスB「あとは……『愛の女神』だったそうです。前の女王様のお手伝いをしてて、100年間代わりをしてたとか」
勇者「それも知ってる」
サキュバスB「……もうっ! それじゃ、いったい何が知りたいんですかっ!」プンプン
勇者「……『女神』じゃなくなってしまった理由」
サキュバスB「…………理由、ですか?」キョトン
勇者「……『愛の女神』が、『女神』じゃなくなる理由」
サキュバスB「んー……『愛の女神』じゃなくなるって事だから……?」モヤモヤ
勇者「……いや、止めよう」
サキュバスB「えっ?」
勇者「…………彼女から、聞くよ。……そうすれば、きっと……分かる、はずだよな」
サキュバスB「……でも、何でそんなに堕女神様を気にするんですか?」
勇者「気にしてる、というか……ちょっとな」
サキュバスB「…っていうか、陛下」
112 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/20(木) 02:00:20.48 ID:LNQCQUA8o
勇者「何だ、いきなり」
サキュバスB「えっと……わたしと一緒にいるのに、ちがう人の事考えるのって……失礼ですよ?」
勇者「……ごめん」
サキュバスB「……なにも、しないんですか?」
勇者「何を?」
サキュバスB「もう、サキュバスとする事なんて決まってるじゃないですか~」
勇者「……そうだな、寝るか」
サキュバスB「はい、寝……って、えぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
勇者「もう、夜も遅いからな。明日は隣国の女王が来るんだ」
サキュバスB「ちょ……陛下!? ね、寝るって……そっち? ホントに!?」
勇者「………ん」
サキュバスB「だ、ダメですって! 起きて! 起きて下さい、陛下っ!」
勇者「…………」
サキュバスB「はぁ……分かりましたよ、もう」
勇者「…………」
サキュバスB「……今日だけ、ですからね。次は、わたしが襲っちゃうんですからっ」
勇者「…………Zzzzz」
113 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/20(木) 02:01:33.13 ID:LNQCQUA8o
今日の分も無事、投下終了です
それではまた明日
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/20(木) 02:02:48.90 ID:J37FmR7IO
乙
毎日の楽しみだが、無理しないでくれよ
116 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/20(木) 02:21:17.25 ID:LNQCQUA8o
>>114
大丈夫です
既に全編書き溜まっているので
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/20(木) 02:07:49.56 ID:5rIePL0yo
毎度毎度惹き込まれるわ
続きが気になりすぎてつらい
126 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:27:47.70 ID:IAYWe2woo
四日目 朝
勇者「んー………」
サキュバスB「朝ですよ、陛下~」
勇者「………」
サキュバスB「もう、起きないんなら脱がせちゃいますよ~?」
勇者「……分かった、起きるよ」
サキュバスB「起きちゃうんですか。こんな立派になってるのに、もったいないですよ……お鎮めします?」
勇者「くぉっ……な、撫でんな!!」
サキュバスB「あはははっ! 朝から元気さんですね!」
勇者「エロい事すんな、朝から!」
サキュバスB「サキュバスがえっちな事して何が悪いんですか?」
勇者「ぐっ」
サキュバスB「そろそろ、誰か起こしに来ると思うので……お着替え、します?」
勇者「……ああ、手伝ってくれ」
127 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:28:25.26 ID:IAYWe2woo
勇者「……よく考えると、おかしくないか?」
サキュバスB「どうしたんですか?」
勇者「先代は、『女王』だったんだろ? ……なら、何で男モノの衣服がこんなに揃ってるんだ?」
サキュバスB「んーっと……何で、でしょーね?」
勇者「……まぁ、どうでもいいんだけどさ。……お前、今日の仕事は?」
サキュバスB「午前中は玄関と庭園の掃除です。丁寧にやらないと、今日は隣国の女王……様……が……お見えにっ!?」
勇者「今思い出したのかっ!? っていうか寝る前に言っただろ!!」
サキュバスB「へ、陛下! ごめんなさい、お着替えの途中で! ししし失礼しますっ!!」
勇者「いい、いい! 早く行け、早くっ!!」
サキュバスB「そ、それじゃ……行ってきます!!」
勢いよく扉を開け、飛び出して行った拍子に、彼女は扉の前に居た者とぶつかり、突き飛ばしてしまう。
???「いたっ……!」
サキュバスB「ご、ごめんなさい! い…急いでるのでっ!!」
???「……サキュバスB? どうして……?」
勇者「……堕女神?」
128 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:28:59.10 ID:IAYWe2woo
堕女神「……!」
勇者「……その、大丈夫か? 立てる?」
堕女神「…………え、ええ……」
勇者「大丈夫そうだな、ほら」
堕女神「……結構です、一人で立てますので」
勇者「…そっか。良かった」
堕女神「何故、彼女が陛下の寝所に?」
勇者「何故って言われても……」
堕女神「…………」
勇者「堕女神こそ、なんで今日は直接起こしに来たんだ」
堕女神「……お言葉を返すようですが……何故、と申されましても」
勇者「………ちょ、朝食の支度は?」
堕女神「はい、万事整っております。……大食堂へお越し下さい」
勇者「(え……これ、ひょっとしてかなり気まずい?)」
129 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:29:46.91 ID:IAYWe2woo
食後
勇者「……女王は、昼ごろに到着するはずだったな」
堕女神「はい、陛下。謁見の間にてお迎えし、その後は、会食。一日滞在いただき、明日の朝にご出発の予定です」
勇者「滞在するのか?」
堕女神「はい」
勇者「……流石に、平服じゃまずいな」
堕女神「はい、礼装の準備をいたします。対面の際は、王冠もお忘れなきよう」
勇者「そうだな」
堕女神「ときに、陛下」
勇者「何だ、今度は」
堕女神「……この国では『1800歳以下』は禁止ですが、隣国では『15歳以下』は禁止です」
勇者「知ってる」
堕女神「……どちらの法に従うとしても、禁止です。たとえ、国王陛下と言えども」
勇者「公平なのは結構だけど変な心配はやめてくれ」
130 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:30:26.62 ID:IAYWe2woo
正面玄関
サキュバスA「……ねぇ、B」
サキュバスB「なぁに?Aちゃん」
サキュバスA「あの花瓶、割ったの貴女よね?」
サキュバスB「な、何の事………?」
サキュバスA「陛下は庇ってたみたいだけれど……普通、活けてある花瓶を手に取って見るなんてしないわよ?」
サキュバスB「…………ごめんなさい…」
サキュバスA「落ち着いて行動しなさい。ほら、手が止まってるわよ。掃除掃除」
サキュバスB「う、うん……」
サキュバスA「……B」
サキュバスB「…今度はなに?」
サキュバスA「『陛下のお味』は、いかがだったかしら?」
サキュバスB「え、Aちゃんっ!?」
131 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:31:12.74 ID:IAYWe2woo
サキュバスA「隠さないで教えなさいな。……どう? 濃かった? 量は?」
サキュバスB「の、飲んでないもん!/////」
サキュバスA「そーぉ? それじゃ、下のお口でたっぷり味わったの?」
サキュバスB「そ、それもしてない!//////」
サキュバスA「……じゃ、何したのよ」
サキュバスB「うっ………」
サキュバスA「まさか……手を繋いで一緒に寝ました、なんて言わないわよね」
サキュバスB「………………」
サキュバスA「……『据え膳食わぬは淫魔の恥』よ」
サキュバスB「……わたしも、したかった……けど……」
サキュバスA「けど、何?」
サキュバスB「へ、陛下……すぐ寝ちゃって……」
サキュバスA「………それで、お手々つないで朝までグッスリ?」
サキュバスB「違うもん! 『抱っこ』だもんっ!!」
サキュバスA「………うわぁ……」
132 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:31:55.49 ID:IAYWe2woo
サキュバスB「『うわぁ』って何さっ!」
サキュバスA「はいはい、Bは抱っこされるの大好きだものねぇ」
サキュバスB「ち、違うってば!」
サキュバスA「そうだったわね。撫でられるのも、後ろから抱っこされてうなじの匂いをくんくんされるのも好きだし、甘えんぼなのよね」
サキュバスB「それ言ったらAちゃんだってこの前……!」
サキュバスA「ふふ……私? 私が何かしたかしら?」
サキュバスB「目隠しされて縛られてお尻叩かれながらえっちするのを思い浮かべて、ひとりでしてたくせにーーっ!!」
サキュバスA「ちょ、ちょっと! 声が大きいわよっ!?」
サキュバスB「わたし、知ってるもん! お部屋に、女の人がひどい事される本たくさん隠してるでしょ! 机の引き出しの下から二番目に――――」
サキュバスA「静かに……! やめなさい、分かったわ、私が悪―――」
ザワザワ
エ? ウソー……サキュバスAサン、ソンナコト……
イガイネー……クールナフリシテ
ワカンナイワヨ? アアイウヒトニ カギッテ……
ヒソヒソ
サキュバスB「やめないよ! それにAちゃん、お尻に――――」
サキュバスA「くっ……! 翼の付け根が弱いくせにっ……」
勇者「……大声で何やってんだよ、お前らは」
サキュバスA・B『 ! ? 』
133 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:32:39.64 ID:IAYWe2woo
勇者「掃除サボって暴露大会とは、中々やるなぁ。………知ってたか? 今日は、隣の国の女王様が来るんだが?」
サキュバスA「陛下……どの辺りから……?」
サキュバスB「……うぅぅ」
勇者「Bはともかく、……お前は仕事中は真面目だと思ってたのに」
サキュバスA「(き、聞かれた……聞かれてしまいましたわ……!)」
サキュバスB「……へ、陛下……違いますからね? わたし、全然……」
勇者「……いいから、仕事しろ仕事。時間押してる」
サキュバスA「……さ、さぁ……庭の手入れに入りましょうか」
サキュバスB「そ、そうだね……私、鋏持ってくるね!」
勇者「……ったく」
???「………陛下?」
勇者「何だ。お前もさっさと仕事――――」
???「え?」
勇者「え?」
134 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:34:58.36 ID:IAYWe2woo
振り向けば、そこにいたのは―――銀髪を肩で揃えている、褐色の肌のあどけない少女だった。
小さめの角がこめかみの辺りから髪を分けながら覗かせ、背からは小悪魔のような可愛らしい翼が生えている、紛れもない「淫魔」の姿。
彼女は、ときおり目を切りながら、頭二つ分ほど離れた、勇者の顔を見上げていた。
勇者「女王……?」
ぽつりと、自然に勇者の唇が動いた。
「更に」幼くなってはいるが―――彼女の姿は、間違えようがなかった。
隣女王「……あ、の……陛下、ですよね?」
勇者「あ、あぁ……いかにも、俺が……」
言葉を交わそうとすれば、慌ただしく、玄関ホールの階段を下りてくる足音が割って入った。
堕女神「…女王陛下! お出迎えが至らず、誠に申し訳ありませんでした!」
隣女王「い、いえ……すみません、私こそ……他国への訪問は初めてで、勝手に入ってしまいました。お許しください」
堕女神の謝罪に対し、彼女は―――隣国の淫魔を統率する「女王」が、深々と頭を下げる。
本来は歓迎と労いの言葉を交わし、城内へと案内する手はずだった。
それを潰してしまったとはいえ……女王が、自ら頭を垂れてしまった。
堕女神「…いえ、私の不手際です。お許しを頂くのは私の方です。どうか……」
負けじと片膝を折り、頭を下げる彼女に、更に女王が何かを言おうとした時。
勇者が、諌めるように口を開く。
勇者「……一国の元首が頭を簡単に下げるもんじゃない。彼女を困らせないで欲しいな」
135 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:35:28.47 ID:IAYWe2woo
隣女王「……も、申し訳ありません。……それでは、この件は不問にいたしましょう」
勇者「そうしてくれ。……というか、こちらも謁見の間で初めて顔を合わせるつもりだったんだけど」
堕女神「……それでは、予定を少し早めて参ります。陛下、よろしいでしょうか?」
勇者「ああ。それじゃ、正装するから、後ほど謁見の間で」
隣女王「……重ね重ね、誠に申し訳ありません」
堕女神「女王陛下、お部屋をご用意させていただきましたので……そちらで、準備が整うまで旅の疲れを癒してくださいませ」
隣女王「はい、ありがとうございます。……それでは、陛下」
勇者「また後で。……どうか、くつろいでいてくれ」
隣女王「……では、後ほど」
堕女神「お部屋にご案内させていただきます。こちらへ」
136 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:36:12.62 ID:IAYWe2woo
数十分後
謁見の間
勇者「今さらカッコつけて王冠かぶっても、遅くないか?」
堕女神「…………まぁ、それでも儀礼です。さぁ、女王陛下が参ります」
勇者「あ、あぁ……」
表情を引き締めると同時に大扉が開き、同じように礼装に身を包んだ小さな女王が姿を見せた。
傍らに従者を引き連れるその物腰は、幼さの割りに、板についたものだ。
隣女王「………陛下、この度は……」
勇者「いや、そういうのはいい」
隣女王「え……?」
勇者「顔を上げてくれ。……堅いのは苦手でね、楽にしてくれ。それより、遠路はるばる、来てくれてありがとう」
隣女王「いえ、陛下の御即位をお祝い申し上げるためですので……」
勇者「無事に到着してくれて何より。……ところで、女王陛下」
隣女王「はい」
勇者「……歳は?」
隣女王「12歳です」
137 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:38:14.87 ID:IAYWe2woo
勇者「……その、何だ」
隣女王「?」
勇者「何かあれば、いつでも言ってくれ。可能な限り、貴国の力になりたいと思う」
隣女王「…え……?」
勇者「必ず助ける。……何もない事を祈るけれど」
隣女王「陛下……。勿体なきお言葉、誠にありがとうございます」
勇者「……改めて自己紹介するよ。この度、俺が『淫魔の国』の国王になった。以後、お見知り置きを」
隣女王「私は、半年ほど前より隣国を治めております。隣女王と申します」
勇者「半年?」
隣女王「はい。……半年と少し前、母が……先の女王が、崩御いたしまして」
勇者「…………そうか」
隣女王「拙く、至らない所ばかりと存じますが……どうぞよろしくお願いいたします」
勇者「こちらこそ。よろしく頼むよ」
堕女神「……それでは、ご昼食の準備を致します。大食堂へお越し下さいませ」
勇者「もうそんな時間か。……それでは行こうか、隣女王」
隣女王「はい」
138 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:39:13.77 ID:IAYWe2woo
大食堂
堕女神「……お口に合いますでしょうか?」
隣女王「はい。この白身魚のお料理など絶品です」
勇者「……そちらは、普段どういう食事をしてるんだ? 女王もだが、何より民衆は?」
隣女王「肉も魚も獲れますし、麦も育ちますけれど……量が少なくて。国民も、『外食』に行ければ楽なのですが……」
勇者「…『外食』? なんか話の流れ、おかしくないか?」
隣女王「あ、い……いえ……えぇと……」
堕女神「…………陛下、お耳を」
勇者「?」
堕女神「(人間界に出向いて……精を……)」
勇者「把握」
隣女王「…………////」
139 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:40:34.15 ID:IAYWe2woo
隣女王「コホン……ですが、人間界に出入りできる力を持つ国民は、きわめて少なくて……」
勇者「結局、『食料』は必要なんだな」
隣女王「私も含めて、国民はみな少食なのが救いです。……飢饉さえ来なければ、やってはいけるのですが」
勇者「…………フラグ立てやがって」
隣女王「?」
勇者「いや、何でも。……そうだ、酒は大丈夫なのかな?」
堕女神「陛下。恐れながら、まだ日は高く―――」
勇者「堅い事言うなよ。せっかく、傍に堕女神が居るおかげでいつもより美味く感じるんだから」
堕女神「えっ…!?」
隣女王「あ、あの……私は、お酒は………」
勇者「飲めないのか?」
隣女王「未成年ですので、お気持ちだけ頂戴いたします」
勇者「……そういえば、そうだったな。…………どうした、堕女神」
堕女神「……つ、次の皿をお持ち致します。少々お待ちを」
140 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:41:54.09 ID:IAYWe2woo
隣女王「……少し、安心しました」
勇者「安心? 何に?」
隣女王「……『人間』と話すのも、この国へ訪れるのも、初めてだったので。実を言うと、緊張しておりました」
勇者「……別に、取って食いやしないぞ」
隣女王「陛下には……気品とも違う、何かが感じられます。穏やかで、どこか力強くて……澄んだ雰囲気まであって」
勇者「褒めるな」
隣女王「偽らざる本心です。……初めてお会いする『人間』が、陛下でよかった」
勇者「…………」
隣女王「……きっと、人間界は素晴らしい所なのでしょうね。陛下のような方が―――」
勇者「…………だったら、良かったんだけどな」
隣女王「え……?」
勇者「人間の世界に、夢を見ない方がいい。……自分で言うのも妙だけど、俺は……人間でも、特殊な存在なんだ」
勇者「……何でもいいんだ。普段の態度でも、何でも」
サキュバスB「んーっと…………お料理は上手です」
勇者「知ってる」
サキュバスB「あとは……『愛の女神』だったそうです。前の女王様のお手伝いをしてて、100年間代わりをしてたとか」
勇者「それも知ってる」
サキュバスB「……もうっ! それじゃ、いったい何が知りたいんですかっ!」プンプン
勇者「……『女神』じゃなくなってしまった理由」
サキュバスB「…………理由、ですか?」キョトン
勇者「……『愛の女神』が、『女神』じゃなくなる理由」
サキュバスB「んー……『愛の女神』じゃなくなるって事だから……?」モヤモヤ
勇者「……いや、止めよう」
サキュバスB「えっ?」
勇者「…………彼女から、聞くよ。……そうすれば、きっと……分かる、はずだよな」
サキュバスB「……でも、何でそんなに堕女神様を気にするんですか?」
勇者「気にしてる、というか……ちょっとな」
サキュバスB「…っていうか、陛下」
112 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/20(木) 02:00:20.48 ID:LNQCQUA8o
勇者「何だ、いきなり」
サキュバスB「えっと……わたしと一緒にいるのに、ちがう人の事考えるのって……失礼ですよ?」
勇者「……ごめん」
サキュバスB「……なにも、しないんですか?」
勇者「何を?」
サキュバスB「もう、サキュバスとする事なんて決まってるじゃないですか~」
勇者「……そうだな、寝るか」
サキュバスB「はい、寝……って、えぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
勇者「もう、夜も遅いからな。明日は隣国の女王が来るんだ」
サキュバスB「ちょ……陛下!? ね、寝るって……そっち? ホントに!?」
勇者「………ん」
サキュバスB「だ、ダメですって! 起きて! 起きて下さい、陛下っ!」
勇者「…………」
サキュバスB「はぁ……分かりましたよ、もう」
勇者「…………」
サキュバスB「……今日だけ、ですからね。次は、わたしが襲っちゃうんですからっ」
勇者「…………Zzzzz」
113 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/20(木) 02:01:33.13 ID:LNQCQUA8o
今日の分も無事、投下終了です
それではまた明日
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/20(木) 02:02:48.90 ID:J37FmR7IO
乙
毎日の楽しみだが、無理しないでくれよ
116 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/20(木) 02:21:17.25 ID:LNQCQUA8o
>>114
大丈夫です
既に全編書き溜まっているので
毎度毎度惹き込まれるわ
続きが気になりすぎてつらい
126 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:27:47.70 ID:IAYWe2woo
四日目 朝
勇者「んー………」
サキュバスB「朝ですよ、陛下~」
勇者「………」
サキュバスB「もう、起きないんなら脱がせちゃいますよ~?」
勇者「……分かった、起きるよ」
サキュバスB「起きちゃうんですか。こんな立派になってるのに、もったいないですよ……お鎮めします?」
勇者「くぉっ……な、撫でんな!!」
サキュバスB「あはははっ! 朝から元気さんですね!」
勇者「エロい事すんな、朝から!」
サキュバスB「サキュバスがえっちな事して何が悪いんですか?」
勇者「ぐっ」
サキュバスB「そろそろ、誰か起こしに来ると思うので……お着替え、します?」
勇者「……ああ、手伝ってくれ」
127 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:28:25.26 ID:IAYWe2woo
勇者「……よく考えると、おかしくないか?」
サキュバスB「どうしたんですか?」
勇者「先代は、『女王』だったんだろ? ……なら、何で男モノの衣服がこんなに揃ってるんだ?」
サキュバスB「んーっと……何で、でしょーね?」
勇者「……まぁ、どうでもいいんだけどさ。……お前、今日の仕事は?」
サキュバスB「午前中は玄関と庭園の掃除です。丁寧にやらないと、今日は隣国の女王……様……が……お見えにっ!?」
勇者「今思い出したのかっ!? っていうか寝る前に言っただろ!!」
サキュバスB「へ、陛下! ごめんなさい、お着替えの途中で! ししし失礼しますっ!!」
勇者「いい、いい! 早く行け、早くっ!!」
サキュバスB「そ、それじゃ……行ってきます!!」
勢いよく扉を開け、飛び出して行った拍子に、彼女は扉の前に居た者とぶつかり、突き飛ばしてしまう。
???「いたっ……!」
サキュバスB「ご、ごめんなさい! い…急いでるのでっ!!」
???「……サキュバスB? どうして……?」
勇者「……堕女神?」
128 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:28:59.10 ID:IAYWe2woo
堕女神「……!」
勇者「……その、大丈夫か? 立てる?」
堕女神「…………え、ええ……」
勇者「大丈夫そうだな、ほら」
堕女神「……結構です、一人で立てますので」
勇者「…そっか。良かった」
堕女神「何故、彼女が陛下の寝所に?」
勇者「何故って言われても……」
堕女神「…………」
勇者「堕女神こそ、なんで今日は直接起こしに来たんだ」
堕女神「……お言葉を返すようですが……何故、と申されましても」
勇者「………ちょ、朝食の支度は?」
堕女神「はい、万事整っております。……大食堂へお越し下さい」
勇者「(え……これ、ひょっとしてかなり気まずい?)」
129 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:29:46.91 ID:IAYWe2woo
食後
勇者「……女王は、昼ごろに到着するはずだったな」
堕女神「はい、陛下。謁見の間にてお迎えし、その後は、会食。一日滞在いただき、明日の朝にご出発の予定です」
勇者「滞在するのか?」
堕女神「はい」
勇者「……流石に、平服じゃまずいな」
堕女神「はい、礼装の準備をいたします。対面の際は、王冠もお忘れなきよう」
勇者「そうだな」
堕女神「ときに、陛下」
勇者「何だ、今度は」
堕女神「……この国では『1800歳以下』は禁止ですが、隣国では『15歳以下』は禁止です」
勇者「知ってる」
堕女神「……どちらの法に従うとしても、禁止です。たとえ、国王陛下と言えども」
勇者「公平なのは結構だけど変な心配はやめてくれ」
130 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:30:26.62 ID:IAYWe2woo
正面玄関
サキュバスA「……ねぇ、B」
サキュバスB「なぁに?Aちゃん」
サキュバスA「あの花瓶、割ったの貴女よね?」
サキュバスB「な、何の事………?」
サキュバスA「陛下は庇ってたみたいだけれど……普通、活けてある花瓶を手に取って見るなんてしないわよ?」
サキュバスB「…………ごめんなさい…」
サキュバスA「落ち着いて行動しなさい。ほら、手が止まってるわよ。掃除掃除」
サキュバスB「う、うん……」
サキュバスA「……B」
サキュバスB「…今度はなに?」
サキュバスA「『陛下のお味』は、いかがだったかしら?」
サキュバスB「え、Aちゃんっ!?」
131 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:31:12.74 ID:IAYWe2woo
サキュバスA「隠さないで教えなさいな。……どう? 濃かった? 量は?」
サキュバスB「の、飲んでないもん!/////」
サキュバスA「そーぉ? それじゃ、下のお口でたっぷり味わったの?」
サキュバスB「そ、それもしてない!//////」
サキュバスA「……じゃ、何したのよ」
サキュバスB「うっ………」
サキュバスA「まさか……手を繋いで一緒に寝ました、なんて言わないわよね」
サキュバスB「………………」
サキュバスA「……『据え膳食わぬは淫魔の恥』よ」
サキュバスB「……わたしも、したかった……けど……」
サキュバスA「けど、何?」
サキュバスB「へ、陛下……すぐ寝ちゃって……」
サキュバスA「………それで、お手々つないで朝までグッスリ?」
サキュバスB「違うもん! 『抱っこ』だもんっ!!」
サキュバスA「………うわぁ……」
132 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:31:55.49 ID:IAYWe2woo
サキュバスB「『うわぁ』って何さっ!」
サキュバスA「はいはい、Bは抱っこされるの大好きだものねぇ」
サキュバスB「ち、違うってば!」
サキュバスA「そうだったわね。撫でられるのも、後ろから抱っこされてうなじの匂いをくんくんされるのも好きだし、甘えんぼなのよね」
サキュバスB「それ言ったらAちゃんだってこの前……!」
サキュバスA「ふふ……私? 私が何かしたかしら?」
サキュバスB「目隠しされて縛られてお尻叩かれながらえっちするのを思い浮かべて、ひとりでしてたくせにーーっ!!」
サキュバスA「ちょ、ちょっと! 声が大きいわよっ!?」
サキュバスB「わたし、知ってるもん! お部屋に、女の人がひどい事される本たくさん隠してるでしょ! 机の引き出しの下から二番目に――――」
サキュバスA「静かに……! やめなさい、分かったわ、私が悪―――」
ザワザワ
エ? ウソー……サキュバスAサン、ソンナコト……
イガイネー……クールナフリシテ
ワカンナイワヨ? アアイウヒトニ カギッテ……
ヒソヒソ
サキュバスB「やめないよ! それにAちゃん、お尻に――――」
サキュバスA「くっ……! 翼の付け根が弱いくせにっ……」
勇者「……大声で何やってんだよ、お前らは」
サキュバスA・B『 ! ? 』
133 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:32:39.64 ID:IAYWe2woo
勇者「掃除サボって暴露大会とは、中々やるなぁ。………知ってたか? 今日は、隣の国の女王様が来るんだが?」
サキュバスA「陛下……どの辺りから……?」
サキュバスB「……うぅぅ」
勇者「Bはともかく、……お前は仕事中は真面目だと思ってたのに」
サキュバスA「(き、聞かれた……聞かれてしまいましたわ……!)」
サキュバスB「……へ、陛下……違いますからね? わたし、全然……」
勇者「……いいから、仕事しろ仕事。時間押してる」
サキュバスA「……さ、さぁ……庭の手入れに入りましょうか」
サキュバスB「そ、そうだね……私、鋏持ってくるね!」
勇者「……ったく」
???「………陛下?」
勇者「何だ。お前もさっさと仕事――――」
???「え?」
勇者「え?」
134 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:34:58.36 ID:IAYWe2woo
振り向けば、そこにいたのは―――銀髪を肩で揃えている、褐色の肌のあどけない少女だった。
小さめの角がこめかみの辺りから髪を分けながら覗かせ、背からは小悪魔のような可愛らしい翼が生えている、紛れもない「淫魔」の姿。
彼女は、ときおり目を切りながら、頭二つ分ほど離れた、勇者の顔を見上げていた。
勇者「女王……?」
ぽつりと、自然に勇者の唇が動いた。
「更に」幼くなってはいるが―――彼女の姿は、間違えようがなかった。
隣女王「……あ、の……陛下、ですよね?」
勇者「あ、あぁ……いかにも、俺が……」
言葉を交わそうとすれば、慌ただしく、玄関ホールの階段を下りてくる足音が割って入った。
堕女神「…女王陛下! お出迎えが至らず、誠に申し訳ありませんでした!」
隣女王「い、いえ……すみません、私こそ……他国への訪問は初めてで、勝手に入ってしまいました。お許しください」
堕女神の謝罪に対し、彼女は―――隣国の淫魔を統率する「女王」が、深々と頭を下げる。
本来は歓迎と労いの言葉を交わし、城内へと案内する手はずだった。
それを潰してしまったとはいえ……女王が、自ら頭を垂れてしまった。
堕女神「…いえ、私の不手際です。お許しを頂くのは私の方です。どうか……」
負けじと片膝を折り、頭を下げる彼女に、更に女王が何かを言おうとした時。
勇者が、諌めるように口を開く。
勇者「……一国の元首が頭を簡単に下げるもんじゃない。彼女を困らせないで欲しいな」
135 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:35:28.47 ID:IAYWe2woo
隣女王「……も、申し訳ありません。……それでは、この件は不問にいたしましょう」
勇者「そうしてくれ。……というか、こちらも謁見の間で初めて顔を合わせるつもりだったんだけど」
堕女神「……それでは、予定を少し早めて参ります。陛下、よろしいでしょうか?」
勇者「ああ。それじゃ、正装するから、後ほど謁見の間で」
隣女王「……重ね重ね、誠に申し訳ありません」
堕女神「女王陛下、お部屋をご用意させていただきましたので……そちらで、準備が整うまで旅の疲れを癒してくださいませ」
隣女王「はい、ありがとうございます。……それでは、陛下」
勇者「また後で。……どうか、くつろいでいてくれ」
隣女王「……では、後ほど」
堕女神「お部屋にご案内させていただきます。こちらへ」
136 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:36:12.62 ID:IAYWe2woo
数十分後
謁見の間
勇者「今さらカッコつけて王冠かぶっても、遅くないか?」
堕女神「…………まぁ、それでも儀礼です。さぁ、女王陛下が参ります」
勇者「あ、あぁ……」
表情を引き締めると同時に大扉が開き、同じように礼装に身を包んだ小さな女王が姿を見せた。
傍らに従者を引き連れるその物腰は、幼さの割りに、板についたものだ。
隣女王「………陛下、この度は……」
勇者「いや、そういうのはいい」
隣女王「え……?」
勇者「顔を上げてくれ。……堅いのは苦手でね、楽にしてくれ。それより、遠路はるばる、来てくれてありがとう」
隣女王「いえ、陛下の御即位をお祝い申し上げるためですので……」
勇者「無事に到着してくれて何より。……ところで、女王陛下」
隣女王「はい」
勇者「……歳は?」
隣女王「12歳です」
137 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:38:14.87 ID:IAYWe2woo
勇者「……その、何だ」
隣女王「?」
勇者「何かあれば、いつでも言ってくれ。可能な限り、貴国の力になりたいと思う」
隣女王「…え……?」
勇者「必ず助ける。……何もない事を祈るけれど」
隣女王「陛下……。勿体なきお言葉、誠にありがとうございます」
勇者「……改めて自己紹介するよ。この度、俺が『淫魔の国』の国王になった。以後、お見知り置きを」
隣女王「私は、半年ほど前より隣国を治めております。隣女王と申します」
勇者「半年?」
隣女王「はい。……半年と少し前、母が……先の女王が、崩御いたしまして」
勇者「…………そうか」
隣女王「拙く、至らない所ばかりと存じますが……どうぞよろしくお願いいたします」
勇者「こちらこそ。よろしく頼むよ」
堕女神「……それでは、ご昼食の準備を致します。大食堂へお越し下さいませ」
勇者「もうそんな時間か。……それでは行こうか、隣女王」
隣女王「はい」
138 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:39:13.77 ID:IAYWe2woo
大食堂
堕女神「……お口に合いますでしょうか?」
隣女王「はい。この白身魚のお料理など絶品です」
勇者「……そちらは、普段どういう食事をしてるんだ? 女王もだが、何より民衆は?」
隣女王「肉も魚も獲れますし、麦も育ちますけれど……量が少なくて。国民も、『外食』に行ければ楽なのですが……」
勇者「…『外食』? なんか話の流れ、おかしくないか?」
隣女王「あ、い……いえ……えぇと……」
堕女神「…………陛下、お耳を」
勇者「?」
堕女神「(人間界に出向いて……精を……)」
勇者「把握」
隣女王「…………////」
139 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/21(金) 02:40:34.15 ID:IAYWe2woo
隣女王「コホン……ですが、人間界に出入りできる力を持つ国民は、きわめて少なくて……」
勇者「結局、『食料』は必要なんだな」
隣女王「私も含めて、国民はみな少食なのが救いです。……飢饉さえ来なければ、やってはいけるのですが」
勇者「…………フラグ立てやがって」
隣女王「?」
勇者「いや、何でも。……そうだ、酒は大丈夫なのかな?」
堕女神「陛下。恐れながら、まだ日は高く―――」
勇者「堅い事言うなよ。せっかく、傍に堕女神が居るおかげでいつもより美味く感じるんだから」
堕女神「えっ…!?」
隣女王「あ、あの……私は、お酒は………」
勇者「飲めないのか?」
隣女王「未成年ですので、お気持ちだけ頂戴いたします」
勇者「……そういえば、そうだったな。…………どうした、堕女神」
堕女神「……つ、次の皿をお持ち致します。少々お待ちを」
隣女王「……少し、安心しました」
勇者「安心? 何に?」
隣女王「……『人間』と話すのも、この国へ訪れるのも、初めてだったので。実を言うと、緊張しておりました」
勇者「……別に、取って食いやしないぞ」
隣女王「陛下には……気品とも違う、何かが感じられます。穏やかで、どこか力強くて……澄んだ雰囲気まであって」
勇者「褒めるな」
隣女王「偽らざる本心です。……初めてお会いする『人間』が、陛下でよかった」
勇者「…………」
隣女王「……きっと、人間界は素晴らしい所なのでしょうね。陛下のような方が―――」
勇者「…………だったら、良かったんだけどな」
隣女王「え……?」
勇者「人間の世界に、夢を見ない方がいい。……自分で言うのも妙だけど、俺は……人間でも、特殊な存在なんだ」
堕女神「私を、『淫魔』にしてください」
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