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堕女神「私を、『淫魔』にしてください」

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Part3
50 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/19(水) 01:50:30.20 ID:p0mf0x9Go
勇者「怖い?」
サキュバスB「…………」
勇者「質問を、変えよう」
サキュバスB「え?」
勇者「お前達にとって、淫魔にとって、『人間』はどういう感覚なんだ?」
サキュバスB「うーん……人それぞれ、だと思いますけどー……」
勇者「お前は?」
サキュバスB「……やっぱり、ちょっとだけ人間は怖いです」
勇者「……でも、人間よりずっと強いんだろう?」
サキュバスB「そうなんですけど……あの、陛下」
勇者「?」
サキュバスB「今度は、陛下にお訊きしていいですか?……ずっと、人間の事で、不思議だった事があって……」
勇者「答えられるかどうかは分からないけど、何だい」
サキュバスB「はい、それでは………」
サキュバスB「――――どうして、人間は。ほかの人を殺せるんですか?」

51 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/19(水) 01:51:25.24 ID:p0mf0x9Go
勇者「…………?」
サキュバスB「あの、えっと……うまく説明できないかもですけどっ……」
勇者「構わないから、続けてくれ」
サキュバスB「えーと……人間って、好きになった人と結婚して、赤ちゃんを産んで一緒に育てるんですよね?」
勇者「一般的にはそうだな」
サキュバスB「それで、兵隊さんをやってる人だっていますし、その人も、結婚して赤ちゃんを抱きますよね?」
勇者「……たいていはな」
サキュバスB「……でも、赤ちゃんを抱っこしたその手で、剣を持つんですよね」
勇者「…………」
サキュバスB「……命の大切さを知っても、なんで、人を殺せるんですか?」
勇者「……家族を護る為、養う為、じゃないのか」
サキュバスB「敵の兵隊さんも、そうじゃないですか?大切な人がいて、赤ちゃんもいて、ひょっとしたら大きくなってるかもしれなくて……」
勇者「…………」
サキュバスB「命の大切さを知ってるのに、命を大切にしてる兵隊さんを殺すのって……おかしい、ですよ」

52 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/19(水) 01:51:54.35 ID:p0mf0x9Go
勇者「……なるほど、な」
サキュバスB「……だから……よく分かんなくて。……人間が、怖いんです」
勇者「……参ったな」
サキュバスB「え?」
勇者「どうも、いい答えが思い浮かばない。……鋭すぎてさ」
サキュバスB「……ご、ごめんなさい……変なこと聞いちゃって」
勇者「答え、もう少し待ってくれるか?」
サキュバスB「……はい」
勇者「そうだな、明日の夜にでも。……さて、仕事があるんじゃないのか?」
サキュバスB「あっ……、そうでした!」
勇者「今度は物を壊すなよ?」
サキュバスB「も、もう大丈夫ですっ! 失礼します!」
勇者「……かわいいヤツ」

53 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/19(水) 01:52:21.32 ID:p0mf0x9Go
その日の夕食にも――――堕女神が姿を現す事はなかった。
調理は彼女が行った。
それは、舌ですぐに分かる。
しかし、給仕するのはメイドであり、料理の説明さえもメイドに任せた。
前菜の、スモークサーモンを添えた野菜のテリーヌも。
胡瓜を用いた冷製のスープも。
主菜の、ふんだんに胡椒を用いた牛肉のローストも。
ラズベリーをたっぷり使ったデザートも、食後の茶も。
全てが美味ではあっても、素通りするような感覚だった。
胃が膨れても、どこか、物足りなささえ覚える。
彼女の表情が、見えない。
彼女が、どのような顔で調理していたのか。
どのような顔で盛り付けていたのか。
――――そもそも、彼女は、勇者の反応をどう受け止めているのかさえも分からない。
濃い靄の中で食べているようで、味さえもぼやけるようだった。
結局、彼女が食堂へ姿を現したのは、食後の茶をほぼ飲み終えてから、だった。

54 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/19(水) 01:53:45.40 ID:p0mf0x9Go
堕女神「……本日の夕食はいかがでしたでしょうか」
勇者「ああ、美味しかったよ。特に肉料理が良かった」
堕女神「…………お口に合ったようで、何よりです」
勇者「……反応薄いな」
堕女神「……それはそうと、近日中に、隣国の女王がやって参ります」
勇者「え?」
堕女神「最近王位を継いだばかりです。この度の陛下の就任に従って、一度お会いしたいとの事で」
勇者「……ほう」
堕女神「……それと、明日は予定は特に無しです」
勇者「『勉強』はどうしたんだ?」
堕女神「陛下のご理解が思いの外早くて……今日一日で、ほぼ済んでしまいましたので」
勇者「堕女神の教え方がいいのさ」
堕女神「……明日は午前中は座学、午後からはお好きなようにお過ごしを。……それと、入浴の準備を済ませております」
勇者「有難う。……少し休んだら、風呂に入るよ」


55 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/19(水) 01:54:38.30 ID:p0mf0x9Go
脱衣場
勇者「……変わってないなぁ」
足を踏み入れるなり、脱衣場を見回して顔を綻ばせる。
「三年後」の七日間と、全く違わない。
美しいモザイクの床も、壁面の彫刻も、何も変わってはいない。
―――いや、三年後まで、変わらないのだ。
浴場から流れ込む、暖かく鼻腔を満たす湯の香りは、ほのかに甘みを感じさせた。
水面に浮かべた花の香りだろうか。
薔薇のようなニュアンスを感じさせながら、沁みこむように肺へと入り込む、円やかな芳香。
すぅ、っと花の香りが溶け込んだ、暖かい空気を吸い込む。
サキュバスA「……どうしたのですか?」
勇者「…こんな所で何をしてるんだ」
サキュバスA「はい。沐浴のお手伝いを」
勇者「……じゃぁ、脱ぐのを手伝って貰おうかな」
サキュバスA「はい、かしこまりました」
勇者「……それで、この匂いは何だ?」
サキュバスA「匂い?」
勇者「さっきから漂ってるだろ。浴場からか?」
サキュバスA「ああ、お風呂に垂らしたオイルですね。この国に代々伝わるものですよ」
勇者「へぇ」
サキュバスA「魔界産のバラに、何種類だったか……様々な花のエキスを混ぜて、最後に、とある獣人型淫魔の愛液を少々」
勇者「おい待て」

56 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/19(水) 01:55:11.78 ID:p0mf0x9Go
サキュバスA「はい……?」
勇者「花はいい。だけど最後のは何だ、一体」
サキュバスA「動物の腹部を抉って取る香料も、あるではありませんか」
勇者「…………」
サキュバスA「それに、お肌にも大変よろしいのですよ。たったの数滴を肌に伸ばすだけで、保湿効果が一週間は続きます」
勇者「……丸めこみやがった」
サキュバスA「それはそうと、お体をお流しいたしますので、浴場へどうぞ」
勇者「……お前は、共に湯に浸からないのか?」
サキュバスA「私が?」
勇者「……すまない、困らせた。まぁ……話し相手にはなってくれよ」
サキュバスA「はい、私で良ければ、喜んで」

57 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/19(水) 01:56:01.29 ID:p0mf0x9Go
大浴場
サキュバスA「……あの」
勇者「ん」
サキュバスA「…………お一つ、お訊きしたいのですがよろしいでしょうか」
勇者「何だ、いきなり……」
サキュバスA「……何故、こんなに傷ついているのですか?」
勇者「…酷使したからな」
背中を洗わせていた勇者は、おもむろに、指先が背筋を這うのを感じた。
艶気のある夢魔が、誘う風な仕草ではない。
口を割って荒く息をつく老馬の首を撫でるような、確かな労わりがあった。
背を重ね塗る泡の下には、いくつもの傷がある。
小さなものでは糸くず程度のものから、大きなものでは十数cmに渡るいくつもの切創。
数個の刺し傷は、矢によるものだろうか。
傷口周辺の肉が盛り上がり、塞がった今でも、指先でなぞれば硬い。
サキュバスA「……戦傷ですね」
勇者「俺に自傷癖があるように見えるかな?」
サキュバスA「……いえ、そんな…滅相も……」
勇者「……もう、傷は増えないさ」

58 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/19(水) 01:58:01.86 ID:p0mf0x9Go
その言葉が誰に向けたものなのか、勇者は分からなかった。
傷を見て、言葉を失う彼女に向けてなのか。
「勇者」を終えて、もう戦いの場に立つことは無い自らに向けてなのか。
――――それとも、どちらでもないのか。
勇者「……気を使わなくていいよ。泡がしみるような事は無い」
サキュバスA「……はい」
勇者「……今度は、俺が訊いていいかな?」
サキュバスA「なんなりと」
勇者「サキュバスBとは、どういう関係なんだ?」
サキュバスA「……三千年ほど前に知り合いました。近所に住んでまして。再会したのはつい最近です」
勇者「……『淫魔』的には、最近ってどのぐらいまで?」
サキュバスA「あくまで感覚的なものですが、三百年ぐらいまではまず『最近』と言ってよいかと」
勇者「………………」
サキュバスA「そして、数週間前にこの城で働くことを勧めて、今に至ります」
勇者「なるほど」
サキュバスA「……しかし、何故そのような事を?」

59 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/19(水) 01:58:37.68 ID:p0mf0x9Go
勇者「別に。ただ気になっただけだよ」
サキュバスA「……泡を、お流ししますね」
勇者「ああ」
サキュバスA「……ところで、明日はご予定などございますか?」
勇者「午前中は勉強だ。……午後からは特にないよ」
サキュバスA「……でしたら、遊戯などは」
勇者「遊戯?」
サキュバスA「はい、この国にも様々な遊戯がございまして。知っておく事も必要かと存じます」
勇者「……なるほど、面白そうだな」
サキュバスA「では、明日。昼食を終えたらサロンでお待ちしております」
勇者「……淫魔のゲームのルールを、俺が理解できるかな」
サキュバスA「人間界のものとそう違いはありません」
勇者「……だといいが」
サキュバスA「さて、終わりました。どうぞ、浴槽へ。……私は、お召し換えの準備をいたします」
勇者「頼んだよ」
サキュバスA「はい。……失礼いたします」

60 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/19(水) 01:59:18.99 ID:p0mf0x9Go
入浴を終え、待っていたサキュバスAに着替えを手伝わせ、廊下へ出る。
すでに日は暮れて、窓の外には、星明かりに飾られた夜空が広がっていた。
勇者「……当たり前だけど、星の並びも全然違うな」
風呂上がりの心地よく火照った身体を冷ますように、しばしぶらぶらと城内をうろつき回る。
足は、気付けば無意識に庭園へ向いていた。
夜風を求めて行き着いたのか、その手はゆっくりと扉を押し開けて、その体を庭園へと案内した。
勇者「ふぅ。いい風だ」
扉から庭園へと躍り出ると、涼しい風が熱を持った体を撫でる。
外気は冷え込む事もなく、庭園全体の緑の匂いが、爽やかに体を包んでくれた。
勇者「……流石に、庭園は変わってるか。季節は同じみたいだけれど……」
庭園迷路はそのままでも、やはり、あの「体験」とは異なっていた。
あの時、庭園の中心、噴水周辺に咲いていた白い花は未だ蕾で、木々の背丈も違う。
更に変化を見つけ出そうと目を輝かせて庭園を見回していると―――
勇者「……堕女神?」
良く知る、彼女の姿を見つけた。
一人きりで、手入れを施している様子でもない。
何かを探している様子でもない。
うつむき加減のまま、庭の一角を目指して、そろそろと歩いていた。
その歩みには、どこか、急いでいるようなものさえ勇者には感じられた。

61 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/19(水) 01:59:54.20 ID:p0mf0x9Go
静かに、堕女神の後を追って歩を進めた。
彼女は警戒している様子も無く、後ろを振り返る事無く歩き続けた。
――――辿り着いたのは、庭の端にある、背の高い木の下。
彼女はそこでようやく立ち止まり、俯き―――震え始めた。
勇者は彼女に気取られぬように気配を隠しながら、少し離れた木陰に身を隠す。
太さを考えれば、もし彼女がこちらを向いても、姿を見られる事はない。
身を隠して、耳をそばだてて、堕女神の方へ意識を傾ける。
月明かりの照らす庭園の一角で。
人目を忍び、大きく育った木に身を任せて。
彼女は、泣いていた。
ぐずぐずとしゃくり上げる事もなく、一筋、また一筋と、流れる涙が月光に煌めきながら零れ落ちる。
手がかりになりえるような言葉は、漏れてこない。
それは―――彼女の涙が、言葉に換える事さえできないような、深い哀傷によるものだという事を示していた。
勇者(……戻る、か)
勇者は胸に締め付けられるものを憶えながら、そっと木陰から離れて、城内へと踵を返した。
とても、声をかけられる雰囲気ではない。
あの彼女がたった独り、庭園の隅で泣いていた。
それは――――どうしようもなく、哀しくて。
かける言葉の一つも見当たらないまま、勇者は、彼女を残して寝室へと帰った。

62 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/19(水) 02:03:02.87 ID:p0mf0x9Go
今日の分終了です
それでは、また明日会いましょう

63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/19(水) 02:08:22.46 ID:hLNCjyuvo
>>62
よろしく

64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/19(水) 02:09:38.08 ID:F1Q21abGo
待ってる
乙!

73 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/20(木) 01:33:28.94 ID:LNQCQUA8o
三日目

今日は、早くに目が覚めた。
あの堕女神を見た後では眠れないと思っても、湯浴みで温まった体は、意外にもあっさりと眠らせてくれたようだ。
時刻は、日の出より少し早い。
まだ空は薄暗く、雲の切れ間から覗く空は暗青だった。
まどろみを楽しもうとも逡巡したが、目覚めはすっきりとしていて、体は嘘のように軽かった。
ベッドから起き上がり、裸足のまま、窓辺へ近づく。
敷き詰められた絨毯の重厚な質感が、足裏から伝わる。
踏みしめられる事で味わいを重ねた絨毯は硬く、それでいて確かな歴史を感じさせた。
勇者「…………」
窓から下を見れば、庭園が一望できた。
しかし、昨夜の、彼女のいた場所は死角になっていた。
城の上階に位置する勇者の寝室からも、庭園につながる扉からも、見えはしない。
樹が邪魔になり、どうしても見えないのだ。
勇者「……俺に隠れて、何を泣いていたんだ」
呟き、暗い空の下、遠方に広がる城下を更に眺める。
驚いた事に、明かりのついた建物が多い。
何かなどは到底見えまいが、彼の視力には、通りを行き交う人々が、塩粒ほどに見て取れた。
勇者「……流石は淫魔。まだ夜か」
自嘲とともに微笑み、ベッドへ振り向く。
勇者「……何だ、あれ?」

74 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/20(木) 01:34:01.16 ID:LNQCQUA8o
サイドテーブルに、水差しとともに皮ひもでくくられた一巻きの羊皮紙が置かれていた。
古ぼけてはいるが、読むのに差し支えはなさそうだ。
勇者「……そうか。持ってきてくれたのか」
堕女神と交わした口約束を思い出して、巻かれた羊皮紙を手に取る。
意外にも傷みは少なく、しっかりとしていた。
水差しからグラスに水を注ぎ、口へ運ぶ。
若干温まった水を飲み下すと、机へと向かい、ランプをともして羊皮紙を広げた。
勇者「…………何者なんだ。先代の女王」
細かな文字で書かれていたのは、まさしく予言と言うに値する、婉曲な文章の群れだった。
だがそれでも、読み進めるごとに、拍子抜けな程に染み入り、脳での理解を超え、心で全てを氷解できてしまう。
それは、もしかすると……先代の女王がこの文字に込めた、魔力の御業なのかもしれない。
――――後世現れる、新たな指導者へ向けた、メッセージなのかもしれない。
――――先代の女王は、自らの死期を悟り、この予言詩をしたためた。
――――いつ生まれたのかすら忘れ、いつまで生きるのかも分からず。
――――永すぎる時でようやく訪れた、『死に至る病』は、彼女にとって、光でさえあった。
――――幾百年かけてじわじわとその身を蝕まれ。
――――幾千度目の発作の中、彼女は、見たのだ。
――――この国へ訪れる、100年後の「王」の姿を。

75 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/20(木) 01:35:04.47 ID:LNQCQUA8o
昼食後
勇者「……それにしても」
堕女神「はい」
勇者「国を治めるからには、もっと色々知らなきゃならないのかと思ったが」
堕女神「基本的な事は全てお教えいたしました。……それと、些か不適切な言い方になってしまうのかもしれませんが」
勇者「言ってくれ」
堕女神「……何十万年もの、『この国』の歴史と背景を、一からお教えする時間は無いのでは」
勇者「…………ああ、そうか」
堕女神「人間に―――いや、魔族であっても、果たして全てを理解できるのかどうか……分かりません」
勇者「……まぁ、そうだな」
堕女神「ですが、御心配は要りません。何かあれば、私が力になりますので」
勇者「……ありがとう、助かる」
堕女神「それが、私の役目です。礼を述べられる事では決して」

76 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/20(木) 01:36:11.57 ID:LNQCQUA8o
勇者「……さてと、これで今日は終わりか?」
堕女神「はい。午後はお休みになってください。……それと、明日の昼頃には隣国の女王陛下がいらっしゃいます」
勇者「意外と早いな」
堕女神「……『魔界』の馬は、人間界のものとは比べものになりませんので」
勇者「……もっと、こう、すごい乗り物があるのかと思ったんだけど」
堕女神「一ヵ月間不休で最高速度を保って走り続ける事ができる『馬』が、すごくないと?」
勇者「いや、そんな……一ヶ月? 丸ごと!?」
堕女神「はい。……『馬』というよりは、『馬と同じ姿をした魔物』と言うのが正確ですが」
勇者「……もしかして、この国の馬もまた『夢魔』なのか?」
堕女神「その通りです。悪夢を引き起こす魔界の馬、『ナイトメア』」
勇者「………ナイトメア」
堕女神「姿は人間界の馬と違いはありませんが」
勇者「……なるほど」
堕女神「余談ですが、淫魔の国がそうであるように、ナイトメアは全て『牝馬』です」

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