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堕女神「私を、『淫魔』にしてください」

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Part17
390 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/26(水) 01:56:22.39 ID:NbAuxdhZo
堕女神「きゃぅっ……!」
指の腹が、乳首の周りにある桜色をした麓を滑る。
その彼女の声に意地悪く諧謔をそそられた勇者は、それぞれの丘に宛がった人差し指を起こし―――乳首の周りを、指先でなぞり回した。
堕女神「あっ…ぅ……!」
螺旋を描くように、爪の先が桜色の乳輪を撫でて―――また、離れる。
中指から小指までは彼女の乳房に強く押し当てられ、むにむにと揉み解す。
堕女神「何、で……こんな……あぁぁぁん!!」
乳首の横腹に指先が掠めると、ひときわ大きな声が上がる。
勇者「……感じるのか? ……こう、か……?」
人差し指の爪が一度に、彼女の乳首の周りを、甘くこするように掻く。
その度に彼女の喉は震え、途切れた吐息を何度も、甘さを伴って吐き下した。
同時の勇者の口が彼女の右耳に添えられ、吐息を沁み込ませるように、耳朶へと囁く。
それだけで彼女は狂ったかのように体を震わせ―――びくびくと、何度も引きつり震えた。
堕女神「……や、……いや……ぁ……!」
震えた身体は、乳房と耳から伝わる心地よさにさらに震えて―――秘所を熱く痺れさせる。
何度かそうして、彼女を油断させて。
何の前触れも無く――――その頂を飾る、桃色の突端を、指先で摘み上げた。

391 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/26(水) 01:56:48.84 ID:NbAuxdhZo
堕女神「ひあぁぁぁぁっ!」
陸に上がった魚のように、ともすれば勇者の腕を振り解くような勢いで―――甘い叫びとともに跳ねる。
逃さぬよう、勇者の手にいっそう力が籠もり。
それに伴い、さらに指先にも力が入れられる。
摘んだだけの乳首に、さらに、こしこしと扱くような愛撫を加える。
その度に、彼女の背筋は伸び、爪先までにも神経が凍りつき、そして溶け行くようなものに悶える。
彼女が初めて知る……"快感"だった。
勇者「……すごく敏感なんだな」
かりかりと乳首の尖端を掻きながら、耳元で囁く。
堕女神「んっ……! ふぅ……ぁ……!」
反り返り、全身に快楽を走らせ、それでも勇者の腕から離れぬように悶える体。
乳房を揉まれ、なぞられ、摘まれ―――ついには、口の端から唾液が垂れ落ちる。
――――答えも返せぬほどに極まった神経は、熱い糖蜜とすり替えられたように、身体を走り抜ける。
――――ただ、乳房を弄ばれるだけで。
だめ押すように、首筋へと甘噛みを加え―――吸血鬼がそうするように、吸う。
堕女神「あぁぁっ!! 」
――――インクの瓶を落とし割ったように、身体を、快楽がさらに荒々しく駆け廻り。
――――緩んだ膀胱が、下着に包まれたままの秘所を滲ませた。
勇者「……脱がせても、いいかな」
――――彼女が最後に纏ったままの、秘所を隠す黒の布へ、親指をかけ―――勇者は、問う。
――――その先には、堕ちた女神の、神聖な場所が隠れている。
――――最後の聖所が、漆黒の喪の中に残っていた。
彼女は、頬を染めたまま。
ゆっくりと………頷いた。

392 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/26(水) 01:57:21.19 ID:NbAuxdhZo
姿勢を変え、最初にそうしたように、彼女の身体をベッドへ横たえる。
全身から力を抜き、甘い快楽の余韻に打ち震える寝姿は、比類なく美しかった。
腰骨を指先が横切ると、ぴくりと震えた。
更に下着の両端に指をかけると、彼女の身体は強張る。
しっとりと濡れた布を、ゆっくりと引き下ろす。
勇者は、それに包まれていた部位を見ないようにしながら引き下ろしていく。
太腿。
膝。
脛、指先。
順番に、彼女を包む最後の黒が滑り落ち。
彼女の体は――――"白"になった。
そこでようやく、勇者は、全てを含めた彼女の、まっさらな寝姿を見た。
隠されていた秘所は、産毛すら生えず、ひたと閉じていた。
少女のように肉厚な割れ目の上には、外気を浴びてひくひくと震える陰核が、その存在を主張する。
堕女神「…いい、ですよ」
シーツをきゅっと掴み、彼女は言う。
堕女神「……触れて……ください………」

393 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/26(水) 01:57:52.27 ID:NbAuxdhZo
最初にまず、指を這わせる。
月光を浴びてぬめぬめと光っているそこに、指先を重ねる。
堕女神「あっ……!」
右手の中指をゆっくりと、割れ目を塞ぐように沈み込ませる。
既にぬるぬると粘つく湿り気を纏っていた秘裂は、その指を容易く挟ませた。
指先で秘裂をなぞるのと同時に、彼女の身体に静かに覆いかぶさる。
膝を立てた姿勢で、彼女の顔を間近に覗きこみながら、秘裂に挟み込んだ指を動かし始めた。
堕女神「やっ…ぅ………」
最初はゆっくりと、上下させる。
動かすたびに湿った音を立て、秘裂は指先を一定の周期を保ったまま、甘く締め付ける。
悶える彼女の顔を見て、我慢しきれず―――やや荒々しく、唇を奪う。
堕女神「んっ……ふぅ……!」
そうすると彼女の腕が伸び、勇者の首に回され、引き寄せられた。
秘所を何度も擦り上げられる快感の行き場を求めるように、彼女の唇が蠢く。
――――本能が為したものなのか、分からない。
――――自分の中の何かに突き動かされるように、重ねた唇を割って、舌が伸びる。
――――今目の前にいる"彼"の唇を割り、その中へと滑り込む。

394 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/26(水) 01:58:31.56 ID:NbAuxdhZo
二つの水音が、間断なく響き続ける。
下の水音と、上の水音は呼応するようになっていた。
少し指先に勢いをつければ、彼女の燃える口づけはさらに勢いを増した。
堕女神「…だ……め……」
秘所にある指を丸め込み、濡れそぼった秘所へ突き立てようとすると、口づけが遠のく。
唇がわずかに離れた合間に、彼女の濡れた唇が、意味を込めた言葉を紡いだ。
堕女神「……さいしょ……は……あなたの……で……」
勇者「……分かった」
堕女神「……でも……その前に……」
勇者「ん……?」
堕女神「…確かめさせて……ください……おねがい……」
勇者「……あぁ、いいよ」
静かにズボンと下着を同時に下ろし、足でそれを追いやり、ようやく……勇者も、生まれたままの姿へ。


395 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/26(水) 01:59:09.79 ID:NbAuxdhZo
彼女の目は下へと行き、逞しく反った"もの"を見つめた。
堕女神「……大きい…」
――――それを見つめているだけで、目まいがした。
――――淫魔達がそうしていたような、ひどく淫らな事をこれから、するのだ。
――――自分は、これから……「淫魔」となるのだ。
堕女神「……さわり……ます……」
――――初めて握る男性のモノは、熱く滾っていた。
――――剣の握り手のように固く、燃えるように熱く、心臓のように脈打って。
――――握り込んだ指先がぎりぎりで触れ合わない。
――――太さは子供の腕程もあるだろうか。
――――それを、これから迎え入れる。
――――迷いは、なかった。
堕女神「……これほど……大きい、ものなのですか……? 殿方は……」
勇者「………分からない。子どもの頃……父さんのを見たきりだ」
堕女神「………その…力の、加減が分からなくて……いたく、ないです……か……?」
勇者「いや。……いいよ」
やさしく握っていた指先が解かれ、勇者自身が再び自由になる。
彼女の閉じていた脚もまた、ゆっくりと……開く。
堕女神「……おねがい、します……私に……」
大きく足が開かれると、言葉に次いで、彼女の両手が自らの秘所へと、腿の上から伸びた。
そして、指先が割れ目の両側を捕らえ……左右に、自ら開いて見せた。
内側に忍んでいた薄いピンク色の肉が、ようやく見えた。
充血しきった陰核を乗せ、朱色に染まった割れ目に挟まり、その中にある部位を、見せつけるように。
彼女の乳房と同じように、みっちりと張り詰めた桃色の柔肉が、そこにはある。
気恥ずかしさにか、ひくひくと震えながら―――彼女の秘部は、とろりとした湿り気をまとい、その時を待つ。
堕女神「私に……入ってきて……ください」

396 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/26(水) 01:59:36.77 ID:NbAuxdhZo
勇者はモノに手を宛がうと、そのまま、彼女が自らの手で開いている秘所へ、先端を押し当てた。
ぴとりと亀頭の先端が粘膜に触れると、彼女は堪え切れずに甘く鳴いた。
堕女神「んぅっ……!」
勇者「……行くよ」
勇者は、「いいのか」と問う事はしなかった。
もはや、彼女の意思は全て受け止めていた。
故に、ただ……これからする事を、そのまま、舌に乗せるだけ。
彼女がこくんと頷いたのを合図に、"それ"を始める。
堕女神「は…ぅ……!」
先走った汁と、彼女のぬめった愛液が交ざり合い、潤滑液となった。
それでも、勇者のモノは大きく―――彼女は、苦悶に喘いだ。
堕女神「痛っ……! いた、い……ぃ…」
――――涙が滲んだ。
――――望んだ事のはずなのに、その決意まで引き戻されるような、裂かれる痛み。
――――それでも、「やめて」という言葉は出なかった。
――――どうしても。
――――どうしても、今夜……結ばれなければいけない気が、していたから。

397 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/26(水) 02:00:19.54 ID:NbAuxdhZo
歯を食いしばり、ときおり深呼吸を挟みながら、彼女は破瓜の痛みに耐える。
口元から流れる唾液も気にする余裕はない。
背筋が反り、体が浮き上がり、その手はシーツを強く握り締めて。
堕女神「くぁっ……はっ……!」
――――ぎちぎちと侵入するそれに、痛みは感じても、嫌悪は無い。
――――迎え入れているのは、彼の「心」そのものなのだから。
――――だから、拒絶の意思など、芽生えない。
勇者「……もう、少し……」
堕女神「おね、が……い……」
――――痛みが、このままじわじわと続くよりは。
堕女神「…おねが…い……ひと、おもいに……」
――――絶え絶えの言葉に乗せられたのかは、分からない。
――――ほんの一瞬、不安に感じたその直後。
――――侵入の速さが上がり、痛みとともに。
――――深い部分へ、届いた。

398 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/26(水) 02:01:07.08 ID:NbAuxdhZo
勇者「……全部……入った、よ」
堕女神「はぁっ……はぁ……」
――――言葉と体で、それを悟った時。
――――破瓜の痛みとは別の心地が、涙となって流れた。
堕女神「……口づけを……ください、ますか……?」
問い返す事など、しない。
勇者はただ、彼女が求めたように、そして自分が求めたように、口づけを交わす。
小鳥がついばむように、軽い口づけ。
何度も離れてはくっつき、寄り添い合う比翼の鳥のように。
口づけは、血の味を届けた。
今モノに絡みつき、柔襞との隙間から流れ、シーツを染めているものと同じ、彼女の血。
噛み締めるあまりに切れた唇から垂れるそれに気づくと、勇者は舌をほんの少し伸ばして、嘗め取った。
堕女神「……私……これで……」
痛みは、心地よいものだった。
彼女を堕としたあの雨の丘でのものとは、違う。
髪を失った時、爪を失った時、目を失った時とは、違う。
最後に残った"堕天"の散華が、口と、脚の付け根にある聖所から、今、ようやく―――血となって、流れ落ちる。

399 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/26(水) 02:01:37.10 ID:NbAuxdhZo
堕女神「……動いて……ください……ませ…」
勇者「……うん」
――――キスに、不自然な程に苦痛が紛れた。
――――喉までも引き裂けそうだった痛みが、もはや名残すらない。
――――痛みが引くと―――じわじわと、秘所の中が暖まってきた。
勇者が少しずつ腰を引くと、ぴったりと貼りつく肉の襞が、別れを惜しむ。
振り解くように、雁首まで引き抜くと―――再び、ゆっくりと中へ押し込んだ。
堕女神「あっ……ん…!」
勇者「…痛いのか?」
堕女神「……いえ……不思議な…ほど……」
勇者「なら……よかった」
抽挿を、再開する。
あまりにきつく締め付けるような圧迫感は、もう無い。
代わりに―――こなれた、というにはあまりにも早く、あの淫魔達のような甘締める感覚がある。
試すかのように、一気に抜き―――そして、亀頭の尖端が子宮口に行き当たるまで、一息に突き込む。
堕女神「ひゃんっ……!!」

400 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/26(水) 02:02:12.68 ID:NbAuxdhZo
堕女神「気持ちいい……です」
勇者「……もう……立派な、"淫魔"だ」
堕女神「あ…そ、……その……」
勇者「ん…?」
堕女神「き……き、騎乗位……と、いうのを……して、みたい……のですが……」
勇者「……」
堕女神「…きゃっ!」
おもむろに彼女の腰へ両腕を回し、引き抜くように体を起こす。
そのまま、繋がったままの状態で体勢を入れ替え――逆に、勇者が横になり、その上に彼女が跨るような格好へ。
重力に従って彼女が腰を落とすと、必然、奥にまで勇者のモノが押し込まれ、快感に全身の力が抜け出た。
堕女神「んぅっ…あぁぁぁぁんっ!!」
立てていた膝からも力が抜け、更に、体の奥にまでモノを受け入れながら、砕けそうな腰が落ちる。
それによって更に膣壁が擦られ、更に力が抜け、更に――――いたちごっこのように、根元まで深々と咥え込むまで続いた。

401 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/26(水) 02:03:00.73 ID:NbAuxdhZo
堕女神「はっ……ぁぁ……」
脚がだらしなく開かれ、ぺったりと座るような姿勢で背を反らせながら、彼女は喉から声を漏らす。
勇者「……動くんじゃ、ないのか」
堕女神「む…り……無理……です……こんな……きもち、よすぎ……て……」
身の震えを増幅するようにたぷたぷと揺れる二つの果実へ、勇者の手が、盗人のようにそろそろと伸びた。
そして、前触れも無く―――その頂にある、桃色の"へた"を同時に思い切り摘み上げる。
堕女神「っ……やめ……やめて……! あ、あぁぅ……!」
彼女はびくん、びくんと反れたままの身体を震わせ、天蓋へと顔を向けながら、唾液の糸を舞わせる。
大きさに比例するように敏感な、淫らな果実の中でも――特に強い部分を、執拗に責められて。
彼女の下腹から、力が――――致命的な程に、抜け落ちてしまった。
堕女神「や、やだ……こんな…の……! 見ないでっ……見ないでください!」
液体のほとばしる音に続き、勇者の腹部へ、放物線を描いて黄金色の水が降り注ぐ。
腹筋はそれを跳ね返し、ベッドの上へ飛沫となって飛び散った。
堕女神「っ……嫌…! とまら、な……ぁ……」
勢いは止む事無く―――むしろ、増すばかり。
強烈な解放感に襲われた彼女は、勇者自身をきゅんきゅんと締め付けながら、
膀胱の中身をすべて吐き出す。
その間にも乳房への愛撫は止む事無く、何度も達してしまう。
体液を全て吐きだしたのではないかと思えるほど長い失禁が終わると、彼女は、涙で顔をぐしゃぐしゃにして、懸命に言葉を紡ぐ。

402 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/26(水) 02:03:27.63 ID:NbAuxdhZo
堕女神「ご…めん……なさ…い……! こん、な……はした、ない……こんな……!」
勇者「…謝る事なんて、無いさ」
慰めの言葉とともに、勇者は、彼女の腰に手を添えながら、起き上がり。
跨られる姿勢から、向かい合った座位へと変えて、緩く抱き締めながら囁く。
勇者「……少しずつ、少しずつでいい。……俺は、ずっと……どこにも行かないよ」
堕女神「…ずっと……?」
勇者「……いつまでも……一緒にいる。……どこにも、行くものか」
堕女神「………」
勇者「……だから、今日は……俺に」
彼女の四肢が、勇者に絡みつくと同時に――続きの言葉を、語りかける。
勇者「…『俺に、任せろ』」

403 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/26(水) 02:04:07.77 ID:NbAuxdhZo
向かい合い、互いを貪り合うように何度も。
息が切れ、どちらかが唇を離すまで、我慢比べのように何度もキスを重ねる。
互いの舌を唇でしごき合い、唾液を何度も入れ替え、互いの歯を拭い清めるように、何度も、何度も。
その間にも勇者は腰を動かせ、突き上げる。
淫靡な水音と、甘ったるい喘ぎ声が響き渡り―――寝室全体が、淫魔の国を象徴するかのように染められていく。
堕女神「ひんっ…! あぁ、ぁぁぁ! あ、た…てる……奥にぃ……あた……て……ぇ…!」
彼女の腕も、脚も。
目の前にいる勇者の身体へ絡みついて、離れようとはしない。
奥を突かれるたびに、あやまって彼の舌を、自らの舌を、噛んでしまいそうになる。
唾液腺がまるで壊れてしまったかのように、無限とも思える程に撒き散らす。
しつけのなっていない犬のように―――際限なく。
勇者「んっ……くぅ……! 出す……! もう、我慢……できな……!」
彼も、七日間をため込んだ反動ゆえか、もう自制は効かない。
焦がれる恋人そのもののように甘く締め付け、揉み解すように蠢く柔肉の刺激に、耐えられない。
堕女神「…出し、て……ぇ……! わたしの……中に……子胤……出して、くださいぃ……!!」
びくん、びくん。
男根が彼女の中で脈打った時、とっさに、彼女は全身に残されていた力すべてを使い、勇者の身体を抱き締める。
下腹の奥で勇者のモノが弾けた時、彼女の意思もまた、白く飛び散った。
堕女神「あ……は……ぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

404 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/26(水) 02:05:03.68 ID:NbAuxdhZo
くたりと脱力した彼女の身体が、勇者の身体へもたれる。
しばし彼女を抱き締め―――少ししてから、白に一点の赤が加わったベッドへ、横たえる。
ゆるんだ秘所から男根を抜くと、こぷこぷと七日分の精液が垂れ落ち、シーツの白に交ざり込む。
泡立った精液にはわずかに赤が忍び、薄桃に交ざり合い、更に彼女自身の愛液も織り込まれていた。
彼女は、失神したまま、眠りへと遷っていた。
秘所から抜け落ちた時には身を震わせるものの、ぴくぴくと時おり痙攣しながら、眠っていた。
熱い精は彼女の腹腔に満ち、それでもあふれ出た精液を、柔襞を呼吸するかのように蠢かせて吸い込む。
勇者「堕女神……」
彼女は、すぅすぅと寝息を立てるだけ。
今勇者が見下ろすのは、堕ち、淫魔へと変わる事を望んだ、"女神"の裸身。
シーツをめくり上げ、彼女の秘部から流れる、淫らな白濁を拭い―――終えると、自らも彼女の横へ、臥せる。
勇者「……どこにも、行かない」
枕に頭を乗せ、彼女の類無く美しい寝顔を望みながら、沁み込ませるように呟く。
勇者「………俺は、"もう"……どこにも行かない」
その言葉とともに、彼女の閉じた瞼から―――涙が、一筋だけ流れた。

405 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/26(水) 02:05:52.37 ID:NbAuxdhZo
そして、"八日目"の翌朝。
勇者の目が覚めると、彼女の姿は無かった。
ぬるまったシーツの感触は、ほんのりと暖かく―――。
その時、こんこんと、聞き慣れたノックの音が聞こえた。
魂に導かれるままに、勇者は入室を許す。
"彼女"は、漆黒のドレスではなく、純白のドレスを着ていた。
連綿と降り続く雪のような―――どこまでも白い、ドレスを。
彼女は、ゆっくりとベッドの上の勇者へ近寄り、深々と、礼を送る。
シーツには赤の点が残り、昨夜が夢でなかったことを、示す。
勇者「………堕女神……?」
呼びかければ、まるで――――昔日の"愛の女神"そのものの微笑みが、返ってきた。
――――もしも、もしも……あの"七日目"に続きがあるとすれば、彼女はこんな微笑みを見せてくれたに違いない。
堕女神「……おはようございます。陛下。朝食の準備が出来ておりますよ」


406 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/12/26(水) 02:06:50.79 ID:NbAuxdhZo
これにて投下は終了です
質問、感想など頂けましたら幸い
半年も行方を晦ませ、申し訳ありませんでした
それでは、お粗末さまでした

407 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/26(水) 02:14:04.55 ID:cxQfEDHbo
乙すぎる
出来れば是非また別の話やって欲しいわ

411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/26(水) 02:28:27.86 ID:Tsv82qHLo
お疲れ様
またそのうち気が向いたら別エピソードもやってくれると嬉しいな

412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/26(水) 02:31:37.55 ID:quA2UQLlo
お疲れ様 初めのスレからずっとこれだけを楽しみに生きて来た 無事完結して良かった


413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/26(水) 02:50:44.16 ID:jtiqGvc/o
圧倒的すぎてぐうの音も出ませんわ

417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/12/26(水) 04:02:41.65 ID:ki56hQVwo
素晴らしすぎる
ここで追いつけて本当によかった
もう最高に乙

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