勇者「淫魔の国の王になったわけだが」
触手王のお仕置き編
Part2
18 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/05/29(火) 01:18:16.52 ID:MraeMU1Uo
ぼしゅ、という空気の抜けたような音とともに、呆気なく炎は消えた。
触手たちは、何事も無かったかのように活動を再開した。
より正確に言えば、炎にまとわりつかれていても、活動は止めなかった。
ひたすら、準備段階のように彼女の全身に粘液のドレスをまとわせていく。
幼淫魔C「う、そ……?何で?何でぇっ!?」
反撃が功を奏さなかった事で、彼女は再びパニックを引き起こす。
通常のローパーであれば、十分に倒せていたはずなのに。
何故――と。
――――――――
触手の主は、通常種ではない。
王の名を冠した、『最強の』ローパーなのだ。
その軟体は、切断されようと即座に再生する。
新たな触手を一瞬で創造する事ができ、ありとあらゆる状況に対応する。
何より、彼らは「魔族」の魔法に対して、「無敵」だ。
たとえ魔族の王であろうと、魔族の魔法では、キングローパーを打つ事はできない。
そよ風に吹かれたほどにも感じず、その生命の灯を揺らがせる事などできない。
いかなるメカニズムによるものか、未だに解明されてはいない。
とにかく、魔族の魔法に対して「不滅」なのだ。
それが、『最強』たる所以。
――――――――
幼淫魔C「ひゃふっ……!?」
ぐちゃぐちゃに湿った布に潜り込み、彼女の小さな乳房が、直に揉まれた。
太い触手の先端から分かれた細い触手が、胸部を帯のように巻く衣へと侵入する。
粘液によってぬめりを増した布と肌の間から、凧糸ほどの触手が何本も入り込み、同じ場所を目指し、蚯蚓の如く這い進む。
そして、目的地に合流した触手たちは、寄り集まり、小さな乳房の、その頂にある飾りを一斉に締め付けた。
幼淫魔C「いっ…!ひあぁぁぁぁ!!」
19 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/05/29(火) 01:18:44.31 ID:MraeMU1Uo
十本近い微細な触手が、一斉に乳首へと絡み付き、締め上げる。
「痛み」に限りなく近く、「痛み」には絶妙に到達しない快感。
波打つように触手たちが蠢き、絶妙に、硬く尖りつつある乳首を快楽で取り囲む。
一本が緩めば、一本が堅く締め上げ。
緩んだ一本は、乳首の頂点をこすり、別のアプローチをもって責めを続ける。
ある一本は乳首の周りをさわさわとなぞり、くすぐったさを届けるように。
幼淫魔C「やっ…あ、ん…ふぅ………」
布の下で、発達する事のない乳房を幾度も幾度も、執拗に責め抜かれて、声に甘みが差す。
嫌悪に染まっていたはずの顔は、早くも快感に浮かされていた。
触手の主は、外見に似合わぬほどの繊細さと鋭敏な感覚を用いて、淫魔の身体を蹂躙していた。
不死のローパーの永遠に近い「経験」は、膨大な情報として蓄積されているのだ。
どこをどう責めれば、どう反応するか。
種族の違い、年齢、筋肉の付き具合、骨格。
最初の愛撫で、その全ては完全に把握していた。
不意に、ひときわ太い触手が二本、彼女の胸へと近づく。
先端は植物のつぼみのように大人の拳ほどに膨らみ、中心から三本の筋が入っている。
二本の触手の接近に合わせて、細い触手達が、彼女の乳房を解放した。
幼淫魔C「……は……ぁ……」
半ばほど開いた口から、名残惜しげな韻が漏れたのを皮切りに、
細い触手達は一斉に蠢き、小さな胸を隠す布を一息に引き裂いた。
20 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/05/29(火) 01:19:33.83 ID:MraeMU1Uo
あっけなく、彼女が上半身にまとっていた一枚きりの衣は細切れとなった。
女王よりやや薄い褐色の肌に映える、薄く桃色に色づいた乳首が露わになる。
乳輪は小さく、乳首はぷりぷりと尖り、呼吸に合わせて震えていた。
たっぷりとまとわされた粘液が蝋燭の光をてらてらと反射し、艶めかしくきらめく。
幼淫魔C「あっ…う…!」
粘液でぬめった状態で、触手による愛撫を受け続けて敏感になった乳首に、外気は冷たかった。
ぴくん、と小さな飾りが震えたのに合わせて、粘液をふんだんにまとった別の触手が、露わになった乳房を撫で回す。
粘液は、意外にも暖かかった。
ぬるま湯を冷めにくくしたようなどろどろの液体が胸を包み、暖めるように塗りこめられていく。
幼淫魔C「んっ……うん……」
淫魔の視線が宙を泳ぎ、胸の前で静止したままの、つぼみ状の触手に留められる。
不自然に静止したままの二本の触手が、彼女の目の前でゆっくりと「開花」していった。
朝日を浴びて開く花弁のように、三方向へと開いていき、内部が徐々に見えてきた。
三つに分かれた内側には真珠ほどの肉の粒がぎっちりと生えそろい、落ちる雫からは、蜜のような甘ったるい香りが漂った。
中心部には更に小さなつぼみがあり、外側と同じように、三本の筋が入っていた。
食虫植物のようにゆっくりと開き切ったそれは、内側の粒の一つ一つから液体を滲みださせ、近づいてくる。
幼淫魔C「…なに……する、の……?」
恐怖は、感じていない。
垂れる蜜の香りに鎮静作用があるのか。
それとも、これまでの触手の優しい振る舞いに、心を開きかけているのか。
恐らくは、その両方。
21 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/05/29(火) 01:20:11.23 ID:MraeMU1Uo
二振りの三叉の触手が、包み込むように、薄い胸にそれぞれ向かう。
ゆっくりと触れ合った部分からは、じんわりとした暖かさが広がる。
人肌より少し暖かいぐらいの開いた触手がぴったりと張り付くと、彼女の乳首と乳輪は、たやすく隠れてしまった。
内部に敷き詰められた肉の粒が、小刻みに蠕動し始めた。
絞られるように粘液が一粒一粒から滲み、滑らせるように、何度も何度も彼女の胸を撫でる。
幼淫魔C「ひゃあ……!あぁんっ!」
やがて、触手全体が彼女の胸を中心に、大きく円を描くように動き出し、ぐしゅぐしゅと擦り付けるように、肌を這う。
柔らかい肉のブラシが、ぬるい潤滑液を泡立てるように、何度も行き交う。
優しく体を洗われるような感触は、性感とは別の「快楽」をもたらしめる。
その合間にも触手の群れは彼女の二の腕を、腹を、足首をも暖め続けていた。
彼女が、「寒さ」も「痛み」も、感じる事のないように。
幼淫魔C「……きもち、いい……よ……」
体表の感覚器を、やわらかく刺激され続け、いつしか、彼女の認識は遠くへと置かれていた。
柔らかな肉のブラシが、ごしごしと、薄く敏感な胸から、小さな翼の生えた背中、折れそうな首と肩、
皮膚の薄い二の腕の内側、そして腋の下をこすっていく。
貪るような性感ではなく、より感じやすく、暖かい快感。
ローパーによってもたらされているとは、信じられないほどに。
三叉の触手が胸以外の箇所を撫でている間は、衣を引き裂いた微細な触手が、再び乳首へと伸びた。
先端をつつき回し、横から摩擦し、優しく引っ張り、しごき上げる。
魔界でも指折りの邪淫の性を持つ彼女らでも。
いや、だからこそ、この幻想のような愛撫に酔ったのだろう。
22 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/05/29(火) 01:20:41.52 ID:MraeMU1Uo
三叉の触手によって全身を嘗められている間に、四本の触手がウエストに伸びた。
こちらは何の変哲もなく、大人の指を四本束ねた程度の太さを持つ、標準的なものだ。
強いて差違があるとすれば、先端に吸盤のようなものがいくつかついている程度。
その四本の触手は、ゆっくり、ウエストから侵入し。
彼女の、下半身にまとったものをを脱がせようと試みる。
ゆったりと膨れたシルエットの白いズボンのウエスト部分が、四方向に引っ張られ、同時に下へと力が加えられる。
ズボンの下には何も穿いていないのか、足の付け根までが見えても、下着のサイド部分は見えない。
彼女は、いまだ気づいてはいない。
触手の群れが上半身に集中しているため、今まさに生まれたままの姿にされようというのに、気付かない。
それほどまでに、三叉の触手による、洗い清めるような愛撫は効果を見せていた。
太腿の半ばまで、引きずり下ろされる。
触点を撫でられ、ぴくりと震え、流石に感付いたかに思えた。
しかし、抵抗の意思は示さない。
彼女は、もう既に抵抗などする気はないのだろう。
このローパーに身を任せ、快楽を得よう、と。
幼淫魔C「……いい、よ。ぬがせ…て……?」
肯定と受け取ったのか、触手達は、一息に、彼女のズボンを脱がせる。
筋張った膝、むっちりと肉がついた太もも、細くのびたふくらはぎ、締まった足首。
まるで人間の幼い少女のようでもあり、淫魔にふさわしい、調和さえ備える。
直後に数本の触手が伸びて、彼女の足裏から付け根まで、粘液を塗り込め始める。
上半身にそうしたように、丹念に、丹念に。
もはや、彼女の鼻は生臭さなど感じない。
それどころか、上等な香油にさえ感じていた。
23 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/05/29(火) 01:21:17.87 ID:MraeMU1Uo
下半身をもくまなく嘗め尽くした三叉の触手は、再び、胸へと戻る。
乳首を中心にぴったりと張り付き、胸全体をもぐもぐと味わうように蠢いて。
その中で、内側の「つぼみ」が開く。
彼女には見えないが、その内側にあるものは、醜悪な器官だった。
針のような毛が生え揃い、中心からは、紛れもない、1cmほどの「針」が突き出ていた。
取り巻くように二本の細い触手が生えているが、これらは、主として彼女に快楽をもたらすためのものではない。
彼女を、「身動きが取れぬように」するためのものだ。
幼淫魔C「ひっ……!?」
かぷり、と内側のつぼみが開き、両乳首に同時に噛みつく。
幼淫魔C「い、いた……!な、なんで…ぇ……!?」
必然として針が乳首に突き立ち、二本の触手は乳首へ、離れぬようにキツく巻き付いた。
ぬるま湯のような愛撫に、急に襲った痛み。
彼女には、痛覚よりも先に、困惑が襲いかかった。
キングローパーの生態として、興味深い点がある。
それは、捕らえた異種族の雌に対して、まず粘液を用いて念入りな愛撫を行うのだ。
極めて高い媚薬効果を持つそれを塗り込める事によって、認識を桃色の靄がかかったように狂わせる。
この工程での優しささえ感じる振る舞いは、獲物をリラックスさせるための、演技に過ぎない。
食虫植物が蜜の香りで虫を引き寄せ、捕食するのと全く同じだ。
24 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/05/29(火) 01:21:55.52 ID:MraeMU1Uo
獲物がリラックスし身を任せたと同時に、拘束していた触手群は、運動の性質を変える。
すなわち、「落ち着かせるため」から、「絶対に離さぬため」に。
たとえ関節が外れようと、拘束は外れない。
相手を殺してしまうような事はしないが、それは不幸ともなる。
キングローパーに捕らわれてしまったものに、安らぎは訪れない。
彼らは魔力さえ操り、獲物が死ぬ前に、回復の魔術をかける。
そして回復と同時に、壊れてしまいそうなほどの快楽を再び送る。
突き刺し、抉り、貫き、揉みしだき、凄惨な凌辱を行う。
この魔界の史実においても、キングローパーによる死者は数える程度。
何故ならば、彼らは原則として「死ぬ直前でやめる」からだ。
それでも死者が出てしまうのは、何百年もの間、女の身体を弄ぶ事ができなかった場合だ。
抑えられぬストレスは箍を外し、たとえ女神であろうとも、壊れるまで弄んでしまう。
幼い淫魔は、キングローパーに気を許してしまった。
それが、どれほど危険なのかも知らず。
幼淫魔C「いたっ……いたいいたいいたいぃ!やめて!はなしてぇ!はなしてよぉっ!」
ぎりぎりと乳房を絞られ、乳首を貫かれ、涙を滲ませて叫ぶ。
もがこうにも、先ほどまで緩く巻き付いていた触手は硬化させられ、もはや身じろぎひとつできはしない。
25 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/05/29(火) 01:22:21.53 ID:MraeMU1Uo
唐突に襲った苦痛に、彼女は身を反り返らせ――ようとする。
だが、それは徒労でしかない。
というのも、既に、反り返ったままの状態で、ローパーの本体に押し付けるように捕縛されてしまっているからだ。
両手は大きく上げ、つるりとした腋下までもが露わになる状態で。
股は大きく開かれ、まるで毛のない秘所が晒されている。
幼淫魔C「ひどいぃ……ひどい、よぉ……」
乳首からの痛みに慣れ出した頃、次にやってきたのは、哀しさ。
気を許した途端に苦痛を与えられ、裏切られたような気持ちになったのだろう。
『教育』という本来の目的を忘れてしまったのは、彼女の幼さからか。
幼淫魔C「……っ!」
ビクン、と彼女の身体が震えた。
それと前後して、彼女の胸に張りついた触手が、小さく震える。
幼淫魔C「やっ……!あつっ……!あついよぉぉ!!」
張り付いた花弁状の触手の下、二枚の舌のような触手が緩む。
代わりに、先端の針からは液体が注射された。
まるで溶けた鉛を流し込まれたかのような熱と重苦しい痛みが、乳首を通して薄い胸へとなだれ込む。
幼淫魔C「やめてぇ!やめてぇぇぇ!あづっ…あづい゛ぃぃぃぃ!…あ、あ゛ぁぁぁ~~~!」
ぎくん、ぎくんと体が痙攣するが、叶わない。
もがいて気を紛らす事すらも許されず、胸からやってくる苦痛に耐える事しか、できない。
時間にして、数秒間。
しかし、痛みに耐える事しか許されない身にとっては、永劫を歩むように思えた。
26 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/05/29(火) 01:23:20.47 ID:MraeMU1Uo
ようやく胸から触手が離れる。
乳首から針が抜かれる感触は、感じなかった。
直前の地獄のような痛みと、熱さは、それほどまでに強烈だった。
一時的とはいえ、彼女の胸の感覚を、麻痺させてしまっているのだ。
幼淫魔C「ひっく……うぅ………ぐすっ……」
涙と洟、そしてだらしなく開いた口から垂れる唾液にまみれ、すすり泣く。
行き場を失った感情は、涙となった。
幼淫魔C「……ひゃっ!?」
幼い顔の彩りが乾く間もなく、触手は、ついに彼女の秘所へと伸びる。
幼淫魔C「やだ…もう、やめて…ひどい事、しないで……!」
割れ目をつるりとしたシャープな先細りの触手がこすり上げた時、怯えが顔に現れた。
悪戯心で男女問わず他者を弄ぶ、淫魔の中でも特に危険な種族の、彼女にさえ、恐ろしく感じた。
ローパーの考えなど、分かる筈も無い。
仮にこの触手が苦痛ではなく快楽を与えるためだったとしても、それが目的とは限らない。
安心させたところで―――再び、苦痛が来るのかもしれない。
もはや、ローパーに対して感じた一種の安心感は、跡形残さず消えていた。
あるのはただ、『異種』へ感じる畏怖。
理解を超えた存在への、限りない恐怖。
人間でも、エルフでも、ワルキューレでも、淫魔でもない。
まさしく、「モンスター」へ対する、原初の恐怖。
27 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/05/29(火) 01:23:59.95 ID:MraeMU1Uo
恐怖とともに、彼女はようやく、思い出すことができた。
魔界に生息するローパーの中でも、最も畏怖される存在、キングローパーの伝説を。
視界の端にちらちらと、用途の読み取れない触手が行き交う。
秒単位で進化し、対象を効率的に責めるための「魔手」の群れが。
――――――――
キングローパーには、生殖という概念が存在しない。
射精する事も、産卵する事もなく、その為の器官は既に体内から淘汰されて、名残りすらもはやない。
彼らは不死であり、不滅。
神の力を借りた魔法であれば、彼らを肉片と化す事ができるかもしれない。
だが、それさえも一時しのぎであり、100年も経てば、たとえ肉片からでも再生してしまう。
彼らは、何のために、他種族の女を嬲るのか。
それは、彼らにしてみれば娯楽でしかない。
他種族の女の淫水、母乳といった体液は、彼らにとってはたまらない嗜好品なのだ。
想像を絶するような進化を遂げ、「永遠」を獲得してしまった生物は、「趣味」を求めた。
強烈な媚薬成分を体内で作り出す事にも成功した。
知能を獲得し、魔力さえも備えた。
思い描くままに、瞬きほどの間に新たな触手を生み出せるようにもなった。
美酒を嗜むかのように女の淫水を味わい、楽しむ。
歌劇を鑑賞するかのように嬌声を上げさせ、楽しむ。
その為にはたとえ、絞り尽くされた相手が乾いた死体へと変わろうとも構わない。
――――――――
28 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/05/29(火) 01:24:28.45 ID:MraeMU1Uo
彼女が魔手の伝説を思い出し、慄く僅かな間にも。
粘液をまとった触手が、未発達な割れ目を執拗に素股のように擦り上げる。
ぬちゅ、ぬちゅ、と淫靡な音を立てて暖かい粘液をすり込まれている内に、彼女の顔が上気したように朱くなっていく。
いかな恐怖があるとはいえ、少女の姿とはいえ、やはり、「淫魔」なのだ。
性器をはじめとした性感帯への刺激には、抗えない。
先細りの触手が割れ目をこする間、やわらかく薄い内腿の皮膚も、同様に擦られる。
幼淫魔C「きゃんっ……!や…は、ぁ……!」
秘所や胸とはまた違い、くすぐったさが先に立つ。
先端から細引き状の触手がイソギンチャクのように伸びた触手が、彼女の内腿を何度も行き来する。
その微細な触手の群れは自在に伸び、太腿を無数の舌で嘗め、しゃぶられるような刺激を与えた。
くすぐったさは少しずつ「快感」へと変じて、一度は恐怖に支配された彼女の心は、早くも溶け始める。
疑心が晴れた訳ではない。
恐怖が消えた訳でもない。
ただ―――淫魔として、抗えないものがそこにはある。
幼淫魔C「あっ……あぁ……う…ん……」
吐息に悩ましい喘ぎが混じり始めた頃、秘所を擦っていた先細りの触手は、ゆっくりと股の下へと消え。
代わりに、その下にある小さな蕾へ、尖端を押し付ける。
幼淫魔C「うひゃっ!?」
つぷり、と先端数ミリが沈み込んだと同時に、腰が浮く。
不意打ちに蕾を持ち上げられて、頓狂な声まで上げて。
29 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/05/29(火) 01:25:07.63 ID:MraeMU1Uo
蕾の口へ、先細りの尖端数ミリほどが、馴染ませるようにゆっくりと行き来する。
桃色の蕾は跳ねのけようと括約筋を絞るが、ヌルヌルの粘液をまとった触手は何事も無かったかのように、
無遠慮に彼女の尻穴を弄ぶ。
幼淫魔C「…やめて……やめてよぉ……」
つぷ、つぷと、幾度も触手が「尖端のみ」を用いて出入りさせる。
挙動を予測できないローパーの愛撫が、彼女の心に沁み込む。
触手で、蕾を性器のように扱われるのか。
ずぼずぼと、めくれるような強引な抽送を行われてしまうのか。
それとも、内部で何かを行うのか。
何かを注入され、腸を刺激し、その後は―――
彼女のつたない予測に反し、触手は、いとも簡単に引っ込む。
文字通りに、ローパーの本体を取り巻く、無数の触手の中へ。
そして代わりに、内腿を嘗めていたイソギンチャク状の触手が、ゆっくりと桃の蕾へと近づく。
幼淫魔C「んひぃぃあぁぁぁぁぁぁ!!」
細引き状の触手の群れが、蜘蛛の死骸のように一度収縮し―――即座に、爆発したように、一斉に蕾へと向かう。
太い触手の侵入はある程度拒めても、糸のように細い触手は、たとえ群れであろうと拒めない。
しわの合間を縫うようにして、数にして数十本の触手は、腸内へと我先に入り込む。
幼淫魔C「あひゃっ…ぁ……!おし…り……おしり……ぃ…!」
30 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/05/29(火) 01:25:50.06 ID:MraeMU1Uo
蕾から遡る触手は、最も長いものでも20cmほど。
五本ほどの触手は入り口付近で留まり、少しずつ、蕾を開かせようと試みている。
残りの触手は、直腸内を思うがままに蹂躙する。
粘膜に傷がつかぬよう注意を払いながら掻き、朱く充血したシワを伸ばし、粘液を排出しながら、
後に備えて滑りを良くして。
指でも男根でも器具でもなく、触手たちに尻穴を弄ばれ、彼女の脳に、ぐちゃぐちゃになった感覚と感情が火花を散らす。
幼淫魔C「やらっ……やめれ……ぇ……こわい…こわいよぉ……」
涎がからみ、呂律が回らず、それでも、「恐怖」をしきりに誰にともなく訴える。
幼い姿の彼女ではあるが、ことさらに、幼くなってしまったようだ。
体内に侵入される感覚は、もはや恐怖でしかない。
同種の淫魔同士で卑猥な『遊び』に興じ、尻穴への愛撫を行った事も、行われた事もある。
人間界で、ある国の宰相を誘惑した時は、その男は前ではなく後ろの秘めやかな蕾へと関心を示していた。
もともとが淫魔なだけに、その時には、楽しく、心地よささえ感じた。
だが、言葉の通じない異種の魔物に、となれば話は別だ。
先ほどの胸への愛撫から、急転した苦痛。
思い出しただけで、戦慄が走る。
行動が読めないというのは、それだけで恐怖なのだ。
それも――体内に侵入されてしまっている、今では。
直前に行われた、胸への刺激を思い出した刹那。
既に引きかけていた胸の痛みが、また異質な違和感を放っている事に気づく。
31 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/05/29(火) 01:26:20.96 ID:MraeMU1Uo
薄い胸が、不自然に膨らんでいた。
皮下に大量の油を注射されたかのように、胸囲にして4cmは増しているだろうか。
その中でも乳首はぷりぷりと硬くしこり、乳輪も引っ張られるように膨らんでいる。
たまに触手が触れる度に、ジンジンとした、むず痒さにも近いほのかな痛みが走る。
幼淫魔C「なに…なに、これ……?」
その反応を待っていたかのように、再び、新たな触手が見える。
彼女の顔の前で二本の触手が左右に割れて、「口」のように開き、幼い顔に生臭い息を浴びせかけた。
思わず顔を逸らしかけたが、口の中に仕舞われていた、もう一つの器官に目を奪われる。
ずるり、と左右に分かれた中から、まさしく、不細工な「唇」のような器官が飛び出た。
幼淫魔C「…やめて……もう、やだよぉ……!やめてよ……!」
その時、細い触手が右の乳房へと肉薄し、全体をゆるやかに巻いて乳首へと先端をあてがう。
痛々しく膨れた乳房を触手が優しく圧迫し、先端の数センチが、硬くなった乳首を揉み解す。
瞬間―――緩やかな丘の頂点から、白い液体が細く漏れた。
幼淫魔C「え……!?なんで…これ……って……!うそ……おっぱい……え……?」
白い液体の正体を察して、彼女は青ざめる。
本来彼女の状態からは、出るはずのない、「母乳」が吐き出されたのだ。
これが、先ほど注射された液体の効果。
乳腺を活性化させ、急激に母乳を蓄えさせる。
「その後」は、今眼前にある触手の形状から察する事ができた。
ぼしゅ、という空気の抜けたような音とともに、呆気なく炎は消えた。
触手たちは、何事も無かったかのように活動を再開した。
より正確に言えば、炎にまとわりつかれていても、活動は止めなかった。
ひたすら、準備段階のように彼女の全身に粘液のドレスをまとわせていく。
幼淫魔C「う、そ……?何で?何でぇっ!?」
反撃が功を奏さなかった事で、彼女は再びパニックを引き起こす。
通常のローパーであれば、十分に倒せていたはずなのに。
何故――と。
――――――――
触手の主は、通常種ではない。
王の名を冠した、『最強の』ローパーなのだ。
その軟体は、切断されようと即座に再生する。
新たな触手を一瞬で創造する事ができ、ありとあらゆる状況に対応する。
何より、彼らは「魔族」の魔法に対して、「無敵」だ。
たとえ魔族の王であろうと、魔族の魔法では、キングローパーを打つ事はできない。
そよ風に吹かれたほどにも感じず、その生命の灯を揺らがせる事などできない。
いかなるメカニズムによるものか、未だに解明されてはいない。
とにかく、魔族の魔法に対して「不滅」なのだ。
それが、『最強』たる所以。
――――――――
幼淫魔C「ひゃふっ……!?」
ぐちゃぐちゃに湿った布に潜り込み、彼女の小さな乳房が、直に揉まれた。
太い触手の先端から分かれた細い触手が、胸部を帯のように巻く衣へと侵入する。
粘液によってぬめりを増した布と肌の間から、凧糸ほどの触手が何本も入り込み、同じ場所を目指し、蚯蚓の如く這い進む。
そして、目的地に合流した触手たちは、寄り集まり、小さな乳房の、その頂にある飾りを一斉に締め付けた。
幼淫魔C「いっ…!ひあぁぁぁぁ!!」
19 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/05/29(火) 01:18:44.31 ID:MraeMU1Uo
十本近い微細な触手が、一斉に乳首へと絡み付き、締め上げる。
「痛み」に限りなく近く、「痛み」には絶妙に到達しない快感。
波打つように触手たちが蠢き、絶妙に、硬く尖りつつある乳首を快楽で取り囲む。
一本が緩めば、一本が堅く締め上げ。
緩んだ一本は、乳首の頂点をこすり、別のアプローチをもって責めを続ける。
ある一本は乳首の周りをさわさわとなぞり、くすぐったさを届けるように。
幼淫魔C「やっ…あ、ん…ふぅ………」
布の下で、発達する事のない乳房を幾度も幾度も、執拗に責め抜かれて、声に甘みが差す。
嫌悪に染まっていたはずの顔は、早くも快感に浮かされていた。
触手の主は、外見に似合わぬほどの繊細さと鋭敏な感覚を用いて、淫魔の身体を蹂躙していた。
不死のローパーの永遠に近い「経験」は、膨大な情報として蓄積されているのだ。
どこをどう責めれば、どう反応するか。
種族の違い、年齢、筋肉の付き具合、骨格。
最初の愛撫で、その全ては完全に把握していた。
不意に、ひときわ太い触手が二本、彼女の胸へと近づく。
先端は植物のつぼみのように大人の拳ほどに膨らみ、中心から三本の筋が入っている。
二本の触手の接近に合わせて、細い触手達が、彼女の乳房を解放した。
幼淫魔C「……は……ぁ……」
半ばほど開いた口から、名残惜しげな韻が漏れたのを皮切りに、
細い触手達は一斉に蠢き、小さな胸を隠す布を一息に引き裂いた。
20 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/05/29(火) 01:19:33.83 ID:MraeMU1Uo
あっけなく、彼女が上半身にまとっていた一枚きりの衣は細切れとなった。
女王よりやや薄い褐色の肌に映える、薄く桃色に色づいた乳首が露わになる。
乳輪は小さく、乳首はぷりぷりと尖り、呼吸に合わせて震えていた。
たっぷりとまとわされた粘液が蝋燭の光をてらてらと反射し、艶めかしくきらめく。
幼淫魔C「あっ…う…!」
粘液でぬめった状態で、触手による愛撫を受け続けて敏感になった乳首に、外気は冷たかった。
ぴくん、と小さな飾りが震えたのに合わせて、粘液をふんだんにまとった別の触手が、露わになった乳房を撫で回す。
粘液は、意外にも暖かかった。
ぬるま湯を冷めにくくしたようなどろどろの液体が胸を包み、暖めるように塗りこめられていく。
幼淫魔C「んっ……うん……」
淫魔の視線が宙を泳ぎ、胸の前で静止したままの、つぼみ状の触手に留められる。
不自然に静止したままの二本の触手が、彼女の目の前でゆっくりと「開花」していった。
朝日を浴びて開く花弁のように、三方向へと開いていき、内部が徐々に見えてきた。
三つに分かれた内側には真珠ほどの肉の粒がぎっちりと生えそろい、落ちる雫からは、蜜のような甘ったるい香りが漂った。
中心部には更に小さなつぼみがあり、外側と同じように、三本の筋が入っていた。
食虫植物のようにゆっくりと開き切ったそれは、内側の粒の一つ一つから液体を滲みださせ、近づいてくる。
幼淫魔C「…なに……する、の……?」
恐怖は、感じていない。
垂れる蜜の香りに鎮静作用があるのか。
それとも、これまでの触手の優しい振る舞いに、心を開きかけているのか。
恐らくは、その両方。
21 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/05/29(火) 01:20:11.23 ID:MraeMU1Uo
二振りの三叉の触手が、包み込むように、薄い胸にそれぞれ向かう。
ゆっくりと触れ合った部分からは、じんわりとした暖かさが広がる。
人肌より少し暖かいぐらいの開いた触手がぴったりと張り付くと、彼女の乳首と乳輪は、たやすく隠れてしまった。
内部に敷き詰められた肉の粒が、小刻みに蠕動し始めた。
絞られるように粘液が一粒一粒から滲み、滑らせるように、何度も何度も彼女の胸を撫でる。
幼淫魔C「ひゃあ……!あぁんっ!」
やがて、触手全体が彼女の胸を中心に、大きく円を描くように動き出し、ぐしゅぐしゅと擦り付けるように、肌を這う。
柔らかい肉のブラシが、ぬるい潤滑液を泡立てるように、何度も行き交う。
優しく体を洗われるような感触は、性感とは別の「快楽」をもたらしめる。
その合間にも触手の群れは彼女の二の腕を、腹を、足首をも暖め続けていた。
彼女が、「寒さ」も「痛み」も、感じる事のないように。
幼淫魔C「……きもち、いい……よ……」
体表の感覚器を、やわらかく刺激され続け、いつしか、彼女の認識は遠くへと置かれていた。
柔らかな肉のブラシが、ごしごしと、薄く敏感な胸から、小さな翼の生えた背中、折れそうな首と肩、
皮膚の薄い二の腕の内側、そして腋の下をこすっていく。
貪るような性感ではなく、より感じやすく、暖かい快感。
ローパーによってもたらされているとは、信じられないほどに。
三叉の触手が胸以外の箇所を撫でている間は、衣を引き裂いた微細な触手が、再び乳首へと伸びた。
先端をつつき回し、横から摩擦し、優しく引っ張り、しごき上げる。
魔界でも指折りの邪淫の性を持つ彼女らでも。
いや、だからこそ、この幻想のような愛撫に酔ったのだろう。
22 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/05/29(火) 01:20:41.52 ID:MraeMU1Uo
三叉の触手によって全身を嘗められている間に、四本の触手がウエストに伸びた。
こちらは何の変哲もなく、大人の指を四本束ねた程度の太さを持つ、標準的なものだ。
強いて差違があるとすれば、先端に吸盤のようなものがいくつかついている程度。
その四本の触手は、ゆっくり、ウエストから侵入し。
彼女の、下半身にまとったものをを脱がせようと試みる。
ゆったりと膨れたシルエットの白いズボンのウエスト部分が、四方向に引っ張られ、同時に下へと力が加えられる。
ズボンの下には何も穿いていないのか、足の付け根までが見えても、下着のサイド部分は見えない。
彼女は、いまだ気づいてはいない。
触手の群れが上半身に集中しているため、今まさに生まれたままの姿にされようというのに、気付かない。
それほどまでに、三叉の触手による、洗い清めるような愛撫は効果を見せていた。
太腿の半ばまで、引きずり下ろされる。
触点を撫でられ、ぴくりと震え、流石に感付いたかに思えた。
しかし、抵抗の意思は示さない。
彼女は、もう既に抵抗などする気はないのだろう。
このローパーに身を任せ、快楽を得よう、と。
幼淫魔C「……いい、よ。ぬがせ…て……?」
肯定と受け取ったのか、触手達は、一息に、彼女のズボンを脱がせる。
筋張った膝、むっちりと肉がついた太もも、細くのびたふくらはぎ、締まった足首。
まるで人間の幼い少女のようでもあり、淫魔にふさわしい、調和さえ備える。
直後に数本の触手が伸びて、彼女の足裏から付け根まで、粘液を塗り込め始める。
上半身にそうしたように、丹念に、丹念に。
もはや、彼女の鼻は生臭さなど感じない。
それどころか、上等な香油にさえ感じていた。
下半身をもくまなく嘗め尽くした三叉の触手は、再び、胸へと戻る。
乳首を中心にぴったりと張り付き、胸全体をもぐもぐと味わうように蠢いて。
その中で、内側の「つぼみ」が開く。
彼女には見えないが、その内側にあるものは、醜悪な器官だった。
針のような毛が生え揃い、中心からは、紛れもない、1cmほどの「針」が突き出ていた。
取り巻くように二本の細い触手が生えているが、これらは、主として彼女に快楽をもたらすためのものではない。
彼女を、「身動きが取れぬように」するためのものだ。
幼淫魔C「ひっ……!?」
かぷり、と内側のつぼみが開き、両乳首に同時に噛みつく。
幼淫魔C「い、いた……!な、なんで…ぇ……!?」
必然として針が乳首に突き立ち、二本の触手は乳首へ、離れぬようにキツく巻き付いた。
ぬるま湯のような愛撫に、急に襲った痛み。
彼女には、痛覚よりも先に、困惑が襲いかかった。
キングローパーの生態として、興味深い点がある。
それは、捕らえた異種族の雌に対して、まず粘液を用いて念入りな愛撫を行うのだ。
極めて高い媚薬効果を持つそれを塗り込める事によって、認識を桃色の靄がかかったように狂わせる。
この工程での優しささえ感じる振る舞いは、獲物をリラックスさせるための、演技に過ぎない。
食虫植物が蜜の香りで虫を引き寄せ、捕食するのと全く同じだ。
24 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/05/29(火) 01:21:55.52 ID:MraeMU1Uo
獲物がリラックスし身を任せたと同時に、拘束していた触手群は、運動の性質を変える。
すなわち、「落ち着かせるため」から、「絶対に離さぬため」に。
たとえ関節が外れようと、拘束は外れない。
相手を殺してしまうような事はしないが、それは不幸ともなる。
キングローパーに捕らわれてしまったものに、安らぎは訪れない。
彼らは魔力さえ操り、獲物が死ぬ前に、回復の魔術をかける。
そして回復と同時に、壊れてしまいそうなほどの快楽を再び送る。
突き刺し、抉り、貫き、揉みしだき、凄惨な凌辱を行う。
この魔界の史実においても、キングローパーによる死者は数える程度。
何故ならば、彼らは原則として「死ぬ直前でやめる」からだ。
それでも死者が出てしまうのは、何百年もの間、女の身体を弄ぶ事ができなかった場合だ。
抑えられぬストレスは箍を外し、たとえ女神であろうとも、壊れるまで弄んでしまう。
幼い淫魔は、キングローパーに気を許してしまった。
それが、どれほど危険なのかも知らず。
幼淫魔C「いたっ……いたいいたいいたいぃ!やめて!はなしてぇ!はなしてよぉっ!」
ぎりぎりと乳房を絞られ、乳首を貫かれ、涙を滲ませて叫ぶ。
もがこうにも、先ほどまで緩く巻き付いていた触手は硬化させられ、もはや身じろぎひとつできはしない。
25 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/05/29(火) 01:22:21.53 ID:MraeMU1Uo
唐突に襲った苦痛に、彼女は身を反り返らせ――ようとする。
だが、それは徒労でしかない。
というのも、既に、反り返ったままの状態で、ローパーの本体に押し付けるように捕縛されてしまっているからだ。
両手は大きく上げ、つるりとした腋下までもが露わになる状態で。
股は大きく開かれ、まるで毛のない秘所が晒されている。
幼淫魔C「ひどいぃ……ひどい、よぉ……」
乳首からの痛みに慣れ出した頃、次にやってきたのは、哀しさ。
気を許した途端に苦痛を与えられ、裏切られたような気持ちになったのだろう。
『教育』という本来の目的を忘れてしまったのは、彼女の幼さからか。
幼淫魔C「……っ!」
ビクン、と彼女の身体が震えた。
それと前後して、彼女の胸に張りついた触手が、小さく震える。
幼淫魔C「やっ……!あつっ……!あついよぉぉ!!」
張り付いた花弁状の触手の下、二枚の舌のような触手が緩む。
代わりに、先端の針からは液体が注射された。
まるで溶けた鉛を流し込まれたかのような熱と重苦しい痛みが、乳首を通して薄い胸へとなだれ込む。
幼淫魔C「やめてぇ!やめてぇぇぇ!あづっ…あづい゛ぃぃぃぃ!…あ、あ゛ぁぁぁ~~~!」
ぎくん、ぎくんと体が痙攣するが、叶わない。
もがいて気を紛らす事すらも許されず、胸からやってくる苦痛に耐える事しか、できない。
時間にして、数秒間。
しかし、痛みに耐える事しか許されない身にとっては、永劫を歩むように思えた。
26 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/05/29(火) 01:23:20.47 ID:MraeMU1Uo
ようやく胸から触手が離れる。
乳首から針が抜かれる感触は、感じなかった。
直前の地獄のような痛みと、熱さは、それほどまでに強烈だった。
一時的とはいえ、彼女の胸の感覚を、麻痺させてしまっているのだ。
幼淫魔C「ひっく……うぅ………ぐすっ……」
涙と洟、そしてだらしなく開いた口から垂れる唾液にまみれ、すすり泣く。
行き場を失った感情は、涙となった。
幼淫魔C「……ひゃっ!?」
幼い顔の彩りが乾く間もなく、触手は、ついに彼女の秘所へと伸びる。
幼淫魔C「やだ…もう、やめて…ひどい事、しないで……!」
割れ目をつるりとしたシャープな先細りの触手がこすり上げた時、怯えが顔に現れた。
悪戯心で男女問わず他者を弄ぶ、淫魔の中でも特に危険な種族の、彼女にさえ、恐ろしく感じた。
ローパーの考えなど、分かる筈も無い。
仮にこの触手が苦痛ではなく快楽を与えるためだったとしても、それが目的とは限らない。
安心させたところで―――再び、苦痛が来るのかもしれない。
もはや、ローパーに対して感じた一種の安心感は、跡形残さず消えていた。
あるのはただ、『異種』へ感じる畏怖。
理解を超えた存在への、限りない恐怖。
人間でも、エルフでも、ワルキューレでも、淫魔でもない。
まさしく、「モンスター」へ対する、原初の恐怖。
27 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/05/29(火) 01:23:59.95 ID:MraeMU1Uo
恐怖とともに、彼女はようやく、思い出すことができた。
魔界に生息するローパーの中でも、最も畏怖される存在、キングローパーの伝説を。
視界の端にちらちらと、用途の読み取れない触手が行き交う。
秒単位で進化し、対象を効率的に責めるための「魔手」の群れが。
――――――――
キングローパーには、生殖という概念が存在しない。
射精する事も、産卵する事もなく、その為の器官は既に体内から淘汰されて、名残りすらもはやない。
彼らは不死であり、不滅。
神の力を借りた魔法であれば、彼らを肉片と化す事ができるかもしれない。
だが、それさえも一時しのぎであり、100年も経てば、たとえ肉片からでも再生してしまう。
彼らは、何のために、他種族の女を嬲るのか。
それは、彼らにしてみれば娯楽でしかない。
他種族の女の淫水、母乳といった体液は、彼らにとってはたまらない嗜好品なのだ。
想像を絶するような進化を遂げ、「永遠」を獲得してしまった生物は、「趣味」を求めた。
強烈な媚薬成分を体内で作り出す事にも成功した。
知能を獲得し、魔力さえも備えた。
思い描くままに、瞬きほどの間に新たな触手を生み出せるようにもなった。
美酒を嗜むかのように女の淫水を味わい、楽しむ。
歌劇を鑑賞するかのように嬌声を上げさせ、楽しむ。
その為にはたとえ、絞り尽くされた相手が乾いた死体へと変わろうとも構わない。
――――――――
28 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/05/29(火) 01:24:28.45 ID:MraeMU1Uo
彼女が魔手の伝説を思い出し、慄く僅かな間にも。
粘液をまとった触手が、未発達な割れ目を執拗に素股のように擦り上げる。
ぬちゅ、ぬちゅ、と淫靡な音を立てて暖かい粘液をすり込まれている内に、彼女の顔が上気したように朱くなっていく。
いかな恐怖があるとはいえ、少女の姿とはいえ、やはり、「淫魔」なのだ。
性器をはじめとした性感帯への刺激には、抗えない。
先細りの触手が割れ目をこする間、やわらかく薄い内腿の皮膚も、同様に擦られる。
幼淫魔C「きゃんっ……!や…は、ぁ……!」
秘所や胸とはまた違い、くすぐったさが先に立つ。
先端から細引き状の触手がイソギンチャクのように伸びた触手が、彼女の内腿を何度も行き来する。
その微細な触手の群れは自在に伸び、太腿を無数の舌で嘗め、しゃぶられるような刺激を与えた。
くすぐったさは少しずつ「快感」へと変じて、一度は恐怖に支配された彼女の心は、早くも溶け始める。
疑心が晴れた訳ではない。
恐怖が消えた訳でもない。
ただ―――淫魔として、抗えないものがそこにはある。
幼淫魔C「あっ……あぁ……う…ん……」
吐息に悩ましい喘ぎが混じり始めた頃、秘所を擦っていた先細りの触手は、ゆっくりと股の下へと消え。
代わりに、その下にある小さな蕾へ、尖端を押し付ける。
幼淫魔C「うひゃっ!?」
つぷり、と先端数ミリが沈み込んだと同時に、腰が浮く。
不意打ちに蕾を持ち上げられて、頓狂な声まで上げて。
29 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/05/29(火) 01:25:07.63 ID:MraeMU1Uo
蕾の口へ、先細りの尖端数ミリほどが、馴染ませるようにゆっくりと行き来する。
桃色の蕾は跳ねのけようと括約筋を絞るが、ヌルヌルの粘液をまとった触手は何事も無かったかのように、
無遠慮に彼女の尻穴を弄ぶ。
幼淫魔C「…やめて……やめてよぉ……」
つぷ、つぷと、幾度も触手が「尖端のみ」を用いて出入りさせる。
挙動を予測できないローパーの愛撫が、彼女の心に沁み込む。
触手で、蕾を性器のように扱われるのか。
ずぼずぼと、めくれるような強引な抽送を行われてしまうのか。
それとも、内部で何かを行うのか。
何かを注入され、腸を刺激し、その後は―――
彼女のつたない予測に反し、触手は、いとも簡単に引っ込む。
文字通りに、ローパーの本体を取り巻く、無数の触手の中へ。
そして代わりに、内腿を嘗めていたイソギンチャク状の触手が、ゆっくりと桃の蕾へと近づく。
幼淫魔C「んひぃぃあぁぁぁぁぁぁ!!」
細引き状の触手の群れが、蜘蛛の死骸のように一度収縮し―――即座に、爆発したように、一斉に蕾へと向かう。
太い触手の侵入はある程度拒めても、糸のように細い触手は、たとえ群れであろうと拒めない。
しわの合間を縫うようにして、数にして数十本の触手は、腸内へと我先に入り込む。
幼淫魔C「あひゃっ…ぁ……!おし…り……おしり……ぃ…!」
30 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/05/29(火) 01:25:50.06 ID:MraeMU1Uo
蕾から遡る触手は、最も長いものでも20cmほど。
五本ほどの触手は入り口付近で留まり、少しずつ、蕾を開かせようと試みている。
残りの触手は、直腸内を思うがままに蹂躙する。
粘膜に傷がつかぬよう注意を払いながら掻き、朱く充血したシワを伸ばし、粘液を排出しながら、
後に備えて滑りを良くして。
指でも男根でも器具でもなく、触手たちに尻穴を弄ばれ、彼女の脳に、ぐちゃぐちゃになった感覚と感情が火花を散らす。
幼淫魔C「やらっ……やめれ……ぇ……こわい…こわいよぉ……」
涎がからみ、呂律が回らず、それでも、「恐怖」をしきりに誰にともなく訴える。
幼い姿の彼女ではあるが、ことさらに、幼くなってしまったようだ。
体内に侵入される感覚は、もはや恐怖でしかない。
同種の淫魔同士で卑猥な『遊び』に興じ、尻穴への愛撫を行った事も、行われた事もある。
人間界で、ある国の宰相を誘惑した時は、その男は前ではなく後ろの秘めやかな蕾へと関心を示していた。
もともとが淫魔なだけに、その時には、楽しく、心地よささえ感じた。
だが、言葉の通じない異種の魔物に、となれば話は別だ。
先ほどの胸への愛撫から、急転した苦痛。
思い出しただけで、戦慄が走る。
行動が読めないというのは、それだけで恐怖なのだ。
それも――体内に侵入されてしまっている、今では。
直前に行われた、胸への刺激を思い出した刹那。
既に引きかけていた胸の痛みが、また異質な違和感を放っている事に気づく。
31 : ◆1UOAiS.xYWtC :2012/05/29(火) 01:26:20.96 ID:MraeMU1Uo
薄い胸が、不自然に膨らんでいた。
皮下に大量の油を注射されたかのように、胸囲にして4cmは増しているだろうか。
その中でも乳首はぷりぷりと硬くしこり、乳輪も引っ張られるように膨らんでいる。
たまに触手が触れる度に、ジンジンとした、むず痒さにも近いほのかな痛みが走る。
幼淫魔C「なに…なに、これ……?」
その反応を待っていたかのように、再び、新たな触手が見える。
彼女の顔の前で二本の触手が左右に割れて、「口」のように開き、幼い顔に生臭い息を浴びせかけた。
思わず顔を逸らしかけたが、口の中に仕舞われていた、もう一つの器官に目を奪われる。
ずるり、と左右に分かれた中から、まさしく、不細工な「唇」のような器官が飛び出た。
幼淫魔C「…やめて……もう、やだよぉ……!やめてよ……!」
その時、細い触手が右の乳房へと肉薄し、全体をゆるやかに巻いて乳首へと先端をあてがう。
痛々しく膨れた乳房を触手が優しく圧迫し、先端の数センチが、硬くなった乳首を揉み解す。
瞬間―――緩やかな丘の頂点から、白い液体が細く漏れた。
幼淫魔C「え……!?なんで…これ……って……!うそ……おっぱい……え……?」
白い液体の正体を察して、彼女は青ざめる。
本来彼女の状態からは、出るはずのない、「母乳」が吐き出されたのだ。
これが、先ほど注射された液体の効果。
乳腺を活性化させ、急激に母乳を蓄えさせる。
「その後」は、今眼前にある触手の形状から察する事ができた。
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