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成歩堂「異議あり!」勇次郎「異議ありッッッ!!!」

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Part1
1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 21:05:13.006 ID:nGKhPzXK0
「はあ……はあ……」
「くそっ、どうしてワシがこんな目に……」
「このままにはしておけんな……」
「そうだ……」
「あやつの仕業にしてしまえば……」
……
……
……

2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 21:05:28.441 ID:ne+IyVoxa
続けて

3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 21:06:25.606 ID:4B45ldk90
wktk

4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 21:07:34.579 ID:1woX6kZO0
証拠を叩きつける
ぐしゃあ

5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 21:08:48.781 ID:4nWehJGi0
異議あり(物理)


6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 21:09:15.276 ID:nGKhPzXK0
ー 8月19日 午前9時47分 地方裁判所 被告人第3控え室 ー
成歩堂「おはようございます、烈さん」
烈「破ッ!!!」
成歩堂「うわっ!」
真宵「きゃうっ!」
烈「……む、これは失礼」
烈「なにしろ、裁判を受けるなど初めてなもので……」
烈「気合を入れようとしたら……つい……」
成歩堂(真宵ちゃん、腰を抜かしちまったぞ……)

7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 21:09:35.569 ID:dlnFHCbWM
揺さぶる
グラグラグラグラゴゴゴゴ

9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 21:15:18.930 ID:nGKhPzXK0
成歩堂「烈さん、ぼくたちはあなたの無罪を信じています」
成歩堂「だからあなたも、ぼくたちを信じて気をラクにして下さい」
成歩堂(法廷でさっきみたいに叫ばれても困るし……)
烈「……承知した」
真宵「なるほどくんが立つ法廷って、いつもハラハラしますけど」
真宵「最後にはいっつも無罪を勝ち取ってくれるんですから!」
烈「ふむ、実力はあるが、いささかバランス感覚に欠けているようだ」
烈「ぜひ站椿(たんとう)をオススメしたい」
成歩堂「ど、どうも」

14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 21:18:09.649 ID:nGKhPzXK0
係官「まもなく開廷の時間です! 法廷にお入りください!」
成歩堂「おっと、時間のようですね」
成歩堂「では行きましょう、烈さん」
烈「分かりました」

15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 21:23:26.563 ID:nGKhPzXK0
ー 8月19日 午前10時 地方裁判所 第3法廷 ー
裁判長「これより、烈海王の法廷を開始します」
勇次郎「検察側……準備完了している」
成歩堂「弁護側……」
成歩堂「…………」
裁判長「どうしました? 弁護人」
成歩堂「あ、あの……」
成歩堂「この事件の担当検事は……御剣検事のはずでは?」
裁判長「た、たしかに! これはどういうことでしょう!?」
成歩堂(気づいてなかったのか裁判長……いつものことだけど)

16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 21:29:17.457 ID:nGKhPzXK0
御剣「それについては私からお答えしよう」
成歩堂「み、御剣……検事!(いたのか……)」
御剣「実は今朝になって、この範馬勇次郎氏が検事局にやってきたのだ」
御剣「そして、『裁判なるものを体験してみたくなった。俺を検事にしろ』と」
御剣「局長に脅しをかけ、晴れて≪一日検事≫となったのだ」
成歩堂「は、はあ……(一日検事って……)」
裁判長「いやいやいや、さすがにダメですよ、それは」
裁判長「法を司る者として、そんな検事を認めるわけにはいきませーー」
勇次郎「…………」ギンッ
裁判長「ひっ!」ササッ
成歩堂(裁判長……机の下に隠れちまったぞ……)

19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 21:34:19.850 ID:nGKhPzXK0
御剣「裁判長……この範馬勇次郎氏は≪地上最強の生物≫とも呼ばれている」
御剣「一国の軍事力にも匹敵する強さを持ち」
御剣「かのアメリカ合衆国ですら範馬氏には逆らえないという」
御剣「つまり、範馬氏は法では裁けない存在ということなのだッ!」
成歩堂「ううう……(検事がそんな発言していいのか?)」
真宵「また強烈なのが出てきたね、なるほどくん……」
成歩堂「うん……(いつものことだけど)」
裁判長「わ、分かりました! 当法廷は範馬氏を一日検事として認めます!」カンッ
裁判長「範馬検事、冒頭弁論をお願いします」
勇次郎「うむ」

20 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 21:39:34.840 ID:nGKhPzXK0
勇次郎「被告人・烈海王は昨日の夜、≪本部流実戦柔術道場≫にて」
勇次郎「郭海皇を殺害した容疑で逮捕された」
勇次郎「よって、この法廷で被告人が犯した罪を立証する……ってところか」
真宵「……意外とマトモだね、なるほどくん」
成歩堂「どうやら腕力に頼らず、マトモに裁判をするつもりらしいね」
成歩堂(これだったら……御剣を相手にするよりむしろラクになったといえるな)

21 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 21:42:49.252 ID:nGKhPzXK0
勇次郎「さて……裁判を開始(はじ)めるとするか」
勇次郎「まずは被告人・烈海王の話を聞くのがスジってもんだろう」
裁判長「分かりました」
真宵「烈さん……大丈夫かなぁ」
成歩堂「打ち合わせもほとんどできてないしなぁ」
成歩堂「とにかく今は、彼が余計なことをいわないことを祈るしかないね」

23 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 21:47:30.664 ID:nGKhPzXK0
勇次郎「被告人……名前と職業を」
烈「烈海王と申します。職業は武術家です」
裁判長「武術家!? いわゆる、カンフーというやつですかな!?」
烈「ええ、おっしゃるとおりです」
裁判長「おおっ! 私もよくカンフー映画を見て、強くなった気になったものです」
真宵「裁判長の目がキラキラと輝いてるよ……」
成歩堂「気持ちは分かるけどね」

24 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 21:51:22.179 ID:4GKY/8t60
口調完璧だわ

25 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 21:52:18.625 ID:qq67aQrW0
なかなかおもしろい

26 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 21:53:11.832 ID:nGKhPzXK0
裁判長「当然、修行は厳しいのでしょうな!?」
烈「厳しいとは思いません。武術家として当然行うべきこと、と心得ています」
裁判長「さ、さすがですなあ!」
裁判長「やはり修行というと、山にこもったり、滝を浴びたりーー」
勇次郎「ジジイッッッ!」
裁判長「ひっ!」ササッ
勇次郎「俺の拳を浴びたくなきゃ、裁判を進めな」
裁判長「は、はいっ!」
成歩堂(裁判長……イスの裏に隠れちまったぞ)
裁判長「で、では……証言をお願いします」

27 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 21:53:37.649 ID:NTejzjFTp
勝てる気がしない

28 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 21:57:18.051 ID:nGKhPzXK0
ー 証言開始 ー
~ 私はかまわん ~
烈「昨日、私は電話を受けて本部氏の道場にうかがった」
烈「すると、郭老師が座ったまま息を引き取っていた」
烈「もしかすると、私がなにかしてしまったのかもしれん」
烈「ならば、私は有罪になろうと、一向にかまわんッッッ!」


30 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 22:00:07.385 ID:nGKhPzXK0
成歩堂「…………」
真宵「…………」
勇次郎「…………」
御剣「…………」
裁判長「…………」
「…………」

32 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 22:04:04.532 ID:nGKhPzXK0
勇次郎「さすがは烈士・烈海王……潔いもんだ」
勇次郎「どうやら、勝負は決定(きま)ったようだな」
勇次郎「本人が有罪でかまわねェといってるんだ。なァ、御剣よ」
御剣「う、うム……」
成歩堂『異議あり!』
成歩堂「し、しかし……! まだ裁判は始まったばかりです!」
成歩堂「この段階で、判決を下すのはーー」
勇次郎『異議ありッッッ!!!』
成歩堂「!?」ビクッ

33 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 22:10:24.077 ID:nGKhPzXK0
成歩堂(こんなデカイ“異議あり”は初めてだ……!)
勇次郎「弁護士。成歩堂龍一……だったな」
成歩堂「は、はい」
勇次郎「キサマ、弁護人でありながらーー」
勇次郎「被告人と足並みもそろわぬまま、よく法廷に足を踏み入れられたものだッ!」
成歩堂「ぐ……」
成歩堂「ぐわああああああああっ!」
成歩堂(そ、そのとおりだ……)
成歩堂(範馬勇次郎……。この人は、決して腕力や威圧感だけの人じゃない!)
成歩堂(ちゃんと口でも戦うことのできる人だ……!)
勇次郎「ふん、弁護人も黙っちまったようだな」
勇次郎「ならジジイ、とっとと有罪判決を下しちまいな」
裁判長「は、はあ……」
『待った!』

34 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 22:13:52.486 ID:u5oGEjMf0
面白い

35 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 22:15:16.304 ID:nGKhPzXK0
真宵「ま、待って下さい!」
成歩堂「真宵ちゃん……!」
真宵「烈さん……お願い!」
真宵「あたしたちは烈さんを信じてるから……」
真宵「烈さんもあたしたちのことを信じて、本当のことを話して!」
烈「…………」
勇次郎「ほう……」ニィ~
御剣「…………」
烈「……謝々(アリガトウ)、成歩堂殿、綾里殿」
烈「あなたがたが私を信じているのに、私があなたがたを信じずにどうするか」
烈「裁判長、この烈に……もう一度機会(ジーフィー)をッッッ!」
裁判長「分かりました。もう一度、証言をお願いします」

37 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 22:18:19.653 ID:nGKhPzXK0
ー 証言開始 ー
~ 私はやっていない ~
烈「昨日、私は電話を受けて本部氏の道場にうかがった」
烈「すると、郭老師が座ったまま息を引き取っていた」
烈「もちろん、私は郭老師になんら攻撃は加えていない」
烈「殺人などしていないのだッッッ!」

38 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 22:23:38.535 ID:nGKhPzXK0
裁判長「ずいぶん力強い証言でした」
裁判長「さて、範馬検事……被告人は容疑を否認していますが?」
勇次郎「ここまでは予定通り……だ。しょせんは悪あがきにすぎねェ」
成歩堂(予定通り……だって……?)
勇次郎「検察側は決定的な証人を用意している」
勇次郎「ここらで一気に決着とさせてもらうぜ」
成歩堂(≪決定的な証人≫か……)
成歩堂(烈さんが無実であるなら、決定的であるはずがない)
成歩堂(なんとか突破口を見つけるんだ!)
勇次郎「入廷しろ、ストライダムッッッ!」

39 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 22:28:54.991 ID:nGKhPzXK0
勇次郎「名前と職業をいえ」
ストライダム「イ、イエッサ……」
ストライダム「ゲリー・ストライダム。米海軍の大佐をしている」
成歩堂『待った!』
成歩堂「あ、あの……なぜ、アメリカ軍の方が……?」
成歩堂「普通、こういう時は刑事が出てくるはずでは……? イトノコ刑事とか」
ストライダム「ついさっき、ユージローから要請を受けてな」
ストライダム「ミスター・イトノコに代わってもらったのだ」
ストライダム「お詫びにミスター・イトノコには、米国産の牛肉をプレゼントした」
御剣「ちなみに糸鋸刑事は泣いて喜んでいた」
成歩堂(そりゃそうだろうなぁ……)
真宵「なんだかあたしまで涙が出てきそうだよ」
裁判長「では、証言をお願いします」

41 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 22:32:56.587 ID:nGKhPzXK0
ー 証言開始 ー
~ 烈海王を逮捕した理由 ~
ストライダム「警察が駆けつけた時、現場にいたのは二人だけだった」
ストライダム「もちろん、被害者と被告人だ」
ストライダム「被害者の死因は打撲によるものと考えられる」
ストライダム「よって、被告人である烈海王を逮捕した」

42 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 22:37:26.202 ID:nGKhPzXK0
成歩堂「いよいよ尋問だ……。この証言を崩さなきゃ、烈さんは有罪になってしまう!」
真宵「あのストライダムさんって人……かなり手強そうだけど」
真宵「頑張ってね、なるほどくん!」
成歩堂「ああ!」
成歩堂(ストライダムさんはあくまでも代理……)
成歩堂(ようするに、この尋問はイトノコ刑事を尋問するようなものだ)
成歩堂(きっと例によって例のごとく)
成歩堂(なにかとんでもない見落としや思い込みをやらかしてるにちがいない!)
成歩堂(ここらで、≪法廷記録≫を確認しておこうかな)ササッ

44 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 22:43:10.638 ID:nGKhPzXK0
ー 法廷記録 ー
~ 証拠品ファイル ~
弁護士バッジ…これがないと、誰もぼくを弁護士と認めてくれない。
被害者の資料…心臓が停止していた。目立つ外傷は見受けられず。
現場写真…なにもない道場内で、座ったまま息絶えている郭海皇の写真。
最大トーナメント成績表…烈海王はベスト4。本部以蔵は一回戦負け。
~ 人物ファイル ~
綾里真宵(19)…ぼくの助手。倉院流霊媒道の使い手。今もなお修行中。
御剣怜侍(26)…検事局ナンバー1の実力を誇る、ぼくの古い友人。
範馬勇次郎(??)…この事件の担当検事。地上最強の生物の異名を持つ。
烈海王(??)…ぼくの依頼人。中国武術の達人で、見るからに強そうだ。
郭海皇(故人)…被害者。中国武術界の長老といわれた武術家。
本部以蔵(51)…現場である道場の主。郭海皇とは最近知り合ったらしい。
ゲリー・ストライダム(??)…米軍に所属する軍人。階級は大佐。

45 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 22:47:16.768 ID:nGKhPzXK0
ー 尋問開始 ー
~ 烈海王を逮捕した理由 ~
ストライダム「警察が駆けつけた時、現場にいたのは二人だけだった」
ストライダム「もちろん、被害者と被告人だ」
ストライダム「被害者の死因は打撲によるものと考えられる」
成歩堂『異議あり!』
ストライダム「な、なにかね!?」
成歩堂「今の発言は明らかに≪ムジュン≫しています!」
ストライダム「ムジュンだと!? バカな……ッ!」
成歩堂「こちらの資料をご覧ください」

46 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 22:50:11.913 ID:nGKhPzXK0
成歩堂「被害者である郭海皇さんの司法解剖はまだなされていないようですが……」
成歩堂「ここにハッキリと書かれています!」
成歩堂「“目立つ外傷は見受けられず”と!」
ストライダム「ええっ!?」
裁判長「たしかに……書いてあります!」
成歩堂「外傷がないのに、死因は打撲? これは明らかにムジュンしています!」
ストライダム「Aッ! CHIッ!」ボボボボムッ
真宵「爆発しちゃったよ……」
成歩堂「よし、ここは一気にたたみかけよう!」

47 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/08/19(水) 22:55:12.408 ID:FXJn81pM0
逆裁まんまだわ

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