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幼馴染「今日はハロウィンだよね♪」

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Part1
1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/31(土) 21:06:32 M0yTOYaY
ぷるるる、ぷるるる・・・
男「もしもし、男です」
幼馴染「Trick or Treat!」
男「もしかして、お菓子の催促?」
幼馴染「うん、今日はハロウィンだよね♪」
幼馴染「Trick or Treat!!」
男「うちに来てくれたら、ちゃんとあげるから」
幼馴染「ほんとに?」
男「ほんとほんと」
幼馴染「じゃあ、今から楽しみにしてるね」

2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/31(土) 21:09:47 M0yTOYaY
男「ところでさあ、幼馴染は今年は何に仮装するの?」
幼馴染「それを言ったら面白くないじゃない」
男「それもそうか」
幼馴染「とりあえず、いろんな意味で期待してくれていいから!」
男「まあ、そこまで言うなら期待して待ってるよ」
幼馴染「それじゃあ、切るわね」
男「ああ、待ってるから」
そう言うと、本当に電話が切れた。
どうやら、お菓子の催促をしたかっただけのようだ。

3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/31(土) 21:14:37 M0yTOYaY
男「それじゃあ、俺もそろそろ準備をするか」
俺はスマホをポケットに入れて、キッチンに向かった。
そして野菜室からかぼちゃを取り出して、あらかじめ検索しておいたレシピサイトを開いた。
毎年のように作っている、ハロウィン用のお菓子。
去年はスウィートパンプキンを作ったので、今年はかぼちゃプリンに挑戦するつもりだ。
そのためにミキサーも買ってきた。
男「そういえば、妹が好きなお菓子だったよな……」
ふとそのことを思い出し、口元が緩んだ。
それなら、気合を入れて作らないといけないな。
俺はそう思いながら、かぼちゃをレンジに入れた。

4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/31(土) 21:18:19 M0yTOYaY
・・・
・・・・・・
焼きあがったプリンが冷えた頃、幼馴染がやってきた。
カジュアルな秋服姿で、ハロウィンの仮装はしていない。
ファッションモールの紙袋を提げているので、その中に衣装が入っているのだろう。
幼馴染「ねえねえ、今年は何を作ったの」
男「かぼちゃプリン」
幼馴染「そうなんだ。もう冷えてるの?」
男「もう少しだから、それまで我慢してくれ」
幼馴染「うんっ♪ それじゃあ、その……着替えてくるわね//」
幼馴染はそう言うと、俺の部屋に移動した。
期待してくれてもいいと言っていたけど、どんなハロウィン衣装なのだろうか。
とても楽しみだ。

5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/31(土) 21:21:29 M0yTOYaY
しばらくして、部屋から幼馴染が出てきた。
そしてその姿に、俺は唖然とした。
黒いベビードール姿に黒色のガーターベルトとストッキング。
これは一体、何の衣装なんだ?
というか、服を脱いだだけじゃないか!
幼馴染「Trick or Treat!」
幼馴染は恥ずかしさを打ち消すかのように、力強く言い放った。
そりゃあ、恥ずかしいだろう。
下着姿なんだから。


6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/31(土) 21:23:58 M0yTOYaY
男「あのさあ、一つ聞いていい?」
幼馴染「う……うん」
男「それって、何の仮装?」
幼馴染「えっと、その……サキュバスだよ。背中を見るとね、ちゃんと羽が付いているの//」
幼馴染はそう言うと、くるりと後ろを向いた。
確かに、悪魔の羽がオプションで付いているようだ。
男「あっ、ほんとだ」
幼馴染「ねっ、すごく可愛いでしょ//」
幼馴染「お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ♪」

7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/31(土) 21:26:36 M0yTOYaY
男「そんな格好で言われたら、逆にいたずらをされたいんだけど。というか、サキュバスってどんな悪魔なのか知ってるのか?」
幼馴染「それはその……男の人を誘惑してエッチなことをする悪魔だよね」
男「一般的にはそうだけど、サキュバスは俺たちと同じなんだよ」
幼馴染「私たちと同じ?」
男「そうだよ」
イメージ先行で頑張ってくれたのはうれしいけれど、サキュバスは本当はつらい過去を持つ悪魔なのだ。
ハロウィンで仮装するならば、そのことも知っておいて欲しい。
俺はそう思い、言葉を続けた。
男「サキュバスはリリムっていう悪魔と同一視されているんだけど、リリムはつらい過去を持っている悪魔なんだ」
幼馴染「つらい過去?」

8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/31(土) 21:29:05 M0yTOYaY
男「アダムとイブは知ってるだろ」
幼馴染「うん、知ってる。最初の人間だよね」
男「それが実は違ってて、最初の人間はアダムとリリスなんだ」
幼馴染「リリス?」
男「そう。そしてその二人から生まれてきた子供たちのことを、リリムって言うんだ」
幼馴染「へえ、そうなんだ。じゃあ、イブって女性は何なの。もしかして、浮気?!」
男「何ていうか、性の不一致が原因で夫婦喧嘩をして、怒ったリリスが家出したんだ」
幼馴染「あー、よく聞くよね。その手の離婚話」
男「それでアダムが神様に相談して、3人の天使たちがリリスを探しに行ったわけなんだけど、リリスは悪魔と仲良くしていて子供が出来ていたんだ。そして、天使たちが言ったんだ」
いつまでも逃げていたら、お前の子供たちを毎日100人ずつ殺すーーと。

9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/31(土) 21:34:02 M0yTOYaY
幼馴染「はあぁぁっ?! 何、それっ!!」
男「それでも、リリスは帰ることを拒み続けた。そうしたら罰として、本当に子供たちが殺されていったんだ」
幼馴染「酷い……。子供たちは関係ないのに……」
男「それがショックでリリスは自殺をして、一人になったアダムを不憫に思った神様がイブを創ったんだ」
幼馴染「そのあと、子供たちはどうなったの? 失楽園の話で、リリムの話題は出てこないよねえ!」
男「つまりは、そういうことなんだろ」
幼馴染「そう……なんだ」

10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/31(土) 21:37:58 M0yTOYaY
男「この結末を哀れんだ天使たちがリリスを蘇生させるんだけど、リリスはアダムとイブを恨み、悪魔サタンの妻となるんだ。そして、たくさんの悪魔リリムが生まれた」
男「つまり、サキュバスはそんな生い立ちを背負っているんだ」
サキュバスとは、理不尽な理由で殺された罪のない子供たちの魂。
そして人を呪うことを運命付けられ、悪魔として生まれてきた子供たちのことだ。
幼馴染「親のエゴで子供が殺されるなんて、残酷すぎるーー」
男「まあ、諸説あるけどな」
幼馴染「でも何となく、妹さんの境遇に似ているかもしれないわね」
男「そう……かもしれないな」

11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/31(土) 21:41:04 M0yTOYaY
それは今から14年前のことだ。
俺の両親は夫婦仲がとても悪く、暴力に耐えかねた母親が家を出て行ってしまったのだ。
いくら探しても見付けることが出来ず、二度と帰って来ることはなかった。
それから数ヶ月が過ぎて、父親が知らない女と再婚した。
それと時を同じくして、父親と継母が俺たちに暴力を振るうようになった。
毎日のように罵倒し、殴る蹴るを繰り返す。
あの女から生まれたことが赦せないーー。
それが、俺たちに暴行するときの口癖だった。
そして季節が巡り、妹の身体が動かなくなった。
やがて事件が発覚して、父親と継母が逮捕された。
そのときに母親の居場所が判明したけれど、妹の死を知り情緒不安定になってしまったらしい。
すでに再婚していたこともあり、俺は一緒に暮らすのが嫌で『ひまわりの家』に入所することになった。

12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/31(土) 21:43:47 M0yTOYaY
幼馴染「今年のハロウィンは、私が妹さんを連れてきたことになるのかなあ」
男「いやいや、それは勘弁してくれよ。サキュバスは淫魔なんだからーー」
ハロウィンは、日本で言うお盆みたいなものだ。
死んだ妹の魂が家に帰ってくるのはうれしいけれど、淫魔と一緒に帰ってきたと思うと微妙な気持ちになる。
幼馴染「はいはい、私じゃなくて咲希ちゃんが連れてくるんだもんね」
男「今年も遊びに来てくれるかなあ」
幼馴染「来てくれるといいよね」

13 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/31(土) 21:48:07 M0yTOYaY
男「ところでさあ、ずっと下着姿でいるつもり?」
黒いベビードールが官能的に魅せる、豊満な乳房。
そしてガーターベルトとストッキングが作り出す、扇情的な太もも。
俺もオトコだし、そんな格好でいられると目のやり場に困る。
幼馴染「し……下着姿じゃなくて、ちゃんとした衣装だもん。少し恥ずかしいけど//」
どうやら、着替えるつもりはないらしい。
まあ、遊びに来るのは女の子だし、別に良いか。
とりあえず、ハロウィン衣装だしーー。

14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/31(土) 21:54:46 M0yTOYaY
ピンポーン♪
幼馴染「あっ、咲希ちゃんが来たのかも!」
幼馴染はそう言うと、笑顔で玄関に向かった。
そして咲希ちゃんであることを確認してから、ドアを開けた。
幼馴染「happy halloween」
少女「ハッピーハロウィン♪」
男「咲希ちゃん、ハッピーハロウィン」
少女「ハッピーハロウィン♪」
咲希ちゃんはそう言うと、ぺこりと頭を下げた。
ハロウィンらしい魔法使いの格好をしていて、なぜかネコ耳カチューシャを付けている。
萌える魔法少女がコンセプトなのかもしれない。

15 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/31(土) 21:57:23 M0yTOYaY
少女「トリック オア トリート!」
男「ああ、そうだね。今年はかぼちゃプリンを作ってみたよ」
少女「かぼちゃプリンですか?!」
男「そろそろ冷えている頃だと思う。みんなで食べようか」
少女「はいっ♪ 私、すっごく好きなんです!!」
咲希ちゃんはきらきらと目を輝かせた。
よほど、かぼちゃプリンに思い入れがあるらしい。
大丈夫だと思うけど、何だかプレッシャーを感じてしまう。
幼馴染「咲希ちゃん、上がって上がって」
少女「お邪魔します」

16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/31(土) 22:00:50 M0yTOYaY
咲希ちゃんをダイニングに案内し、俺と幼馴染はキッチンに向かった。
そして冷蔵庫からかぼちゃプリンを取り出し、まずは死んだ妹にお供えをした。
妹はかぼちゃプリンが好きだったから、もし忘れたら何を言われるか分かったものではない。
男「それじゃあ、食べようか」
少女「いただきま~す♪」
幼馴染「いただきます」
少女「……! すごく美味しいです//」
幼馴染「舌触りが滑らかで、かぼちゃの風味もしっかりしているよね」
少女「ですよね。なんだか上品な感じがします」
咲希ちゃんはプリンを一口食べて、感嘆の声を漏らした。
幼馴染も美味しそうに食べているし、二人の笑顔を見られてほっとした。

17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/31(土) 22:06:45 M0yTOYaY
少女「そういえば、幼馴染さんはどうして服を着ていないんですか」
幼馴染「いやいやいや、これがハロウィンの仮装なんだけど」
少女「ええっ、そうだったんですか?!」
咲希ちゃんは驚いて声を上げた。
どうやら、下着姿だと思っていたらしい。
幼馴染「そうだよ。背中にね、悪魔の羽が付いているの」
少女「ほんとだ! 幼馴染さん、えろ可愛いです//」
幼馴染「ありがとう。咲希ちゃんもすごく可愛いよ」
少女「えへへ// 今年が最後かもしれないし、頑張って作ったんです」
幼馴染「すごい! その衣装、手作りなんだ」
少女「そうですよ。施設のミシンを借りて、ガガガガッて縫いました。お裁縫、実は結構得意なんです」

18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/31(土) 22:11:23 M0yTOYaY
男「ねえねえ、今年で最後ってどういうこと?」
少女「来年から中学生だし、今は小さい子がいなくて……。だから、来年はハロウィンをしないかもしれないんです」
男「そうなんだ。俺がいたときには結構いたのに」
少女「みんな出て行っちゃいました」
俺が3年前に退所したときは、咲希ちゃんを含む年少の子供たちが一緒に住んでいた。
それが今はいないということは、里親に委託されたり縁組が決まったりしたのだろう。
それはそれで、良いことなのかもしれない。
幼馴染「それじゃあ、咲希ちゃんはもう遊びに来なくなるの?」
少女「ハロウィンをしないのは施設だけですし、私はまた遊びに来たいと思います」
男「俺たちはいつでも待ってるから」

19 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/31(土) 22:16:51 M0yTOYaY
少女「それはそうと、それは何の仮装なんですか」
幼馴染「ああ、これ? これはサキュバスの仮装なの」
少女「へえ、そうなんだ。サキュバスって、どんな悪魔なんですか」
幼馴染「男の人を誘惑してエッチなことをする悪魔だよ」
少女「え……エッチなこと//」
幼馴染「いやらしい夢を見せて、男の人を夢精させるんだって」
少女「あはは、そんな悪魔がいるんだ~」
男「おい、幼馴染。あまり変なことを教えるなよ」
幼馴染「咲希ちゃんも喜んでいるみたいだから、別に良いんじゃないの?」
男「でも、サキュバスは淫魔だろ」
少女「私、幼馴染さんがサキュバスの仮装をした理由が分かる気がします。サキュバスって、すごく良い悪魔だし!」

20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/31(土) 22:31:07 M0yTOYaY
幼馴染「ねえ、咲希ちゃん。サキュバスはエッチなことをする悪魔なのに、どうして良い悪魔なの?」
さすがの幼馴染も、その発言は気になったらしい。
咲希ちゃんは、一体どういうつもりで言ったのだろうか。
少女「えっと……この前、学校で性教育の授業があったんです」
少女「男子は思春期になったら精子が作られるようになって、自分でマスターベーションをして射精したり、眠っているときに夢精するようになるんですよねえ」
幼馴染「そうだよ」
少女「だけどそれは恥ずかしいことや悪いことではなくて、すごく素敵なことだと習ったんです。赤ちゃんを作れる身体になったということだから、すごく嬉しいことなんですよね」
幼馴染「うん、咲希ちゃんの言うとおりだと思う。男の子も女の子と同じで、赤ちゃんを作れる身体に成長したことは、とても素晴らしいことなんだよ。だから、みんなが自分の身体と性を大切にしないといけないし、異性のことも同じように大切にしていかないといけないの」
少女「……はい//」
少女「だからこそ、私は夢精をしたときに、それが悪い悪魔の仕業だと考えるのは良くないと思うんです」


21 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/31(土) 22:34:51 M0yTOYaY
一体どういうつもりかと考えていたけれど……。
咲希ちゃんの言葉を聞いて、俺はとても感心させられた。
サキュバスはすごく良い悪魔である。
俺は今まで、そんなことは一度も考えたことがなかった。
サキュバスは悪魔なのだから、人を呪って当然の存在だと考えていたのだ。
しかし、それは間違っていた。
男性が夢精をするのは、心身が健全に成長している証拠でもある。
それに関わっているサキュバスは、本来ならば男性の成長を祝福する精霊として厚遇されるべきなのだ。
それなのに悪魔として貶められたのは、サキュバスの生い立ちが関係しているのかもしれない。
人間から悪魔に堕落した女、リリスの娘だからーー。
そんな偏見や差別、宗教観。
それらの眼差しがサキュバスに向けられた結果、真逆に評価されることになってしまったのだ。
そしてそれは、今も根強く残っている。

22 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/31(土) 22:36:39 M0yTOYaY
幼馴染「そうだよね。そう言われてみれば、サキュバスを悪い悪魔だと考えるのは良くないことだと分かるよね」
少女「はい、そうです。偏見やイメージだけで決め付けてしまうのは、すごく残念なことだと思います。だから私は、頑張っている人をちゃんと見ていきたいんです」
男「そうだな。咲希ちゃんの言うとおりだ」
俺は幼馴染に『俺たちと同じだ』と言っておきながら、サキュバスの本質をまったく見ていなかった。
そしてそれは、俺自身に偏見と差別の視点があったことを意味している。
もっと多角的に捉えて、物事を考えるようにしなければならない。
それにしても、咲希ちゃんに教えられることになるとは思わなかった。
入所してきた頃は幼い少女だったのに、いつの間にか自分の意見を言えるほどに成長していたらしい。
俺は得意げに話す咲希ちゃんを見やり、深く自照した。

23 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/31(土) 22:38:06 M0yTOYaY
少女「ところで、幼馴染さん。サキュバスの仮装をしているってことは、もしかして男さんとキスとかエッチなことをしたことがあるんですか//」
幼馴染「それはまあ、私たちは付き合ってるし。そういうことも普通にしているよ」
少女「わわっ、そうなんだ//」
少女「それじゃあ、男の人のものが入ってくるのはどんな感じなんですか」
幼馴染「どんな感じって?!」
少女「その……初めてセックスをするときって、かなり痛いんですよねえ。それなのに身体の中に入れないといけないなんて想像したら、すごく怖いじゃないですか」
幼馴染「ねえ、男。ちょっとだけ、向こうに行っててくれる?」
男「おい、ちょっと待て。どうして、急にそんな話になってるんだよ」
幼馴染「それは咲希ちゃんが聞いてきたからだよ」

24 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/31(土) 22:40:47 M0yTOYaY
男「聞かれたからって、小学生にそういう話をするのは良くないだろ」
幼馴染「小学生とは言っても、来年から中学生でしょ。咲希ちゃんは興味があるみたいだし、ちゃんと話し合わないといけないんじゃないかなあ」
男「それはまあ、そうかもしれないけど……」
幼馴染「だったら、少し席を外してくれる? 男がいると話しにくいこともあるし」
男「……はあ、分かったよ」
俺は食べ終わったプリンのカップとスプーンを持って、仕方なくキッチンに移動した。
そのほうが、咲希ちゃんは話をしやすいだろう。
まあ1DKだから、全部丸聞こえなんだけどーー。

25 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/10/31(土) 22:42:48 M0yTOYaY
幼馴染「えっと、初めてのときはどんな感じかって話だったよね」
少女「はいっ//」
幼馴染「初体験は彼の部屋でしたんだけど、陰茎が入ってくる時はすごく痛かったよ。でもその後は、幸せな気持ちでいっぱいだった」
少女「すごく痛かったのに?」
幼馴染「そうだよ。好きな人と一つになることが出来た証だと思うと、今までにないくらい幸せな気持ちになれたの。本当にすごく嬉しかった//」
少女「そうなんだ……」
幼馴染「分からないことばかりで不安かもしれないけど、お互いに想いあう気持ちがあれば、咲希ちゃんも幸せなセックスが出来ると思う。だから怖がる必要なんてないんだよ」
少女「お互いに想いあう気持ちーーか」
幼馴染「うん、そんな気持ちが一番大切なの。だって、セックスは好きな人と一緒に二人ですることなんだから」
少女「そうですよね。何だか、幼馴染さんが羨ましいです//」

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