シンジ「こうなったら、開き直ってやる・・・w」
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97 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:05:43.83 ID:rK4kExA4o
◆第6話
(ネルフにて)
リツコ「えっ!?アメリカの第二支部が消滅!?」
マヤ「先ほど突然連絡不能になりました!唯一の情報は衛星画像のみです!」
リツコ「確か今日はS2機関の搭載実験の日だったはず・・・」
マヤ「映像来ました。再生します!」
リツコ「文字通り・・・消滅・・・ね」
マヤ「すごいですね・・・でも・・・支部には2000人近い職員が・・・」ウッ
リツコ「マヤ・・・余計な事を考えるのはおよしなさい・・・誰も止められなかった事よ。
それに、私達の協力もあまり仰がず、アメリカが独断専行で事を急いだせいでもあるわね。」
マヤ「はい・・・確かに・・・」
加持「(・・・シンジ君の予言通りだったな。次は参号機か・・・)」
98 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:06:38.13 ID:rK4kExA4o
(参号機起動実験)
リツコ「それでは、参号機の起動実験始めるわよ!」
マヤ「フォースチルドレン、搭乗完了。」
リツコ「では、はじめて。」
マヤ「A10神経接続・・・シンクロ率・・・23%・・・30%・・・35%・・・40.5%・・・エヴァンゲリオン参号機、起動しまs」ビーッビーッ
マヤ「えっ!?爆発!? センパイ!大丈夫ですか!?」
リツコ「・・・ツッ!・・・何とか生きてるわ。ミサトも無事よ。それよりもエヴァは・・・?」
マヤ「エ、エヴァ参号機・・・勝手に動いています! えっ!? パターン青!使徒!?」
青葉「司令!エヴァ参号機が使徒に乗っ取られた模様です!!」
ゲンドウ「・・・現時刻をもって参号機を破棄、第13使徒と認定する。チルドレン全員非常呼集。」
青葉「はいっ!」
99 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:07:17.60 ID:rK4kExA4o
日向「・・・葛城3佐が不在なので、僕から作戦を説明します。敵使徒は松代からまっすぐここを目指している状況です。
弐号機・初号機は、これを迎撃。接近戦で、敵使徒をすみやかに殲滅。零号機は防衛ラインを突破された際に備えて、本部近辺で待機!」
アスカ「使徒って・・・これ参号機じゃないの!?チルドレン乗ってるんじゃないの!?」
日向「・・・その通りだよ」
シンジ「アスカ・・・誰が乗ってるか知らないけど・・・早く倒して救出しよう! それしかないんだ!!」
アスカ「うっ・・・分かったわよ。」
シンジ「行こう! うぉぉぉぉぉぉ!!」
アスカ「ヤァァァァァァ!!」
参号機「・・・!」シュッ バキッ
アスカ「くっ!こいつ・・・強い!」
シンジ「(ここでモタモタしてたら、父さんは必ずダミープラグを使う・・・短期決戦で決めるんだ!!)」
シンジ「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」バキッ!! ドガッ!!
100 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:07:53.94 ID:rK4kExA4o
マヤ「初号機の攻撃、効いています!使徒、倒れました!!」
シンジ「アスカァ!!」
アスカ「やぁぁぁぁ!」シュィィィィィィィィン!!
シンジ「くっ・・・早く! 早くぅぅぅ!!!」
アスカ「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」シュィィィィン・・・パキッ
マヤ「使徒のコア破壊しました。パターン青・・・消滅。」
シンジ「参号機のエントリープラグ抜きます!」バキバキバキッ・・・ズルッ
日向「よくやったシンジ君! 回収班が回収するから、そっと地面に置いてくれ!」
シンジ「はいっ!!」ソッ
シンジ「(誰だかしらないけど・・・無事でいてくれ・・・頼む・・・!)」
アスカ「あっ・・・プラグが開くわよ・・・」
シンジ「・・・!!」
アスカ「えっ・・・!?」
シンジ「そんな・・・バカな・・・・・・なんで・・・」
アスカ「なんで!? なんでジャージが乗ってるのよ!?」
101 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:08:38.40 ID:rK4kExA4o
(翌日)
加持「やあお待たせ。話ってのは・・・昨日の件かい?」
シンジ「・・・察しがいいですね。そうです」
加持「シンジ君の話では・・・前回は鈴原トウジだったが、妹さんの怪我が軽かったから、今回はパイロットが変わるはずだった・・・って事だったな」
シンジ「・・・そうです」
加持「俺も気になって調べた所・・・鈴原サクラは、2週間前に交通事故で入院している事が分かった・・・」
シンジ「ハァ!?」
加持「・・・仕組まれた事故だ。わざと車で轢いて・・・鈴原サクラに重傷を与え・・・兄貴をパイロットにする説得材料に・・・」
シンジ「・・・・・・うっ・・・ぐぅっ・・・」
加持「入院しているという病院を見て来たが・・・もう病室にはいなかった。恐らく・・・もう・・・コアにインストールされて・・・」
シンジ「・・・・・・・・・・・・そんなのって・・・そんなのって・・・ないよ・・・!」ウウッ・・・
加持「・・・・・・・・・こんな事までして・・・人類が生き残る事に・・・何の意味があるのかなァ。」
シンジ「・・・・・・・・・」
加持「・・・種の保存のために・・・最小限の犠牲はやむを得ないとも言えるが・・・・・・いくらなんでも、これはやりきれん・・・。」
シンジ「・・・・・・・・・・・・・・・」
加持「・・・・・・・・・・・・・・・・」
102 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:09:15.93 ID:rK4kExA4o
シンジ「・・・・・・・・・・・・・・・」
加持「・・・・・・・・・・・・・・・・」
シンジ「僕・・・」
加持「ん?」
シンジ「僕・・・この2回目の人生・・・少しでも前回より上手くやろうと思って・・・つらい事や苦しい事もぐっと飲み込んで・・・頑張ってきたつもりです・・・」
加持「シンジ君は良くやってるじゃないか。十分凄い。だが、全てが完璧に思い通りになる・・・というのは思い上がりだな・・・。
この件は、色々な権力を持った大人が・・・それぞれの思惑を持って動いている・・・。シンジ君は、その中ではあくまで駒の一つだ・・・将棋なら歩・・・チェスならポーンさ。」
シンジ「・・・・・・・・・」
加持「どうやったって避けられない運命だって・・・あるのさ。君は最善を尽くした。だが、運命の歯車の力の方が大きかった・・・そういう事じゃないかな?」
シンジ「うっ・・・ううッ!!・・・ぐっ・・・」
加持「男だって・・・泣きたい時は泣けばいいさ・・・」ポンポン
加持「・・・・・・だが・・・変わった運命もあるだろう?」
シンジ「前回は・・・トウジは片足切断の重傷でした・・・一命は何とか取り留めたものの・・・」
加持「今回は・・・重傷ではあるが・・・骨折で済んだじゃないか」
103 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:10:24.11 ID:rK4kExA4o
シンジ「でも!でも、それじゃダメなんです!! トウジがあんなに可愛がっていたサクラちゃんが居なければ・・・鈴原家には・・・結局、暗い物が永遠に残ります!!」
加持「・・・・・・シンジ君はどこまでも優しいな。だが、その優しさが君自身を傷つけ、追い込む事にもなるだろうな・・・。」
シンジ「・・・・・・」
加持「まぁ、出来る限りで最善を尽くそうじゃないか。君が最も避けたいのはサードインパクト・・・だろ? 残りの使徒の情報を教えてくれるかい?」
シンジ「次は・・・第14使徒ゼルエル・・・攻撃力素早さ防御力ともに最強です・・・。
その後、第15使徒アラエル・・・宇宙空間からの精神攻撃でアスカのトラウマがえぐられて、アスカが戦闘不能になります・・・」
加持「アスカのお母さんの件か・・・・・・首吊ってる所を見ちゃぁなぁ・・・かといってコアにインストールされている事も言えないし・・・」
シンジ「第16使徒はアルミサエル・・・DNAのような二重らせん構造の敵で、生体部品への浸食を図ります。前回は綾波ごと零号機が自爆して決着・・・」
加持「いわゆる『二人目の綾波レイ』ってやつか・・・」
シンジ「僕、サードインパクトは綾波が鍵になると思ってるんです」
加持「・・・というと?」
シンジ「二人目の綾波だったら・・・無に還るためにリリスと融合して、サードインパクトの核になったりしないと思うんです・・・」
加持「そういう事か・・・・・・」
シンジ「最後の使徒・・・第17使徒タブリスは、渚カヲル・・・フィフスチルドレンとしてゼーレが送り込んできます」
加持「ん?カヲル? そういえば・・・ひょっとしたら、ドイツで見たかもしれないな・・・」
シンジ「前回は・・・僕と初号機で・・・文字通り、握りつぶしました」
加持「・・・マジかよ」
104 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:11:12.27 ID:rK4kExA4o
シンジ「彼はコミュニケーションが取れるので・・・分かり合えると思ったんですが・・・」
加持「本当につらい思いをしてきたんだなぁ・・・その上、まだ何とかしようと思えるなんて・・・頭が上がらんよ。」
シンジ「そんな・・・僕はただ・・・みんなで幸せになりたくて・・・・・・あとは・・・サードインパクト後の世界なんて・・・二度と見たくないです。」
加持「そうか・・・・・・」
シンジ「第17使徒を倒したタイミングで、ゼーレはサードインパクトを起こすべく手を打ってきます」
加持「何か俺に出来る事はあるかい?」
シンジ「前回の歴史では・・・戦自が侵攻してきて、ネルフ職員が大虐殺されました。ミサトさんも含めて・・・。それを・・・止められませんか?」
加持「わかった。3重スパイの立場をフル活用して、政府と調整を図るよ。出撃命令が出ても・・・侵攻したフリをしてネルフのシェルターで隠れてるように話を持って行く。」
シンジ「その時は・・・ゼーレの送り込んでくるエヴァシリーズを、僕が全力で倒します。これできっと、少しはマシになるんじゃないかと・・・」
加持「よし・・・あと少しだな。これから先も・・・完璧には行かないと思うが・・・着実に、前回よりは良くなってるみたいだから、このままやり遂げよう」
105 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:11:38.95 ID:rK4kExA4o
シンジ「その時には・・・7年前ミサトさんに言えなかった言葉を、何としても伝えてくださいね・・・」
加持「・・・ははは!シンジ君にはかなわないな。あぁ、その時は・・・皆の前でプロポーズしてやるさっ!
まぁ見ててくれよ。無駄死にはしないさ。なんたって、シンジ君のお願いを聞く券使われちゃったからな!」
シンジ「ありがとう・・・ございます・・・」ウルッ
加持「シンジ君・・・さっき俺は、君の事を将棋の歩やチェスのポーンと言ったが・・・」
シンジ「はい・・・」
加持「歩だって・・・成って『金』になれる。ポーンだって・・・好きな駒にプロモーションできる。最弱な駒が、最強の『クイーン』になる事だって出来るんだ。」
シンジ「・・・・・・はい」
加持「このまま一緒に頑張ろう。そうすれば・・・『金』にでも『クイーン』にでも成れるさ。絶対に諦めるんじゃない。」
シンジ「・・・はい!」
106 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:12:14.46 ID:rK4kExA4o
◆第7話
(ゼルエル襲来)
マヤ「パターン青!使徒です!高速で第3新東京市へ向かって進行中!」
ミサト「チルドレンに非常呼集を!」
マヤ「ハイッ!」
ゲンドウ「赤木博士、司令室まで。」
リツコ「・・・?はい」
ミサト「それではみんな揃ったわね!それじゃあ・・・」
リツコ「待って!」
ミサト「な、何よ?」
リツコ「今回の敵はかなり強い事が予想されるわ。碇司令の指示で、秘密兵器を出す事にしたの。」
ミサト「秘密兵器ィ!?」
シンジ「(・・・!)」
リツコ「レイ、まず零号機で出撃して、あの槍を取ってきて頂戴。攻撃はシンジ君でお願い。」
シンジ「(槍・・・やっぱりロンギヌスの槍だ・・・歴史が変わった・・・?)」
107 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:12:42.08 ID:rK4kExA4o
ミサト「ちょっと! 越権行為よ! これは作戦部の仕事ですっ!!」
リツコ「碇司令の命令なの。ごめんなさいね。」
ミサト「ハァ!?」チラッ
ゲンドウ「・・・問題ない」
ミサト「(チッ)・・・分かったわ。まずはレイが秘密兵器の回収。その後シンジ君がフォワードとして出撃。」
レイ「はい、先に行きます」スタスタ
シンジ「(そうか!加持さんが父さん(人類の癌)をうまく言いくるめたんだ!! 何て言ったのか後で聞いておかないとマズイな・・・)」
ミサト「零号機と弐号機は?」
リツコ「離れた所で待機。万が一初号機がやられた場合は、秘密兵器を引き継いで敵を攻撃して頂戴。優先順位はまず弐号機、最後に零号機よ」
アスカ「なによ・・・アタシはシンジの次ィ? ちょっとシンジ!あんたヤラれていいから私に秘密兵器譲りなさいよ!」
108 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:13:13.47 ID:rK4kExA4o
シンジ「えっ」
アスカ「やぁねぇ、冗談よ! いちおう応援してるから、ちゃっちゃと倒してきなさい!」
シンジ「ありがとう、アスカ」ニッコリ
アスカ「まぁ、万が一の時はアタシが引きついで使徒を倒すから、安心して逝っていいわよ?」
シンジ「アスカぁ・・・シャレになってないよぉ・・・」ドヨーン
リツコ「あら・・・今まで『ツン』しかなかったアスカが、微弱な『デレ』も覚えたわ・・・どういう心境の変化かしら?」フフ
ミサト「それでは、エバー初号機と弐号機も出撃準備!」
アスカ・シンジ「ハイッ!」
109 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:14:02.90 ID:rK4kExA4o
(対ゼルエル戦)
ドォォォォォーーーーン!!
マヤ「!?・・・敵、光線のようなもので地面に大穴を開けました・・・あっ! ジオフロントに侵入されました!!」
ミサト「エバー全機、出撃ルート変更。ジオフロントの森で迎え討つわよ。初号機と零・弐号機は少し離して配置するように!」
マヤ「・・・出撃ルート、変更完了!」
ミサト「エバー全機、発進!」
マヤ「発進!」ポチッ
シンジ「(・・・こいつ、強いし早いし・・・短期決戦で決めよう。槍があればATフィールドもコアの防御シールドも怖くないや・・・!)」
ミサト「兵装ビル、攻撃開始!!」
シンジ「(やばいっ!煙にまぎれて攻撃してくる・・・移動しないとっ)」サササッ
ミサト「ちょっと!勝手に動かないでよ!」
ゼルエル「・・・・・」シュッ
110 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:14:43.11 ID:rK4kExA4o
マヤ「敵使徒、光の鞭のようなもので攻撃してきました! 初号機の居た場所をなぞりました!!」
ミサト「・・・ナイス判断よ、シンジ君。」
シンジ「すいません、視界が遮られるので補助攻撃は不要です。僕の判断でやらせてください」
ミサト「分かったわ。頼むわね、シンジ君!」
シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」ダッ
ゼルエル「・・・!」バァァァン!!
マヤ「敵使徒、強いATフィールドを展開!」
シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」シュッ・・・パリィィィン
マヤ「槍、敵のATフィールドを貫通!」
ミサト「何よアレ・・・すごい・・・」
リツコ「・・・さすが秘密兵器だけはあるわね。」
マヤ「あっ!敵使徒、コアを何かでガードしています!」
シンジ「うらああああああああああああああああああ!!!!!」ザクッ
ゼルエル「・・・・・・・!!・・・」
ゼルエル「・・・・・・ 死ーーーん」
111 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:16:04.39 ID:rK4kExA4o
マヤ「パターン青消滅! 敵使徒、完全に沈黙しました!!」
シンジ「ハァッ・・・ハァッ・・・・・・勝った・・・勝ったぁぁぁぁ!!」
レイ「碇君・・・おつかれさま・・・」
アスカ「フン! アタシに回してくれてもよかったのにぃ! まぁ、いちおうおめでとうと言っておくわ・・・。」
ゲンドウ「・・・・・・シンジ、良くやったな」
シンジ「えっ」
一同「えっ」
シンジ「えっ・・・あ、ありがとう、父さん」
ゲンドウ「槍はレイに渡しなさい。レイは元の場所へ格納。赤木博士、後は宜しく。」スタスタ
リツコ「あ・・・はい」
ミサト「・・・・・・なによこれ。珍しい事もあるものねwww」
リツコ「えー・・・コホン。全員に徹底するわ。今回使用した秘密兵器については、極秘とします。とにかく忘れなさい。いいわね?」
一同「あ・・・はい」
アスカ「ハァ!?」
リツコ「・・・たとえ身内でも、話題に出すのは厳禁とします。破った場合は例外なくスパイ罪で裁判なしの実力行使を行います。いいわね、アスカ?皆?」
一同「りょ、了解・・・」
112 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:16:35.16 ID:rK4kExA4o
(翌日)
加持「・・・どうやら最強最速の使徒とやらも、あっさり倒せたようだな。グッジョブだ、シンジ君。」
シンジ「ビックリしましたよ・・・どうしてロンギヌスの槍を? 父さん(人類最凶の癌)をどうやって説得したんですか?」
加持「カンタンだよ・・・『シンジ君から入手した情報ですが』って素直に言ったのさ」
シンジ「えっ」
加持「だが・・・言い方は工夫させてもらった。初号機にはユイさん・・・君のお母さんの魂が溶け込んでるんだろう?」
シンジ「前にご説明したとおりですね」
加持「だから・・・『初号機の中の碇ユイからシンジ君を通じてメッセージがあった』って前提でしゃべったのさw もう効果テキメンだったね。」
シンジ「なるほど・・・そういう言い方をすれば、父さん(エボラ出血熱並)は素直に聞き入れるのか・・・」
加持「リアリティを出すために、『裏死海文書』を独自にユイさんが解読した結果どうのこうの・・・とか、テキトーに言っておいたwww」
シンジ「アハハ!やっぱり加持さんはすごいやぁ!」
加持「なぁに、シンジ君が俺を信じて、全てを正直に話してくれたからこそ、上手い事ダマせたのさ。
自分しか知らないはずの秘密をこの男は知っている・・・何故?という疑問を完璧に満たす答えを用意したのさ。」
シンジ「なるほどなぁ・・・」
113 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:17:20.80 ID:rK4kExA4o
加持「ついでに、ちょっとしたイタズラもしたんだけどなw」
シンジ「何やったんですか・・・?」
加持「『シンジ君への扱いが冷たくて、ユイさんが怒っているようです』ってなwww」ハハハ
シンジ「あっ! それでかぁ、戦闘後に『よくやったな』なんて言って来たのは・・・」
加持「君のお父さんは、案外分かりやすい人なのかもしれないな。だからこそ、表情を常に隠すんだ・・・と、俺は思うね」
シンジ「あぁ、その通りですよ。流石ですねぇ。」
加持「ははは!まぁ、そんな感じだ。碇司令に何か聞かれたら、それとなくはぐらかして、多少ヤキモキさせるんだな、素直に話すとかえって疑われるぞ。これもテクニックの1つだ。
相手に疑念を持たせて・・・すぐにネタバラシするのではなく、相手に解を探させ、相手自身で結論を出させる。人は、自分でたどり着いた結論は、納得できればそのまま信じるものさ。」
シンジ「なるほどなぁ・・・。加持さんみたいな人が、お父さんかお兄さんだったら、僕もっと救われてたかもしれないですねぇ・・・」
加持「ははは、君は葛城の義理の弟なんだろ?じゃあ、その内義理の兄になるさ!」
シンジ「その時は『お義兄さん』と呼ばせてもらいますね!」フフ
加持「ははは! じゃ、俺はこの辺で。最後まで、気を抜くなよ。シンジ君。」
シンジ「はいっ!」ニコニコ
114 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:17:46.72 ID:rK4kExA4o
◆第8話
(アラエル襲来)
マヤ「パターン青!衛星軌道上に使徒です!」
リツコ「モニターに映して」
マヤ「光学望遠・・・最大倍率です」
ミサト「・・・また落ちてくるつもりかしら?」
リツコ「どうかしらね?」
ミサト「そうだ、チルドレンを非常k」
日向「連絡完了しました。全員こちらに向かっています!」
115 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:18:12.14 ID:rK4kExA4o
ミサト「やるじゃなぁい、日向クン♪」
日向「もう葛城さんとは・・・何度も死線を潜り抜けて来ましたから!」ニコッ
ミサト「それもそうねーw で、リツコ、アイツの攻撃どうしよっか?」
リツコ「落ちてくるようならまた受け止めればいいけど・・・そうじゃなかった場合の攻撃手段が限られるわね・・・」
日向「(軽く流された・・・)」ラーラルー--
ミサト「この間の秘密兵器・・・ブン投げたらだめ?」ボソッ
リツコ「・・・・・・司令に聞いてくるわ」
116 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:18:46.83 ID:rK4kExA4o
ミサト「みんな揃ったわね! 敵は衛星軌道上に居るわ。今の所なんの攻撃もしてこないの。」
アスカ「また手で受け止める?」
ミサト「落ちてくるようならそれもアリね。」
アスカ「どうやって攻撃するの?エヴァでも宇宙は無理じゃない? 全力でジャンプすれば届くのかもしれないけど、帰ってこれないわね。」
ミサト「そのことなんだけど・・・まずは初号機を出して様子見しようと思うの」
シンジ「・・・いいですよ。僕、やります!」
ミサト「ごめんなさいね・・・。 それで、敵の出方を見て・・・状況によっては前回の秘密兵器で攻撃するわ。この場合はレイが投擲(とうてき)を担当よ。」
レイ「・・・はい」
アスカ「ちょっとミサト!私の出番は??」
ミサト「あっ・・・ごみん! 言い忘れてたけど、アスカのエントリープラグが不調で、現在整備中よ。直るまで1~2時間らしいわ」
◆第6話
(ネルフにて)
リツコ「えっ!?アメリカの第二支部が消滅!?」
マヤ「先ほど突然連絡不能になりました!唯一の情報は衛星画像のみです!」
リツコ「確か今日はS2機関の搭載実験の日だったはず・・・」
マヤ「映像来ました。再生します!」
リツコ「文字通り・・・消滅・・・ね」
マヤ「すごいですね・・・でも・・・支部には2000人近い職員が・・・」ウッ
リツコ「マヤ・・・余計な事を考えるのはおよしなさい・・・誰も止められなかった事よ。
それに、私達の協力もあまり仰がず、アメリカが独断専行で事を急いだせいでもあるわね。」
マヤ「はい・・・確かに・・・」
加持「(・・・シンジ君の予言通りだったな。次は参号機か・・・)」
98 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:06:38.13 ID:rK4kExA4o
(参号機起動実験)
リツコ「それでは、参号機の起動実験始めるわよ!」
マヤ「フォースチルドレン、搭乗完了。」
リツコ「では、はじめて。」
マヤ「A10神経接続・・・シンクロ率・・・23%・・・30%・・・35%・・・40.5%・・・エヴァンゲリオン参号機、起動しまs」ビーッビーッ
マヤ「えっ!?爆発!? センパイ!大丈夫ですか!?」
リツコ「・・・ツッ!・・・何とか生きてるわ。ミサトも無事よ。それよりもエヴァは・・・?」
マヤ「エ、エヴァ参号機・・・勝手に動いています! えっ!? パターン青!使徒!?」
青葉「司令!エヴァ参号機が使徒に乗っ取られた模様です!!」
ゲンドウ「・・・現時刻をもって参号機を破棄、第13使徒と認定する。チルドレン全員非常呼集。」
青葉「はいっ!」
99 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:07:17.60 ID:rK4kExA4o
日向「・・・葛城3佐が不在なので、僕から作戦を説明します。敵使徒は松代からまっすぐここを目指している状況です。
弐号機・初号機は、これを迎撃。接近戦で、敵使徒をすみやかに殲滅。零号機は防衛ラインを突破された際に備えて、本部近辺で待機!」
アスカ「使徒って・・・これ参号機じゃないの!?チルドレン乗ってるんじゃないの!?」
日向「・・・その通りだよ」
シンジ「アスカ・・・誰が乗ってるか知らないけど・・・早く倒して救出しよう! それしかないんだ!!」
アスカ「うっ・・・分かったわよ。」
シンジ「行こう! うぉぉぉぉぉぉ!!」
アスカ「ヤァァァァァァ!!」
参号機「・・・!」シュッ バキッ
アスカ「くっ!こいつ・・・強い!」
シンジ「(ここでモタモタしてたら、父さんは必ずダミープラグを使う・・・短期決戦で決めるんだ!!)」
シンジ「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」バキッ!! ドガッ!!
100 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:07:53.94 ID:rK4kExA4o
マヤ「初号機の攻撃、効いています!使徒、倒れました!!」
シンジ「アスカァ!!」
アスカ「やぁぁぁぁ!」シュィィィィィィィィン!!
シンジ「くっ・・・早く! 早くぅぅぅ!!!」
アスカ「やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」シュィィィィン・・・パキッ
マヤ「使徒のコア破壊しました。パターン青・・・消滅。」
シンジ「参号機のエントリープラグ抜きます!」バキバキバキッ・・・ズルッ
日向「よくやったシンジ君! 回収班が回収するから、そっと地面に置いてくれ!」
シンジ「はいっ!!」ソッ
シンジ「(誰だかしらないけど・・・無事でいてくれ・・・頼む・・・!)」
アスカ「あっ・・・プラグが開くわよ・・・」
シンジ「・・・!!」
アスカ「えっ・・・!?」
シンジ「そんな・・・バカな・・・・・・なんで・・・」
アスカ「なんで!? なんでジャージが乗ってるのよ!?」
101 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:08:38.40 ID:rK4kExA4o
(翌日)
加持「やあお待たせ。話ってのは・・・昨日の件かい?」
シンジ「・・・察しがいいですね。そうです」
加持「シンジ君の話では・・・前回は鈴原トウジだったが、妹さんの怪我が軽かったから、今回はパイロットが変わるはずだった・・・って事だったな」
シンジ「・・・そうです」
加持「俺も気になって調べた所・・・鈴原サクラは、2週間前に交通事故で入院している事が分かった・・・」
シンジ「ハァ!?」
加持「・・・仕組まれた事故だ。わざと車で轢いて・・・鈴原サクラに重傷を与え・・・兄貴をパイロットにする説得材料に・・・」
シンジ「・・・・・・うっ・・・ぐぅっ・・・」
加持「入院しているという病院を見て来たが・・・もう病室にはいなかった。恐らく・・・もう・・・コアにインストールされて・・・」
シンジ「・・・・・・・・・・・・そんなのって・・・そんなのって・・・ないよ・・・!」ウウッ・・・
加持「・・・・・・・・・こんな事までして・・・人類が生き残る事に・・・何の意味があるのかなァ。」
シンジ「・・・・・・・・・」
加持「・・・種の保存のために・・・最小限の犠牲はやむを得ないとも言えるが・・・・・・いくらなんでも、これはやりきれん・・・。」
シンジ「・・・・・・・・・・・・・・・」
加持「・・・・・・・・・・・・・・・・」
シンジ「・・・・・・・・・・・・・・・」
加持「・・・・・・・・・・・・・・・・」
シンジ「僕・・・」
加持「ん?」
シンジ「僕・・・この2回目の人生・・・少しでも前回より上手くやろうと思って・・・つらい事や苦しい事もぐっと飲み込んで・・・頑張ってきたつもりです・・・」
加持「シンジ君は良くやってるじゃないか。十分凄い。だが、全てが完璧に思い通りになる・・・というのは思い上がりだな・・・。
この件は、色々な権力を持った大人が・・・それぞれの思惑を持って動いている・・・。シンジ君は、その中ではあくまで駒の一つだ・・・将棋なら歩・・・チェスならポーンさ。」
シンジ「・・・・・・・・・」
加持「どうやったって避けられない運命だって・・・あるのさ。君は最善を尽くした。だが、運命の歯車の力の方が大きかった・・・そういう事じゃないかな?」
シンジ「うっ・・・ううッ!!・・・ぐっ・・・」
加持「男だって・・・泣きたい時は泣けばいいさ・・・」ポンポン
加持「・・・・・・だが・・・変わった運命もあるだろう?」
シンジ「前回は・・・トウジは片足切断の重傷でした・・・一命は何とか取り留めたものの・・・」
加持「今回は・・・重傷ではあるが・・・骨折で済んだじゃないか」
103 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:10:24.11 ID:rK4kExA4o
シンジ「でも!でも、それじゃダメなんです!! トウジがあんなに可愛がっていたサクラちゃんが居なければ・・・鈴原家には・・・結局、暗い物が永遠に残ります!!」
加持「・・・・・・シンジ君はどこまでも優しいな。だが、その優しさが君自身を傷つけ、追い込む事にもなるだろうな・・・。」
シンジ「・・・・・・」
加持「まぁ、出来る限りで最善を尽くそうじゃないか。君が最も避けたいのはサードインパクト・・・だろ? 残りの使徒の情報を教えてくれるかい?」
シンジ「次は・・・第14使徒ゼルエル・・・攻撃力素早さ防御力ともに最強です・・・。
その後、第15使徒アラエル・・・宇宙空間からの精神攻撃でアスカのトラウマがえぐられて、アスカが戦闘不能になります・・・」
加持「アスカのお母さんの件か・・・・・・首吊ってる所を見ちゃぁなぁ・・・かといってコアにインストールされている事も言えないし・・・」
シンジ「第16使徒はアルミサエル・・・DNAのような二重らせん構造の敵で、生体部品への浸食を図ります。前回は綾波ごと零号機が自爆して決着・・・」
加持「いわゆる『二人目の綾波レイ』ってやつか・・・」
シンジ「僕、サードインパクトは綾波が鍵になると思ってるんです」
加持「・・・というと?」
シンジ「二人目の綾波だったら・・・無に還るためにリリスと融合して、サードインパクトの核になったりしないと思うんです・・・」
加持「そういう事か・・・・・・」
シンジ「最後の使徒・・・第17使徒タブリスは、渚カヲル・・・フィフスチルドレンとしてゼーレが送り込んできます」
加持「ん?カヲル? そういえば・・・ひょっとしたら、ドイツで見たかもしれないな・・・」
シンジ「前回は・・・僕と初号機で・・・文字通り、握りつぶしました」
加持「・・・マジかよ」
104 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:11:12.27 ID:rK4kExA4o
シンジ「彼はコミュニケーションが取れるので・・・分かり合えると思ったんですが・・・」
加持「本当につらい思いをしてきたんだなぁ・・・その上、まだ何とかしようと思えるなんて・・・頭が上がらんよ。」
シンジ「そんな・・・僕はただ・・・みんなで幸せになりたくて・・・・・・あとは・・・サードインパクト後の世界なんて・・・二度と見たくないです。」
加持「そうか・・・・・・」
シンジ「第17使徒を倒したタイミングで、ゼーレはサードインパクトを起こすべく手を打ってきます」
加持「何か俺に出来る事はあるかい?」
シンジ「前回の歴史では・・・戦自が侵攻してきて、ネルフ職員が大虐殺されました。ミサトさんも含めて・・・。それを・・・止められませんか?」
加持「わかった。3重スパイの立場をフル活用して、政府と調整を図るよ。出撃命令が出ても・・・侵攻したフリをしてネルフのシェルターで隠れてるように話を持って行く。」
シンジ「その時は・・・ゼーレの送り込んでくるエヴァシリーズを、僕が全力で倒します。これできっと、少しはマシになるんじゃないかと・・・」
加持「よし・・・あと少しだな。これから先も・・・完璧には行かないと思うが・・・着実に、前回よりは良くなってるみたいだから、このままやり遂げよう」
105 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:11:38.95 ID:rK4kExA4o
シンジ「その時には・・・7年前ミサトさんに言えなかった言葉を、何としても伝えてくださいね・・・」
加持「・・・ははは!シンジ君にはかなわないな。あぁ、その時は・・・皆の前でプロポーズしてやるさっ!
まぁ見ててくれよ。無駄死にはしないさ。なんたって、シンジ君のお願いを聞く券使われちゃったからな!」
シンジ「ありがとう・・・ございます・・・」ウルッ
加持「シンジ君・・・さっき俺は、君の事を将棋の歩やチェスのポーンと言ったが・・・」
シンジ「はい・・・」
加持「歩だって・・・成って『金』になれる。ポーンだって・・・好きな駒にプロモーションできる。最弱な駒が、最強の『クイーン』になる事だって出来るんだ。」
シンジ「・・・・・・はい」
加持「このまま一緒に頑張ろう。そうすれば・・・『金』にでも『クイーン』にでも成れるさ。絶対に諦めるんじゃない。」
シンジ「・・・はい!」
106 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:12:14.46 ID:rK4kExA4o
◆第7話
(ゼルエル襲来)
マヤ「パターン青!使徒です!高速で第3新東京市へ向かって進行中!」
ミサト「チルドレンに非常呼集を!」
マヤ「ハイッ!」
ゲンドウ「赤木博士、司令室まで。」
リツコ「・・・?はい」
ミサト「それではみんな揃ったわね!それじゃあ・・・」
リツコ「待って!」
ミサト「な、何よ?」
リツコ「今回の敵はかなり強い事が予想されるわ。碇司令の指示で、秘密兵器を出す事にしたの。」
ミサト「秘密兵器ィ!?」
シンジ「(・・・!)」
リツコ「レイ、まず零号機で出撃して、あの槍を取ってきて頂戴。攻撃はシンジ君でお願い。」
シンジ「(槍・・・やっぱりロンギヌスの槍だ・・・歴史が変わった・・・?)」
107 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:12:42.08 ID:rK4kExA4o
ミサト「ちょっと! 越権行為よ! これは作戦部の仕事ですっ!!」
リツコ「碇司令の命令なの。ごめんなさいね。」
ミサト「ハァ!?」チラッ
ゲンドウ「・・・問題ない」
ミサト「(チッ)・・・分かったわ。まずはレイが秘密兵器の回収。その後シンジ君がフォワードとして出撃。」
レイ「はい、先に行きます」スタスタ
シンジ「(そうか!加持さんが父さん(人類の癌)をうまく言いくるめたんだ!! 何て言ったのか後で聞いておかないとマズイな・・・)」
ミサト「零号機と弐号機は?」
リツコ「離れた所で待機。万が一初号機がやられた場合は、秘密兵器を引き継いで敵を攻撃して頂戴。優先順位はまず弐号機、最後に零号機よ」
アスカ「なによ・・・アタシはシンジの次ィ? ちょっとシンジ!あんたヤラれていいから私に秘密兵器譲りなさいよ!」
108 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:13:13.47 ID:rK4kExA4o
シンジ「えっ」
アスカ「やぁねぇ、冗談よ! いちおう応援してるから、ちゃっちゃと倒してきなさい!」
シンジ「ありがとう、アスカ」ニッコリ
アスカ「まぁ、万が一の時はアタシが引きついで使徒を倒すから、安心して逝っていいわよ?」
シンジ「アスカぁ・・・シャレになってないよぉ・・・」ドヨーン
リツコ「あら・・・今まで『ツン』しかなかったアスカが、微弱な『デレ』も覚えたわ・・・どういう心境の変化かしら?」フフ
ミサト「それでは、エバー初号機と弐号機も出撃準備!」
アスカ・シンジ「ハイッ!」
109 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:14:02.90 ID:rK4kExA4o
(対ゼルエル戦)
ドォォォォォーーーーン!!
マヤ「!?・・・敵、光線のようなもので地面に大穴を開けました・・・あっ! ジオフロントに侵入されました!!」
ミサト「エバー全機、出撃ルート変更。ジオフロントの森で迎え討つわよ。初号機と零・弐号機は少し離して配置するように!」
マヤ「・・・出撃ルート、変更完了!」
ミサト「エバー全機、発進!」
マヤ「発進!」ポチッ
シンジ「(・・・こいつ、強いし早いし・・・短期決戦で決めよう。槍があればATフィールドもコアの防御シールドも怖くないや・・・!)」
ミサト「兵装ビル、攻撃開始!!」
シンジ「(やばいっ!煙にまぎれて攻撃してくる・・・移動しないとっ)」サササッ
ミサト「ちょっと!勝手に動かないでよ!」
ゼルエル「・・・・・」シュッ
110 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:14:43.11 ID:rK4kExA4o
マヤ「敵使徒、光の鞭のようなもので攻撃してきました! 初号機の居た場所をなぞりました!!」
ミサト「・・・ナイス判断よ、シンジ君。」
シンジ「すいません、視界が遮られるので補助攻撃は不要です。僕の判断でやらせてください」
ミサト「分かったわ。頼むわね、シンジ君!」
シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」ダッ
ゼルエル「・・・!」バァァァン!!
マヤ「敵使徒、強いATフィールドを展開!」
シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」シュッ・・・パリィィィン
マヤ「槍、敵のATフィールドを貫通!」
ミサト「何よアレ・・・すごい・・・」
リツコ「・・・さすが秘密兵器だけはあるわね。」
マヤ「あっ!敵使徒、コアを何かでガードしています!」
シンジ「うらああああああああああああああああああ!!!!!」ザクッ
ゼルエル「・・・・・・・!!・・・」
ゼルエル「・・・・・・ 死ーーーん」
111 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:16:04.39 ID:rK4kExA4o
マヤ「パターン青消滅! 敵使徒、完全に沈黙しました!!」
シンジ「ハァッ・・・ハァッ・・・・・・勝った・・・勝ったぁぁぁぁ!!」
レイ「碇君・・・おつかれさま・・・」
アスカ「フン! アタシに回してくれてもよかったのにぃ! まぁ、いちおうおめでとうと言っておくわ・・・。」
ゲンドウ「・・・・・・シンジ、良くやったな」
シンジ「えっ」
一同「えっ」
シンジ「えっ・・・あ、ありがとう、父さん」
ゲンドウ「槍はレイに渡しなさい。レイは元の場所へ格納。赤木博士、後は宜しく。」スタスタ
リツコ「あ・・・はい」
ミサト「・・・・・・なによこれ。珍しい事もあるものねwww」
リツコ「えー・・・コホン。全員に徹底するわ。今回使用した秘密兵器については、極秘とします。とにかく忘れなさい。いいわね?」
一同「あ・・・はい」
アスカ「ハァ!?」
リツコ「・・・たとえ身内でも、話題に出すのは厳禁とします。破った場合は例外なくスパイ罪で裁判なしの実力行使を行います。いいわね、アスカ?皆?」
一同「りょ、了解・・・」
112 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:16:35.16 ID:rK4kExA4o
(翌日)
加持「・・・どうやら最強最速の使徒とやらも、あっさり倒せたようだな。グッジョブだ、シンジ君。」
シンジ「ビックリしましたよ・・・どうしてロンギヌスの槍を? 父さん(人類最凶の癌)をどうやって説得したんですか?」
加持「カンタンだよ・・・『シンジ君から入手した情報ですが』って素直に言ったのさ」
シンジ「えっ」
加持「だが・・・言い方は工夫させてもらった。初号機にはユイさん・・・君のお母さんの魂が溶け込んでるんだろう?」
シンジ「前にご説明したとおりですね」
加持「だから・・・『初号機の中の碇ユイからシンジ君を通じてメッセージがあった』って前提でしゃべったのさw もう効果テキメンだったね。」
シンジ「なるほど・・・そういう言い方をすれば、父さん(エボラ出血熱並)は素直に聞き入れるのか・・・」
加持「リアリティを出すために、『裏死海文書』を独自にユイさんが解読した結果どうのこうの・・・とか、テキトーに言っておいたwww」
シンジ「アハハ!やっぱり加持さんはすごいやぁ!」
加持「なぁに、シンジ君が俺を信じて、全てを正直に話してくれたからこそ、上手い事ダマせたのさ。
自分しか知らないはずの秘密をこの男は知っている・・・何故?という疑問を完璧に満たす答えを用意したのさ。」
シンジ「なるほどなぁ・・・」
113 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:17:20.80 ID:rK4kExA4o
加持「ついでに、ちょっとしたイタズラもしたんだけどなw」
シンジ「何やったんですか・・・?」
加持「『シンジ君への扱いが冷たくて、ユイさんが怒っているようです』ってなwww」ハハハ
シンジ「あっ! それでかぁ、戦闘後に『よくやったな』なんて言って来たのは・・・」
加持「君のお父さんは、案外分かりやすい人なのかもしれないな。だからこそ、表情を常に隠すんだ・・・と、俺は思うね」
シンジ「あぁ、その通りですよ。流石ですねぇ。」
加持「ははは!まぁ、そんな感じだ。碇司令に何か聞かれたら、それとなくはぐらかして、多少ヤキモキさせるんだな、素直に話すとかえって疑われるぞ。これもテクニックの1つだ。
相手に疑念を持たせて・・・すぐにネタバラシするのではなく、相手に解を探させ、相手自身で結論を出させる。人は、自分でたどり着いた結論は、納得できればそのまま信じるものさ。」
シンジ「なるほどなぁ・・・。加持さんみたいな人が、お父さんかお兄さんだったら、僕もっと救われてたかもしれないですねぇ・・・」
加持「ははは、君は葛城の義理の弟なんだろ?じゃあ、その内義理の兄になるさ!」
シンジ「その時は『お義兄さん』と呼ばせてもらいますね!」フフ
加持「ははは! じゃ、俺はこの辺で。最後まで、気を抜くなよ。シンジ君。」
シンジ「はいっ!」ニコニコ
114 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:17:46.72 ID:rK4kExA4o
◆第8話
(アラエル襲来)
マヤ「パターン青!衛星軌道上に使徒です!」
リツコ「モニターに映して」
マヤ「光学望遠・・・最大倍率です」
ミサト「・・・また落ちてくるつもりかしら?」
リツコ「どうかしらね?」
ミサト「そうだ、チルドレンを非常k」
日向「連絡完了しました。全員こちらに向かっています!」
115 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:18:12.14 ID:rK4kExA4o
ミサト「やるじゃなぁい、日向クン♪」
日向「もう葛城さんとは・・・何度も死線を潜り抜けて来ましたから!」ニコッ
ミサト「それもそうねーw で、リツコ、アイツの攻撃どうしよっか?」
リツコ「落ちてくるようならまた受け止めればいいけど・・・そうじゃなかった場合の攻撃手段が限られるわね・・・」
日向「(軽く流された・・・)」ラーラルー--
ミサト「この間の秘密兵器・・・ブン投げたらだめ?」ボソッ
リツコ「・・・・・・司令に聞いてくるわ」
116 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:18:46.83 ID:rK4kExA4o
ミサト「みんな揃ったわね! 敵は衛星軌道上に居るわ。今の所なんの攻撃もしてこないの。」
アスカ「また手で受け止める?」
ミサト「落ちてくるようならそれもアリね。」
アスカ「どうやって攻撃するの?エヴァでも宇宙は無理じゃない? 全力でジャンプすれば届くのかもしれないけど、帰ってこれないわね。」
ミサト「そのことなんだけど・・・まずは初号機を出して様子見しようと思うの」
シンジ「・・・いいですよ。僕、やります!」
ミサト「ごめんなさいね・・・。 それで、敵の出方を見て・・・状況によっては前回の秘密兵器で攻撃するわ。この場合はレイが投擲(とうてき)を担当よ。」
レイ「・・・はい」
アスカ「ちょっとミサト!私の出番は??」
ミサト「あっ・・・ごみん! 言い忘れてたけど、アスカのエントリープラグが不調で、現在整備中よ。直るまで1~2時間らしいわ」
シンジ「こうなったら、開き直ってやる・・・w」
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