シンジ「こうなったら、開き直ってやる・・・w」
Part29
Part1<<
Part25
Part26
Part27
Part28
Part29
Part30
Part31
Part32
Part33
>>Part43
評価する!(1086)
エヴァンゲリオンSS集一覧に戻る
評価する!(1086)
エヴァンゲリオンSS集一覧に戻る
79 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:53:13.18 ID:rK4kExA4o
(イスラフェル来襲、初戦敗退後)
マヤ「・・・以上が今回の使徒戦のあらましです。当件に関するE計画責任者のコメント」
リツコ「無様ね」
冬月「・・・君達の使命は何かね?」
アスカ「エヴァを操縦する事!」
冬月「違う!使徒に勝つ事だ!!」
アスカ「ひっ」
冬月「・・・もういい。」
シンジ「(・・・前回よりはダメージとか被害を抑えたけど・・・何だかなぁ)」ハァ
80 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:54:08.96 ID:rK4kExA4o
(ユニゾン訓練)
シンジ「ただいまー と言っても誰も居な・・・・・・いや、やっぱり居た・・・」
アスカ「あら? アンタまだこの家に居たの? アンタはお払い箱! ミサトは私と暮らすの!」
シンジ「ねえアスカー、この荷物はなにかなー? まさか引っ越してきたのかなー?(棒)」
アスカ「そうよ!文句ある? アンタの荷物は部屋の外に出しておいたから。早く持って行ってね♪」
ミサト「違うわアスカ。アナタとシンジ君、この家で一緒に暮らしてもらうわ!」
アスカ「はぁ!?」
ミサト「これはれっきとした作戦なの。説明するわ・・・」
ミサト「・・・というわけで、エバー2体によるコアの同時破壊。これしか無いわ。」
アスカ「 」パクパク
シンジ「こうなったら、やるしかないよ。頑張ろう、アスカ?」
アスカ「・・・しょうがないわねぇ」
シンジ「念のため言っておくけど・・・この家、僕が居ないと1週間・・・いや、3日間でゴミ屋敷になるからね・・・」ニヤリ
アスカ「げっ・・・まじ!?」
ミサト「やぁねぇ、流石にゴミ屋敷はないわよぉ!」フフフ
シンジ「・・・・・・」ジトー
ミサト「うっ・・・ゴメンナサイ・・・この家がピカピカなのは、全てシンジ様のお陰でございます・・・」ペコリ
アスカ「・・・情けない大人ねぇ」
81 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:55:04.58 ID:rK4kExA4o
X箱「ブーッ!!」
ミサト「ちょっと、またなの!?さっきから何度もダメになってるじゃない!」
アスカ「でもコイツが・・・」
ミサト「デモもストもありません。」
アスカ「うわっ! 古っ!! デモもストもだって! そんなの死語よ死語。オバサンはやぁねぇ・・・」
ミサト「あんですってぇ~!?」
シンジ「すいません。僕がトロトロしてるから悪いんです。」
アスカ「その通りよ! 自覚してるなら直しなさい!」
ミサト「アスカッ! これは正確に踊るんじゃなくて、二人の動きを合わせる訓練よ! そういう意味ではアナタの方が0点よ!」
アスカ「ハァッ!?・・・もういい。もうやってらんない。 ミサトの年増! イヤミ! お局!!」ダッ
ミサト「アスカ・・・・・・#」ピクピク
シンジ「ミサトさん、僕が話してみます。僕にやらせてください」
ミサト「・・・ごみんね。お願い出来るかな。」
シンジ「はいっ!」ダッ
シンジ「(・・・ふふっ、やっぱりコンビニに居た居た。)」ガーッ
シンジ「アスカ・・・」
アスカ「何も言わないで! ・・・分かってるわ。エヴァに乗るしかないのよ、私は・・・」
シンジ「ジュース・・・おごるよ。ちょっとお話しない?」
アスカ「・・・・・・・・・・・・」コクリ
82 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:55:45.41 ID:rK4kExA4o
シンジ「・・・・・・・・・」
アスカ「・・・・・・・・・」
シンジ「・・・・・・・・・」
アスカ「・・・・・・・・・」
シンジ「さっきの・・・」
アスカ「えっ?」
シンジ「『エヴァに乗るしかない』・・・って、ちょっと寂しすぎるよ・・・」
アスカ「アンタに関係ないじゃない」
シンジ「関係あるッ!!」
アスカ「ひっ」ビクッ
シンジ「アスカは・・・アスカは僕の大切な・・・」
アスカ「えっ///」
シンジ「僕の大切な同僚だからッ!!」
アスカ「・・・あっそ」
83 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:56:35.56 ID:rK4kExA4o
シンジ「これは、あくまで例えばの話だけど・・・」
アスカ「何よ」
シンジ「使徒を倒し切ったら・・・エヴァって戦争の火種になるし、多分なくなっちゃうと思うんだ・・・」
アスカ「えっ」
シンジ「僕の勝手な想像。でも、聞いて? 想像してみて。エヴァが無くなったら・・・アスカの存在意義は? アスカは何のために生まれてきたの・・・?」
アスカ「それは・・・でも、今の私には・・・これしかないの・・・!」
シンジ「ねぇ、普通の14歳はさ、中学2年生・・・まだ将来なんて決まってないのが9割以上だよ・・・」
アスカ「・・・・・・」
シンジ「それに、エヴァってチルドレン・・・子供しか乗れないんじゃないの?大人になったらどうするの?(本当は乗れちゃうんだけどねぇ)」
アスカ「でも・・・・・・」
シンジ「例えばさ、アスカはスタイルもいいし、すごい美人さんなんだから・・・女優さんとかモデルさんになれば大人気じゃないの?(性格を除けばね・・・)」
アスカ「ハァ!?」
シンジ「考えてもごらんよ。何万・・・何十万という男が、アスカの美貌にひれ伏すんだよ・・・?」
アスカ「・・・なにそれ楽しそう・・・ でも、今の私には・・・これしか・・・」
シンジ「そうやって、自分に言い聞かせて、エヴァしか無いって思いこんでるアスカ・・・なんていうか、余裕がないよね」
アスカ「何ですって!?」
84 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:57:19.08 ID:rK4kExA4o
シンジ「ねぇ、アスカはエリートなんだよね?」
アスカ「そうよ!!」
シンジ「本物のエリートは・・・もっと余裕があるもんだと思うんだよね。シンクロ率の数字の大小を一々気にしたり・・・自分ひとりで突っ走ろうとするのは3流だと思うんだ。
リツコさんとかマヤさん見てみなよ。あの若さであの地位と実力・・・ああいうのが本物のエリートだと思うんだけど、独りで突っ走ってるように見えるかな?能力を鼻にかけてる?」
アスカ「ぐっ・・・」
シンジ「本物のエリートは・・・目的達成の為に、最小限の手間で最大限の成果が出せる人・・・圧倒的に他者との実力差を出せる人・・・
そして、必要なら他人に合わせたり、力を分けてあげたり、場合によっては、上手に使ったり出来る人・・・だと思うんだ・・・。」
シンジ「アスカの目的がエヴァの操縦になってる時点で・・・なんか違うと思う。目的は、使徒を倒して人類を救う事。エヴァの操縦は単なる手段。
学生時代にテストの点が幾ら良くても、大学で研究して新しい成果を何にも出せなかったり、就職して仕事が何も出来ない人と同じじゃない?」
アスカ「うっ・・・」
シンジ「僕は、アスカに『本物の』エリートになってほしい・・・な。 力不足な後輩で申し訳ないけど・・・アスカが本当のエリートなら、ヘタクソな僕を助けてよ。」
アスカ「・・・・・・・・・・・・・・・」
シンジ「・・・・・・・・・・・・・・・」
アスカ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゴメン」
シンジ「・・・・・・・・・ありがとう」ニッコリ
アスカ「・・・・・・・・・」
シンジ「・・・・・・・・・帰ろっか」
アスカ「・・・・・・」コクリ
85 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:57:54.80 ID:rK4kExA4o
シンジ「・・・そうだ、晩御飯何がいい? お詫びに好きな物作るよ。」
アスカ「ハンバーグ!」
シンジ「おっけーおっけー、とろけるチーズも入れるし、エビフライも添えるからね」
アスカ「・・・ケチャップ炒めのスパゲティは要らないからね!」
シンジ「なんだぁ。アスカはナポリタンの良さが分からないのかぁ。残念だなぁ」
アスカ「あんなの日本の魔改造! 悪い癖よ!!」
シンジ「ふふっ・・・家でスパゲティ作る時は、配慮するからさ。」
アスカ「わかれば宜しい! あっ・・・」
シンジ「・・・どうしたの?」
アスカ「ミサトを・・・オバサン呼ばわりしちゃった・・・」
シンジ「・・・お詫びに『えびちゅ』のロング缶でも買っていく?」
アスカ「・・・そうする」
シンジ「僕が立て替えておくよ! 家出てくるときに財布持ってきて良かったなぁ。」
アスカ「アンタ・・・実は頼りになるのね・・・」
シンジ「そう?ありがとう! 可愛い女の子に頼られると、男としてはすごく嬉しいな」ニッコリ
アスカ「アンタ・・・・・・バカ・・・///」
86 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:58:22.64 ID:rK4kExA4o
(イスラフェル殲滅後)
アスカ「引き続きここに住むわ!よろしくね、シンジ!」ニコッ
シンジ「う、うん・・・ (やっぱりか・・・)」ヒクヒク
シンジ「(うっ・・・また・・・胃が・・・)」ズキズキ・・・ズキズキ・・・
87 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:59:00.35 ID:rK4kExA4o
◆第5話
シンジ「あれから・・・なんかあっという間だったなぁ・・・」ボーッ
シンジ「サンダルフォン・・・まぁ前回とほぼ一緒の展開で無難に倒したからいいや・・・温泉も入れたし」
シンジ「マトリエル・・・相変わらず雑魚だったな・・・楽勝すぎて怖い」
シンジ「サハクィエル・・・前回よりもシンクロ率高いし、強いATフィールド出せたから、僕的には安定感あったなぁ」
シンジ「イロウルはリツコさんの手柄・・・前回は何があったのかも分からなかったけど・・・今回は安心してプラグの中で寝ちゃってたな・・・」ハハハ
シンジ「・・・途中、胃潰瘍で血を吐いて・・・胃カメラ飲んだ事もあったけど・・・僕は何とか元気です・・・」グスッ
シンジ「・・・使徒戦も後半戦・・・ここから先は、歴史を変えて行かないと犠牲が大きくなってくるから・・・僕が、より上手くやらないと・・・・・・」
シンジ「でもなぁ、真実を話さないとそろそろ厳しいけど・・・どうせ信じてもらえないし・・・父さんに聞かれたら、下手したら殺されるだろうなぁ・・・」
シンジ「となると・・・まずはタイミングを見て・・・加持さん・・・なんだろうなぁ」
シンジ「スパイやってるのだって、真実が知りたいからみたいだし・・・残念ながら、死んじゃってたからサードインパクトで溶け合えなかったけど・・・」
シンジ「少なくとも、早まった行動はしないだろう。よし、レリエル倒したら加持さんに話してみよう。」
88 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:59:33.46 ID:rK4kExA4o
(レリエル襲来)
マヤ「パターン青!使徒です!」
ミサト「モニターに映して!」
リツコ「球体か・・・面白い模様してるわね」
ミサト「チルドレンに非常呼集かけて!」
日向「はいっ!」
ミサト「・・・という訳で、あのヘンテコ模様の球体が今回の使徒よ」
アスカ「変わった模様してるわねぇ・・・」
マヤ「現状ではあの球体は解析不能と出ています。」
シンジ「あれ?おかしいな・・・」
リツコ「ん?何か気付いた事があるなら言ってみなさい」
シンジ「リツコさん、あの使徒おかしいですよ」
ミサト「シンジ君、どうおかしいかを、具体的に説明してみてくれる? この際何でもいいわ。」
シンジ「あの使徒の影が気になりました。というのも、あそこにライトをつけっぱなしの自動車があるのですが、
影の部分に光が当たっていません。なんかヘンですよ、あの影。」
リツコ「・・・! 本当ね。影の方は気にもとめなかったわ。マヤ、大至急解析して!」
マヤ「はいっ!」
89 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:00:26.56 ID:rK4kExA4o
マヤ「・・・解析結果出ました。ATフィールドはあの影の方に張られている模様。推測ですが、
本体は球体では無く地面の黒い影の方だと思われます!」
ミサト「はぁ!?何よそれ!?!?」
リツコ「・・・なるほどね・・・試しに威力偵察でもしてみたらどう?」
ミサト「そっ、そうね・・・では、自走臼砲をリモートコントロールで近づけて発射!
目標は地面の黒い影と空中の球体と同時攻撃!!」
日向「ハイッ!」
日向「ああっ!攻撃した瞬間、自走臼砲が影に飲み込まれました!」
ミサト「何てヤツなの・・・」
マヤ「MAGIによる解析結果出ました!」
リツコ「なるほど・・・使徒の本体はあの黒い影、直径680mで厚みは3ナノメートル・・・
内向きのATフィールドで支えており、中身は別の空間に繋がっている・・・と。
むしろあの空中の球体が影みたいなもののようね・・・」
ミサト「どうするべきか・・・うーん・・・・・・ あ」
リツコ「なぁに?」
ミサト「本体がATフィールドで支えられているなら、エバーで中和したら速攻で消えちゃうんじゃない?」
リツコ「そうね、それは私も同意見よ・・・やってみる価値、あるんじゃなくて?」
90 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:01:03.90 ID:rK4kExA4o
アスカ「じゃあ私g」
シンジ「いや、僕がやりたい」
アスカ「ちょっと、ジャマしないでよ!」
ミサト「・・・・・・アスカ、今回はシンジ君にフォワードになってもらうわ。」
アスカ「何でよ!」
ミサト「ATフィールドの扱いに関しては・・・シンジ君の方に一日の長があるわ。」
アスカ「・・・それもそうね。わかった。」
シンジ「ありがとう、アスカ」ニッコリ
ミサト「それでは作戦を説明します。まず、エバー初号機が、あの影に向かってATフィールドの中和を図ります。
ダメだった場合は、N2爆雷をあの影に投下して、時限式で一斉点火します。零号機と弐号機は2km手前の地点で待機。いいわね?」
レイ・シンジ・アスカ「了解っ!」
シンジ「(ふふ・・・また一つ、歴史が変わったぞ!)」
ミサト「それでは作戦を開始します。エバー全機、発進!」
日向「エヴァ全機、発進!」
91 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:01:35.65 ID:rK4kExA4o
ミサト「配置についたわね・・・シンジ君、お願い!」
シンジ「はいっ!」
シンジ「・・・じゃあ行くよ! ・・・ATフィールド中和!!」バァァン!!
レリエル「・・・!?」
レリエル「・・
レリエル「
レリエ
レ
マヤ「パターン青消滅!影状の使徒及び球体、消滅しました!」
ミサト「ずいぶんアッサリ片付いたわねーw そんじゃあみんな、帰投して頂戴!」
リツコ「後片付けも要らないから、今回はラクだったわね・・・」
シンジ「(良かったぁ!こいつ、判断を誤ると意外と厄介だからなぁ・・・)」ホッ
92 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:02:05.66 ID:rK4kExA4o
(別の日)
加持「やぁシンジ君。相談って何かな?」
シンジ「加持さんにしか相談できない事があって・・・ミサトさんにもリツコさんにもこういう話はちょっと・・・」
加持「男と男の相談ってヤツかな?」ニヤリ
シンジ「まぁそんな所です・・・」ニコッ
加持「オーケイ、俺の事は兄貴だと思って何でも言ってくれ。葛城はお前の『お姉さん』なんだろ?」ニヤリ
シンジ「ふふっ・・・そうですね・・・」
加持「じゃあ・・・周りに人が居ない場所にでも行こうか?(この辺には盗聴器があるからな・・・)」
シンジ「はいっ!」
加持「・・・で、相談って何だい」
シンジ「今から話す事は・・・荒唐無稽な話だと思いますけど、事実なんです。」
加持「ほう?」
シンジ「僕・・・実は、この人生が2回目なんです」
加持「・・・・・・なかなか面白そうな話じゃないか」
93 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:02:58.15 ID:rK4kExA4o
シンジ「前の人生でサードインパクトが起こって・・・気が付いたらミサトさんと会った日に戻ってました」
加持「何っ!?・・・だが・・・にわかには信じがたいなぁ」
シンジ「加持さんはスパイなんですよね」
加持「・・・葛城に聞いたのか?(まぁ、真実をボヤかすために、内調の方は敢えて『公然の秘密』になるよう、持って行ってるしな・・・知っててもおかしくはない。)」
シンジ「内閣調査室・・・」
加持「(やっぱりか・・・)」
シンジ「そして・・・ゼーレ・・・」
加持「・・・!(何っ!?)」ビクッ
シンジ「でも僕何となく知ってます。3重スパイやってるのは、ミサトさんのためと、プラスして興味本位もあって、要はセカンドインパクトの真実を知りたいんですよね?」
加持「ハハ・・・・・・ハハハッ! こりゃあ、本当に未来から戻って来たのかな?シンジ君は」
シンジ「未来では・・・加持さん、殺されましたよ。ゼーレに」
加持「マジか・・・」
シンジ「ミサトさんのヘコみようといったら・・・見てて本当にツラいくらいでした・・・」
加持「・・・すまん」
シンジ「でも、未来は変えられるんです! 何たって加持さんは、いま生きてるんですから!」ニコッ
加持「・・・そう・・・なのか?」
94 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:03:41.46 ID:rK4kExA4o
シンジ「前回の人生よりも・・・街の被害とか、エヴァの損傷とか・・・少なくなるように、出来る範囲で少しずつ手引きして・・・成果は出ています。
例えば、鈴原トウジ・・僕の同級生・・の妹のサクラちゃん、本来なら怪我してずっと入院の所、もう退院して家に戻ってます。前回と今では・・・確実に色々良くなってます。」
加持「なるほどなぁ・・・でも、それだけじゃ・・・100%は信じられないなぁ」
シンジ「じゃあ、未来に起こる事を教えます。この後、アメリカの第二支部が、S2機関の搭載実験に失敗して消滅します。その後、参号機が日本に輸送されてきます。
松代で起動実験をした所、参号機は使徒に寄生されており、突如暴走をはじめます。パイロットは・・・前回は鈴原トウジでしたけど、今回は変わると思ってます」
加持「・・・えらい具体的だなぁ・・・わかった、そうなるか見て決めるよ。 ・・・ついでと言っては何だが、シンジ君・・・セカンドインパクトの真実・・・まさか知ってるのか?」
シンジ「(ニッコリ)」
加持「頼む、シンジ君!」
シンジ「・・・みなまで言わないでください。そうですね・・・まずは、『黒き月』と『白き月』から説明しましょうか・・・そもそも、今から数十億年前に・・・」
シンジ「・・・で、そんな葛城博士をゼーレと碇ゲンドウが利用して、どかーん! です。これがセカンドインパクトですね・・・。」
加持「・・・そうだったのか・・・ゼーレ・・・碇司令も・・・」
シンジ「ミサトさんの本当のカタキは、ゼーレと碇ゲンドウなんですよね。こんな事、本人には絶対に言えないですけど。」
加持「わかったよ。ありがとう。すぐにスパイを止める訳には行かないが・・・何とかする。」
シンジ「・・・」スッ
加持「ん?この紙切れは・・・」
シンジ「『シンジ君のお願い事を聞く券』・・・です。いま使います。」ニッコリ
加持「フフッ・・・そうだったな・・・」
95 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:04:35.55 ID:rK4kExA4o
シンジ「僕は未来を変えたい。サードインパクトも二度と起こしたくないです。でも、ひとりの力では限界です。
未来を変えるために僕を助けてくださいというのと、加持さんは絶対に死なないでくださいというのが願いです。」
加持「・・・分かったよ。出来る限りの事はやってみる。・・・何か希望はあるかい?」
シンジ「そうですね・・・具体的には、冬月副司令の拉致がゼーレから指示された段階で手を切って身を隠せば、たぶん、加持さんは死なないと思います」
加持「はは・・・見てきたように物を言うね・・・って、見て来たのか・・・」
シンジ「後は・・・第17使徒タブリス・・・フィフスチルドレンとして、渚カヲルがやってきた後・・・約12~13日後ぐらいのタイミングで・・・碇ゲンドウを抹殺・・・してください」
加持「えっ」
シンジ「お話したとおり、碇ゲンドウが生きていると、綾波レイと地下のリリス及びエヴァを使ってサードインパクトが引き起こされてしまいます。殺すならこのタイミングがベストです」
加持「いいのか・・・君のお父さんだろうに・・・」
シンジ「父親らしい事はなにもされた事はありません。単なる遺伝上の父親です。というか、自分の奥さんに逢いたいだけで全人類
巻き添えにする人間なんて・・・ヒトじゃありません。人類の癌です。出来るなら僕が身内として殺したいくらいですが、僕だと多分失敗します。」
加持「そうか・・・」
96 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:05:08.32 ID:rK4kExA4o
シンジ「同じくらいのタイミングで冬月副司令に情報開示し・・・理解してくれるようなら、
碇ゲンドウが不在の事を隠ぺいするのに協力してもらってください。理解しないようなら・・・殺してください。」
加持「簡単に言ってくれるなァ・・・人ひとり殺すのは・・・けっこう大変なんだぞ・・・。後始末も含めてな・・・。」
シンジ「だから加持さんに全てを打ち明けて・・・相談してるんじゃないですか。明るい未来のためには・・・仕方ないんです。」
加持「そうかもしれんな」
シンジ「気を付けてください・・・あいつは加持さんの運んできたアダムを手に移植しています・・・ATフィールドで攻撃防がれたら終わりなので、必ず不意打ちしてください」
加持「はぁ・・・・・・俺はなんつーもんを運んじまったんだろうなぁ・・・」
シンジ「後悔しても遅いですよ。なってしまったものはどうしようもないです。」
加持「はぁ・・・・・・ため息しか出ないよ。」
シンジ「一緒に・・・明るい未来目指して頑張りましょう! ミサトさんとゴールイン出来るといいですね。僕、全力で応援します! では!」タッタッタッ・・・
加持「・・・さて・・・どうするか・・・・・・。これは簡単ではないぞ・・・・・・」グッ
(イスラフェル来襲、初戦敗退後)
マヤ「・・・以上が今回の使徒戦のあらましです。当件に関するE計画責任者のコメント」
リツコ「無様ね」
冬月「・・・君達の使命は何かね?」
アスカ「エヴァを操縦する事!」
冬月「違う!使徒に勝つ事だ!!」
アスカ「ひっ」
冬月「・・・もういい。」
シンジ「(・・・前回よりはダメージとか被害を抑えたけど・・・何だかなぁ)」ハァ
80 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:54:08.96 ID:rK4kExA4o
(ユニゾン訓練)
シンジ「ただいまー と言っても誰も居な・・・・・・いや、やっぱり居た・・・」
アスカ「あら? アンタまだこの家に居たの? アンタはお払い箱! ミサトは私と暮らすの!」
シンジ「ねえアスカー、この荷物はなにかなー? まさか引っ越してきたのかなー?(棒)」
アスカ「そうよ!文句ある? アンタの荷物は部屋の外に出しておいたから。早く持って行ってね♪」
ミサト「違うわアスカ。アナタとシンジ君、この家で一緒に暮らしてもらうわ!」
アスカ「はぁ!?」
ミサト「これはれっきとした作戦なの。説明するわ・・・」
ミサト「・・・というわけで、エバー2体によるコアの同時破壊。これしか無いわ。」
アスカ「 」パクパク
シンジ「こうなったら、やるしかないよ。頑張ろう、アスカ?」
アスカ「・・・しょうがないわねぇ」
シンジ「念のため言っておくけど・・・この家、僕が居ないと1週間・・・いや、3日間でゴミ屋敷になるからね・・・」ニヤリ
アスカ「げっ・・・まじ!?」
ミサト「やぁねぇ、流石にゴミ屋敷はないわよぉ!」フフフ
シンジ「・・・・・・」ジトー
ミサト「うっ・・・ゴメンナサイ・・・この家がピカピカなのは、全てシンジ様のお陰でございます・・・」ペコリ
アスカ「・・・情けない大人ねぇ」
81 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:55:04.58 ID:rK4kExA4o
X箱「ブーッ!!」
ミサト「ちょっと、またなの!?さっきから何度もダメになってるじゃない!」
アスカ「でもコイツが・・・」
ミサト「デモもストもありません。」
アスカ「うわっ! 古っ!! デモもストもだって! そんなの死語よ死語。オバサンはやぁねぇ・・・」
ミサト「あんですってぇ~!?」
シンジ「すいません。僕がトロトロしてるから悪いんです。」
アスカ「その通りよ! 自覚してるなら直しなさい!」
ミサト「アスカッ! これは正確に踊るんじゃなくて、二人の動きを合わせる訓練よ! そういう意味ではアナタの方が0点よ!」
アスカ「ハァッ!?・・・もういい。もうやってらんない。 ミサトの年増! イヤミ! お局!!」ダッ
ミサト「アスカ・・・・・・#」ピクピク
シンジ「ミサトさん、僕が話してみます。僕にやらせてください」
ミサト「・・・ごみんね。お願い出来るかな。」
シンジ「はいっ!」ダッ
シンジ「(・・・ふふっ、やっぱりコンビニに居た居た。)」ガーッ
シンジ「アスカ・・・」
アスカ「何も言わないで! ・・・分かってるわ。エヴァに乗るしかないのよ、私は・・・」
シンジ「ジュース・・・おごるよ。ちょっとお話しない?」
アスカ「・・・・・・・・・・・・」コクリ
82 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:55:45.41 ID:rK4kExA4o
シンジ「・・・・・・・・・」
アスカ「・・・・・・・・・」
シンジ「・・・・・・・・・」
アスカ「・・・・・・・・・」
シンジ「さっきの・・・」
アスカ「えっ?」
シンジ「『エヴァに乗るしかない』・・・って、ちょっと寂しすぎるよ・・・」
アスカ「アンタに関係ないじゃない」
シンジ「関係あるッ!!」
アスカ「ひっ」ビクッ
シンジ「アスカは・・・アスカは僕の大切な・・・」
アスカ「えっ///」
シンジ「僕の大切な同僚だからッ!!」
アスカ「・・・あっそ」
83 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:56:35.56 ID:rK4kExA4o
シンジ「これは、あくまで例えばの話だけど・・・」
アスカ「何よ」
シンジ「使徒を倒し切ったら・・・エヴァって戦争の火種になるし、多分なくなっちゃうと思うんだ・・・」
アスカ「えっ」
シンジ「僕の勝手な想像。でも、聞いて? 想像してみて。エヴァが無くなったら・・・アスカの存在意義は? アスカは何のために生まれてきたの・・・?」
アスカ「それは・・・でも、今の私には・・・これしかないの・・・!」
シンジ「ねぇ、普通の14歳はさ、中学2年生・・・まだ将来なんて決まってないのが9割以上だよ・・・」
アスカ「・・・・・・」
シンジ「それに、エヴァってチルドレン・・・子供しか乗れないんじゃないの?大人になったらどうするの?(本当は乗れちゃうんだけどねぇ)」
アスカ「でも・・・・・・」
シンジ「例えばさ、アスカはスタイルもいいし、すごい美人さんなんだから・・・女優さんとかモデルさんになれば大人気じゃないの?(性格を除けばね・・・)」
アスカ「ハァ!?」
シンジ「考えてもごらんよ。何万・・・何十万という男が、アスカの美貌にひれ伏すんだよ・・・?」
アスカ「・・・なにそれ楽しそう・・・ でも、今の私には・・・これしか・・・」
シンジ「そうやって、自分に言い聞かせて、エヴァしか無いって思いこんでるアスカ・・・なんていうか、余裕がないよね」
アスカ「何ですって!?」
シンジ「ねぇ、アスカはエリートなんだよね?」
アスカ「そうよ!!」
シンジ「本物のエリートは・・・もっと余裕があるもんだと思うんだよね。シンクロ率の数字の大小を一々気にしたり・・・自分ひとりで突っ走ろうとするのは3流だと思うんだ。
リツコさんとかマヤさん見てみなよ。あの若さであの地位と実力・・・ああいうのが本物のエリートだと思うんだけど、独りで突っ走ってるように見えるかな?能力を鼻にかけてる?」
アスカ「ぐっ・・・」
シンジ「本物のエリートは・・・目的達成の為に、最小限の手間で最大限の成果が出せる人・・・圧倒的に他者との実力差を出せる人・・・
そして、必要なら他人に合わせたり、力を分けてあげたり、場合によっては、上手に使ったり出来る人・・・だと思うんだ・・・。」
シンジ「アスカの目的がエヴァの操縦になってる時点で・・・なんか違うと思う。目的は、使徒を倒して人類を救う事。エヴァの操縦は単なる手段。
学生時代にテストの点が幾ら良くても、大学で研究して新しい成果を何にも出せなかったり、就職して仕事が何も出来ない人と同じじゃない?」
アスカ「うっ・・・」
シンジ「僕は、アスカに『本物の』エリートになってほしい・・・な。 力不足な後輩で申し訳ないけど・・・アスカが本当のエリートなら、ヘタクソな僕を助けてよ。」
アスカ「・・・・・・・・・・・・・・・」
シンジ「・・・・・・・・・・・・・・・」
アスカ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゴメン」
シンジ「・・・・・・・・・ありがとう」ニッコリ
アスカ「・・・・・・・・・」
シンジ「・・・・・・・・・帰ろっか」
アスカ「・・・・・・」コクリ
85 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:57:54.80 ID:rK4kExA4o
シンジ「・・・そうだ、晩御飯何がいい? お詫びに好きな物作るよ。」
アスカ「ハンバーグ!」
シンジ「おっけーおっけー、とろけるチーズも入れるし、エビフライも添えるからね」
アスカ「・・・ケチャップ炒めのスパゲティは要らないからね!」
シンジ「なんだぁ。アスカはナポリタンの良さが分からないのかぁ。残念だなぁ」
アスカ「あんなの日本の魔改造! 悪い癖よ!!」
シンジ「ふふっ・・・家でスパゲティ作る時は、配慮するからさ。」
アスカ「わかれば宜しい! あっ・・・」
シンジ「・・・どうしたの?」
アスカ「ミサトを・・・オバサン呼ばわりしちゃった・・・」
シンジ「・・・お詫びに『えびちゅ』のロング缶でも買っていく?」
アスカ「・・・そうする」
シンジ「僕が立て替えておくよ! 家出てくるときに財布持ってきて良かったなぁ。」
アスカ「アンタ・・・実は頼りになるのね・・・」
シンジ「そう?ありがとう! 可愛い女の子に頼られると、男としてはすごく嬉しいな」ニッコリ
アスカ「アンタ・・・・・・バカ・・・///」
86 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:58:22.64 ID:rK4kExA4o
(イスラフェル殲滅後)
アスカ「引き続きここに住むわ!よろしくね、シンジ!」ニコッ
シンジ「う、うん・・・ (やっぱりか・・・)」ヒクヒク
シンジ「(うっ・・・また・・・胃が・・・)」ズキズキ・・・ズキズキ・・・
87 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:59:00.35 ID:rK4kExA4o
◆第5話
シンジ「あれから・・・なんかあっという間だったなぁ・・・」ボーッ
シンジ「サンダルフォン・・・まぁ前回とほぼ一緒の展開で無難に倒したからいいや・・・温泉も入れたし」
シンジ「マトリエル・・・相変わらず雑魚だったな・・・楽勝すぎて怖い」
シンジ「サハクィエル・・・前回よりもシンクロ率高いし、強いATフィールド出せたから、僕的には安定感あったなぁ」
シンジ「イロウルはリツコさんの手柄・・・前回は何があったのかも分からなかったけど・・・今回は安心してプラグの中で寝ちゃってたな・・・」ハハハ
シンジ「・・・途中、胃潰瘍で血を吐いて・・・胃カメラ飲んだ事もあったけど・・・僕は何とか元気です・・・」グスッ
シンジ「・・・使徒戦も後半戦・・・ここから先は、歴史を変えて行かないと犠牲が大きくなってくるから・・・僕が、より上手くやらないと・・・・・・」
シンジ「でもなぁ、真実を話さないとそろそろ厳しいけど・・・どうせ信じてもらえないし・・・父さんに聞かれたら、下手したら殺されるだろうなぁ・・・」
シンジ「となると・・・まずはタイミングを見て・・・加持さん・・・なんだろうなぁ」
シンジ「スパイやってるのだって、真実が知りたいからみたいだし・・・残念ながら、死んじゃってたからサードインパクトで溶け合えなかったけど・・・」
シンジ「少なくとも、早まった行動はしないだろう。よし、レリエル倒したら加持さんに話してみよう。」
88 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:59:33.46 ID:rK4kExA4o
(レリエル襲来)
マヤ「パターン青!使徒です!」
ミサト「モニターに映して!」
リツコ「球体か・・・面白い模様してるわね」
ミサト「チルドレンに非常呼集かけて!」
日向「はいっ!」
ミサト「・・・という訳で、あのヘンテコ模様の球体が今回の使徒よ」
アスカ「変わった模様してるわねぇ・・・」
マヤ「現状ではあの球体は解析不能と出ています。」
シンジ「あれ?おかしいな・・・」
リツコ「ん?何か気付いた事があるなら言ってみなさい」
シンジ「リツコさん、あの使徒おかしいですよ」
ミサト「シンジ君、どうおかしいかを、具体的に説明してみてくれる? この際何でもいいわ。」
シンジ「あの使徒の影が気になりました。というのも、あそこにライトをつけっぱなしの自動車があるのですが、
影の部分に光が当たっていません。なんかヘンですよ、あの影。」
リツコ「・・・! 本当ね。影の方は気にもとめなかったわ。マヤ、大至急解析して!」
マヤ「はいっ!」
89 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:00:26.56 ID:rK4kExA4o
マヤ「・・・解析結果出ました。ATフィールドはあの影の方に張られている模様。推測ですが、
本体は球体では無く地面の黒い影の方だと思われます!」
ミサト「はぁ!?何よそれ!?!?」
リツコ「・・・なるほどね・・・試しに威力偵察でもしてみたらどう?」
ミサト「そっ、そうね・・・では、自走臼砲をリモートコントロールで近づけて発射!
目標は地面の黒い影と空中の球体と同時攻撃!!」
日向「ハイッ!」
日向「ああっ!攻撃した瞬間、自走臼砲が影に飲み込まれました!」
ミサト「何てヤツなの・・・」
マヤ「MAGIによる解析結果出ました!」
リツコ「なるほど・・・使徒の本体はあの黒い影、直径680mで厚みは3ナノメートル・・・
内向きのATフィールドで支えており、中身は別の空間に繋がっている・・・と。
むしろあの空中の球体が影みたいなもののようね・・・」
ミサト「どうするべきか・・・うーん・・・・・・ あ」
リツコ「なぁに?」
ミサト「本体がATフィールドで支えられているなら、エバーで中和したら速攻で消えちゃうんじゃない?」
リツコ「そうね、それは私も同意見よ・・・やってみる価値、あるんじゃなくて?」
90 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:01:03.90 ID:rK4kExA4o
アスカ「じゃあ私g」
シンジ「いや、僕がやりたい」
アスカ「ちょっと、ジャマしないでよ!」
ミサト「・・・・・・アスカ、今回はシンジ君にフォワードになってもらうわ。」
アスカ「何でよ!」
ミサト「ATフィールドの扱いに関しては・・・シンジ君の方に一日の長があるわ。」
アスカ「・・・それもそうね。わかった。」
シンジ「ありがとう、アスカ」ニッコリ
ミサト「それでは作戦を説明します。まず、エバー初号機が、あの影に向かってATフィールドの中和を図ります。
ダメだった場合は、N2爆雷をあの影に投下して、時限式で一斉点火します。零号機と弐号機は2km手前の地点で待機。いいわね?」
レイ・シンジ・アスカ「了解っ!」
シンジ「(ふふ・・・また一つ、歴史が変わったぞ!)」
ミサト「それでは作戦を開始します。エバー全機、発進!」
日向「エヴァ全機、発進!」
91 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:01:35.65 ID:rK4kExA4o
ミサト「配置についたわね・・・シンジ君、お願い!」
シンジ「はいっ!」
シンジ「・・・じゃあ行くよ! ・・・ATフィールド中和!!」バァァン!!
レリエル「・・・!?」
レリエル「・・
レリエル「
レリエ
レ
マヤ「パターン青消滅!影状の使徒及び球体、消滅しました!」
ミサト「ずいぶんアッサリ片付いたわねーw そんじゃあみんな、帰投して頂戴!」
リツコ「後片付けも要らないから、今回はラクだったわね・・・」
シンジ「(良かったぁ!こいつ、判断を誤ると意外と厄介だからなぁ・・・)」ホッ
92 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:02:05.66 ID:rK4kExA4o
(別の日)
加持「やぁシンジ君。相談って何かな?」
シンジ「加持さんにしか相談できない事があって・・・ミサトさんにもリツコさんにもこういう話はちょっと・・・」
加持「男と男の相談ってヤツかな?」ニヤリ
シンジ「まぁそんな所です・・・」ニコッ
加持「オーケイ、俺の事は兄貴だと思って何でも言ってくれ。葛城はお前の『お姉さん』なんだろ?」ニヤリ
シンジ「ふふっ・・・そうですね・・・」
加持「じゃあ・・・周りに人が居ない場所にでも行こうか?(この辺には盗聴器があるからな・・・)」
シンジ「はいっ!」
加持「・・・で、相談って何だい」
シンジ「今から話す事は・・・荒唐無稽な話だと思いますけど、事実なんです。」
加持「ほう?」
シンジ「僕・・・実は、この人生が2回目なんです」
加持「・・・・・・なかなか面白そうな話じゃないか」
93 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:02:58.15 ID:rK4kExA4o
シンジ「前の人生でサードインパクトが起こって・・・気が付いたらミサトさんと会った日に戻ってました」
加持「何っ!?・・・だが・・・にわかには信じがたいなぁ」
シンジ「加持さんはスパイなんですよね」
加持「・・・葛城に聞いたのか?(まぁ、真実をボヤかすために、内調の方は敢えて『公然の秘密』になるよう、持って行ってるしな・・・知っててもおかしくはない。)」
シンジ「内閣調査室・・・」
加持「(やっぱりか・・・)」
シンジ「そして・・・ゼーレ・・・」
加持「・・・!(何っ!?)」ビクッ
シンジ「でも僕何となく知ってます。3重スパイやってるのは、ミサトさんのためと、プラスして興味本位もあって、要はセカンドインパクトの真実を知りたいんですよね?」
加持「ハハ・・・・・・ハハハッ! こりゃあ、本当に未来から戻って来たのかな?シンジ君は」
シンジ「未来では・・・加持さん、殺されましたよ。ゼーレに」
加持「マジか・・・」
シンジ「ミサトさんのヘコみようといったら・・・見てて本当にツラいくらいでした・・・」
加持「・・・すまん」
シンジ「でも、未来は変えられるんです! 何たって加持さんは、いま生きてるんですから!」ニコッ
加持「・・・そう・・・なのか?」
94 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:03:41.46 ID:rK4kExA4o
シンジ「前回の人生よりも・・・街の被害とか、エヴァの損傷とか・・・少なくなるように、出来る範囲で少しずつ手引きして・・・成果は出ています。
例えば、鈴原トウジ・・僕の同級生・・の妹のサクラちゃん、本来なら怪我してずっと入院の所、もう退院して家に戻ってます。前回と今では・・・確実に色々良くなってます。」
加持「なるほどなぁ・・・でも、それだけじゃ・・・100%は信じられないなぁ」
シンジ「じゃあ、未来に起こる事を教えます。この後、アメリカの第二支部が、S2機関の搭載実験に失敗して消滅します。その後、参号機が日本に輸送されてきます。
松代で起動実験をした所、参号機は使徒に寄生されており、突如暴走をはじめます。パイロットは・・・前回は鈴原トウジでしたけど、今回は変わると思ってます」
加持「・・・えらい具体的だなぁ・・・わかった、そうなるか見て決めるよ。 ・・・ついでと言っては何だが、シンジ君・・・セカンドインパクトの真実・・・まさか知ってるのか?」
シンジ「(ニッコリ)」
加持「頼む、シンジ君!」
シンジ「・・・みなまで言わないでください。そうですね・・・まずは、『黒き月』と『白き月』から説明しましょうか・・・そもそも、今から数十億年前に・・・」
シンジ「・・・で、そんな葛城博士をゼーレと碇ゲンドウが利用して、どかーん! です。これがセカンドインパクトですね・・・。」
加持「・・・そうだったのか・・・ゼーレ・・・碇司令も・・・」
シンジ「ミサトさんの本当のカタキは、ゼーレと碇ゲンドウなんですよね。こんな事、本人には絶対に言えないですけど。」
加持「わかったよ。ありがとう。すぐにスパイを止める訳には行かないが・・・何とかする。」
シンジ「・・・」スッ
加持「ん?この紙切れは・・・」
シンジ「『シンジ君のお願い事を聞く券』・・・です。いま使います。」ニッコリ
加持「フフッ・・・そうだったな・・・」
95 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:04:35.55 ID:rK4kExA4o
シンジ「僕は未来を変えたい。サードインパクトも二度と起こしたくないです。でも、ひとりの力では限界です。
未来を変えるために僕を助けてくださいというのと、加持さんは絶対に死なないでくださいというのが願いです。」
加持「・・・分かったよ。出来る限りの事はやってみる。・・・何か希望はあるかい?」
シンジ「そうですね・・・具体的には、冬月副司令の拉致がゼーレから指示された段階で手を切って身を隠せば、たぶん、加持さんは死なないと思います」
加持「はは・・・見てきたように物を言うね・・・って、見て来たのか・・・」
シンジ「後は・・・第17使徒タブリス・・・フィフスチルドレンとして、渚カヲルがやってきた後・・・約12~13日後ぐらいのタイミングで・・・碇ゲンドウを抹殺・・・してください」
加持「えっ」
シンジ「お話したとおり、碇ゲンドウが生きていると、綾波レイと地下のリリス及びエヴァを使ってサードインパクトが引き起こされてしまいます。殺すならこのタイミングがベストです」
加持「いいのか・・・君のお父さんだろうに・・・」
シンジ「父親らしい事はなにもされた事はありません。単なる遺伝上の父親です。というか、自分の奥さんに逢いたいだけで全人類
巻き添えにする人間なんて・・・ヒトじゃありません。人類の癌です。出来るなら僕が身内として殺したいくらいですが、僕だと多分失敗します。」
加持「そうか・・・」
96 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 01:05:08.32 ID:rK4kExA4o
シンジ「同じくらいのタイミングで冬月副司令に情報開示し・・・理解してくれるようなら、
碇ゲンドウが不在の事を隠ぺいするのに協力してもらってください。理解しないようなら・・・殺してください。」
加持「簡単に言ってくれるなァ・・・人ひとり殺すのは・・・けっこう大変なんだぞ・・・。後始末も含めてな・・・。」
シンジ「だから加持さんに全てを打ち明けて・・・相談してるんじゃないですか。明るい未来のためには・・・仕方ないんです。」
加持「そうかもしれんな」
シンジ「気を付けてください・・・あいつは加持さんの運んできたアダムを手に移植しています・・・ATフィールドで攻撃防がれたら終わりなので、必ず不意打ちしてください」
加持「はぁ・・・・・・俺はなんつーもんを運んじまったんだろうなぁ・・・」
シンジ「後悔しても遅いですよ。なってしまったものはどうしようもないです。」
加持「はぁ・・・・・・ため息しか出ないよ。」
シンジ「一緒に・・・明るい未来目指して頑張りましょう! ミサトさんとゴールイン出来るといいですね。僕、全力で応援します! では!」タッタッタッ・・・
加持「・・・さて・・・どうするか・・・・・・。これは簡単ではないぞ・・・・・・」グッ
シンジ「こうなったら、開き直ってやる・・・w」
Part1<< Part25 Part26 Part27 Part28 Part29 Part30 Part31 Part32 Part33 >>Part43
評価する!(1086)
エヴァンゲリオンSS集一覧に戻る
ショートストーリーの人気記事
神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
神様の秘密とは?神様が叶えたかったこととは?笑いあり、涙ありの神ss。日常系アニメが好きな方におすすめ!
→記事を読む
女「ハローハロー。誰かいませんか?どうぞ」
→記事を読む
キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」
→記事を読む
魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
→記事を読む
男「少し不思議な話をしようか」女「いいよ」
→記事を読む
同僚女「おーい、おとこ。起きろ、起きろー」
→記事を読む
妹「マニュアルで恋します!」
→記事を読む
きのこの山「最後通牒だと……?」たけのこの里「……」
→記事を読む
月「で……であ…でぁー…TH…であのて……?」
→記事を読む
彡(゚)(゚)「お、居酒屋やんけ。入ったろ」
→記事を読む