シンジ「こうなったら、開き直ってやる・・・w」
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43 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:27:27.20 ID:rK4kExA4o
(第4使徒・シャムシェル戦)
シンジ「(煙で敵が見えなくなるから、軽めの連射にしておこう。トウジ&ケンスケ・・・多分抜け出してるんだろうし・・・)」
シンジ「目標をセンターに入れてスイッチ・・・スイッチ・・・スイッチ・・・」ダッ・・・ダッ・・・ダッ・・・
ミサト「もう!連射って言ったのに! 殆ど単発じゃない。 ダメねぇ。男ならどーんと撃ちなさいよ!」
シンジ「(くっそーーー!!! 連射したらしたで、『馬鹿っ!煙で見えない』って言われるのにぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!)」ビキビキ
シンジ「(我慢だ・・・使徒の特性を知ってるのは僕だけなんだから・・・これは仕方ないんだ・・・僕が我慢すれば全て上手く行くんだッ・・・!)」ズキズキ
シンジ「(そうだ・・・僕が我慢すればいい・・・胃がズキズキするのは気のせい・・・間違いなく気のせい・・・)」ズキズキ
マヤ「敵使徒の体、発光!」
ミサト「ヤバイ!よけて!」
シャムシェル「・・・」ビュッ
初号機「(スッ)」
ミサト「ナイスよシンジ君!」
シンジ「ちょ、ちょっと間合いを取り直します」サササッ
シンジ「あっ」
ミサト「どうしたの!?」
シンジ「向こうの山の上で何かがキラッと光りました!」
リツコ「マヤ、解析して!」
44 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:28:15.29 ID:rK4kExA4o
マヤ「あっ!民間人・・・子供が二人、山の上に出ています。近くのシェルター非常口がアンロック状態です!」
リツコ「シンジ君のクラスの同級生じゃない・・・一人はカメラでエヴァと使徒を撮影してるわね・・・」
ミサト「大至急保安部を寄越して! スパイ容疑で逮捕よ!!」
シンジ「(やっぱりね・・・どうせケンスケが煽ったんだろうなぁ・・・)」
ミサト「シンジ君! プログナイフでの攻撃に切り替えて! 大丈夫! 訓練の通りにやればできるわ!!」
シンジ「わかりました。うぉぉぉぉぉぉ!!」シュィィィン
シャムシェル「!!」シュッ
シンジ「うっ!・・・ぐっ・・・」
マヤ「敵使徒の攻撃が初号機に命中!腹部をかすめました!」
シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」グサッ・・・キィィィィン!!・・・パキッ
シャムシェル「!!」
シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」パキパキパキッ ペキン
シャムシェル「死ーーーん」
マヤ「パターン青消滅! 敵使徒、完全に沈黙しました!!」
シンジ「か、勝った・・・!」
シンジ「(ケガも軽いし・・・僕が拘束されることもないし・・・やっぱり、僕が頑張れば、未来は変えられるんだ!!)」
シンジ「(この調子であと1年・・・なんとかやりとげてやるッ!・・・)」
ミサト「シンジ君よくやったわ。帰投してちょうだい。あ、パレットガン拾ってきてね」
シンジ「はい!」
45 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:29:02.73 ID:rK4kExA4o
(ネルフ取調室A)
諜報部員「お前は戦自のスパイか? そうなんだろうッ!」
トウジ「ちゃ、ちゃいます・・・ワシは・・・センセ・・・碇シンジが戦うのを応援しようと・・・」
諜報部員「何故貴様がパイロットの名前を知っているッ! 重要な機密であるぞッ! 白状しろ! やはりお前は戦自のスパイだな?」
トウジ「ほ、ホンマにちゃうんです・・・戦自のスパイなんかやないです・・・」
諜報部員「じゃあどこの組織の者だ! 見た所子供のようだし、素直に白状すれば命だけは助けてやる! 本来は銃殺刑だぞっ!!」
トウジ「どこの組織って・・・それは・・・・・・」
諜報部員「おお、素直に吐く気になったか・・・感心な事だ。では、組織名と認識番号を白状してもらおうか?」
トウジ「第3新東京市立、第壱中学校2年A組、出席番号は・・・」
諜報部員「ハァ!? バカにしているのか貴様ッ!!」ガチャーーーン!!
トウジ「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ~~~!」ウルッ
46 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:29:38.63 ID:rK4kExA4o
諜報部員「さぁ吐け! やっぱりお前は戦自のスパイなんだろう? 素直に認めないかッ!! 所属は? 認識番号はッ!? 階級はッ!?」
トウジ「うっ・・・ひっく・・・グス・・・ホンマに・・・ホンマに違うんや・・・・・・スパイなんかや・・・ないです・・・」グスッ
諜報部員「・・・・・・反省してるのか?」
トウジ「はっ・・・はひ・・・・・・」ヒック
諜報部員「スパイ行為をしたことをか!? やはりそうなんだろう!!」
トウジ「ちゃ、ちゃいます・・・ヒック・・・グス・・・・・・ワイは・・・ホンマに、センセ・・・シンジを応援しようとしただけです。
勝手にシェルターを抜け出した事を・・・心から反省しとります・・・うぅっ・・・ヒック・・・ヒック・・・グス・・・」
諜報部員「フン!話にならんな!! 私の尋問では素直に吐かないようだから、もっと怖い担当者に代わるとしよう」スタスタ・・・バターン!!
トウジ「ひ、ひぃ~!」ガクガクブルブルガクガクガクガク
47 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:30:10.91 ID:rK4kExA4o
ガチャ
???「このバカ孫がァ!!!!!」バシッ!!
トウジ「ぐっ・・・・・・お、おじい!?」
???「このバカ息子がァ!!!!!!!」ボガッ!!
トウジ「グエッ・・・お・・・お父!?」
鈴原祖父「知らせを聞いて駆けつけてみれば・・・」
鈴原父「シェルターを抜け出してエヴァを撮影などと・・・じぶん、ホンマに正気か!?」
トウジ「さ、撮影したのはケンスケで・・・」
鈴原祖父・鈴原父「問答無用や!!」ボコッ!! ボコッ!!
トウジ「ツッ! 痛ッ!」グスッ
鈴原祖父「・・・ワシらは今日夜勤やから・・・今日は一晩、独房で反省してもらうからな。」
48 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:30:57.53 ID:rK4kExA4o
トウジ「えっ・・・ど、独房ォ!?」
鈴原父「本来ならおじいとワシが揃って首になってもおかしくないんや。シンジ君がな、ワシらを処分しないよう、上に掛け合ってくれたんやぞ!」
鈴原祖父「せやから、独房入り1晩なんて、ホンマのホンマに温情処分や・・・」
トウジ「センセ・・・」グスッ
鈴原祖父「一晩独房で反省して、反省文を提出したら、明日の朝には帰れる。おのれのやった事、しっかり噛みしめろや」
トウジ「おじい・・・お父・・・ホンマにすんませんでした・・・」
鈴原父「・・・まぁ、ちゃんと反省しいや。トウジが怪我せえへんで良かったわ。ええか?戦闘の状況によっては、お前死んどんのやからな?」
トウジ「ぐっ・・・ホンマにすんませんでした・・・」
鈴原父「反省文が書けるまで寝かさんからな?あんじょう反省しいや。」
諜報部員「(ははは! あれくらいお灸を据えれば十分だろwww いやー、何か初めて諜報部っぽい仕事をしたなー)」ニコニコ
49 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:31:47.07 ID:rK4kExA4o
(ネルフ取調室B)
諜報部員2「で?お前はどこの組織の者だ? 撮影した映像をどこに流そうとしたんだ?」
ケンスケ「組織には所属してないです。個人で楽しむために撮影しました。」
諜報部員2「ウソをつくなッ! お前はスパイだろう? おおかた、戦自辺りだろうな。少年兵部隊があるらしいな?」
ケンスケ「パパ・・・いえ、父を呼んでください。施設部の相田3尉です」
諜報部員2「そんな人間は知らんな? おおかたでっち上げだろう!」
ケンスケ「じゃあ、弁護士を呼んでください」
諜報部員2「ははは!お前面白いなぁ。スパイが弁護士付けられるわけないだろ? そもそもここは警察では無い。ネルフだ。お門違いだな。」
ケンスケ「警察じゃないならこの逮捕監禁は違法です。すぐに釈放しないとあなたが捕まりますよ?」
諜報部員2「ネルフは日本政府・・・いや、国連からも権限を与えられているから、スパイを監禁しようが殺そうが問題はない。裁判も不要だ。」
ケンスケ「はぁ!?」
諜報部員2「いいか? スパイにこんな事言ってもしょうがないと思うが、あの戦闘に負けたら、人類は全滅なんだぞ?」
ケンスケ「えっ」
50 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:32:33.05 ID:rK4kExA4o
諜報部員2「戦闘の邪魔をして、地球の全人類を殺そうとした奴がただで済むわけがなかろうが。闇から闇だよ。スパイの命なんて。」
ケンスケ「そ、そんな・・・バカバカしい話が・・・」
諜報部員2「じゃあ、分かるように言ってやろう。オマエが勝手に解除して開けっ放しにしていた非常ハッチ・・・
もし、敵が爆発してたら、中の人間は全員巻き添えだよ。お前がスパイじゃないと言い張るなら、胸が痛まないか・・・?
実際に初回の戦闘では、味方の爆弾も使われたし、最後は敵が自爆して、街に被害も出ている。十分起こり得た話だよ。」
ケンスケ「ハッ・・・そ、そんな・・・・・・僕・・・・・・」ガクガクブルブル
諜報部員2「それに・・・この資料によると・・・お前、綾波レイの顔写真を無断撮影して売ってるらしいな?」
ケンスケ「別に・・・綾波だけじゃないですけど・・・」
諜報部員2「綾波レイはエヴァンゲリオンのパイロットだよ。碇シンジと一緒でな」
ケンスケ「ハァ!?」
諜報部員2「どっからどうみても、お前の行動はスパイ以外の何物でも無いな。いい加減認めろや。」
ケンスケ「そ、そんな事知らなかっ」
諜報部員2「知らないで済むかァ!!」バンッ!! ガチャーーーン!!
ケンスケ「ひっ」
諜報部員2「お前がやってる事は、ネルフ・・・ひいては地球上の全人類を危険にしてるんだぞ!!」
ケンスケ「ひぃぃ!」
51 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:33:22.05 ID:rK4kExA4o
prrrrr・・・
諜報部員2「はい。はい、そうですか。分かりました」ガチャ
ケンスケ「・・・」ビクビク
諜報部員2「確認が取れたよ。施設部の相田3尉は確かにお前の父親らしいな?」
ケンスケ「ほ、ほら!早くパパ・・・父を連れてきてくださいっ!」
諜報部員2「無理だな」
ケンスケ「えっ」
諜報部員2「逮捕されたよ・・・先ほどな。」
ケンスケ「そっ!そんな!!」
諜報部員2「当たり前だろう!! 相田3尉ならシェルター非常口の解除パスワードを知っていて不自然ではない・・・。
息子のお前が開けられたとなれば、当然、相田3尉にもスパイ疑惑は向くではないか!」
ケンスケ「うっ・・・ぐっ・・・パパ・・・・・・ひっく・・・」グスッ
ケンスケ「違うんです・・・僕が・・・僕が勝手にやった事で・・・」グスッ
諜報部員2「仮にそうだとしても、子供に破られる程度の情報管理をしていた、相田3尉の責任は免れないな」
ケンスケ「えっ」
諜報部員2「スパイなら親子で秘密裏に銃殺だ。仮に違うとしても・・・相田3尉は降格かクビだろうな。ご立派な息子だな」
ケンスケ「・・・・・・ぼ、僕に挽回のチャンスを下さい」
諜報部員2「は?」
52 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:34:13.55 ID:rK4kExA4o
ケンスケ「僕もエヴァのパイロットになって、命を懸けて戦います!だから父を許してください!」
諜報部員2「ははははは! 何を言うかと思えば・・・スパイがパイロットになれるわけないだろう?
それに、あれには適性が無いと乗れないらしい。残念ながら、お前には適性無しだ。」
ケンスケ「な、なんでそんな事が分かるんだよ・・・ですか?」
諜報部員2「お前のクラスは、エヴァンゲリオンのパイロット候補者が秘密裏に集められている。裏でこっそり適性試験してるんだよ」
ケンスケ「えっ」
諜報部員2「その結果、お前は残念ながら適性無しだ」
ケンスケ「そ、そんな・・・・・・で、でもそんな話・・・僕にしていいんですか?」
諜報部員2「(ニヤリ)」
ケンスケ「ま、まさか・・・」ガクガクブルブル
諜報部員2「・・・さて、ここまで秘密を知られたからには、親子で死んでもらうしかないな。好奇心は猫をも殺す・・・ばかな事をしたもんだ」
ケンスケ「ヒィ・・・ヒィィィィィィィ!!!」ゼーハー ゼーハー
諜報部員2「それでは・・・・・・処刑場に・・・行こうか?」ニヤリ
ケンスケ「!?」
諜報部員2「おい、そのスパイをを連れて行け」
諜報部員3・4「ハッ!」
ケンスケ「ヒィ・・・ヒィィィィィィィ!!!嫌だぁぁぁぁ!」ズル・・・ズル・・・
53 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:34:41.76 ID:rK4kExA4o
(ネルフ射撃訓練場)
諜報部員2「さて・・・最後に言い残す事は・・・?」
ケンスケ「ヒィ・・!ヒィィィィ!!!」ゼーハーゼーハー
諜報部員2「フン! 遺言も残せないとは、しょうもないスパイだ。せめてもの情けだ・・・目隠しをしてやろう」スルスル
ケンスケ「ヒィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!」ゼーハーゼーハー
諜報部員2「これより、スパイの処刑を実施するッ! 全員、構えーーー銃!」
ガチャガチャッ
諜報部員2「目標、敵スパイ心臓部! 射撃用意ッ!」
カチャ・・・
諜報部員2「撃てーッ!!」
ダーーーン!!
ケンスケ「 」ガクッ・・・ジョバァァァァァァァァァ
54 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:35:21.87 ID:rK4kExA4o
(ネルフ医務室)
ケンスケ「・・・・・・・・・ハッ!?」
相田父「・・・起きたか」
ケンスケ「パパ・・・パパぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ダキッ
相田父「・・・・・・次は本当に実弾だそうだ。もう後は無いぞ・・・。」ヨシヨシ
ケンスケ「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!ごめんなさい・・・ごめんなさいパパぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ヒック・・・ヒック
ーしばらくしてー
ケンスケ「ヒック・・・ヒック・・・あ・・・・・・か、階級章が・・・3曹になってる・・・」
相田父「ははは・・・昨日まで偉そうに命令してた相手に、今日からはコキ使われる立場になっちまったよ・・・」
ケンスケ「ごめんなさい・・・本当にごめんなさい・・・」
相田父「・・・お前が生きてて良かった。それだけが救いだ」
ケンスケ「ぐっ・・・」
55 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:36:07.41 ID:rK4kExA4o
相田父「3尉から3曹に降格の上、今後1年間、俸給を60%カット・・・その後は別途検討だってさ・・・ははは、もう笑うしかないよな・・・」
ケンスケ「ごめん・・・パパ・・・僕なんでもするから・・・・・・」
相田父「そうか?じゃあ、生活費の為に・・・今まで買い与えたカメラやミリタリーグッズ、電動ガン・・・
それにパソコン・・・全てヤッホイオークションで売って現金にしてくれないか・・・? もう、ウチには本当に余裕が無いんだ・・・。」
ケンスケ「もちろんだよ・・・・・・何だったら・・・僕、働きに出るから・・・」
相田父「まぁ、そこまではしなくとも何とかなるが・・・そうだな、余計な興味や好奇心を持たずに、
中学生の間は普通の中学生としてまっとうに生きてくれればいい。その後の事はその後考えよう。
学校でも、シンジ君やトウジ君とネルフの話は無しだ。全て忘れて、普通の中学生としてまっとうに生きろ。」
ケンスケ「うん・・・」
相田父「わかったら、今日はもう休みなさい。明日、改めて迎えに来るから。パパは事情聴取がまだあるもんでな・・・」
ケンスケ「本当に・・・ごめんなさい・・・」
相田父「今日の事を・・・絶対に忘れるなよ・・・ケンスケ。もう後が無いんだからな。」
56 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:36:58.73 ID:rK4kExA4o
(廊下にて)
諜報部員2「おつかれさまです、相田3尉。ちょっとやりすぎましたかね? まさか気絶して失禁するとは・・・」
相田父「いえ、本当に息子がすいませんでした。いままで私が甘やかしたツケです。
妻を早くに亡くしたからと、ほしいままにカメラやグッズを買い与え・・・甘やかした私が悪いのです。」
諜報部員2「あ、そうそう。3尉の階級章お返ししますねw」スッ
相田父「すいませんねぇ。もう、めちゃくちゃお灸が効いたみたいで、効果抜群!
上手い事、ミリタリー趣味やカメラ趣味も手放させる事が出来ましたよ・・・これで一安心です。」バリバリッ・・・ペタペタ
諜報部員2「そうでしょうそうでしょう、私の描いたシナリオ通りですね。まぁ、写真の件は
本当に困ってましたので、我々としても助かります。いい機会だったんじゃないですかね?」
相田父「いや、そんな小遣い稼ぎをしてるなんて・・・全く知りませんでした。お恥ずかしい限りです。」
諜報部員2「ただ、申し訳ないのですが、これがご子息にはラストチャンスです。これ以上機密を漏らすようなら、
どこかに転校してもらうか、貴方も一緒に、海外のネルフ支部に異動して頂きます。」
相田父「やむを得んでしょう。バカな息子を持つと苦労しますよ・・・ただ、それでも、可愛い一人息子なもんで・・・」
諜報部員2「ははは! まぁ、世の中、その一人息子に鬼畜な扱いしてるニンピニンもいるわけですから、まだまだマシですよw」
相田父「へ?」
諜報部員2「おっと失言でした。忘れてください。では。」
相田父「ご迷惑おかけしてすみませんでした。ではこれで・・・」
57 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:37:30.46 ID:rK4kExA4o
◆第3話
(ある日の訓練中)
冬月「訓練は順調かね・・・?」
シンジ「あ、副司令、こんにちは」ニッコリ
冬月「あぁ、こんにちは、シンジ君」ニッコリ
シンジ「(いや~それにしても、冬月先生がズラだったなんて・・・知ってても、全然分け目とかわかんないよなぁ)」
シンジ「(サードインパクトで溶け合ってなければ、絶対にバレなかったんだろうなぁ・・・)」ジロジロ
冬月「・・・ん?シンジ君、私の頭に何か付いてるかな?」
シンジ「あ、いえ。 人づてに聞いたんですけど、副司令は大学教授だったとか・・・」
冬月「あぁ、そんな時代もあったねぇ。君のお母さん・・・ついでにお父さんも、私の教え子だよ」
シンジ「そうだったんですか~! 母は・・・どんな人でした?」
冬月「顔つきは・・・そうだな、シンジ君に似てたな。たいへん賢くて、発想がズバ抜けていた。ああいうのを天才というのだろうな。」
シンジ「そうでしたか・・・」
58 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:38:06.36 ID:rK4kExA4o
冬月「そうだなぁ・・・うん、改めて見ると、ユイ君にそっくりかもしれん。」
シンジ「じゃあ、今度女物のカツラかぶって父の部屋にでも突入してみましょうか! 喜ぶかも?」
冬月「いやっ! いかん。それは絶対にヤメたほうがいい。碇のヤツ、多分発狂するからな・・・。」
シンジ「そうですか・・・父の中では、母はまだ生きてるんですね・・・・・・」
冬月「そうなのかもしれないね」
シンジ「何だかあんまり僕の事を見てくれないみたいで・・・ちょっと・・・寂しいなぁ・・・って」
冬月「そうか・・・まぁ、碇の奴も多忙なんだ。分かってあげてくれ。」
シンジ「(多忙ねぇ・・・冬月先生に仕事押し付けまくってるくせに・・・情けない父親持つと息子の肩身が狭いよ・・・)」
シンジ「分かりました。僕も頑張りますからっ!」
冬月「うむ、その意気だ。頼んだよ。」
冬月「(ユイ君・・・シンジ君はとても良い子に育っているよ・・・だから・・・早く目覚めておくれ・・・)」
59 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:38:46.47 ID:rK4kExA4o
(ある日の2ーA)
ガラッ
レイ「・・・・・・」スタスタ
シンジ「(あ・・・綾波だ・・・予定通り今日から登校か・・・)」
シンジ「(お昼・・・食べてくれるかなぁ・・・)」フフフ
キーンコーンカーンコーン
レイ「・・・・・・」ザラッ
シンジ「こんにちは、綾波。退院おめでとう。」ニコニコ
レイ「碇君・・・・・・」
シンジ「ひょっとして・・・それがお昼ご飯? 錠剤ばっかりじゃない・・・。」
レイ「ええ・・・・・・ただの栄養摂取だから・・・・・」
シンジ「この間病院で渡したお弁当・・・どうだった?」
レイ「いくらでも食べられそうだった・・・不思議な現象。いつもと何かが違う・・・・・・」
シンジ「気に入ってくれたんだね!良かったぁ」ニコニコ
レイ「多分・・・そう・・・だと思う・・・・・・」
シンジ「今日から学校って聞いてたから、綾波の分もお弁当作って来たんだけど・・・よかったら食べてくれない?」
レイ「・・・!」
60 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:39:35.89 ID:rK4kExA4o
シンジ「リツコさんに、綾波は肉が苦手って聞いたから、お肉は使ってないよ?」
レイ「・・・・・・もらうわ」コクリ
シンジ「OKOK、明日からも作ってくるからね。あと、お弁当箱は帰る時に返してね! じゃ、僕はトウジと食べてくるからっ!!」タッ
カパッ
レイ「・・・・・・」ゴクリッ
レイ「(・・・パク・・・モグ・・・モグ・・・ゴクン)」
レイ「(・・・!)」
レイ「(パクパク・・・モグモグ・・・ゴックン)」
レイ「(パクパクパク・・・モグモグ・・・・・・ゴックン)」
レイ「(パクパク・・・モグモグモグ・・・ゴックン)」
レイ「・・・もう、無いのね。」
レイ「・・・ごちそうさまでした」
レイ「不思議・・・また・・・舌が喜んでる・・・?」
レイ「碇君・・・不思議な子・・・・・・」
(第4使徒・シャムシェル戦)
シンジ「(煙で敵が見えなくなるから、軽めの連射にしておこう。トウジ&ケンスケ・・・多分抜け出してるんだろうし・・・)」
シンジ「目標をセンターに入れてスイッチ・・・スイッチ・・・スイッチ・・・」ダッ・・・ダッ・・・ダッ・・・
ミサト「もう!連射って言ったのに! 殆ど単発じゃない。 ダメねぇ。男ならどーんと撃ちなさいよ!」
シンジ「(くっそーーー!!! 連射したらしたで、『馬鹿っ!煙で見えない』って言われるのにぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!)」ビキビキ
シンジ「(我慢だ・・・使徒の特性を知ってるのは僕だけなんだから・・・これは仕方ないんだ・・・僕が我慢すれば全て上手く行くんだッ・・・!)」ズキズキ
シンジ「(そうだ・・・僕が我慢すればいい・・・胃がズキズキするのは気のせい・・・間違いなく気のせい・・・)」ズキズキ
マヤ「敵使徒の体、発光!」
ミサト「ヤバイ!よけて!」
シャムシェル「・・・」ビュッ
初号機「(スッ)」
ミサト「ナイスよシンジ君!」
シンジ「ちょ、ちょっと間合いを取り直します」サササッ
シンジ「あっ」
ミサト「どうしたの!?」
シンジ「向こうの山の上で何かがキラッと光りました!」
リツコ「マヤ、解析して!」
44 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:28:15.29 ID:rK4kExA4o
マヤ「あっ!民間人・・・子供が二人、山の上に出ています。近くのシェルター非常口がアンロック状態です!」
リツコ「シンジ君のクラスの同級生じゃない・・・一人はカメラでエヴァと使徒を撮影してるわね・・・」
ミサト「大至急保安部を寄越して! スパイ容疑で逮捕よ!!」
シンジ「(やっぱりね・・・どうせケンスケが煽ったんだろうなぁ・・・)」
ミサト「シンジ君! プログナイフでの攻撃に切り替えて! 大丈夫! 訓練の通りにやればできるわ!!」
シンジ「わかりました。うぉぉぉぉぉぉ!!」シュィィィン
シャムシェル「!!」シュッ
シンジ「うっ!・・・ぐっ・・・」
マヤ「敵使徒の攻撃が初号機に命中!腹部をかすめました!」
シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」グサッ・・・キィィィィン!!・・・パキッ
シャムシェル「!!」
シンジ「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」パキパキパキッ ペキン
シャムシェル「死ーーーん」
マヤ「パターン青消滅! 敵使徒、完全に沈黙しました!!」
シンジ「か、勝った・・・!」
シンジ「(ケガも軽いし・・・僕が拘束されることもないし・・・やっぱり、僕が頑張れば、未来は変えられるんだ!!)」
シンジ「(この調子であと1年・・・なんとかやりとげてやるッ!・・・)」
ミサト「シンジ君よくやったわ。帰投してちょうだい。あ、パレットガン拾ってきてね」
シンジ「はい!」
45 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:29:02.73 ID:rK4kExA4o
(ネルフ取調室A)
諜報部員「お前は戦自のスパイか? そうなんだろうッ!」
トウジ「ちゃ、ちゃいます・・・ワシは・・・センセ・・・碇シンジが戦うのを応援しようと・・・」
諜報部員「何故貴様がパイロットの名前を知っているッ! 重要な機密であるぞッ! 白状しろ! やはりお前は戦自のスパイだな?」
トウジ「ほ、ホンマにちゃうんです・・・戦自のスパイなんかやないです・・・」
諜報部員「じゃあどこの組織の者だ! 見た所子供のようだし、素直に白状すれば命だけは助けてやる! 本来は銃殺刑だぞっ!!」
トウジ「どこの組織って・・・それは・・・・・・」
諜報部員「おお、素直に吐く気になったか・・・感心な事だ。では、組織名と認識番号を白状してもらおうか?」
トウジ「第3新東京市立、第壱中学校2年A組、出席番号は・・・」
諜報部員「ハァ!? バカにしているのか貴様ッ!!」ガチャーーーン!!
トウジ「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ~~~!」ウルッ
46 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:29:38.63 ID:rK4kExA4o
諜報部員「さぁ吐け! やっぱりお前は戦自のスパイなんだろう? 素直に認めないかッ!! 所属は? 認識番号はッ!? 階級はッ!?」
トウジ「うっ・・・ひっく・・・グス・・・ホンマに・・・ホンマに違うんや・・・・・・スパイなんかや・・・ないです・・・」グスッ
諜報部員「・・・・・・反省してるのか?」
トウジ「はっ・・・はひ・・・・・・」ヒック
諜報部員「スパイ行為をしたことをか!? やはりそうなんだろう!!」
トウジ「ちゃ、ちゃいます・・・ヒック・・・グス・・・・・・ワイは・・・ホンマに、センセ・・・シンジを応援しようとしただけです。
勝手にシェルターを抜け出した事を・・・心から反省しとります・・・うぅっ・・・ヒック・・・ヒック・・・グス・・・」
諜報部員「フン!話にならんな!! 私の尋問では素直に吐かないようだから、もっと怖い担当者に代わるとしよう」スタスタ・・・バターン!!
トウジ「ひ、ひぃ~!」ガクガクブルブルガクガクガクガク
47 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:30:10.91 ID:rK4kExA4o
ガチャ
???「このバカ孫がァ!!!!!」バシッ!!
トウジ「ぐっ・・・・・・お、おじい!?」
???「このバカ息子がァ!!!!!!!」ボガッ!!
トウジ「グエッ・・・お・・・お父!?」
鈴原祖父「知らせを聞いて駆けつけてみれば・・・」
鈴原父「シェルターを抜け出してエヴァを撮影などと・・・じぶん、ホンマに正気か!?」
トウジ「さ、撮影したのはケンスケで・・・」
鈴原祖父・鈴原父「問答無用や!!」ボコッ!! ボコッ!!
トウジ「ツッ! 痛ッ!」グスッ
鈴原祖父「・・・ワシらは今日夜勤やから・・・今日は一晩、独房で反省してもらうからな。」
トウジ「えっ・・・ど、独房ォ!?」
鈴原父「本来ならおじいとワシが揃って首になってもおかしくないんや。シンジ君がな、ワシらを処分しないよう、上に掛け合ってくれたんやぞ!」
鈴原祖父「せやから、独房入り1晩なんて、ホンマのホンマに温情処分や・・・」
トウジ「センセ・・・」グスッ
鈴原祖父「一晩独房で反省して、反省文を提出したら、明日の朝には帰れる。おのれのやった事、しっかり噛みしめろや」
トウジ「おじい・・・お父・・・ホンマにすんませんでした・・・」
鈴原父「・・・まぁ、ちゃんと反省しいや。トウジが怪我せえへんで良かったわ。ええか?戦闘の状況によっては、お前死んどんのやからな?」
トウジ「ぐっ・・・ホンマにすんませんでした・・・」
鈴原父「反省文が書けるまで寝かさんからな?あんじょう反省しいや。」
諜報部員「(ははは! あれくらいお灸を据えれば十分だろwww いやー、何か初めて諜報部っぽい仕事をしたなー)」ニコニコ
49 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:31:47.07 ID:rK4kExA4o
(ネルフ取調室B)
諜報部員2「で?お前はどこの組織の者だ? 撮影した映像をどこに流そうとしたんだ?」
ケンスケ「組織には所属してないです。個人で楽しむために撮影しました。」
諜報部員2「ウソをつくなッ! お前はスパイだろう? おおかた、戦自辺りだろうな。少年兵部隊があるらしいな?」
ケンスケ「パパ・・・いえ、父を呼んでください。施設部の相田3尉です」
諜報部員2「そんな人間は知らんな? おおかたでっち上げだろう!」
ケンスケ「じゃあ、弁護士を呼んでください」
諜報部員2「ははは!お前面白いなぁ。スパイが弁護士付けられるわけないだろ? そもそもここは警察では無い。ネルフだ。お門違いだな。」
ケンスケ「警察じゃないならこの逮捕監禁は違法です。すぐに釈放しないとあなたが捕まりますよ?」
諜報部員2「ネルフは日本政府・・・いや、国連からも権限を与えられているから、スパイを監禁しようが殺そうが問題はない。裁判も不要だ。」
ケンスケ「はぁ!?」
諜報部員2「いいか? スパイにこんな事言ってもしょうがないと思うが、あの戦闘に負けたら、人類は全滅なんだぞ?」
ケンスケ「えっ」
50 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:32:33.05 ID:rK4kExA4o
諜報部員2「戦闘の邪魔をして、地球の全人類を殺そうとした奴がただで済むわけがなかろうが。闇から闇だよ。スパイの命なんて。」
ケンスケ「そ、そんな・・・バカバカしい話が・・・」
諜報部員2「じゃあ、分かるように言ってやろう。オマエが勝手に解除して開けっ放しにしていた非常ハッチ・・・
もし、敵が爆発してたら、中の人間は全員巻き添えだよ。お前がスパイじゃないと言い張るなら、胸が痛まないか・・・?
実際に初回の戦闘では、味方の爆弾も使われたし、最後は敵が自爆して、街に被害も出ている。十分起こり得た話だよ。」
ケンスケ「ハッ・・・そ、そんな・・・・・・僕・・・・・・」ガクガクブルブル
諜報部員2「それに・・・この資料によると・・・お前、綾波レイの顔写真を無断撮影して売ってるらしいな?」
ケンスケ「別に・・・綾波だけじゃないですけど・・・」
諜報部員2「綾波レイはエヴァンゲリオンのパイロットだよ。碇シンジと一緒でな」
ケンスケ「ハァ!?」
諜報部員2「どっからどうみても、お前の行動はスパイ以外の何物でも無いな。いい加減認めろや。」
ケンスケ「そ、そんな事知らなかっ」
諜報部員2「知らないで済むかァ!!」バンッ!! ガチャーーーン!!
ケンスケ「ひっ」
諜報部員2「お前がやってる事は、ネルフ・・・ひいては地球上の全人類を危険にしてるんだぞ!!」
ケンスケ「ひぃぃ!」
51 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:33:22.05 ID:rK4kExA4o
prrrrr・・・
諜報部員2「はい。はい、そうですか。分かりました」ガチャ
ケンスケ「・・・」ビクビク
諜報部員2「確認が取れたよ。施設部の相田3尉は確かにお前の父親らしいな?」
ケンスケ「ほ、ほら!早くパパ・・・父を連れてきてくださいっ!」
諜報部員2「無理だな」
ケンスケ「えっ」
諜報部員2「逮捕されたよ・・・先ほどな。」
ケンスケ「そっ!そんな!!」
諜報部員2「当たり前だろう!! 相田3尉ならシェルター非常口の解除パスワードを知っていて不自然ではない・・・。
息子のお前が開けられたとなれば、当然、相田3尉にもスパイ疑惑は向くではないか!」
ケンスケ「うっ・・・ぐっ・・・パパ・・・・・・ひっく・・・」グスッ
ケンスケ「違うんです・・・僕が・・・僕が勝手にやった事で・・・」グスッ
諜報部員2「仮にそうだとしても、子供に破られる程度の情報管理をしていた、相田3尉の責任は免れないな」
ケンスケ「えっ」
諜報部員2「スパイなら親子で秘密裏に銃殺だ。仮に違うとしても・・・相田3尉は降格かクビだろうな。ご立派な息子だな」
ケンスケ「・・・・・・ぼ、僕に挽回のチャンスを下さい」
諜報部員2「は?」
52 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:34:13.55 ID:rK4kExA4o
ケンスケ「僕もエヴァのパイロットになって、命を懸けて戦います!だから父を許してください!」
諜報部員2「ははははは! 何を言うかと思えば・・・スパイがパイロットになれるわけないだろう?
それに、あれには適性が無いと乗れないらしい。残念ながら、お前には適性無しだ。」
ケンスケ「な、なんでそんな事が分かるんだよ・・・ですか?」
諜報部員2「お前のクラスは、エヴァンゲリオンのパイロット候補者が秘密裏に集められている。裏でこっそり適性試験してるんだよ」
ケンスケ「えっ」
諜報部員2「その結果、お前は残念ながら適性無しだ」
ケンスケ「そ、そんな・・・・・・で、でもそんな話・・・僕にしていいんですか?」
諜報部員2「(ニヤリ)」
ケンスケ「ま、まさか・・・」ガクガクブルブル
諜報部員2「・・・さて、ここまで秘密を知られたからには、親子で死んでもらうしかないな。好奇心は猫をも殺す・・・ばかな事をしたもんだ」
ケンスケ「ヒィ・・・ヒィィィィィィィ!!!」ゼーハー ゼーハー
諜報部員2「それでは・・・・・・処刑場に・・・行こうか?」ニヤリ
ケンスケ「!?」
諜報部員2「おい、そのスパイをを連れて行け」
諜報部員3・4「ハッ!」
ケンスケ「ヒィ・・・ヒィィィィィィィ!!!嫌だぁぁぁぁ!」ズル・・・ズル・・・
53 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:34:41.76 ID:rK4kExA4o
(ネルフ射撃訓練場)
諜報部員2「さて・・・最後に言い残す事は・・・?」
ケンスケ「ヒィ・・!ヒィィィィ!!!」ゼーハーゼーハー
諜報部員2「フン! 遺言も残せないとは、しょうもないスパイだ。せめてもの情けだ・・・目隠しをしてやろう」スルスル
ケンスケ「ヒィィィィ!!!!!!!!!!!!!!!!!」ゼーハーゼーハー
諜報部員2「これより、スパイの処刑を実施するッ! 全員、構えーーー銃!」
ガチャガチャッ
諜報部員2「目標、敵スパイ心臓部! 射撃用意ッ!」
カチャ・・・
諜報部員2「撃てーッ!!」
ダーーーン!!
ケンスケ「 」ガクッ・・・ジョバァァァァァァァァァ
54 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:35:21.87 ID:rK4kExA4o
(ネルフ医務室)
ケンスケ「・・・・・・・・・ハッ!?」
相田父「・・・起きたか」
ケンスケ「パパ・・・パパぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ダキッ
相田父「・・・・・・次は本当に実弾だそうだ。もう後は無いぞ・・・。」ヨシヨシ
ケンスケ「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!ごめんなさい・・・ごめんなさいパパぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ヒック・・・ヒック
ーしばらくしてー
ケンスケ「ヒック・・・ヒック・・・あ・・・・・・か、階級章が・・・3曹になってる・・・」
相田父「ははは・・・昨日まで偉そうに命令してた相手に、今日からはコキ使われる立場になっちまったよ・・・」
ケンスケ「ごめんなさい・・・本当にごめんなさい・・・」
相田父「・・・お前が生きてて良かった。それだけが救いだ」
ケンスケ「ぐっ・・・」
55 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:36:07.41 ID:rK4kExA4o
相田父「3尉から3曹に降格の上、今後1年間、俸給を60%カット・・・その後は別途検討だってさ・・・ははは、もう笑うしかないよな・・・」
ケンスケ「ごめん・・・パパ・・・僕なんでもするから・・・・・・」
相田父「そうか?じゃあ、生活費の為に・・・今まで買い与えたカメラやミリタリーグッズ、電動ガン・・・
それにパソコン・・・全てヤッホイオークションで売って現金にしてくれないか・・・? もう、ウチには本当に余裕が無いんだ・・・。」
ケンスケ「もちろんだよ・・・・・・何だったら・・・僕、働きに出るから・・・」
相田父「まぁ、そこまではしなくとも何とかなるが・・・そうだな、余計な興味や好奇心を持たずに、
中学生の間は普通の中学生としてまっとうに生きてくれればいい。その後の事はその後考えよう。
学校でも、シンジ君やトウジ君とネルフの話は無しだ。全て忘れて、普通の中学生としてまっとうに生きろ。」
ケンスケ「うん・・・」
相田父「わかったら、今日はもう休みなさい。明日、改めて迎えに来るから。パパは事情聴取がまだあるもんでな・・・」
ケンスケ「本当に・・・ごめんなさい・・・」
相田父「今日の事を・・・絶対に忘れるなよ・・・ケンスケ。もう後が無いんだからな。」
56 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:36:58.73 ID:rK4kExA4o
(廊下にて)
諜報部員2「おつかれさまです、相田3尉。ちょっとやりすぎましたかね? まさか気絶して失禁するとは・・・」
相田父「いえ、本当に息子がすいませんでした。いままで私が甘やかしたツケです。
妻を早くに亡くしたからと、ほしいままにカメラやグッズを買い与え・・・甘やかした私が悪いのです。」
諜報部員2「あ、そうそう。3尉の階級章お返ししますねw」スッ
相田父「すいませんねぇ。もう、めちゃくちゃお灸が効いたみたいで、効果抜群!
上手い事、ミリタリー趣味やカメラ趣味も手放させる事が出来ましたよ・・・これで一安心です。」バリバリッ・・・ペタペタ
諜報部員2「そうでしょうそうでしょう、私の描いたシナリオ通りですね。まぁ、写真の件は
本当に困ってましたので、我々としても助かります。いい機会だったんじゃないですかね?」
相田父「いや、そんな小遣い稼ぎをしてるなんて・・・全く知りませんでした。お恥ずかしい限りです。」
諜報部員2「ただ、申し訳ないのですが、これがご子息にはラストチャンスです。これ以上機密を漏らすようなら、
どこかに転校してもらうか、貴方も一緒に、海外のネルフ支部に異動して頂きます。」
相田父「やむを得んでしょう。バカな息子を持つと苦労しますよ・・・ただ、それでも、可愛い一人息子なもんで・・・」
諜報部員2「ははは! まぁ、世の中、その一人息子に鬼畜な扱いしてるニンピニンもいるわけですから、まだまだマシですよw」
相田父「へ?」
諜報部員2「おっと失言でした。忘れてください。では。」
相田父「ご迷惑おかけしてすみませんでした。ではこれで・・・」
57 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:37:30.46 ID:rK4kExA4o
◆第3話
(ある日の訓練中)
冬月「訓練は順調かね・・・?」
シンジ「あ、副司令、こんにちは」ニッコリ
冬月「あぁ、こんにちは、シンジ君」ニッコリ
シンジ「(いや~それにしても、冬月先生がズラだったなんて・・・知ってても、全然分け目とかわかんないよなぁ)」
シンジ「(サードインパクトで溶け合ってなければ、絶対にバレなかったんだろうなぁ・・・)」ジロジロ
冬月「・・・ん?シンジ君、私の頭に何か付いてるかな?」
シンジ「あ、いえ。 人づてに聞いたんですけど、副司令は大学教授だったとか・・・」
冬月「あぁ、そんな時代もあったねぇ。君のお母さん・・・ついでにお父さんも、私の教え子だよ」
シンジ「そうだったんですか~! 母は・・・どんな人でした?」
冬月「顔つきは・・・そうだな、シンジ君に似てたな。たいへん賢くて、発想がズバ抜けていた。ああいうのを天才というのだろうな。」
シンジ「そうでしたか・・・」
58 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:38:06.36 ID:rK4kExA4o
冬月「そうだなぁ・・・うん、改めて見ると、ユイ君にそっくりかもしれん。」
シンジ「じゃあ、今度女物のカツラかぶって父の部屋にでも突入してみましょうか! 喜ぶかも?」
冬月「いやっ! いかん。それは絶対にヤメたほうがいい。碇のヤツ、多分発狂するからな・・・。」
シンジ「そうですか・・・父の中では、母はまだ生きてるんですね・・・・・・」
冬月「そうなのかもしれないね」
シンジ「何だかあんまり僕の事を見てくれないみたいで・・・ちょっと・・・寂しいなぁ・・・って」
冬月「そうか・・・まぁ、碇の奴も多忙なんだ。分かってあげてくれ。」
シンジ「(多忙ねぇ・・・冬月先生に仕事押し付けまくってるくせに・・・情けない父親持つと息子の肩身が狭いよ・・・)」
シンジ「分かりました。僕も頑張りますからっ!」
冬月「うむ、その意気だ。頼んだよ。」
冬月「(ユイ君・・・シンジ君はとても良い子に育っているよ・・・だから・・・早く目覚めておくれ・・・)」
59 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:38:46.47 ID:rK4kExA4o
(ある日の2ーA)
ガラッ
レイ「・・・・・・」スタスタ
シンジ「(あ・・・綾波だ・・・予定通り今日から登校か・・・)」
シンジ「(お昼・・・食べてくれるかなぁ・・・)」フフフ
キーンコーンカーンコーン
レイ「・・・・・・」ザラッ
シンジ「こんにちは、綾波。退院おめでとう。」ニコニコ
レイ「碇君・・・・・・」
シンジ「ひょっとして・・・それがお昼ご飯? 錠剤ばっかりじゃない・・・。」
レイ「ええ・・・・・・ただの栄養摂取だから・・・・・」
シンジ「この間病院で渡したお弁当・・・どうだった?」
レイ「いくらでも食べられそうだった・・・不思議な現象。いつもと何かが違う・・・・・・」
シンジ「気に入ってくれたんだね!良かったぁ」ニコニコ
レイ「多分・・・そう・・・だと思う・・・・・・」
シンジ「今日から学校って聞いてたから、綾波の分もお弁当作って来たんだけど・・・よかったら食べてくれない?」
レイ「・・・!」
60 :ぬるヲタ ◆dUus/Rvcpw70 :2013/09/16(月) 00:39:35.89 ID:rK4kExA4o
シンジ「リツコさんに、綾波は肉が苦手って聞いたから、お肉は使ってないよ?」
レイ「・・・・・・もらうわ」コクリ
シンジ「OKOK、明日からも作ってくるからね。あと、お弁当箱は帰る時に返してね! じゃ、僕はトウジと食べてくるからっ!!」タッ
カパッ
レイ「・・・・・・」ゴクリッ
レイ「(・・・パク・・・モグ・・・モグ・・・ゴクン)」
レイ「(・・・!)」
レイ「(パクパク・・・モグモグ・・・ゴックン)」
レイ「(パクパクパク・・・モグモグ・・・・・・ゴックン)」
レイ「(パクパク・・・モグモグモグ・・・ゴックン)」
レイ「・・・もう、無いのね。」
レイ「・・・ごちそうさまでした」
レイ「不思議・・・また・・・舌が喜んでる・・・?」
レイ「碇君・・・不思議な子・・・・・・」
シンジ「こうなったら、開き直ってやる・・・w」
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