シンジ「強くてニューゲーム」
Part17
313 : ◆TDMjmouVqg :2013/10/27(日) 19:28:47.01 ID:ySov7oLV0
………
マヤ「初号機のATフィールドが反転!!異相空間がマイナス領域へ侵入しました!!」
リツコ「なんですって!?シンジくん!?」
ミサト「ATフィールドを!?どういう事?」
リツコ「エヴァの防御の要を自ら取り除いた?いえ、それだけじゃ済まない!!」
マヤ「っ!!目標、初号機に急速接近!!」
リツコ「何をするつもりシンジくん!?」
ゲンドウ「…!!」ガタッ
冬月「…………取り込むつもりか、使徒を?」
315 : ◆TDMjmouVqg :2013/10/27(日) 19:43:28.92 ID:SgehGeBA0
アルミサエル『…………!!』ギュオッ!!
カヲル「シンジくん!!」
綾波「避けて!!」
マリ「くそ、なんなのよコイツ!!無視すんな!!」
シンジ「……っ!!」
初号機『……………』
ズンッ!!
シンジ「ぐっ…!!」
メキメキメキメキ…
初号機『…………!!』
マヤ「使徒、初号機左腕部に接触!!」
青葉「接触面に異常!!エヴァ内部へ浸食している模様!!」
ミサト「っ!!初号機とパイロットのシンクロカット急いで!!レイ、初号機の左腕を切り落としなさい!!早く!!」
シンジ「……ミサトさん、大丈夫…ですよ」
ミサト「シンジくん!!」
シンジ「………こうでもしないと…倒せないんですよ…!!」
リツコ「止めなさいシンジくん!!初号機を捨てるつもり!?」
シンジ「…まさか」
マヤ「初号機の汚染さらに拡大!!このままでは…!!?」
ミサト「シンジくん!!」
318 : ◆TDMjmouVqg :2013/10/27(日) 19:58:38.65 ID:8CJMWseC0
……………
シンジ『………またあったね』
シンジ?『…………』
シンジ『と言ってもそっちはわからないか、永遠の環に閉じ込められたのは僕だけなんだから』
シンジ?『…………?』
シンジ『理解出来なくても良いよ、キミには関係無いから』
シンジ?『キミは僕なのに関係ないの?』
シンジ『キミは僕じゃない、ただの、独りぼっちで淋しいだけの奴だ』
シンジ?『キミは独りじゃないの?』
シンジ『………………………』
シンジ?『独りで淋しがっているのはキミだろ?』
シンジ『……黙れよ』
ミシッ…グググ…
シンジ?『…こ…な事しても、キミは独りだろ?』
シンジ『うん、でも、キミと一緒に生きるつもりもないよ』
ゴキン
シンジ?『』ドサッ
シンジ『………………人の心なんか、知らないままの方が幸せだと思うよ』
320 : ◆TDMjmouVqg :2013/10/27(日) 20:13:12.96 ID:SgehGeBA0
……
ミサト「シンジくん!!」
カヲル「シンジくん!!早くなんとかしないと!?」
シンジ「……………もう、終わったよ」
綾波「…碇くん?」
マリ「…終わったって…その左腕…」
シンジ「……ああ、これ?」
初号機『…………』ググッ…ギュルン!!
ミサト「!!?」
リツコ「…な…使徒を取り込んだの!?」
ゲンドウ「…シンジ…ユイ…」
冬月「………初号機に異常は?」
マヤ「…い、今のところ確認出来ません、全て正常です」
日向「先程まで汚染されていた箇所も完全に元通りです、一体何が?」
ミサト「…………………パイロットの反応は」
マヤ「え?」
ミサト「パイロットの生体データチェック、急いで……!!」
マヤ「…は、はい!!」
リツコ「…ミサト…」
ミサト「…リツコ、貴方は何処まで知ってたの?こんな機能がエヴァにあるの?それとも…」
リツコ「………」
321 : ◆TDMjmouVqg :2013/10/27(日) 20:29:02.64 ID:6vJMDdSo0
…数時間後
ミサト「碇指令、初号機専属パイロット、碇シンジの生体データの最新版です」
ゲンドウ「…………」
ミサト「……構成物質、精神グラフ、どのデータも彼がヒトであると結論付けています、ですが…」
ゲンドウ「………使徒、か」
ミサト「…はい、MAGIの結論はそのように出ました」
ゲンドウ「……そうか」
ミサト「…………」
ゲンドウ「…………」
ミサト「……指令」
ゲンドウ「…なんだ」
ミサト「指令の意向を確認させて下さい」
ゲンドウ「……………」
ミサト「初号機パイロットを、シンジくんをどうするのですか?」
ゲンドウ「………今は拘束に留める、以上だ」
ミサト「…彼が我々に牙を剥く可能性が無い、と?それでも殲滅ではなく、拘束ですか?」
ゲンドウ「そうだ、貴重なサンプルでもある、処分はいつでも出来る」
ミサト「…………了解しました、失礼します」ツカツカ
ゲンドウ「……………」
冬月「良いのか?」
ゲンドウ「……………」
322 : ◆TDMjmouVqg :2013/10/27(日) 20:49:57.62 ID:wk5bbBik0
……………
アスカ「…よっと」ピョイ
加持「お、上手いもんだなアスカ?なかなか難しいんだぞ、空中フライ返し」
アスカ「こんなの簡単よ、ハンバーグって固まりだし」
加持「しかし上達早くてうらやましいな、教え初めて3日で追い越されちまいそうだしな」
アスカ「加持さんは料理の上達羨ましがってないで仕事さがしたほうが良いんじゃないの?ミサトが意固地になってるのそこが一番大きいんだしさ?」
加持「いや、羨ましいのはアスカの上達の早さじゃなくてだな?」
アスカ「ん?」
加持「……女の子の手料理ってのは男のロマンだからな…シンジくんが羨ましいってな」
アスカ「なっ?!」ベシャ
加持「ありゃ、落ちたぞハンバーグ」
アスカ「なんでそこでバカシンジが出てくるのよ!!」
加持「あはは、すまんすまん、ちょっとからかっただけだから」
アスカ「…まったくもう!!もったいない事しちゃったじゃないのよ!!」
加持「その台詞も以前のアスカからは信じられないな」
カチャ
ミサト「………」スタスタ
加持「お、帰ったか、お疲れ」
アスカ「お帰りミサト、バカシンジは一緒じゃないの?」
加持「ん?やっぱり気になる?」
アスカ「違うってば!!」ムキー
ミサト「…二人には自分の口から伝えないとね………加持くん、アスカ………シンジくんは……」
加持「…っ!」
アスカ「え?」
323 : ◆TDMjmouVqg :2013/10/27(日) 21:06:11.00 ID:wk5bbBik0
………
マリ「………」
綾波「………」
カヲル「………」
マリ「…まっさか、わんこくんが、って感じだね」
綾波「………」
カヲル「………」
マリ「ぜんぜんわかんないもんだね、そりゃそっか、使徒っていかにもーって見てくれの奴ばっかりだったし、人のかたちの使徒なんて居るって思わないもんにゃー?」
綾波「………」
カヲル「………」
マリ「………うー…なんかしゃべろうよみんな」
綾波「………」
カヲル「……ごめん、僕は帰るよ」スクッ
マリ「……ん、なら私も、いつまでも更衣室居ても仕方ないし」
綾波「…貴方達は、どうするの?」
カヲル「……どうするっていうと、なに?」
綾波「…碇くんのこと」
マリ「………それは、倒さなきゃいけないならやるよ、私は」
カヲル「…………」
マリ「……そっちはどうなのさ?」
綾波「…わからない」
マリ「殺せって命令されても?」
綾波「…………」
カヲル(…僕は、どうなのだろう…)
カヲル(シンジくんを、殺せるのか?)
カヲル(…殺さなきゃいけないのか?友達を…)
324 : ◆TDMjmouVqg :2013/10/27(日) 21:19:52.37 ID:wOE0Ioyb0
…………
ミサト「………アスカは?」
加持「ずっと部屋に籠ってるよ、やっぱりショックがでかいんだろう」
ミサト「…そう、そりゃそうよね…」
加持「…大丈夫か、葛城…」
ミサト「……わたしは平気…でも、どうすれば良いのか本当にわからない…」
加持「……辛いか」
ミサト「当たり前でしょ!?使徒は必ず倒さなきゃいけない!!でも、その使徒はあの子なのよ!?」
加持「……………」
ミサト「私はまだ良いわよ…私が直接手を下す訳じゃないから……でも、あの子達は?直接慣れ親しんだ仲間を殺さなきゃならなくなるあの子達は!!」
加持「………葛城、良く聞け」
ミサト「……加持くん…?」
加持「……シンジくんからの伝言、俺が頼まれた事を今しよう、キミに、キミにしか頼めないとシンジくんが言っていたものと、真実を」
325 : ◆TDMjmouVqg :2013/10/27(日) 21:39:02.40 ID:nOJMXFpL0
…………
シンジ「…………」
シンジ「……やっぱり来たんだ?」
綾波「…………碇くん」
シンジ「どうして綾波は、いつも僕の事気にかけてくれるんだろうね」
綾波「自分でもわからないわ」
シンジ「…今回なんて、特に何かしたつもりなくても、綾波は僕を気づかってくれる、不思議だね」
綾波「…………」
シンジ「………記憶はリリスの魂には引き継がれていないはずなのに、そこだけは本当にわからないよ」
綾波「…リリス…知っているの?」
シンジ「きっと綾波より詳しいよ」
綾波「なぜ?」
シンジ「それは、僕が最後のシ者だから」
綾波「…シ者」
シンジ「……前に、僕が望む結末になったら教えるって言ったろ?だから、今から教えるよ綾波」
綾波「……ええ」
シンジ「僕の正体は、第十七使徒タブリス…その魂を受け継いでしまった存在だよ」
綾波「…魂」
シンジ「そう、肉体は別にある…気が遠くなるほど遥か彼方、過ぎ去ってしまった過去に魂の座標がずれてしまった為に生まれたリリンの肉を持つ使徒だよ」
…………
326 : ◆TDMjmouVqg :2013/10/27(日) 21:45:31.01 ID:IZCbEtou0
予告
テーンテテーテテーテテテテーテテーテーンテテーテテー♪
過ぎ去りし過去に思いを馳せるシンジ
少年は何を思い、何を胸に、その永遠に続くような環の中を生きたのか?
そして、彼の願いは?
次回「巡る世界」
さーてこの次もぉサービスサービスぅ!!(テーテン♪)
シンジ「強くてニューゲーム3」ーシ者、転生ー
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399784350/
5 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/11(日) 14:13:57.90 ID:uBt6IcJA0
第拾四話
約束
6 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/11(日) 14:16:06.86 ID:uBt6IcJA0
ー二回目ー
僕がはっきり、戻ったと認識した初めての時。
僕は、戸惑う事しか出来なかった。
どうして?
なんで、あんな嫌な思いをもう一度しなければいけないのだろう
僕は確かに、もう一度みんなに会いたいって思った、でも違う。
こんな酷い世界で会ったって、辛い事しかないから。
だから僕はエヴァに乗らなかった。
母さんがそこに居るとわかっていて、
そして…
7 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/11(日) 14:19:34.47 ID:uBt6IcJA0
ー五回目ー
エヴァへの搭乗拒否、それに自殺には意味が無いと考えて、渋々初号機に乗り込む。
そして父さんを殴ってから迎撃に向かう
第三の使徒…自分自身で戦うとそれなりに苦戦してしまう強さだった、司令室が父さんのくだりのせいで機能しなかったのも原因だと思う
そして…
8 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/11(日) 14:23:42.52 ID:uBt6IcJA0
ー十六回目ー
拳による撲殺でも、ネルフの諜報員は僕が惨殺 したと断定してくる、優秀過ぎるので最初期に父さんを殺す事をしぶしぶ諦める。
この人居なきゃ間違いなく平和になるのに、残念。
なんだかんだネルフという組織に処分されるのは精神 的にくるものがあるし、しょうがないかな。
なんとかうまく殺さないでやるしかない、最悪の気分
こんな奴生かしておく意味なんか無いのに。
でも、父さん殺すと周りのみんなが僕を遠ざけるのもなんとなく理解出来る。
少しだけ考え方を変えてみることにした。
そして…
9 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/11(日) 14:32:50.87 ID:uBt6IcJA0
ー97回目ー
父さんだけをどうにかすれば良いという考え方はどうやら改めてなくちゃならないらしい。
せっかく生かさす殺さずのビビり癖のあるダメダメ父さんに仕立てる方法確立したのに。
しかし父さん以外の事となるとやる事多すぎて辟易するな…問題が多すぎる。
と、考え事しながら戦っていたらあっさりと負けた、ちなみに第5使徒。
そして…
10 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/11(日) 14:39:31.34 ID:uBt6IcJA0
ー118回目ー
とりあえず今よりエヴァの操縦を上手くなろう、最初の、一度目以降、第14使徒すら拝見出来てないし、運任せの戦いは極力無くさないとまったく先に進めない。
…で運任せの作戦ばっかりのミサトさんを左遷してもらって、第10使徒との戦い。
そして…。
11 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/11(日) 14:50:58.93 ID:uBt6IcJA0
ー282回目ー
ようやく法則発見。
第10使徒はミサトさん必須
第11使徒はリツコさん必須
第12使徒は影に飲まれる必要無し
第13使徒はどう足掻いても乗っ取られるのでダミーを使うべし
問題は第5、第14使徒、この二体だけはどうしても勝率が低くて上手く行かない。
今更だけど一番最初で全ての使徒を殲滅出来たのはまぐれ以外の何者でもなかったんだなぁ、としみじみ思う。
ちなみに第14使徒になかなか勝てないのは初号機…つまり母さんを覚醒させないように戦っているからだと思う。
何故覚醒させないのか?それはサルベージの成功率が極端に低いからでもあるし、母さんが覚醒していると人類補完計画が成功してしまう可能性がかなり上がってしまうという理由からでもある。
やっぱり僕の目指してる結末はそうそう上手く事が運ばないらしい。
そして…
12 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/11(日) 15:05:46.82 ID:uBt6IcJA0
ー402回目ー
第16使徒まで(第10使徒のミサトさんの勘頼りと第11使徒のリツコさん頼りは除く)の単独撃破をほぼ確実にこなせる程度の実力をようやく取得、長かった。
具体的には重火器系の扱いはゴ○ゴ並み、刀剣系では飛天○剣流、九頭○閃までなら繰り出せるし徒手空拳でもラッシュでオラオラ出来るようになった。
ただ、どうやら僕一人で使徒を倒してもダメらしい。
僕が頑張れば頑張るほどアスカはへこむし父さんは警戒するし、さじ加減がやたらハードだ。
今回はわりと良いところまで進めたけどネルフ内部はグダグダで収拾付かなくなってしまった。
そして…。
13 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/11(日) 15:14:36.61 ID:uBt6IcJA0
ー421回目ー
とりあえず人間関係を改善するべく尽力する。
綾波の部屋に頻繁に遊び行ったり
アスカをヨイショしてヨイショしてヨイショしまくって可能な限り甘やかしてみたり
必要以上にミサトさんに甘えてみたり
何故か修羅場になった。
そして…
………
マヤ「初号機のATフィールドが反転!!異相空間がマイナス領域へ侵入しました!!」
リツコ「なんですって!?シンジくん!?」
ミサト「ATフィールドを!?どういう事?」
リツコ「エヴァの防御の要を自ら取り除いた?いえ、それだけじゃ済まない!!」
マヤ「っ!!目標、初号機に急速接近!!」
リツコ「何をするつもりシンジくん!?」
ゲンドウ「…!!」ガタッ
冬月「…………取り込むつもりか、使徒を?」
315 : ◆TDMjmouVqg :2013/10/27(日) 19:43:28.92 ID:SgehGeBA0
アルミサエル『…………!!』ギュオッ!!
カヲル「シンジくん!!」
綾波「避けて!!」
マリ「くそ、なんなのよコイツ!!無視すんな!!」
シンジ「……っ!!」
初号機『……………』
ズンッ!!
シンジ「ぐっ…!!」
メキメキメキメキ…
初号機『…………!!』
マヤ「使徒、初号機左腕部に接触!!」
青葉「接触面に異常!!エヴァ内部へ浸食している模様!!」
ミサト「っ!!初号機とパイロットのシンクロカット急いで!!レイ、初号機の左腕を切り落としなさい!!早く!!」
シンジ「……ミサトさん、大丈夫…ですよ」
ミサト「シンジくん!!」
シンジ「………こうでもしないと…倒せないんですよ…!!」
リツコ「止めなさいシンジくん!!初号機を捨てるつもり!?」
シンジ「…まさか」
マヤ「初号機の汚染さらに拡大!!このままでは…!!?」
ミサト「シンジくん!!」
318 : ◆TDMjmouVqg :2013/10/27(日) 19:58:38.65 ID:8CJMWseC0
……………
シンジ『………またあったね』
シンジ?『…………』
シンジ『と言ってもそっちはわからないか、永遠の環に閉じ込められたのは僕だけなんだから』
シンジ?『…………?』
シンジ『理解出来なくても良いよ、キミには関係無いから』
シンジ?『キミは僕なのに関係ないの?』
シンジ『キミは僕じゃない、ただの、独りぼっちで淋しいだけの奴だ』
シンジ?『キミは独りじゃないの?』
シンジ『………………………』
シンジ?『独りで淋しがっているのはキミだろ?』
シンジ『……黙れよ』
ミシッ…グググ…
シンジ?『…こ…な事しても、キミは独りだろ?』
シンジ『うん、でも、キミと一緒に生きるつもりもないよ』
ゴキン
シンジ?『』ドサッ
シンジ『………………人の心なんか、知らないままの方が幸せだと思うよ』
320 : ◆TDMjmouVqg :2013/10/27(日) 20:13:12.96 ID:SgehGeBA0
……
ミサト「シンジくん!!」
カヲル「シンジくん!!早くなんとかしないと!?」
シンジ「……………もう、終わったよ」
綾波「…碇くん?」
マリ「…終わったって…その左腕…」
シンジ「……ああ、これ?」
初号機『…………』ググッ…ギュルン!!
ミサト「!!?」
リツコ「…な…使徒を取り込んだの!?」
ゲンドウ「…シンジ…ユイ…」
冬月「………初号機に異常は?」
マヤ「…い、今のところ確認出来ません、全て正常です」
日向「先程まで汚染されていた箇所も完全に元通りです、一体何が?」
ミサト「…………………パイロットの反応は」
マヤ「え?」
ミサト「パイロットの生体データチェック、急いで……!!」
マヤ「…は、はい!!」
リツコ「…ミサト…」
ミサト「…リツコ、貴方は何処まで知ってたの?こんな機能がエヴァにあるの?それとも…」
リツコ「………」
321 : ◆TDMjmouVqg :2013/10/27(日) 20:29:02.64 ID:6vJMDdSo0
…数時間後
ミサト「碇指令、初号機専属パイロット、碇シンジの生体データの最新版です」
ゲンドウ「…………」
ミサト「……構成物質、精神グラフ、どのデータも彼がヒトであると結論付けています、ですが…」
ゲンドウ「………使徒、か」
ミサト「…はい、MAGIの結論はそのように出ました」
ゲンドウ「……そうか」
ミサト「…………」
ゲンドウ「…………」
ミサト「……指令」
ゲンドウ「…なんだ」
ミサト「指令の意向を確認させて下さい」
ゲンドウ「……………」
ミサト「初号機パイロットを、シンジくんをどうするのですか?」
ゲンドウ「………今は拘束に留める、以上だ」
ミサト「…彼が我々に牙を剥く可能性が無い、と?それでも殲滅ではなく、拘束ですか?」
ゲンドウ「そうだ、貴重なサンプルでもある、処分はいつでも出来る」
ミサト「…………了解しました、失礼します」ツカツカ
ゲンドウ「……………」
冬月「良いのか?」
ゲンドウ「……………」
……………
アスカ「…よっと」ピョイ
加持「お、上手いもんだなアスカ?なかなか難しいんだぞ、空中フライ返し」
アスカ「こんなの簡単よ、ハンバーグって固まりだし」
加持「しかし上達早くてうらやましいな、教え初めて3日で追い越されちまいそうだしな」
アスカ「加持さんは料理の上達羨ましがってないで仕事さがしたほうが良いんじゃないの?ミサトが意固地になってるのそこが一番大きいんだしさ?」
加持「いや、羨ましいのはアスカの上達の早さじゃなくてだな?」
アスカ「ん?」
加持「……女の子の手料理ってのは男のロマンだからな…シンジくんが羨ましいってな」
アスカ「なっ?!」ベシャ
加持「ありゃ、落ちたぞハンバーグ」
アスカ「なんでそこでバカシンジが出てくるのよ!!」
加持「あはは、すまんすまん、ちょっとからかっただけだから」
アスカ「…まったくもう!!もったいない事しちゃったじゃないのよ!!」
加持「その台詞も以前のアスカからは信じられないな」
カチャ
ミサト「………」スタスタ
加持「お、帰ったか、お疲れ」
アスカ「お帰りミサト、バカシンジは一緒じゃないの?」
加持「ん?やっぱり気になる?」
アスカ「違うってば!!」ムキー
ミサト「…二人には自分の口から伝えないとね………加持くん、アスカ………シンジくんは……」
加持「…っ!」
アスカ「え?」
323 : ◆TDMjmouVqg :2013/10/27(日) 21:06:11.00 ID:wk5bbBik0
………
マリ「………」
綾波「………」
カヲル「………」
マリ「…まっさか、わんこくんが、って感じだね」
綾波「………」
カヲル「………」
マリ「ぜんぜんわかんないもんだね、そりゃそっか、使徒っていかにもーって見てくれの奴ばっかりだったし、人のかたちの使徒なんて居るって思わないもんにゃー?」
綾波「………」
カヲル「………」
マリ「………うー…なんかしゃべろうよみんな」
綾波「………」
カヲル「……ごめん、僕は帰るよ」スクッ
マリ「……ん、なら私も、いつまでも更衣室居ても仕方ないし」
綾波「…貴方達は、どうするの?」
カヲル「……どうするっていうと、なに?」
綾波「…碇くんのこと」
マリ「………それは、倒さなきゃいけないならやるよ、私は」
カヲル「…………」
マリ「……そっちはどうなのさ?」
綾波「…わからない」
マリ「殺せって命令されても?」
綾波「…………」
カヲル(…僕は、どうなのだろう…)
カヲル(シンジくんを、殺せるのか?)
カヲル(…殺さなきゃいけないのか?友達を…)
324 : ◆TDMjmouVqg :2013/10/27(日) 21:19:52.37 ID:wOE0Ioyb0
…………
ミサト「………アスカは?」
加持「ずっと部屋に籠ってるよ、やっぱりショックがでかいんだろう」
ミサト「…そう、そりゃそうよね…」
加持「…大丈夫か、葛城…」
ミサト「……わたしは平気…でも、どうすれば良いのか本当にわからない…」
加持「……辛いか」
ミサト「当たり前でしょ!?使徒は必ず倒さなきゃいけない!!でも、その使徒はあの子なのよ!?」
加持「……………」
ミサト「私はまだ良いわよ…私が直接手を下す訳じゃないから……でも、あの子達は?直接慣れ親しんだ仲間を殺さなきゃならなくなるあの子達は!!」
加持「………葛城、良く聞け」
ミサト「……加持くん…?」
加持「……シンジくんからの伝言、俺が頼まれた事を今しよう、キミに、キミにしか頼めないとシンジくんが言っていたものと、真実を」
325 : ◆TDMjmouVqg :2013/10/27(日) 21:39:02.40 ID:nOJMXFpL0
…………
シンジ「…………」
シンジ「……やっぱり来たんだ?」
綾波「…………碇くん」
シンジ「どうして綾波は、いつも僕の事気にかけてくれるんだろうね」
綾波「自分でもわからないわ」
シンジ「…今回なんて、特に何かしたつもりなくても、綾波は僕を気づかってくれる、不思議だね」
綾波「…………」
シンジ「………記憶はリリスの魂には引き継がれていないはずなのに、そこだけは本当にわからないよ」
綾波「…リリス…知っているの?」
シンジ「きっと綾波より詳しいよ」
綾波「なぜ?」
シンジ「それは、僕が最後のシ者だから」
綾波「…シ者」
シンジ「……前に、僕が望む結末になったら教えるって言ったろ?だから、今から教えるよ綾波」
綾波「……ええ」
シンジ「僕の正体は、第十七使徒タブリス…その魂を受け継いでしまった存在だよ」
綾波「…魂」
シンジ「そう、肉体は別にある…気が遠くなるほど遥か彼方、過ぎ去ってしまった過去に魂の座標がずれてしまった為に生まれたリリンの肉を持つ使徒だよ」
…………
326 : ◆TDMjmouVqg :2013/10/27(日) 21:45:31.01 ID:IZCbEtou0
予告
テーンテテーテテーテテテテーテテーテーンテテーテテー♪
過ぎ去りし過去に思いを馳せるシンジ
少年は何を思い、何を胸に、その永遠に続くような環の中を生きたのか?
そして、彼の願いは?
次回「巡る世界」
さーてこの次もぉサービスサービスぅ!!(テーテン♪)
シンジ「強くてニューゲーム3」ーシ者、転生ー
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1399784350/
5 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/11(日) 14:13:57.90 ID:uBt6IcJA0
第拾四話
約束
6 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/11(日) 14:16:06.86 ID:uBt6IcJA0
ー二回目ー
僕がはっきり、戻ったと認識した初めての時。
僕は、戸惑う事しか出来なかった。
どうして?
なんで、あんな嫌な思いをもう一度しなければいけないのだろう
僕は確かに、もう一度みんなに会いたいって思った、でも違う。
こんな酷い世界で会ったって、辛い事しかないから。
だから僕はエヴァに乗らなかった。
母さんがそこに居るとわかっていて、
そして…
7 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/11(日) 14:19:34.47 ID:uBt6IcJA0
ー五回目ー
エヴァへの搭乗拒否、それに自殺には意味が無いと考えて、渋々初号機に乗り込む。
そして父さんを殴ってから迎撃に向かう
第三の使徒…自分自身で戦うとそれなりに苦戦してしまう強さだった、司令室が父さんのくだりのせいで機能しなかったのも原因だと思う
そして…
8 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/11(日) 14:23:42.52 ID:uBt6IcJA0
ー十六回目ー
拳による撲殺でも、ネルフの諜報員は僕が惨殺 したと断定してくる、優秀過ぎるので最初期に父さんを殺す事をしぶしぶ諦める。
この人居なきゃ間違いなく平和になるのに、残念。
なんだかんだネルフという組織に処分されるのは精神 的にくるものがあるし、しょうがないかな。
なんとかうまく殺さないでやるしかない、最悪の気分
こんな奴生かしておく意味なんか無いのに。
でも、父さん殺すと周りのみんなが僕を遠ざけるのもなんとなく理解出来る。
少しだけ考え方を変えてみることにした。
そして…
9 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/11(日) 14:32:50.87 ID:uBt6IcJA0
ー97回目ー
父さんだけをどうにかすれば良いという考え方はどうやら改めてなくちゃならないらしい。
せっかく生かさす殺さずのビビり癖のあるダメダメ父さんに仕立てる方法確立したのに。
しかし父さん以外の事となるとやる事多すぎて辟易するな…問題が多すぎる。
と、考え事しながら戦っていたらあっさりと負けた、ちなみに第5使徒。
そして…
10 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/11(日) 14:39:31.34 ID:uBt6IcJA0
ー118回目ー
とりあえず今よりエヴァの操縦を上手くなろう、最初の、一度目以降、第14使徒すら拝見出来てないし、運任せの戦いは極力無くさないとまったく先に進めない。
…で運任せの作戦ばっかりのミサトさんを左遷してもらって、第10使徒との戦い。
そして…。
11 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/11(日) 14:50:58.93 ID:uBt6IcJA0
ー282回目ー
ようやく法則発見。
第10使徒はミサトさん必須
第11使徒はリツコさん必須
第12使徒は影に飲まれる必要無し
第13使徒はどう足掻いても乗っ取られるのでダミーを使うべし
問題は第5、第14使徒、この二体だけはどうしても勝率が低くて上手く行かない。
今更だけど一番最初で全ての使徒を殲滅出来たのはまぐれ以外の何者でもなかったんだなぁ、としみじみ思う。
ちなみに第14使徒になかなか勝てないのは初号機…つまり母さんを覚醒させないように戦っているからだと思う。
何故覚醒させないのか?それはサルベージの成功率が極端に低いからでもあるし、母さんが覚醒していると人類補完計画が成功してしまう可能性がかなり上がってしまうという理由からでもある。
やっぱり僕の目指してる結末はそうそう上手く事が運ばないらしい。
そして…
12 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/11(日) 15:05:46.82 ID:uBt6IcJA0
ー402回目ー
第16使徒まで(第10使徒のミサトさんの勘頼りと第11使徒のリツコさん頼りは除く)の単独撃破をほぼ確実にこなせる程度の実力をようやく取得、長かった。
具体的には重火器系の扱いはゴ○ゴ並み、刀剣系では飛天○剣流、九頭○閃までなら繰り出せるし徒手空拳でもラッシュでオラオラ出来るようになった。
ただ、どうやら僕一人で使徒を倒してもダメらしい。
僕が頑張れば頑張るほどアスカはへこむし父さんは警戒するし、さじ加減がやたらハードだ。
今回はわりと良いところまで進めたけどネルフ内部はグダグダで収拾付かなくなってしまった。
そして…。
13 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/11(日) 15:14:36.61 ID:uBt6IcJA0
ー421回目ー
とりあえず人間関係を改善するべく尽力する。
綾波の部屋に頻繁に遊び行ったり
アスカをヨイショしてヨイショしてヨイショしまくって可能な限り甘やかしてみたり
必要以上にミサトさんに甘えてみたり
何故か修羅場になった。
そして…
シンジ「強くてニューゲーム」
Part1<< Part13 Part14 Part15 Part16 Part17 Part18 Part19 Part20 Part21
評価する!(854)
エヴァンゲリオンSS集一覧に戻る
ショートストーリーの人気記事
神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」
神様の秘密とは?神様が叶えたかったこととは?笑いあり、涙ありの神ss。日常系アニメが好きな方におすすめ!
→記事を読む
女「ハローハロー。誰かいませんか?どうぞ」
→記事を読む
キモオタ「我輩がおとぎ話の世界に行くですとwww」ティンカーベル「そう」
→記事を読む
魔王「世界の半分はやらぬが、淫魔の国をくれてやろう」
→記事を読む
男「少し不思議な話をしようか」女「いいよ」
→記事を読む
同僚女「おーい、おとこ。起きろ、起きろー」
→記事を読む
妹「マニュアルで恋します!」
→記事を読む
きのこの山「最後通牒だと……?」たけのこの里「……」
→記事を読む
月「で……であ…でぁー…TH…であのて……?」
→記事を読む
彡(゚)(゚)「お、居酒屋やんけ。入ったろ」
→記事を読む