シンジ「アスカがドイツに帰るだって!?
Part5
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/16(木) 02:21:37.98 ID:WNAsHEsX0
シンジ「おはよう」
ケンスケ「おはよう、碇」
シンジ「トウジは?」
ケンスケ「いるよ、寝てるけどな」
シンジ「ははっ、朝から寝るなんて、よっぽど寝不足なんだね」
ケンスケ「そうだな、まあ式波がいなくなって悲しいのはお前だけじゃないってことだな」
シンジ「まさか、トウジがアスカの事を考えて寝不足になるなんて考えられないよ」
ケンスケ「まあ、そのまさかなんだろ」
シンジ「そうなのかなぁ」
ケンスケ「おっと、もうすぐホームルームだから席に戻るわ、じゃあな」
シンジ「うん、じゃあね」
ケンスケ「...」スタスタ
ケンスケ(眠いなぁ)
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/05(水) 21:36:50.86 ID:2CmvJebp0
ケンスケ「おい、シンジ!綾波がお前に屋上来い言うとったで」
シンジ「綾波が?」
ケンスケ「ああ、何でも大事な話があるんやと」
シンジ「ちょっと行ってみるよ」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/05(水) 22:06:13.34 ID:2CmvJebp0
ー屋上ー
シンジ「.え?..付き合う?僕と綾波が?」
綾波「そうよ、私と碇君で」
シンジ「でも...」
綾波「碇君は私の事嫌い?」
シンジ「嫌いじゃ無いけど、でも僕は...」
綾波「アスカが好き...でしょ?けれどもうセカンドは居ないわ、だから私と」
シンジ「でも、でも綾波じゃアスカの代わりにはなれないよ」
綾波「何故?容姿に関してはそこまでの差は無いはずよ、性格も必要なら碇君の望む性格に変えることはできるわ」
シンジ「ごめん」
綾波「わからない、碇君が、碇君の心が」
シンジ「僕はアスカが好きなんだよ!昨日は言えなかった、けど今ならはっきり言える、何でアスカの前で言わなかったんだろう?言えなかったんだろう?」
綾波「...」
シンジ「ミサトさんに言われた通りだ、後悔するのは僕だって....」ポロポロ
綾波「そう、さよなら...碇君、私は好きだったわ..」
スタスタ
シンジ「はは、綾波も離れてっちゃった...」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/17(月) 21:18:39.03 ID:W5UsAGED0
数日後
ミサト「シンちゃーん、もう学校の時間よ」
シンジ「...」
ミサト「また学校休むの?」
シンジ「...」
ミサト「あのねぇ、シンちゃん、そうやって何日も何日も学校休んで、何か解決すると思っているの?」
シンジ「...今日ぐらい良いじゃないですか...」
ミサト「今日ぐらいって、そのセリフ昨日も聞いたわ、甘ったれんじゃないわよ!ウジウジしてたって誰も助けちゃくれないわ」
シンジ「...」
ミサト「はぁ、もういいわ、学校には私から連絡入れておくから」
シンジ「...結局ミサトさんも助けてくれないんですね...」ボソッ
ミサト「え?」
シンジ「...」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/01(木) 20:09:55.49 ID:2uTNczQq0
ーNERFにてー
ミサト「本当、やんなっちゃうわ」
リツコ「シンジ君位の歳なら良くあることよ、ちょっとした事ですぐああなるもの」
ミサト「思春期だものね、けど、さすがにウジウジしすぎよ、先が思いやられるわ」
リツコ「ふふっ、あなたがヒステリックになるのも時間の問題かしらね」
ミサト「あんたねぇ...」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/01(土) 04:01:08.02 ID:m6NkKTi8o
がんばれ
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/13(木) 23:22:36.72 ID:dF2mo8FNO
リツコ「それはそうと、碇司令からこんな物が」スッ
ミサト「何よ、これ?」
リツコ「さあ、何でしょうね、けど多分シンジ君の助けになるはずよ」
ミサト「ふーん、ま、いいわ」
リツコ「あの人も何だかんだで、息子の事考えてるのね」
ミサト「ええ、大分丸くなったわ」
リツコ「ふふっ、言えてるわね、一応今日の用件は済んだから帰ってもいいわよ」
ミサト「そうさせてもらうわ、本当は一飲みしたいところだけど、家帰ってからにするわ」
リツコ「あまりお酒飲みすぎちゃだめよ」
ミサト「わかってるわよ!」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/13(木) 23:37:39.15 ID:dF2mo8FNO
ーミサト宅ー
ミサト「ただいまー、シンジ君、お父さんから何か届いてるみたいよ」
シンジ「...」
ミサト「部屋の前に置いとくわね」
数分後
シンジ(父さんが何か送ってくるなんて珍しいな、何だろう)
シンジ(大学の資料みたいだ、何々、数学と英語とドイツ語で進学できるのか....まてよ、ドイツ語?もしかして...)
シンジ「やっぱり!!!」
シンジ(ドイツの大学だ!ここに行けばアスカに会える!)
シンジ「よーし、やるぞー!絶対行ってやる!!」
~そのころミサトは~
ミサト(はぁ、今日もシンジ君話してくれなかったわ、碇司令の贈り物で何か変わってくれると良いんだけど...)
シンジ「やっぱり!!」
ミサト「どわぁっ、いきなりどうしたのよ」
シンジ「よーし、やるぞー!絶対いってやる!!」
ミサト「急に元気付いたと思ったら、そういう事か、お年頃だものね」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/13(木) 23:48:17.20 ID:dF2mo8FNO
ガチャッ
シンジ「ミサトさん」
ミサト「シンジ...君?」
シンジ「僕、受験勉強を始めます」
ミサト「どうしたの?いきなり、さっきも大きい声だして」
シンジ「ドイツの大学を受験することにしました」
ミサト「また随分先の話ねぇ」
シンジ「高校は第三新東京でトップレベルの高校にいきます。幸いいまの成績なら問題無いとおもうので」
ミサト「よく分からないけど、いいんじゃないの、こんなに生き生きしてるシンちゃん見るの久しぶりだし、途中で投げ出さないようにね」
シンジ「わかりました、アスカに会うた....いや、ドイツ語を学ぶためなら努力は惜しみません」
ミサト「あら、シンちゃん、ドイツ語が学びたかったのね」ニヤニヤ
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 00:45:42.24 ID:HAaSfm1U0
数日後
カリカリ
シンジ「ふぅ、休んでた分は取り返せたかなぁ」
ミサト「...」じー
シンジ「どうしたんですか、ミサトさん」
ミサト「何でもないわ」
シンジ「なら、部屋から出てって下さいよ」
ミサト「はいはい、アスカ効果は絶大ね、学校にも行くようになったし」ニヤニヤ
シンジ「出てって下さい」
ミサト「まぁ、かお真っ赤にしちゃってぇ、シンちゃんったらー」
シンジ「出てけ」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 00:53:28.83 ID:HAaSfm1U0
数ヶ月後
シンジ「今日は受験当日かぁ、不安だなぁ」
トウジ「なぁに、シンジのことやし、大丈夫やろ」
ケンスケ「そうそう、どっかのおバカさんとは違ってね」
トウジ「ほう、言ってくれるやないか」
シンジ「まあ、落ち着いてよ」
ケンスケ「俺と碇はこっちだな、おバカさんは違う高校だから、ここでお別れだ」
トウジ「受験当日やってのに、気の利いたこと1つも言えんのかい」
シンジ「ははっ」
トウジ「何がおもろいねん」
シンジ「いや、何か、色々思い出しちゃって、このやり取り見てるとさ」
ケンスケ「そうだな、まあトウジもがんばれよ」
トウジ「おう」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 00:57:10.69 ID:HAaSfm1U0
受験中
試験官「では、テストを開始してください」
シンジ(この問題...解ける!)
ケンスケ(貰った!!)
一方トウジは
トウジ(分からん、こうなりゃ前日作ったこれを..!!)コロコロ
サイコロ鉛筆を回していた
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 01:01:30.62 ID:HAaSfm1U0
合格発表
シンジ「受かった!」
ケンスケ「俺も!」
シンジ「そういえばトウジは?」
ケンスケ「電話してみるか」
プルルルルプルルルル
トウジ『もしもし』
ケンスケ「どうだった?」
トウジ『まず、お前らの結果を言えや』
ケンスケ「受かったよ、二人共な」
トウジ『ワイも受かったで、定員割れやったけどな』
ケンスケ「ぶふっ」
トウジ『何もおもろないやろ!!』
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 01:06:14.43 ID:HAaSfm1U0
シンジ高校2年の夏
ミサト宅
シンジ「グーテンモーデン」
ミサト「あら、またドイツ語の勉強してるのねぇ」ニヤニヤ
シンジ「何で勉強してるときに限って僕の部屋に来るんですか?」
ミサト「女の勘よ」
シンジ「多分使い方間違ってますよ、それ」
ミサト「そうかもね」
シンジ「取り敢えず出t」
ミサト「出てって下さい、でしょ?わかったわよ」
シンジ「たすかります」
ミサト「じゃあね」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 01:14:31.70 ID:HAaSfm1U0
シンジ(アスカ「Wirst du mich lieben?」 )
シンジ「あっ!そう言えば、この言葉って意味何なんだろ」
シンジ「辞書で調べよう」
パラパラ
パラパラ
パラパラ
パラパラ
パラパラ
シンジ「...そっか、そういうことだったんだね、アスカ」ポロポロ
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 01:18:40.38 ID:HAaSfm1U0
シンジ高校三年、正月
カリカリ
シンジ「グーテンモーデン」
カリカリ
ミサト「シンちゃ~ん」
シンジ「今、無理です」
ミサト「アスカから年賀状届いたわよ」
シンジ「すぐ行きます」ダッ
ミサト「はい、これ年賀状ね、アスカ可愛くなったじゃないの」
シンジ「そうですね//」
ミサト「向こうで他の男作ってたりして」ニヤニヤ
シンジ「何てこと言うんだ」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 01:25:19.45 ID:HAaSfm1U0
数ヶ月後
ミサト「もう、行っちゃうのね?」
シンジ「はい、もうドイツ行きの便が来ちゃうので」
トウジ「向こうでも勉強しろよ!」
シンジ「それはお互い様でしょ?」
トウジ「はんっ、所詮俺は浪人生や」
シンジ「ははっ」
ケンスケ「式波によろしくな」
シンジ「うん」
アナウンス『ドイツ行き7時30分発の便はまもなく出発致します。ご搭乗になされる方はお急ぎください』
シンジ「じゃあ、行って来ます」
ミサト「待って、シンジ君」
シンジ「何ですか?」
ぎゅうっ
ミサト「頑張って来るのよ」
シンジ「はい」
トウジケンスケ「.....」
シンジ「そろそろ、苦しいです」
ミサト「あっ、ごめん、じゃあ、またね」
シンジ「はい、また」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 01:28:15.63 ID:HAaSfm1U0
ドイツにて
シンジ「アスカの年賀状によるとアスカはこの辺に住んでるはずなんだけどなぁ」トコトコ
シンジ「このままだと道に迷いそうだ」
?「Du bist echt schwer von Begriff!(あんたバカぁ)」
シンジ(聞き覚えのある声だ)
シンジ「....!!」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 01:45:01.89 ID:HAaSfm1U0
僕が見た先には見慣れたオレンジ色の髪
僕があげたであろう、髪留めをした綺麗な女の子、それは女の子と言うには余りにも綺麗で、大人びていて、けれど直ぐに壊れてしまいそうな脆さも兼ね備えている。
僕はその子に会えたのが嬉しくて、躊躇うことなく声をかけた、その子は誰かと話していたけど、気にしない。
オレンジ色の女の子は少し驚いて、また昔のように僕を嘲り、笑った。
それが、懐かしくて、嬉しくて、思わず笑ったら、彼女も笑って、それを見たらまた嬉しくなって...
彼女が何か言いたげだったけど、多分言おうとしてる事は分かったから、僕は彼女の言葉を遮るようにして
今度こそは、今回こそは僕が言うって決めてた言葉を彼女に行ったんだ
「Wirst du mich lieben?」
少し間を置いて、彼女が泣きだすから、心配して近づくと、今度は笑って
「Ja」
って彼女が言うから僕は彼女に抱きついた
「キスしよ」
って彼女が言うから僕は彼女にキスをした
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 01:46:35.97 ID:HAaSfm1U0
「Wirst du mich lieben?」(あなたは私を愛してくれますか?)
fin
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 01:53:56.61 ID:HAaSfm1U0
最後アスカ視点
いきなり声をかけられた
誰かと思ったら、あのバカだった
昔みたいにバカにしてやったら何故か喜ぶから、つられてわたしも笑ってしまった。
告白の返事でももらおうとしたら、バカが止めるから、仕方なく話を聞いてやろうと思った
なんだか、少し恥ずかしがった様子でこう言った
「Wirst du mich lieben?」
予想外と言えば予想外、予想通りと言えば予想通りの言葉になんて言ったらいいかわからない、こう言うのを感無量というんだろうか
直ぐに返事してやりたかったけど、少しだけ勿体ぶって、言ってやった。
「Ja」
って言ったらすごい勢いで抱きついてきた。悪い気はしないけどね
「キスしよ」
って思わず口走っちゃったけど、バカはキスしてくれた
大好きだよ、シンジって思っちゃった
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/03(火) 01:21:11.42 ID:lEvsILlAo
乙!
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/17(火) 03:27:33.34 ID:peoO5xD80
LASはいい。実にいい
シンジ「おはよう」
ケンスケ「おはよう、碇」
シンジ「トウジは?」
ケンスケ「いるよ、寝てるけどな」
シンジ「ははっ、朝から寝るなんて、よっぽど寝不足なんだね」
ケンスケ「そうだな、まあ式波がいなくなって悲しいのはお前だけじゃないってことだな」
シンジ「まさか、トウジがアスカの事を考えて寝不足になるなんて考えられないよ」
ケンスケ「まあ、そのまさかなんだろ」
シンジ「そうなのかなぁ」
ケンスケ「おっと、もうすぐホームルームだから席に戻るわ、じゃあな」
シンジ「うん、じゃあね」
ケンスケ「...」スタスタ
ケンスケ(眠いなぁ)
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/05(水) 21:36:50.86 ID:2CmvJebp0
ケンスケ「おい、シンジ!綾波がお前に屋上来い言うとったで」
シンジ「綾波が?」
ケンスケ「ああ、何でも大事な話があるんやと」
シンジ「ちょっと行ってみるよ」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/05(水) 22:06:13.34 ID:2CmvJebp0
ー屋上ー
シンジ「.え?..付き合う?僕と綾波が?」
綾波「そうよ、私と碇君で」
シンジ「でも...」
綾波「碇君は私の事嫌い?」
シンジ「嫌いじゃ無いけど、でも僕は...」
綾波「アスカが好き...でしょ?けれどもうセカンドは居ないわ、だから私と」
シンジ「でも、でも綾波じゃアスカの代わりにはなれないよ」
綾波「何故?容姿に関してはそこまでの差は無いはずよ、性格も必要なら碇君の望む性格に変えることはできるわ」
シンジ「ごめん」
綾波「わからない、碇君が、碇君の心が」
シンジ「僕はアスカが好きなんだよ!昨日は言えなかった、けど今ならはっきり言える、何でアスカの前で言わなかったんだろう?言えなかったんだろう?」
綾波「...」
シンジ「ミサトさんに言われた通りだ、後悔するのは僕だって....」ポロポロ
綾波「そう、さよなら...碇君、私は好きだったわ..」
スタスタ
シンジ「はは、綾波も離れてっちゃった...」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/17(月) 21:18:39.03 ID:W5UsAGED0
数日後
ミサト「シンちゃーん、もう学校の時間よ」
シンジ「...」
ミサト「また学校休むの?」
シンジ「...」
ミサト「あのねぇ、シンちゃん、そうやって何日も何日も学校休んで、何か解決すると思っているの?」
シンジ「...今日ぐらい良いじゃないですか...」
ミサト「今日ぐらいって、そのセリフ昨日も聞いたわ、甘ったれんじゃないわよ!ウジウジしてたって誰も助けちゃくれないわ」
シンジ「...」
ミサト「はぁ、もういいわ、学校には私から連絡入れておくから」
シンジ「...結局ミサトさんも助けてくれないんですね...」ボソッ
ミサト「え?」
シンジ「...」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/01(木) 20:09:55.49 ID:2uTNczQq0
ーNERFにてー
ミサト「本当、やんなっちゃうわ」
リツコ「シンジ君位の歳なら良くあることよ、ちょっとした事ですぐああなるもの」
ミサト「思春期だものね、けど、さすがにウジウジしすぎよ、先が思いやられるわ」
リツコ「ふふっ、あなたがヒステリックになるのも時間の問題かしらね」
ミサト「あんたねぇ...」
がんばれ
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/13(木) 23:22:36.72 ID:dF2mo8FNO
リツコ「それはそうと、碇司令からこんな物が」スッ
ミサト「何よ、これ?」
リツコ「さあ、何でしょうね、けど多分シンジ君の助けになるはずよ」
ミサト「ふーん、ま、いいわ」
リツコ「あの人も何だかんだで、息子の事考えてるのね」
ミサト「ええ、大分丸くなったわ」
リツコ「ふふっ、言えてるわね、一応今日の用件は済んだから帰ってもいいわよ」
ミサト「そうさせてもらうわ、本当は一飲みしたいところだけど、家帰ってからにするわ」
リツコ「あまりお酒飲みすぎちゃだめよ」
ミサト「わかってるわよ!」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/13(木) 23:37:39.15 ID:dF2mo8FNO
ーミサト宅ー
ミサト「ただいまー、シンジ君、お父さんから何か届いてるみたいよ」
シンジ「...」
ミサト「部屋の前に置いとくわね」
数分後
シンジ(父さんが何か送ってくるなんて珍しいな、何だろう)
シンジ(大学の資料みたいだ、何々、数学と英語とドイツ語で進学できるのか....まてよ、ドイツ語?もしかして...)
シンジ「やっぱり!!!」
シンジ(ドイツの大学だ!ここに行けばアスカに会える!)
シンジ「よーし、やるぞー!絶対行ってやる!!」
~そのころミサトは~
ミサト(はぁ、今日もシンジ君話してくれなかったわ、碇司令の贈り物で何か変わってくれると良いんだけど...)
シンジ「やっぱり!!」
ミサト「どわぁっ、いきなりどうしたのよ」
シンジ「よーし、やるぞー!絶対いってやる!!」
ミサト「急に元気付いたと思ったら、そういう事か、お年頃だものね」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/13(木) 23:48:17.20 ID:dF2mo8FNO
ガチャッ
シンジ「ミサトさん」
ミサト「シンジ...君?」
シンジ「僕、受験勉強を始めます」
ミサト「どうしたの?いきなり、さっきも大きい声だして」
シンジ「ドイツの大学を受験することにしました」
ミサト「また随分先の話ねぇ」
シンジ「高校は第三新東京でトップレベルの高校にいきます。幸いいまの成績なら問題無いとおもうので」
ミサト「よく分からないけど、いいんじゃないの、こんなに生き生きしてるシンちゃん見るの久しぶりだし、途中で投げ出さないようにね」
シンジ「わかりました、アスカに会うた....いや、ドイツ語を学ぶためなら努力は惜しみません」
ミサト「あら、シンちゃん、ドイツ語が学びたかったのね」ニヤニヤ
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 00:45:42.24 ID:HAaSfm1U0
数日後
カリカリ
シンジ「ふぅ、休んでた分は取り返せたかなぁ」
ミサト「...」じー
シンジ「どうしたんですか、ミサトさん」
ミサト「何でもないわ」
シンジ「なら、部屋から出てって下さいよ」
ミサト「はいはい、アスカ効果は絶大ね、学校にも行くようになったし」ニヤニヤ
シンジ「出てって下さい」
ミサト「まぁ、かお真っ赤にしちゃってぇ、シンちゃんったらー」
シンジ「出てけ」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 00:53:28.83 ID:HAaSfm1U0
数ヶ月後
シンジ「今日は受験当日かぁ、不安だなぁ」
トウジ「なぁに、シンジのことやし、大丈夫やろ」
ケンスケ「そうそう、どっかのおバカさんとは違ってね」
トウジ「ほう、言ってくれるやないか」
シンジ「まあ、落ち着いてよ」
ケンスケ「俺と碇はこっちだな、おバカさんは違う高校だから、ここでお別れだ」
トウジ「受験当日やってのに、気の利いたこと1つも言えんのかい」
シンジ「ははっ」
トウジ「何がおもろいねん」
シンジ「いや、何か、色々思い出しちゃって、このやり取り見てるとさ」
ケンスケ「そうだな、まあトウジもがんばれよ」
トウジ「おう」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 00:57:10.69 ID:HAaSfm1U0
受験中
試験官「では、テストを開始してください」
シンジ(この問題...解ける!)
ケンスケ(貰った!!)
一方トウジは
トウジ(分からん、こうなりゃ前日作ったこれを..!!)コロコロ
サイコロ鉛筆を回していた
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 01:01:30.62 ID:HAaSfm1U0
合格発表
シンジ「受かった!」
ケンスケ「俺も!」
シンジ「そういえばトウジは?」
ケンスケ「電話してみるか」
プルルルルプルルルル
トウジ『もしもし』
ケンスケ「どうだった?」
トウジ『まず、お前らの結果を言えや』
ケンスケ「受かったよ、二人共な」
トウジ『ワイも受かったで、定員割れやったけどな』
ケンスケ「ぶふっ」
トウジ『何もおもろないやろ!!』
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 01:06:14.43 ID:HAaSfm1U0
シンジ高校2年の夏
ミサト宅
シンジ「グーテンモーデン」
ミサト「あら、またドイツ語の勉強してるのねぇ」ニヤニヤ
シンジ「何で勉強してるときに限って僕の部屋に来るんですか?」
ミサト「女の勘よ」
シンジ「多分使い方間違ってますよ、それ」
ミサト「そうかもね」
シンジ「取り敢えず出t」
ミサト「出てって下さい、でしょ?わかったわよ」
シンジ「たすかります」
ミサト「じゃあね」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 01:14:31.70 ID:HAaSfm1U0
シンジ(アスカ「Wirst du mich lieben?」 )
シンジ「あっ!そう言えば、この言葉って意味何なんだろ」
シンジ「辞書で調べよう」
パラパラ
パラパラ
パラパラ
パラパラ
パラパラ
シンジ「...そっか、そういうことだったんだね、アスカ」ポロポロ
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 01:18:40.38 ID:HAaSfm1U0
シンジ高校三年、正月
カリカリ
シンジ「グーテンモーデン」
カリカリ
ミサト「シンちゃ~ん」
シンジ「今、無理です」
ミサト「アスカから年賀状届いたわよ」
シンジ「すぐ行きます」ダッ
ミサト「はい、これ年賀状ね、アスカ可愛くなったじゃないの」
シンジ「そうですね//」
ミサト「向こうで他の男作ってたりして」ニヤニヤ
シンジ「何てこと言うんだ」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 01:25:19.45 ID:HAaSfm1U0
数ヶ月後
ミサト「もう、行っちゃうのね?」
シンジ「はい、もうドイツ行きの便が来ちゃうので」
トウジ「向こうでも勉強しろよ!」
シンジ「それはお互い様でしょ?」
トウジ「はんっ、所詮俺は浪人生や」
シンジ「ははっ」
ケンスケ「式波によろしくな」
シンジ「うん」
アナウンス『ドイツ行き7時30分発の便はまもなく出発致します。ご搭乗になされる方はお急ぎください』
シンジ「じゃあ、行って来ます」
ミサト「待って、シンジ君」
シンジ「何ですか?」
ぎゅうっ
ミサト「頑張って来るのよ」
シンジ「はい」
トウジケンスケ「.....」
シンジ「そろそろ、苦しいです」
ミサト「あっ、ごめん、じゃあ、またね」
シンジ「はい、また」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 01:28:15.63 ID:HAaSfm1U0
ドイツにて
シンジ「アスカの年賀状によるとアスカはこの辺に住んでるはずなんだけどなぁ」トコトコ
シンジ「このままだと道に迷いそうだ」
?「Du bist echt schwer von Begriff!(あんたバカぁ)」
シンジ(聞き覚えのある声だ)
シンジ「....!!」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 01:45:01.89 ID:HAaSfm1U0
僕が見た先には見慣れたオレンジ色の髪
僕があげたであろう、髪留めをした綺麗な女の子、それは女の子と言うには余りにも綺麗で、大人びていて、けれど直ぐに壊れてしまいそうな脆さも兼ね備えている。
僕はその子に会えたのが嬉しくて、躊躇うことなく声をかけた、その子は誰かと話していたけど、気にしない。
オレンジ色の女の子は少し驚いて、また昔のように僕を嘲り、笑った。
それが、懐かしくて、嬉しくて、思わず笑ったら、彼女も笑って、それを見たらまた嬉しくなって...
彼女が何か言いたげだったけど、多分言おうとしてる事は分かったから、僕は彼女の言葉を遮るようにして
今度こそは、今回こそは僕が言うって決めてた言葉を彼女に行ったんだ
「Wirst du mich lieben?」
少し間を置いて、彼女が泣きだすから、心配して近づくと、今度は笑って
「Ja」
って彼女が言うから僕は彼女に抱きついた
「キスしよ」
って彼女が言うから僕は彼女にキスをした
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/01(日) 01:46:35.97 ID:HAaSfm1U0
「Wirst du mich lieben?」(あなたは私を愛してくれますか?)
fin
最後アスカ視点
いきなり声をかけられた
誰かと思ったら、あのバカだった
昔みたいにバカにしてやったら何故か喜ぶから、つられてわたしも笑ってしまった。
告白の返事でももらおうとしたら、バカが止めるから、仕方なく話を聞いてやろうと思った
なんだか、少し恥ずかしがった様子でこう言った
「Wirst du mich lieben?」
予想外と言えば予想外、予想通りと言えば予想通りの言葉になんて言ったらいいかわからない、こう言うのを感無量というんだろうか
直ぐに返事してやりたかったけど、少しだけ勿体ぶって、言ってやった。
「Ja」
って言ったらすごい勢いで抱きついてきた。悪い気はしないけどね
「キスしよ」
って思わず口走っちゃったけど、バカはキスしてくれた
大好きだよ、シンジって思っちゃった
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/03(火) 01:21:11.42 ID:lEvsILlAo
乙!
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/10/17(火) 03:27:33.34 ID:peoO5xD80
LASはいい。実にいい
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