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カヲル「シンジ君を待ちながら」

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Part2
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/08(土) 20:11:46.08 ID:ssSjjZj2O
<翌々々々々日>
「カヲルくーん!」
カヲル「シンジ君かい?!」
シーン
カヲル「・・・ああ、幻聴だったのか・・・ああ・・・」
アスカ「急なのはわかってるわよ、とにかく大阪に行きたいの!」
アスカ「訳は言えないけど、あんたにとっても悪い話じゃないはずよ!」
ヒカリ『無理に決まってるでしょ、そんなお金ないわ』
アスカ「費用ならあたし持ちでいいから、お願い!」
ヒカリ『あたし、そういうの嫌なの。悪いけど、どうしても行きたいなら他の人を誘って』ガチャ
アスカ「もう!ヒカリのわからず屋!」
アスカ(偶然を装って合流しようと思ったのに)
アスカ(一人じゃ不自然過ぎて行けないじゃない!)
レイ「・・・大阪に行きたいけど」
レイ「お金、ないわ」

10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/08(土) 20:12:36.14 ID:ssSjjZj2O
<翌々々々々々日>
カヲル(こうなったら、最終手段を取るしかない)
カヲル(僕がアダム本体と接触してニアサードインパクトを起こすんだ!)
カヲル(そうすれば、ネルフも政府も使徒来襲を一般人に隠しきれなくなる)
カヲル(大阪にいるシンジ君の耳にもニュースが入る)
カヲル(そうすれば・・・シンジ君は帰ってくる!)
キール「タブリスよ、お前は良からぬことを考えているらしいな」
カヲル「!?な、なぜバレたんだ」
キール「あまりリリンをなめないことだな」
キール「お前の仕事はずっと後だ。シナリオを早められては困る」
カヲル「嫌だ!僕はさっさとニアサードインパクトを起こして、シンジ君に会うんだ!」
キール「少年の体にこれを使うのは気がひけるが、この際だ。仕方がない」
カヲル「あっ」
カヲル(くそ、ATフィールドを出す前に何か薬を打たれた!)
カヲル(意識が朦朧としてきた)
カヲル「あああああっ」ビクッビクビクンッ
科学者「痙攣及び失禁が見られます」
キール「かまわん。もし死んでしまったら魂を別の体に入れろ」

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/08(土) 20:13:50.47 ID:ssSjjZj2O
------------------------
脳内シンジ「カヲルくん、ただいま!」
カヲル「し、シンジ君!」
脳内シンジ「約束破ってごめんね、今からハイキングに行こう!」
カヲル「もちろんさ!」
脳内シンジ「はぁっはぁっ・・・」
カヲル「シンジ君、眠っちゃ駄目だ!死んでしまうよ!」
脳内シンジ「ご、ごめん・・・僕が迷ったせいで、遭難しちゃって・・・」
脳内シンジ「寒い・・・あ・・・」
脳内シンジ「波打ち際で、母さんが手を振ってる・・・あっちに行きたいなぁ」
カヲル「まずいよシンジ君!そっちに行ったら戻れなくなる!」
カヲル「ええと、こういうときは確か、裸で温め合うのが一番・・・」
------------------------
カヲル「はっ!」
カヲル「夢だったのか・・・」
カヲル「うう・・・老人たちめ、第1使徒である僕に対してこの仕打ち、覚えておくよ」
カヲル「夢の中とはいえ、シンジ君の肌に触れることができて、少しは穏やかな気持ちになったみたいだ」
カヲル「でも、早く本物のシンジ君に会いたいよ」
アスカ「ふふふシンジったら、駄目でしょ。ご飯こぼしちゃー」
ミサト「あ、アスカ?何やってるの?それはペンペンよ!」
ペンペン「クヮァ・・・」(困惑)
レイ「碇君は大阪にいるの?いいえ、そこだけじゃないわ」
レイ「私の心の中にいるの」
レイ「私の中にある、暗くて何も見えない、そんな心の中に」
レイ「私の心はどこか欠けていて、それを碇君は埋めてくれるの・・・」
レイ「碇君・・・」

12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/08(土) 20:14:38.21 ID:ssSjjZj2O
<翌々々々々々々日>
カヲル「もうすぐだね!」
アスカ「ええ、明日にはシンジが帰って来るわ!」
レイ「・・・やっと」
カヲル「ああ、生きてるって素晴らしい」
アスカ「シンジ、どんなお土産くれるのかなぁ?」
カヲル「シンジ君がくれるものなら、何だって嬉しいさ!」
<翌々々々々々々々日>
アスカ(ソワソワ
カヲル(ソワソワ
レイ(ソワソワ
ミサト「あ、3人とも!ちょうどよかったわ!」
カヲル「な、何でしょうか?」
アスカ「嫌な予感・・・」

13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/08(土) 20:15:42.06 ID:ssSjjZj2O
ミサト「なんかね、シンジ君の大事にしてるカセットプレーヤーをどこかで置き忘れたらしいの」
ミサト「それで、見つけるまでここに戻らないって聞かないのよ、困った子だわ」
ミサト「今までに行ったところ全部探して回るそうだから、今日は帰れそうにないわね」
カヲル「そんな!」
アスカ「嘘でしょ!」
レイ「・・・」
アスカ「で、でも!あたし達の仕事上、そんなの認められないでしょ?」
リツコ「それに関しては私から説明するわ」
リツコ「あのカセットプレーヤーはシンジ君の精神安定剤のような役割を持っているの」
リツコ「そこで、シンクロ率の低下及びエヴァへの搭乗拒否を懸念して、特例として認めることになったわ」
リツコ「ま、修学旅行の時と違ってパイロットが3人待機してるんだから、別に問題もないでしょう」
アスカ「問題大有りよ!」
アスカ「シンジがいないんだったら、あたしエヴァに乗らない!」
カヲル「僕も乗りません!」
レイ「・・・私も、嫌」
ミサト「ワガママ言うんじゃないの!」
アスカ「嫌ったら嫌!」
リツコ「困ったわね、残りのパイロットがこれじゃあ、作業に支障をきたすわ」
リツコ「しょうがないわね、相談してみるわ」


14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/08(土) 20:16:36.05 ID:ssSjjZj2O
ミサト「どーすんのよ?シンちゃんってかなり頑固なのよ?」
ミサト「カセットプレーヤーを諦めるよう説得するなんて無理よ」
リツコ「大丈夫、考えがあるわ」
リツコ「ある人が我慢すればいいだけのことよ」
冬月「碇、お前が適任だ」
リツコ「碇司令、あなたにはこれから大阪と京都に行ってカセットプレーヤーを探していただきます」
ゲンドウ「なぜだ。なぜ私なんだ」
リツコ「元々あれはあなたの物ですし、あなたはそこそこ土地勘もあるでしょう?」
ゲンドウ「そりゃ、学生時代はよく梅田や日本橋あたりまで遊びに行ったものだが、セカンドインパクト以前の話だぞ」
リツコ「それに、あなたが探しに行けばシンジ君が喜びます」
リツコ「シンクロ率は低下どころか爆上がりするとMAGIは予測しています」
ゲンドウ「だが、使徒が襲来したらどうする?私抜きでは困るだろ」
冬月「そこは葛城君に任せたらいいじゃないか」
冬月「というか、お前の仕事と言ったら口の前で手を組むことぐらいじゃないか」
ゲンドウ「冬月先生、あんまりです」

15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/08(土) 20:17:37.93 ID:ssSjjZj2O
リツコ「いざという時は大阪から電話で指示をしていただきます」
冬月「たまには父親らしいことをしてやれ、碇」
ゲンドウ「そんな」
マヤ「すごい!全員シンクロ率、最高記録を達成しましたよ、先輩!」
リツコ「期待以上ね」
ミサト「司令がいない方が物事が円滑に進むだなんて、皮肉ねー」
カヲル(シンジ君と、一緒にハイキング・・・そして・・・///)爆↑
アスカ(バカシンジのご飯が食べられる・・・///)爆↑
レイ(碇君と、一緒・・・///)爆↑
シンジ(父さんが、僕のために大阪まで行って探してくれてる・・・///)爆↑
ゲンドウ「クソ!」
ゲンドウ「何がそこそこ土地勘があるだ!」
ゲンドウ「景色変わりすぎてて全然わからんわ!あのオバハン!」
終劇

16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/08(土) 23:50:24.55 ID:RDwiTPe/o
おつおつ

17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/09(日) 11:53:10.80 ID:tMOpEum70
ワロタwwwwwwwwwwwwww

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