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ドラえもんはアメリカでカーズと戦うようです

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Part3
265: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/24(日) 23:38:35.12 ID:nupErYkM0
ドラえもん「『スーパー手袋』だ…ククク…ワムウ。貴様の力はこんなものかァーッ!?」
ワムウ「なッ…この力は?こんな華奢な体から一体どれ程までの力が…グッ…!」
ドラえもん「やはりこの程度か!貧弱ッ!貧弱ゥッ!」
ドラえもんは柱を強引に振り回して柱を持つワムウを馬上から叩き落とそうとする!
しかし、ワムウはその寸前で手から柱を離し、体が少し浮くだけで終わった。
ドラえもん「チッ…」
吸血鬼たちはどよめく、ここまでどうみても、あの青色が我らがワムウ様よりも優勢なのだ
しかし、カーズは違った!カーズだけはッ!笑っている!!
カーズ「ドラえもん!今貴様は最大のミスを犯した!
そんな大きな物を持っていたら、馬上で逃れることなんて出来ないだろう!!」
リサリサ「逃れる…まさか」
カーズ「そう、あの技!」
あれをまともに喰らって、生き残ったものはいないッ!!そう―シーザーのように!!
ワムウ「必殺流法、『神砂嵐』」

268: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/24(日) 23:44:51.99 ID:nupErYkM0
グオゥッ!!空間が曲がる程の強風だッ!!こころなしか空気が叫び声をあげているような!!
ジョセフ「どらえもオオオオオオオォォォォォーン!!!」
カーズ「決まった!これでもうかわせない!!」
ドラえもん「かわす?馬鹿な。」
ドラえもんは開いた片方の手でポケットに手を入れる。
ドラえもん「俺はこの瞬間をずっと…待っていたんだぜ?
『ヒラリマント』オォーッ!!」
ワムウ「ぐ、GUUAAAAAAAAAAHHHHHHHHHHHHHHH」
ワムウは地面と平行に吹っ飛び!壁に蛙のように叩きつけられたッ!!

271: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/24(日) 23:47:51.54 ID:nupErYkM0
ワムウはそのまま壁をすざましい勢いでぶち壊し、たちまち瓦礫の山が完成した!
ドラえもん「チッ…急所は避けられたか。まだ生きているようだな…。」
ワムウは生きている―しかし、瓦礫からは出てこない…。
カーズ「無理もあるまい…自慢の『神砂嵐』がまさか布キレ一枚で返されたのだからな
今…ワムウの数千年間重ねた、『自信』と『誇り』が崩れ去った…
だが構わぬ!早く新しい武器をトラックに出せィ!!」

275: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/24(日) 23:53:08.04 ID:nupErYkM0
カーズにより設置された次の武器は鋼鉄球のボーガン!
発射できる球は各二発!そしてボーガンは大小の二種類を選ぶというものだッ!
ワムウは瓦礫より出てくる。会場はそれを見て、恐らくフラフラしているだろうワムウを想像した。
だが―しかし!そこにいるのは以前どおり静観として立つワムウの姿だった。
それはただ一つを除いて、依然と同じだった。そのただ一つとは―
吸血鬼「ワムウ様がッ!自らの目を!潰してしまわれとるゥ〜〜〜〜!」
ワムウ「ヌウウウウウウ、な…なまじ目が見えたから視力に頼っていたから、奴に虚をつかれた!
これからは、この角で風だけを感じて物を見よう」
ドラえもん「フン、野蛮人が…。」

276: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/24(日) 23:56:17.42 ID:nupErYkM0
ドラえもんvsワムウ 二周目
―戦車戦は二周目に突入した!
ワムウは既に馬に乗り直し、淡々と一周半程度遅れてドラえもんの後ろを追ってきている!
カーズ「ワムウにもはや精神上の弱点は無いッ!」
ジョセフ「だ、だからどうだってんだァーッ!眼の二個ぐらいどうだってんだよ!
 俺達はシーザーを失っているッ!それにくらべりゃ、てめえの目玉くらいくだらねーぜッ!なあドラえもん!」
ドラえもん「愚問だな…。」


278: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 00:01:05.09 ID:Y+t3qvII0
ドラえもんは武器のかかった柱に通りかかった!
吸血鬼「さあ〜どっちのボーガンを取るねえ〜?」
ドラえもん「当然両方だ」
吸血鬼「そりゃ大きい方…ってええ?」
ドラえもんは渋々大きい方を一つだけ選ぶことにした
ジョセフ「そりゃ大きい方だなッ!威力が違うぜ!」
吸血鬼「そりゃあ…威力はな…。フフ。」
この時―ドラえもんはすぐにボーガンの異変に気付いた!
ドラえもん「弦が…重い!!」
吸血鬼「欲張りィーッ!欲張りものめがーッ!
普通のボーガンでさえ滑車を使って引っぱるのにその特別製ボーガンを」
ドラえもん「スーパー手袋」
ドラえもんは普通にボーガンの弦を引ききり、満面の笑みで観客席のカーズを見つめている
カーズ「くっ…。」
リサリサ「ドラえもんみたいなマッチョな人間には欲張りも許されるわね」

281: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 00:06:21.60 ID:Y+t3qvII0
遅れてワムウは小さい方のボーガンを取った。小さいが、どうやら威力としては十分なようだ
ワムウ「最初の一球で!風をつかむッ!」
ワムウは手元から黒光りする鉄球を放つ!!鉄球は螺旋状に回転し、すざましいスピードでドラえもんの馬に命中したッ!
ズドン!!一発で馬の一体の首から上が吹き飛んだ!!
吸血鬼「うおおおおお!!ワムウ様アァーッ!!」
ワムウ「今ので間合いは掴んだ。次は必ず仕留める。」
ドラえもん「チッ…分身ロボットを使うか…。」
ドラえもんは秘密道具の中の分身ロボットを手に取る。これを使えば、風だけを見て探知しているワムウは、ドラえもんの場所がわからなくなるだろう
だがしかし―
ドラえもんの脳裏に一つの考えが浮かび、ドラえもんは分身ロボットを使うのを辞めた

284: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 00:10:45.28 ID:Y+t3qvII0
自ら視力を断ったワムウは!風の動きを読み!空気のささやきを聞き、
レーダーのようにドラえもんの走りのうねりを捕えるのだッ!!
ワムウはドラえもんを完全に察知してレーダーを引く。しかし―
ワムウ「ぬうう」
しかし―ボーガンは放たれない!ドラえもんは中央にある松明からワムウに向けて対角線側を走っており、
ワムウは松明の炎が邪魔になってドラえもんの正確な位置がわからないのだ!
カーズ「甘いな。あのワムウの前では―」
ワムウは松明から見て反対に180°回転し、まさか観客席に向かって鉄球を発射した!!
鉄球は観客席の前の壁の淵に沿ってコリントゲームのように闘技場を走り回り、
ドラえもんに向かって走り出す!

286: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 00:17:19.28 ID:Y+t3qvII0
鉄球はギュルギュルと鋭く綺麗に闘技場の淵を走る
そしてこちらからみるように明らかに(ワムウが最初から計算していたのだが)ドラえもんの直前に小さなくぼみが出来ていた
恐らくあそこまで行けば、球がそのまま跳ね返ってドラえもんに向かう!!
さらにリサリサが見るに、ドラえもんは実にのんきにしているようで、ワムウのコリントボールに気付いているような節は見られない
リサリサ「危ないッ!ドラえもん!身を屈めてッ!!」
ドラえもん「ほう…一体どうして」
会場の全員があっと息を飲む。いつの間にかワムウの放った球は消えていた!
まさに魔術―全員はドラえもんの方を固唾を飲んで見続ける
ドラえもん「『ガリバートンネル』だ。
お前が跳弾をつかって俺を狙ってくるのは読めていたからな。既に壁際にセットしておいた…。」

288: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 00:21:58.15 ID:Y+t3qvII0
ワムウ「ば…馬鹿な!!」
ドラえもん「お前は俺の細かい動きは見れないだろ?
お前が目を潰した後だ。このDORAがガリバートンネルを仕掛けたのはな…。
目を潰した状態でボーガンがあるのに…それ以外の攻撃手段は無いだろ?」
ざわ・・・ざわ・・・
ドラえもん「ここで質問だ…。お前がそこまでしてくると読んでいたとしてこのドラのする行動はなんだと思う?
読めていたのなら弾を撃つ前に倒すことだって出来たはずだ…なのにしなかった。
簡単に説明してやるよ。お前は鉄球を撃ってから動く様子が無い。当たり前だ。動いてしまったら俺が対象になるように動こうとするから、
弾がはずれると思ったんだろう?」
ワムウ「……。」

291: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 00:26:05.62 ID:Y+t3qvII0
ドラえもん「つまりお前はこの弾を撃ってからは動かないッ!!
そしてお前の使った弾の弾道!!それを使わせてもらった!!
お前が動けない時に、お前の弾道を逆にたどる!!そうすれば俺の鉄球はお前に命中する!!」
カーズ「ワムウ!!後ろだ!!」
ワムウ「フン…波紋が使えない以上…その程度の弾…触って消化するまで…N?」
吸血鬼「な…なんていう大きな鉄球だ!!ワムウ様!!」
ドラえもん「ガリバートンネルにそのまま入るとサイズは小さくなるが、
逆からたどると大きさが大きくなるッ!!
そう―お前の弾は小さくなるが!!俺の弾は大きくなる!!
お前が消化できないサイズになッ!!」
ワムウ「NU、NUAHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH」

294: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 00:32:24.50 ID:Y+t3qvII0
ワムウ最後の必殺技 魂潔殺(←何故か変換出来なかったため違う文字で勘弁)
闘技場は静まり返っていた…。もう誰も。うめき声すらあげなかった!!
しかし―ワムウは生きていた…完全に虫の息の状態であったが…
リサリサ「やった!!もうワムウは立てない!!」
ワムウ「な、なんということだこのワムウ!なんてざまだこのワムウッ!!
だが…このワムウ。敵に楽に勝たせる趣味は無い。我が肉体!!我が能力!!
全てを利用して、勝利を掴む!!」
突然地下からワムウの両手が出現した、ドラえもんは防御する暇も無く馬から落ち壁に叩きつけられた!!

296: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 00:35:08.99 ID:Y+t3qvII0
ワムウの両手はドラえもんを叩き落し、壁に貼り付けただけでは無かった。
そう―その両手は、既にドラえもんの両手を押さえ込んでいる!!
ドラえもん「何ィ…しまったッ!!これではポケットから道具が出せない!!」
ワムウ「そして我が…『風の最終流法』…魂潔殺ッ!!」
ワムウの額から鋭く長い風のメスが出でる!!その刃、なんとも鋭くまるで剃刀のようだッ!!

300: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 00:39:12.90 ID:Y+t3qvII0
ワムウ「炎を隔てた先ゆえ…ドラえもん。貴様のおおよその位置しかわからぬ。
しかし『秘密道具』を出せぬ今、一センチずつ次第に貴様のからだを切断して行くだろう。」
ドラえもんの後ろの壁に、電導ノコギリのような斬り跡が残る!!なんとも鋭いッ!!
その斬り跡は…1cm、1cmと、徐々にドラえもんへの距離を縮めてゆく…
ドラえもん「策は…無い訳では無い。だが…思いつく策が一つだけで、
それがこのドラにとって気に入らん策だというだけだ…。
畜生…!!」
吸血鬼「お、おいッ!!アレを見ろッ!!」

302: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 00:43:14.34 ID:Y+t3qvII0
ドラえもんの体が変形していく。体に残った変身ドリンクのエキスをフルに活用し、全身整形といった風に形を変えるッ!!
しかし―
ジョセフ「ドラえもんの体が変形した…。一体どうして…
 いや…それよりも…そんなに体つきが変わったという訳でもない…一体何故」
ドラえもんは変身後の顔つきなどについて、よく考えていたわけではなかった。
ただ一つ考えていたことは、足が長く、首の長い人間になろうとしていたのだ!!
ドラえもん「フンッ!!」
ドラえもんは自らの顔を腹近くに突っ込ませた!!
カーズ「な…何をしようとしている!!」

304: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 00:47:21.30 ID:Y+t3qvII0
何のことはない…ただ単純に…口でポケットの口を開け、秘密道具を出そうとしているのだった!
吸血鬼達は笑い出した!先ほどまでアレほどまでに高慢だったあの男が、
いまはただ胎児のように体を丸めている、それが滑稽でしかたが無いのだ。
カーズ「フハハハハッ!!見苦しいぞッ!!
それほどまでに生きたいのか!実に醜い!!」
カーズは高笑いをし始める。しかしそれをさえぎるように、闘技場内に魂潔殺の轟音よりも大きい、風船が割れたような大きな音が響き渡った!!
吸血鬼の一体が…原型をとどめない程破壊されていた。やったのは―ジョセフだ。
ジョセフはドスをきかせた声で叫ぶ
「ドラえもんを笑った奴は殺すッ!!」
途端にあたりを静寂が包んだ…。

307: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 00:51:24.77 ID:Y+t3qvII0
ドラえもん「(ありがとうジョセフ…いい奴じゃないか。今度金の首輪をプレゼントしてやろう)
トロリン…ゲットッ!!」

※トロリン:瓶に入った、飲むと体が液体になる薬品
先程までの静寂が嘘のように怒声が響く!!吸血鬼たちがドラえもんが道具を出したことを発見したのだ!!
ワムウ様!!ワムウ様!!ワムウ様ッ!!ワムウ様ッッ!!
ドラえもん「後は…飲むだけ…!!」
ドラえもんは歯でキャップをひねる…しかし…その時、トロリンの瓶が真っ二つに割れるッ!!
ドラえもんの前を力なく瓶が転がった。
ワムウ「そうはさせん…『魂潔殺』…!!」

310: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 00:56:29.23 ID:Y+t3qvII0
ワムウ「形成逆転だ!!後は貴様の体を、『魂潔殺』の刃で切り捨てるだけ…ッ!!」
会場に歓喜の叫び声が響く!!しかし―ワムウはッ!
ワムウ「何故だ…力が入らない…。」
ドラえもん「ワムウ…今のトロリンへの攻撃で、貴様は既に負けている!
さっきのトロリンの瓶はあえて割らせるために取り出したのがわからないのか!!
トロリンはお前の超高圧の風で気化…そのままお前の体にガスとなって取り込まれる!!」
ワムウの体は水となって崩れ落ちる!!
ワムウ「MMWWWWW」
ドラえもん「ワムウ、お前の能力。瓶をあっさりカットできたことが敗北に繋がったのだ!!」

312: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 00:59:30.24 ID:Y+t3qvII0
液体と化したワムウ…液体となり、魂潔殺を放てなくなったワムウは…
副作用で体が次々と消えていった。
形は無かったが…そこには確かにワムウという男の最後があった…。
ジョセフ「やったたァーッ!!」
カーズ「…ワムウ。
奴は戦闘者としてあまりに純粋すぎた…それが敗北へと繋がったのだ…。
残るはこのカーズ独りか…だが。
頂点に立つものは…いつもひとり!!」

316: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 01:01:55.18 ID:Y+t3qvII0
ドラえもんvs究極生物カーズ
カーズはリサリサに卑怯な手を使って勝利した。
あの女め…だから気をつけろと言ったものを…カーズ如きの青臭い大根演技にこころ強くもちよって…。
カーズ「赤石は手に入れた!!後はそのうるさいJOJOと、ドラえもんの奴らをお前ら全員で始末しろォーッ!」
吸血鬼達「WRYYYYYYYY」


319: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 01:05:57.07 ID:Y+t3qvII0
ドラえもん「打ち上げ式豆太陽だッ!!死ねィーッ!!」
吸血鬼「GYAAAAAAAAAAAAA」
吸血鬼たちは、その大きな力に屈服したッ!
ドラえもん「待っていただろ。ジョセフ。
糞カーズとの…タイマンだ」
ジョセフは真剣な眼差しでドラえもんの手を握る
ジョセフ「ありがとう。ドラえもん。絶対に勝ってくる」
ドラえもん「フフ…まかせた…?
カーズが赤石をはめ込んでいるッ!!」
カーズ、太陽の照っている時は何処かに消えていたカーズが!赤石をはめた石仮面を被って登場した!!

323: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 01:10:39.74 ID:Y+t3qvII0
カーズ「フフフフフフフ…
究極の生命とは…あらゆる生物の…全ての能力を身につけ全ての生命を兼ねる
そしてあの美しい!なんという輝き!
あの太陽を!!ついに克服したぞォーッ!!」
なんということだ!一番恐れていた!究極生物カーズが誕生してしまった!!
カーズ「まずは貴様だドラえもん!!」
ドラえもん「クソッ!!『取り寄せバック』ッ!!」
ドラえもんはバッグからドデかいヘリコプターを取り出した!!
ドラえもんはジョセフの手を握り、そして強い目をしてカーズの方を見つめた。
ドラえもん「追ってくるんだな、カーズ!!」
ジョセフ「ドラえもんッ!!」
ドラえもんはヘリコプターに乗って空中へと飛び出した!!

326: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 01:14:48.26 ID:Y+t3qvII0
時速240km…さすがにこのスピードは生物としての限界だろう…カーズはこのDORAを追い越すことは出来ない…。
カーズ「ふ…甘い!!このカーズにその程度のスピードが通じるか!!」
ドラえもん「きちまった…ついに…もうここは火山の上だ
あの中にカーズを突っ込めば…勝機はある…」
カーズ「フンッ!!甘いぞドラえもん!!」
カーズは自分の翼をピラニアに進化させ、高圧力で、時速300kmを超えるすざまじいスピードで排出した!!
その全てがドラえもんのヘリコプターに命中する!!ヘリコプターは蜂の巣だ!
カーズ「よし…殺した…」

327: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 01:19:25.81 ID:Y+t3qvII0
カーズはヘリコプターの中からぼろぼろの肢体が出でるのを確認した。
状況から見て、恐らくドラえもんであろう
カーズ「フハハハハ!!これでこのカーズが地球最強だ!!」
ドラえもん「『タイムマシン』…」
カーズ「なにッ!!」
ヘリコプターから出てきた肢体は、よくみるとドラえもんではなく、救助練習用の人形だった!!
ドラえもんはカーズがピラニアを発射する前にタイムマシンで脱出し、カーズの上まで移動していたのだ!!
ドラえもん「ロードローラーだッ!!WRYYYYYYYYYY!!」
ドラえもんは時空の穴から、取り寄せバッグで呼び出したロードローラーをカーズ目掛けて叩きつけた!!
その数…数10台!!

329: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 01:22:38.65 ID:Y+t3qvII0
カーズ「この程度、ゴリラの腕を持ってすれば!!」
ドラえもん「タイタニックだッ!!」
カーズ「なッ!NU、NUOOHHHHHHHHH!!このカーズがッ!!このカーズがアァーッ!!」
カーズは火山の上にタイタニックごと落ちて行く!!
ドラえもん「ふう…爆発のショックで噴火が始まりそうだ…。」
ドラえもんは手元の取り寄せバッグからヘリコプターを取り出す。
ドラえもん「終わった…帰るぜ…」

333: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 01:27:09.50 ID:Y+t3qvII0
ドラえもん「まさか…いや間違いない。このDORAの視線の先…カーズが…復活している。
泡をまとって火山を克服したか…?」
カーズ「ふう…ドラえもんはどこだ!?」
ドラえもん「さすがカーズ…だがもう俺はタイムマシンの中…絶対に倒せないぜ。
『タイムマシン』ッ!!30日前のアメリカの宿屋へ!!」
―30日前
過去のドラえもん「フフッ…完璧だ。」
今のドラえもん「おい」
「どうした?」
「タイムパラドックスがおこりかねないから詳しいことはいえないが…
 フェルミラーでコピーさせてもらいたいものがある。」
「なんだ?未来の俺よ。」
「『ウルトラストップウォッチ』だ」

337: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 01:29:33.10 ID:Y+t3qvII0
カーズ「あのドラえもんめ…隠れてないで出てきやがれ!!」
空中に、ドラえもんの姿が現れる!
目の前の青色は、優雅に地上に降り立った!
ドラえもん「ようう…カーズ。」
カーズ「な…貴様から来るとは…。」
ドラえもん「ああ…。」
ドラえもんはニヒルな笑みを浮かべる
ドラえもん「たった今俺は無敵になった。『ウルトラストップウォッチ!!』時よ止まれッ!!」

340: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 01:32:53.64 ID:Y+t3qvII0
ドラえもん「フハハハハ!懐かしい!全てが懐かしい!
時の止まった世界の全てが懐かしい!!
さあ…カーズ。どうやって料理してやろうか」
ドラえもんはカーズを強く見つめる
ドラえもん「…どうやったら…勝てる?」
カーズ「どうやっても勝てないね」
ドラえもん「なッ!!馬鹿な!!」
目の前の巨人は動き出した。ドラえもんには…とても信じられない。
カーズ「太陽を克服したこのカーズに入れないとでも思ったのか!!このマヌケがァーッ!!
時の止まった世界!!面白い!!実に面白いぞ!!」

351: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 01:39:19.13 ID:Y+t3qvII0
ドラえもん「く…………。馬鹿な…………」
カーズ「終わりだッ!ドラえもん!!」
ドラえもん「いいやッ!終わるのはそっちの方だね!!」
カーズ「命乞いは死んでからにするんだなッ!!」
ドラえもんは強く口を開く
ドラえもん「『どこでもドア』で宇宙への扉を開いた。
重力で、時の動いている俺達は宇宙へと飛ばされる」
カーズ「何ッ!!うッ!!うわああああ!!」
カーズとドラえもんは宇宙に飛び出た!
無重力の上を二人の男が浮いている
カーズ「宇宙空間だと?フフン。体内から空気を放出させて、その圧力抵抗で軌道を変え、
先ほどのドアまでもどってやるわァーッ!!」
ドラえもん「無駄無駄無駄ァーッ!!」
宇宙の寒さで空気はカーズごと凍った!カーズは軌道を変えられない!
カーズ「こ、凍るッ!!」
ドラえもん「間一髪このDORAは…『テキオー灯』で助かったぜ…!!」

353: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 01:41:04.68 ID:Y+t3qvII0
―カーズは
二度と地球へはもどれ無かった
鉱物と生物の中間の生命体となり
永遠に宇宙を彷徨うのだ
そして、死にたいと思っても死ねないので
―その内カーズは考えるのをやめた

357: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 01:44:46.62 ID:Y+t3qvII0
未来への遺産
ドラえもん「フハハ!やったぞ!世界征服阻止にはびこる障害を全て倒し終えた!
記念日だ!!今日はドラえもん帝国創立記念日だァーッ!!
まずは地球に帰るか…。ノビールハンドでどこでもドアの中に…」
―その時
…バリッ!!
圧力差でどこでもドアが破壊された!そして破片は四次元空間の中にバラまかれた!
ドラえもん「なッ…これでは戻れん…」

365: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/25(月) 01:49:34.67 ID:Y+t3qvII0
ドラえもんは空中を浮かびながら可能性を模索する
「テキオー灯を当てた魔法の絨毯!!」
ドラえもんは絨毯に乗って宇宙地図を広げた
「恐らく…もはや自力で地球にもどるしか…無い!!しかしここでは…
 フルスピードで戻って…50年後になる…
 クソ…地球よ。母なる地球よ。50年後で待っているんだな。
 ―しかし、50年後か…どういう世界になっているんだろうな…。」
ドラえもんが魔法の絨毯に乗って46年後
大西洋 アフリカ沖、カナリア諸島 とあるトレジャーハンターの船の上
「や、やった!ついに引き上げたぞ!百年前に沈んだ宝の箱を!」
「宝の箱にしては少しひょろ長くねえかい?」
「は、早く開けようぜ!」
我々は―この箱に見覚えがある!このブ厚い鉄の箱を知っている!100年ぶりに大気を吸ったこの棺桶をッ!

470: 1 ◆0y9Us4tj3E :2007/06/25(月) 16:23:28.67 ID:Y+t3qvII0
幽波紋能力
裏山に妙な形状の流星が落ちた!木がザワザワとざわめくッ!
そう―あのDORAが50年振りに帰還したのだ!!
「WRYYYYYYYYYYY!!!」
その足音は地球に降り立つ!
ドラえもん「久しぶりだな…この引き締まった地面ッ!」

471: 1 ◆0y9Us4tj3E :2007/06/25(月) 16:26:37.23 ID:Y+t3qvII0
ドラえもんはタケコプターを出した。行く先は故郷―日本にある赤い家だ。
そこにはずっと変わらず…『野比』という表札がかかっている。
ドラえもんが再び世界征服をする前にこの家に来たのは訳があった。
―感覚、不思議な感覚がしたのだ。"呼ばれている"という感覚だ。何者かがこの家で待っている…。
ドラえもん「人はいないようだな。」
ドラえもんは家の中にズンズン入っていく。廊下から右側の部屋には、仏壇が三つ並んでいた

473: 1 ◆0y9Us4tj3E :2007/06/25(月) 16:29:36.31 ID:Y+t3qvII0
ドラえもん「野比たま子…野比のび太…野比のび代…。全員死んだのか。」
ドラえもんはのび太の仏壇に置いてあったまだ新しい饅頭をとって食べた
ドラえもん「所詮このドラにはどうでもいい話だがな」
???「どうでもいい話じゃ無いよ」
ドラえもん「ぬ。」
???「久しぶりだね。ドラえもん。もう会えないかと思ってたよ」
ドラえもん「誰だ…そこにいるのは誰なんだァーッ!!」

476: 1 ◆0y9Us4tj3E :2007/06/25(月) 16:34:54.91 ID:Y+t3qvII0
目の前にいる人物、まだ幼さの残る背の低い少年は静かに口を開く
のび太「僕…僕だよドラえもん!!」
ドラえもん「の…のび太!!馬鹿なッ!生き返るだなんて未来の世界だって聞いたことは無いッ!
ま、まさか!!」
のび太「その通り…僕は一度死んだ。でも成仏できなくて…ずっと待ってたんだ。君がこの家に帰ってくるのを。」
ドラえもん「そうか…。柱の一族―石仮面。あんなにも宇宙広辞苑に乗ってない事象があったんだ。
幽霊がいたっておかしくないかもしれないな。
だがつもる話も無いだろう?
あったとしても、もはやこのDORAとは知能レベルが違い過ぎて相手にならない。」
ドラえもんはのび太を無関心そうに見つめる。如何にも帰りたそうだ
のび太「言うねえ…青狸。」

479: 1 ◆0y9Us4tj3E :2007/06/25(月) 16:39:52.19 ID:Y+t3qvII0
険悪なムードが広がる。50年前にも険悪になったことは何回もあったが、せいぜいドラ焼きやおもちの取り合いでおこったものだった。
しかし今この野比家に広がる空気は和やかな"それ"では無い。
深く暗い…ドス黒いクレバスのような空気だ。
ドラえもんはのび太を見つめる。その瞳はのび太に対する驚きと嫌悪が入り混じっていた
ドラえもん「変わったなァ…のび太。だが俺にさからうものは死刑だッ!!例え幽霊であろうともッ!!」
のび太は静止する
のび太「待つんだな。脳味噌クソ野郎。俺に触ることは出来ないし、第一俺を殺すとお前も死ぬぜ。」
ドラえもん「なんだと…。」
のび太「俺はお前の幽波紋として生き返った!!」
ドラえもん「!!」

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