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夜神月「リューク、僕の寿命はあとどれぐらいなんだ?」

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Part3
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/23(金) 18:04:11.12 ID:yz0qob+80
粧裕「もしもしお兄ちゃん?どうしたの?」
夜神月「聞いたぞ粧裕、いま東京駅が大変なことになってるじゃないか」
粧裕「うん、そうなの…新幹線も止まっちゃってて…お父さんは警察官としての責任があるからって行っちゃったし…大丈夫かな…」
夜神月「父さんが…そうか…、いや、父さんなら大丈夫さ。」
粧裕「あとね、旅行なんだけど、お父さんは2人で先に行っててくれって言ったけど…」
夜神月「旅行ならまた今度みんなで行けばいいじゃないか、実は今、僕とミサも東京駅にいるんだ、今からそっちに合流しようと思ってるんだけど、どこにいる?」
粧裕「えっそうなの!?お母さんが今トイレに行っててもう少しで戻ってくると思うの、私は中央通路にいるわ」
夜神月「わかった、すぐに行くよ、じゃあ」ピッ

91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/23(金) 18:10:46.07 ID:yz0qob+80
夜神月「よし、合流するぞ」
ミサ「ね、ねぇ…ライト…」
夜神月「どうしたんだ」
ミサ「粧裕ちゃんの寿命…前に見たのに戻ってる気がする…」
夜神月「なんだと!」
夜神月「そんな馬鹿な…あり得ない…」
リューク「クククッ…」

97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/24(土) 00:03:15.68 ID:yYGMT4T20
夜神月「母さんの寿命は見ていたか!?」
ミサ「お母様はトイレの方に行ってしまうまでは見ていたけど…何も変わってはいなかったわ」
夜神月「粧裕の寿命はいつ変わったんだ!?」
ミサ「えっと…ライトが電話を掛けた時に変わったわ」
夜神月「クソッ…どう考えても僕が電話をしたせいじゃないか!」
夜神月「(なぜだ…!?どうして粧裕だけ寿命が変わっている!?)」

98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/24(土) 00:07:15.85 ID:yYGMT4T20
夜神月「さっきの粧裕の発言からしてももう旅行に行くということは無い…母さんの寿命に変化は無く、なぜかは分からないが僕の電話が引き金となって粧裕の寿命が元に戻っている…ということは…」
夜神月「母さんがトイレから帰ってくるまでのこの短い間に粧裕が死ぬ何かが起きる可能性が高い…!」
ミサ「そ、そんな…!」
夜神月「何が来るか分からないが…もう一刻も早く粧裕とともにこの場所を離れるしかない!」ダッ
ミサ「あっ!ライト!!」
バンバンバン
キャー! ウワーッ!
夜神月「銃声だ!」

99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/24(土) 00:09:46.31 ID:yYGMT4T20
中東風の男「ماذا!(神は偉大なり!)」バンバンバン
夜神月「柱に身を隠すんだ!」
夜神月「…まさかここでテロが起きるとは…クソッ…」
ミサ「何人か撃たれて倒れてるわ…」
夜神月「粧裕は!?粧裕はどうした!?」
ミサ「粧裕ちゃんは…無事だわ!でもどうしたのかしら!?立てないみたい!?」
夜神月「(粧裕…!!)」
バンバン キャーキャー
粧裕「ど、どうしよう…お兄ちゃん…怖いよ…」


100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/24(土) 00:11:07.00 ID:yYGMT4T20
夜神月「(粧裕と僕らの間にあのテロ犯がいる…粧裕とテロ犯とはまだ距離があるが…粧裕の方に向かうのは時間の問題だ…これはもう…やるしかない)」
カチカチカチカチ シャー
リューク「おっ!それ懐かしいな!腕時計仕込みのノート!」
夜神月「ミサ、あの男の名前をノートに書く、名前を教えてくれ」
ミサ「ライト…それが…どう言っていいか…よくわからない文字なの…」
夜神月「…アラビア文字か…!」
夜神月「(…ミサに代わりに書けと言ってもアラビア文字を正確に書くことなど…クソッ…)」
リューク「ククッ…お困りのようだな?死神の目なら取引はすぐに済むぞ」
夜神月「(くっ…死神めっ…!!)」

101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/24(土) 00:47:24.11 ID:bC3GdThpo
繧「繝ゥ繝薙い譁?ュ励▲縺ヲ繧上¢繧上°繧薙↑縺?h縺ェ

102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/24(土) 00:50:53.66 ID:vWMT+EDxo
タイ語あたりもわからん

103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/24(土) 06:57:02.24 ID:yYGMT4T20
夜神月「(いま取引をすれば間違いなく粧裕は助けられる…だが…寿命の残り半分が……)」
夜神月「(いや、まだ手はあるはずだ!どうすればあの男を立ち止まらせることが出来る…!?)」
夜神月「(使えるものは…ノートの切れ端とペン…………あとは…りんごか…)」
夜神月「(…いちかばちか…やってみるしかない…)」

104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/24(土) 06:58:00.55 ID:yYGMT4T20
夜神月「ミサ、りんごを置いて逃げてくれ」
ミサ「えっ、でもライト…」
夜神月「いいんだ、僕なら大丈夫だ。ここにいると君も危険だ、さぁ早く行ってくれ」
ミサ「…ライト、絶対に死なないで!」ダッ
夜神月「…さて、リューク。僕の寿命は今どうだい?」
リューク「ククッ…さあな…」

105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/24(土) 06:59:23.42 ID:yYGMT4T20
夜神月「よし…覚悟は決まった…やるぞ」
中東風の男「ماذا!(神は偉大なり!)」バンバンバン
夜神月「!粧裕の方に向かった!」
粧裕「お、お兄ちゃん…助けて…」
夜神月「食らえっ!」ビュンッ
ゴンッ…コロコロコロ…
中東風の男「!?」
夜神月「当たったぞ!」
リューク「ああ〜りんごが…」

106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/24(土) 07:00:23.71 ID:yYGMT4T20
夜神月「(奴との距離は20〜30mといったところか…余程の達人でない限り、不規則に逃げる僕を拳銃で狙って当てるのは難しいだろう)」
夜神月「(…新幹線口に向かえば警察官が大勢いる…そこに逃げ込めばあとはどうにかなるはずだ)」
中東風の男「……(ジロッ」
夜神月「こっちに気付いたようだな…逃げるぞ!」ダッ

107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/24(土) 07:02:04.83 ID:yYGMT4T20
タッタッタッタッ
バンバンバン
タッタッタッタッ
夜神月「(あと少しだ!)」
バンッ  
夜神月「…っ!!」

108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/24(土) 07:03:48.13 ID:yYGMT4T20
夜神月「くっ…脚が………」
バンバン
夜神月「柱に隠れるしかない…!」サッ
中東風の男「ماذا!(神は偉大なり!)」

109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/24(土) 07:04:51.97 ID:yYGMT4T20
夜神月「はーっ、はーっ」
夜神月「(絶体絶命だ、いったいどうすれば…)」
リューク「ククッ、どうしたライト??」
夜神月「(クソッ…こんなときにまで笑ってやがる…死神め…)」
夜神月「……そうだ、死神だ…!」

110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/24(土) 07:06:47.28 ID:yYGMT4T20
コツコツコツ…
夜神月「……(来る…!)」
中東風の男「……」
?ス??スャ?ッ
中東風の男「مع السلامة(さらばだ)」
夜神月「(今だ!)」シュッ
クルクルクル
?具セ橸スシ?ッ!
中東風の男「…!!」

111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/24(土) 07:07:57.59 ID:yYGMT4T20
中東風の男「…(キッ」
リューク「おいおい、怒ってるぞ」
中東風の男「…!!」
中東風の男「من أنت!(お前は誰だ!)」バンバン
リューク「あれ?なんか俺撃たれてない?」ブチュッブチュッ
夜神月「…成功だ」

112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/24(土) 07:09:58.78 ID:yYGMT4T20
夜神月「さっき投げたのはノートの切れ端を巻いたペンさ、時計に貼ってた時のテープの粘着力と切れ端の面積が少し心許なかったが、どうにか奴の肌に触れてくれたようだ」
リューク「ククッ、たしか前にもこんなことがあったな」
バンバンバン
?鯉セ橸セ?スュ?ッ?鯉セ橸セ?スュ?ッ?鯉セ橸セ?スュ?ッ
リューク「無駄だ。死神は不死身だ、いくら撃たれたところで再生する」シュゥー
中東風の男「…!!」
?カ??スッ?カ??スッ
夜神月「弾切れのようだな、今のうちにペンを回収させてもらう」ススッ

113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/24(土) 07:10:57.52 ID:yYGMT4T20
中東風の男「…!」スッ
夜神月「…ナイフか!(マズイ、今度は僕の方を見ている!やられる!)」
ダーンッ ズガガガガ
中東風の男「…!」バタッ
夜神月「…!」
特殊部隊隊員「目標、狙撃完了!」
警察官「君、大丈夫か!!」
夜神月「(これで終わった……)」
夜神月「(みんな無事だ…僕は……勝ったんだ…)」

114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/24(土) 07:12:05.13 ID:yYGMT4T20
鄙梧律繝シ繝シ繝シ繝シ繝シ繝シ
ミサ「…ライト、もう退院しても大丈夫なの?脚を撃たれたんだよ?」
夜神月「ははっ、脚をかすめただけさ。ほら、歩けてるし大丈夫だ」
夜神月「さぁ、帰ろうミサ」


115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/24(土) 07:13:57.38 ID:yYGMT4T20
ミサ「…ねえ、あのテロリスト…死んだの?」
夜神月「…ああ」
夜神月「…父さんの話では、奴は中東のあるテロ組織の一員だったそうだ。」
夜神月「…だが、その組織は幹部の多くがキラによって殺害され、事実上の解散に追い込まれた…。奴は組織を潰された恨みを、キラがいる可能性の高い日本、東京でテロを起こすことで晴らしてやろうと思ったんじゃないか…と。」
夜神月「全くの偶然ではあったが、僕は自分で蒔いた種に殺されそうになったんだ、いや本来ならば家族のみんなと一緒に殺されていただろう」

116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/24(土) 07:15:08.31 ID:yYGMT4T20
夜神月「僕はノートに奴の名前を書いたわけではないが、奴が日本に来るという運命をノートによって間接的に導いてしまったんだ。」
夜神月「ノートに名前を書くことで、それが直接名前を書かれた者であれ、書かれてない者であれ、その後の世界の運命は決まり、人々の寿命を変化させる…」
夜神月「…僕はこの、世界が本来歩むシナリオを変える力はデスノートにしかないと勘違いしていた。だが、もう一つあるんだ」
ミサ「それって…いったい何なの?」
夜神月「僕たちさ」

117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/24(土) 07:21:19.87 ID:yYGMT4T20
ミサ「えっ、ミサも?」
夜神月「正確にはデスノートの内容を知っている者の行動…かな。デスノートの内容はいわば確実に起こる未来の出来事だ。この未来の内容を知っている者が起こす行動は、本来起こるはずだった予定を変え得る…と僕は考える」
夜神月「僕が粧裕に電話したことで粧裕の寿命が変わったのはきっとそのせいだろう。粧裕が死ぬかもしれないという未来の情報を知らなければ、僕が粧裕にあのタイミングで電話をかけるということは決してなかったはずだ」
夜神月「デスノートだけじゃない、僕たち自身の行動に世界のシナリオを変える力があるんだ」
ミサ「ふーん…ミサにもそんな力があるなんて…」
夜神月「そうさ…だからミサ、僕たちでまた一緒にこの世界を犯罪の無い新しい世界に変えていこう」
ミサ「…うん!」
夜神月「そうと決まったらさっそく家に帰って、溜まってる犯罪者を裁いていくぞ」
ミサ「えーっ!歩けるならデートしようよーっ!約束したじゃんー!」
リューク「ククッ…(さぁてライト…お前の寿命、どうやらまた短くなってるぜ?でも、お前には世界を変える力があるんだよな?なぁライト、もっと面白いもの見せてくれよな…期待してるぜ…ククッ…)」


118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/24(土) 07:36:48.76 ID:MHfKJDCFo


121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/24(土) 08:37:01.90 ID:gNipuI2rO
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縺。繧?▲縺ィ繧?◎縺」縺ィ縺ョ遏帷崟縺ェ繧薙°諢溘§縺ェ縺?¥繧峨>髱「逋ス縺九▲縺溘h繝シ

122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/24(土) 08:37:20.82 ID:vWMT+EDxo

これミサが原因なんじゃ…

124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/24(土) 13:42:42.55 ID:1qEgZ3Or0
乙乙
夜神月「正確にはデスノートの内容を知っている者の行動…かな。デスノートの内容はいわば確実に起こる未来の出来事だ。この未来の内容を知っている者が起こす行動は、本来起こるはずだった予定を変え得る…と僕は考える」
夜神月「僕が粧裕に電話したことで粧裕の寿命が変わったのはきっとそのせいだろう。粧裕が死ぬかもしれないという未来の情報を知らなければ、僕が粧裕にあのタイミングで電話をかけるということは決してなかったはずだ」
ここだけなんかよくわからんかった
月が知っていたのは死神の目で見た時の粧裕の寿命だからデスノートに書かれた内容とは違うんじゃ?
でも全体的に原作をかなり読み込んでいるなと感じた
所有権・記憶関連の細かいルールも把握しているし窮地に陥っても目の取引だけは絶対しない月とか原作っぽくて良かったです

125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/24(土) 19:13:07.31 ID:WxITPHAu0
この事件は本編のどの辺り?

127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/24(土) 21:45:13.56 ID:pVZikml40
>>124 ご指摘ありがとうございます。
デスノートの内容という風に書いてしまいましたが、少し言葉足らずでした。
ライトが言いたかったのは「デスノートに書かれた予定や死神の目から得た寿命の情報など、未来の情報を知っている人間が起こす行動は本来起こるはずだった予定を変え得る」ということです。
余談になりますが…原作では描写が無いのでわかりませんが、死神の目によって見ることが出来る寿命は、その後デスノートや寿命の情報などで本来の予定を変えることをしなかった場合のものになっているという想定をしています。もっと言えば、ライトやミサがノートの所有権を放棄し、記憶をなくして一般市民となっており、ノートに関わって未来のことを知り得る者が存在しないという場合の寿命が見えているという想定です。これに沿えばライトが粧裕に電話をかけるという行動は、ノートの所有権を放棄していた場合には取り得ないものなので、事前にチェックしていた寿命には織り込まれていないものとなります。
 
>>125 Lの死亡から何か月か経った頃〜第2部の話が本格的に始まるまでの間を想定しています。

126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/24(土) 21:02:36.30 ID:DG7qN/WRO
面白かった乙

129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/26(月) 12:45:44.04 ID:feWwmmloo

繝溘し縺九o縺?>

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