新一「工藤新一、殺人犯さ」
Part3
72 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 01:55:24.435 ID:CrUvUjbY0
翌日
歩美「あっコナン君!」
新一「よう歩美ちゃん。それに灰原…元気か?」
灰原「ええ…重要参考人とはいえずっと病院で寝ていたし、あなたを信じていたからね」
灰原「気持ち的には楽だったわ」
新一「そうか…そいつは良かったぜ」
歩美「…」
73 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 01:56:30.739 ID:CrUvUjbY0
灰原「私の疑いを晴らしてくれてありがとう」
新一「…」
灰原「でもまさか、あの大阪のお友達が犯人だったなんて…」
新一「いや…そいつは違うぜ」
灰原「え?」
新一「なあ灰原」
新一「歩美ちゃんと2人きりにしてくれないか?」
75 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 01:57:14.233 ID:CrUvUjbY0
歩美「どうしたの?コナン君」
新一「歩美ちゃん…」
新一「なんでさっきからそんな苦しそうな顔してるんだ?」
歩美「!!」
76 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 01:58:23.126 ID:CrUvUjbY0
歩美「そっか。やっぱ気付いてたんだ」
新一「最初はたまたま何かあったのかと思ったが歩美ちゃんが苦しそうな顔をする時は必ずあることがあったんだ」
新一「それは、俺が灰原といることだ」
歩美「…」
77 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 01:59:32.228 ID:CrUvUjbY0
歩美「私、コナン君のこと好きだったんだよ…」
新一「…」
歩美「でもコナン君が新一さんだってわかって、新一さんには蘭お姉さんがいるってずっと思ってたから」
歩美「それなら仕方ないなって諦めることができたの」
歩美「でもね、コナン君の一番の友達の座は欲しいなって思ってたんだよ」
歩美「コナン君と哀ちゃん、すごく仲良いから」
歩美「2人は今までずっと会ってないはずなのに、昔と変わらずに仲良いから…苦しくて…」
78 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:00:55.120 ID:CrUvUjbY0
新一「歩美ちゃん、俺は灰原も歩美ちゃんも大切な仲間だと思ってるよ」
新一「一番なんかない。歩美も灰原も元太も俺の大切な仲間だ」
歩美「うん…そうだよね、ごめんね」
新一「…歩美ちゃん。俺と灰原、そんなに仲良く見えたか?」
歩美「えっ?うん」
新一「もし歩美ちゃんが蘭の立場ならどう思う?」
歩美「そりゃ嫉妬しちゃうよ!奥さんならなおさら」
新一「…やっぱりそうか」
79 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:02:23.306 ID:CrUvUjbY0
工藤宅
新一「蘭…」
蘭「お帰りなさい、新一。早かったね」
新一「蘭こそバイトはどうしたんだ?」
蘭「もうやめたの…潰れちゃって夜逃げしたんだって」
新一「…なあ、蘭。もうやめないか?」
蘭「何を?」
新一「わかっちまったんだよ、全部」
新一「お前が博士と服部を殺し、灰原と服部に罪を着せたってことがな!」
80 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:03:51.920 ID:CrUvUjbY0
新一「ずっと謎だったんだ。ストーカー禁止、やたらと少ない給料、最近の蘭の寝不足、そして天道道場…」
新一「そう天道道場だ。そんな道場は実在しない」
新一「なぜなら天道道場は漫画の中の建物だからだ」
蘭「!!」
81 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:06:29.953 ID:CrUvUjbY0
新一「給料がないと疑われるから夜更かしして内職してたんだろ?」
新一「ストーカーが禁止だったのも自分がバイトに行ってないのがバレるからだ」
新一「おそらく蘭は今回の事件の準備のために長期的に外出する必要があった」
新一「しかし外出が俺に見つかり、どこに行くか聞かれ咄嗟に嘘をついてしまった」
新一「蘭は空手を習っていたから思わず道場だと言ってしまったんだ。そして漫画にあった名前を言ってしまった」
新一「蘭はあの漫画にハマってたからな…つい頭に浮かんでしまったんだろう」
新一「嘘じゃないというなら実際に連れて行ってくれないか?いくら夜逃げしたからって言っても近所の人間に聞いたらわかるだろう?」
82 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:07:37.247 ID:CrUvUjbY0
蘭「…ええ。嘘よ。真っ赤な嘘」
蘭「本当は遊びに行ってたのよ。でも心配かけたくないし文句も言われたくない」
蘭「新一は嫉妬深いからね」
新一「お前に言われたかねえよ…」
蘭「だから嘘をついた。それまでよ」
蘭「ごめんね新一。でもそれくらい許してくれるでしょう?」
新一「ああ、それが本当ならな」
蘭「愛する妻を疑うの?」
新一「…一から説明しよう」
84 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:10:41.513 ID:CrUvUjbY0
新一「まず灰原は犯人じゃない」
新一「なぜなら灰原は日頃から博士のケツ穴を犯していた。そんな灰原が加齢臭とチンカス臭ごときで倒れるはずがない」
新一「あの悪臭の中で倒れず博士を殺害できるのは博士の匂いに慣れている近所の人間…いや、チンカス臭が混じってたから近所の人間にも不可能」
新一「可能なのは昔から博士と一緒にいた俺達だけなんだ」
新一「灰原が散歩を、その最中に博士がオナニーを日課にしてたのも近所の人間、つまりお前は知ってたみたいだしな」
新一「散歩を日課にしているなら灰原が帰るタイミングを見計らうのも簡単ってわけさ」
新一「そして俺はそんなことは知らなかったし、元太達といたアリバイがある…」
新一「つまり蘭、消去法で考えてもお前しかいないんだよ」
新一「おまけに蘭は空手の達人。灰原を気絶させることなんて簡単だろ?」
86 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:12:19.061 ID:CrUvUjbY0
蘭「でもそれは私じゃなくてもできるじゃない」
蘭「犯人は偶然哀ちゃん達の日課知っていたのかもしれないしガスマスクをしていたかもしれない」
蘭「気絶させる方法だってネットで調べればすぐ出てくるわ」
新一「…蘭。お前病院でこう言ったよな」
蘭『しかも、哀ちゃんが刺したって…』
新一「なぜ灰原が博士を刺したことを知っていたんだ?」
蘭「!」
88 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:13:20.559 ID:Bl7SL6qw0
事件が起きなくて嘆いていた新一に対する蘭からのプレゼントだな、愛するが故の
89 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:13:58.600 ID:CrUvUjbY0
蘭「それは歩美ちゃんたちに聞いて…」
新一「それは違う。たしかに元太達は博士が被害者で灰原が犯人扱いされることを知っていた」
新一「だがな、あいつらは蘭が帰った後に灰原から話を聞くまで博士が刺されたことは知らなかったんだよ」
新一「おっと目暮警部の話を立ち聞きしたってのも無理だぜ?」
新一「なぜなら高木刑事の人格が壊れてることを蘭は知らなかったからな」
蘭「…」
90 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:14:53.083 ID:CrUvUjbY0
新一「何よりおかしかったのが服部の遺書だ」
新一「服部は俺と蘭が結婚してからは蘭のことは『工藤んとこのねーちゃん』と呼んでいる」
新一「それなのに遺書には『毛利んとこのねーちゃん』と書かれていた」
新一「結婚してから服部の連絡は俺が受けてたから蘭はそのことを知らなかったんだ。そうだろ?」
蘭「…」
92 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:16:32.709 ID:CrUvUjbY0
蘭「単に服部君が間違えた可能性だってあるわよね?」
蘭「前まで私のことをそう呼んでいたんだから」
新一「もちろんおかしいところはそれ以外にもある」
新一「博士は灰原にケツ穴を犯すことを強要していた」
蘭「それが何?」
新一「つまり博士は挿れる方じゃない、挿れられる方なんだよ」
新一「博士が狙ってるのは俺のケツ穴じゃなくてチンコだったんだ」
蘭「!」
94 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:17:56.672 ID:CrUvUjbY0
蘭「まだ、まだよ。凶器と動機は?」
新一「凶器は…お前のその髪に生えたツノだよ」
蘭「な!?」
新一「お前はバイトに行くふりをして角で人を刺す練習をしていた」
新一「おそらく光彦(笑)を使ったんだろうな」
新一「光彦(笑)を刺しても罪には問われない。歩美ちゃんから光彦(笑)が最近刺されていることは聞いてるぜ?」
95 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:18:44.176 ID:wuoxrvuP0
光彦かわいそすw
96 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:18:56.939 ID:CrUvUjbY0
間違えた
新一「しかし遺書にはこう書かれている…『工藤のケツ穴狙っとんのが許せんかった…』」
新一「ホモの服部がそれを間違えるわけない…」
新一「間違えるのはノンケの人間…特にホモセックスをよくわかってない女性だ」
新一「数々の状況証拠が物語ってるんだよ、お前が犯人だとな」
97 :以下、\(^o^)/でHIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:19:02.914 ID:Bl7SL6qw0
何で罪に問われないんだよwww
光彦(笑)は免罪符かよww
98 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:19:18.925 ID:CrUvUjbY0
蘭「まだ、まだよ。凶器と動機は?」
新一「凶器は…お前のその髪に生えたツノだよ」
蘭「な!?」
新一「お前はバイトに行くふりをして角で人を刺す練習をしていた」
新一「おそらく光彦(笑)を使ったんだろうな」
新一「光彦(笑)を刺しても罪には問われない。歩美ちゃんから光彦(笑)が最近刺されていることは聞いてるぜ?」
99 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:21:45.655 ID:JdKreMwt0
光彦のくだりでとうとうワロタ
100 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:21:47.626 ID:CrUvUjbY0
新一「そしていよいよ本番だ。日課のオナニー中の博士を背後から角で突き刺したんだ」
新一「オナニー中は人間が3番めくらいに無防備な時だ、それに博士はイヤホンをつけない派だから足音を立てても気付かれないしな」
新一「殺すのはさぞかし簡単だっただろうよ」
新一「そして帰ってきた灰原を気絶させる…」
新一「病院でお前に抱きしめられたときいい匂いがした…それは風呂に入ったすぐ後だったからだ」
新一「博士の血液と臭いを洗い流すためにな!」
新一「嫉妬深いお前が歩美ちゃんや灰原と俺が一緒にいる状況を知って呑気に風呂に入るわけがない」
蘭「…」
新一「なぜあんな状況で風呂に入った?納得のいく説明をしてくれないか?」
103 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:22:33.882 ID:CrUvUjbY0
蘭「ふふっ…さすが新一ね」
蘭「そうよ、犯人は私…」
蘭「許せなかったのよ。新一を苦しめた服部君も、苦しめようとした博士も…」
蘭「まさかホモセックスで見破られるなんて思ってもみなかったけどね…」
蘭「そして哀ちゃんに罪を着せたのは…」
新一「…俺と灰原の仲に嫉妬していたから」
104 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:23:02.518 ID:WC0fmHwWX
光彦いないと思ってたらここで出てきたか
105 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:23:36.898 ID:CrUvUjbY0
蘭「…」
新一「じゃねーよな」
蘭「え!?」
新一「嫉妬してたならわざわざ服部を真犯人に仕立て上げたりしねーよ」
新一「それに灰原は無傷だった。お前が灰原を本気で恨んでない証拠だ」
新一「そう、これがお前の考えた最大のひっかけだったんだ」
新一「事件が起きなくて苦しんでる俺を楽しませるミステリーを自らを犠牲にして作ってくれたんだろ?」
蘭「新一……」
109 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:24:35.587 ID:CrUvUjbY0
蘭「うん…素晴らしい解答だよ…ほんとさすがだね、新一…」
蘭「良かった…新一を楽しませることができて…」
新一「バーロー!お前がこんなことして俺が喜ぶと思ったのかよ!」
蘭「でもね、残念。最大の動機はそれじゃないの」
新一「…?」
111 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:25:36.204 ID:CrUvUjbY0
蘭「新一、事件が起きなければ起こせばいいって思ってたでしょ」
蘭「私ね、新一を殺人犯なんかにしたくなかったの」
蘭「私が殺人犯になれば、きっと新一はもう二度と殺人事件なんかと関わりたくないって思うと思ったから…」
新一「おまっ何考えてんだよ!」
蘭「ごめんね…私バカだよね…でも新一を騙すことができて良かった…」
蘭「じゃあね、新一。さよなら…」グビッ
新一「蘭!?おい蘭!」
新一「らああああああああああああああん!!」
112 :以下、\(^o^)/でHIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:25:59.364 ID:Bl7SL6qw0
ワロタ
113 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:26:56.376 ID:CrUvUjbY0
屋上
新一「ちきしょう…なんだよバーロー…」
新一「蘭のやつ、毒飲んで死んじまうなんてよ…」
新一「犯人を推理で追い詰めてみすみす自殺させちまう探偵は殺人者と変わんねーんだぞ…」
新一「何が俺を殺人犯にしたくなかった、だよ…結局俺は殺人犯になっちまったじゃねーか…」
新一「蘭の…バーロー…」
新一「…そろそろ逝くか」
新一「工藤新一、殺人犯さ」
完
114 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:27:12.449 ID:CrUvUjbY0
ありがとうございました
115 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:27:33.435 ID:on1aMeIq0
乙
121 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:33:32.001 ID:FDrn0Zvr0
ちょっと前に書いてた奴と同じ奴かな乙
クオリティ高えな
125 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 03:30:45.626 ID:cnzO9oAha
久々の良ssだった
乙
翌日
歩美「あっコナン君!」
新一「よう歩美ちゃん。それに灰原…元気か?」
灰原「ええ…重要参考人とはいえずっと病院で寝ていたし、あなたを信じていたからね」
灰原「気持ち的には楽だったわ」
新一「そうか…そいつは良かったぜ」
歩美「…」
73 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 01:56:30.739 ID:CrUvUjbY0
灰原「私の疑いを晴らしてくれてありがとう」
新一「…」
灰原「でもまさか、あの大阪のお友達が犯人だったなんて…」
新一「いや…そいつは違うぜ」
灰原「え?」
新一「なあ灰原」
新一「歩美ちゃんと2人きりにしてくれないか?」
75 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 01:57:14.233 ID:CrUvUjbY0
歩美「どうしたの?コナン君」
新一「歩美ちゃん…」
新一「なんでさっきからそんな苦しそうな顔してるんだ?」
歩美「!!」
76 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 01:58:23.126 ID:CrUvUjbY0
歩美「そっか。やっぱ気付いてたんだ」
新一「最初はたまたま何かあったのかと思ったが歩美ちゃんが苦しそうな顔をする時は必ずあることがあったんだ」
新一「それは、俺が灰原といることだ」
歩美「…」
77 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 01:59:32.228 ID:CrUvUjbY0
歩美「私、コナン君のこと好きだったんだよ…」
新一「…」
歩美「でもコナン君が新一さんだってわかって、新一さんには蘭お姉さんがいるってずっと思ってたから」
歩美「それなら仕方ないなって諦めることができたの」
歩美「でもね、コナン君の一番の友達の座は欲しいなって思ってたんだよ」
歩美「コナン君と哀ちゃん、すごく仲良いから」
歩美「2人は今までずっと会ってないはずなのに、昔と変わらずに仲良いから…苦しくて…」
新一「歩美ちゃん、俺は灰原も歩美ちゃんも大切な仲間だと思ってるよ」
新一「一番なんかない。歩美も灰原も元太も俺の大切な仲間だ」
歩美「うん…そうだよね、ごめんね」
新一「…歩美ちゃん。俺と灰原、そんなに仲良く見えたか?」
歩美「えっ?うん」
新一「もし歩美ちゃんが蘭の立場ならどう思う?」
歩美「そりゃ嫉妬しちゃうよ!奥さんならなおさら」
新一「…やっぱりそうか」
79 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:02:23.306 ID:CrUvUjbY0
工藤宅
新一「蘭…」
蘭「お帰りなさい、新一。早かったね」
新一「蘭こそバイトはどうしたんだ?」
蘭「もうやめたの…潰れちゃって夜逃げしたんだって」
新一「…なあ、蘭。もうやめないか?」
蘭「何を?」
新一「わかっちまったんだよ、全部」
新一「お前が博士と服部を殺し、灰原と服部に罪を着せたってことがな!」
80 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:03:51.920 ID:CrUvUjbY0
新一「ずっと謎だったんだ。ストーカー禁止、やたらと少ない給料、最近の蘭の寝不足、そして天道道場…」
新一「そう天道道場だ。そんな道場は実在しない」
新一「なぜなら天道道場は漫画の中の建物だからだ」
蘭「!!」
81 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:06:29.953 ID:CrUvUjbY0
新一「給料がないと疑われるから夜更かしして内職してたんだろ?」
新一「ストーカーが禁止だったのも自分がバイトに行ってないのがバレるからだ」
新一「おそらく蘭は今回の事件の準備のために長期的に外出する必要があった」
新一「しかし外出が俺に見つかり、どこに行くか聞かれ咄嗟に嘘をついてしまった」
新一「蘭は空手を習っていたから思わず道場だと言ってしまったんだ。そして漫画にあった名前を言ってしまった」
新一「蘭はあの漫画にハマってたからな…つい頭に浮かんでしまったんだろう」
新一「嘘じゃないというなら実際に連れて行ってくれないか?いくら夜逃げしたからって言っても近所の人間に聞いたらわかるだろう?」
82 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:07:37.247 ID:CrUvUjbY0
蘭「…ええ。嘘よ。真っ赤な嘘」
蘭「本当は遊びに行ってたのよ。でも心配かけたくないし文句も言われたくない」
蘭「新一は嫉妬深いからね」
新一「お前に言われたかねえよ…」
蘭「だから嘘をついた。それまでよ」
蘭「ごめんね新一。でもそれくらい許してくれるでしょう?」
新一「ああ、それが本当ならな」
蘭「愛する妻を疑うの?」
新一「…一から説明しよう」
84 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:10:41.513 ID:CrUvUjbY0
新一「まず灰原は犯人じゃない」
新一「なぜなら灰原は日頃から博士のケツ穴を犯していた。そんな灰原が加齢臭とチンカス臭ごときで倒れるはずがない」
新一「あの悪臭の中で倒れず博士を殺害できるのは博士の匂いに慣れている近所の人間…いや、チンカス臭が混じってたから近所の人間にも不可能」
新一「可能なのは昔から博士と一緒にいた俺達だけなんだ」
新一「灰原が散歩を、その最中に博士がオナニーを日課にしてたのも近所の人間、つまりお前は知ってたみたいだしな」
新一「散歩を日課にしているなら灰原が帰るタイミングを見計らうのも簡単ってわけさ」
新一「そして俺はそんなことは知らなかったし、元太達といたアリバイがある…」
新一「つまり蘭、消去法で考えてもお前しかいないんだよ」
新一「おまけに蘭は空手の達人。灰原を気絶させることなんて簡単だろ?」
86 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:12:19.061 ID:CrUvUjbY0
蘭「でもそれは私じゃなくてもできるじゃない」
蘭「犯人は偶然哀ちゃん達の日課知っていたのかもしれないしガスマスクをしていたかもしれない」
蘭「気絶させる方法だってネットで調べればすぐ出てくるわ」
新一「…蘭。お前病院でこう言ったよな」
蘭『しかも、哀ちゃんが刺したって…』
新一「なぜ灰原が博士を刺したことを知っていたんだ?」
蘭「!」
88 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:13:20.559 ID:Bl7SL6qw0
事件が起きなくて嘆いていた新一に対する蘭からのプレゼントだな、愛するが故の
89 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:13:58.600 ID:CrUvUjbY0
蘭「それは歩美ちゃんたちに聞いて…」
新一「それは違う。たしかに元太達は博士が被害者で灰原が犯人扱いされることを知っていた」
新一「だがな、あいつらは蘭が帰った後に灰原から話を聞くまで博士が刺されたことは知らなかったんだよ」
新一「おっと目暮警部の話を立ち聞きしたってのも無理だぜ?」
新一「なぜなら高木刑事の人格が壊れてることを蘭は知らなかったからな」
蘭「…」
90 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:14:53.083 ID:CrUvUjbY0
新一「何よりおかしかったのが服部の遺書だ」
新一「服部は俺と蘭が結婚してからは蘭のことは『工藤んとこのねーちゃん』と呼んでいる」
新一「それなのに遺書には『毛利んとこのねーちゃん』と書かれていた」
新一「結婚してから服部の連絡は俺が受けてたから蘭はそのことを知らなかったんだ。そうだろ?」
蘭「…」
92 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:16:32.709 ID:CrUvUjbY0
蘭「単に服部君が間違えた可能性だってあるわよね?」
蘭「前まで私のことをそう呼んでいたんだから」
新一「もちろんおかしいところはそれ以外にもある」
新一「博士は灰原にケツ穴を犯すことを強要していた」
蘭「それが何?」
新一「つまり博士は挿れる方じゃない、挿れられる方なんだよ」
新一「博士が狙ってるのは俺のケツ穴じゃなくてチンコだったんだ」
蘭「!」
94 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:17:56.672 ID:CrUvUjbY0
蘭「まだ、まだよ。凶器と動機は?」
新一「凶器は…お前のその髪に生えたツノだよ」
蘭「な!?」
新一「お前はバイトに行くふりをして角で人を刺す練習をしていた」
新一「おそらく光彦(笑)を使ったんだろうな」
新一「光彦(笑)を刺しても罪には問われない。歩美ちゃんから光彦(笑)が最近刺されていることは聞いてるぜ?」
95 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:18:44.176 ID:wuoxrvuP0
光彦かわいそすw
96 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:18:56.939 ID:CrUvUjbY0
間違えた
新一「しかし遺書にはこう書かれている…『工藤のケツ穴狙っとんのが許せんかった…』」
新一「ホモの服部がそれを間違えるわけない…」
新一「間違えるのはノンケの人間…特にホモセックスをよくわかってない女性だ」
新一「数々の状況証拠が物語ってるんだよ、お前が犯人だとな」
97 :以下、\(^o^)/でHIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:19:02.914 ID:Bl7SL6qw0
何で罪に問われないんだよwww
光彦(笑)は免罪符かよww
蘭「まだ、まだよ。凶器と動機は?」
新一「凶器は…お前のその髪に生えたツノだよ」
蘭「な!?」
新一「お前はバイトに行くふりをして角で人を刺す練習をしていた」
新一「おそらく光彦(笑)を使ったんだろうな」
新一「光彦(笑)を刺しても罪には問われない。歩美ちゃんから光彦(笑)が最近刺されていることは聞いてるぜ?」
99 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:21:45.655 ID:JdKreMwt0
光彦のくだりでとうとうワロタ
100 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:21:47.626 ID:CrUvUjbY0
新一「そしていよいよ本番だ。日課のオナニー中の博士を背後から角で突き刺したんだ」
新一「オナニー中は人間が3番めくらいに無防備な時だ、それに博士はイヤホンをつけない派だから足音を立てても気付かれないしな」
新一「殺すのはさぞかし簡単だっただろうよ」
新一「そして帰ってきた灰原を気絶させる…」
新一「病院でお前に抱きしめられたときいい匂いがした…それは風呂に入ったすぐ後だったからだ」
新一「博士の血液と臭いを洗い流すためにな!」
新一「嫉妬深いお前が歩美ちゃんや灰原と俺が一緒にいる状況を知って呑気に風呂に入るわけがない」
蘭「…」
新一「なぜあんな状況で風呂に入った?納得のいく説明をしてくれないか?」
103 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:22:33.882 ID:CrUvUjbY0
蘭「ふふっ…さすが新一ね」
蘭「そうよ、犯人は私…」
蘭「許せなかったのよ。新一を苦しめた服部君も、苦しめようとした博士も…」
蘭「まさかホモセックスで見破られるなんて思ってもみなかったけどね…」
蘭「そして哀ちゃんに罪を着せたのは…」
新一「…俺と灰原の仲に嫉妬していたから」
104 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:23:02.518 ID:WC0fmHwWX
光彦いないと思ってたらここで出てきたか
105 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:23:36.898 ID:CrUvUjbY0
蘭「…」
新一「じゃねーよな」
蘭「え!?」
新一「嫉妬してたならわざわざ服部を真犯人に仕立て上げたりしねーよ」
新一「それに灰原は無傷だった。お前が灰原を本気で恨んでない証拠だ」
新一「そう、これがお前の考えた最大のひっかけだったんだ」
新一「事件が起きなくて苦しんでる俺を楽しませるミステリーを自らを犠牲にして作ってくれたんだろ?」
蘭「新一……」
109 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:24:35.587 ID:CrUvUjbY0
蘭「うん…素晴らしい解答だよ…ほんとさすがだね、新一…」
蘭「良かった…新一を楽しませることができて…」
新一「バーロー!お前がこんなことして俺が喜ぶと思ったのかよ!」
蘭「でもね、残念。最大の動機はそれじゃないの」
新一「…?」
111 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:25:36.204 ID:CrUvUjbY0
蘭「新一、事件が起きなければ起こせばいいって思ってたでしょ」
蘭「私ね、新一を殺人犯なんかにしたくなかったの」
蘭「私が殺人犯になれば、きっと新一はもう二度と殺人事件なんかと関わりたくないって思うと思ったから…」
新一「おまっ何考えてんだよ!」
蘭「ごめんね…私バカだよね…でも新一を騙すことができて良かった…」
蘭「じゃあね、新一。さよなら…」グビッ
新一「蘭!?おい蘭!」
新一「らああああああああああああああん!!」
112 :以下、\(^o^)/でHIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:25:59.364 ID:Bl7SL6qw0
ワロタ
113 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:26:56.376 ID:CrUvUjbY0
屋上
新一「ちきしょう…なんだよバーロー…」
新一「蘭のやつ、毒飲んで死んじまうなんてよ…」
新一「犯人を推理で追い詰めてみすみす自殺させちまう探偵は殺人者と変わんねーんだぞ…」
新一「何が俺を殺人犯にしたくなかった、だよ…結局俺は殺人犯になっちまったじゃねーか…」
新一「蘭の…バーロー…」
新一「…そろそろ逝くか」
新一「工藤新一、殺人犯さ」
完
114 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:27:12.449 ID:CrUvUjbY0
ありがとうございました
115 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:27:33.435 ID:on1aMeIq0
乙
121 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 02:33:32.001 ID:FDrn0Zvr0
ちょっと前に書いてた奴と同じ奴かな乙
クオリティ高えな
125 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/04/28(木) 03:30:45.626 ID:cnzO9oAha
久々の良ssだった
乙
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