霊感が強すぎて三つの神社クビになった神職だけど質問ある?
Part2
83 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 17:32:16.09 ID:ZIqAYMlN
A「うん…この写真…いつ撮られたって言ってた?」
僕「一月前に町の○○湖の畔らしいです」
A「困ったな…」
僕「なんかあったんですか?」
A「これを見てくれ」
A禰宜が出したのはファイルの中に無造作に置かれた写真の数々。7,8枚あった。
全てが同じように黒ずんでおり中には真っ黒のものもあった。
そして全て同じ湖で撮られたものだった。
85 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 17:36:15.93 ID:ZIqAYMlN
A「これは古いもので十年前、最近ので三年前のものだ。」
つまりこういうものだった。湖にあった湖の主を祀った神社を十年前にうちの神社と合祀して以来このような写真を撮られているという。
神社職員はこの写真の原因を主(神)の怒りであるとし三年前に鎮魂祭を行う事で鎮魂したと思っていたらしい。
86 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 17:39:26.29 ID:ovjKNXwS
ほうぅぅぅっ!!
87 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 17:42:24.35 ID:He+AFvB2
鎮魂祭のやり直しか?
88 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 17:42:58.91 ID:ueSOtT87
見てるぞ、頑張れ
>>1に質問したいんだが、俺は長年続いた家の長男坊なんだが、家を継ごうと思って
Uターンしたんだが、仕事の関係で訳合ってまた家を出る事になってしまった。
このまま定年になるまで外にいるだろうから、定年になったら帰ろうかと思うんだがその後の事を
考えると墓とかどうしたらいいかわからん。
通いやすい所に墓を引っ越ししたほうがいいの?それとも墓仕舞いすべきなのか
個人的には、放置になるのだけは避けたいんだ。
141 :1:2016/10/04(火) 20:25:51.04 ID:ZIqAYMlN
>>88
墓仕舞いはあんまり良くないと思います。
家が継ぐ身ってことは良い所の家柄だと思いますが
先祖代々その土地にいたと推察するとその場所に身を固めるのがベストだと。
まぁ理由があって戻れないなら墓を移動させるべきかな。
神道の基本は祖霊信仰にあります。
祖霊を蔑ろにすることは自分の血をも否定することですからたまには御墓参りでも行ってあげてください。
89 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 17:43:04.47 ID:ZIqAYMlN
そして新人の職員である僕が神様の神威がかかった写真にお祓いをした為、なにが起こるか分からない。なんてことをしてしまったんだという事だった。
ま、神様を浄め祓うなんて言語道断だよね。
社務終わりに巫女を含めた職員全員で会議を行う事になった。
宮司「今回の件は新人である1くんに伝えてなかった私どもにも問題がある。」
僕「本当に申し訳ありませんでした。しかし今回の一件は何処に問題があるのでしょうか。」
A禰宜「たしかにそう思うかもしれないが実は先ほど見せた写真に写った人物、みんな何かしらの死因で一ヶ月以内に亡くなっている。今の宮司の父で先代の宮司も鎮魂祭を行なった三年前に亡くなった。」
91 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 17:49:22.02 ID:3MONF6ui
祭りが鍵なのか?
92 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 17:50:43.78 ID:vgrzPnwI
興味深いな
しえん
93 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 17:50:50.93 ID:hvdGpd47
続きはよ!
94 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 17:54:15.63 ID:ovjKNXwS
>>93
1も頑張ってんだからそう急かすなって
95 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 17:57:19.33 ID:hvdGpd47
>>94
m(__)m
96 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 18:01:36.09 ID:He+AFvB2
真面目に仕事して大人の事情で解雇って、なんだか理不尽だよな…
98 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 18:12:14.27 ID:ZIqAYMlN
結局職員会議で改めて僕とA禰宜で湖に行く事になった。
湖の主というのが大蛇らしく
昔湖に大蛇がおり、その大蛇に人々は今で言う生贄を捧げて納めていたという。
生贄はその年で一番早く生まれたものを捧げることになっており、村から年に一人八月に赤子を捧げることになっていた。
ある年の冬、男の赤子が生まれたという。
その妻は赤ん坊を生贄にしないでくれと言い残り命が尽きた。
男は村の掟を破り、逃げ山奥で暮らし始めたが村の者に見つかり赤ん坊を取り上げられたという。
八月の生贄捧げの祭りの晩、男は赤子を助けるべく湖に行った。
その男が見たものとは百尺を超える大蛇で腕だけになった赤子の腕だけだったという。
男は狂乱し大蛇に鍬を何度も突き刺して殺したという。命に代えて。
それから湖は荒れに荒れ湖から流れる下流の川も氾濫を起こし生贄の文化は江戸の半ばまで続いたという。
こういうものだった。
99 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 18:15:58.61 ID:Q3kqLjO/
追い付いた
続けて続けて
100 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 18:18:07.12 ID:3MONF6ui
俺の地元にも大蛇だか竜のやつあったな。
102 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 18:26:07.53 ID:Q3kqLjO/
俺は9歳と21歳の時に霊体験やたらしたら
四国の寺で12年周期って言われたわ
でも33前後は何もなかった
103 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 18:28:44.38 ID:LJRhrnvK
霊なんて居るの?
神様なんて居るの?
104 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 18:29:28.16 ID:K0XDl+5i
いないことを証明出来ないからなぁ
105 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 18:38:32.71 ID:ovjKNXwS
この前、神様(神道)と仏様(佛教)と同じ間に祀るやり方あるって知って驚いたわ
我流で祀ると神様とご先祖様が喧嘩するんだって!
106 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 18:44:02.07 ID:3gcICYQt
蛇はあかんでえ…
107 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 18:45:23.20 ID:LJRhrnvK
>>106
きつねは?猫は?
109 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 18:49:11.65 ID:3gcICYQt
>>107
基本ね動物の神は曲者が多いの(´・ω・`)
狐や蛇、犬は扱い間違うとしっぺ返しがくる
110 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 18:52:52.88 ID:ovjKNXwS
>>109
そーなんか
111 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 18:58:04.97 ID:3gcICYQt
>>110
猫を祀った社には行ったことないけど
この辺は供物や信奉を捧げるなら守ってやんけど
それなくしたら…後はわかってるよな?(脅し)
みたいな神様(´・ω・`)畏れ多いのです
112 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 19:03:57.21 ID:T5b2D6cj
日本は昔から悪霊の祟りから逃れ鎮めるためにそれを神として祀ることが多いからな
菅原道真や祟徳天皇はその典型だ
動物霊も同じでしょ
115 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 19:07:35.94 ID:x4RiAps+
あぁ、なるほど
神は神でも荒御霊ってやつか
119 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 19:20:54.45 ID:wpSE894R
ああ
あなたが寺生まれのTさんか
122 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 19:41:57.70 ID:ZIqAYMlN
鎮魂祭も特別な祭儀だったらしい。
当時の祭儀記を見ると変わった点でいうと
赤子の饅頭を五つ置いて湖の中に投げる。
饅頭っていうのは大陸の影響だろうけど。
そして饅頭が全て沈むまで祝詞を唱え
他の神職がお祓いの大麻と塩湯を振り撒く。
沈んだところで四方に木を立て注連縄を張る。
だいたいこんな感じだったという。
ちなみに鎮魂祭自体は古来の室町あたりに生贄を捧げる際に行われてたものを踏襲してるらしい。
123 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 19:46:39.49 ID:3gcICYQt
支援(´・ω・`)
124 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 19:48:34.01 ID:ZIqAYMlN
すみません、用が終わったので書き続けます。
今日中に書けたらいいな。
長いかもですが、よろしくっす。
まぁ特別な祭儀って言ってもたぶん一般の方は分かりにくいと思うけど基本的に祭事は神社本庁である程度決まっている。
ただそれは神宮祭祀を元に作られており、あとは一社の故実、いわゆる代々守られていた神社のやり方に従えとあり、今回のも一社の故実の一つであろう。
本来は大麻と祝詞は別々に行うものである。
126 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 19:51:27.58 ID:KmVdEFdK
名前欄に1って書いて
127 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 19:53:11.59 ID:ZIqAYMlN
まぁ本編に戻りますが
A禰宜と視察で次の日湖に訪れることになった。
湖は写真では深い青色をしていたのだが
その日の湖は緑色をしていた。
A「あの時と同じだな…」
十年前もこのような色をしていたらしい。
翠の湖は何処か美しく人を引き寄せる感じがした。
A禰宜は淀んだ空気がするから今日は引揚げよう。これ以上近づくと俺らにも悪い影響が出ると言っていた。
125 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 19:50:58.60 ID:x4RiAps+
神道も、他の宗教みたいに○○派みたいなのあるの?
128 :1:2016/10/04(火) 20:00:59.37 ID:ZIqAYMlN
>>125
特にはなく神社本庁がほとんど包括してます。
しかし神明(天祖)系、八幡系、稲荷系、出雲系など祭神によって系統が分かれてます。
次の日ある電話がかかってきた。
この前御祈祷に来た老夫婦の奥さんからで
内容は昨晩旦那が亡くなったというものだった。
この夫婦は実は最近湖の村に越してきてその湖の曰くを知らなかったという。
泣きながら話す奥さんの電話は僕の心に深く突き刺さりその奥さんは気持ち悪いのでこの村を出ると言い残し電話を切った。
そして夜に神事が執り行われることになった。
本来神事とは神の時間である夜に行われるもので伊勢神宮とかも夜に行われている。
その時に禰宜さんに言われて気づいたのだが
その日は旧暦の8月23日、つまり昔生贄を捧げていた日であった。
129 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 20:02:46.22 ID:kcnHGFOz
面白いスレ見つけた
130 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 20:04:20.67 ID:j3BGdUkt
同じく。面白い
131 :1:2016/10/04(火) 20:05:03.12 ID:ZIqAYMlN
とはいえ宮司もまだ50代で前の宮司が死んだこともありやりたくないと言い出した。
そして何をトチ狂ったか僕が原因だから僕がやれと言い出した。
元々言ってなかったのお前じゃん…と思いつつ神事の斎主を三年目の僕がすることになった。
昼は晴天であったにも関わらず夜になると村は大雨に見舞われ神に邪魔されてるように感じた。
偶然かもしれないけど。
あとに話を聞くと村と離れたうちの本務社の方では一切雨は降ってなかったという。
132 :1:2016/10/04(火) 20:09:55.29 ID:ZIqAYMlN
神事は三年前と同様に行なった。
神饌の饅頭を湖に投げ饅頭が沈むまで祝詞をあげる。
しかし一向に饅頭が沈まない。
濡れて読むのも難しくなる祝詞を繰り返しあげつづける。
ここからが僕にも不思議の話なのだがふと雨が止んだ。
雲の切れ間から月の光が湖を照らした瞬間、ポタンッと饅頭が全て沈んだ。
僕自身神様を体で感じたことはないけどこの瞬間神様だ、と言いたくなるほど神様を感じた瞬間だった。
134 :1:2016/10/04(火) 20:16:43.58 ID:ZIqAYMlN
そしてそれから雨は降らなくなった。
神事は順調に事を終え神社に戻った。
僕と一緒に行った神職以外はもうみんな帰宅しており、その日は神社に泊まった。
次の日宮司から依願退職を勧められた。
というのも君に災いが降りかかるかもしれない、そして神社にとって死は穢れだから死に片脚突っ込んだ君を置いておけないと。
おいおい、それは理不尽だろと思ったがA禰宜が一つ教えてくれた。
「実は今まで写真に写り、唯一生き残った人がいる。その人は外から来た人で村にそれ以来来なかった。もし僕くんが生き残れるとしたら外に行く事なんじゃないかな」
もうこの際どうでもいいやと思い退職という名の実質クビを味わい、なんだかんだまだ生きてます。
ただもうあの地域には行きたくないけど。
135 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 20:17:51.94 ID:iqNNw3pW
追いついた
意外と面白くて期待
136 :1:2016/10/04(火) 20:18:14.79 ID:ZIqAYMlN
大体二社目はこんな感じでした。
人居なそうなので一応レス返しときます。
138 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 20:20:10.43 ID:wpSE894R
騙し合いで人間不振になりそうだな
1も都度確認しないのも、良くないけど
責任感なのか楽天家なのか、わからんけど
逃げないのは好感が持てるな
139 :1:2016/10/04(火) 20:22:12.13 ID:ZIqAYMlN
>>138
上下関係厳しいのもありますし、自分がパンドラの箱開けたのかなってw
ちなみにそれ以来神社では毎年鎮魂祭を行うようになったらしいっす。
142 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 20:26:39.78 ID:wpSE894R
>>139
鎮魂祭は1が無事だったから、やってる感があるな
神に仕える人でも、自分が可愛いのかよ
145 :1:2016/10/04(火) 20:30:14.04 ID:ZIqAYMlN
>>142
たぶん災いが起きてないからやれてるってこともあると思う
災いが起きてからの鎮魂祭となるとまた職員がクビにされるかも
神社界は闇ばかりっす
A「うん…この写真…いつ撮られたって言ってた?」
僕「一月前に町の○○湖の畔らしいです」
A「困ったな…」
僕「なんかあったんですか?」
A「これを見てくれ」
A禰宜が出したのはファイルの中に無造作に置かれた写真の数々。7,8枚あった。
全てが同じように黒ずんでおり中には真っ黒のものもあった。
そして全て同じ湖で撮られたものだった。
85 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 17:36:15.93 ID:ZIqAYMlN
A「これは古いもので十年前、最近ので三年前のものだ。」
つまりこういうものだった。湖にあった湖の主を祀った神社を十年前にうちの神社と合祀して以来このような写真を撮られているという。
神社職員はこの写真の原因を主(神)の怒りであるとし三年前に鎮魂祭を行う事で鎮魂したと思っていたらしい。
86 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 17:39:26.29 ID:ovjKNXwS
ほうぅぅぅっ!!
87 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 17:42:24.35 ID:He+AFvB2
鎮魂祭のやり直しか?
88 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 17:42:58.91 ID:ueSOtT87
見てるぞ、頑張れ
>>1に質問したいんだが、俺は長年続いた家の長男坊なんだが、家を継ごうと思って
Uターンしたんだが、仕事の関係で訳合ってまた家を出る事になってしまった。
このまま定年になるまで外にいるだろうから、定年になったら帰ろうかと思うんだがその後の事を
考えると墓とかどうしたらいいかわからん。
通いやすい所に墓を引っ越ししたほうがいいの?それとも墓仕舞いすべきなのか
個人的には、放置になるのだけは避けたいんだ。
>>88
墓仕舞いはあんまり良くないと思います。
家が継ぐ身ってことは良い所の家柄だと思いますが
先祖代々その土地にいたと推察するとその場所に身を固めるのがベストだと。
まぁ理由があって戻れないなら墓を移動させるべきかな。
神道の基本は祖霊信仰にあります。
祖霊を蔑ろにすることは自分の血をも否定することですからたまには御墓参りでも行ってあげてください。
89 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 17:43:04.47 ID:ZIqAYMlN
そして新人の職員である僕が神様の神威がかかった写真にお祓いをした為、なにが起こるか分からない。なんてことをしてしまったんだという事だった。
ま、神様を浄め祓うなんて言語道断だよね。
社務終わりに巫女を含めた職員全員で会議を行う事になった。
宮司「今回の件は新人である1くんに伝えてなかった私どもにも問題がある。」
僕「本当に申し訳ありませんでした。しかし今回の一件は何処に問題があるのでしょうか。」
A禰宜「たしかにそう思うかもしれないが実は先ほど見せた写真に写った人物、みんな何かしらの死因で一ヶ月以内に亡くなっている。今の宮司の父で先代の宮司も鎮魂祭を行なった三年前に亡くなった。」
91 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 17:49:22.02 ID:3MONF6ui
祭りが鍵なのか?
92 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 17:50:43.78 ID:vgrzPnwI
興味深いな
しえん
93 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 17:50:50.93 ID:hvdGpd47
続きはよ!
94 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 17:54:15.63 ID:ovjKNXwS
>>93
1も頑張ってんだからそう急かすなって
95 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 17:57:19.33 ID:hvdGpd47
>>94
m(__)m
96 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 18:01:36.09 ID:He+AFvB2
真面目に仕事して大人の事情で解雇って、なんだか理不尽だよな…
98 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 18:12:14.27 ID:ZIqAYMlN
結局職員会議で改めて僕とA禰宜で湖に行く事になった。
湖の主というのが大蛇らしく
昔湖に大蛇がおり、その大蛇に人々は今で言う生贄を捧げて納めていたという。
生贄はその年で一番早く生まれたものを捧げることになっており、村から年に一人八月に赤子を捧げることになっていた。
ある年の冬、男の赤子が生まれたという。
その妻は赤ん坊を生贄にしないでくれと言い残り命が尽きた。
男は村の掟を破り、逃げ山奥で暮らし始めたが村の者に見つかり赤ん坊を取り上げられたという。
八月の生贄捧げの祭りの晩、男は赤子を助けるべく湖に行った。
その男が見たものとは百尺を超える大蛇で腕だけになった赤子の腕だけだったという。
男は狂乱し大蛇に鍬を何度も突き刺して殺したという。命に代えて。
それから湖は荒れに荒れ湖から流れる下流の川も氾濫を起こし生贄の文化は江戸の半ばまで続いたという。
こういうものだった。
99 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 18:15:58.61 ID:Q3kqLjO/
追い付いた
続けて続けて
100 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 18:18:07.12 ID:3MONF6ui
俺の地元にも大蛇だか竜のやつあったな。
102 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 18:26:07.53 ID:Q3kqLjO/
俺は9歳と21歳の時に霊体験やたらしたら
四国の寺で12年周期って言われたわ
でも33前後は何もなかった
103 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 18:28:44.38 ID:LJRhrnvK
霊なんて居るの?
神様なんて居るの?
104 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 18:29:28.16 ID:K0XDl+5i
いないことを証明出来ないからなぁ
105 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 18:38:32.71 ID:ovjKNXwS
この前、神様(神道)と仏様(佛教)と同じ間に祀るやり方あるって知って驚いたわ
我流で祀ると神様とご先祖様が喧嘩するんだって!
蛇はあかんでえ…
107 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 18:45:23.20 ID:LJRhrnvK
>>106
きつねは?猫は?
109 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 18:49:11.65 ID:3gcICYQt
>>107
基本ね動物の神は曲者が多いの(´・ω・`)
狐や蛇、犬は扱い間違うとしっぺ返しがくる
110 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 18:52:52.88 ID:ovjKNXwS
>>109
そーなんか
111 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 18:58:04.97 ID:3gcICYQt
>>110
猫を祀った社には行ったことないけど
この辺は供物や信奉を捧げるなら守ってやんけど
それなくしたら…後はわかってるよな?(脅し)
みたいな神様(´・ω・`)畏れ多いのです
112 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 19:03:57.21 ID:T5b2D6cj
日本は昔から悪霊の祟りから逃れ鎮めるためにそれを神として祀ることが多いからな
菅原道真や祟徳天皇はその典型だ
動物霊も同じでしょ
115 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 19:07:35.94 ID:x4RiAps+
あぁ、なるほど
神は神でも荒御霊ってやつか
119 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 19:20:54.45 ID:wpSE894R
ああ
あなたが寺生まれのTさんか
122 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 19:41:57.70 ID:ZIqAYMlN
鎮魂祭も特別な祭儀だったらしい。
当時の祭儀記を見ると変わった点でいうと
赤子の饅頭を五つ置いて湖の中に投げる。
饅頭っていうのは大陸の影響だろうけど。
そして饅頭が全て沈むまで祝詞を唱え
他の神職がお祓いの大麻と塩湯を振り撒く。
沈んだところで四方に木を立て注連縄を張る。
だいたいこんな感じだったという。
ちなみに鎮魂祭自体は古来の室町あたりに生贄を捧げる際に行われてたものを踏襲してるらしい。
123 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 19:46:39.49 ID:3gcICYQt
支援(´・ω・`)
124 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 19:48:34.01 ID:ZIqAYMlN
すみません、用が終わったので書き続けます。
今日中に書けたらいいな。
長いかもですが、よろしくっす。
まぁ特別な祭儀って言ってもたぶん一般の方は分かりにくいと思うけど基本的に祭事は神社本庁である程度決まっている。
ただそれは神宮祭祀を元に作られており、あとは一社の故実、いわゆる代々守られていた神社のやり方に従えとあり、今回のも一社の故実の一つであろう。
本来は大麻と祝詞は別々に行うものである。
126 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 19:51:27.58 ID:KmVdEFdK
名前欄に1って書いて
127 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 19:53:11.59 ID:ZIqAYMlN
まぁ本編に戻りますが
A禰宜と視察で次の日湖に訪れることになった。
湖は写真では深い青色をしていたのだが
その日の湖は緑色をしていた。
A「あの時と同じだな…」
十年前もこのような色をしていたらしい。
翠の湖は何処か美しく人を引き寄せる感じがした。
A禰宜は淀んだ空気がするから今日は引揚げよう。これ以上近づくと俺らにも悪い影響が出ると言っていた。
125 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 19:50:58.60 ID:x4RiAps+
神道も、他の宗教みたいに○○派みたいなのあるの?
128 :1:2016/10/04(火) 20:00:59.37 ID:ZIqAYMlN
>>125
特にはなく神社本庁がほとんど包括してます。
しかし神明(天祖)系、八幡系、稲荷系、出雲系など祭神によって系統が分かれてます。
次の日ある電話がかかってきた。
この前御祈祷に来た老夫婦の奥さんからで
内容は昨晩旦那が亡くなったというものだった。
この夫婦は実は最近湖の村に越してきてその湖の曰くを知らなかったという。
泣きながら話す奥さんの電話は僕の心に深く突き刺さりその奥さんは気持ち悪いのでこの村を出ると言い残し電話を切った。
そして夜に神事が執り行われることになった。
本来神事とは神の時間である夜に行われるもので伊勢神宮とかも夜に行われている。
その時に禰宜さんに言われて気づいたのだが
その日は旧暦の8月23日、つまり昔生贄を捧げていた日であった。
129 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 20:02:46.22 ID:kcnHGFOz
面白いスレ見つけた
130 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 20:04:20.67 ID:j3BGdUkt
同じく。面白い
131 :1:2016/10/04(火) 20:05:03.12 ID:ZIqAYMlN
とはいえ宮司もまだ50代で前の宮司が死んだこともありやりたくないと言い出した。
そして何をトチ狂ったか僕が原因だから僕がやれと言い出した。
元々言ってなかったのお前じゃん…と思いつつ神事の斎主を三年目の僕がすることになった。
昼は晴天であったにも関わらず夜になると村は大雨に見舞われ神に邪魔されてるように感じた。
偶然かもしれないけど。
あとに話を聞くと村と離れたうちの本務社の方では一切雨は降ってなかったという。
132 :1:2016/10/04(火) 20:09:55.29 ID:ZIqAYMlN
神事は三年前と同様に行なった。
神饌の饅頭を湖に投げ饅頭が沈むまで祝詞をあげる。
しかし一向に饅頭が沈まない。
濡れて読むのも難しくなる祝詞を繰り返しあげつづける。
ここからが僕にも不思議の話なのだがふと雨が止んだ。
雲の切れ間から月の光が湖を照らした瞬間、ポタンッと饅頭が全て沈んだ。
僕自身神様を体で感じたことはないけどこの瞬間神様だ、と言いたくなるほど神様を感じた瞬間だった。
134 :1:2016/10/04(火) 20:16:43.58 ID:ZIqAYMlN
そしてそれから雨は降らなくなった。
神事は順調に事を終え神社に戻った。
僕と一緒に行った神職以外はもうみんな帰宅しており、その日は神社に泊まった。
次の日宮司から依願退職を勧められた。
というのも君に災いが降りかかるかもしれない、そして神社にとって死は穢れだから死に片脚突っ込んだ君を置いておけないと。
おいおい、それは理不尽だろと思ったがA禰宜が一つ教えてくれた。
「実は今まで写真に写り、唯一生き残った人がいる。その人は外から来た人で村にそれ以来来なかった。もし僕くんが生き残れるとしたら外に行く事なんじゃないかな」
もうこの際どうでもいいやと思い退職という名の実質クビを味わい、なんだかんだまだ生きてます。
ただもうあの地域には行きたくないけど。
135 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 20:17:51.94 ID:iqNNw3pW
追いついた
意外と面白くて期待
136 :1:2016/10/04(火) 20:18:14.79 ID:ZIqAYMlN
大体二社目はこんな感じでした。
人居なそうなので一応レス返しときます。
138 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 20:20:10.43 ID:wpSE894R
騙し合いで人間不振になりそうだな
1も都度確認しないのも、良くないけど
責任感なのか楽天家なのか、わからんけど
逃げないのは好感が持てるな
139 :1:2016/10/04(火) 20:22:12.13 ID:ZIqAYMlN
>>138
上下関係厳しいのもありますし、自分がパンドラの箱開けたのかなってw
ちなみにそれ以来神社では毎年鎮魂祭を行うようになったらしいっす。
142 :名も無き被検体774号+:2016/10/04(火) 20:26:39.78 ID:wpSE894R
>>139
鎮魂祭は1が無事だったから、やってる感があるな
神に仕える人でも、自分が可愛いのかよ
145 :1:2016/10/04(火) 20:30:14.04 ID:ZIqAYMlN
>>142
たぶん災いが起きてないからやれてるってこともあると思う
災いが起きてからの鎮魂祭となるとまた職員がクビにされるかも
神社界は闇ばかりっす
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