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死ぬ程洒落にならない怖い話 その壱

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Part4
579:本当にあった怖い名無し:2022/02/07(月) 20:10:03.63ID:BmE/8D/n0
何度も見る怖い夢の話でも大丈夫ですか?夢なのでちゃんとしたオチはないのですが

580:本当にあった怖い名無し:2022/02/07(月) 20:32:37.81ID:LVLdLzCq0
>>579
猿夢?

581:本当にあった怖い名無し:2022/02/07(月) 20:40:10.24ID:j8oUhvLv0
>>579
ぜひ

583:本当にあった怖い名無し:2022/02/07(月) 21:24:38.15ID:B/OvYAcg0
ありがとうございます。
猿夢ではないです(笑)
最初にこの夢を見たのは小学生の時です。私は霊感は0でしたが、怖い話の本や住んでいた場所のせいもあるのか、怖い夢をよく見ていました。(特定が怖いので明記は避けますが、廃墟・森・墓などに囲まれています。そこでも少し怖い思いをしました。)
その夢を最近になってまた見るようになり、思い出したためここに書きにきました。


気がつくと私はぼーっと駅のホームにある青色のベンチに座っていて、「のどかな景色だし穏やかだなぁ」なんて思いながら1人で遠くを眺めている。

そこは路線が少なく田舎っぽいホームだが、そこから見える街の様子は適度な都会感があり、準田舎とでもいうのかな。
私以外に人は誰ひとりいない。

その駅には彩度の低い赤色の電車が止まっており、駅の看板は少し黄色いイメージで駅名は3文字。
その駅から2駅くらい離れた場所には、駅の改札を抜けて少し歩いたところにある階段を登っていくと、畳部屋で美味しいご飯が食べられる旅館?温泉宿?がある。

そのままのんびりと景色を眺め続け気分もよくなり足をぶらつかせていると、「ブニュ」と何かに足が当たる。なんだろう?とベンチの下を覗くと、そこには顔の部分が雑に切り取られていて仰向けのえびぞりになっている人のようなものの姿が。その無惨な姿からはっきりと性別を当てるのは難しいがおそらく死亡済みの女性だと思う。
怖くなって急いで逃げようと慌てて右側にあるもう1つのベンチに手を伸ばすと、「グチャ」と何かを掴む。
反射的に首を右に回し見るとそれはベンチの下で見たえびぞり死体の頭部であった。私が掴んでいる長い髪が手に絡みついて痒い!
思わず叫んで、


毎回そのまま私の叫び声で目を覚まします。
夢が始まった時にはその夢を覚えていないのに、起きてから考えると見るたびに情報が詳しくなっていっているので怖くて…
あまりにも夢での情景がリアルなので最近はその駅(もしくはそれに似た駅)が実在するのかたまに調べています。
もしも見つかったら行ってみようかな。
普段文を書くことがないので変だったらすみません。
ただの夢の話ですがありがとうございました。

588:本当にあった怖い名無し:2022/02/08(火) 01:25:36.71ID:H3xhj9vP0
>>583
怖かった




594:本当にあった怖い名無し:2022/02/10(木) 01:19:28.73ID:W3iLakFa0
一昨日、覚えのない相手から電話で

『ニンシ ン シタ ンダ ケロ』
って呪文を唱えられた

どーしたらいい?

595:本当にあった怖い名無し:2022/02/10(木) 02:23:40.14ID:siNrjouO0
>>594
誰か3人に電話でその呪文を唱える

596:本当にあった怖い名無し:2022/02/10(木) 18:47:44.22ID:rJ0iWYU20
>>594
それを祝福ととるべきか、(己にとって)呪詛ととるかは日頃の行い次第



634:本当にあった怖い名無し:2022/02/12(土) 15:04:48.59ID:ygQzhKgx0
流れが止まってる隙に私の実体験書くね
初めて書くから読みづらかったらごめんなさい

夢の中で、古い民家の住宅街を2歳の娘を抱いて歩いてた
窓、ドア、道には真っ白な人型のモヤモヤが私たちをじっと見ていて、怖くて隠れる場所を探してた

そしたら、2人の生きてる男女が突然横から「早く隠れないと見つかる!」と早く早くを連呼しながら、誰もいない古い民家に走って逃げた
私は何が何やらで、突然急かされたのとパニックで怒り気味に女性の方に「何から逃げたんですか?」と聞いた
「静かにして、女が〇〇(娘の名前)を狙ってる。とにかく静かにしてて、お願いお願い」と女性も怖がってるのがわかるくらいカタカタ震えながら気味に返されて余計に意味がわからなくて思考が止まってた

ふと、腕に感触が無くて重くないことに気付いて、抱いてたはずの娘が腕の中にいなくて、娘の名前を叫びながら探したら、和室に付いてる窓(胸下くらいまでの大きさ)の側に娘が座ってた

その窓に女が張り付いてた

今でも鮮明に覚えてて、胸くらいの黒髪、前髪を紫色のピンで留めて、目が真っ黒で肌は灰色。
その女が娘を見ながらゆっくり、口が裂けるんじゃないかってくらい縦に大きく開けてた

その瞬間目が覚めて、夢だとわかったんだけど目が開かないし身体が動かない
娘のことが心配で確認したいのに目が開かなくて、そのうち頭に響くように男か女か判別出来ない声で

「次に出来た子どもを殺してやる。憎い。絶対に殺す。殺す殺す殺してやる。」

みたいな殺す殺すと、次に出来た子どもを殺すという言葉をずっと繰り返してた
めちゃくちゃ怖くて、目を開けたあとも放心状態だった
恐怖で身体が震える感覚を初めて味わった

それから15年、子どもが出来ません

635:本当にあった怖い名無し:2022/02/12(土) 15:06:13.49ID:ygQzhKgx0
お祓いには行ったけど、ネタ過ぎて空気ぶっ壊れるので要望があれば書く

636:本当にあった怖い名無し:2022/02/12(土) 15:47:14.91ID:s9tBRFEh0
>>635
続けて

640:本当にあった怖い名無し:2022/02/12(土) 16:25:01.59ID:8euMolLy0
>>635
お祓いのも聞きたい

642:本当にあった怖い名無し:2022/02/12(土) 16:54:18.22ID:htMzIvut0
>>635
要望あります

643:本当にあった怖い名無し:2022/02/12(土) 17:31:48.60ID:ygQzhKgx0
遅くなってすみません、要望があったので書きます

後日、ネットでお祓いをしてくれるお寺を見つけて娘と一緒にいきました

お坊さんに内容を話そうとすると、「はいはい、まぁとりあえずここに座って」と遮られ、お祓いは突然始まりました
茶色の長い数珠でパシパシ私たちを叩いたあと「えぇえい!えぇえい!」と言いながら私と娘の頭の上で数珠を2度引っ張って「これで、終わりだよ。」と言われ、オカ版のお祓いと全然違うあっさりしたものだったから今でも効果あったのか半信半疑です

その後、パパイヤ鈴木が身内らしくパパイヤ鈴木の幼少期から人気が出るまでの話をずっとされました



661:田中:2022/02/13(日) 19:21:23.83ID:9MbgerHZ0
これ俺書き込みOK?

662:本当にあった怖い名無し:2022/02/13(日) 20:17:22.62ID:7qzwjQpy0
>>661
おけ

663:田中:2022/02/13(日) 20:22:34.80ID:9MbgerHZ0
すまんいろいろあって書き込み明日の夕方になる。
爺さんに呼ばれたから行ってくる。

666:田中:2022/02/14(月) 16:50:55.17ID:PJsFIdKK0
ID違うけど報告
色々あって書くのは明日になりそうです
それでは

668:田中:2022/02/14(月) 18:32:22.78ID:PJsFIdKK0
なんか早く終わったので書きます
名前は「敬意と恐怖」とでもしておきますね
これは自分がまだガキの頃の話です
A「夏休み暇だから肝試し行かね?」
俺「?」
B「あなたなに言ってるのよ」
A「行く場所は山の中の祠行こうぜ」
俺「勝手に決めんな!でもしょうがねぇなぁ」
B「でもいつ行くのよ?」
俺「明後日でいいんじゃないか」
B「いいわね」
A「持ち物どうする?」
俺「懐中電灯と携帯かカメラでいいだろ」
ここでこの日は解散した
爺「お前この日の夜空いてるか」
俺「どうした」
爺「色々あってお前を神社に連れていく」
俺「俺その日友達と用事入ってる」
爺「じゃあしょうがない」
そうゆうと爺ちゃんはリビングに戻っていった

669:田中:2022/02/14(月) 18:39:34.18ID:PJsFIdKK0
ちなみにA と俺は喧嘩っ早いBはいいオネエ
A「ここについちゃった」
B「かなり異様で神々しいわね」
俺「ああ」
A「もう帰らないか?」
B「ここまで来てもう帰れないでしょ」
A「…」
俺「奥に行こうぜ」
Aはわかったといって前に進もうとしたそして祠の前に行くと崩れていたそして
何かいた、そしてそれがこの世のものではないと分かった瞬間皆走り出した
とりあえず一番近かった俺の家に帰った


670:田中:2022/02/14(月) 18:48:33.63ID:PJsFIdKK0
その後爺ちゃんに何があったか聞かれたが何も喋れなかった
30分位たってさっきまでの事を喋ったそしたら
爺「このアホンダラ!ふざけた事しとんちゃうぞボケが!」
爺「でもやっちゃったならしょうがねえ。」
爺「おめぇら俺んちのもう一つの家入れ」
爺「行く途中に何があっても何を見ても反応するな」
その後爺ちゃんはどっかに電話していて俺らは玄関を出た
A「俺達ヤバい所いったのかな」
B「でも私たちは何も壊してないわよねぇ」
俺「そうだよな」
行く途中によくわからない人型を見たが皆見てないふりをして走っていった

671:田中:2022/02/14(月) 19:09:38.61ID:PJsFIdKK0
その家に着いて少ししたら神主っぽい人が5人位来てそれぞれに軽く説教された
「これから言うことをよく聞け、ここには色んな娯楽が整っているだから楽しく遊べ」
俺たちはきょとんとした
「そして絶対に怖がるな。大丈夫外には俺らがいるから」
「お前の爺さんには恩しかないから、俺らの命かけて助けるぜ」

672:田中:2022/02/14(月) 19:20:39.34ID:PJsFIdKK0
そのあとは3人でモンハンやったり鯉ばなしたりとにかく楽しく思えるように過ごした
そしたらだんだん眠気が回ってきてみんなねたそしたら夢に武士?の人が出てきた
武「祠を壊したのはお主らか」
俺「違いますよ!俺らが来た時にはもう、、」
武「そうか、それは良かった。あそこにいたのは我が兄だ」
俺「は?」
武「殺人の濡れ衣で酷い拷問を受けて家族ごと処刑された」
武「その後怨霊として暴れていたところある一人の僧に封印された」
俺「そうだったんですね、そんなことも知らずに」
武「だが何かがおかしい」
俺「なにがですか?」
武「我が兄はすでにじょ」
ここで目が覚めた

673:田中:2022/02/14(月) 19:41:35.20ID:PJsFIdKK0
皆もう目が覚めていたようだった。夢のことを聞いてみると皆同じだった。
その後適当に喋っていたら神主さんたちが入ってきた
「色々と話さなきゃいけないからこっち来て」
俺たちは神社に連れていかれて話を聞いた
「君たちが見たのは生前濡れ衣で処刑された武士の男だ」
「そして君たちの夢には武士が出てきたな、その男は本当に彼の弟だ」
「その武士兄は君たちを守ろうとした」
A「何からですか?」
「武士弟からだ」
「その武士弟は兄に濡れ衣を着せ殺した」
「武士弟はお前らを殺してその罪をまた兄になすりつけ兄を払ってもらおうとした」
B「なぜ弟は兄を消そうとしたのですか?」
「それは妬みだ」
「弟は兄にすべてが負けていたそれでも優しくしてくる兄のことが憎かった」
「話はこれで最後だ。祠にお礼市に行くぞ」
そのあとお礼にいった
そのあと神主さんから聞いたんだけど弟の霊は兄に消されたそうです。
今でも俺たちは仲いいです
質問受け付けます

679:本当にあった怖い名無し:2022/02/14(月) 22:28:41.03ID:z4K8k03B0
誰か田中に質問してやれよ

680:本当にあった怖い名無し:2022/02/14(月) 23:58:56.79ID:WFv+wRVN0
>田中
じゃあ、妹は出てこないの?

681:田中:2022/02/15(火) 07:01:31.97ID:fayipYQr0
>>680
情けの質問ありがと
この話に妹は出で来ないよ
俺今から学校なんで( ´Д`)ノ~バイバイ

682:本当にあった怖い名無し:2022/02/15(火) 07:35:57.44ID:kJ63MCpp0
小学校かな

686:田中:2022/02/15(火) 16:35:20.27ID:fayipYQr0
>>682
専門学校だよ!

688:本当にあった怖い名無し:2022/02/15(火) 22:39:07.80ID:WpM3748b0
田中、かわいいな



705:本当にあった怖い名無し:2022/02/19(土) 09:27:18.56ID:k5PhYf8L0
誰かこの意味怖 解説できるやついるか

たかしの奴また猫背になりやがって!男ならビシッと構えとけよ!
今日は授業参観だってのに、手すら一回も挙げてねえじゃねえか。
俺が男手一つで育てたのが悪かったってえのもあるが、
喧嘩はするわ、学校から呼び出しはくらうわ、本当にやんちゃに育っちまいやがった。
母ちゃんがいないのに泣きべそかかなくなったのは立派だが、勉強だけは
俺と似てダメなんだよな~。 「たかし!手挙げろ!」
あいつ、顔真っ赤にしやがって!
後ろに貼ってある書道の字もきったねえなぁ。
他の子は『希望』とか『未来』とか、漢字二文字できれいな文字書いてる中、
たかしの奴『交通』って何だよ!
しかも、『交通』の『交』の字でか過ぎじゃねえか!『通』が全然スペース足りてないし・・・
馬鹿だなぁ!

たかしごめんな。母ちゃんいたら、もっと字もうまく書けてたかもしれねえな。
今日は帰ったら、たかしの好きなカレー作ってやろう。
たかし、授業頑張れよ!

706:本当にあった怖い名無し:2022/02/19(土) 10:37:54.49ID:WGgRLCL10
>>705
たかしは母親と一緒に交通事故に巻き込まれて腕切断済み
だから手も上げられないし字も口で書いてるから下手でバランスが取れてない
父親は嫁が死んで息子が五体不満足になった現実を受け入れてないから息子に無茶ぶりする毒親になってしまった


というのは嘘で親父が授業参観に来て恥ずかしくて縮こまってるだけで
書道は「父」って書こうとしたのを直前でごまかして「交通」に書き直したらしい

707:本当にあった怖い名無し:2022/02/19(土) 10:44:16.90ID:k5PhYf8L0
>>706
ありがとう
けど、本当にそうなんだろうか

708:本当にあった怖い名無し:2022/02/19(土) 16:27:06.75ID:lV2Mr7c00
「交通」って部分が意味深部分だから、「父」が一番腑に落ちる作為箇所だな
どこかが怖いと先にミスリードさせておきながら、分かると実はいい話だったっていう構造のネタ
もし怖い部分があったらそのコンセプト自体が崩れ、ネタじゃなくなってしまう
意味怖スレにエロ小説投稿する荒らしが高度にレベルアップしただけ

709:本当にあった怖い名無し:2022/02/19(土) 17:04:54.68ID:xrkuPxdZ0
>>707
そういう解説してるサイト多いけど、それじゃただの良い話になってしまうから、抜本的に再考察

父親は恐るべきDVオヤジで、常に妻子を虐待していた
妻は、あまりの苦しさに息子たかしを捨てて逃げてしまう
絶望のあまり失語症になって言葉がしゃべれなくなるたかし
体中のアザを不審に思い、父親を呼び出す担任、しかしオヤジは近所の悪ガキ同士のケンカだとごまかす

ある日授業参観があることを知ったたかしは、地獄から抜け出すため一計を案じる
授業参観中に上着を取り払ってアザを見せながら習字の「父」を指差し、父兄に助けを求めるのだ
友達には警察官の息子もいる

710:本当にあった怖い名無し:2022/02/19(土) 17:06:03.89ID:xrkuPxdZ0
ところが、隠していたのにオヤジはどこから聞きつけたのか、授業参観にやってくるではないか
教室の窓からそれを見たたかしは、慌てて「交通」に書き換え、はだけるつもりの上着のボタンをとめながら「助けて」と書いたノートをシャツの中に隠そうとする

不審に思ったオヤジは、たかしに挙手させて何を隠そうとしてるのか探ろうとする
こいつめ、くだらんことを企んでやがるな、今夜は激辛カレーの刑だ
壮絶な拷問を決意し、オヤジはほくそ笑むのであった



783:本当にあった怖い名無し:2022/02/23(水) 17:55:43.99ID:beGcl8q+0
長文スマン
久々の祝日休みなので、自分にとっては洒落にならなくて気になってることを書く。

7歳くらいの頃、俺は仮○ライダーに大ハマりしていた。
主人公が俺と同じ名前で、すごく親近感があったんだ。
アホな俺は「彼らは本当に存在していて、怪人と戦い俺たちを守ってくれているんだ!」と本気で信じていた。

ある日、その想いを遊びに行った先の父方の祖母に熱弁した。
この祖母だが、四国からN県のド田舎に嫁いできており、地元の人からは「イタコさん」だか呼ばれていた。
祖母は俺の話を真剣な顔で聞いていた。

後日、祖母が俺を呼んだ。
目の前にはド田舎のどこから買ってきたのか、仮○ライダーの変身アイテムなどの玩具がズラリ。
ソフビ人形しか買ってもらってなかった俺、大歓喜。
長い祖母の話も「OK OK、バアちゃんありがとな!」って感じで全く聞いていなかった。

ハイテンションで実家に帰り、玩具を枕元に置いて寝た。
左から俺→妹→姉→母の順で寝ていたんだが、ふと目を覚ますと、妹の上に貞子(仮)が覆いかぶさっていた。
もう貞子としか形容するしかないんだが、それがニタニタしながら妹の首に手伸ばしてんの。

今もなんだが、当時の俺はクッソビビりだった、なのにその時は一切怖くなかったんだ。
何の感情も湧かず、事務的に玩具を手にとり、横になったまま貞子(仮)を殴りつけた。
貞子(仮)がめっちゃびっくりした顔でこっちを見た時にもう一発入れた。
貞子(仮)が悔しそうな顔で消えていくのをみて俺は再び眠りについた。
朝起きたら、貞子(仮)に二発入れた玩具は買ってもらったばかりなのに壊れていた。

784:本当にあった怖い名無し:2022/02/23(水) 17:57:33.65ID:beGcl8q+0
これを機に家では不可解なことが次々と起る。
細かいことは忘れたが、覚えているのは2つ。

①父が「お母さんが幽体離脱してる」と深刻そうに話してきた。
夜、階段のところに母がぼんやりと立っているのだが、寝室を覗くと布団にはちゃんと母がいるのだという。
その時は「何言ってんだ」と思ったが、深夜にふと目を覚まし扉を開けると、階段付近に立つ母がいた。
後ろを振り返ると布団にも母がいる。
その時点で普段の俺ならgkbrなのだが、その時も何故か一切怖くなかった。
そのまま玩具の1つを手にとり、母(幽体)の元へ向かった。
母(幽体)は階段のギリギリの所に立っていたんだが、足首を真っ白い手に掴まれていた。(手首辺りしか見えなかったが、なんとなく男だと思った)
俺は玩具の角で手を殴った。手は俺の顔に向かって伸びてきたが、玩具を思いっきり手のひらにぶつけると、それごと階段の下の暗闇に消えていった。
それを無感情に眺めつつ、母(幽体)の手をとり、部屋に行きそのまま寝た。
翌朝、階段の1番下で玩具は真っ二つになっていた。

② 家族で出掛けるという話になったのだが、俺が頑なに拒否。
前日に祖母が仮○ライダーの強化アイテムを送ってくれたので、それで遊びたいのだろうと思い俺を置いてそのまま出掛けた後、家族乗る車がトラックに後ろから追突された。
奇跡的に皆無事だったのだが、のちに姉が「ぶつかった時、カーラジオから女の声とお前の玩具(強化アイテム)の音が混じって聞こえてた。玩具の音が大きくなっていって突然ブツッと切れた」的なことを言っていた。
その時俺は爆睡中。起きると強化アイテムは音が鳴らなくなっていた。

そんな感じで仮○ライダーの玩具は次々と壊れていき、最終的に無事なのは変身ベルトと最後の強化アイテムだけとなった。

785:本当にあった怖い名無し:2022/02/23(水) 17:59:45.89ID:beGcl8q+0
そんなある日、気がつくと俺は父の車に乗っていた。
真っ暗な山道を走っており、車の時計は深夜1時くらいだったと思う。後部座席に俺の横に妹と姉が座っており、助手席には母が座っていた。
父は無表情でハンドルにもたれ掛かりながら、「行かなきゃ」「呼ばれてるから」と呟き、母と姉が必死に父に向かって何か話しかけている。
妹だけは楽しそうに「××に行くー!(聞き取れなかった)」とはしゃいでいた。
俺は「あー、コレはめいせきむ?ってヤツだな」と思った。
いつも持ち歩いている仮○ライダーの玩具を持っていなかったし、我が家はこんな深夜に出掛けたことは一切無かったため、夢だと思ったんだ。
ただ、それにしては家族の話す声や後部座席のシートの触感などやけにリアルだな、と感じていた。

車は古くて短いトンネルを抜けた道脇にある、シャッターの下りた小さな売店の横に駐車した。
父はフラフラと山に入って行く。仕方ないので俺たちも母に連れられ山に入って行った。
真っ暗な獣道を父の背を頼りに10分程進むと、坂の上にホテル?が建っているのが見えた。
灰色のコンクリートの5階建てくらいのその建物は、上の方に紫色の字で「××(漢字で2文字だった気がする)」と書かれていた。
父は何かボソボソと呟き中へ駆けていく。後を追って入り口付近まで行くと、従業員らしき男性が笑いながら立っていた。(実在する人物を出して申し訳ないのだが、某○室Kさんにそっくりだった)
○室(仮)にやたらフレンドリーに話しかけられ、ホテルに入ると暗いロビーが広がっていた。客は5〜6名いた気がする。
○室(仮)は近くにいた女性従業員を呼び、一緒になって別フロアへの入り口付近にある机に置かれた食べ物(試食ぐらいの量で白い皿に赤い肉?果物?が乗ってた)をサービスとか言って勧めてきた。
横から客らしきおっさんが通り過ぎ、旨そうに食べているのを見た妹が真っ先に手を伸ばしていた。

786:本当にあった怖い名無し:2022/02/23(水) 18:01:12.10ID:iSl4ocnF0
俺はこの時になって急に「これを口にしたら、取り返しがつかない事態になる」、「一刻も早くここから出なければ」という考えに頭を支配された。
速攻で妹の手を掴み、母に「忘れものしちゃったから車に取りに戻ろう」と言った。
きょとんとしている妹を連れ、走ってロビーを抜ける。
入り口を出ると全身に傷を負った父が倒れていた。追ってきた母が叫び駆け寄る。
なんとか立ち上がった父を母が支え、俺が姉と妹の手を繋ぎ、走って元来た道を走った。
いつも健康で超元気な父の信じられない姿、しっかり者の母の強張った表情、いつも喧嘩の際には魔法少女のステッキで殴ってくる強気な姉の泣きじゃくる姿に、俺は激しく動揺していた。
「なんだこれは?夢じゃないのか!?」
足元の草や枝を踏むパキパキとした音、肺を締め付け苦しくなる呼吸、汗ばんで生温い手の感覚、どれも現実としか思えなかった。

787:本当にあった怖い名無し:2022/02/23(水) 18:02:12.17ID:beGcl8q+0
車に到着すると横にある売店のシャッターがバンバンバン!!と内側から叩かれた。母と姉、絶叫。妹は顔面蒼白で固まっていた。
母が運転席に乗り込み、父は助手席、俺たちは後部座席に妹を挟んで座った。
軽しか運転したことのない母だったが何とか出発、トンネルに入って脱出した‥はずだった。
「トンネル‥トンネル長いよ!なんで!?」母が叫んで気がつく。
行きは1分くらいで抜けたトンネルが3分ほど走ってても出口が見えないのだ。
バァン!!と助手席側からすごい音がした。先程の女性従業員、いや、いつぞやの貞子(仮)がいた。
ガラスが割られ、貞子(仮)に父が肩あたりを掴まれ外に引き摺り出されそうになっていた。母が咄嗟に片手で父を掴む。
姉の泣き叫ぶ声がして横を見ると、黒い人型の何かが(5〜6人いた)車と並走しながら窓をバンバン叩いていた。
突然、俺側のガラスがバァン!!と割られ、その隙間から○室(仮)がニタニタ笑いながら俺の腕を掴んだ。
次の瞬間、物凄い恐怖が襲ってきた。背中の辺りからグッと冷たくなっていき、腹の中央付近が空になったような感覚がした。
気がつくと俺は絶叫していた。意識して声を出していないのに、こういう時は勝手に声が出るんだな。

788:本当にあった怖い名無し:2022/02/23(水) 18:02:55.98ID:beGcl8q+0
正に阿鼻叫喚だったのだが、○室(仮)と貞子(仮)の「いけるいける!」「もう少し!」と楽しそうな声を聞いた瞬間、スッと恐怖は消え、物凄い怒りが湧き出てきた。
「こんな奴等に負けてはならない」という気持ちになった時、足元に何か当たった。
仮○ライダーの変身ベルトと最後の強化アイテムだった。

「引っ張って!グッて!母さん、父さん引っ張って!!」
母が父を思い切り引っ張り、車内に入ってきた貞子(仮)の顔面に向かって変身ベルトを投げつけた。吹っ飛ぶ貞子(仮)。
そのままの勢いで、最後の強化アイテムの角で○室(仮)の手を殴った。
手が緩み、もう一発といった時に○室(仮)が、「次は必ず殺す」
目を極限まで見開き、これ以上ないくらいに笑いながら俺にそう言った。
構わず手を殴りつけ、○室(仮)は吹っ飛んでいった。
それと同時に、黒い人型も力尽きたかの様にバタバタと車から離れていった。
しばらく走るとあっさりとトンネルを抜け、家に着いた。
母が父を支えながら家に入り、俺も姉と妹を連れて家に駆け込み鍵を閉めた‥ところでハッと布団の中で目が覚めた。時刻は午前5時ほど、腕には掴まれた手の跡があった。
しかも枕元に置いていたはずの変身ベルトと最後の強化アイテムが無くなっていた。
汗びっしょりで心臓バクバクだったが、母の大声で更にビビった。
父が玄関先で高熱を出して倒れていた。

789:本当にあった怖い名無し:2022/02/23(水) 18:04:03.46ID:beGcl8q+0
母や姉、妹に話を聞いても何も覚えてなかった。やはり夢か‥と思い、俺は父の元に行った。部屋に入った途端、「あれは夢じゃない」と父。曰く、
・当時7歳くらいの父、友人の家で観た仮○ライダーに大ハマりする。カッコよかったのもあるが、何より主人公と同じ名前だったのがとても嬉しかったとのこと。
・俺と同じく、仮○ライダーは存在していると本気で信じていた。玩具は買えず、紙とかで作ってた。
・ある日、詳しくは覚えてないが、とても恐ろしい夢を見た。
祖母や他の兄弟を守るのに必死で、祖父の手を離してしまったところで目が覚めた。
朝起きると、祖父が布団の中で亡くなっていた。凄まじい表情だったとのこと。
・父が祖母に泣きながら夢のことを伝えると、「夢じゃない。父ちゃんは××(聞き取れなかった)を食ったからもう手遅れだった‥お前はようやった」的なことを呟いたそうだ。
父自作の仮○ライダーグッズはビリビリになっていた。
・襲ってきたヤツの正体は父は知らない。祖母は知っている様だが、何も教えてくれなかった。
そのことは極力忘れるようにしたが、今回ので思い出した。

790:本当にあった怖い名無し:2022/02/23(水) 18:04:45.42ID:beGcl8q+0
それとな、と父が付け加えて
・俺を身籠る少し前、何かの際に父が好きだった仮○ライダーが載ったポスターを見た母が、「この人、夢で見たわ」
・夢で赤い着物の顔のない女に、知らない古民家で追いかけられた。
・もうダメだとなった時に、勢いよく襖を突き破ってきた仮○ライダーがバイクで女を轢き飛ばした。そのままチョップで女をしばき倒していたらしい。
・女が消えて、戻って来た仮○ライダーとしばらく話をした。内容は殆ど覚えていないが、とても陽気で楽しかったそうだ。
・10分くらい話した後、突然「仮面は良い、仮面はそれをそれでなくする」と発言。
意味の分からなかった母が尋ねると、押し黙る仮○ライダー。
母曰く、「表情は分からないはずなのに、ニコニコしていたのがスッと無表情になったのが分かった」
しばらく黙っていた仮○ライダーがスッと近付いて「姿を変えて、また来るよ」と母のお腹に手を添えたらしい。
そこで初めて母は自分のお腹が臨月の様になっていることに気づく。(現実では姉を出産したばかりだったのであり得ない)
バッと顔をあげた瞬間目が覚めたという。
・俺を出産後、母にその話のことを聞いたらもう覚えていなかった。
話終えた父は、「頑張ってくれたんだろう、ありがとうな」と静かに泣いていた。俺もそれ見て堰を切ったように泣いた。
その後祖母に電話して尋ねてみたが、「二度は言えん」的なことを言われ、何も教えてくれなかった。
その後しばらくして、祖母は穏やかに、眠るように亡くなった。

791:本当にあった怖い名無し:2022/02/23(水) 18:05:53.82ID:beGcl8q+0
十何年かして、あの出来事もすっかり忘れ、奇跡的に彼女もできた俺は毎日楽しく過ごしていた。
ある日、2人家電量販店の玩具コーナーを通り過ぎた際、彼女が「あっ!」と声をあげて立ち止まった。
レジェンドライダー?とかいって過去の仮○ライダーが玩具のパッケージに載っていたんだが、彼女の視線の先には、俺の好きだった仮○ライダーがいた。
彼女に固まっていたので、どうしたのかと聞くと、「夢で見た‥」

彼女が言うには、
・薄暗い職場の窓口で、黒目が左右バラバラに向いたおっさんが、苦悶に満ちた顔をした女性の生首を持って襲ってきた夢を見た。
白い手のようなものを伸ばしてきたが、何故か「骨だ」と思ったそうだ。
・彼女が咄嗟に腹を庇い、恐怖に任せて叫んでいると、歩道に面しているガラスを突き破って仮○ライダーがバイクごと突っ込んできた。
そのまま警棒の様な物(そのライダーの武器だったと思う)でおっさんをぶっ飛ばし、彼女の前に立ちはだかった。
ガラスの割れた音や埃っぽい空気があまりにもリアルで怖かったそうだ。
・仮○ライダーは少し離れた所にいる生首を持ったおっさんとしばらく睨み合っていたが、突然バシーンッ!!と窓口カウンターに警棒を思い切り叩きつけた。
ビクッ!となる彼女とおっさん。
間髪入れずにもう一回バシーンッ!!と叩きつけると、おっさんは舌打ちしてを生首を置き、悔しそうに去っていった。
・彼女が怯えていると、生首を拾って来た仮○ライダーがカウンターを乗り越えてきて、「お前のうしろさんは喰われた、もう二度とむすべない」と言ってきた。
穏やかな顔になったその女性の生首を見て、誰なのかは分からないがすごく悲しくて辛くてその場で泣いてしまった。
その間、仮○ライダーは居心地悪そうにウロウロしていたらしい。
しばらくして落ち着いた彼女に、「うしろさんは俺が連れていくから安心しろ」と伝えてきた。
・彼女は何で助けてくれたのか聞いたそうだ。仮○ライダーはしばらく押し黙って(迷っている様に見えたらしい)一言、「ついてるから」と答えた。
彼女が戸惑っていると、スタスタと近付いてきて「姿を変えて、また来る」と彼女のお腹に手を当てた。
その時初めて、自分のお腹が妊婦の様になっていたのに気がついたそうで、(現実ではもちろん妊娠していない)えっ!?と顔をあげたら目が覚めていたそうだ。

792:本当にあった怖い名無し:2022/02/23(水) 18:06:49.11ID:beGcl8q+0
こちらに書くか特撮板に書くか迷った。というのも、怖い話などを漁っても似たような話が出てこない。
貞子(仮)や○室(仮)は何なのか。仮○ライダーは何なのか。祖母は何を知っていたのか。
親戚に聞いても誰も分からない。
ここの板の人達なら何か分かるかもと思ったんだ。

それからは何も起きてない。
あれから数年、彼女は妻になり子供(3歳、可愛い)もでき、平和に暮らしている。
家族も何事もなく全員ピンピンしている。
先週の日曜日は久しぶりに休みだったので、朝から子供とのんびりテレビ観たりしてさ。
で、気づいたんだけど、

子供の好きな仮○ライダー、主人公と息子の名前が一緒なんだよ。

796:本当にあった怖い名無し:2022/02/24(木) 00:20:09.59ID:C51pI/gc0
>>792
面白かった
お子さんにはこんな夢見たらこうしろよって伝えとかなきゃな
女の子でもそりゃいるんだろうけど仮面ライダー好きな子って珍しいんじゃね

それにしても小室最悪だな
今度も試験落ちろ

800:本当にあった怖い名無し:2022/02/24(木) 22:42:54.74ID:ERLUk9EA0
>>792
子供が霊になると他の霊より位が高くなると聞くが生きている子供が勇気を出せばそこそこ立ち向かう事ができるのかもしれない。
怖じ気つかないように仮面ライダーという概念はちょうどいいのかもね



872:田畑:2022/03/04(金) 15:04:28.50ID:CSdVvYnb0
うちの父方の実家がある地域は、奇妙な伝承やら体験談が多い。俺も変な体験をすることが度々あった。そのうちの一つを語らせてくれ。

中一の夏休み、俺は一人で父方の実家に遊びに行った。

一週間滞在する予定だったが、ド田舎で過ごすのは暇で暇で仕方がなかった。
子供というのは暇になるとロクなことを思いつかない。俺はふと、祖父母から常々「言ってはいけない」と言い含められていたとある林道のことを思い出した。

873:田畑:2022/03/04(金) 15:05:09.56ID:CSdVvYnb0
行ってはならない理由を尋ねても「どうしても」の一点張りで理由を話してくれない。
俺は祖父母に黙ってこの林道に行ってみることにした。

土砂崩れやら倒木の危険性があったり、猟の邪魔になるからだろう、と高を括っていたからオカルティックなものに対する警戒心は皆無だった。だから気付けなかった。

昼食後、外に言ってくると祖父母に言い残して林道へ向う。
家の前の一本道を2km程いったところに林道の入口はあった。

林道に入ると、真夏の日差しが木々に遮られひんやりと心地が良かった。
しばらく進むと、道の両端にある木々から太い綱のようなものが渡してあり、それ以上侵入出来ないようになっていた。

普通、ロープとか規制線で立ち入り禁止を知らせるのでは?と綱を不審に思ったものの「まぁ田舎だしお手製なのかな」くらいに深くは考えなかった。
俺は綱をくぐって更に先へと進んで行った。

874:田畑:2022/03/04(金) 15:05:49.24ID:CSdVvYnb0
それからかなり歩いた後、俺は遠く前方が開けており、奥に何か建物があるのを見付けた。

目を凝らして見てみると、どうやらそれは神社のようだった。
規模は小さめで、賽銭箱らしき物も見当たらないが、林道の終点付近に立っている鳥居と、お参りの時に鳴らす鈴が確認できた。

と、ふいに拝殿の襖が開き、建物から誰かが出てくるのが見えた。
咄嗟にヤバい、見付かる!と思って道脇の林に隠れた。

隠れながら様子を窺っていると、建物から出てきた人物は男性らしく、やけに姿勢が悪い上に歩き方がフラフラと安定していない。
服装も妙で、ハッキリとは見えないが洋服ではなく和装(時代劇で農民とかが着てそうな質素なもの)っぽいのを着てた。

何をしてるんだ、もう少し近付いてみるか…と思ったその時

「せこいん?」

近くで話しかけられ俺が振り向くと、そこには小学生くらいの女の子が立っていた。
近付いてきたのに全く気が付かなかったので、腰を抜かすほど驚いたが、相手が子供であったから怒られる心配はないと若干ホッとした。

875:田畑:2022/03/04(金) 15:06:20.91ID:CSdVvYnb0
女の子をよく見ると、これまた妙な格好をしていた。
髪の毛は無造作に切られたパッツン髪でしかもボサボサ、服も薄茶色っぽい麻?のような素材でできた簡易的なものだった。

俺が女の子の異様な出で立ちに引き気味でいると、再び彼女は口を開いた。

「ね、せこい?」

他の地域はどうか分からないけど、俺の住んでる所ではこい」は「ずるい」って意味で通ってる。
俺は女の子が「ずるい?」と聞いてくるので訳が分からずに

「え、何が?」

と聞き返した。

876:田畑:2022/03/04(金) 15:06:49.49ID:CSdVvYnb0
女の子は俺の言葉にしばらくキョトンとした顔で俺をまじまじ見つめた後……突然満面の笑みを作った。


「せこい?せこい?せこい?せこい?せこい?せこい?せこい?せこい?せこい?せこい?せこい?せこい?せこい?せこい?せこい?せこい?せこい?せこい?せこい?せこい?」

壊れたかのように「せこい」と繰り返し始めた女の子に最初は困惑したものの、段々と恐ろしさが湧き上がってきた。

877:田畑:2022/03/04(金) 15:07:14.59ID:CSdVvYnb0
「ごめんね、俺もう行くけん」

尚も「せこい」を繰り返す女の子を置き去りに、俺は全速力で林道を引き返した。神社にいた男性にバレるかも、なんてことはどうでも良くなっていた。

綱のところまで戻った俺はようやく後ろを振り返ることができた。
誰も着いて来ていないことが分かり安堵すると同時に、俺は綱を見てハッとした。

これ、いわゆる「しめ縄」じゃないか?

等間隔でぶら下がってる変な装飾?みたいなのが無くなってたから分からなかったが、太さも形状もしめ縄のそれだった。
先程、鳥居に掛かっていたしめ縄を見たから気が付くことができた。

また恐ろしさが込み上げてきて、俺はしめ縄をくぐると、一目散に祖父母宅へと帰った。

878:田畑:2022/03/04(金) 15:07:44.08ID:CSdVvYnb0
その日の夜、俺は高熱を出した。
40度を超える熱を出したのはあの一度きりだ。

高熱のせいか、俺は幻覚を見た。
寝泊まりしている部屋の中に、貧相な身なりの沢山の人がなだれ込んできて、口々に俺に喚き立ててくる。
今や何て言われたのか全部は覚えてないが、「せこい」「〜やるけぇな」の二つはハッキリ耳に残ってる。

それから3日間うなされた後、俺は何とか回復した。予定の一週間は過ぎており、滞在は九日目になっていた。
帰りは親が車で迎えに来てくれた。

879:田畑:2022/03/04(金) 15:08:48.43ID:CSdVvYnb0
帰る直前、爺さんに「○君、林道行ったな?」と言われたので素直に白状すると、ある昔話をしてくれた。

この地域では大昔、流行病が蔓延したらしい。当時は治療の手立ても少なく、次々と人々が倒れていった。
そこで住民たちは、感染者を隔離して封じ込めを行うことにした。
その隔離先になったのが、林道の先にあった神社だそうだ。
感染者たちはロクな食事も与えられず、狭い拝殿の中で苦しみ亡くなっていったのだとか。
やがて流行病は収束し、感染者らの遺体も供養されたのだが……それ以来林道を通る者が謎の病に侵される事案が多発した。
住民たちは「犠牲者の怨念だ」と恐れ、林道は立ち入りが禁止されることになったそうだ。

俺があの時見た男性と少女は、犠牲者の亡霊だったのか、生きた人間だったのか、あるいは幻だったのか。
幸い今は特に不自由なく生活しているが、時折思い出しては嫌な気分になる。

880:田畑:2022/03/04(金) 15:09:14.43ID:CSdVvYnb0
最後になるが、爺さんの地域の方言で「せこい」は「つらい」という意味らしい。つまりあの時、少女は俺にこう訪ねてたんだ。



「つらい?つらい?つらい?つらい?つらい?つらい?つらい?つらい?つらい?つらい?つらい?つらい?つらい?つらい?つらい?つらい?つらい?つらい?つらい?」

以上、長くなってスマン

881:本当にあった怖い名無し:2022/03/04(金) 15:19:58.97ID:wlLbIqDX0
なんの病気だったんdろ

884:田畑:2022/03/04(金) 23:18:06.75ID:CSdVvYnb0
>>881
病名までは分からんな、申し訳ない

882:本当にあった怖い名無し:2022/03/04(金) 19:14:42.73ID:KEWdF1kn0
田舎は、中国地方?

885:田畑:2022/03/04(金) 23:19:05.59ID:CSdVvYnb0
>>882
四国

883:本当にあった怖い名無し:2022/03/04(金) 21:01:49.76ID:ousDrBcc0
切ないな

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