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死ぬ程洒落にならない怖い話 その壱

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Part3
307:本当にあった怖い名無し:2022/01/23(日) 17:24:38.71ID:uhA1MO9x0
地元にはうちから徒歩10分くらいの距離に昔使われてた鉄道用のトンネルがあって、界隈ではちょっと名の知れた心霊スポットになっています。建設時の事故で何人も亡くなっていて、開通後もトンネル内で死者の出る事故が複数回起きて使われなくなりました。そのトンネルで父と祖父が体験した話です。
以下は父から聞いた話を見てきたかのように書きます。

308:本当にあった怖い名無し:2022/01/23(日) 17:25:21.58ID:uhA1MO9x0
父が子供のころはそのトンネルはもう使われてなかったけど、封鎖はされてなくて誰でも自由に出入りできるような状態でした(今は封鎖されてます)。トンネルの横に慰霊の鳥居を建てたにも関わらず起こる度重なる事故から、すでに地元では心霊スポットとして有名でした。小学生だった父と友人たちは真夏の夜にそこへ肝試しをしに行くことにしました。
日が暮れた後に集合し、懐中電灯とかの道具を携えてトンネルに入りました。かなり奥まで進んでも父には何の気配も感じられなかったけど、友達が急に発した「逃げろ!」という声につられてトンネルの出口へ走りました。トンネルから離れた場所までつくと友人はトンネルの中で何かの気配がしたと言い、最後尾の子は背中を冷たいもので撫でられるような感じがしただのと話していました。よくある肝試しという感じで、霊障もなく何も感じなかった父は少し残念に思いながら家に帰りました。

309:本当にあった怖い名無し:2022/01/23(日) 17:25:45.15ID:uhA1MO9x0
翌日になって父は、肝試しをした日に祖父が終電を逃して真夜中に帰ってきたことを知りました。祖父は飲み会とかで終電を逃すと毎回タクシー代をケチり線路沿いを歩いて帰っていたらしく、旧トンネルの中を通って帰ってきていました(そっちの方が近道だったから)。
祖父に旧トンネルを通って帰ってくるのが怖くないのかと聞くと、父は祖父が記憶しているトンネル内の様子が、自分の昨夜の記憶とは随分と違うことに気づきました。
祖父が言うには、いつ旧トンネルを通っても明かりがついているし誰かしらが中で作業をしているから怖くはなく、祖父がお疲れ様ですと挨拶をすると顔を汚した作業員たちがにこやかに挨拶をしてくれるのだといいます。時間帯に差があるとはいえ、父が肝試しに行った時には明かりもなく誰もいなかったのに祖父が同じ夜に通った時には作業員がいたということ、もう使われていないトンネルに祖父が通る以上の頻度で作業が入っていること、トンネルの作業中に部外者が通ることを誰も止めないことから祖父が見たのは幽霊ではないのかと父が言っても、祖父は笑うばかりで信じなかったらしいです。

祖父が会った人たちは、幽霊だったのでしょうか。
私は極度の怖がりなので夜にそのトンネルには一度も近づいたことがないんですけど、トンネルが封鎖された今もずっと作業し続けている人たちがいるかもしれないと思うと、なんだか気の毒な気持ちになります。

310:本当にあった怖い名無し:2022/01/23(日) 17:26:19.01ID:uhA1MO9x0
怖くなくてすみません。
呼んでくれた人いたらありがとうございました。

311:本当にあった怖い名無し:2022/01/23(日) 17:32:27.37ID:QgDXlul30
なかなか
味わい深くていい
残留思念って感じ
霊とかじゃなく


312:本当にあった怖い名無し:2022/01/23(日) 18:14:54.04ID:hYD0/hRy0
こういうの好きだわ
気の良い亡霊達なんだな

314:本当にあった怖い名無し:2022/01/23(日) 20:55:02.06ID:uhA1MO9x0
>>311
オカルト詳しくなくて残留思念について初めて知り調べてみました。
残留思念だとしたら、亡くなった方々が事故の瞬間の苦しいとかの感情で残らなかったことが、他人ごとながらよかったと思いました

>>312
読んでくれてありがとうございます
ネットでも怖い噂ばかり流れているトンネルですが、私は悪い人(霊?)達ではないのではと思ってしまいました。



400:本当にあった怖い名無し:2022/01/30(日) 00:01:11.76ID:wwsGMoPm0
なんかコトリバコで大変そうな中ですまんが書かせて貰おう。

俺は小さい頃から霊能力?みたいのがあった。
毎日のように金縛りにあい、毎夜色々な霊に顔を覗かれたり布団を引っ張られたりしてた。
色々と怖い話はあるのだが映画みたく怖いのはそうそう無かった。
覗いてくる顔がとんでもなく怖い顔のは流石に怖かったが。
家庭訪問で担任が家に来て普段生活している部屋を見るとの事で俺の部屋を見た時にあーだこーだ言って「下に戻りましょう」みたいに言って親が降りた後に俺に小声で「この部屋で不思議な事ない?」と聞いてきたので「毎日金縛りに合うよ」と言うと「分かった」とだけ言い下に降りた後で親に「○君の部屋を変える事は出来ませんか?色々と大変なのは分かるのですけど」と言ってくれた。
親は「他に部屋が無いので無理ですね。なんでまたいきなりそんな事を?」と言うと「実は○君から怖い事が多いと相談されてまして。。。」と言われ(相談なんかした事がない
親に睨まれてしまった。

親には何度も相談したが聞く耳も持たず、「あんたが変なTVや漫画見るから夢に見るんだよ!気のせい」の一点張り。

翌日学校で担任に放課後残されて「あの部屋は通り道になっているの。ただの廊下みたいなもんだからそんなに悪さはしないと思うけど多分怖い事は沢山あるはずだから可能であれば変えて貰いなさい」
俺「他に部屋なんて無いしどうすればいいの?」
担任「そしたら仕方ないね。大人になって家を出るしかないね。」
なんとゆう無責任な。。。と思ったが所詮は他人事。
ちなみに担任は女の先生で実家は神社をやっているらしく、霊感が強いらしい。たまに怖い話をしてくれた。

まだまだ怖い話はあるんだがコトリバコのが大事よね。

428:本当にあった怖い名無し:2022/01/30(日) 23:11:09.00ID:nyz+SH8y0
>>400
もういないかな?
他の話も聞いてみたい

432:本当にあった怖い名無し:2022/01/31(月) 14:34:46.04ID:w+TBsyVV0
>>428
そんなに怖い話は無いんで恐縮ですが。。。。汗
他にはですね、

高校の時に夜寝ててまた金縛りにあったんです。
中学位に少し知恵がついてベッドの場所を変えればもしかしたら金縛りに合うのも減るんじゃ無いかと考えて入口すぐ前にしたんです。
親からも何変な事してんだと言われましたが仕方ありません。
そこが一番金縛りが少なかったので笑
久しぶりにまた金縛りになって、目の前に首吊っている髪の長い女の霊がいたんですがかなりヤバい雰囲気と怖さで久々にビビってしまう位の奴でした。
数日同じのにつけ回されてそのうち出なくなりました。
その頃、姉が言ってきたんです。
「ちょっと怖い体験したんだけど聞いてくれるかなー」
五個離れた姉は就職して研修施設に泊まってたんですけど、その姉が泊まっていた部屋がヤバい部屋で、雰囲気は最悪で寒く同僚も部屋にきた瞬間に逃げ出す有様。
そんなとこで数日研修で泊まっていた姉は生きた心地がしなかったそうな。
「ちょっと待て。それお前連れてかえってきてんじゃねーか!
 髪の長い女じゃねーのか?」
「えー?なんで知ってるの?霊感ある人が髪の長い女の人って言ってたよ。変な気がするなら部屋変えてもらった方がいいと言ってたけど研修でそんな事言える訳ないからそのまま我慢したよ」
バッチリ連れて帰ってきて俺につけてくれました。

後怖かったのがトラックの運ちゃんやってた頃に高速のパーキングで寝てたんです。
そしたら金縛りになったと思ったら物凄い形相のオッサンが首絞めてきて、何も出来ないまま苦しんでいたら夜中なのにパパーと誰かがラッパ鳴らしたんです。そしたらスッと解けて無くなりましたね。
西名阪か名阪かどっかだった気がする。

その2へ

433:本当にあった怖い名無し:2022/01/31(月) 14:37:28.81ID:w+TBsyVV0
昔の職場の先輩と仲良くてよく家に遊びに行ってたんです。
その先輩の奥さんがとんでもなく霊感高い人で自分と初めて会った時に言われました。
「変な事よくあるでしょ?○○はね、中途半端に強いから霊が寄ってきちゃうんだよ。でも祓える程強くないから気をつけてね」
何を気をつければいいのかよく分からなかったが変な所に行くとか直感ヤバイと思った所は避けなさいとの事。
いわゆる心霊スポットにもよく行ってましたがヤバイ所も確かにあります。商業施設のトイレでもヤバイ所はあります。
その時は中華料理屋さんで働いてたんです。
仕事に向かう電車で憑かれた感覚になり、職場で先輩に言ったんです。
「絶対に憑かれてるよー。洋子さん(先輩の奥さん)に払ってもらってよー」
先輩「やだよ。こないだだってお前が連れてきた奴置いてかれて夜中大変だったんだぞ」と言われましたが自分では何も出来ないので懇願してたら折れて今日寄ってけと言ってくれた所でガーっと自動ドアが開き、洋子さんが入ってきました。滅多に来る事が無かったのとその時の会話でポカーンってしてたら「○○!憑いてるよ!」と自分の肩の上で指をクルクルしながら席に向かってました。
「ほらー!やっぱりついてんじゃん!洋子さんなんとかしてよー!重いよー!」
洋子さん「面倒くさいしオッさんだから嫌」
そんな事を言われてましたが無事に洋子さんに着いてったらしく肩の重みも消えました笑
3人でドライブしてた時にも「お!あの車安いじゃん!」なんて話してると「辞めたほうがいいよ。タイヤに女が絡まってるから」なんて怖い事を言う始末。

細かい話で長くなるのでこの辺で。
要望があればまた書かせて頂きます。
長文駄文失礼しました

451:本当にあった怖い名無し:2022/01/31(月) 23:30:44.75ID:tz+rc4iA0
>>433
憑かれやすいんだね
読みやすかったよありがとう



417:本当にあった怖い名無し:2022/01/30(日) 17:56:57.95ID:31jFQnaf0
ちょっと相談なんですけど、借りパクしたDVDの感想を聞かれて、なんて答えていいか分 からないんですけど、だれかアドバイスいただけないでしょうか?
高校の時に、クラスのオタク仲間でマンガとかDVDの貸し借りをしてたんですけど、その 当時の前クールで放送されてたアニメで最終回が凄い名作で、友達と「今週放送がないな んてつらい...」とか言ってた時に、急に話したことがないAちゃんが「DVD持ってるから 貸してあげるよ」って言って渡してきたんです。 パッケージはちゃんとした既製品だったんですけど、家に帰って中を見たら、ディスクが 白地で、直接サインペンでアニメのタイトルが書いてあって、あーこれ海賊版じゃん、正 規品じゃないじゃんってちょっと引きました。 でもアニメは見たかったので再生したら、すぐ本編が始まっちゃって、オープニングが流 れてきたんですけど歌ってるのAちゃんの声なんです。 それも、別に上手なわけじゃなくて、後ろの音とかも入ってて、マイクとかも使ってない 感じの雑な録音音声で、本編が始まったら、登場人物のセリフも全部Aちゃんがアテレコ してました。

418:本当にあった怖い名無し:2022/01/30(日) 17:57:32.21ID:31jFQnaf0
友達に「Aちゃんが貸してきたアニメ、Aちゃんが声あててるw」ってメールしようとし てた途中に「うるせぇよ!!」って怒鳴り声が聞こえてきてビックリして「うわ親凸だw w」って思って画面を見ました。 映像はずっとアニメの本編が流れてるんですけど父親にすごく怒られて謝るAちゃんの会 話が入ってました。 それから父親が部屋から出ていく音がした後シーンとして、それからボソボソとした声が 続いたんです。なんて言ってるのか分からなくて音量を上げたら、Aちゃんの声で「氏ね みんな氏ね」ってずーっと入ってて、そのあとクラスメイトとかの名前も呟き始めて罵詈 雑言とかコロすみたいな、脅迫みたいな声も入ってて、私の名前も入ってました。 それで怖くなってDVDを見るのをやめました。
一度だけAちゃんから「あのDVDどうだった?」って聞かれたんですけど「ごめん、まだ 見てない」って答えてDVDのことには触れないように避けてそのまま卒業しました。 それから私は地元を離れたんですけど、数年後に人づてにAちゃんは亡くなったって聞き ました。自殺だったらしいです。 それで最近はLINEばっかり使ってるので、高校から使ってるメールはほとんど開かないん ですけど、今日たまたまメールを開く機会があって。 迷惑メールとかが溜まってて未読1000件とかになってるんですけど、その一番上、新着 メールにAちゃんの名前があって、「あのDVDどうだった?」って。
なんか、私がメール開くタイミング知ってたみたいで気味悪くて、返信した方がいいと思 いますか?

420:本当にあった怖い名無し:2022/01/30(日) 18:50:13.92ID:mFcbJWtN0
是非返信してほしい

431:本当にあった怖い名無し:2022/01/31(月) 13:55:03.29ID:w+TBsyVV0
>>418
是非返してみた反応を知りたい興味本位があります



449:本当にあった怖い名無し:2022/01/31(月) 20:45:56.30ID:Am3CdOaI0
初カキコ失礼します。
ここの皆さんならこういうの興味あるかなって思ってちょっと……聞いていただいてもいいですか?
最初に話を聞いたのは、年末年始に帰省してた時。
父親と買い物に出てて夜遅くなって駅から家まで夜道を歩いていたんですよ……。
駅前からは商店街になっているんですが夜の8時を過ぎていたっていうのもあって無人の冷凍餃子屋さんとコンビニの明かりしかなくてめちゃくちゃ暗かったんですよ。
それで父親とここの餃子屋さんまだやってるんだ〜?とかここのコンビニってなんか独特の雰囲気あるよね〜とかそんな話をしていました。
すると、父が「そういえばさ。」って切り出してなんだろうって思ったら

父「ここのコンビニでよく買い物するんだけどさ。筒に入った蓋付きのポテトチップスってあるじゃん?あれがさ食べられてたんだよ。」

っていうんですよ。

私「え?どういうこと?」
父「不良中学生とかなんだろうけどさレジの真前なのにバレてないの。管理どうなってんだよって話だよな。」
私「それどうしたの?」
父「もちろん返品した。」

その日はやばい人いるな〜ってくらいしか思ってなかったんです。

450:本当にあった怖い名無し:2022/01/31(月) 20:46:10.17ID:Am3CdOaI0
問題は一人暮らしの家に帰ってきてからなんですよ。
家族と電話してて
父「この前さ、コンビニの話したじゃん?」
って話し始めて
父「また、買ったポテチ食べられてたから文句言いに行ったんだよ。そしたらさ……店長みたいな人が出てきて。俺が怒られたんだよ。」
っていうんです。

意味わかんなくて、
私「なんで?逆ギレじゃん。もしかして、自分で食べたって疑われたってこと?」

って聞いたら
父「いや、そうなんだよ。前に俺がクレーム入れてから防犯カメラとか増やして店員さんも注意してみることにしたらしいんだけど、食べてるやつなんていなかったって。」
私「え、なにそれ。じゃぁコンビニ以外で食べられていたってこと?」
父「いや、違うんだよ。そのまま店長と言い争いになってさ。じゃぁ防犯カメラ見せてみろ!ってことになって録画みてたんだよ。でもさどこで食べられてるかわからないから1・2時間見てやめたんだわ。埒あかんって。」
私「じゃぁ犯人見つけられなかったんだ?冤罪かけられて終わってるの嫌だね。」
父「いや、見つかりはしたんだよ。」
私「そうなの?」
父「録画見るのやめて、今録画中の映像に目を移したらさ……
勝手に動いてたんだよ。ポテチ。」

父が言うには空中で、蓋が開いてポテチが出てきて、消えて、蓋が閉まって棚に戻るまで映ってたらしいです。
父「みんなその場で固まっちゃって、とりあえず返金処理してもらって帰ったんだけどさ。……俺、もうあのコンビニ行くのやめるわ。」

幽霊って…ポテチ盗み食いするんですね……



492:本当にあった怖い名無し:2022/02/03(木) 01:40:00.54ID:72Hzf3ij0
今、YouTubeでやがみという2chのホラースレを紹介するチャンネルで、「猿夢」というのを見てきました。
その夢のないようにかなり既視感があったため、もしかしてはと思い、自分の体験を書きたいと思います。
しかし、この夢を見たのは、今から9年くらい前の2013年に、当時小学生3年生だった時の夢の記憶なので、かなり褪せています。当時の自分にとってはとてつもない刺激だったため、覚えているつもりですが、少し語彙に欠ける場合があります。すみません。
また、自分が見た夢が「猿夢」に関係あるものだと言うのも、いまさっき知ったばかりなので、そこもご了承ください。ちなみに、自分は今、高校2年生です。

493:本当にあった怖い名無し:2022/02/03(木) 01:41:05.84ID:2DmmCj1t0
>>492
わくわく


494:本当にあった怖い名無し:2022/02/03(木) 01:55:18.26ID:72Hzf3ij0
気がつくと、電車に乗っていました。
隣には自分の小学校のクラスの担任が座っていました。40代くらいの男性なのですが、普段はとても温厚で、生徒とかなり親しく接してくれるようなとてもいい先生でした。が、その夢の中では先生は俯いており、じっと1点をぼーっと見ていて、
僕が「おはようございます」と声をかけても無視されました。
とても不気味でしたが、そこまで気にしませんでした。ランドセル中から折り紙を取りだし、何か(忘れました)を折って時間を潰していました。

495:本当にあった怖い名無し:2022/02/03(木) 02:22:22.72ID:72Hzf3ij0
少し時間が経った時、くらい男の声のアナウンスから「次は、猫~」と流れ、大量の猫が電車に乗りこんで来ました。自分と先生しかいなかった車両にはいつの間にか、猫で溢れかえっていました。自分はウキウキしながら猫と戯れていました。その後しばらく猫遊んでいる間に、「次は、せせり~」とか「次は、お風呂掃除~」とか意味不明なアナウンスが続きました。最初のアナウンスが「猫」だった時は猫が入ってきましたが、その後のアナウンスでは、それに沿うものが出てくることはなく、ただ意味不明なアナウンスが続いていました。しばらくして、気がつくと、猫たちは人間に変わっていったようで、みんなみんな先生と同じく、薄暗い表情をしていました。先程までの猫たちとのふわふわた雰囲気は完全に消え去り、不気味な雰囲気が漂っていました。すると、アナウンスから「次は、チギリサキ」と流れ、やっと地名っぽい名前が出てきたなと思っていた矢先、自分が乗っていた車両から数両後ろの方から叫び声が聞こえ、かなりグロい音も聞こえてきました。
しかし、車内は何も無かったかのように静かで、誰もあの叫び声に気づいていないのかと恐怖を感じ、泣きそうになっていました。

496:本当にあった怖い名無し:2022/02/03(木) 02:43:04.04ID:72Hzf3ij0
その後すぐに、「次は、脳天締め~脳天締めです」と流れました。また叫び声が聞こえるのかと怖気付いていましたが、悲鳴が聞こえることはありませんでした。安心していると、またすぐにアナウンスから、「次は、レンチン~レンチン」と流れ、2両くらい後ろの方から、レンジのピー音がなり、中から誰かが叫び狂っているのが見えてしまいました。小学生の頭でもさすがにこれはやばいと思い、逃げようと思いましたが、金縛りにあったかのように体が椅子から離れることはなく、どうすることも出来ませんでした。

497:本当にあった怖い名無し:2022/02/03(木) 02:55:23.34ID:72Hzf3ij0
その後しばらくアナウンスが流れることはなく、ただ不気味な雰囲気が漂い、静まり返っていました。
気がつくと、とある駅に着いていました。ここで逃げようと思いましたが、やはりまだ金縛りあっていて、動けませんでした。すると、後ろの方に、1人の大人が乗車してくるのが見えました。性別まではわかりませんでした。
そして、「…出発します~」とアナウンスが流れ、再び電車は動き始めました。僕はまた誰か死ぬんだと泣きそうになりながら、うずくまっていました。
電車はその後、すぐに、洞窟の中に入りました。暗い紫色のあかりが着いていました。

498:本当にあった怖い名無し:2022/02/03(木) 03:06:15.26ID:72Hzf3ij0
洞窟に入った直後、アナウンスから「次は、活けづくり~活けづくりです」と流れました。また始まったと怯えていると、また後ろの方から悲鳴と同時に、ベチャッとした音、ガガガガと何か硬いものを切り裂く音が聞こえてきました。僕はもう見たくないと俯いていました。早く終わって欲しい、ただそれだけを願っていました。

499:本当にあった怖い名無し:2022/02/03(木) 03:32:01.24ID:72Hzf3ij0
その後、「次はえぐり出し~えぐり出し~」とアナウンスが流れ、また叫び声が聞こえました。もう逆に冷静になり始めるまでありました。このままどんどん殺されていくくらいなら早く僕も殺してくれと思い始めました。

そして今度は「次は、挽肉~挽肉~です。お客様にご案内致します。もう逃げることは出来ませんので、今しばらくお待ちください~」というアナウンスが流れました。今までと違うアナウンスに驚き、つい気になって後ろをふりかえってしました。すると、小さい何かが、ミキサーの刃のようなものを誰かに向けているのが見えました。そしてそのまま、悲鳴と同時にウィーンという音と、ガギャギャギャギャという刃と骨などが砕け合う音が聞こえ、血や肉などが飛び散っているのが見えてしまいました。僕はその光景に意識を失い、目が覚めると自分の部屋にいました。汗だくだったし、かきむしったのか、首から血が出ていました。その時初めて夢だったんだと自覚し、安心したのと同時に、とてつもない吐き気を催し、その場で吐いてしまいました。

それ以降、この夢を見ることはありませんでしたが、自分が見たものが「猿夢」の続きだとしたら、もしかしたら、あの投稿者の3回目の「猿夢」に自分も立ち会ってしまったのではないでしょうか?

猿夢を今日知ってしまった後悔、これを思い出してしまった後悔、ここに書いてしまった後悔で病みそうです。

見てくれてありがとうございました。
質問があればできるだけ答えます。

504:本当にあった怖い名無し:2022/02/03(木) 12:32:33.50ID:vqVnc3MA0
>>499
主の順番はあと何番目ぐらいだったの?

505:本当にあった怖い名無し:2022/02/03(木) 13:53:06.45ID:9sFWgpcm0
>>504
最後に殺された人の5つくらい前だったと思います

518:本当にあった怖い名無し:2022/02/03(木) 21:03:35.64ID:FkCK9yTQ0
猿夢見た方いますか、、、

519:本当にあった怖い名無し:2022/02/03(木) 21:07:01.71ID:FkCK9yTQ0
日本国で見た人ってどれぐらいいるんだろ

521:本当にあった怖い名無し:2022/02/04(金) 00:30:46.43ID:Yrryookm0
話に出てくる他の人たちも実在してて、同じ電車同じ光景の猿夢を見てるかもしれんな

522:本当にあった怖い名無し:2022/02/04(金) 01:29:47.48ID:0SctMXQV0
>>521
それは信じたくないくらい怖いですね

524:本当にあった怖い名無し:2022/02/04(金) 05:43:45.14ID:spD95rO20
猿夢を見た人って死んでるんじゃね

535:本当にあった怖い名無し:2022/02/06(日) 05:40:11.70ID:vpJJvl5B0
>>499
すばらしかった
すごく怖かった
悪夢が二度とあらわれないように念じるよ

※この人がyoutubeで見たと言ったのと内容が同じかわかりませんが2000年の「猿夢」がこのサイトにもあります。見たい方は【こちら



539:本当にあった怖い名無し:2022/02/06(日) 15:37:48.71ID:Zy5GsjIa0
怖くないし、文才無いから読んでて苛つかせたらごめん。
ガキの頃体験した、未だに謎な話。

田舎の悪ガキだった俺は大人から立ち寄ることを禁止されていたある場所に秘密基地と称して学校帰りに遊びに行くのが日課だった。
何故、禁止かと言うとそこは町内では知らない人は居ないというくらい有名な自殺スポット。小さな山を少し登ると寂れた神社と境内に大きな木があって、その木で首吊り自殺が時々おきるような場所。俺らの親が子供の頃から有名らしいが、頻繁に自殺騒ぎがあるわけではない。忘れた頃に誰かが首を吊るというような数年に一回有るか無いか。
ただ俺の田舎は如何せん閉鎖的な小さな村だから
「〇〇とこの××さん自殺神社で吊ったらしいで。」
と直ぐに噂は広まり、そんなことが何回か繰り返された後、滅多に人が近寄らなくなり理由は何となく誰も語らないまま子供には危ない場所だから立ち寄り禁止と大人から教わっていた。

540:本当にあった怖い名無し:2022/02/06(日) 15:39:11.72ID:Zy5GsjIa0
前置きが長くなったが、何故そんな場所を遊び場にしてたかというと、俺が小学生だった頃は長らくその場所で自殺があったなんて一度も耳にしたこともなかったから噂好きの大人たちが作った都市伝説みたいなもんだろうと信じてなかったし、何よりいつも連れ立っていた中でも特に悪ガキのリーダー格Sがその神社で賽銭を盗んで買ってくれるお菓子や玩具につられていた。

賽銭泥棒は罪という概念は有っても自分が盗んでるわけではないし、Sが頼んでもないのにお菓子や玩具を買ってくれるというのが俺らの罪悪感を薄めた。
そんな悪ガキ仲間は俺、Sとその弟Mさらに、SとMの従兄弟にあたるK。いつも悪巧みを働く時はこの4人だ。

ただ毎日賽銭にありつけたわけじゃない。最初に書いた通り寂れた神社だ。寧ろ賽銭がある方が謎なくらい。それでも毎日通えば2週間に1回くらいのペースで数百円の賽銭を見付けることが出来たし、運が良ければ千円札の時もある。
ガキの頃の話だから曖昧で賽銭箱があったかどうかは定かではないが賽銭はいつも箱には入っていなかったように思う。
無造作に置かれていて簡単に盗めたと記憶している。賽銭箱をほじくったり何か道具を使ったり苦労して盗んだ記憶もない。
それも盗みを働いてる罪悪感を薄めた要因のように思う。

541:本当にあった怖い名無し:2022/02/06(日) 15:40:21.87ID:Zy5GsjIa0
そんな日が続いてしばらくは遊び場にも困らず美味しい思いをしていたが、急にパッタリと賽銭にありつけなくなった。
「今週は外れや。」
から
「今週も外れや。」
に変わり
「今月はアカンのちゃう?」
からとうとう
「もうアカンな。」
に変わるのは案外早かった。
その頃の小学生にとっての一ヶ月は大人が長い年月を経て何かを諦める事に等しかった。

「もう、ここはアカンな。他の場所探すか何か他の遊びしようや。」とリーダー格のSを先頭にその日は早々に山を下りた。
近くの駄菓子屋でそれぞれ親から貰った小遣いで駄菓子を買い近くの公園で次なる悪巧みを練っている中、Sが急に思い出した様にいった。
「絶対あのおっさんや。」
どのおっさん?
と言わんばかりの顔で俺とKMは顔を見合わせた。
そんな俺らを気にも止めずSは
「あのおっさんが賽銭置きに来よったん辞めたんやろ。あいつ、俺が盗みよるの見たから置きにくるん辞めたんやわ。」
Sによると最後の賽銭に有り付いた日、その日は五百円玉と十円玉が数枚。
まぁ、こんなもんかと賽銭をくすねて駄菓子屋に向かうために山を下りようとした時、山の反対から男が登ってくるのが見えた。賽銭泥棒がバレたと思ったけど一向に男は神社に入ってくる気配もなくただ、じっとそこに居ただけだった。
何故、俺達に今まで黙ってたかと言うと誰もおっさんの気配に気付いてないことが怖かった。みんなに確かめて、おっさんが自分にしか見えない存在だとしたら…それを認めるのは怖い。というようなことを言った。
Sの話を聞いて薄ら寒いものを感じ、皆がしばらく無口になった。
そんな空気を変えたのはまたしても、言い出しっぺのSだ。
「でも、それからや。賽銭なくなったの。やっぱりあいつが賽銭置きに来よったけど、俺が盗みよるの見て置くのやめたんやろ?だから、あいつは普通のおっさんや。幽霊でもなんでもない。
あいつ近くに住んでるんちゃうか?明日探しに行こうや!」

怖いもの知らずな俺たちの次なる遊びはおっさん探しに決まったとこで、その日は解散した。

542:本当にあった怖い名無し:2022/02/06(日) 15:41:36.28ID:Zy5GsjIa0
いざおっさん探し!となるはずがその次の日からしばらく梅雨独特のシトシトした雨が続き外出ができないまま数日が過ぎた頃、言い出しっぺのSが急に熱を出して学校を休んだ。弟Mによると夏風邪だろうとの事で特に気にも止めなかったが、今思えばこの辺りからSの奇行が始まったように思う。
風邪の割には中々登校してこないSを俺もKも心配して何度もMに
「Sの風邪大丈夫か?」
と尋ねても
「Sは熱と言ってもそんなに高熱じゃないし、咳も出よらん。元気にしとるけど、体にブツブツが出来てそれが、引かんから登校出来んだけ。」と聞かされた。
医者に行ったけど伝染病の類いでもないし、蕁麻疹と診断され大事をとって休んでるとのことだった。
それを聞いて安心した俺とKは、
「移る病気じゃないなら会いに行けるし、今日、一旦家帰った後お見舞いに行く」
とMに伝えた。
放課後、見舞いに行くとMから聞かされた通りSは元気そうな様子で俺らを迎えてくれた。
「悪いな。大した事ないんやけど、おかんが外に出してくれんのや!」とふて腐れたようにベッドに座りながら俺が親から手渡された差し入れに手を伸ばすSは本当に病人なのか疑わしいレベルで我先にチョコレートケーキを選んで食べた。
しばらく談笑したり漫画を読んだりして楽しみ、そろそろ帰る流れになった頃Kが元気付けの意味も込めて
「そんなけ元気なら明日には学校来れるやろ?お前が休みよったら退屈。はよ、おっさん探し行こう!」
と言ったのを機にSが黙り込んだ。
何となく踏み込んでは行けない場所に踏み込んだ気がして気まずくなった俺たちは、早々と切り上げるかの様に
「とにかく早よ治せよ。」
とい言い腰を上げようとした時、
「チクったやろ?」
とSがボソっと言った。
「俺が賽銭盗んだのチクったのお前らか?」
とまた俯きながら呟いた。
俺がKを見るとKは頭を横に振り否定のポーズをとった。勿論、俺も誰にも話してなどいない。MをみるとMは俯いて黙り込んでいた。明らかにMが犯人だと分かったが誰もその場では何もかも云わなかった。
微妙な空気に耐えられなくなった俺もKも
「何のことか分からん。誰もチクったりせん。チクったら自分らもグルやのに、そんなアホなことする奴おらん。気のせいやろ?」
とだけ言い残して逃げるようにSの家を後にした。

543:本当にあった怖い名無し:2022/02/06(日) 15:43:02.82ID:Zy5GsjIa0
帰り道の途中、どちらかが言うわけでもなく公園に立ち寄り俺とKはブランコに腰をかけた。

「Mがチクったんやろ?」最初に口を切ったのはKだった。
「何でや?自分も一緒に居てSにお菓子買って貰って食べた癖に。しかもSは兄ちゃんやぞ。」
とKはつづけた。
「だいたい、誰にチクったんやろ?」
そんな話をしながら何も答えもでず、Mは裏切り者ということだけが延々と繰り返された。

それからしばらくしてSは学校に登校してきたけど何となく俺もKもあの日以来、SとMに近寄ることを避けた。放課後に4人で帰ることも遊ぶこともなく自然と俺・KとS・Mという組み合わせで別々に帰る日が続いた。
喧嘩をした訳でもないから気まずいまま数週間が過ぎた頃、担任から呼び出しをくらった。
体育係だった俺とKが放課後活動で体育館周りの草むしりをしていた時だった。
最初は掃除サボれてラッキーだったはずが別室に呼ばれてドアを開いた瞬間にS、Mも呼び出されたメンバーだと分かると鼓動が跳ね上がるのを感じた。

544:本当にあった怖い名無し:2022/02/06(日) 15:43:47.13ID:Zy5GsjIa0
今更だがSは1学年上。
俺とKは同い年同じクラス。
Mは1学年下。
それぞれの担任が俺たちの前に座り、これから裁判が始まるかのような重々しい空気が流れていた。

「お前ら。最近、放課後に悪さしよるんと違うか?」
最初に口を開いたのはSの担任。
俺たちは誰も何も言わず俯いたまま。
「立ち寄り禁止場所にフラフラ上がって行きよるの見たって学校に連絡があったんやが、どうじゃ?お前らか?」
つづいて俺たちの担任が追い打ちをかけて更に鼓動が早まりながらも一様に黙秘を続けた。
Mの担任は女。ただ黙ってその場に居たが圧力だけはヒシヒシと感じるくらいのベテラン女教師だ。
俺たちがいつまで黙秘権を行使できるか見物と言わんばかりにしばらく教師も口を開かないでいた。
しばらく沈黙のやりとりが続いた後そこはやはりリーダーなわけで、Sが最初に沈黙を破った。
「見ただけで、何で俺たちと分かるんや。俺たちの顔まで見たんか?俺ら一人一人の名前も分かるんか?」
教師らは誰も口を開かない。
立場が逆転したようにSは続ける。
「証拠もないのに、呼び出してえんか?悪さって何や?俺らが何したっていうんや?」
と一気にまくしたてたSに
「言うてええんか?」
とSの担任がSを牽制したが勢いが止まらなくなったSを誰も止めることは出来なかった。
「言わんかい!」
と売り言葉に買い言葉なSをみて、俺はバレた後のことを考え始めた。親に知られてぶん殴られることを覚悟するしかなかった。

545:本当にあった怖い名無し:2022/02/06(日) 15:45:16.75ID:Zy5GsjIa0
「空き家に入りこんだな?」
「……………」

何が起きているのか理解が追いつかずに居た。

空き家?

Kを横目でみたが俯いているので表情までは見れなかった。続いてMをみたが同じ。Sは顔面蒼白。
そんな三人をみて更に俺は取り残されたまま沈黙した。
賽銭泥棒の件で呼び出されたと思っていたはずが、空き家に不法侵入の疑いがかかっていることに理解が追いつくはずもなく。

「知りません。空き家って何?」
とやっと俺は始めて口を開いた。

「まだ惚ける気か?」
と担任に詰め寄られたが
「知らんもんは知らんのや。何や空き家って!」
と今度は俺がSに噛みつく形に変わった。
そこでMがとうとう泣きだして、
「俺君は関係ない。Kも直接は関係ないけど僕が話したから知ってる」
とだけ言うと後は泣いて何も話さなかった。
俺とKは関係ないということで、直ぐにその場から追い出すように出された。

そのまま、Kと帰宅することになるが複雑な気持ちは拭えなかった。
「俺だけ退けもんか?」
と誰に言うでもなく呟いたあと何故か悔しくて涙が流れた。
「ごめん。」
とKは謝った。

546:本当にあった怖い名無し:2022/02/06(日) 15:46:00.67ID:Zy5GsjIa0
「口止めされてたから。」
「どうせ、俺だけ退けもんや。お前らは兄弟・従兄弟やからな。」
と引くに引けず俺はKに八つ当たりした。
「違う。Sがお前を巻き込むなって言うたんや。俺かってほんまは聞きたくなかった。巻き込まれたくなかった。」
とKの本音を聞いて居た溜まれなくなった。

「何があったんや?」
と問いかけた俺にKは俄には信じられない話をした。

話は、おっさん探しを思いついた翌日にまで遡る。

翌日は雨で誰もが諦めたはずだった。
その翌日も翌々日も雨はしばらく続き誰もがおっさんのことすら忘れていたはずがSだけは違った。

雨の降る中一人、あの山に出掛けた。さすがに一人で神社へ近づくのは怖かったらしく、しばらく周りを散策しながら当てもなく山道を歩いていた。
それらしい家もみつからず飽きてきて帰宅するために山を降りるはずだった。いつも通りに山を下れば数分で民家へ繋がるような何てこともない山道をその日は何故か違うルートで下った。
このルートも大したことはない。何度か俺たちも通ったことはあるが、単にたどり着くのが自分たちの住む村の反対側だから遠回りという理由で滅多に選ばないルートであるだけ。
その別ルートを下ったさきに数件の空き家があることも俺も含めみんな知っている。
ただ、知らなかったのはその空き家がSの隠れ家として使われていたこと。これは俺もKMも誰も知らなかった。

547:本当にあった怖い名無し:2022/02/06(日) 15:47:46.82ID:Zy5GsjIa0
その日、中々戻らないSを心配したMがKに電話をかけていた時に妙にハイテンションな状態でSが帰宅した。
「M、ええもん見せてやるから来い!」
と誘われたMはKにも来るように言ったがKは
「俺が行かないなら行かん」
と答えたそうだ。
Mは俺にも電話をしたらしいが俺宅は不在だったのだろう。連絡が取れなかったことを再度Kに電話すると、「それならやっぱり行かんとく」
とKは答えた。
Kによると空き家にはSとMだけで行き、その翌日からSは学校を休み始めたそうだ。

そこまで話しを聞いても俺には全く要領が掴めないで居た。

「それが何や?何で、それを俺に隠す必要があったん?
ええもん見付けたって?何?」

問い詰めた俺にKは言いにくそうに口を噤んだまま下を向いている。

「そこまで話したんやから話せや!」
と俺が苛立ちをぶつけ渋々Kは、
「ここからは後からMから聞かされただけやから……」
と続きを話し始めた。

548:本当にあった怖い名無し:2022/02/06(日) 15:48:37.32ID:Zy5GsjIa0
空き家に入ったが何にもなかった。
ええもんどころか、湿気た匂いと汚い家具、外人の少女が書かれた絵が壁に掛けられているくらいの何てことない空き家。
「何もないやん!」
と呆れるMに対して
「こっち、来てみ!」
とSはさらに奥の部屋へとMを引いた。
そこでMはギョッとした。
部屋の中だと言うのに床に砂利が引かれていた。
「何ここ?気持ち悪い。」
というMに対して
Sは
「宝石や!」
と言いだした。
宝石?と頭をかしげるMの両手を器の形にさせるとSは、床の砂利をつかみMの手の中へ
「宝石や。」と流し込んだ。
またいつもの悪ふざけと思ったMは
「あほが!こんなとこまで連れてきやがって!」
と砂利を投げ捨てた。
その途端にSは、
「何するんや!」
と急に形相をかえMの投げた砂利を広い集めてポケットへしまい込んだ。
Mが投げた砂利だけで足らずそこら一面床に転がった砂利を
「宝石!宝石!」
と取り付かれたようにポケットにパンパンに入れ始めたとこで、Mは怖くなってSを置いて逃げ帰った。

家に戻ったMがすぐに父親にSが可笑しくなったことを言うと父親は車で飛び出して行き数分後にSを引きずる形で連れ帰ってきた。

「嘘やろ……?」

俺は言葉を失った。

549:本当にあった怖い名無し:2022/02/06(日) 15:49:32.62ID:Zy5GsjIa0
「俺も最初は嘘やとおもた。
俺を怖がらせる為にSとMが組んでまた作り話しとるんやと思った。
しばらくSが休んで二人でお見舞い行ったやろ?
あの時のSのチクったっていういう言葉やMの様子が気になったからMにお前がチクったんか?ってこっそりあの後聞いた。そしたら、この話されたんや。
お前は、知らんやろうけどな、あいつらの母親ヤバイんや。身内やから渋々付き合いしとるけどな、ほんまは俺ら家族はあいつらのオカンとは関わりたくないくらいや。」
とKが唐突にSM母の話を始めた。

「何や?話が逸れまくりで理解できん。」
と俺が制すと、

「ええから聞きや。話繋がってるから。」
と言われてまた、話はあの日へと巻き戻る。

SM父がSを連れ帰ったあともしばらくSの奇行は続いた。
持ち帰た砂利を机に飾り、
「次は俺やKにも教えてやらんと。連れて行ってやらんと。」
と上言のように繰り返していた。
食事中も
「おっさんの家がどう」
とか
「金持ちのおっさんに気に入られた。」
「今度おっさんから、バイオリン習う約束した」
とか訳の分からないことを繰り返し見かねた父親がMに何があったのか全て話せと詰め寄り、観念したMが賽銭泥棒のことも含め全てを話した。
罰当たりなことして!と当たり前のごとく父は兄弟をぶん殴った。
が、それ異常に恐ろしかったのはSMの母。
Sを全裸に縛り上げ風呂場へ連れて行くと頭から水を何度も浴びせたあと部屋へ連れ戻すとベッドの柱に全裸状態のSを縛り付けタバコの火を体中に押しつけた。
タバコの押しつけはお灸と称し除霊だと言いしばらく続いた。
風邪や蕁麻疹なんかではなく母親がSを軟禁していたからSは学校へ来られなかったとKから聞かされた。
除霊と称して夜な夜なSの体を痛めたそうだ。

550:本当にあった怖い名無し:2022/02/06(日) 15:50:37.52ID:Zy5GsjIa0
母親は
「Sだけ除霊しても無駄!」
と言い
「Kを除霊しないとお前ら一家は焼け落ちる。」
などと言い
「除霊してやるから来い!Kを出せ!」
とK宅にもわめき散らしに来た。この様子だと俺宅にもSM母が行くだろうと思ったSとKは俺は関係ないを徹底して一切俺の名前を出さなかった。
一時的に可笑しくなったSも除霊?のおかげか正気に戻りMがチクったことはすぐに分かった様子でみんなに言わない変わりにKと俺は関係ないと誰に聞かれても言うようにと言い聞かせたそうだ。
その話を聞いた俺はSの気持ちを知りまた泣いた。


結局、一時的なSの奇行や謎のおっさん事件は、賽銭泥棒によって何かに魅入られたからかどうかは分からないままだけど、Sの母親の基地外地味た話はその後も度々耳にすることになった。

この件より前からSに対しての体罰があったこと、Mに対してはごく普通の母親だったこと、学校へチクったのはこの母親が匿名で他人を装って電話をしたらしく、本当に俺とKが無関係か確かめる為だったと後から知った。

SM父親は愛想を尽かしたのかその数年後、夜逃げをするように居なくなった。
その後SMは父方の祖母に引き取られた。

俺は高校生になる頃に家族でその田舎から引っ越した。

Kとは大人になってからも変わらず友達でいた。

数年前、K伝手にSMの身内から世間を騒がした事件の犯人となる者が出たと聞いた。さらにその数年後、SMの引き取られた先の祖母の家が火事で焼け落ちたことを知った。
タバコの不始末による火事とされているが恐らくはあの女がやったのでは?と身内同士では語っているらしい。
Kはというと、お前の家は狐に祟られていると言われ油揚げを口に加えて跳ね回りながら家に押しかけられたのを最後に縁をきったりとのこと。

どこまでが祟りでどこからが人間の異常性なのか未だに分からない話だ。
長文駄文になったけど、実際にあったはなし。
分かる人には身バレしそうだから多少脚色した。
最後に、その神社では未だに数年に一度首吊り自殺があるらしい。

551:本当にあった怖い名無し:2022/02/06(日) 16:55:31.03ID:vpJJvl5B0
>>550
とっても怖い
生きてる人間の異常さとオカルト要素の混ざり方に不思議な説得力があるな

557:本当にあった怖い名無し:2022/02/06(日) 19:05:50.50ID:+C16WXxK0>>563
>>550
異常な人を狐憑きってよく言うよね
全然あり得る
Sが悪さしてたのもその母親の体罰を自虐によって消化する為だろう
理不尽な罰を受け入れる為に罪人になろうと頑張ってたんだよ
かわいそうな話だ

563:本当にあった怖い名無し:2022/02/07(月) 00:10:16.91ID:aklmtBqS0
>>557
K宅が狐憑きと言われたことについて補足だが、俺らが悪さした神社はお狐さんではなかったんだよね。確か丑が奉られてたと記憶してる。だから、本当にSM母は単なる基地外で霊能者でもなんでもない。単に基地外な振りして我が子を痛めつけただけの鬼婆だと俺は思ってる。

561:本当にあった怖い名無し:2022/02/06(日) 23:04:36.98ID:o0IGOZLr0
>>550
もう40年近く前だね。
宗教にかぶれた母親・父親の虐待をもみ消してたサツもいたけど。
その母親油揚げを口にくわえて人の家訪問して回ってたから
おかしな人間だけどどうなったのだろう。

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