毒男の怖い話とか音楽とか雑談とか 2016/12/30 スレ
Part2
44 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/12/31(土) 00:17:47.327 ID:4mz4j2dP0
小学校の時の話。
俺の行ってた小学校はかなりのバカ学校で、俺はどうしてもクラスになじめず浮いていた。
ヘビーないじめこそなかったが、何かにつけてクラスのガキ大将的なヤツと
その取り巻きに因縁をつけられ、(今思えばかわいいものだが)イタズラされ、からかわれていた。
その日も俺はノートを隠されていた。連日のことでもうほんと頭にきていたので、俺もガキ大将のノートを隠して仕返しすることにした。
昼休み、みんなが校庭に遊びに出たスキに、ヤツの机を調べてノートをみつけた。
その時、隠す前に、ノートを盗み見てやろうと思いついた。
ノートは下手クソな字で溢れ、簡単な漢字も間違え放題で、やっぱりこいつバカだ、
こんなところ早く卒業してえとか思っていたのだが、急に真っ白なページが続きだした。
?と思ってめくっていたら、白いページに汚い字で一言「高島様」と書いてあった。
高島は俺の名前だ。続いて下の名前で「○○様」。
そして次のページには、サイズはグチャグチャで、ページの枠からもはみ出し、
書き損じには鉛筆で乱暴に訂正がしてある「高島様」が、ノートを埋め尽くすほど書かれていた。
俺はノートを隠すのをやめた。
51 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/31(土) 00:26:10.999 ID:r8FwZ3Fk0
凄い久し振りにどっくん見たwww
昔、常駐してた怖い話スレ以来や
54 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/12/31(土) 00:38:26.841 ID:4mz4j2dP0
昨日の話です。
仕事を終えて夜遅くに帰宅の途についていたんですが、まっすぐ家に帰るのも面白くない気分だったもんでちょっと山道を遠回りしていこうと思い車を走らせました。
小雨が降る中まったりと走っておりました所、はるか前を照らすライトの光に人影を見ました。
そこには女の人が立っていました。ポツンと一つだけある橙色の街灯の下、雨に打たれて。
何をしているのかとは思ったのですが道路沿いに民家もある事ですし、付近の住民さんかな、と思いつつ少しスピードを上げて女の前を通り過ぎました。
そして何気なくバックミラーを覗くと、街灯の下に女は立っていませんでした。
一瞬頭がパニックになりました。目の錯覚か?それとも幽霊か?
もう一度バックミラーを覗いてもやはり女は見えません。
腋の下に汗がにじみ出て来ました。
道路は急な右カーブにさしかかりました。
私はブレーキを踏みながら後ろをもう一度確認しました。
ハイマウントストップランプが道路を赤く照らし出します。
…いました。
ブレーキランプの赤い光の中で女がリヤトランクから顔を半分だけ出して覗いているのです。
真っ赤な無表情な顔で。
私は車の中で今まで出したような事も無いような声をあげてアクセルを踏みしめました。
カーブを抜けてミラーを見ます。
暗くてよく解りません。
次のカーブにさしかかりました。
またブレーキを踏みます。
ブレーキランプに赤い女の顔が照らされます。
今度は口を大きく開けています。
膝がガクガクふるえます。
後ろが見えないようにバックミラーを大きく曲げて前だけを見て走る事にしました。
しかしブレーキを踏むたびに何かが赤く光っているのがおぼろげながら感じられます。
しばらく…走ったのでしょうか、前方に車のテールランプが見えました。
恐怖に駆られていた私は追越禁止の車線にも関わらず車を追い抜きました
その瞬間、赤い光が車内を照らし出しました。
パトカーでした。私はとりあえず人に出会えた安堵感で交通違反も気にせずに車を止めパトカーに駆け込みました。
お巡りさんは私の言うことを聞いて大笑いしてましたが、震えの止まらない膝をみてちょっとだけ真顔になっていました。
結局同情してくれたのか違反切符は切られずにパトカーを後ろに従えて(後が恐くて見れないから後ろについてくれと懇願しました)家まで帰宅しました。
駐車場に車を入れるまでお巡りさんは見届けてくれて大変感謝しましたが、私は心の中で、(あのパトカーに憑いて逝きなさい)と念じておりました。
55 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/12/31(土) 00:40:49.802 ID:4mz4j2dP0
|A-) わんわんおは別人でした
たぶん…
56 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/12/31(土) 00:42:30.152 ID:4mz4j2dP0
大学1年の夏の始めごろ、当時俺の部屋にはクーラーはおろか扇風機もなくて毎日が地獄だった。
そんな熱帯夜にある日電話が掛かった来た。
夜中の一時くらいで、誰だこんな時間に!と切れ気味で電話に出た。
すると電話口からは
ゴボゴボゴボ…
という水のような音がする。
水の中で無理やりしゃべっているような感じだ。
混線かなにかで声が変になっているのかと思ったが、喋っているにしては間が開きすぎているような気がする。
活字にしにくいが、あえて書くなら、
ゴボゴボ…ゴボ…シュー…ゴボ…シュー…シュー…ゴボ…ゴボリ…
いつもならゾーっするところだが、その時は暑さでイライラしていて頭から湯気が出ていたので
「うるせーな。誰じゃいコラ」
と言ってしまった。
それでも電話は続き、ゴボゴボと気泡のような音が定期的に聞こえた。
俺も意地になって、
「だれだだれだだれだだれだ」
と繰り返していたが、10分ぐらい立っても一向に切れる気配がないので、いいかげん馬鹿らしくなってこっちからぶち切った。
それから3ヶ月くらいたって、そんなことをすっかり忘れていたころに留守電にあのゴボゴボゴボという音が入っていた。
録音時間いっぱいにゴボ…ゴボ…シュー…ゴボ…
気味が悪かったので消そうかと思ったが、なんとなく友人たちの意見を聞きたくて残していた。
それで3日くらいしてサークルの先輩が遊びに来ると言うので、そのゴボゴボ以外の留守録を全部消して待っていた。
先輩は入ってくるなり、
「スマン、このコーヒー飲んで」
自販機の缶コーヒーを買ってくるつもりが、なぜか『あったか〜い』の方を間違えて買ってしまったらしい。まだ九月で残暑もきついころだ。
しかし例の留守電を聞かせると、先輩はホットコーヒーを握り締めてフーフー言いながら飲みはじめた。
先輩は異様に霊感が強く、俺が師匠と仰ぐ人なのだがその人がガタガタ震えている。
「もう一回まわしましょうか?」
と俺が電話に近づこうとすると
「やめろ!」
とすごまれた。
「これ、水の音に聞こえるのか?」
青い顔をしてそう聞かれた。
「え?何か聞こえるんですか?」
「生霊だ。まとも聞いてると寿命縮むよ」
57 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/12/31(土) 00:43:22.758 ID:4mz4j2dP0
「今も来てる。首が」
俺には心当たりがあった。
当時俺はある女性からストーキングまがいのことをされていて、相手にしないでいるとよく睡眠薬を飲んで死ぬ、みたいなこを言われていた。
「顔が見えるんですか?女じゃないですか?」
「そう。でも顔だけじゃない、首も。窓から首が伸びてる」
俺はぞっとした。
生霊は寝ている間本人も知らない内に首がのびて、愛憎募る相手の元へやってくると聞いたことがあった。
「な、なんとかしてください」
俺が泣きつくと先輩は逃げ出しそうな引き腰でそわそわしながら
「とにかくあの電話は掛かってきてももう絶対に聞くな。本人が起きてる時にちゃんと話しあうしかない」
そこまで言って天井あたりを見あげ、目を見張った。
「しかもただの眠りじゃない。これは…へたしたらこのまま死ぬぞ。見ろよ、首がちぎれそうだ」
俺には見えない。
引きとめたが先輩は帰ってしまったので、俺は泣く泣くストーキング女の家に向った。
以降のことはオカルトから逸脱するし、話したくないので割愛するが、結局俺はそれから丸二年ほどその女につきまとわれた。
正直ゴボゴボ電話より、睡眠薬自殺未遂の実況中継された時の電話ほうが怖かった。
58 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/31(土) 00:46:06.133 ID:bqAfQM4I0
>>54
同情して切符切らずにいてくれたのにパトカーに憑いていけとかクズすぎるww
60 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/31(土) 00:51:07.745 ID:bqAfQM4I0
>>56
メンヘラストーカーで生霊まで飛ばし自殺未遂騒ぎ起こして迷惑かけるとかもう笑うレベルやなw
61 :cat ◆TUKUMO3rAI :2016/12/31(土) 00:51:15.686 ID:JbqTqfHPa
>>54
|ω・`) かわいそうなお巡りさん…
>>56
|ω・`) やっぱり生霊こわいじゃん
生霊の声?聞くと寿命縮まるのか…
63 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/12/31(土) 00:56:55.251 ID:4mz4j2dP0
>>60
|A-) でも多そうだわー…
地雷は踏みたくないもんだ
>>61
|A-) このレベルの生霊になるとやばいね
てか生霊飛ばせるとかどんな精神力なんだか
66 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/12/31(土) 01:00:26.306 ID:4mz4j2dP0
私の住んでいる所はベットタウンといわれている人口密集地帯なのですが、早朝マラソンをしている人をよく見かけます。
2階のベランダからその走る姿をコーヒーを飲みながら眺めていると一日が始まるという感じがしていました。
毎朝だいたい同じ顔ぶれなので、暮らしていくうちに顔を覚えていきましたが、
怖い体験はその決まった時間にマラソンをしている一人の男性についての話です。
最初、決まった時間に走る彼を見て、
「毎朝エライなぁ」
と感心していたのですが、何回か彼を見かけているうち、私はその彼のおかしな部分に気づきました。
汗をかかない。呼吸をしてない。足音がしない。この3つでした。
ベランダから少し距離もあるので勘違いかと思ったのですが、他のランナーと比べることができるのでおかしいことは確かでした。
もしかして幽霊かとも思いましたが、見かけはマラソンをしている丸刈りで健康そうな青年だったので恐怖より不思議な感じでした。
きっと、彼は走り方を研究して、そうなっているのだとも考えていました。
でも、私は気になってしかたがなくなり、近くにいって確かめようと思いました。
彼の走る決まった時間を見計らって、ゴミ捨てをするフリをして、待ち伏せしたんです。
やはり定刻に彼が向こうから走ってくるのが見えました。
かなりドキドキしました。でも、私の勘違いだろうと楽観的な部分もありました。
だんだんと近づいてきたときに、彼の両手首がキラキラと光っているのがわかりました。
なんだろう?と最初思いましたが、それよりも3つの気になることがあったので気にしませんでした。
目を合わしたくなかった私は、30mくらいに彼が近づいてきたとき、ゴミ集積所を片付けるフリをして背中を向けました。
音だけである程度確かめられると思ったからです。それにやはり怖かったし…
通り過ぎるだろうと思ったタイミングに何の気配も音をしなかったので、正直パニック状態に陥りました。冷や汗が出て膝が震えました。
彼の通り過ぎた後の背中も見ることができないくらいでした。
しばらくその場で時間を置き、気持ちを落ち着かせ、ゆっくり辺りを見回しました。
彼はすでに走り去った後で誰もいませんでした。
何が起こったか整理がつかず、しばらくその場でボーとしてしまいました。
家に帰ろうとしたとき、さっきの彼と同じ方向から走ってくるおじさんがいました。
額から汗が光り、胸を上下させて苦しそうに走っているのが見えて、少しホッとしました。
横を通り過ぎるとき、私は軽く会釈をしました。
会釈して顔を下げた瞬間、そのおじさんの両足首にキラキラと透明の糸が巻かれているのが見えたのです。
彼の手首に見えたキラキラと光ったものがフラッシュバックし、ドキッとして、反射的に走り去ったおじさんを見るために振り返りました。
首、両手首にも同じ透明の糸が見えていました。
そして、何よりの恐怖は、そのおじさんの走る先、遠く路地のつき当たりで、
体を奇妙にクネクネと曲げ、その糸をたぐりよせる仕草をする彼の姿が見えてしまったことでした。
それ以来、彼もそのおじさんもどうしたのかわかりません。
朝はカーテンを開けない生活を続けています。
69 :cat ◆TUKUMO3rAI :2016/12/31(土) 01:05:16.805 ID:CnBElVf10
>>66
|ω・`) マラソンしてる人狙いだったのか…
なんか妖怪的な印象
70 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/31(土) 01:06:44.449 ID:bqAfQM4I0
>>66
幽霊?ランナーがおじさんランナーを操り人形にしてる的な?
72 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/12/31(土) 01:12:58.377 ID:4mz4j2dP0
>>69
|A-) そのおじさんを狙ってたのかもしれないし
なにしてんのかよくわからんねえ
>>70
操ってたんだろうけど目的がわからないね…
小学校の時の話。
俺の行ってた小学校はかなりのバカ学校で、俺はどうしてもクラスになじめず浮いていた。
ヘビーないじめこそなかったが、何かにつけてクラスのガキ大将的なヤツと
その取り巻きに因縁をつけられ、(今思えばかわいいものだが)イタズラされ、からかわれていた。
その日も俺はノートを隠されていた。連日のことでもうほんと頭にきていたので、俺もガキ大将のノートを隠して仕返しすることにした。
昼休み、みんなが校庭に遊びに出たスキに、ヤツの机を調べてノートをみつけた。
その時、隠す前に、ノートを盗み見てやろうと思いついた。
ノートは下手クソな字で溢れ、簡単な漢字も間違え放題で、やっぱりこいつバカだ、
こんなところ早く卒業してえとか思っていたのだが、急に真っ白なページが続きだした。
?と思ってめくっていたら、白いページに汚い字で一言「高島様」と書いてあった。
高島は俺の名前だ。続いて下の名前で「○○様」。
そして次のページには、サイズはグチャグチャで、ページの枠からもはみ出し、
書き損じには鉛筆で乱暴に訂正がしてある「高島様」が、ノートを埋め尽くすほど書かれていた。
俺はノートを隠すのをやめた。
51 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/31(土) 00:26:10.999 ID:r8FwZ3Fk0
凄い久し振りにどっくん見たwww
昔、常駐してた怖い話スレ以来や
54 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/12/31(土) 00:38:26.841 ID:4mz4j2dP0
昨日の話です。
仕事を終えて夜遅くに帰宅の途についていたんですが、まっすぐ家に帰るのも面白くない気分だったもんでちょっと山道を遠回りしていこうと思い車を走らせました。
小雨が降る中まったりと走っておりました所、はるか前を照らすライトの光に人影を見ました。
そこには女の人が立っていました。ポツンと一つだけある橙色の街灯の下、雨に打たれて。
何をしているのかとは思ったのですが道路沿いに民家もある事ですし、付近の住民さんかな、と思いつつ少しスピードを上げて女の前を通り過ぎました。
そして何気なくバックミラーを覗くと、街灯の下に女は立っていませんでした。
一瞬頭がパニックになりました。目の錯覚か?それとも幽霊か?
もう一度バックミラーを覗いてもやはり女は見えません。
腋の下に汗がにじみ出て来ました。
道路は急な右カーブにさしかかりました。
私はブレーキを踏みながら後ろをもう一度確認しました。
ハイマウントストップランプが道路を赤く照らし出します。
…いました。
ブレーキランプの赤い光の中で女がリヤトランクから顔を半分だけ出して覗いているのです。
真っ赤な無表情な顔で。
私は車の中で今まで出したような事も無いような声をあげてアクセルを踏みしめました。
カーブを抜けてミラーを見ます。
暗くてよく解りません。
次のカーブにさしかかりました。
またブレーキを踏みます。
ブレーキランプに赤い女の顔が照らされます。
今度は口を大きく開けています。
膝がガクガクふるえます。
後ろが見えないようにバックミラーを大きく曲げて前だけを見て走る事にしました。
しかしブレーキを踏むたびに何かが赤く光っているのがおぼろげながら感じられます。
しばらく…走ったのでしょうか、前方に車のテールランプが見えました。
恐怖に駆られていた私は追越禁止の車線にも関わらず車を追い抜きました
その瞬間、赤い光が車内を照らし出しました。
パトカーでした。私はとりあえず人に出会えた安堵感で交通違反も気にせずに車を止めパトカーに駆け込みました。
お巡りさんは私の言うことを聞いて大笑いしてましたが、震えの止まらない膝をみてちょっとだけ真顔になっていました。
結局同情してくれたのか違反切符は切られずにパトカーを後ろに従えて(後が恐くて見れないから後ろについてくれと懇願しました)家まで帰宅しました。
駐車場に車を入れるまでお巡りさんは見届けてくれて大変感謝しましたが、私は心の中で、(あのパトカーに憑いて逝きなさい)と念じておりました。
55 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/12/31(土) 00:40:49.802 ID:4mz4j2dP0
|A-) わんわんおは別人でした
たぶん…
56 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/12/31(土) 00:42:30.152 ID:4mz4j2dP0
大学1年の夏の始めごろ、当時俺の部屋にはクーラーはおろか扇風機もなくて毎日が地獄だった。
そんな熱帯夜にある日電話が掛かった来た。
夜中の一時くらいで、誰だこんな時間に!と切れ気味で電話に出た。
すると電話口からは
ゴボゴボゴボ…
という水のような音がする。
水の中で無理やりしゃべっているような感じだ。
混線かなにかで声が変になっているのかと思ったが、喋っているにしては間が開きすぎているような気がする。
活字にしにくいが、あえて書くなら、
ゴボゴボ…ゴボ…シュー…ゴボ…シュー…シュー…ゴボ…ゴボリ…
いつもならゾーっするところだが、その時は暑さでイライラしていて頭から湯気が出ていたので
「うるせーな。誰じゃいコラ」
と言ってしまった。
それでも電話は続き、ゴボゴボと気泡のような音が定期的に聞こえた。
俺も意地になって、
「だれだだれだだれだだれだ」
と繰り返していたが、10分ぐらい立っても一向に切れる気配がないので、いいかげん馬鹿らしくなってこっちからぶち切った。
それから3ヶ月くらいたって、そんなことをすっかり忘れていたころに留守電にあのゴボゴボゴボという音が入っていた。
録音時間いっぱいにゴボ…ゴボ…シュー…ゴボ…
気味が悪かったので消そうかと思ったが、なんとなく友人たちの意見を聞きたくて残していた。
それで3日くらいしてサークルの先輩が遊びに来ると言うので、そのゴボゴボ以外の留守録を全部消して待っていた。
先輩は入ってくるなり、
「スマン、このコーヒー飲んで」
自販機の缶コーヒーを買ってくるつもりが、なぜか『あったか〜い』の方を間違えて買ってしまったらしい。まだ九月で残暑もきついころだ。
しかし例の留守電を聞かせると、先輩はホットコーヒーを握り締めてフーフー言いながら飲みはじめた。
先輩は異様に霊感が強く、俺が師匠と仰ぐ人なのだがその人がガタガタ震えている。
「もう一回まわしましょうか?」
と俺が電話に近づこうとすると
「やめろ!」
とすごまれた。
「これ、水の音に聞こえるのか?」
青い顔をしてそう聞かれた。
「え?何か聞こえるんですか?」
「生霊だ。まとも聞いてると寿命縮むよ」
「今も来てる。首が」
俺には心当たりがあった。
当時俺はある女性からストーキングまがいのことをされていて、相手にしないでいるとよく睡眠薬を飲んで死ぬ、みたいなこを言われていた。
「顔が見えるんですか?女じゃないですか?」
「そう。でも顔だけじゃない、首も。窓から首が伸びてる」
俺はぞっとした。
生霊は寝ている間本人も知らない内に首がのびて、愛憎募る相手の元へやってくると聞いたことがあった。
「な、なんとかしてください」
俺が泣きつくと先輩は逃げ出しそうな引き腰でそわそわしながら
「とにかくあの電話は掛かってきてももう絶対に聞くな。本人が起きてる時にちゃんと話しあうしかない」
そこまで言って天井あたりを見あげ、目を見張った。
「しかもただの眠りじゃない。これは…へたしたらこのまま死ぬぞ。見ろよ、首がちぎれそうだ」
俺には見えない。
引きとめたが先輩は帰ってしまったので、俺は泣く泣くストーキング女の家に向った。
以降のことはオカルトから逸脱するし、話したくないので割愛するが、結局俺はそれから丸二年ほどその女につきまとわれた。
正直ゴボゴボ電話より、睡眠薬自殺未遂の実況中継された時の電話ほうが怖かった。
58 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/31(土) 00:46:06.133 ID:bqAfQM4I0
>>54
同情して切符切らずにいてくれたのにパトカーに憑いていけとかクズすぎるww
60 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/31(土) 00:51:07.745 ID:bqAfQM4I0
>>56
メンヘラストーカーで生霊まで飛ばし自殺未遂騒ぎ起こして迷惑かけるとかもう笑うレベルやなw
61 :cat ◆TUKUMO3rAI :2016/12/31(土) 00:51:15.686 ID:JbqTqfHPa
>>54
|ω・`) かわいそうなお巡りさん…
>>56
|ω・`) やっぱり生霊こわいじゃん
生霊の声?聞くと寿命縮まるのか…
63 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/12/31(土) 00:56:55.251 ID:4mz4j2dP0
>>60
|A-) でも多そうだわー…
地雷は踏みたくないもんだ
>>61
|A-) このレベルの生霊になるとやばいね
てか生霊飛ばせるとかどんな精神力なんだか
66 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/12/31(土) 01:00:26.306 ID:4mz4j2dP0
私の住んでいる所はベットタウンといわれている人口密集地帯なのですが、早朝マラソンをしている人をよく見かけます。
2階のベランダからその走る姿をコーヒーを飲みながら眺めていると一日が始まるという感じがしていました。
毎朝だいたい同じ顔ぶれなので、暮らしていくうちに顔を覚えていきましたが、
怖い体験はその決まった時間にマラソンをしている一人の男性についての話です。
最初、決まった時間に走る彼を見て、
「毎朝エライなぁ」
と感心していたのですが、何回か彼を見かけているうち、私はその彼のおかしな部分に気づきました。
汗をかかない。呼吸をしてない。足音がしない。この3つでした。
ベランダから少し距離もあるので勘違いかと思ったのですが、他のランナーと比べることができるのでおかしいことは確かでした。
もしかして幽霊かとも思いましたが、見かけはマラソンをしている丸刈りで健康そうな青年だったので恐怖より不思議な感じでした。
きっと、彼は走り方を研究して、そうなっているのだとも考えていました。
でも、私は気になってしかたがなくなり、近くにいって確かめようと思いました。
彼の走る決まった時間を見計らって、ゴミ捨てをするフリをして、待ち伏せしたんです。
やはり定刻に彼が向こうから走ってくるのが見えました。
かなりドキドキしました。でも、私の勘違いだろうと楽観的な部分もありました。
だんだんと近づいてきたときに、彼の両手首がキラキラと光っているのがわかりました。
なんだろう?と最初思いましたが、それよりも3つの気になることがあったので気にしませんでした。
目を合わしたくなかった私は、30mくらいに彼が近づいてきたとき、ゴミ集積所を片付けるフリをして背中を向けました。
音だけである程度確かめられると思ったからです。それにやはり怖かったし…
通り過ぎるだろうと思ったタイミングに何の気配も音をしなかったので、正直パニック状態に陥りました。冷や汗が出て膝が震えました。
彼の通り過ぎた後の背中も見ることができないくらいでした。
しばらくその場で時間を置き、気持ちを落ち着かせ、ゆっくり辺りを見回しました。
彼はすでに走り去った後で誰もいませんでした。
何が起こったか整理がつかず、しばらくその場でボーとしてしまいました。
家に帰ろうとしたとき、さっきの彼と同じ方向から走ってくるおじさんがいました。
額から汗が光り、胸を上下させて苦しそうに走っているのが見えて、少しホッとしました。
横を通り過ぎるとき、私は軽く会釈をしました。
会釈して顔を下げた瞬間、そのおじさんの両足首にキラキラと透明の糸が巻かれているのが見えたのです。
彼の手首に見えたキラキラと光ったものがフラッシュバックし、ドキッとして、反射的に走り去ったおじさんを見るために振り返りました。
首、両手首にも同じ透明の糸が見えていました。
そして、何よりの恐怖は、そのおじさんの走る先、遠く路地のつき当たりで、
体を奇妙にクネクネと曲げ、その糸をたぐりよせる仕草をする彼の姿が見えてしまったことでした。
それ以来、彼もそのおじさんもどうしたのかわかりません。
朝はカーテンを開けない生活を続けています。
69 :cat ◆TUKUMO3rAI :2016/12/31(土) 01:05:16.805 ID:CnBElVf10
>>66
|ω・`) マラソンしてる人狙いだったのか…
なんか妖怪的な印象
70 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/31(土) 01:06:44.449 ID:bqAfQM4I0
>>66
幽霊?ランナーがおじさんランナーを操り人形にしてる的な?
72 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/12/31(土) 01:12:58.377 ID:4mz4j2dP0
>>69
|A-) そのおじさんを狙ってたのかもしれないし
なにしてんのかよくわからんねえ
>>70
操ってたんだろうけど目的がわからないね…
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