毒男の怖い話とか音楽とか雑談とか 2016/08/14 スレ
Part2
43 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/15(月) 00:20:31.672 ID:8wDINd5e0
20歳の時、私は夜の仕事をしていて同じ店の一つ年上の女の子と一緒に、あるアパートの一室を借りて一緒に暮らすことになりました。
そこは繁華街からも近くて家賃も月5万とお手ごろ価格。
鉄筋3階建ての二階の部屋で間取りは洋室6畳と和室6畳で、間に4.5畳のキッチンとユニットバス。
引越した初日、夜中1時半ごろ仕事が終わったのですが、私は実家の母が風邪で寝込んでいたもので、その日は実家へ帰る事に。
で、同居人だけをアパートに帰らせました(実家はわりと近かった)
次の日昼過ぎにアパートへ戻ったのですが、何だか同居人の様子が変です。
彼女は自室(洋室の方)のベッドから出ようとしないのです。
理由を聞いたところ、昨夜アパートへ帰ってから朝までずっと私の部屋(和室の方)から『カリカリコリコリ』と妙な音がしていたとかなんとか…
あまりにも彼女が怯えていたので、私は和室をすみずみまで調べました。
で、
「ねずみだよ」
って適当に答えを出して彼女を安心させました。
でも彼女はその日から熱を出して寝たきり状態に…
まあ私一人の給料でも生活できるから、ゆっくり休めって事で私は彼女をアパートに置いて夜の仕事に出かけました。
その日は2時ごろアパートへ帰ったのですが、またまた彼女の様子が変です。
昨夜と同様、私の部屋から音がするって怯えまくっていました。
確かにカリコリ音がしてましたが、酔っ払ってましたし、平気で寝ました。
そんな感じで8日目の朝、なんだか外が騒がしいなぁ、と、寝ぼけていると激しく家の呼び鈴が鳴りました。
「朝っぱらから!」
と内心怒りつつのぞき穴を覗いてみると、そこには警察手帳が…
なんでも我々の部屋の真上の住人が死んでいたとか。
死後どれぐらい経っているかは検死の結果が出ないとわかんないんだけど、見た感じ10日やそこらじゃないって。
大家さんも2ヶ月分家賃溜まってるって言ってたし。
嫌な感じです。
それを知った同居人は有無を言わさず出て行ってしまいました。
体調を崩してたしお店にもそれっきり来なくなりました。
私も母が心配してるし実家に帰ろうかなと思いましたが、一人暮らしもいいかもと思い、引越しは取りやめました。
45 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/15(月) 00:22:58.894 ID:8wDINd5e0
それから数ヶ月何事もなく過ごしているうちに、彼氏ができたので早速我が家へ招待してあげました。
半同棲みたいな感じで、彼は結構泊まりにきていたのですが、ある日、私が帰宅すると真面目な顔して
「引っ越したら?」
って言うんですよ。
「和室(寝室にしてた)の方から変な音がするんだよね」
またか!と思って
「ああ、ねずみいるみたい」
って言ったら
「ちがう!歯ぎしりっぽい音だって!」
内心その音より彼の言ってる事の方が怖かったです。
それから彼はあまりうちに来なくなり、私はまた一人の生活に戻りました。
その「歯ぎしりっぽい音」とやらも毎日聞こえてくる訳じゃなかったし。
前フリ長くなりましたが、ここからが本番です。
(ほんとに長くてすみません)
ある日いつもの様に夜中帰宅した私は洋室の方でゴロゴロ漫画を読んでいました。
するとお隣さんがやかましい。
でも確か隣は空室のはず!
外のベランダから身を乗り出してお隣を覗いてみたのですが、
窓にはカーテンも掛かってなかったし、やはり誰かが引っ越してきたわけではない様です。
ですがたしかに声がするのです。
しかも女性のあえぎ声の様な。
『はは〜ん。どこかの悪がき共が忍び込んでHしてるんだな?』
と予想をつけて、少し脅かしてやろうと思いました。(酔った勢いです)
ベランダに落ちていたプラスチックの破片の様な物を隣の部屋の窓に投げつけて(軽くですよ?)私は身を隠しました。
コツンって音がして女性の声がピタッと止まったかと思うと、隣の窓付近から
「ググゥ〜…ググググ…」
ってなんか変な聞いた事もない様な音がするんですよ。
音っていうより声?
さすがの鈍い私もベランダでしゃがんだまま動けなくなりました。
冷や汗ダラダラ心臓バクバクです。
隣の室内から聞こえていた音(声)が窓を開けた様子もないのになんだか隣のベランダに出てきた気配がしました。
私は息をころしてじっとしてました。
ベランダへの出入り口の窓(?)は下半分はクモリ硝子(?)で上半分は普通の透明硝子なんですよ。(すいません、名称わからなくて)
ふと私は自室の透明硝子を見ました。
すると、結構高い位置に何か黒いバサッとした物が写っています。
『髪?』『女の後ろ頭?』『でも身体が無いよ!』
恐怖のあまり想像力が豊かになっていたのか、不気味な事ばかり頭の中をかけめぐりました。(0.何秒)
窓硝子に写ったそれは、じっと動かなかったのですが、いきなりガクッと斜めに傾いたのです。
(まるで首をかしげたかの様に。)
その瞬間私は大声を出して(近所迷惑)自室に転がり込み厳重に鍵を閉めカーテンを閉め、寝室のベッドに潜り込んで寝たふりをしました。
その日は眠れるわけがありません。
頭まですっぽり布団をかぶり、耳をふさいで朝まで過ごしました。
46 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/15(月) 00:25:04.760 ID:8wDINd5e0
翌日、日も高くなってくると昨夜の恐怖も『勘違いだったのでは?』と思えてきて、大家さんにTELしました。
「隣の空室に誰か忍び込んで悪戯してたかもしれません。」
と。
早々に大家さんが来て、お隣を調べていました。
ですが鍵もしっかり掛かっていて、窓を割られた様子もないし
「気のせいですよ!」
の一言で終わらされそうになったので、無理矢理お隣の室内を見せてもらう事にしました。
(大家かなり嫌がってたよ)
入った瞬間ゾッとしました。
うちの洋室と隣接する部屋の壁に無数の虫の死骸がくもの糸のような物にからまって垂れ下がっているのです。
なんですか?あれは、ゴキブリの小さいのみたいな…
大家さんは
「ちゃんと掃除したのになぁ」
としょんぼり言ってました。
昨夜の出来事を言おうかと思いましたが、信じてもらえないだろうし、
(死体が出たアパートで)幽霊らしきものを見たなんて言ったら、大家さん気を悪くするのでは?と、昨夜の事は封印しました。
それからまた2〜3ヶ月、何事もなく過ごしていたのですが、ある日仕事から帰ってくると、玄関先が大洪水!
玄関の天井の照明あたりからキッチンの天井真ん中までどす黒い亀裂がはしってるんですよ!
そこから水がザーザー降ってきてるのです。
配管に穴でもあいて水漏れしてるのか?
『はは〜ん、欠陥住宅でしたか!』
酔っ払ってる私は上から降ってくる水をよけてびしょびしょの床を豪快に歩きトイレに入りました。
そこで自分の目を疑いました。
トイレの便器のフタが割れてるんですよ!
真ん中から亀裂が入り、真っ二つでした。
さすがの楽天家の私も
「侵入者!?」
とビビって、寝室においてある鉄パイプを持って、押入れの中まで調べました。
ですがもちろん誰もいません。
翌日大家さんにTELして事情を説明したら、早速配管工事の方をよこしてくれました。
調べた結果、どこも破損はしてないとの事。
もし破損していたとしても、このアパートの構造上、真上の住人が水を使わない限りうちの部屋で水漏れするはずがないとか…
真上っていったら前の住人が死体で見つかってからずっと入居者がいなかったんですけどね。
工事の人も口数少なく、さっさと退散していきました。
天井の亀裂と便器のフタは、大家さんのご好意で無料で修理してもらいました。
何故か濡れてしまった靴や服の弁償代として、大家さんは一ヶ月分の家賃をまけてくださいました。
皆さん、私は馬鹿ですので、その後もそのアパートを離れず生活していました。
根が馬鹿で楽天的なんですよ。
47 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/15(月) 00:26:52.685 ID:8wDINd5e0
そこに住みだして4年、細かい怪異は色々ありましたが、私が引越しを決断した理由をお話いたします。
その日は高校の同級が3人遊びにきていました。
内2人は高校卒業後東京に行ってしまっていたので(地元は四国です)なかなか会う機会も少なく、
久しぶり〜って感じでみんなで私の部屋に泊まる事になりました。
ですが私は夜仕事です。
3人の友人達を私の部屋に置いて仕事に行ったのですが、午後10時過ぎごろ店にその友人達からTELがありまして
「今夜はもう帰る!」
って。
なんでも3人は洋室の方のコタツで温もりながら談話していたらしいのですが、和室(寝室)から嫌な音がすると。
またか!!と思って
「ねずみだよ」
って言ったんだけど
「そんなんじゃなくて、爪で引っかく音みたいな!」
とのこと。
しかも音の発現地を3人で調べようと寝室に向かったところ、今度は洋室の方で怪現象が起こったみたい。
いきなり壁を
「ドーンッ!!」
って叩く音がしたんだと。
もうそれだけで3人は耐えれなくなっちゃったみたいで、有無を言わさず帰ってしまいました。
スペアキーをポストにいれて。(無用心)
私もそんな話を聞いた後じゃ、さすがにアパートに帰る気になれなくて、その日は実家に帰りました。
次の日の昼間、アパートに戻り昨夜友人達が散らかした部屋を片付けて夜の準備をしようとしていたところ、体調の変化に気付きました。
熱が38度ほどあったのです。
でも土曜日だったので店を休むわけもいかず(当時チーママ)なんとか仕事をこなしました。
仕事が終わってアパートに帰ったのですが、熱が高く身体が痛くて仕方ないので母にTELして来てもらいました。(AM2:00)
(実家に帰りゃあいいのに)
不思議な事ですが傍に母がいると熱があり苦しくても安心しますよね。(私だけ?)
母が見守る中ウトウトしていた頃、突然外で
「きゃーーーーっ!!」
って女性の絶叫が!
そしてその後階段を
「ダダダダダーーッ!」
って駆け下りる音がしたんです。
何事かと思い、私は外の様子を見ようとベッドを飛び出して玄関に向かおうとしたのですが
母が
「行っちゃだめ!!」
「ここに居なさい!」
って腕をつかんで離さないんです。
痴漢とか下着ドロとか暴行魔とか、私は頭の中で考えていたのですが、
母としては、尋常ではない事態に娘が巻き込まれてはいけないとでも思ったのでしょうか。
ずっと私が落ち着くまで、私の腕をはなしてくれませんでした。
48 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/15(月) 00:28:22.047 ID:8wDINd5e0
その時私は母の事を薄情な人だって思ったのですが、それは間違いでした。
母の証言によると、私が叫び声を聞きベッドから飛び出したあの時、母には何も聞こえなかったそうです。
いきなり私が飛び起きて、ベッドの下に忍ばせてる護身用鉄パイプを鷲づかみにして部屋を出ようとしたそうです。
だから母は私を止めたのです。
次の日上の階にいってみました。
私の部屋の真上は相変わらず空き部屋です。
その周囲の部屋の方に
「昨夜は何かありましたか?夜中にすごい音がしたのですが」
と聞いてみたのですが、とても怪訝な顔を返されました。
何だったんだろう?と思いつつ私は引越しを決めました。
引越しの旨を大家さんに報告したところ
こんな言葉が…
「こんなに長く(4年間)住んだのは○○さん(私)だけですよ」
とっても出入りが激しいアパートだったみたいです。
あとこんな事も…
「真上の部屋は死人が出た後改装もしたんだけど、なんだか次に事情も知らずに借りる人に悪くて封鎖状態だったんだ。
もう4年もたったんだからそろそろ借り手を探してもいいんだけどね…
でも先日和室の畳の状態を調べるのに業者さんを呼んだんだけど畳の裏側に引っかき傷がめちゃくちゃについてて…誰も住んでないのにね。
やっぱりあの部屋は誰にも貸さない方がいいよね?」
と、大家さん(30代♂)かなり気弱に語ってました。
ここまでしぶとく居住していた私に心を開いてくれたのでしょうか?
ついでに私の借りていた部屋のお隣さんの事も教えてくれました。
30代のヤクザの男と20代の女が住んでいて、男は逃げて女はしばらく一人で暮らしていたけど
ある日家財道具全部置いて失踪したとか…(その後何人かは借り手あったみたいだけど)
因みに私が借りてた部屋の前の住人は、同じく夜の仕事してる人でリストカットしまくってバスタブ汚して失踪したらしい。
ちゃんとした形で出て行く人があまりいないようで、私は大家さんに気に入られちゃったみたいで
「借りたければいつでも言ってね」
って言ってたので、そのご好意に甘えて敷金と保証人と駐車場代を免除状態で、今は私の姉(やはりお水)がそのアパートに住んでます。
しかも私が住んでた部屋のお隣さん。(ヤクザ&女失踪。虫の死骸の部屋)
今のところ何もないようですよ。
長々と怖くもない駄文をすみません。
これで私の話はお終いです。
読んでくれてありがとうございました。
49 :cat ◆TUKUMO3rAI :2016/08/15(月) 00:31:21.341 ID:yTJGc7o9a
>>48
|ω・`) この人のメンタル強すぎじゃないですか…
多分普通は最初か二回目で引っ越すよね
というかこのアパート?自体がもうやばいスポットになってそう
52 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/08/15(月) 00:32:50.407 ID:HYgr06cr0
この私さんはアホすぎて笑えてくるわww
何か音がするって言われるたびにネズミだよって答えるとかもうwww
アホだからこそこんな物件に4年も住めたんだろうね
54 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/15(月) 00:36:27.958 ID:8wDINd5e0
>>49
|A-) 完全にバカだよね…w
こんな危機感無くてよく生きてこられたと思う
守護霊が良かったりするのかねえ…w
アパート全体がおかしそうだね
他の部屋がどうなのか気になる…
>>52
|A-) いらいらするほどのバカだよね…w
たぶんここまでのバカだと話すだけでいらいらするわww
56 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/15(月) 00:43:09.751 ID:8wDINd5e0
とある高層ビルでバイトをしていた時の話です。
高層ビルには直通エレベーターがありますよね。
ここのビルは8で割れる階数ごとに直通エレベーターがありました。
例えば1〜16階行きなら1階から8階までが直通で8階から16階まで各階に止まるという仕組みになっています。
7階まではテナントが入っていて夜8時になると営業終了になるのでセキュリティーのため
1階からのエレベーターは全て8階までの各階止まりになり、8階で一度下りて守衛さんに社員証を見せて次のエレベーターに乗せてもらいます。
直通は8〜24階になるので15階までの方はとても面倒です。
私の行っている会社は12階でした。
こんな面倒なシステムになってしまったのは理由があったんです。
その日、もう一人のバイトの男の子と一緒に印刷物を取りに行ったのですが、3時間待たされてビルに辿りついた時には8時を3分ほど過ぎていました。
二人でダッシュしたら何とか最終直通エレベーターに間に合ったのです。
ゼイゼイいいながらドア付近に荷物を下ろし、男の子が12階のボタンを押しました。
押しながら「何階ですか?」と聞いたんです。
私たちだけかと思ったら定年間近ぐらいの小柄で細身の黒ブチ目がねをかけた真面目そうでとても優しい顔をした男性が奥に立っていました。
「すいません、9階を押して頂けますか?」
軽く頭を下げてとても礼儀正しい方でした。
男性は
「遅くまで大変ですね。体を壊さないようにほどほどにしなさいね。」
男の子に微笑みかけながら言ったんです。
仏様みたいな人、居るだけで癒されるようなそんな感じの男性でした。
エレベーターが止まりました。
私たちはドア付近に立っていたのでお互い左右に分かれる感じで道を空けました。
その時、
「おまえら、何やってんだ?ドア閉まるぞ?」
エレベーターホールは喫煙所にもなっていて印刷物を頼んだ課長がタバコを吸いながら覗いたんです。
???????
そこには見なれた風景と共に壁には12階のロゴが。
急いでエレベーターから下り、振り返ってみると男性の姿はありません。
私は確かに男の子が男性に言われて9階のボタンを押したのを見ました。
二人とも、かなり息を切らせていました。
エレベーターのドアに手をついてゼイゼイいっていたので止まる階近くになるとボタンのランプが消えるから私はずっと9階のボタンを見ていたんです。
男の子も見ていたそうです。
57 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/15(月) 00:44:23.360 ID:8wDINd5e0
課長にその話しをすると
「佐伯さんだよ。」
不思議がることもなく言いました。
課長がまだ若手社員だったバブルの頃、9階にあった証券会社に佐伯さんという定年間近の男性が居て、
他の会社の方にも気配りするような本当に仏様みたいな人だったそうです。
その日、遅くに営業先から帰ったようで9階のエレベーターホールのところで亡くなっていたのを朝出社した社員が見つけたそうです。
過労死だったそうです。
お葬式にはビル内の他の会社の方たちも行ったほどだったそうです。
守衛さんたちも社員が残っているかちゃんと確認できればと悔やんだそうです。
それがきっかけでビル内に社員が残っているかどうか確認するために夜8時になるとエレベーターが変わるシステムになったそうです。
課長の話では佐伯さんは働き過ぎで倒れそうな人がエレベーターに乗ると出るそうです。
「佐伯さんが来たんだからな。お前らも働きすぎだから今日はもう帰って休め。明日も休んでいいぞ。」
課長はそう言いました。
偶然かもしれませんが、一緒に居たバイトの男の子は佐伯さんと会った日、少し熱があったそうで、休んだ日に高熱が出たそうです。
課長が休めと言わなければ無理してその日も来ただろうと言っていました。
今でもハッキリと顔を覚えています。
幽霊と言われたって信じられないほどハッキリとした姿で人がそこに立っている感じでしたから。
でも真冬だったのに半袖ワイシャツだったんですよね。
長文なのに怖い話じゃなくてごめんね。
58 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/08/15(月) 00:51:41.656 ID:HYgr06cr0
佐伯さんにほっこりしたわw
成仏してないからまだいるんだろうけど裏のない優しい言葉かけてくれる幽霊なら会ってみたい
59 :cat ◆TUKUMO3rAI :2016/08/15(月) 00:52:05.622 ID:yTJGc7o9a
>>57
|ω・`) 佐伯さん…(´;ω;`)
いい人ほどって感じなのかなぁ
こんな仏さまみたいな人が見守ってるビルなら働きたいな
まあ過労死する前の危ない時にしか会えないみたいだけどw
60 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/15(月) 00:54:17.356 ID:8wDINd5e0
>>58
|A-) いいよねw
いろいろ見えててとても大事なことを教えてくれそうだしなあ
>>59
|A-)そ そういえば会うのが難しいww
61 :秋山 ◆MIO/.JGsks :2016/08/15(月) 00:54:53.270 ID:TYcqgADk0
| ω・)どっくんそろそろ会えそうじゃないか・・・
62 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/15(月) 00:55:16.565 ID:8wDINd5e0
大雨の日震度4の地震があり、土砂崩れの危険があるということで
山の斜面の新興住宅地に住んでいた俺は、家族と一緒に近くの待避所に避難することになった。
途中で近所の友人と一緒になり話ながら歩いていくと、彼が道の途中で何かを見つけた。
ガードレールの下の斜面に女性がいる。
下に落ちた荷物を拾おうとして滑り、足をくじいて登れなくなったらしい。
通りがかった人たちと一緒に彼女を引き上げることにして、
近所の大学生→俺→友人の順にガードレールから「人間の鎖」を作って雨でぬかるんだ斜面を降りていった。
友人が彼女の近くまで降りていくと彼女が何かを差し出した。
激しい雨音の中に赤ん坊の泣き声が聞こえる。
女性は妊婦で、斜面を落ちたショックで生まれてしまったらしい。
とりあえず先に赤ん坊を引き上げることにして、上の道で待機していた人に預けることにした。
視野の隅で赤ん坊を渡された人の顔色が変わるのを見た気がした。
再び人間の鎖を伸ばして降りていくと、女性がいない。
友人が女性を探そうとして、手を離そうとしたとき上から声がした。
「おい、早く上がって来い。」
上の人に女性がいなくなったことを伝えたが、とにかく上に戻れと言うだけで話が通じない。
友人が再び女性を探しに行こうとしたとき、再び上から声がした。
「そいつを行かせるな!戻って来い!」
叫び声に尋常ではない様子を感じ取ったので、しぶる友人を強引に上に引き上げた。
上で待っていた人に教えてもらったところでは、どうやら俺達が引き上げたのは、嬰児のミイラだったらしい。
にわかには信じられなかった。
激しい雨の中でも赤ん坊の泣き声ははっきり聞こえていたのだが…
72 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/08/15(月) 01:02:17.299 ID:HYgr06cr0
あかちゃんミイラとかこわっ
女性は母親の霊だったのかね?
75 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/15(月) 01:05:40.090 ID:8wDINd5e0
>>72
|A-) 母親だねえ
見つけてほしいのはわかるけどミイラを拾わせないでほしい…w
20歳の時、私は夜の仕事をしていて同じ店の一つ年上の女の子と一緒に、あるアパートの一室を借りて一緒に暮らすことになりました。
そこは繁華街からも近くて家賃も月5万とお手ごろ価格。
鉄筋3階建ての二階の部屋で間取りは洋室6畳と和室6畳で、間に4.5畳のキッチンとユニットバス。
引越した初日、夜中1時半ごろ仕事が終わったのですが、私は実家の母が風邪で寝込んでいたもので、その日は実家へ帰る事に。
で、同居人だけをアパートに帰らせました(実家はわりと近かった)
次の日昼過ぎにアパートへ戻ったのですが、何だか同居人の様子が変です。
彼女は自室(洋室の方)のベッドから出ようとしないのです。
理由を聞いたところ、昨夜アパートへ帰ってから朝までずっと私の部屋(和室の方)から『カリカリコリコリ』と妙な音がしていたとかなんとか…
あまりにも彼女が怯えていたので、私は和室をすみずみまで調べました。
で、
「ねずみだよ」
って適当に答えを出して彼女を安心させました。
でも彼女はその日から熱を出して寝たきり状態に…
まあ私一人の給料でも生活できるから、ゆっくり休めって事で私は彼女をアパートに置いて夜の仕事に出かけました。
その日は2時ごろアパートへ帰ったのですが、またまた彼女の様子が変です。
昨夜と同様、私の部屋から音がするって怯えまくっていました。
確かにカリコリ音がしてましたが、酔っ払ってましたし、平気で寝ました。
そんな感じで8日目の朝、なんだか外が騒がしいなぁ、と、寝ぼけていると激しく家の呼び鈴が鳴りました。
「朝っぱらから!」
と内心怒りつつのぞき穴を覗いてみると、そこには警察手帳が…
なんでも我々の部屋の真上の住人が死んでいたとか。
死後どれぐらい経っているかは検死の結果が出ないとわかんないんだけど、見た感じ10日やそこらじゃないって。
大家さんも2ヶ月分家賃溜まってるって言ってたし。
嫌な感じです。
それを知った同居人は有無を言わさず出て行ってしまいました。
体調を崩してたしお店にもそれっきり来なくなりました。
私も母が心配してるし実家に帰ろうかなと思いましたが、一人暮らしもいいかもと思い、引越しは取りやめました。
45 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/15(月) 00:22:58.894 ID:8wDINd5e0
それから数ヶ月何事もなく過ごしているうちに、彼氏ができたので早速我が家へ招待してあげました。
半同棲みたいな感じで、彼は結構泊まりにきていたのですが、ある日、私が帰宅すると真面目な顔して
「引っ越したら?」
って言うんですよ。
「和室(寝室にしてた)の方から変な音がするんだよね」
またか!と思って
「ああ、ねずみいるみたい」
って言ったら
「ちがう!歯ぎしりっぽい音だって!」
内心その音より彼の言ってる事の方が怖かったです。
それから彼はあまりうちに来なくなり、私はまた一人の生活に戻りました。
その「歯ぎしりっぽい音」とやらも毎日聞こえてくる訳じゃなかったし。
前フリ長くなりましたが、ここからが本番です。
(ほんとに長くてすみません)
ある日いつもの様に夜中帰宅した私は洋室の方でゴロゴロ漫画を読んでいました。
するとお隣さんがやかましい。
でも確か隣は空室のはず!
外のベランダから身を乗り出してお隣を覗いてみたのですが、
窓にはカーテンも掛かってなかったし、やはり誰かが引っ越してきたわけではない様です。
ですがたしかに声がするのです。
しかも女性のあえぎ声の様な。
『はは〜ん。どこかの悪がき共が忍び込んでHしてるんだな?』
と予想をつけて、少し脅かしてやろうと思いました。(酔った勢いです)
ベランダに落ちていたプラスチックの破片の様な物を隣の部屋の窓に投げつけて(軽くですよ?)私は身を隠しました。
コツンって音がして女性の声がピタッと止まったかと思うと、隣の窓付近から
「ググゥ〜…ググググ…」
ってなんか変な聞いた事もない様な音がするんですよ。
音っていうより声?
さすがの鈍い私もベランダでしゃがんだまま動けなくなりました。
冷や汗ダラダラ心臓バクバクです。
隣の室内から聞こえていた音(声)が窓を開けた様子もないのになんだか隣のベランダに出てきた気配がしました。
私は息をころしてじっとしてました。
ベランダへの出入り口の窓(?)は下半分はクモリ硝子(?)で上半分は普通の透明硝子なんですよ。(すいません、名称わからなくて)
ふと私は自室の透明硝子を見ました。
すると、結構高い位置に何か黒いバサッとした物が写っています。
『髪?』『女の後ろ頭?』『でも身体が無いよ!』
恐怖のあまり想像力が豊かになっていたのか、不気味な事ばかり頭の中をかけめぐりました。(0.何秒)
窓硝子に写ったそれは、じっと動かなかったのですが、いきなりガクッと斜めに傾いたのです。
(まるで首をかしげたかの様に。)
その瞬間私は大声を出して(近所迷惑)自室に転がり込み厳重に鍵を閉めカーテンを閉め、寝室のベッドに潜り込んで寝たふりをしました。
その日は眠れるわけがありません。
頭まですっぽり布団をかぶり、耳をふさいで朝まで過ごしました。
46 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/15(月) 00:25:04.760 ID:8wDINd5e0
翌日、日も高くなってくると昨夜の恐怖も『勘違いだったのでは?』と思えてきて、大家さんにTELしました。
「隣の空室に誰か忍び込んで悪戯してたかもしれません。」
と。
早々に大家さんが来て、お隣を調べていました。
ですが鍵もしっかり掛かっていて、窓を割られた様子もないし
「気のせいですよ!」
の一言で終わらされそうになったので、無理矢理お隣の室内を見せてもらう事にしました。
(大家かなり嫌がってたよ)
入った瞬間ゾッとしました。
うちの洋室と隣接する部屋の壁に無数の虫の死骸がくもの糸のような物にからまって垂れ下がっているのです。
なんですか?あれは、ゴキブリの小さいのみたいな…
大家さんは
「ちゃんと掃除したのになぁ」
としょんぼり言ってました。
昨夜の出来事を言おうかと思いましたが、信じてもらえないだろうし、
(死体が出たアパートで)幽霊らしきものを見たなんて言ったら、大家さん気を悪くするのでは?と、昨夜の事は封印しました。
それからまた2〜3ヶ月、何事もなく過ごしていたのですが、ある日仕事から帰ってくると、玄関先が大洪水!
玄関の天井の照明あたりからキッチンの天井真ん中までどす黒い亀裂がはしってるんですよ!
そこから水がザーザー降ってきてるのです。
配管に穴でもあいて水漏れしてるのか?
『はは〜ん、欠陥住宅でしたか!』
酔っ払ってる私は上から降ってくる水をよけてびしょびしょの床を豪快に歩きトイレに入りました。
そこで自分の目を疑いました。
トイレの便器のフタが割れてるんですよ!
真ん中から亀裂が入り、真っ二つでした。
さすがの楽天家の私も
「侵入者!?」
とビビって、寝室においてある鉄パイプを持って、押入れの中まで調べました。
ですがもちろん誰もいません。
翌日大家さんにTELして事情を説明したら、早速配管工事の方をよこしてくれました。
調べた結果、どこも破損はしてないとの事。
もし破損していたとしても、このアパートの構造上、真上の住人が水を使わない限りうちの部屋で水漏れするはずがないとか…
真上っていったら前の住人が死体で見つかってからずっと入居者がいなかったんですけどね。
工事の人も口数少なく、さっさと退散していきました。
天井の亀裂と便器のフタは、大家さんのご好意で無料で修理してもらいました。
何故か濡れてしまった靴や服の弁償代として、大家さんは一ヶ月分の家賃をまけてくださいました。
皆さん、私は馬鹿ですので、その後もそのアパートを離れず生活していました。
根が馬鹿で楽天的なんですよ。
47 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/15(月) 00:26:52.685 ID:8wDINd5e0
そこに住みだして4年、細かい怪異は色々ありましたが、私が引越しを決断した理由をお話いたします。
その日は高校の同級が3人遊びにきていました。
内2人は高校卒業後東京に行ってしまっていたので(地元は四国です)なかなか会う機会も少なく、
久しぶり〜って感じでみんなで私の部屋に泊まる事になりました。
ですが私は夜仕事です。
3人の友人達を私の部屋に置いて仕事に行ったのですが、午後10時過ぎごろ店にその友人達からTELがありまして
「今夜はもう帰る!」
って。
なんでも3人は洋室の方のコタツで温もりながら談話していたらしいのですが、和室(寝室)から嫌な音がすると。
またか!!と思って
「ねずみだよ」
って言ったんだけど
「そんなんじゃなくて、爪で引っかく音みたいな!」
とのこと。
しかも音の発現地を3人で調べようと寝室に向かったところ、今度は洋室の方で怪現象が起こったみたい。
いきなり壁を
「ドーンッ!!」
って叩く音がしたんだと。
もうそれだけで3人は耐えれなくなっちゃったみたいで、有無を言わさず帰ってしまいました。
スペアキーをポストにいれて。(無用心)
私もそんな話を聞いた後じゃ、さすがにアパートに帰る気になれなくて、その日は実家に帰りました。
次の日の昼間、アパートに戻り昨夜友人達が散らかした部屋を片付けて夜の準備をしようとしていたところ、体調の変化に気付きました。
熱が38度ほどあったのです。
でも土曜日だったので店を休むわけもいかず(当時チーママ)なんとか仕事をこなしました。
仕事が終わってアパートに帰ったのですが、熱が高く身体が痛くて仕方ないので母にTELして来てもらいました。(AM2:00)
(実家に帰りゃあいいのに)
不思議な事ですが傍に母がいると熱があり苦しくても安心しますよね。(私だけ?)
母が見守る中ウトウトしていた頃、突然外で
「きゃーーーーっ!!」
って女性の絶叫が!
そしてその後階段を
「ダダダダダーーッ!」
って駆け下りる音がしたんです。
何事かと思い、私は外の様子を見ようとベッドを飛び出して玄関に向かおうとしたのですが
母が
「行っちゃだめ!!」
「ここに居なさい!」
って腕をつかんで離さないんです。
痴漢とか下着ドロとか暴行魔とか、私は頭の中で考えていたのですが、
母としては、尋常ではない事態に娘が巻き込まれてはいけないとでも思ったのでしょうか。
ずっと私が落ち着くまで、私の腕をはなしてくれませんでした。
48 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/15(月) 00:28:22.047 ID:8wDINd5e0
その時私は母の事を薄情な人だって思ったのですが、それは間違いでした。
母の証言によると、私が叫び声を聞きベッドから飛び出したあの時、母には何も聞こえなかったそうです。
いきなり私が飛び起きて、ベッドの下に忍ばせてる護身用鉄パイプを鷲づかみにして部屋を出ようとしたそうです。
だから母は私を止めたのです。
次の日上の階にいってみました。
私の部屋の真上は相変わらず空き部屋です。
その周囲の部屋の方に
「昨夜は何かありましたか?夜中にすごい音がしたのですが」
と聞いてみたのですが、とても怪訝な顔を返されました。
何だったんだろう?と思いつつ私は引越しを決めました。
引越しの旨を大家さんに報告したところ
こんな言葉が…
「こんなに長く(4年間)住んだのは○○さん(私)だけですよ」
とっても出入りが激しいアパートだったみたいです。
あとこんな事も…
「真上の部屋は死人が出た後改装もしたんだけど、なんだか次に事情も知らずに借りる人に悪くて封鎖状態だったんだ。
もう4年もたったんだからそろそろ借り手を探してもいいんだけどね…
でも先日和室の畳の状態を調べるのに業者さんを呼んだんだけど畳の裏側に引っかき傷がめちゃくちゃについてて…誰も住んでないのにね。
やっぱりあの部屋は誰にも貸さない方がいいよね?」
と、大家さん(30代♂)かなり気弱に語ってました。
ここまでしぶとく居住していた私に心を開いてくれたのでしょうか?
ついでに私の借りていた部屋のお隣さんの事も教えてくれました。
30代のヤクザの男と20代の女が住んでいて、男は逃げて女はしばらく一人で暮らしていたけど
ある日家財道具全部置いて失踪したとか…(その後何人かは借り手あったみたいだけど)
因みに私が借りてた部屋の前の住人は、同じく夜の仕事してる人でリストカットしまくってバスタブ汚して失踪したらしい。
ちゃんとした形で出て行く人があまりいないようで、私は大家さんに気に入られちゃったみたいで
「借りたければいつでも言ってね」
って言ってたので、そのご好意に甘えて敷金と保証人と駐車場代を免除状態で、今は私の姉(やはりお水)がそのアパートに住んでます。
しかも私が住んでた部屋のお隣さん。(ヤクザ&女失踪。虫の死骸の部屋)
今のところ何もないようですよ。
長々と怖くもない駄文をすみません。
これで私の話はお終いです。
読んでくれてありがとうございました。
>>48
|ω・`) この人のメンタル強すぎじゃないですか…
多分普通は最初か二回目で引っ越すよね
というかこのアパート?自体がもうやばいスポットになってそう
52 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/08/15(月) 00:32:50.407 ID:HYgr06cr0
この私さんはアホすぎて笑えてくるわww
何か音がするって言われるたびにネズミだよって答えるとかもうwww
アホだからこそこんな物件に4年も住めたんだろうね
54 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/15(月) 00:36:27.958 ID:8wDINd5e0
>>49
|A-) 完全にバカだよね…w
こんな危機感無くてよく生きてこられたと思う
守護霊が良かったりするのかねえ…w
アパート全体がおかしそうだね
他の部屋がどうなのか気になる…
>>52
|A-) いらいらするほどのバカだよね…w
たぶんここまでのバカだと話すだけでいらいらするわww
56 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/15(月) 00:43:09.751 ID:8wDINd5e0
とある高層ビルでバイトをしていた時の話です。
高層ビルには直通エレベーターがありますよね。
ここのビルは8で割れる階数ごとに直通エレベーターがありました。
例えば1〜16階行きなら1階から8階までが直通で8階から16階まで各階に止まるという仕組みになっています。
7階まではテナントが入っていて夜8時になると営業終了になるのでセキュリティーのため
1階からのエレベーターは全て8階までの各階止まりになり、8階で一度下りて守衛さんに社員証を見せて次のエレベーターに乗せてもらいます。
直通は8〜24階になるので15階までの方はとても面倒です。
私の行っている会社は12階でした。
こんな面倒なシステムになってしまったのは理由があったんです。
その日、もう一人のバイトの男の子と一緒に印刷物を取りに行ったのですが、3時間待たされてビルに辿りついた時には8時を3分ほど過ぎていました。
二人でダッシュしたら何とか最終直通エレベーターに間に合ったのです。
ゼイゼイいいながらドア付近に荷物を下ろし、男の子が12階のボタンを押しました。
押しながら「何階ですか?」と聞いたんです。
私たちだけかと思ったら定年間近ぐらいの小柄で細身の黒ブチ目がねをかけた真面目そうでとても優しい顔をした男性が奥に立っていました。
「すいません、9階を押して頂けますか?」
軽く頭を下げてとても礼儀正しい方でした。
男性は
「遅くまで大変ですね。体を壊さないようにほどほどにしなさいね。」
男の子に微笑みかけながら言ったんです。
仏様みたいな人、居るだけで癒されるようなそんな感じの男性でした。
エレベーターが止まりました。
私たちはドア付近に立っていたのでお互い左右に分かれる感じで道を空けました。
その時、
「おまえら、何やってんだ?ドア閉まるぞ?」
エレベーターホールは喫煙所にもなっていて印刷物を頼んだ課長がタバコを吸いながら覗いたんです。
???????
そこには見なれた風景と共に壁には12階のロゴが。
急いでエレベーターから下り、振り返ってみると男性の姿はありません。
私は確かに男の子が男性に言われて9階のボタンを押したのを見ました。
二人とも、かなり息を切らせていました。
エレベーターのドアに手をついてゼイゼイいっていたので止まる階近くになるとボタンのランプが消えるから私はずっと9階のボタンを見ていたんです。
男の子も見ていたそうです。
57 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/15(月) 00:44:23.360 ID:8wDINd5e0
課長にその話しをすると
「佐伯さんだよ。」
不思議がることもなく言いました。
課長がまだ若手社員だったバブルの頃、9階にあった証券会社に佐伯さんという定年間近の男性が居て、
他の会社の方にも気配りするような本当に仏様みたいな人だったそうです。
その日、遅くに営業先から帰ったようで9階のエレベーターホールのところで亡くなっていたのを朝出社した社員が見つけたそうです。
過労死だったそうです。
お葬式にはビル内の他の会社の方たちも行ったほどだったそうです。
守衛さんたちも社員が残っているかちゃんと確認できればと悔やんだそうです。
それがきっかけでビル内に社員が残っているかどうか確認するために夜8時になるとエレベーターが変わるシステムになったそうです。
課長の話では佐伯さんは働き過ぎで倒れそうな人がエレベーターに乗ると出るそうです。
「佐伯さんが来たんだからな。お前らも働きすぎだから今日はもう帰って休め。明日も休んでいいぞ。」
課長はそう言いました。
偶然かもしれませんが、一緒に居たバイトの男の子は佐伯さんと会った日、少し熱があったそうで、休んだ日に高熱が出たそうです。
課長が休めと言わなければ無理してその日も来ただろうと言っていました。
今でもハッキリと顔を覚えています。
幽霊と言われたって信じられないほどハッキリとした姿で人がそこに立っている感じでしたから。
でも真冬だったのに半袖ワイシャツだったんですよね。
長文なのに怖い話じゃなくてごめんね。
58 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/08/15(月) 00:51:41.656 ID:HYgr06cr0
佐伯さんにほっこりしたわw
成仏してないからまだいるんだろうけど裏のない優しい言葉かけてくれる幽霊なら会ってみたい
59 :cat ◆TUKUMO3rAI :2016/08/15(月) 00:52:05.622 ID:yTJGc7o9a
>>57
|ω・`) 佐伯さん…(´;ω;`)
いい人ほどって感じなのかなぁ
こんな仏さまみたいな人が見守ってるビルなら働きたいな
まあ過労死する前の危ない時にしか会えないみたいだけどw
60 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/15(月) 00:54:17.356 ID:8wDINd5e0
>>58
|A-) いいよねw
いろいろ見えててとても大事なことを教えてくれそうだしなあ
>>59
|A-)そ そういえば会うのが難しいww
61 :秋山 ◆MIO/.JGsks :2016/08/15(月) 00:54:53.270 ID:TYcqgADk0
| ω・)どっくんそろそろ会えそうじゃないか・・・
62 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/15(月) 00:55:16.565 ID:8wDINd5e0
大雨の日震度4の地震があり、土砂崩れの危険があるということで
山の斜面の新興住宅地に住んでいた俺は、家族と一緒に近くの待避所に避難することになった。
途中で近所の友人と一緒になり話ながら歩いていくと、彼が道の途中で何かを見つけた。
ガードレールの下の斜面に女性がいる。
下に落ちた荷物を拾おうとして滑り、足をくじいて登れなくなったらしい。
通りがかった人たちと一緒に彼女を引き上げることにして、
近所の大学生→俺→友人の順にガードレールから「人間の鎖」を作って雨でぬかるんだ斜面を降りていった。
友人が彼女の近くまで降りていくと彼女が何かを差し出した。
激しい雨音の中に赤ん坊の泣き声が聞こえる。
女性は妊婦で、斜面を落ちたショックで生まれてしまったらしい。
とりあえず先に赤ん坊を引き上げることにして、上の道で待機していた人に預けることにした。
視野の隅で赤ん坊を渡された人の顔色が変わるのを見た気がした。
再び人間の鎖を伸ばして降りていくと、女性がいない。
友人が女性を探そうとして、手を離そうとしたとき上から声がした。
「おい、早く上がって来い。」
上の人に女性がいなくなったことを伝えたが、とにかく上に戻れと言うだけで話が通じない。
友人が再び女性を探しに行こうとしたとき、再び上から声がした。
「そいつを行かせるな!戻って来い!」
叫び声に尋常ではない様子を感じ取ったので、しぶる友人を強引に上に引き上げた。
上で待っていた人に教えてもらったところでは、どうやら俺達が引き上げたのは、嬰児のミイラだったらしい。
にわかには信じられなかった。
激しい雨の中でも赤ん坊の泣き声ははっきり聞こえていたのだが…
72 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/08/15(月) 01:02:17.299 ID:HYgr06cr0
あかちゃんミイラとかこわっ
女性は母親の霊だったのかね?
75 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2016/08/15(月) 01:05:40.090 ID:8wDINd5e0
>>72
|A-) 母親だねえ
見つけてほしいのはわかるけどミイラを拾わせないでほしい…w
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