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毒男の怖い話とか音楽とか雑談とか 2018/10 スレ

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Part2
826: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/10/11(木) 21:11:40
この話は大学時代の先輩が経験した自動車に関係した話です。
当時峠を車で走る、いわゆる走り屋をやっていた先輩がいつものように峠を愛車で走っていたそうです、
何往復かした後最後の一本と思い再び走り出したところ、あるカーブで曲がりきれず脇の草むらに突っ込んだそうで,その際にゴツッと鈍い音が聞こえたそうです。
先輩は車の損傷程度を確認するため、すぐに車を降りたのですが、今まで経験したことがないような寒さを感じたそうです。
車を降りた後、フロントバンパーを確認したのですが、音の割にはわずかな損傷だったそうです。
よかったと胸をなで下ろした時、ある物に気づいたそうです。
ゴツゴツした丸い石と細長い石が車の前方に転がっていました、
こいつに当たったのかと口ずさみながら近づいてよく見るとそれは頭と体がとれた無惨な姿のお地蔵様でした。
先輩は無神経な人なので、お地蔵様の体を立てて、頭を無造作に載せて帰路についたそうです、時間は2時30分過ぎでした。
その後、異変はすぐに起きました、
運転中にハンドルいっぱいに男の顔が浮かび上がり、ずっとこちらを見ているそうです。
顔は恨めしそうに見ており、先輩は怖くて逃げようと思ったらしいのですが、なぜかここで逃げると殺されると感じたそうです。
なぜならば、逃げようと思うと首を絞められる感じがしたそうです。
先輩は平常心を心がけ家に向かいました。
先輩が家に帰るまでの間に様々な異変が起きたそうです。
突然ラジオが始まったり、車内灯が点灯したりと、それでも運転を続けました.
そしてある緩やかなカーブにさしかかった時、そのカーブの途中に老夫婦が並んで立っており、通りゆく車を1台1台見ているそうです。
普通は街灯もない夜道、老夫婦がいるわけもないし、遠くから見えるわけもないですよね、
でも先輩にはそれが見えるだけではなく、すぐにこの世の人ではないと感じたそうです。
先輩は目が合わないように一生懸命運転しておりました。
先輩の車が老夫婦の前を通りすぎたその瞬間、急に車がスピンし側壁ぎりぎりのところで止まったそうです。
あわてて車から降りてあたりを確認したところ道も濡れていないし、滑る要因がまるでなかったのです。
この時先輩は車から降りることができたことに気づきほっとしたのですが、車に戻ったときに愕然としたそうです。
あの老夫婦が車の後部座席に乗っており、こちらをずっと見ていたそうです。
気丈な先輩でもさすがにその場に倒れたそうです。

827: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/10/11(木) 21:12:27
目が覚めたとき、なぜか先輩は車に乗っていました、
まだ夜は明けておらず、空は真っ暗でした。
目が覚めてもハンドルは見られなかったそうです。
まだ彼がいます、
さらに後部座席にも明らかに老夫婦の気配があります。
先輩はもときた道を引き返し、お地蔵様の所へ向かいました。
なぜそうしたのかは今でも分からないそうです。
やっとお地蔵様の所へたどり着いた先輩は、お地蔵様の前で土下座をして謝り,お地蔵様の頭を丁寧に慎重にもとの位置に戻したそうです。
普通はここで霊現象が終わると思ったのですが、霊現象はエスカレートする一方で、
痩せ細ってゆく先輩を見かねて先輩の彼女が、先輩と一緒にお祓いを受けたそうです。
お祓いは実際にお地蔵様のところで行われました。
先輩が言うにはお地蔵様の目がお祓いの間ずっと先輩の顔を見ていたそうです。
お祓いの最後に「次来たら、連れて行く」と図太い声で耳ではなく頭の中に響いたそうです。
その後、霊媒師はすごい剣幕で先輩を叱ったそうです。
お祓いを受けるのがもう少し遅ければ車の事故で確実に殺されていただろうと。
さらに車の中には溢れんばかりの沢山の霊が乗っているから供養しなさいとの事でした。
その後の先輩ですが、あの峠周辺には全く近寄っていないとのこと。
当然あの車は廃車です。
最後になりますが、先輩はずっと霊と目が合わないようにしていたらしく、
一度も目は合ってないはずなのにハンドルに現れた男性の顔だけでなく、
車に乗っていた霊のすべての顔、つまり首から上の部分を今でも詳細に憶えており忘れることができないそうです。

828: cat ◆TUKUMO3rAI :2018/10/11(木) 21:19:05
>>827
|ω・` ) お地蔵様こわし…('∩ω;`):

829: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/10/11(木) 21:22:11
>>828
|A-) 地蔵菩薩とは思えない対応だね
    そんな簡単に怒るやつが死者を救済なんてできるわけないと思うんだけど

830: cat ◆TUKUMO3rAI :2018/10/11(木) 21:23:40
>>829
|ω・` ) そりゃ最初は怒るかもしれないけど一度戻って謝ってるのにね
それとも他の霊に乗っ取られたのかね


831: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/10/11(木) 21:25:13
>>830
|A-) 亡者まみれになっておかしくなったかね

832: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/10/11(木) 21:25:23
私が高校に入学してすぐ、母親が失踪ました。
父が言うには、母にはもう数年も前から外に恋人がいたそうです。
「アイツは父さんとお前を捨てたんだ」
そう言ってうなだれる父の姿を見て、これからは私が母親の分まで父を大切にしようと決心しました。
しかし、それから家では、奇妙な事が続きました。
家全体が何となく、ゾワッと総毛立つような雰囲気に包まれ、確かに閉めておいたドアが開いていたり、棚の上のものが落ちていたりするのです。
そこで私は、「母はもう死んでいるのでは?」と思ったのです。
玄関に置いたままにしてある母の靴を調べ、私の疑惑は確信になりました。
もし母が出ていったとしたら、靴が一足、足りなくてはなりません。
靴は、全部ありました。
という事は、父がこの家の中で母を殺した事になります。
(何で?どうして?)父を問い詰めたい衝動にかられましたが、やめました。
母を亡くして、父まで警察に捕まってしまったら、私は一人ぼっちになります。
父は、母を愛していました。
あんなに愛してくれていた父を裏切ったのなら殺されたとしても、母の自業自得のように思えたのです。
(気付かなかったふりをしていよう)そう決心しました。
しかし、奇妙な現象は続いていました。
ある日、私が寝ていると、ピト・・ピト・・と誰かが家を歩き回る音で眼が覚めました。
父の足音ではありません。
そして、ピト・・ピト・・という足音がだんだん近付いてくるのです。
「来ないでくれ、来ないでくれ」そう念じながら蒲団に潜っていると、その足音は私の部屋の中にまで入ってきました。
生ぬるい呼吸が頬にあたりました。
薄目を開けると凄い形相の母が、私を覗き込んでいました。
そして、耳元で
「出・・・て行・・・け・・・」
そう言ったのです。
(こんな家にはいられない)
そう思った私ですが、引っ越そうにも理由を父に言うことが出来ずに悩んでいました。

833: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/10/11(木) 21:25:49
不思議な事ですが、霊を見るのは私だけで、父は何も感じていないようなのです。
母が居なくなってからというもの、私の面倒を見る為に在宅の仕事に切り替え、
家事をしてくれる父に「父さんが、殺したんでしょう?」とは聞けなかったのです。
そこで私は何を見ても見ないふりをして、日々を過ごしていました。
あるとき炬燵に入ると、「ガリッ」という音がして、足の小指に激痛が走りました。
何事かと思って炬燵布団をめくると、そこに母が居ました。
炬燵の中で、母が、横になっていました。
台所で料理をしていた父が「どうした?」と声をかけてきましたが、
私は「何でもない。宿題があったの思い出した」と言って誤魔化しました。
「もうすぐ出来るから、居間でやるといいよ」
そういう父の言葉に促され、鞄を開けました。
その時初めて、鞄の底に四つ折になった便箋が入っている事に気付いたのです。
そこには、母の字でこう書かれていたのです。
「真美、逃げて、父さんは狂ってる」
いままで母は、私を逃がそうとしていたのでした。

834: cat ◆TUKUMO3rAI :2018/10/11(木) 21:25:56
>>831
|ω・` ) 力が弱まって??困るわよねー

835: cat ◆TUKUMO3rAI :2018/10/11(木) 21:31:34
>>833
|ω・` ) お母さん…(´;ω;`)
穏やかな狂人こそ恐ろしいものはない
子供をコロコロするタイミングを見計らってたのね父は

836: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/10/11(木) 21:34:36
>>835
|A-) コロコロってかわいい…w

837: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/10/11(木) 21:35:02
Kさんという若い女性が、両親そしておばあちゃんと一緒に住んでいました。
おばあちゃんはもともとはとても気だてのよい人だったらしいのですが、
数年前から寝たきりになり、だんだん偏屈になってしまい、介護をする母親に向かってねちねちと愚痴や嫌味をいうばかりでなく
「あんたたちは私が早く死ねばいいと思っているんだろう」などと繰り返したりしたため、愛想がつかされて本当にそう思われるようになりました。
介護は雑になり、運動も満足にさせて貰えず、食事の質も落ちたために、加速度的に身体が弱っていきました。
最後には布団から起き出すどころか、身体も動かせず口すらもきけず、ただ布団の中で息をしているだけというような状態になりました。
はたから見ていても命が長くないだろうことは明らかでした。
さてKさんの部屋は2階にあり、ある晩彼女が寝ていると、不意に外でクラクションの音が響きました。
Kさんはそのまま気にせず寝ていたのですが、しばらくするとまた音がします。
何回も何回も鳴るので、時間が時間ですし、あまりの非常識さに腹を立ててカーテンをめくって外を見ました。
Kさんはぞっとしました。家の前に止まっていたのは大きな一台の霊きゅう車だったのです。
はたして人が乗っているのかいないのか、エンジンをかけている様子もなく、ひっそりとしています。
Kさんは恐くなって布団を頭から被りました。
ガタガタとふるえていましたが、その後は何の音もすることなく、実に静かなものでした。
朝になってKさんは、両親に昨日の夜クラクションの音を聞かなかったかどうか尋ねました。
二人は知らないといいます。
あれだけの音を出していて気づかないわけはありませんが、両親が嘘をついているようにも見えないし、またつく理由もないように思われました。
朝になって多少は冷静な思考を取り戻したのでしょう、Kさんは、あれはもしかしておばあちゃんを迎えに来たのではないかという結論に至りました。
彼女にはそれ以外考えられなかったのです。
しかし、おばあちゃんは相変わらず「元気」なままでした。
翌日の夜にも霊きゅう車はやって来ました。次の夜もです。
Kさんは無視しようとしたのですが、不思議なことにKさんが2階から車を見下ろさない限り、クラクションの音は絶対に鳴りやまないのでした。
恐怖でまんじりともしない夜が続いたため、Kさんは次第にノイローゼ気味になっていきました。
7日目のことです。
両親がある用事で親戚の家に出かけなくてはならなくなりました。
本当はKさんも行くのが望ましく、また本人も他人には言えない理由でそう希望したのですが、おばあちゃんがいるので誰かが必ずそばにいなくてはなりません。
Kさんはご存じのようにノイローゼで精神状態がすぐれなかったために、両親はなかば強制的に留守番を命じつつ、二人揃って車で出ていきました。
Kさんは恐怖を紛らわそうとして出来るだけ楽しいTV番組を見るように努めました。
おばあちゃんの部屋には恐くて近寄りもせず、食べさせなくてはいけない昼食もそのままにして放っておきました。
さて両親は夕方には帰ると言い残して行きましたが、約束の時間になっても帰って来る気配がありません。

838: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/10/11(木) 21:37:11
時刻は夜9時を回り、やがて12時が過ぎ、いつも霊きゅう車がやって来る時間が刻一刻と迫ってきても、連絡の電話一本すらないありさまなのでした。
はたして、その日もクラクションは鳴りました。
Kさんはそのとき1階にいたのですが、間近で見るのはあまりにも嫌だったので、いつもの通りに2階の窓から外を見下ろしました。
ところがどうでしょう。
いつもはひっそりとしていた車から、何人もの黒い服を着た人達が下りてきて、門を開けて入ってくるではありませんか。
Kさんはすっかり恐ろしくなってしまいました。
そのうちに階下でチャイムの鳴る音が聞こえました。
しつこく鳴り続けています。
チャイムは軽いノックの音になり、しまいにはもの凄い勢いでドアが「ドンドンドンドンドンドン!」と叩かれ始めました。
Kさんはもう生きた心地もしません。ところがKさんの頭の中に、「 もしかして玄関のドアを閉め忘れてはいないか」という不安が浮かびました。
考えれば考えるほど閉め忘れたような気がします。
Kさんは跳び上がり、ものすごい勢いで階段をかけ下りると玄関に向かいました。
ところがドアに到達するその瞬間、玄関脇の電話機がけたたましく鳴り始めたのです。
激しくドアを叩く音は続いています。
Kさんの足はピタリととまり動けなくなり、両耳をおさえて叫び出したくなる衝動を我慢しながら、勢いよく受話器を取りました。
「もしもし!もしもし!もしもし!」
「○○さんのお宅ですか」
意外なことに、やわらかい男の人の声でした。
「こちら警察です。実は落ち着いて聞いていただきたいんですが、先ほどご両親が交通事故で亡くなられたんです。あのう、娘さんですよね?もしもし、もしもし・・・」
Kさんは呆然と立ちすくみました。
不思議なことにさっきまでやかましく叩かれていたドアは、何事もなかったかのようにひっそりと静まり返っていました。
Kさんは考えました。もしかしてあの霊きゅう車は両親を乗せに来たのでしょうか?おばあちゃんを連れに来たのでなく?
そういえば、おばあちゃんはどうなったのだろう?
その時後ろから肩を叩かれ、Kさんが振り返ると、動けない筈のおばあちゃんが立っていて、Kさんに向かって笑いながらこう言いました。
「お前も乗るんだよ」

839: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/10/11(木) 21:40:07
|A-) 22:30までやるかな

840: 秋山 ◆MIO/.JGsks :2018/10/11(木) 21:41:55
( ゚∀゚)o彡°DOKUO!DOKUO!

845: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/10/11(木) 21:49:37
オレにはちょっと変な趣味があった。
その趣味って言うのが、夜中になると家の屋上に出てそこから双眼鏡で自分の住んでいる街を観察すること。
いつもとは違う、静まり返った街を観察するのが楽しい。
遠くに見えるおおきな給水タンクとか、酔っ払いを乗せて坂道を登っていくタクシーとか、ぽつんと佇むまぶしい自動販売機なんかを見ていると妙にワクワクしてくる。
オレの家の西側には長い坂道があって、それがまっすぐオレの家の方に向って下ってくる。
だから屋上から西側に目をやれば、その坂道の全体を正面から視界に納めることができるようになってるわけね。
その坂道の脇に設置されてる自動販売機を双眼鏡で見ながら
「あ、大きな蛾が飛んでるな〜」
なんて思っていたら、坂道の一番上のほうから物凄い勢いで下ってくる奴がいた。
「なんだ?」
と思って双眼鏡で見てみたら全裸でガリガリに痩せた子供みたいな奴が、満面の笑みを浮かべながらこっちに手を振りつつ、猛スピードで走ってくる。
奴はあきらかにこっちの存在に気付いているし、オレと目も合いっぱなし。
ちょっとの間、あっけに取られて呆然と眺めていたけど、なんだか凄くヤバイことになりそうな気がして、急いで階段を下りて家の中に逃げ込んだ。
ドアを閉めて、鍵をかけて
「うわーどうしようどうしよう、なんだよあれ!!」
って怯えていたら、ズダダダダダダッって屋上への階段を上る音が。明らかにオレを探してる。
「凄いやばいことになっちゃったよ、どうしよう、まじで、なんだよあれ」
って心の中でつぶやきながら、声を潜めて物音を立てないように、リビングの真中でアイロン(武器)を両手で握って構えてた。
しばらくしたら、今度は階段をズダダダダッって下りる音。
もう、バカになりそうなくらいガタガタ震えていたら、
ドアをダンダンダンダンダンダン!!って叩いて、チャイムをピンポンピンポン!ピポポン!ピポン!!と鳴らしてくる。
「ウッ、ンーッ!ウッ、ンーッ!」
って感じで、奴のうめき声も聴こえる。
心臓が一瞬とまって、物凄い勢い脈打ち始めた。
さらにガクガク震えながら息を潜めていると、数十秒くらいでノックもチャイムもうめき声止んで、元の静かな状態に……。
それでも当然、緊張が解けるわけがなく、日が昇るまでアイロンを構えて硬直していた。
あいつはいったい何者だったんだ。
もう二度と夜中に双眼鏡なんか覗かない。

846: cat ◆TUKUMO3rAI :2018/10/11(木) 21:53:16
>>845
|ω・` ) これ好きー
何度読んでもゾワゾワする!
1度体験してみたいー

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