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毒男の怖い話とか音楽とか雑談とか 2018/07 スレ

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Part3
667: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/07/09(月) 00:46:12
オレが小学生の頃住んでたアパートの隣の部屋に、ちょっと頭のおかしい大学生くらいの女の人が父親と住んでた。
頭がおかしいと言うか、キレやすくて自制力がない。(オレの家では“変なお姉さん”と呼んでいた)
包丁持って自分の家の中で暴れたり、アパートの前の道でお母さんたちが生協をワイワイやってた時に
「うるせーーーーんだよ!!!!」
と言いながら家から出てきて品物をドカドカ蹴っ飛ばして警察沙汰になったこともあった。
子供ながらに、怖くておかしな人、と思っていたと思う。
ある日、オレはそのアパートの前の道で友達と当時流行ってたミニ四駆を改造して走らせたりしてた。
しばらく遊んでいたらオレの母親が
「公園に行ってやりなさい!」
とトイレの窓から言ったので(ちなみにウチは二階で、道に面してる窓から)なんでかな?と思いつつもその時はすぐに公園に向かった。
帰って来てから、さっきはどしたの?と聞いたら
「二階の廊下(道に面してる)から隣のお姉さんが包丁持ってあんたたちの事睨んでたのよ。あんたたちが公園に向かった直後に下に向かってったんだから。」
…母親が家にいなかったらと思うと
((((;゜Д゜)))

671: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/07/09(月) 00:57:05
富山から東京に引っ越した新婚夫婦のKさんとT子さんは某年七月のある夜中、玄関に人の気配がして泥棒だと思って慌てて電気を付けたが誰もいなかった。
しかも翌朝玄関に海が近くにあるはずもないのに、なぜか潮の香りがする水溜まりがあった。
2人はそれを見て真っ青になり、Kはモップで拭き取ったがソレは3日たっても乾かずぼたぼたと海水をたらし、Kさん不安と不吉な予感のあまりになってソレを焼却炉に投げてしまった。
その後再び夜中に玄関に人の気配がしたがまたKは気のせいだと思ったが、それは違った…
なんと白いワンピースの女が立っており、全身海水にぬれたままKを睨み付けていた。しかも手に小型の濡れた骨壺を持っていた。
『M子!』
Kさんはそう叫んだ途端失神してしまった。
実はKさんはT子さんと結婚する前にM子さんと交際してたが、M子さんが妊娠するといきなり気が変わって、それも
『俺はまだ身軽でいたいんだ!』
と無責任な発言をしてM子を捨て、T子さんと結婚して東京に来てしまった。
裏切られたM子さんはのちに富山湾に飛込んで自殺してしまった。
そして浮かばれぬM子さんの霊がKさんの前に現れ、さらに胎児の魂が入った小さな骨壺を渡そうとする…
そして、毎晩のようにM子の霊が現れては、その骨壺をKに渡そうとし、Kは隣に寝ているT子を起こそうしたが、いくら起こそうとしてもT子はなぜかうんともすんとも言わず眠り続けており、
その恐怖劇が一週間続いたある朝、Kは隣りに寝ているT子を起こそうとしたが、なんとT子はすでに冷たい死体と化し、しかも彼女の遺体は海水にぬれていて潮の香りをただよせていた。
医者によればT子の死因は心臓麻痺と判明し、後にKは富山に帰ったがその恐怖劇はまだおさまらず、ついにK自身も精神に異常をきたして精神病院に入院してしまったらしい。

672: cat ◆TUKUMO3rAI :2018/07/09(月) 01:01:33
>>671
|ω・` ) Kさんが悪い、巻き込まれたT子さん可哀想
しかしこんな体験したら近所の寺と神社に駆け込むわー
こわいこわい

673: 秋山 ◆MIO/.JGsks :2018/07/09(月) 01:01:53
>>671
Kさん地獄に堕ちろ案件ですな( 0w0)

674: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/07/09(月) 01:11:05
|A-) 恨みが深い人もいるしそうでない人もいるし
    恨みが深い人に当たってしまったね


676: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/07/09(月) 01:15:43
霊的な現象に遭遇したことはほんの数度しかないのだけど、そのかわり死体には他人よりほんの少し多く遭遇する確率が高い。
幼稚園の頃、同い年の女の子が隣家に住んでいて一緒に通園していたのだが、その日は何時になっても呼びにこない。
不思議に思って様子を見に行ったらパジャマのまま泣きながら出てきて
「ママと赤ちゃんが起きないの」
と。
一緒に見に行ったらコタツの中から母親と赤ちゃんが首だけ出しているのだが、目は見開いたままで涎をだしたりミルクをたらしたりしている。しかも臭い。
「死」という概念もないのでただただ怖くなって自分の母親を呼びに戻った。
母はその現場を見て絶叫。電気コードで絞殺されていた。
大人になってから聞いた話だと犯人は旦那の愛人。旦那の出張なのを知っていて、一家皆殺しにしようと侵入したが別室にいた娘だけは難を逃れたとのことだった。
その数日後、なぜか裏山で崖崩れが起きてうちも隣家も半壊、引越ししたのでその子のその後はわからない。
小学生の頃は踏み切り自殺目撃、首吊り死体発見、水死体の発見が2回、焼身自殺の目撃くらいでたいしたことはなかった。中学は家族の死が数回程度。
最初の絞殺死体に比べるとあまりインパクトはなかった。いたって普通かな。
高校の頃はなぜか飛び降り自殺に遭遇する機会が多かった。
うち一度は学校をサボってマックで食事してたら目の前に若い女性が落ちてきて水風船を割ったようにガラスに血をぶちまけた。これはショッキングだった。
あとは飛び降りた人が数人先を歩いていた中学の同級生だった女子高生を直撃、自殺を図ったオヤジは無傷でその子が首を骨折して死んだ。慌てて駆け寄った時は首はあさってのほうを向いていた。不思議と出血がなくてそれが余計怖かった。

677: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/07/09(月) 01:15:59
大学生の時は友人の死が多かった。バイク事故とか自動車事故がほとんど。
自動車事故は3回同乗中に遭遇したが友人だけが死んで自分は無事だった。
最初は居眠り運転で電柱に衝突。助手席の自分はベルトでの胸部打撲と鞭打ちだけだったが運転していた友人はフロントガラスを突き破って工場の鉄骨に突き刺さった。
次はタンクローリーと接触。運転手と助手席の自分は無傷だったが、タンクの梯子が後部座席に突き刺さり友人の彼女を直撃。ほぼ即死だった。
最後は鉄骨を運んでいたトレーラーに追突。
運転していた友人は頭部損壊で即死だったがこのときも自分は無傷だった。
この事故の数日前に自分の彼女が大学構内で首吊り自殺をしており、これはその帰り道の事故。おかげで陰で死神と呼ばれ嫌な思いをした。
社会人になってからは刺殺事件の現場に居合わせることになった。
隣の台でパチンコをしていたおばさんがいきなり男に刺された。
このおばさんを前からストークしていた変質者の犯行だったが、当時バレリーナという権利物一発台がありそれを打っていたのだが、権利発生直後にそんなことになり非常に迷惑した。
あとは電車への飛込みを5〜6回見た程度なので普通の人とかわらないかと。
これって何かあるのかな。
普通より少し多いような気がするんだけど…。

680: 秋山 ◆MIO/.JGsks :2018/07/09(月) 01:18:10
>>677
こんな人生歩みたくねぇな・・・( 0w0)

681: cat ◆TUKUMO3rAI :2018/07/09(月) 01:19:07
>>677
|ω・` ) もうこの人の厄が周りに飛んでるようにしか思えないんだけどどうだろうか
普通の人は事故現場とか1回でも合うかどうかじゃない?

682: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/07/09(月) 01:24:40
|A-) これ死神だよね

683: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/07/09(月) 01:28:37
|A-) あと2話!

684: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/07/09(月) 01:32:17
親戚に霊能者と呼ばれている人がいる。
彼女の地元ではそれなりに有名で、本名とは別に、近所の人は彼女のことを「みちか」さんと呼んでいた。
なんでも”身近”と”未知か”、”道か”が混ざっていて、本人曰くいい感じなので周りにそう呼ばしているらしい。
今現在北海道のM別におり、45歳である。
彼女は、昔東京で不動産会社の事務をしていたのだが、ふとしたきっかけでやめたらしい。
その原因は今でも話してくれない。
旦那さんとはその時期別れて、子供も旦那さんが引き取っている。
僕には元々霊感などないし、霊も怖いので「彼女」すなわち「みちかさん」と話すのはあまり好きじゃなかった。
初めて話したのは、小学校4年の時、僕が京都に住んでいたときだ。
その時は丁度、家族で父親が昔住んでいた北海道を訪ねていた。
「あんた、家の近くにお墓のある公園があるでしょ?」
えっ?と僕は思った。
「むやみに拝んだらだめだよ。霊がついてくるからね。」
初対面でいきなりこんなことを言われた。
そもそも何故彼女がそんなことを知っているかがわからなかった。
ただ、当時友達の間でほんの一時期、拝むのが流行って、僕も真似していたのは確かだった。両親すら知らない事だ。
それ以来拝むのはやめた。
2回目に会ったのは、東京でおじいちゃんの葬式があったときだ。
みちかさんは北海道から葬式に参加するために来ていた。
後から知ったのだが、その時はすでに霊能者まがいのことを地元でやっていたらしい。
その時はこう言われた。
「あんた苦労するよ。うん。」
「でも、あんたの亡くなったおばあちゃんが、ええ人だからね。守ってくれてるのが救い。あんたの父親も苦労人だけど、そのおばあちゃん、つまりあんたの父親のお母さんだけど、その力があるから、今は結構幸せにやってるでしょ?」
僕のおばあちゃんは、僕が生まれて2,3年後に亡くなった。
おばあちゃんは、僕をとてもかわいがったらしい。
それにしても、僕はその時中学一年生だったが、またもや嫌な感じになった。
なんでこんなことをこの人は言うのだろう。
そう思っていたのだった。
今振り返ると僕の人生は特別不幸というわけでもないが、とりたてて幸せというわけではなかった。
当たっていないわけでもない。
3回目に会ったのは、おじいちゃんの何回忌かの時だ。
小さい頃からみちかさんには嫌な感じを受けていた僕は、話さないようにしていたのだが、なんとなく目があって話さなければいけない雰囲気になってしまった。

685: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/07/09(月) 01:32:54
「あら、元気?」
初めてそう聞かれて僕はちょっとびっくりした。
「別に会うたびに小言言いたいわけじゃないのよ。ただ気になっただけだからさ。」
と彼女は笑って言った。
「霊能者みたいな事しているんですって?」
僕は思い切って彼女に聞いてみた。
「まあね。といっても頼まれた時だけ。普通は自分からは何も言わないのよ。そんなにわかるわけでもないし。親戚だろうとね。」
嘘つけ、と内心思ったが黙っていた。
「あんたは特別よ。」
まるで僕の心を見透したように彼女は付け加えた。
「ところで、どんな感じなんですか?霊って?」
「どんな感じ?そりゃいろいろ。ほんと、いろいろ。でもどれも基本的にはさ、人間の思念の残りなわけよ。わかる?」
わかるわけがない。
「個人の何かの思いが霊になっちゃうわけよ。だから、その思いを知るのが大事なの。ね。」
「ただ…。」
「時々とんでもないのがある。私じゃどうしようもないのが。」
「例えば?」
と僕。
「聞きたいの?」
そう言って、みちかさんは僕に霊体験を語ってくれた。
みちかさんは知人に頼まれて北海道のK町にいくことになった。
そこには2年前ぐらいから原因不明の病に罹った14歳の少年が待っていた。
なんでも胸がずっと苦しいらしい。
医者の方でも原因がわからず、かといって命にかかわるほど危険というものでもないので、入院費用のことも考え、自宅療養を続けているとのことだった。
学校は気分がいい時にだけ行っているらしい。
「行ってみてびっくりしたのよ。ほんと。」
と彼女は興奮気味に言った。
「最初はさ、まあ私のような胡散くさい人間に頼んでくるくらいなんだから、当然霊がらみなのはわかってたけどさ。」
そこは、北海道地方に特有の屋根が三角に尖った普通の家だった。壁はクリーム色で屋根は赤い家。
その時には別段変な感じはしなかったと言う。

686: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/07/09(月) 01:33:15
ところが、家に入ると、
「ウッ!」
という胸が押しつぶされる感じに襲われたらしい。
「知人に引きつられて中に入ると、その母親が待ってたわけよ。当然だけどね。父親は仕事を休んだらしく、少年が寝ているベッドの前で正座してたわ。」
「で、挨拶して、『みちかです』と自己紹介したわけ。その時ちょっとピンと来たんだけどさ。ま、やりながしたの。」
何を?と聞く前に彼女は続けた。
「それで、いよいよ少年とご対面。案の定、何か黒っぽい服を来た人が少年の胸に乗っかっているのね。」
「その時丁度父親はトイレに行くって下へ行ったのよ。変でしょ、これから除霊をするってのに。」
確かに変だ。
「で、よ〜くその霊の顔を見たらさ…なんとその父親の顔してるじゃない!」
「予感はしてたけど、本当にびっくりしたわ。で、母親にちょっと事情を聞いたらさ、どうやら、その子は母親の連れ子らしいのね。『はは〜ん。そういうわけか』って思ったの。」
「その母親は3年前にその父親と知り会って、再婚したんだって。で、2年前から胸が苦しくなったってことは、どうやら父親がその子を疎ましく思ったみたいね。」
なるほど。
「でも困ったことにさ、生霊ってのは私もその時初めてで、除霊したことないのよ。故人の霊なら問題ないんだけど。生きている場合はねえ。で、どうしようか考えてたらさ…」
「なんとその父親の生霊が突然っ!私の方すっごい形相で睨んで、私の胸を両手でこうぐ〜って、押しつぶすようにし始めたのよ!」
「私、もう『うっ、うっ!』ってなって息できなくなって。苦しみながら『外だして、外だして!』って知人に言ったの。」
「で、連れ出して貰って、玄関出たらすぐ息できるようになって。」
「それで結局除霊はどうしたんですか?」
「諦めた。」
「えっ?」
「だって、父親が原因だなんて言えないし。言ったら家庭崩壊だよ?そりゃ息子はよくなるかもしれないけど。」
「そのままにしといたんですか?」
「ん。あの父親による思念も、いつも強いわけじゃないから、そのうちね。無くなるでしょ。なんかで。」
「いいかげんだな〜。」
「だって、別に大金もらってやってるわけでもないし。壷売ってるわけでもないしさ。笑」
「ま、それは冗談として。生霊はね、取り扱いを間違えると本当に大変なことになる。当たり前だけどね、死んだ人よりね、生きている人のほうが思いが強いんだよ。」
その後、その少年の話を聞いたが、結局あの夫婦は離婚したとのこと。
それ以来少年は胸の痛みが消えたそうだ。
でもあの時一番怖かったのは、みちかさんの話の最後の部分だった。
「知人が私を外に連れ出そうとした時、知人は、居間で父親を見たらしいんだけど…。」
「正座して両目見開いてこっちをが〜って見てたって。机で右拳を震わせながらね。すごい顔してたって。」
「それ聞いて、生半可な霊よりぞ〜っとしたわ。」

687: cat ◆TUKUMO3rAI :2018/07/09(月) 01:36:51
>>686
|ω・` ) やだ…生き霊こゎぃ…

688: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/07/09(月) 01:36:51
僕には霊能者もどき?の親戚がいる。
通称「みちかさん」。
今現在北海道在住である。
他の親戚達は、当然ながら彼女の行動にあまりいい顔をしていないし、とりたてて彼女に相談をしたことも無いようだった。
僕もそのひとり。
僕になにかの霊を感じ取っている彼女が好きではない。
しかし、彼女が本物であることはわかっていた。
僕には田中さん(仮名)という親戚がいるのだが、その家を親戚一同で訪ねた後、みちかさんはこうつぶやいた。
「あの家、空気がよどんでるね。」
僕と両親はその訪問のかなり後になって、当時15歳だった田中さん家の娘が無断外泊したり、その娘が彼氏を家に連れ込んだりして問題になっていること、
そのせいで夫婦仲が険悪になり、さらに田中さんの母と奥さんも今まで以上に無いほど仲が悪くなっていたことなどを知る。
しかも離婚話まで後に持ちあがった。
訪問した時は何の予感もなかったのだが。
彼女が事前に知っていたという事はあり得ない。
彼女は、僕の両親を除いて少し親戚から避けられているので、親戚関係の話は僕の両親から伝わるからである。
後で、田中さんの離婚騒ぎがわかった時、両親が彼女にその事を話すと
「ふーん。」
と言っただけで、興味が無いようだった。
「あんたは私から何か言われるのがイヤなんでしょ?」
と彼女は言う。よくわかってらっしゃっる。
人生は其の基本において自分で切り開くものと考える僕は、たまに迷惑をかけてしまう両親や家族の忠告を除いて、占いや霊視の類を信じないのである。
「時々心配になる。あんたは境界にいるからね。いろんな意味で。ま、あんたのおばあちゃんに感謝しときな。」
境界?なんだそれ?いずれにせよ大きなお世話だった。
幸いにして、洒落にならないほどの霊体験は今まで僕自身には起きてない。
洒落にならないほどの実体験なら結構あるが。
それでも、何故だかみちかさんには惹かれるものがあった。
それが何なのかはわからない。
好きではなく、興味の対象…といったところだろうか。
ともかく親戚関係で北海道を訪れるたび、みちかさんの話を僕は聞くようになっていく。
そんなみちかさんの話。

689: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/07/09(月) 01:37:16
例のごとく知人に
「ちょっとみてほしい。」
と頼まれた彼女は、A市まで車で知人と出向いた。
そこの団地のとある2階の部屋。
「なんかね、イヤだね。どよーんとした空気がさ。」
そこには一人暮らしのおばあちゃんが住んでいた。
なんでもそのおばあちゃんが変な夢を夜見るらしい。
毎晩誰かに焼かれそうになる夢だそうだ。
その誰かは夢ではわからないらしく、実際恨まれる記憶も無いとのこと。
「昼間ではちょっとわからなかったのね。原因が。こりゃ夜まで待たないとだめだってわかった。」
「やぶ霊能者とか言わないでよね。実際私は後天的に霊能力がついたからさ。笑」
”後天的”
僕は彼女が東京で不動産屋の事務をやっていた時を意味しているのかな、と思った。
おそらく事故物件がらみ、そんなところかもしれない。
もちろん、そんなことは聞かなかった。
「で、実際夜になったんだけど…。」
「やっぱりわからないのよ。特に霊が見えるわけでもない。ただね、おばあちゃんが何か隠しているのには気付いた。で、おばあちゃんにこう聞いたの。」
「おばあちゃん、昔火事起こしてない?」
「そしたら、おばあちゃんぼろぼろ泣き出しちゃって。夜中1時なのに大声で。笑」
「近所の人が起きてきちゃって、『あんたら何やってんだ!』って怒鳴られて。」
「で、とりあえず、中止。」
「また、諦めたんですか?」
と僕は意地悪な質問をした。
「諦めたっていうか、日を改めようと思ったの。」
「で、その日は『もう遅いから明日にしましょう』ってね。」
それで帰ったらしい。

690: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/07/09(月) 01:37:38
「そしたらね…。次の日の昼に知人から電話があって、おばあちゃん亡くなってた。」
「嘘!?」
僕はめちゃくちゃ驚いた。
「その死に方がすごいの。明け方5時ごろぐらいかな?『ドンドン!ドンドン!』ってドアを叩く音と、『助けて!助けて!』って声がしたから、近所の人が管理人さん叩き起こして、鍵持ってきて開けてもらったらしいの。」
「そしたらね、『ドアを叩く格好で燃えながら、丁度扉を開けた管理人に倒れかかってきた』んだって。」
「管理人は『ギャー!!』って言っておばあちゃんをあわてて振り払ったの。そしたら、倒れて近くにいた隣の家の人の両足首をつかんで『あ・ん・たのせい…よ…』って言ったらしい。」
僕はブルッときた。
「隣の人は、つかまれたまま一瞬動けなくって、両足にやけどを負ったの。やけど自体はたいしたことなかったんだけどね。両足首に手型がバッチリ残った。多分精神やられちゃったね。」
「その人は何か過去におばあちゃんに何かしたんですか?」
「してないでしょ。ただの偶然。その場にいただけでしょ。」
「じゃあ、なんで『あんたのせい…よ…』って言ったんですか?」
「おそらくね、多分過去にあのおばあちゃんが原因の火事で誰か亡くなってるね。それでおばあちゃんずっとそれを後悔してて自分で自分をずっと責めてたんじゃないかな。無意識の内に。だから、あれは自殺だね。」
「だから、何でそれで『あんたのせい…よ…』って言うんですか?」
「それは夢の中で自分をそういう風に責めてたからでしょ。」
ああなるほど。そういうことだったのか。
「いつも霊が怨念かますとか思わないでね。自己暗示も多いんだから。」
と、みちかさんは僕に言うのだった。

692: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/07/09(月) 01:39:08
|A-) 今日の怖い話終わりー
    音楽はもうちょい

694: cat ◆TUKUMO3rAI :2018/07/09(月) 01:43:58
>>692
|ω・` ) お疲れさまでしたー!
久々の怖い話楽しかったですー、ありがとう!


698: 毒男 ◆B.DOLL/gBI :2018/07/09(月) 02:47:00
|A-) 音楽も終了、おつかれさまでしたw

元スレ:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/radio/30500/1492337610/

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