毒男の怖い話とか音楽とか雑談とか 2017/02/19 スレ
Part3
63 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/20(月) 00:28:48.161 ID:sEf0Zoki0
これは私が小学校5、6年だった時の話です。
実話かどうかは確認しようがない状態なのでなんとも言えません。
その当時ビックリマンチョコが流行っていてよくシールの交換をする仲間内の一人が友人のO君だった。
O君はゲーム機をたくさん持っていてPCエンジンからツインファミコンまで物凄い数のソフトがあったので遊ぶ時は大概O君の家に集まった。
O君の家にはおばあちゃんと父親の3人暮らしで、おばあちゃんは常に家にいたのを覚えています。
その日、いつもの様にO君の家に遊びに行くと、いつもは何人か溜まっているのにその日は誰もいませんでした。
いっつも居る人間がいないのはなんだか不思議な感じでしたが
「コウイチ(当時の私の親友です)来てないの?」
と聞くと
「うん、まだ来てないけど後で来るってよ」
と言われたので中で待つことにしました。
その当時、O君はファミコンのくにおくんシリーズにはまっていたのでその日もそのソフトをしていました。
私はくにおくんシリーズは苦手だったので一番強いリュウイチ、リュウジをハンディとして使っていたと思います。
それでもすぐ死んでしまうのでその後はずーっと待ってるだけになってしまいます。
それから1時間くらいしてもコウイチは来ませんでした。
相変わらずすぐに死んでしまうので後は待つだけになります。
コウイチとO君はよく話していましたが、私とはあまり話しませんでしたのでそんな時はやり場に困ります。
暇だ、暇だ、コウイチ早く来ないかなぁと思いながら、普段は見ようともしないO君の部屋を見回したりしました。
そんな時、前から外れていたけど気にもとめなかったジャッキーチェンのポスターが気になりました。
セロテープで貼ってあったため4隅とも乾燥してしまっていました。
セロテープは机の上にあるので勝手に貼り直そうと思い、四隅の乾いたセロテープを外すと『バサッ』と重力で勢いよくポスターが落ちました。
その瞬間私は凍り付きました。
なんとそこにはお札が貼ってあったのです、それも大きくオレンジ色でいかにもな感じのお札だったので私はゾッとしました。
しかし、O君は動じませんでした。
「あっ、落としたのちゃんと貼っといてね」
と、まったく気にしていないのを見て益々不気味さを感じました。
65 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/20(月) 00:29:32.064 ID:sEf0Zoki0
それでも何か言わなくちゃいけない気がしたのでポスターを貼りながら
「これ本物?」
と尋ねました。
「ああ、たぶんね。」
とそっけない返答が戻ってきました。
私は震えている手でポスターを直し終えました。
それと同時くらいでしょうかO君もファミコンに飽きたのか『バチン』とソフトを抜いて
「ふぅ〜」
と息を抜きました。
すると突然
「面白いもの見せてあげようか?」
とO君の方から言い出しました。私も会話に詰まっていたので
「うん」
と返事しました。
そうするとO君は別の部屋に行きました(O君の部屋は離れみたいになっているので独立していました。)
そしてすぐに20センチくらいの箱を持って戻ってきました。
これ見てみと言うとO君は箱を開けました。
中にはまたしてもゾッとするものが入ってました。
ヒト型と言うんでしょうか紙で作られた人形でした。
「な、なにこれ?」
震える声で聞きました。
「良くは知らない。でも俺の代わりになるらしい。」
とO君は言いました。
もう私は帰りたくて仕方ありませんでした。しかし、O君は続けました。
「あのさぁ、俺きっと18歳までに死ぬと思う」
と言い出しました。
私はパニックです。でもあまりにも淡々と話すO君だけに、帰りたくても帰りを切り出せず
「なんで?」
と気のない返事をするのがせいぜいでした。
「母さんが迎えに来るらしい…」
もう私は何がどうなってるのかさっぱりわからないくらいパニックになっていました。
「へ〜」「そうなんだ」
などの気のない返事しかできませんでした。
O君はまだ続けます。
70 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/20(月) 00:33:31.855 ID:sEf0Zoki0
「俺が5歳の時両親が離婚したんだ、その離婚の理由はきっと母さんの病気(今思うに精神病だと思う)が原因だったと思う。
母さんよく大騒ぎしてたの覚えてるよ、なんでも壊しちゃうんだ。
それで俺は父さんとばあちゃんとここで暮らすことになったんだ。
そしてその半年後に母さんは死んじゃった…
それからなぜか毎年お払いを受けるようになったんだよね、
初めはどうしてかわからなかったけど父さんのタンスから偶然手紙を見つけてからその理由がわかった。
それは母さんの手紙だったんだけど
『Oが18才になったら返してもらいに行きます』
って書いてあったからきっと母さん迎えに来ると思う。
そうさせない様にって父さんは俺の身代わりにこの人形を毎年貰いに行ってるんだと思う…」
私はそれ以上何も言えませんでした。
もう帰りたくて仕方なかった。
するとその時
「O君〜」
と外で叫ぶ声がするコウイチだった。
それ以来O君の家に行くのが嫌になった。
なんかあの時の不気味さがトラウマになってしまったからだった。
そしてO君とも疎遠になった。
中学は別の中学に行ったのでO君のこともすっかり忘れていました。
今年に入ってコウイチから連絡が入りました。中学卒業以来です。
たわいもない昔の話に華が咲いていたのでフッとO君の話を思い出しました。
それで聞いてみました。
「あのさぁ、Oって元気してんの?」
と聞くとコウイチの声のトーンが急に下がって
「ん、うん、Oは…植物状態なんだよ…」
聞くと高校3年の時にいきなり倒れたそうです。
O君が突然こうなったのは偶然かもしれません。
そればっかりはO君の意識が戻るのを待つしかありません。
これで私の話は終わりです。
なにぶん実話であるのと記憶が古いせいか曖昧な部分もありますが、
今でもあのオレンジのお札と不気味な紙人形の形だけはハッキリ覚えています。
71 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/02/20(月) 00:36:51.968 ID:wgHC7P3Hr
どっくん久しぶりやな
72 :cat ◆TUKUMO3rAI :2017/02/20(月) 00:36:57.505 ID:uN8Hude80
>>70
|ω・`) お母さんが迎えに来たんだね!
しかし、この世に誕生した時点で個人は個人だからして自分の分身のように扱うのはどうかと思う
まあ精神的病気だから仕方ないのか
タチ悪いー
75 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/20(月) 00:47:16.875 ID:sEf0Zoki0
>>71
|A-) おひさねw
もうちょいで終わるけどごゆっくりw
>>72
|A-) 理解できないよね
黙って待っておけっつの
77 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/20(月) 00:51:13.849 ID:sEf0Zoki0
今からする話は、うちのおばぁちゃんが昔体験した事です。
あらかじめ言っておきますが多少セリフに脚色をつけていますがすべて実話です。
蝉がうるさく鳴き風鈴が心地よく鳴る中学三年の夏休み。
周りは受験勉強だの家族旅行だので遊ぶ友達もいなかった僕は何もせず、まったりと家でかき氷を食べてました。
両親は仕事で家は僕とおばぁちゃんだけです。
僕はふと庭を見るとおばぁちゃんが松の木の下でイスに座り心地よく風にあたっていました。
たまには、おばぁちゃんと話をしようと僕もイスを持ち出し隣に座り
「ねぇ、ばぁちゃん。昔話かなんかない?」
と言いました。
おばぁちゃんはニッコリ笑って
「こんな老いぼれの話なんか聞いても楽しくないわよ(笑)」
と言いましたが暇な僕はそれでもいいと言ってねだりました。
おばぁちゃんは少し困った顔をして、
「じゃあ、ちょっと暑いから寒くなる話しようかねぇ」
キター!(゜∀゜)夏はやっぱり怖い話!
僕はワクワクしながらおばぁちゃんの話に耳を傾けました。
時代は大正末。
五人姉弟の長女で産まれた、私は一番下の弟をおぶさりながら家の家事を手伝い学校を行ってました。
母は牛の世話や畑仕事に営んでおり、父は村の電気を起こす機械を管理しておりました。
父はとにかく手先が起用な人で村の人がよく壊れた家具を直してくれだの、
家の屋根に穴あいたからふさいでくれだの毎日のように頼みにきてました。
そんな頼りになる父は私達姉弟の憧れであり最高の父でした。
私も女学校を卒業して、すぐに父のコネで大好きな父と同じ「○○電力」に勤めましたが、
お見合いの話がきて結婚してすぐに大阪まで嫁いで行ってました。
都会だったし知らない土地での生活や父や母が恋しいのもあり寂しくてよく手紙を書いたのを覚えてます。
丁度、生活にもなれた頃にこんな夢を見ました。
父が私の名前を呼んでいるので振り返ると家の前で杖をついて立っているのです。
「お父ちゃんどうしたの?」
と言うとニッコリ笑って何処かへ行く夢です。そんな夢を立て続けに何日も見ました。
そんなある日悲しい手紙が来ました。
大雨が降り山の土がモロくなり父が土砂崩れに巻き込まれ亡くなったらしいです。
悲しくて悲しくて毎日泣いていました。
夫も戦争に行っていたせいか余計に落ち込んでいました。
そしてあの夢は私にさよならを言いに来たんだと思いました。
私は葬式に行くために実家に帰り父の死を確認すると
「本当に死んだんだわ」
と、改めて思い大泣きした記憶があります。
母と弟と妹達がせっかくだからゆっくりして帰れば?と言ってくれ二、三日泊まって帰る事にしました。
79 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/20(月) 00:53:26.625 ID:sEf0Zoki0
久々に私は姉弟仲良く皆でお昼ご飯を食べながら雑談していました。
母はその日夕方には帰ると言い出かけて行きました。弟が
「丁度、この時間に父ちゃん帰ってきたよな」
と言い出したのをきっかけに皆、黙り込んでしまい重い空気になりました。
そんな時に外から
「カツーン。カツーン」
と、聴こえてきます。妹が真っ青な顔で
「父ちゃんの杖の音!」
と言いました。
私が嫁いでから足を悪くして杖をつくようになったらしいのです。
そういえば夢でも杖ついてたなとその時気づきました。
でも、今はそれよりこの杖の音が気になります。
弟は窓を開けて外を見渡しましたが猫一匹いないと言うのです。
実家は田舎なもんですから遠くの方までよく見渡せます。
なのに
「誰もいない」
と震えながら言うんです。
私も皆気味が悪くなり一様玄関が開かないようにさえ木で止めて一言も喋らず外の音を気にしていました。
「カツーン!カツーン!」
だんだん、その杖の音が玄関まで近づいてくるにつれ皆、不安を隠し切れませんでした。
そしてついに玄関で音が止まりました。
「ガタッ…ガタガタ!」
あきらかに玄関の戸を開けようとする音。
妹は泣きながら
「父ちゃん死んだの分かってないのよ」
と言って隅で固まってました。
弟も冷や汗を流しながら玄関を気にしてます。
そして窓から玄関外を覗きましたが玄関外には誰もいないと言うのです。
でも玄関の戸を開けようとする音はおさまるどころか激しくなります。
弟は我慢の限界か
「誰じゃ!イタズラならやめぃ!」
と大声で叫びました。
すると玄関の音はぴたりと止みました。
80 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/20(月) 00:54:50.892 ID:sEf0Zoki0
ほっとするのはつかの間、
「バン!バン!」「ガタ!ガタ」
次は私達のいる居間の、すり硝子の窓を叩く音と開けようとする音。
窓には誰もうつってはいません。
皆、恐怖におびえています。
「バン!…バン!」
妹は怖くてワァーワァー叫んでました。
そして…
「オーイ…トシエ…ト…シ…オーイ」
私の名前を呼んでいる!お父ちゃん!
私は涙がポロポロ出ました。
窓を開けようとすると弟が
「いかん!開けちゃいかんぞ!姉ちゃん連れていかれるぞ!」
と必死に私を押さえました。
「お父ちゃんが呼んでる!離せ!」
私は叫びながら弟を突き放そうとしましたが力のある弟には及ばず後ろへ投げ出されてしまいました。
「姉ちゃんしっかりせぇ!父ちゃんはもうおらんのじゃ!父ちゃんは死んだんじゃ!」
弟は必死に私に訴えました。
私は我に返り泣きながら窓に向かって言いました。
「お父ちゃんはもう死んだんよ。だからトシエはお父ちゃんにはもう会えないの。ごめんね」
すると窓を叩く音は止み、しばらくして
「カツーン。カツーン」
と、杖をつく音が聴こえだんだん音も小さくなりました。
その音は寂しく泣いているように聴こえました。
「父ちゃん天国に帰ったんじゃ」
弟は畳に涙をポロポロ落としそう言いました。
母が帰宅し、その事を話すと泣きながら
「そうけ、そうけ」
と、うなずき私に
「お父ちゃんはあんたに会いたい会いたい言うてたからね。お父ちゃんあんたに会いたかったんだろねぇ」
そう言った母の優しそうな顔は今でも思いだします。
それから毎年、父の命日には大好きだったお酒をお墓に供え、あれから息子を産んだ私は
「トシエが来たよ。お父ちゃん。孫も来たんだよ」
と成長する息子を必ず見せに行きました。おしまい。
僕はポカーンと聞いていましたが、はっ!と、おばあちゃんの顔を見たら少し目に涙がたまっていました。
それを見た僕もウルウル涙が出てきました。
おばあちゃんはこう言います。
「おばぁちゃんも天国行っちゃったらユウ君に会いにくるかもしれないけど窓開けちゃダメよ(笑)」
「来ていいよ!開けちゃうかもしれないけど」
そう言いながら僕とおばぁちゃんは家の中へ入っていきました。
とにかく蝉がうるさく風が気持ちいい日でした。
82 :cat ◆TUKUMO3rAI :2017/02/20(月) 00:57:56.037 ID:uN8Hude80
>>80
|ω・`) 最後、泣ける(´;ω;`)
こういうじんわりとした話は最近泣けてしまう…
ウチは猫が死んだ次の日に夢に元気な姿で出てきてくれたなぁ
願望と言われたらそれまでだけど
83 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/20(月) 01:02:24.215 ID:sEf0Zoki0
>>82
|A-) これは切ない話だねえ…
たまにはこういうのもいいね…w
おー、いいなあw
うちのはここ何年も感じることはないなあ
84 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/02/20(月) 01:03:31.514 ID:TTpannnK0
>>80
怖いけど、最後はじんわりくるね〜
85 :cat ◆TUKUMO3rAI :2017/02/20(月) 01:03:41.167 ID:uN8Hude80
>>83
|ω・`) 毒男さん家の子は安心してるから上から見守ってくれてるんじゃないのかな〜
86 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/20(月) 01:06:59.302 ID:sEf0Zoki0
>>84
|A-) 迫ってくる感じは怖いねw
>>85
|A-) そうかなあ…
いつか聞いてみよう…w
91 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/20(月) 01:13:47.396 ID:sEf0Zoki0
僕は昔、霊感が強いっていうか他の人には見えないものが見える子どもでした。
でも大人になるにつれそういうものが見えなくなって、
霊の記憶なんて薄れ始めたころです。
去年の夏休み。
僕は部活で学校に通ってました。
いつもの駅の、ホームに下りる階段で、僕は何かイヤな予感を感じました。
ホームの少し向こう、線路際に、スーツ姿の、中年の男がたっていたんです。
暑さのためか、ぼーっとしてるみたいでした。
足元に目を向けると、アナウンスで流れる「黄色の線」の上に立っています。
そのまま視線をずらすと、ホーム下でしゃがんでいるのか、胸から上だけホーム上に出してる男が見えました。
その両腕は男のズボンの裾を掴んでいました。
昔の感覚がよみがえったのか、ホーム下にいる男はこの世のものじゃないとわかりました。
ホーム下の男の手は、中年の男の足をひっぱっているみたいで、
中年の男はフラフラと、少しずつホームの端に引きずり寄せられているようでした。
この駅は普通しか停まりません。
電光掲示板をみると、次の列車は「通過」となっています。
僕はあせりました。
かけよっておじさんに声をかけるべきか、どうしようか、迷っていました。
すると、
「パアァーン」
と、逆側のホームを、急行が通り過ぎました。
その音でおじさんは我に戻ったらしく、ホーム下の男の手を振り払うように、ホームの中央に歩いていきました。
僕は、ほっとするのも束の間、ホーム下の男は、まだそこに残っていました。
「見える」僕に気がついたのか、その男は、同じ体勢のまま横移動して、
僕に向かってすごい速さで近づいて来たんです!
僕はなりふり構わず階段を駆け上がり駅を出ました。
駅の外から線路の方を見ても、そんな男は見当たりませんでした。
・・・それから、何度も同じ駅をつかってますが、こういった経験はこれだけです。
92 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/20(月) 01:14:57.970 ID:sEf0Zoki0
さて、怖い話終わりー
94 :固定ハンドルネーム ◆s7ZQjcjo1pEx :2017/02/20(月) 01:16:07.310 ID:EVhIVhAja
怖い話お疲れ様ー
ありがとー!
102 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/02/20(月) 01:29:56.893 ID:0Dyb/70Q0
お疲れさまでした!
今日は人コワ系でしたね
またスレたつの待ってます
おやすみなさいですー
元スレ:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1487510027/
これは私が小学校5、6年だった時の話です。
実話かどうかは確認しようがない状態なのでなんとも言えません。
その当時ビックリマンチョコが流行っていてよくシールの交換をする仲間内の一人が友人のO君だった。
O君はゲーム機をたくさん持っていてPCエンジンからツインファミコンまで物凄い数のソフトがあったので遊ぶ時は大概O君の家に集まった。
O君の家にはおばあちゃんと父親の3人暮らしで、おばあちゃんは常に家にいたのを覚えています。
その日、いつもの様にO君の家に遊びに行くと、いつもは何人か溜まっているのにその日は誰もいませんでした。
いっつも居る人間がいないのはなんだか不思議な感じでしたが
「コウイチ(当時の私の親友です)来てないの?」
と聞くと
「うん、まだ来てないけど後で来るってよ」
と言われたので中で待つことにしました。
その当時、O君はファミコンのくにおくんシリーズにはまっていたのでその日もそのソフトをしていました。
私はくにおくんシリーズは苦手だったので一番強いリュウイチ、リュウジをハンディとして使っていたと思います。
それでもすぐ死んでしまうのでその後はずーっと待ってるだけになってしまいます。
それから1時間くらいしてもコウイチは来ませんでした。
相変わらずすぐに死んでしまうので後は待つだけになります。
コウイチとO君はよく話していましたが、私とはあまり話しませんでしたのでそんな時はやり場に困ります。
暇だ、暇だ、コウイチ早く来ないかなぁと思いながら、普段は見ようともしないO君の部屋を見回したりしました。
そんな時、前から外れていたけど気にもとめなかったジャッキーチェンのポスターが気になりました。
セロテープで貼ってあったため4隅とも乾燥してしまっていました。
セロテープは机の上にあるので勝手に貼り直そうと思い、四隅の乾いたセロテープを外すと『バサッ』と重力で勢いよくポスターが落ちました。
その瞬間私は凍り付きました。
なんとそこにはお札が貼ってあったのです、それも大きくオレンジ色でいかにもな感じのお札だったので私はゾッとしました。
しかし、O君は動じませんでした。
「あっ、落としたのちゃんと貼っといてね」
と、まったく気にしていないのを見て益々不気味さを感じました。
65 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/20(月) 00:29:32.064 ID:sEf0Zoki0
それでも何か言わなくちゃいけない気がしたのでポスターを貼りながら
「これ本物?」
と尋ねました。
「ああ、たぶんね。」
とそっけない返答が戻ってきました。
私は震えている手でポスターを直し終えました。
それと同時くらいでしょうかO君もファミコンに飽きたのか『バチン』とソフトを抜いて
「ふぅ〜」
と息を抜きました。
すると突然
「面白いもの見せてあげようか?」
とO君の方から言い出しました。私も会話に詰まっていたので
「うん」
と返事しました。
そうするとO君は別の部屋に行きました(O君の部屋は離れみたいになっているので独立していました。)
そしてすぐに20センチくらいの箱を持って戻ってきました。
これ見てみと言うとO君は箱を開けました。
中にはまたしてもゾッとするものが入ってました。
ヒト型と言うんでしょうか紙で作られた人形でした。
「な、なにこれ?」
震える声で聞きました。
「良くは知らない。でも俺の代わりになるらしい。」
とO君は言いました。
もう私は帰りたくて仕方ありませんでした。しかし、O君は続けました。
「あのさぁ、俺きっと18歳までに死ぬと思う」
と言い出しました。
私はパニックです。でもあまりにも淡々と話すO君だけに、帰りたくても帰りを切り出せず
「なんで?」
と気のない返事をするのがせいぜいでした。
「母さんが迎えに来るらしい…」
もう私は何がどうなってるのかさっぱりわからないくらいパニックになっていました。
「へ〜」「そうなんだ」
などの気のない返事しかできませんでした。
O君はまだ続けます。
70 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/20(月) 00:33:31.855 ID:sEf0Zoki0
「俺が5歳の時両親が離婚したんだ、その離婚の理由はきっと母さんの病気(今思うに精神病だと思う)が原因だったと思う。
母さんよく大騒ぎしてたの覚えてるよ、なんでも壊しちゃうんだ。
それで俺は父さんとばあちゃんとここで暮らすことになったんだ。
そしてその半年後に母さんは死んじゃった…
それからなぜか毎年お払いを受けるようになったんだよね、
初めはどうしてかわからなかったけど父さんのタンスから偶然手紙を見つけてからその理由がわかった。
それは母さんの手紙だったんだけど
『Oが18才になったら返してもらいに行きます』
って書いてあったからきっと母さん迎えに来ると思う。
そうさせない様にって父さんは俺の身代わりにこの人形を毎年貰いに行ってるんだと思う…」
私はそれ以上何も言えませんでした。
もう帰りたくて仕方なかった。
するとその時
「O君〜」
と外で叫ぶ声がするコウイチだった。
それ以来O君の家に行くのが嫌になった。
なんかあの時の不気味さがトラウマになってしまったからだった。
そしてO君とも疎遠になった。
中学は別の中学に行ったのでO君のこともすっかり忘れていました。
今年に入ってコウイチから連絡が入りました。中学卒業以来です。
たわいもない昔の話に華が咲いていたのでフッとO君の話を思い出しました。
それで聞いてみました。
「あのさぁ、Oって元気してんの?」
と聞くとコウイチの声のトーンが急に下がって
「ん、うん、Oは…植物状態なんだよ…」
聞くと高校3年の時にいきなり倒れたそうです。
O君が突然こうなったのは偶然かもしれません。
そればっかりはO君の意識が戻るのを待つしかありません。
これで私の話は終わりです。
なにぶん実話であるのと記憶が古いせいか曖昧な部分もありますが、
今でもあのオレンジのお札と不気味な紙人形の形だけはハッキリ覚えています。
71 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/02/20(月) 00:36:51.968 ID:wgHC7P3Hr
どっくん久しぶりやな
72 :cat ◆TUKUMO3rAI :2017/02/20(月) 00:36:57.505 ID:uN8Hude80
>>70
|ω・`) お母さんが迎えに来たんだね!
しかし、この世に誕生した時点で個人は個人だからして自分の分身のように扱うのはどうかと思う
まあ精神的病気だから仕方ないのか
タチ悪いー
>>71
|A-) おひさねw
もうちょいで終わるけどごゆっくりw
>>72
|A-) 理解できないよね
黙って待っておけっつの
77 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/20(月) 00:51:13.849 ID:sEf0Zoki0
今からする話は、うちのおばぁちゃんが昔体験した事です。
あらかじめ言っておきますが多少セリフに脚色をつけていますがすべて実話です。
蝉がうるさく鳴き風鈴が心地よく鳴る中学三年の夏休み。
周りは受験勉強だの家族旅行だので遊ぶ友達もいなかった僕は何もせず、まったりと家でかき氷を食べてました。
両親は仕事で家は僕とおばぁちゃんだけです。
僕はふと庭を見るとおばぁちゃんが松の木の下でイスに座り心地よく風にあたっていました。
たまには、おばぁちゃんと話をしようと僕もイスを持ち出し隣に座り
「ねぇ、ばぁちゃん。昔話かなんかない?」
と言いました。
おばぁちゃんはニッコリ笑って
「こんな老いぼれの話なんか聞いても楽しくないわよ(笑)」
と言いましたが暇な僕はそれでもいいと言ってねだりました。
おばぁちゃんは少し困った顔をして、
「じゃあ、ちょっと暑いから寒くなる話しようかねぇ」
キター!(゜∀゜)夏はやっぱり怖い話!
僕はワクワクしながらおばぁちゃんの話に耳を傾けました。
時代は大正末。
五人姉弟の長女で産まれた、私は一番下の弟をおぶさりながら家の家事を手伝い学校を行ってました。
母は牛の世話や畑仕事に営んでおり、父は村の電気を起こす機械を管理しておりました。
父はとにかく手先が起用な人で村の人がよく壊れた家具を直してくれだの、
家の屋根に穴あいたからふさいでくれだの毎日のように頼みにきてました。
そんな頼りになる父は私達姉弟の憧れであり最高の父でした。
私も女学校を卒業して、すぐに父のコネで大好きな父と同じ「○○電力」に勤めましたが、
お見合いの話がきて結婚してすぐに大阪まで嫁いで行ってました。
都会だったし知らない土地での生活や父や母が恋しいのもあり寂しくてよく手紙を書いたのを覚えてます。
丁度、生活にもなれた頃にこんな夢を見ました。
父が私の名前を呼んでいるので振り返ると家の前で杖をついて立っているのです。
「お父ちゃんどうしたの?」
と言うとニッコリ笑って何処かへ行く夢です。そんな夢を立て続けに何日も見ました。
そんなある日悲しい手紙が来ました。
大雨が降り山の土がモロくなり父が土砂崩れに巻き込まれ亡くなったらしいです。
悲しくて悲しくて毎日泣いていました。
夫も戦争に行っていたせいか余計に落ち込んでいました。
そしてあの夢は私にさよならを言いに来たんだと思いました。
私は葬式に行くために実家に帰り父の死を確認すると
「本当に死んだんだわ」
と、改めて思い大泣きした記憶があります。
母と弟と妹達がせっかくだからゆっくりして帰れば?と言ってくれ二、三日泊まって帰る事にしました。
79 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/20(月) 00:53:26.625 ID:sEf0Zoki0
久々に私は姉弟仲良く皆でお昼ご飯を食べながら雑談していました。
母はその日夕方には帰ると言い出かけて行きました。弟が
「丁度、この時間に父ちゃん帰ってきたよな」
と言い出したのをきっかけに皆、黙り込んでしまい重い空気になりました。
そんな時に外から
「カツーン。カツーン」
と、聴こえてきます。妹が真っ青な顔で
「父ちゃんの杖の音!」
と言いました。
私が嫁いでから足を悪くして杖をつくようになったらしいのです。
そういえば夢でも杖ついてたなとその時気づきました。
でも、今はそれよりこの杖の音が気になります。
弟は窓を開けて外を見渡しましたが猫一匹いないと言うのです。
実家は田舎なもんですから遠くの方までよく見渡せます。
なのに
「誰もいない」
と震えながら言うんです。
私も皆気味が悪くなり一様玄関が開かないようにさえ木で止めて一言も喋らず外の音を気にしていました。
「カツーン!カツーン!」
だんだん、その杖の音が玄関まで近づいてくるにつれ皆、不安を隠し切れませんでした。
そしてついに玄関で音が止まりました。
「ガタッ…ガタガタ!」
あきらかに玄関の戸を開けようとする音。
妹は泣きながら
「父ちゃん死んだの分かってないのよ」
と言って隅で固まってました。
弟も冷や汗を流しながら玄関を気にしてます。
そして窓から玄関外を覗きましたが玄関外には誰もいないと言うのです。
でも玄関の戸を開けようとする音はおさまるどころか激しくなります。
弟は我慢の限界か
「誰じゃ!イタズラならやめぃ!」
と大声で叫びました。
すると玄関の音はぴたりと止みました。
80 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/20(月) 00:54:50.892 ID:sEf0Zoki0
ほっとするのはつかの間、
「バン!バン!」「ガタ!ガタ」
次は私達のいる居間の、すり硝子の窓を叩く音と開けようとする音。
窓には誰もうつってはいません。
皆、恐怖におびえています。
「バン!…バン!」
妹は怖くてワァーワァー叫んでました。
そして…
「オーイ…トシエ…ト…シ…オーイ」
私の名前を呼んでいる!お父ちゃん!
私は涙がポロポロ出ました。
窓を開けようとすると弟が
「いかん!開けちゃいかんぞ!姉ちゃん連れていかれるぞ!」
と必死に私を押さえました。
「お父ちゃんが呼んでる!離せ!」
私は叫びながら弟を突き放そうとしましたが力のある弟には及ばず後ろへ投げ出されてしまいました。
「姉ちゃんしっかりせぇ!父ちゃんはもうおらんのじゃ!父ちゃんは死んだんじゃ!」
弟は必死に私に訴えました。
私は我に返り泣きながら窓に向かって言いました。
「お父ちゃんはもう死んだんよ。だからトシエはお父ちゃんにはもう会えないの。ごめんね」
すると窓を叩く音は止み、しばらくして
「カツーン。カツーン」
と、杖をつく音が聴こえだんだん音も小さくなりました。
その音は寂しく泣いているように聴こえました。
「父ちゃん天国に帰ったんじゃ」
弟は畳に涙をポロポロ落としそう言いました。
母が帰宅し、その事を話すと泣きながら
「そうけ、そうけ」
と、うなずき私に
「お父ちゃんはあんたに会いたい会いたい言うてたからね。お父ちゃんあんたに会いたかったんだろねぇ」
そう言った母の優しそうな顔は今でも思いだします。
それから毎年、父の命日には大好きだったお酒をお墓に供え、あれから息子を産んだ私は
「トシエが来たよ。お父ちゃん。孫も来たんだよ」
と成長する息子を必ず見せに行きました。おしまい。
僕はポカーンと聞いていましたが、はっ!と、おばあちゃんの顔を見たら少し目に涙がたまっていました。
それを見た僕もウルウル涙が出てきました。
おばあちゃんはこう言います。
「おばぁちゃんも天国行っちゃったらユウ君に会いにくるかもしれないけど窓開けちゃダメよ(笑)」
「来ていいよ!開けちゃうかもしれないけど」
そう言いながら僕とおばぁちゃんは家の中へ入っていきました。
とにかく蝉がうるさく風が気持ちいい日でした。
82 :cat ◆TUKUMO3rAI :2017/02/20(月) 00:57:56.037 ID:uN8Hude80
>>80
|ω・`) 最後、泣ける(´;ω;`)
こういうじんわりとした話は最近泣けてしまう…
ウチは猫が死んだ次の日に夢に元気な姿で出てきてくれたなぁ
願望と言われたらそれまでだけど
83 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/20(月) 01:02:24.215 ID:sEf0Zoki0
>>82
|A-) これは切ない話だねえ…
たまにはこういうのもいいね…w
おー、いいなあw
うちのはここ何年も感じることはないなあ
84 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/02/20(月) 01:03:31.514 ID:TTpannnK0
>>80
怖いけど、最後はじんわりくるね〜
85 :cat ◆TUKUMO3rAI :2017/02/20(月) 01:03:41.167 ID:uN8Hude80
>>83
|ω・`) 毒男さん家の子は安心してるから上から見守ってくれてるんじゃないのかな〜
86 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/20(月) 01:06:59.302 ID:sEf0Zoki0
>>84
|A-) 迫ってくる感じは怖いねw
>>85
|A-) そうかなあ…
いつか聞いてみよう…w
91 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/20(月) 01:13:47.396 ID:sEf0Zoki0
僕は昔、霊感が強いっていうか他の人には見えないものが見える子どもでした。
でも大人になるにつれそういうものが見えなくなって、
霊の記憶なんて薄れ始めたころです。
去年の夏休み。
僕は部活で学校に通ってました。
いつもの駅の、ホームに下りる階段で、僕は何かイヤな予感を感じました。
ホームの少し向こう、線路際に、スーツ姿の、中年の男がたっていたんです。
暑さのためか、ぼーっとしてるみたいでした。
足元に目を向けると、アナウンスで流れる「黄色の線」の上に立っています。
そのまま視線をずらすと、ホーム下でしゃがんでいるのか、胸から上だけホーム上に出してる男が見えました。
その両腕は男のズボンの裾を掴んでいました。
昔の感覚がよみがえったのか、ホーム下にいる男はこの世のものじゃないとわかりました。
ホーム下の男の手は、中年の男の足をひっぱっているみたいで、
中年の男はフラフラと、少しずつホームの端に引きずり寄せられているようでした。
この駅は普通しか停まりません。
電光掲示板をみると、次の列車は「通過」となっています。
僕はあせりました。
かけよっておじさんに声をかけるべきか、どうしようか、迷っていました。
すると、
「パアァーン」
と、逆側のホームを、急行が通り過ぎました。
その音でおじさんは我に戻ったらしく、ホーム下の男の手を振り払うように、ホームの中央に歩いていきました。
僕は、ほっとするのも束の間、ホーム下の男は、まだそこに残っていました。
「見える」僕に気がついたのか、その男は、同じ体勢のまま横移動して、
僕に向かってすごい速さで近づいて来たんです!
僕はなりふり構わず階段を駆け上がり駅を出ました。
駅の外から線路の方を見ても、そんな男は見当たりませんでした。
・・・それから、何度も同じ駅をつかってますが、こういった経験はこれだけです。
92 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/20(月) 01:14:57.970 ID:sEf0Zoki0
さて、怖い話終わりー
94 :固定ハンドルネーム ◆s7ZQjcjo1pEx :2017/02/20(月) 01:16:07.310 ID:EVhIVhAja
怖い話お疲れ様ー
ありがとー!
102 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/02/20(月) 01:29:56.893 ID:0Dyb/70Q0
お疲れさまでした!
今日は人コワ系でしたね
またスレたつの待ってます
おやすみなさいですー
元スレ:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1487510027/
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