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毒男の怖い話とか音楽とか雑談とか 2017/01/09 スレ

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Part3
97 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/01/09(月) 23:22:52.070 ID:wL0kuuJ60
練馬にある高層マンション群で10年くらい前にあった出来事。
ある学生が夜遊びをして深夜に家に帰ってきた。
彼の自宅は上の方の階。エレベーターに乗った。
そのマンションのエレベーターは防犯のために窓ガラスの付いているタイプ。
各階のエレベーターホールが見える。
学生が何気なく窓から外を眺めていると、2階のエレベーターホールのはじっこに、子供が二人立っているのが目に入った。
兄弟のような雰囲気で背の高い子と小さい子の二人。手をつないでいる。
そんな子供の兄弟が薄暗いエレベーターホールの端に立っているのだ。
こんな時間になにをしているのだろう?
疑問に持つ間もなく、エレベーターは2階を通りすぎる。
2階の天井と3階の床で一瞬、視界が途切れて、3階のエレベーターホールが見えはじめる。
あっ。
思わず声が上がった。
さっき2階にいたはずの兄弟がここにもいるのだ。
さっきと同じように手をつないでエレベーターホールのほの暗いすみに。
いくらなんでも子供二人がエレベーターを追い越して階段を登ってこれるわけがない。
さっきと同じ子供なのか。
確かめる間もなく、エレベーターは3階を通りすぎる。
3階の天井と4階の床で一瞬、視界が途切れて、
5階のエレベーターホールが見えはじめる。
いる。
やはり子供の兄弟が5階のエレベーターホールにもいるのだ。
しかもさっきよりもエレベーターに近い位置にいる。
ホールが薄暗い上に、下を向いていてその表情は見えない。
たたぼんやり立っているのだ。
まさか近づいてくるのか?
嫌な予感は6階を通過する時に現実になった。
5階よりも少しエレベーターに近づくように兄弟が立っている。
7階、8階、9階と子供たちは少しずつエレベーターに近づいてくる。

98 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/01/09(月) 23:23:32.517 ID:wL0kuuJ60
すでに学生はエレベーターの小窓から避けるように、エレベーターの奥へと後ずさりをしていた。
エレベーターの止まるのは14階。
それまでに消えてくれ!
だが、子供たちは確実にエレベーターに近づいてくる。
12階。
子供たちはもう扉の前に立っていた。
うつむいたまま。
13階。
悲鳴を上げた。
子供の兄弟が小窓にぴったりを顔をくっつけて中を覗き込んでいるのだ。
じっとこちらをその精気のない目が追いかけてくる。
エレベーターの上昇にあわせて。
学生は思わず気絶した。
気がつくとエレベーターは14階に止まっていて、倒れた彼の身体が挟まって自動扉が開閉していた。
それ以来、彼は夜遊びをしなくなった。

99 :cat ◆TUKUMO3rAI :2017/01/09(月) 23:25:29.937 ID:hAXhoSd40
>>98
|ω・`) あああ追いかけてくるの怖いぃー
ダルマさんが転んだみたい
この人気絶だけで済んで良かったね

100 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/01/09(月) 23:28:42.451 ID:wL0kuuJ60
>>99
|A-) 怖い話って割とただの霊のいたずらってくらいのことあるけど
    それで良かったよねw
    じゃなかったらおかしくなるか消えるかだもの

104 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/01/09(月) 23:37:51.845 ID:wL0kuuJ60
僭越ながら自分の恐怖体験を書かせて下さい。
夜書くと恐いので昼間に書きます。
自分の隣のアパートには自殺物件があります。
かくいう仏さんを第一に発見したのは俺と母なんですがベランダから下の階に首吊りでした。
双眼鏡でしっかり見てしまったので間違いありませんし、見てしまったのを後悔しています。
首がぐにゃりと曲がって青紫色に変色した彼女(女性でした)は朝一番に視界に入った最悪なものでした。
まだ息があったらしく時折びくりびくりと痙攣してました。
その度にロープとベランダの柵がぎしぎし音をたててるようで気味悪く、速攻警察へ電話したのを覚えてます。
話はそんな彼女が死を選ぶ前日から始まっていました。
前日、会社が休みだたので自宅近辺をぶらりぶらりしてると、中年の女性が(仏さまになった彼女)
二階の部屋からゴミ置き場へ必死の形相で布団やらラジカセやらカセットコンロやらを出しているのが目に止まりました。
もう部屋にあるものは不燃可燃粗大ゴミ構わず出しているようだったのです。
鏡台や食器、化粧品。冷蔵庫の中身からなんでもありでした。
挙げ句の果てには畳や絨毯まで出し始める始末。
おいおい、いくらなんでもそりゃないだろう?とさすがに声をかけましたが
「いいんです。奇麗にしなくてはいけないんです。」
と弱々しく彼女は答えました。
そうこうしている内に、近所で有名な一階に住むアル中の親爺が登場して
訳の分からん説教をしてましたが、彼女は聞いてないか聞こえないようでした。
「すみません」
と口では言いながらやはり家財道具をゴミ置き場に運びます。
テレビ、コンポ、傘たくさん、掃除機etc。
出るわ出るわおよそ家財道具が全て運び出された当たりでアル中親爺が呆れたのか
「これもらってもいいか?おいねぇちゃん?!」
と今考えるととんでもない事を口走りました。
「どうぞ」
と言われて親爺はコンポと絨毯、掃除機を自分の家に持って帰りました。
「あなた方も何かいりますか?」
と弱々しく俺ら野次馬に言いましたが恐いのと電波チックなものを感じていたであろう数名は無言で自宅へ帰路を進めたように覚えてます。
その翌日、彼女はこの世を最悪のやり方で去りました。
彼女の酬いはアル中親爺に降り掛かりました。


105 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/01/09(月) 23:38:50.511 ID:wL0kuuJ60
忌ま忌ましい出来事から一か月程立ってからアル中親爺がおかしくなりました。
普段はアル中らしく独り言絶叫飲酒か野球に大声で突っ込みを入れるだけのうるさい親爺でしたが様子が変です。
アル中の戯言がひどく生々しい戯言に聞こえはじめました。
「なんでお前がここにいるんだ!バカやろう!!次はぶっ殺すぞ!!!」
「帰れっていってんだろう!じゃなかったら酒飲め!!」
「すんません。もうすんません!」
また、親爺も一応働いて留守のはずの隣室からぼそぼそ声がした事もありました。
日増しに暴言、空暴力、異常行動は凄惨を極めました。
壁を蹴飛ばす、サッシを割る(結構力いります)、非常ベルを鳴らす。
挙げ句の果てに警察に泣きついたりしてました。
どうも、もう一人住人が増えてそいつが帰らない旨をKにろれつが回らない舌で訴えてるようでした。
無論警察は酔っ払いの戯言には耳を貸さずその場を納めるだけでしたが、夜中に最大3台パトカーが来た時は尋常じゃないな?と俺も思いました。
アル中親爺の一人恐怖(?)はエスカレートしてゆきました。
不思議なのは、独り者の親爺なのに(無論友人知人は寄り付かない)誰かを蹴るような音がしたり、壁にぶつけるような音がしたりしていたのが不思議です。
そのたびに女性の声で
「うううううう」
とか
「堪忍して下さい」
とか聞こえてました。
ある日、ピークに達したのでしょう。
親爺は黒ブリーフ一枚でアパートから飛び出しうろうろしてたのを輔導されました。
その後、絨毯は刻まれ、コンポと掃除機には粗大ゴミの札が貼られて捨てられていました。
親爺は酒も飲まなくなったようで無口になり痩せたように思います。
ひっそりと人を避けるようにしてるようです。
時折、仏壇の鐘を鳴らす音が聞こえるようになりました。
別人になってしまった親爺を家人は
「年取ったなぁ」
と言ってますが、俺は違うと感じてます。
絶対何か向こう側の事件があったのだ。と…。

教訓:いらないからといって、無闇に人から物を貰うのはやめましょう。
その物には何があるか分かったもんじゃありません。

106 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/01/09(月) 23:39:57.459 ID:wL0kuuJ60
|A-) 12時に終了

107 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/01/09(月) 23:41:45.965 ID:LxWGekz5a
霊の方がオヤジに負けてんじゃねえか

108 :cat ◆TUKUMO3rAI :2017/01/09(月) 23:42:52.307 ID:hAXhoSd40
>>105
|ω・`) ほんと、こういう事あるから怪しい人からは貰わないようにしないと
まあアル中は治ったみたいだしね うん
>>106
|ω・`) はーい

109 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/01/09(月) 23:43:07.821 ID:wL0kuuJ60
その日は朝から暑かった。
自室でテレビゲームに興じていた少年の耳に、母親の叱責交じりの声が飛び込んできた。
「ほら、ゲームばっかりやってないで、草むしりしちゃいなさい。お母さんとの約束でしょ?」
少年は、誕生日に欲しかったゲームソフトを買ってもらう代わりに、夏休みになったら毎朝庭の草むしりをすることを約束していたのである。
テレビ画面から視線を外して窓を見ると、雲一つ無い抜けるような青空が広がっていた。
うんざりしたような表情になった少年だが、観念したのであろう、ゲーム機の電源を落とすと、後片付けもそこそこに小走りで階下へと降りていった。
「猫の額程の」という形容詞がしっくり来るほどの狭い庭ではあったが、それでも庭掃除の作業は小さな子の少年にとっては重労働であった。
慣れない体勢に加え、真夏の日射がじりじりと熱い。
ものの十分も経たないうちに、少年は全身汗まみれになっていた。
1メートル四方もむしり終えないうちに少年は音を上げ、よろめきながら庭の片隅で青々と葉を茂らせているイチョウの木へと歩み寄っていった。
母屋の東側にあるこの庭で、唯一日陰が出来ている場所である。
木の根元に腰を下ろし、少年は息をついた。
風はほとんど吹いていなかったが、それでも直射日光の下に居るよりは幾分もましであった。
人心地ついたところで、少年は自分が座っている場所がいくらか隆起しているのに気付いた。
こんもりと、まるで何かが埋まっているかのような形状であり、少年は物は試しにとその場所を掘り始めた。
先程の草むしりより短い時間で、「それ」は地面の中から現れた。
異様なまでに白く、だが斑に紫色に変色した細い腕。
その手の薬指には、プラチナのリングが嵌められていた。
少年は、そのリングに見覚えがあった。
それを認めた途端、少年の思考は完全に混乱した。
では、先程自分を草むしりに急き立てたあの「声の主」は、一体……?
「お母さ……」
呟きかけたところで、いつの間にか縁側に出てきていた「母親」と眼が合った。
ほとんど垂直近くまで吊りあがった眼。耳の辺りまで哄笑の形で裂けた口。
異形の表情の「母親」と。
その日も朝から暑かった。
少年は母親との約束通りに、今日も汗だくになりながら草むしりに精を出している。
その甲斐あってか、庭は以前よりもずっとスッキリし、見栄えのするものに変わりつつあった。
イチョウは今日も木陰を作り、少年が涼みに来るのを待っている。
その根元には、こんもりと盛り上がった土の小山が二つ。

116 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/01/09(月) 23:55:57.153 ID:wL0kuuJ60
自分の友人から聞いた話をひとつ。
友人は大学時代あるアパートに下宿した。
そこはかなり古かったけど格安な物件で住み始めてすぐ気になったことが…
夜遅くたまにドンドンドンと壁を叩く音がするのだ。
20分くらいその一定のリズムで叩きつづける音がやまない。
毎晩てわけでもないから最初は無視していたが、あるとき気づいた。
その音はかならず金曜日の夜やってきて、しかも決まった時刻に始まり、決まった時刻に終わる。
それに気づいて急に気味が悪くなった。
そこは角部屋だから叩いてるやつは隣の部屋の奴以外ありえない。
隣は人は住んでるみたいだったが、一度も顔を見たことがなかった。
根が小心な友人は文句を言いにも行けずにいた。
そしてまた金曜の夜いつもの時刻あれが来た。
隣の部屋と接する壁に耳を横付けると、確かにその壁から
ドン…ドン…ドン…
と音がする。
機械的な一定のリズムと強さで…
友人は気味が悪い分、むかついてきたので、ダーン!と壁を蹴ってやった。2度3度…
すると隣の部屋からもダーンダーンダーン!と強く叩き返してきた。
友人は完全に頭にきて部屋を飛び出し、隣の部屋を訪ねた。
玄関でブザーを鳴らすとそこの住人が出てきた。
くらーい目をした男だった。
友人が
「どういうつもりだよ、ドンドン壁を叩きやがって…」
強い口調で言うと、男は。
何言ってんだ、そっちが叩くから叩き返したんじゃねえか
と言い返す。
さらに男は、
「今だってお前の部屋にいる奴が叩いてるやないか」
と言う…
友人は呆気にとられた。
男に引っ張られるように隣の部屋に入ると、自分の部屋と接する壁から
ドン…ドン…ドン…
と音が鳴りつづけていた…

117 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/01/09(月) 23:56:28.105 ID:wL0kuuJ60
次の週の金曜、友人はその友人B君を部屋に呼んだ。
B君は仲間うちでも有名な霊感の持ち主だった。
そして夜、いつものあの時刻にあれがやって来た。
ドン…ドン…ドン…ドン…
音が鳴り始めてすぐにB君は言った。
「この部屋はすぐに出て行ったほうがええわ。」
その理由を尋ねると、B君はなかなか答えてくれなかった。
それでもしつこく食い下がると、
「いやな…そこの壁にシミができてるのわかるやろ」
B君の指差す方向を見ると確かにはっきりわかるシミが壁にできていた。
はいった時、壁紙は張り替えていてこんなシミは絶対なかったはずなのに。
「そこの前に頭から血を流した女の人が正座してて…」
「ずっと壁に頭を打ち付けてんねん、ドン…ドン…ドン…て」

119 :cat ◆TUKUMO3rAI :2017/01/09(月) 23:59:35.972 ID:hAXhoSd40
>>117
|ω・`) 視えなくて良かった
頭ゴンゴンってなんか気持ち悪く感じる
この部屋で亡くなった人かな…

120 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/01/10(火) 00:01:19.519 ID:Q12ZToica
頭打ち付けてる霊って結構いるけどいつとドビー思い出す
ドビーめは悪い子!ドビーめは悪い子!

123 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/01/10(火) 00:02:58.078 ID:A6MZi/nl0
|A-) さて、あと一つ

125 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/01/10(火) 00:16:20.093 ID:A6MZi/nl0
聞いた話ですが・・
霊感の強いSさん(女性)の実体験です
小さい頃、家の近くの大きな木から視線を感じたためふと見ると、
木の下に恐ろしい形相をした女性を見たそうです
それから何十年か経ち、Sさんも20歳を越え、
結婚を前提に男の人と付き合うようになりました。
ある日いつものように支笏湖(北海道)方へドライブにでかけました。
窓から風景を見ていると(森の中です)一本だけ違う大きな木があったのです。
小さい頃見たあの木なんです。
目線をずらそうとするのですがどうしてもそらせません。
どうしようと思っていると、やはりもの凄い形相をした女性が木の下にいました。
そして「いやだ」と思ったときは目を合わせてしまいました。
Sさんは早く通り過ぎたく、彼に飛ばしてと言ったのですが返事をしません。
彼を見ると彼が動いてないのです。
片手にカセットテープを入れ替えようとしているままの形で・・
「え?」体をゆすったのですが、石の様にびくともしないのです。
時計を見ました。1分・・2分・・自分の中で数えても動かないのです。
それどころか木の下の女性がこちらに歩いてくるのです。
「まずい」と思ったSさんは車から降り走って逃げようとしたのですが、
外の光景も全て止まってるのです。
表現しにくいのですが風も止まってるというのです。
その時「あ、動き出す」と感じたので急いで車に乗り込んだ瞬間、
突然時間がもどりました。彼氏はカセットを新しいのに変え平然としてます。
「今、と・とまってたよね」彼氏に聞くとなんの事やらちんぷんかんぷんでした。
逆に怒られたようです。
訳のわからん事を言うなって・・
サイドミラーから見てもさっきの木はもうありませんでした。
最近彼女も結婚し、当時の彼氏も今は旦那様になり、
旦那様の会社の社宅に住むようになったのですが、家の近くにまたあの木があるそうです

126 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/01/10(火) 00:16:50.014 ID:A6MZi/nl0
|A-) 怖い話終わりー

127 :cat ◆TUKUMO3rAI :2017/01/10(火) 00:18:06.714 ID:nXlTma9v0
>>125
|ω・`) 木の下の女の謎が解けないあたりが不気味だ
>>126
|ω・`) 毒男さんお疲れさまでした&ありがとうございましたー!楽しかったー!

130 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/01/10(火) 00:19:50.046 ID:Xhlv/Y/Z0
>>125
これも不気味だねー
毒男ちゃんお疲れ様〜
きょうも楽しかったよー

元スレ:http://vipper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1483964136/

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