2chまとめサイトモバイル

百物語2012

Facebook Twitter LINE はてなブックマーク
Part20
63 :三年目の朝顔 ◆6.QkgMwzsU :2012/08/18(土) 22:21:44.97 ID:Pz8hVc6P0
「ある悲しいお話」1/2
ワンマンなアンクルが病気で倒れました。
アーントは数十年アンクルの言うがままに、アンクルのために自らの生活も
犠牲にして生きてきたような人でした。
アンクルは少し痴呆もあり、施設への入所待ちの間、家で看護する事に
なりました。
………そしてその日から、アーントの反撃がはじまりました。
何も言い返せない、小さくなったアンクルに、毎日、朝から晩まで大声で、
アーントは叫びました。
その叫び声を一回聞いただけでも、気が滅入るような言葉を、毎日、朝から
晩まで大声で、アーントは叫びました。
「うるさい!!」「何だって!?」「聞こえないよ!!」
「おんなじ事ばかり、朝から晩まで、何言ってんだかわかんないよ!!」
私が、時々家に行くと、こんな叫び声まで道にも聞こえて来ます。
「死ね!!」「さっさと死んじまえ!!」「絞め殺してやろうか!!」
アンクルが元気な頃はそんな叫び声はひとつも聞こえませんでした。
アンクルとアーントの優しい笑顔が浮かび、楽しく笑いあう声がいつも
聞こえました。

64 :三年目の朝顔 ◆6.QkgMwzsU :2012/08/18(土) 22:22:31.10 ID:Pz8hVc6P0
2/2
私は、アンクルは悪いことをしていないのに、かわいそうと思いました。
悪い言葉を叫べば叫ぶほど、アーントの心の悲鳴が聞こえるようで、ある日
アーントに言いました。
「アーント、いつも大変ですね、でも、いくら憎いことがあっても"死ね!"
なんて言ってはいけません。悪い言葉は、必ず自分に返ってくるものです。」
しかしアーントはこう言って笑いました。
「あたしは叫ぶ事がストレス解消になるんだよ。今まであのひとには我慢に
我慢を重ねて来たからねぇ」
アーントの笑顔はいつもの笑顔だったので、私はとても悲しい気持ちになり
ました。
私の言葉も、もうアーントには聞こえないみたいでした。
そんな日々が一年も続いたでしょうか。
ストレス解消をしていたはずのアーントは、心筋梗塞で倒れてしまいました。
・・・・・・そんな、悲しい、悲しい、お話。
・・・・・・言霊は本当に恐ろしい、という、お話。
〜 完 〜

怖い系の人気記事

本当に危ないところを見つけてしまった

スレタイの場所に行き知人が一人行方不明になってしまったHINA ◆PhwWyNAAxY。VIPPERに助けを求め名乗りでた◆tGLUbl280sだったが得体の知れないモノを見てから行方不明になってしまう。また、同様に名乗りでた区らしき市民 ◆34uqqSkMzsも怪しい集団を目撃する。釣りと真実が交差する物語。果たして物語の結末は・・・?

短編シリーズ

毒男の怖い話とか音楽とか雑談とか

音楽をお供に、上質な怪談を味わってみませんか?

百物語

師匠シリーズ

唯一の友達の性癖が理解できない。

唯一の友達に唾液を求められ、VIPPERに助けを求める>>1。しかし運が悪いことに安価は「今北産業」で、スレの存在を友達に知られてしまう。そして事は予想だにしなかった展開に…!!

守護霊「ゴルゴマタギ」

かのゴルゴそっくりなマタギの守護霊が憑いている友人を持つ報告者。そしてたびたび危機に巻き込まれるが、そのゴルゴよって救われる友人。愉快な心霊話に終わるかと思いきや、事態は予想外に大きくなっていき、そして…

屋根裏から変な音する。獣害に詳しいやつ来てくれ

いっそ獣害だった方が救いはあった。

笑い女

あなたは最近いつ人に笑われましたか?その声は耳に残ってはいませんか?居た。居た。居た。

卒業式で一人の女子生徒にギョッとした

記憶違い?勘違い?スレ内のやりとりで固まりかけた>1の結論。しかし>287の書き込みで再び謎がよみがえる。