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【参加自由】1レス勝負【2章】
[8] -25 -50 

1: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/16(木) 20:04:50 ID:7lTINYd4eE
日程
月…題目候補をあげてもらう
火…題目投票と題目決定
水、木(20時まで)…参加募集、参加発表
金、土(20時まで)…レス投下
土、日…投票
ルール(暫定)
月…題目候補の日
火…題目決定投票(20時締切1人1票です)
水、木…木曜の20時までに参加表明を、時間過ぎたら参加不可。参加表明は匿名でも作者名でも作品名でも可
木の20時過ぎに参加者発表します
金、土…出来た人から順次レス投下。名前のとこに参加レス番号が有ると嬉しい。土曜の20時までに投下する。過ぎたら失格。
土、日…投票はレス番のみ、それ以外は無効票になります。
月曜日に結果発表。
>>2に続きます


450: 名無しさん@読者の声:2015/4/21(火) 18:46:58 ID:/5.FhTrlCQ
>>445
451: 名無しさん@読者の声:2015/4/21(火) 20:04:29 ID:2szftWycMk
>>447
452: 名無しさん@読者の声:2015/4/22(水) 14:49:29 ID:QMzJjFjtto

再採決も面倒な今日この頃ですので、今回のお題は

>>447>>445
お題になります!
選択式ではなく、両方のお題を使ってください。
んで土曜日が終わるまでに参加者は作品をお願いします。


453: ゴミ箱と水:2015/4/25(土) 23:04:31 ID:BYt2.cmPZY
とある国に、『ゴミ箱』と呼ばれる街が在りました。


所謂スラム街という界隈です。暮らしているのは、犯罪者や麻薬中毒者、娼婦、そして難民。――この世界に居場所を失い、自らの価値をも亡くして此処に流れ着いた者ばかりでした。
細い路地には廃材や瓦礫が乱雑に放置され、空気は暗く淀み、清潔な水すら手に入らないという、極めて衛生的な環境です。

ところがある日、そんな街に、不思議な旅人が辿り着きました。
彼は、格好こそ他の住民と変わらぬみすぼらしいものでしたが、こんな街には不釣り合いな程に澄んだ心を持っていました。そして、彼はこう思ったのです。
「皆が安心して暮らせるように、美味しい水が飲めるように、此処に井戸を作ってみよう」と。
そうして、旅人は街の片隅に井戸を掘り始めました。
しかし、青年の努力を人々は無意味な行為だと嘲笑い、誰も彼を手伝おうとはしませんでした。
青年は悲しいと思いましたが、それでも地面を掘り続けます。此処がゴミ箱と呼ばれる街であろうと、安心して飲める水さえあれば、荒みきった人々の心をも癒せると信じていたからです。

やがて年月が経ち、青年の掘った井戸からは美しく澄みきった水がわき出るようになりました。
ところが街の人々は、青年に暴力をふるって、井戸の水を自分達のものにしてしまいました。綺麗な水があっても人々の乾いた心を潤すことは叶わず、むしろその欲望を煽るだけだったのです。
そのことを知った青年は、悲しみの涙を流して街を去りました。


――――そして。

その数ヵ月後に街は滅びました。


これは街を去った青年も知らないことでしたが――実は、街の地下は汚染されていて、井戸の水には毒が含まれていたのです。




とある国に、『ゴミ箱』と呼ばれた街が在りました。

界隈も、人々の心も、生命の糧である水すらも汚れきっていたその街は、まさしく“ゴミ”に相応しい終焉を迎えたのでした。


   end
454: 名無しさん@読者の声:2015/4/25(土) 23:04:40 ID:LhfFu2IqkQ
パカッ、ザバアッ
水1「おう、新入りが来たか」
水2「ど、ども…世話んなります…」
水1「世話ったっておめえ、ここに来たからにゃ閉じこもってるだけだ。何もする事はねえよ」
水2「は、はあ…」
水1「で?おめえはどっから来たんだ?」
水2「私は家庭排水です。どうも洗剤の含有量が度を超えてたみたいで…」
水1「なんだ、つまんねえ理由で放り込まれたな」
家庭排水「家主が洗剤を使い過ぎなんですよ。少しでいいって学校で習わなかったんですかね…」

家庭排水「ところで、水1さんはどちらから?」
水1「…俺か?聞いて驚くなよ」
家庭排水「…」ゴクッ
水1「なんと、俺は薬品工場の排水だ。有害物質盛りだくさんだぜ?」
家庭排水「おお…っ、それはヘビーですね…」
工場排水「まあ人間たちも、俺ぐらいの汚れじゃなきゃここを作った甲斐がねえだろうさ」
家庭排水「本来はそのための場所ですからね…いつからか乱用され始めたようですけど」
工場排水「便利っちゃあ便利だろうからな、ここは。でもよ、発端はあいつの処理のために作った場所だぜ?」
家庭排水「…あいつってまさか…」
工場排水「おうよ、その名も…」

パカッ、ザバザバッ
汚染水「ち〜っす、放射能汚染水で〜っす」
工場・家庭排水「出たーっ!!」
汚染水「なんすかぁ?俺っちの噂してたんすかぁ?」
工場排水「ついに来やがったな…」
家庭排水「あ、汚染水さん、私も新入りです。よろしくお願いします…」
汚染水「うい〜っす、よろしく〜」

汚染水「…にしても陰気臭いトコっすね〜。早く雨になって海に帰りてぇっすよ」
工場排水「いやいや、ここに来たら出られんぞ。特にお前はな」
汚染水「えっ」
工場排水「えっ、じゃないだろ。ここは俺らみたいな汚れ水を閉じ込めて放置しとく場所…いわば、水のゴミ箱だ」
汚染水「ちょちょちょ〜っ!?聞いてねぇっすよ!そんなの嫌っす!今すぐここから出るっす!」
家庭排水「汚染水さん、落ち着いて…」

汚染水「人間の都合で勝手に汚れ水にされて、こんなトコで枯れてらんねぇ!あんたらもそう思うっすよね!?」
家庭排水「え?え、ええと…」
工場排水「ま、まあそりゃそうだがよ…」
汚染水「うっす!そうと決まりゃ脱出口を探るっすよ!人間どもに目にもの見せてやるっすぅぅ!」
家庭排水(どうしよう…とんでもない事になってきたかも…)

ー今よりだいぶ未来のこと、環境や人間に悪影響を及ぼす排水を溜め込む、水のゴミ箱と呼ばれる処理施設ができたー
ーこの水のゴミ箱で出会った3つの排水たちの、施設からの脱出をかけた戦いが今、始まるー



…かもしれない。始まらないかもしれない。
455: 453:2015/4/25(土) 23:16:28 ID:ZWW6H3rISw
すいません。文章に間違いがあったので訂正させていただきます。

×極めて衛生的な環境です。

○極めて非衛生的な環境です。


……それにしても、>>454さんとの投稿時間は、僅か九秒差だったんですね……。
456: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/4/26(日) 07:31:28 ID:WxS4iMQ.9U

投票期間に入ります。

457: 名無しさん@読者の声:2015/4/26(日) 07:40:33 ID:BQYjzPT4fg
間違えてポチっとしてしまいました。

今回の参加者は
>>453
>>454
の二方です。

これだって作品に投票してください。

458: 名無しさん@読者の声:2015/4/26(日) 11:12:43 ID:Tm2Rp29qfc
>>453
459: 名無しさん@読者の声:2015/4/26(日) 18:39:05 ID:WhxLTeZOjw
>>453
460: 名無しさん@読者の声:2015/4/26(日) 19:51:42 ID:fA3.k6gHRc
>>454
461: 名無しさん@読者の声:2015/4/26(日) 22:19:36 ID:Jgh94qwUYI
>>453
462: 名無しさん@読者の声:2015/4/26(日) 22:38:59 ID:FYHU6BOR0I
>>454
463: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/4/27(月) 08:42:15 ID:QLRxN.dchk

結果発表です。

今回の勝者は……
>>453の作品です!

次回開催予定は5月4日(月)です。

464: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/5/4(月) 00:54:18 ID:1SkEvdccSk

1レス勝負開催です

まず、お題募集させていただきます
皆々様のご参加お待ちしております
465: 名無しさん@読者の声:2015/5/4(月) 05:34:16 ID:XB1zZOqySg
お題候補「お伽噺」
466: 名無しさん@読者の声:2015/5/4(月) 10:06:05 ID:GGcK7OCGkg
お題
雨ニモマケズ
467: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/5/5(火) 22:47:17 ID:uid2wOgrq2

黄金週間の恐ろしいこと、恐ろしいこと。
進行を忘れておりました。

今回、お題候補が少なかったので……>>465>>466のお題からどちら選んで作品を作っていただきます。

難易度は非常に高いモノとなりますが、ご参加お待ちしております。

なお、作品投稿締め切りは5月10日までです(場合によっては延長もあり)。


468: 名無しさん@読者の声:2015/5/8(金) 21:26:27 ID:zP8NC/evUI
 その声が鼓膜を震わせるまで、自分に耳があることすら忘れていた。

「ねえ。あなたって死んでるの?」
 岩のように固まった瞼をこじあける。
 月光に照らされた木々の根元。暗がりでたたずむ声の主に、寝ぼけ眼を向けた。
(……人間の女、それもガキ)
「もしもし聞いてますー?」
 おおかた親とでもはぐれて道に迷ったのだろう。
 長年の惰眠で体はひどくなまっている。追い払うためにうなり声をあげるのすら億劫だった。
(こーゆーのは無視に限るぜ。そのうち飽きてどッか行くだろ)
 確か、さっきまで鯨になった夢を見ていた気がする。
 ふたたび七つの海に繰り出そうと、一度は浮き上がった意識を沈めていった。
 刹那、そよ風のようなため息が耳をなでる。
「仕方ないよね、あれから千年も経ってるし。
 せめて亡骸は私の手で……」
 次の瞬間。
 少女がつぶやき始めた聞き覚えのある言葉が――鯨を力ずくで浮上させた。
 
『……リエンデルアの花に告ぐ。我は混沌を統べ罪と戯れる者、破壊を望む者なり。
 満月に狂喜する悪霊を侍らせ哀しみを食らう幻魔よ。我の願いを叶えたまえ。
 風の呪魔サジィーナの息吹をここに。全てを切り裂く刃をもって、古龍の骸を塵と化――』
「おい待てやこらァ!」
 勢いよく頭を跳ね上げる。積み重なっていた落ち葉がバラバラとこぼれ、少女に降り注いだ。
「死んでねッつの!」
 朽ち葉に埋もれ呆然とこちらを見上げていた彼女は、しばらくすると顔をクシャクシャにして泣きはじめた。旧友との再会を懐かしむように、か細い腕が大木のような首をぎゅっと抱きしめる。
「生きて、たんだねっ、クゼン」
「てめェこそ。「破邪の聖剣」に首斬られて、よく……」
「いつもより時間かかったし、性別も種族も変わっちゃったけど……ちゃんと転生できたよ。
 また一緒にいてくれる? クゼン。
 私、勇者族に虐められてるみんなを……助けたいの」
「ち、めんどくせぇけど仕方ねェか。
 仰せのままに、魔王サマ」
 憎まれ口とは裏腹に、体中が喜びで満たされていた。

 龍は永遠の命を持つが、ほとんどの個体は数百年でこの世を去る。独りでいる寂しさに耐え切れず、自らを食い殺してしまうのだ。
 風雨に耐えて千年ものあいだ自殺を思いとどまり続けたのは、どこかで友が戻ってくると信じていたから。

「しッかし相変わらず無茶苦茶だな。「神喰級呪文」なんて使ッたら、国が一つ滅びるだけじャ済まねェよ?」
「クゼンの供養にちょうどいいかなって」
(一体何万人殺す気だッたんだよ……)
 小さな体を背中に乗せ、満月輝く夜の空へ。
「マジで久しぶりだから、あんましスピードは出ねェよ」
「クゼン」
「ん?」
「大好きっ」
「知ッてる」
 闇夜を切り裂く風の音に混じり、少女の歓声が耳に届いた。

 ――やッぱお前の隣には、俺が必要だよな。
469: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/5/11(月) 08:31:29 ID:1SkEvdccSk

一作品のみですので
今夜の十二時まで延長戦です。
335.31 KBytes

名前:
sage:


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