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【適当】小説書きスレ其の弐【万歳】
[8] -25 -50 

1:🎏 名無しさん@読者の声:2014/6/12(木) 23:18:52 ID:YDoKF2wKiU
ここは主に小説を書くスレです!
自由に書いてよろし!

・他人に迷惑を書けるのは駄目です!
・喧嘩は喧嘩スレへGO
・必要なら次スレは>>980さんがお願いします。無理なら早急に代理を!

不備がありましたらすみません。楽しく書けることを祈ります。


2:🎏 名無しさん@読者の声:2014/6/15(日) 01:17:45 ID:MajvKE7QhM
1さん乙です!
3:🎏 名無しさん@読者の声:2014/6/16(月) 05:49:32 ID:FTfkrCLsi2
その文言が読み上げられた瞬間、空気が一変した。何でだ、何で祖母は俺にそんなものを遺したんだ。
「××ちゃんは、あたしの大好きだった人にどんどん似てくるねえ」
俺の頬を撫でながら懐かしげに悲しそうに呟いていた祖母。権力と財力目当ての人間に囲まれた祖母は、見舞いに行く度に痩せこけてかつて美人だった写真の面影もなくて。
そんな祖母が亡くなり、遺言が読み上げられた。あの土地は誰々へ、この土地は誰々へ。祖母の死を嘆くよりも金勘定している親戚共が浅ましい事この上なかった。
−−結局俺は、祖母が遺したその土地を相続した。廃墟同然の建物がある土地で価値もないに等しい。持っているだけ損な土地だから、誰も文句は言わなかった。
ただ、あのいわく付きの土地を−−という声はあったのだが。

祖母の若かりし頃の写真を眺めながら、俺は大学の夏休みの肝試しに相続した土地を格好の場所として提供した。
人間、年を取れば変わるものだ。若い祖母は長い黒髪が美しい大和撫子そのもので、俺の理想とする美人だったのに。
「なあ、肝試しには人数少ないからメンバー足したんだけど」
上の空で頷く。
だが、それは間違いだったのかも知れない。
肝試し当日、俺はその場に居合わせたメンバーを見て、生前の祖母の言葉を思い出していた。


友人がどこからか連れてきたメンバーには若かりし頃の祖母に瓜二つの可憐な女性がいて、くじ引きの結果、彼女は俺のペアになって恥ずかしそうに俺の手を握り締めてきた。
4:🎏 名無しさん@読者の声:2014/6/17(火) 09:59:23 ID:MCGKxZGqfw
※版権注意 鬼灯の冷徹


シロ「ねぇねぇねぇ、鬼灯様ぁ〜」
鬼灯「おや?どうしましたシロさん」
シロ「鬼灯様の目元のソレってクマなの?」
鬼灯「ああ、これはクマです。あの馬鹿(閻魔大王)のお陰で休日出勤や残業はざらですから」
シロ「ふ〜ん。無能な上司を持つと部下が苦労するって桃太郎も言ってたよ」



  〜その頃〜  
!地獄!
閻魔「ぶぇっくしゅんっ」ダラッ
一子「閻魔様風邪〜」
二子「汚な〜い」
閻魔「ごめんねぇ」チーンッ


!天国!
白澤「っくしゅっ」ズビッ
天女「白澤様大丈夫ですか?」フキフキ
白澤「ありがとう大丈夫だよ」キラッ



鬼灯「桃太郎さんは上司がアレでも仕事をキチンとこなしてくれるのでありがたいですね」
シロ「桃太郎の実家田舎だしね〜」
鬼灯「そうですね」

シロ「あ じゃあね〜。鬼灯様」
鬼灯「ええ、さようならシロさん」
5:🎏 『魔法骨董屋』:2014/6/17(火) 22:09:30 ID:BAfHxG.biA
 ここは魔法の骨董屋! さあよってらっしゃい 見てらっしゃい。

 カランカラン♪ 

 いらっしゃいお客さん! お、あんたお目が高いね。そいつは『勇者の剣』さ。一振りで魔物千匹なぎ倒すっていう伝説の、
 ……包丁のかわりになるかって? いや、ちょっとそれは……無理だと思う……。

 お、それに目をつけるたあ只者じゃない、『ドラゴンの尻尾』。煎じて飲めば魔力が百倍に、
 ……箒のかわりになるかって? いやその…無理でしょうさすがに…。

 あーそれを見つけられちゃったか! 見つけられちゃったよーまいったな! それは『悪魔の羽ペン』さ。名前を書かれた人間は必ず死ぬって、
 ……なに子供の持ち物に名前を? 絶対にやめてちょうだい!

 カランカラン……

 ふう。自慢の魔法道具も、普通の主婦にとってはガラクタ同然なのね……。

 カランカラン♪

 へい、いらっしゃい! 

 終
6:🎏 『あいすくりん』:2014/6/18(水) 00:37:23 ID:BAfHxG.biA

 冷たいまんまじゃつまらない。

 ここはアイスクリームで出来た街。 
 市場には色とりどりのアイス・シャーベット屋が軒を連ね、活気あふれる商人の声が響いていた。
 この街には空が無い。巨大な人工ドームで覆われているためだ。はるかに高い天井からは、氷で出来た照明の光がふりそそぐ。
 
 この街で生まれた人間は普通、生涯外にでることは無い。父も母もそうだったし、私もそのつもりでいた。
 あの音楽を聴くまでは。

 その音楽は、ある日突然街に流れた。美しく甘美、なのにどうしようもなく悲しげな旋律。
 アイスクリームコーンのスピーカーから響くその音は、住人達をあっという間に魅了した。
 
「もしかして、外にはもっと素敵な音楽があるのでは」

 誰かが放ったその一言が街全体に波及したころ、我々は動き出した。
 出口へ。出口へ。
 アイスモナカで覆われた分厚い扉の前は、数千もの人々で埋め尽くされる。

 私達を外へ出せ。素晴らしい「何か」のあふれる外へ。

 扉が音を立てて崩れたとき、私は思わず叫びながら両腕を掲げた。節くれだった、木の枝の両腕を。

「あ、見て。青い空に丸くて暑いものが浮かんでる」

 にんじんの鼻をひくつかせながら、誰かが叫ぶ。

「外はこんなに暑かったのね」

 炎天下で白い体をぶつけあいながら、楽しそうにはしゃぐ住人たち。

 ああ、嬉しくてとろけそうだ。
 
7:🎏 『かえるもの、おくるもの』:2014/6/18(水) 06:13:12 ID:5bTJlOpxzA
「……暇ね」
「平和な証拠ですね」
 麗らかな昼下がり。アンティーク調で揃えられた店内で、二人の男女が静かにお茶を飲んでいた。
「平和な証拠、ね。こっちは商売上がったりだわ」
「まあ、たまには良いじゃないですか。暇。ああ、素晴らしき言葉かな」
「魔族や蛮族が暴れまわってるよりは、まあ、マシね」
「でしょう。いつもが忙しい分、こういう時に休まなければ」

 淡々としたやり取り。振り子時計の時を刻む音だけが耳に届く。
 ――無色の水晶亭。将来の英雄候補が集う、冒険者たちの場。
 いつもであれば騒々しい店内も、ほぼ全員が依頼先へと出はからっている今日に限り、どこか物寂しい雰囲気を漂わせていた。

「……無事に、帰ってくるかしら」
「大丈夫ですよ。彼らは強く、覚悟もあるのですから」
「その覚悟が良い方向にばかり行くとは限らないわ」
「仰る通り。でも、大丈夫ですよ」

 男は、静かにティーカップを口元へ持っていく。琥珀色の液体を数秒
、口の中で転がした後に言葉を続ける。
「貴女が信じてあげないで、誰が信じるんです」
「分かってるわよ……それでも、心配なのよ」
「気持ちは分かりますがね。私も、何度か経験しましたしね」

 ふふ、と自らの瞳を指しながら男は優しく微笑んだ。
 彼女は何とも言えない表情でそれを眺める。金色に縁どられた黒目と、常人よりも少し大きく開いた瞳孔。明らかな異常。

「私たち冒険者が持つ覚悟は、若いと余計に悪く進みがちですからね」
「あの子達は、若いなんてレベルじゃないわ」
「ええ、若いどころか、蒔かれたばかりの種でしょう」
「それなら」
「だからこそ。……貴女に出来ることは、芽が出るまで、木になるまで、実になるまで、そしてその実が再び種になるまで。辛抱強く待つことなんですよ」
「……」

 ティーカップが両者の唇に触れ、離れる。

「ずるいわ。そんな風に言われたら、待つしかないじゃない」
「それでいいんですよ。帰る場所があるから、私たちは戻って来れる」
「戻って来れる、ね」
「ええ。私なんか『死に戻り』までして此処にいるんですから」
「洒落になってないわよ、もう……」
「半分は洒落じゃないんですけどね。――おや、そろそろ帰ってくるようですよ」
「本当! 皆無事かしら!」
「反応が……3、いや4? ちっこい剣士君が何か拾ってきたみたいですね」
「草妖精の彼ね。ああ、一番の心配が消えたわ」
「ふふ、だから大丈夫だと言ったんですよ。さあ、出迎えの準備をしなければいけませんね」
「ええ!」

 時が巡るように、命が廻るように。
 水晶亭は今日も忙しなく、表情を変える。
 帰る者を受け止めるために。
 還る者を受け入れるために――。
8:🎏 『冷めた熱』:2014/6/18(水) 11:40:30 ID:rktzNjJhRM

 誰もいない屋上は居心地がいい。あざ笑ったり陰口を叩く人がいないから。

 放課後の校舎は、昼間の喧騒がうそのように静まり返る。水平線に沈む夕日、かすかに届く波の音。

(きっと母さんは気づいてる)

 娘がいじめにあっていること。親に心配かけまいと、元気の仮面をかぶっていること。

 今、その仮面はボロボロで、きっと少しの衝撃で崩れてしまう。私は我慢しすぎてしまった。

(他人の笑い声が怖くなったのはいつからだろう)

 右腕に浮かんだ大きな痣をぎゅっと押さえ、ため息をついた。これはさすがに隠せない。

(全部、無くなってしまえばいい)

 体中の傷、見てみぬふりの教師、陰湿なクラスメイト。喧騒にあふれた教室の中で、私の周りだけは静かだった。

 本当は自分以外を消してしまえたら楽なのだろうけれど、それは無理な話。だから自分が消えるしかない。  

 ゆっくりと柵を乗り越える。ゆっくりとゆっくりと、大切な命とやらを惜しむように。

(ごめんなさい、母さん)

 私は空への一歩を踏み出した。 



(なんで死んでないんだろう)

 恐る恐る目を開け、息をのんだ。

 空中に放り出したはずの足は、しっかりと何かを踏みしめている。まるで、透明な道がそこに存在しているかのように。

(この道はどこまで続いているんだろう?)

 さっきまでの死にたかった気持ちが、一瞬で消えていた。

 行ける所まで行ってみようか。


end
9:🎏 名無しさん@読者の声:2014/6/18(水) 18:04:34 ID:gLC12rS63M
上の方つかってる最中かな??
気にすんなよ!って感じだったら少し多めに場所を頂いても構わんかな
10:🎏 名無しさん@読者の声:2014/6/18(水) 18:28:30 ID:g8YwCO2HnY
どうぞー
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sage:


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