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愛憎の狭間でお煎餅を焼いたけど君には結局届かずに一週間寝込んだ話
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1:🎏 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/16(土) 23:56:00 ID:0JIt4J9r32


を、だれかしてくれません?


38:🎏 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 22:13:22 ID:QWKkgR91fw
>>37おいおい…
自殺未遂で昏睡が一番しっくりくるって何だよ…
一週間寝込んだ話だろ?
39:🎏 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 22:18:04 ID:JBH7hm7tq.
>>38
そういえばそうだった。
なんか俺が何したいのかわからなくなってきちゃったぜ……。
40:🎏 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 22:30:57 ID:Gq9GbidA4E
あぁなんて愛しいんだ…(´・_・`)
だけど君の横にいるのは彼女なんだね(´・_・`)

彼女なんだね(´・_・`)

お煎餅焼いたんだけどな(´・_・`)
バレンタインには向いてないかな(´・_・`)

ぽりぽり…

ぽりぽり…

一週間分の洗濯大変だ(´・_・`)
41:🎏 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 23:06:57 ID:MUS5/3PKD.
ヘアがワイセツなタワシ

fin
42:🎏 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/18(月) 01:24:20 ID:mVu3PLIOVs
【閲覧注意】

言い訳を言わせて貰えれば借金は無い。でもただそれだけだったな…。

生きていくだけで精一杯だった俺に今まで付き合ってくれてありがとう。

と、綺麗事を並べてもこの部屋には想い出があり過ぎる俺はまた寂しくて泣いた。

飯も喉を通らないままかれこれ1週間は寝込んでいる。…そもそも食える物など、この部屋には存在しないが…。

いつまでも一緒だと誓い合ったあの頃、こんな時が訪れるなんて想像できなかったな。

降り積もる雪が部屋を凍らせる。このままずっと一緒に居られるなら2人で凍るのも悪くない。そんな事を考えながら少し笑ってまた少し泣いた…。

『何もないね…。』

まさかこの部屋じゃなくて俺自身に向けられた言葉だとは思わなかったよ。

いつものように喧嘩して、いつものように仲直り。そう思っていたのは俺だけだったのかな…。ついカッとなって投げた灰皿…返ってくる罵声…気が付いたら泡拭いてるなんで悪い冗談だろ?俺、握力そんなに無いぜ?



いつものように…いつものように…俺は仲直りがしたくて冷たくなった彼女と交わりながらクタクタの煎餅布団に火を点けた…。


fin
43:🎏 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/18(月) 02:29:51 ID:Sngmli.lUU
たしかに俺は有名な煎餅屋の息子だ。息子だけど。

「文化祭で煎餅なんか売れるのかよ…」

なんでかクラスのやつらは「売上一位とるぞ!」とはりきっている。無理だろどう考えても。たこ焼きとか焼きそばとか、タピオカジュースにチュロスなんておしゃれなもんまで売ってるのに、だれがわざわざこんな地味な煎餅を買いに来るというのか。いや、じじばばには人気なんだけどさ。向かいのクレープ屋にはかわいい女の子がいっぱい並んでいる。あーあ、俺も煎餅なんかじゃなくてクレープの生地焼きてぇよ。

「ひとつください」

「あ、はい…っておまえか」

「おまえとはなんだおまえとは!私だって立派な客なんだぞ」

「へいへい」

「へへ、あんたの焼く煎餅好きなんだよねー」

「さいで、けど残念だな。それは俺が焼いたやつじゃねぇ、前の当番が焼いたやつだ」

「えー!」

彼女は残念そうに煎餅を食べる。そういや昔から俺の家に来ては、一緒に煎餅を焼いて食べたっけ。

「儲かってる?」

「確実におまえんとこのチュロスよりは儲かってないな」

「あははっ」

俺は煎餅を焼きながら答える。もう14時か、昼にちょうど交代だったからめし食ってねぇんだよな、はらへったなぁ。なんて思ってると彼女は唐突に言った。

「…私ね、明日告白しようと思うんだ」

「は?随分急だな」

「そうかな?急じゃないと思うけど」

「…つうか、いいかげん教えてくれてもよくね?好きなやつ」

「だーめ」

「なんでだよ、いつも相談のってやってんのに」

「だめなもんはだめなの」

笑顔でそう言い、人混みのなかを駆けていく彼女はとても楽しそうだった。あいつに好きな人がいると知ったとき、俺は自分があいつのことを好きなんだと気づいた。でももう無理だとわかっているから、俺は応援することに決めたんだ。告白が成功したら、お祝いにとびきりうまい煎餅を焼いてやろう。失敗したら、苦い煎餅を焼いてやる。涙を苦味のせいにできるように。だけど、それが俺と彼女の、最後の会話になってしまった。彼女は文化祭の帰り道事故にあい、その短い生涯を終えた。彼女は俺が焼く煎餅が好きだと言ってくれた。だから俺は今日も煎餅を焼く。もう届かないとわかっていても。

しばらくして彼女の遺品整理をしていたら俺宛の手紙がみつかったらしく、俺はそれを受け取とり読んでみた。ラブレターだった。彼女の好きな人は俺だったのだ。なんで気づかなかったんだろう、なんで彼女はもっと早く言ってくれなかったんだろう、なんで俺は気持ちを伝えなかったんだろう、あまりにつらすぎて俺は一週間寝込んだ。

終わり
44:🎏 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/18(月) 13:29:54 ID:eYzSg0acMI
良スレの予感
45:🎏 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/18(月) 19:40:33 ID:ieSzhKrys2
「ごほっごほっ」

咳が止まらない。頭痛もするし風邪をひいたかもしれない。しかし俺は煎餅を焼かなければならない。少々の体調不良など問題ではない。

先ほど──煎餅を作っている最中に、病院から電話が来た。親父が危篤だから来てほしいとか。俺には関係ない話だがな。

幼少の頃から浮気ばかりして母親をずっと泣かせてきた親父。いつしか親父を俺は憎んでさえいた。そんな親父がもうすぐ死ぬなど清々する。

「よし、出来た」

急がなければ。頭がグラグラしている気がするが気のせいだ。

***

外は雨だった。焼いた煎餅を割らないようにしながらバス停まで走る。まだ間に合うだろうか、死に目ぐらい間に合いたい。
バスに揺られながら昔のことを思い出す。幼い俺に煎餅を焼いてくれた親父。煤だらけの背中が好きだった。

***

病院に着くと走って教えられた病室に向かった。扉を開けると痩せ細り昔の面影などなくなってしまった親父がいる。

「お…やじ…」

震える足を引きずりようにしてベッドに近付く。ベッドの回りにいた看護婦さんたちが場所を開けてくれた。

「親父、」

うっすらと目を開ける老人。上手く動かない口で必死に何かを伝えようとしている。

「……お前の、作った煎餅……もう一度食べたかった…?」

俺が呟くと同時に親父は満足そうな顔をして目を閉じた。

「……俺、煎餅、作って来たんだ……一緒に食おうぜ……親父……」

俺の目から流れ落ちるソレはシーツに染み込んでいく。そしてソレは止まらなかった。

「っく…うわああぁぁぁぁ…ごほ、げほ」

俺は泣き崩れた。俺の作った煎餅は親父には届かなかった……。

***

「風邪をこじらせましたね」

親父の葬式が終わった後、風邪をこじらせたので病院に行き、一週間寝込んだ。
46:🎏 煎餅さんの遺言:2013/3/18(月) 22:53:44 ID:jdjXiI0gJI
今日は煎餅さんの命日。墓参りに行くと煎餅さんがモチをついていた。

「殺っちまったな」とさらしに鉢巻き、ハゲかつらの煎餅さんは元気そうだった。

冤罪は勘弁してくれと塩を撒くとロボットダンスの後、頬っぺたをガンガン叩いて四角形にしたのは幽霊マジック。

鳥居みゆきに乗り移ると「全裸になってスッポンポン。全裸になってスッポンポン」と踊ったのは少し耳に残った。

大事な話がある、と煎餅さんが踊り疲れて語り出したのは深夜2時。

差し出された遺書にはこうあった。

一枚目

俺が煎餅だったとき父親は波平で母親も波平だった。兄貴も波平で妹も波平、ペットのタマも波平だった。近所の花沢さんも波平で穴子くぅ〜んは(ry

二枚目以降は燃やして捨てた。

一週間、寝込んだ。

fin

47:🎏 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/25(月) 17:32:58 ID:Y038A0Kxjs
雪深いこの村では米は貴重である。餅米ともなれば特に。
甚六は僅かな貯えを切り崩して行商から買った餅米を突いていた。
48:🎏 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/26(火) 06:20:58 ID:IE9FPZTe0o
甚六は齢も二十幾つになろうかという青年であるが、餅を突いたことなど片手で足りる程しかない。
故に少々不恰好な形となったのだが甚六は満足そうである。
49:🎏 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/26(火) 17:26:06 ID:7/ngPJy5m.
突き立ての餅の形を丁寧に整えると鍋へと落とす。
50:🎏 1はどこに行った、ったく…:2013/4/6(土) 02:30:07 ID:N43hqqb3Bo
「煎餅フラッシュ。餞別フラッシュ。」
煎餅さんはハゲハゲの実を食べたに違いない。今日も幽霊のくせに元気だった。

「煎餅さんチーすっ」
投げやりに挨拶してみると年寄りらしく煎餅さんは説教を始めた。

「『チーすっ』で止めるんじゃあーりま線香。チー吸うたろ蚊までがセットや内科医」とダブルアイーンをした。

煎餅ジョークは紙一重というか本物のボケなのだろう。

最も死んでから一年以上経つというのに昼間から現れる気合いの入れようは幽霊にしておくには勿体ない。

「煎餅さん。俺とコンビを組まないか?」

「ピッピッピヨコちゃんのアヒル、ガチョーン」
意味がわからない。
多分、否定されたのだろう。

ショックで一週間寝込んだ。

多分、煎餅さんの才能に焼き餅…。
51:🎏 名無しだぜひゃっほう!:2013/4/10(水) 08:47:58 ID:rBKLFt9tYo
あげー
52:🎏 名無しだぜひゃっほう!:2013/4/12(金) 23:37:36 ID:XSU.e7QLS2
おまいらすごいなwww
53:🎏 転職先のヒトコマ:2013/5/11(土) 15:25:42 ID:7fiOYEZjEw
せ「毎度〜、お騒がせしております。エロ本交換です」

せ「一冊につき五枚のティッシュと交換致しております」

せ「エロほ〜ん。竿立て〜。日本語でせんずり。日本語でせんずり」

俺「止めろ、煎餅。」

せ=幼女に転生した煎餅
俺=俺
54:🎏 泣け話:2013/5/20(月) 20:45:04 ID:ruUAO.DdD.
たまには真面目に書こう。

そう思って携帯のキーを押すと煎餅さんがブリッジでエクソシストの真似をやり始めるから集中出来ない。幼女は反則だろう。

かかと落としで黙らせると煎餅さんは遠い目をした。

せ「昔、しばらく一緒に暮らした奴がいた。あいつは誰よりも真面目で辛抱強く、決して弱音を吐かなかった。そう、不治の病に冒され、病の床に着いたときも」カー

何故かカラスが鳴いた。

せ「その状態になって始めて気付いた。これは病気じゃないかと」

そりゃ気付くだろう。

せ「その頃は医者なんて居なくてな。呪い師を呼んで呪術で回復させるしか方法はなかった」

いつの時代だよ、おい(棒)。

せ「でも駄目だった。奴は死んだ」

まぁそうだろう。

せ「以上。」

…オチは?

せ「ない」

根性焼きを見せ付ける意味でやってみたら思いのほか熱かった。

一週間、看病された。

…何かの罪滅ぼしだったかもな。
55:🎏 名無しだぜひゃっほう!:2013/5/26(日) 15:29:46 ID:rMYjJwwGPs
迎えにくると言ったから、待っていた。
母さんは結局迎えにはこなかった。二軒隣のナントカさんの旦那さんとうまく逃げることができたんだろう。ナントカさんの奥さんは娘さんを連れて実家に帰ったらしいけど、ぼくの家庭は見ての通りだ。死にかけのじじが庭の手入れをしている。消えたお金については、年金切り詰めりゃ貯まるだろうと、もういいらしい。もういい。魔法の言葉だった。母さんの愛情は、涙が枯れた頃に振り返れば、大したことはなかった。カップラーメンにお湯を入れて三分待つくらいのものだ。その三分の間だけ母さんが優しかったから、三分間と食べ終わるまで、ぼくは母さんを愛してた。ぼくの愛情も大概だった。だから、もういいんだ、と言われると、心がすっと楽になった。

ナントカさんの旦那さんと母と、その子どもがじじの家に上がり込んできた。いろいろとだめになったらしい。じじは庭の手入れができなくなっていた。死にかけが二十年も生きればさらに死にかけだ。俺の母親代わりにじじが連れてきた猫は、きっとじじの道案内兼娘として、ばばと父のもとにいくのだろう。穏やかな俺のしあわせに、ナントカさん家族は不必要だった。
「天国で待ってっから」
と、じじが言うから追い出しはしなかった。俺はいつか天国にいくために、三人にカップラーメンとお湯だけをあげた。隣人愛はきっとかの道を照らすだろう。けれど与えられる愛は三分と、ごちそうさままでだ。特別その家族に関わり合うことはなかった。じじに家族はどうだと聞かれれば、カップラーメンを食べてしあわせそうに笑いあうその家族を見ると、腹の中がじくじくと熱くなる、その感覚を思い出しながら、なにもないよと背中をなでるだけ。じじの背中は、子どもの俺しか支えられない、それくらいに小さくなっていた。
仕事から帰れば、猫がミャアと鳴いて、足に擦りよった。そしてのろのろとじじの部屋に歩き始めた。葬式の手はずは何度も頭の中で練習していた。だから、しばらくは泣こうと思う。
猫はじじの隣で眠った。じじは俺と少し話をした後、動かなくなった。
56:🎏 名無しだぜひゃっほう!:2013/5/26(日) 15:32:07 ID:rMYjJwwGPs
じじと猫がいない家は、それでも俺の家だった。決してナントカさん家族の物ではない。我が物顔で飯を食うナントカさん家族の財布のために家財がいくつかなくなっていたので、ナントカさんを殴った。弱い。ナントカさんも母も、ジジイとババアになっていた。ジジイとババアは小さくうずくまって震えていた。ジジイとババアの娘はそのふたりの前に立って俺をにらんでいる。まだ十辺りだろうか。きっとこの娘は、ナントカさんの娘でも、母の腹からは産まれなかったのだろう。置いていかれるんだろうなあ。声には出さなかったが、口の中で呟いた。
案の定、ジジイとババアは娘を置いて消えていた。金がいくらか消えているが、生活切り詰めりゃすぐに貯まるだろう。
「待っていてもいい」
俺が天国に行くためだ。娘は泣いていた。

じじの作る飯は、じじに食べやすい柔らかさがメインだった。カップラーメンもババアが作る飯も、柔らかさがメインだったのだろう。死なれても困るので食事は共にするようになった。食卓に言葉はない。娘の歯がレンコンに突き刺さり抜けたとき、恐ろしさに救急車を呼んだ。いたずらはよせと怒られ、気付いたときには娘を担いで病院に走っていた。乳歯とか、知らねーし。それがきっかけで、徐々に娘は俺に懐いていった。俺の作るおやつはじじが作るのを隣で見て育ったから、いつも饅頭や煎餅だった。不満があったのだろう、娘はいつしかホットケーキやクッキーを作るようになった。和食メインの朝飯も弁当も晩飯もおやつも、いつしか娘が作るようになり洋食となっていく。俺はメタボになった。ふと、俺の時は猫だったからこの子は犬だと思った。保健所から一番大きい犬を引き取った。
57:🎏 名無しだぜひゃっほう!:2013/5/26(日) 15:34:25 ID:rMYjJwwGPs
娘を高校まで育てた頃に、ババアがひとり、俺の家にやってきた。しわくちゃのそいつを、娘は「お母さん」と呼んだ。待っていたんだなあと思う。裏切られたような、そんな気持ちになるのは、それなりに娘を家族として愛していたからなのだろう。今日のおやつは煎餅だ。
煎餅を作り終えて、ふたりの居る居間に行く。娘が倒れていた。ババアが駆け寄ってきた。俺の腕を掴んで、引いて、揺らす。煎餅が皿と共に床に落ちる。ガシャンバリン。太い、耳障りな音が響いた。
「あたしの子どもはあんただけだよ! さ、さ、さ、お母さんと一緒に暮らそう?!」
おれの親はじじと猫だよ、ババア。

頭に鈍い痛みが脈を打っていた。警察が言うには、娘がババアと俺を茶筒で殴り、逃げたらしい。娘にとって、親はババアとジジイだけだったのだろう。俺は三日後目を覚ました。危なかったらしい。茶筒は凶器になり得るとか、なにそれ怖い。ババアは保たなかった。
「それでですね、妹さんのお写真ありますかね?」
「いえ、親しくありませんでしたから……。あの、犬はどうしてますか?」
「犬、ですか? すいません、お宅にはご主人とお母さましか……。どのような犬でしょうか?保健所に居なければ、妹さんが連れている可能性が高いかと思われるので」
「……小さい、犬です。きっと保健所ですね。もう一週間経っているなら、絶望的ですかね……」
警察が何かを言っている。俺はなんだか疲れてしまって、瞼の重みに耐えられなかった。暗闇にじじの言葉を思い出す。もういいんだ。あれくらいマイルドに、諦めさせればよかったんだ。待っててもいい。俺は、言葉を間違えた。
それから一週間ほど寝込んで、家に帰れば煎餅が床に散らばっていた。掃除する気には、まだなれそうもない。
fin
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