魔王「我が魔界と人間界を治め、世界が平和に包まれてから久しいが」
魔王「世界を混沌へと包もうとせん大魔王なる者が現れた!」
魔王「そこで我は十面に待ちかまえる大魔王を討つべく、名声に包まれし勇者を募った!大臣よ、どのような勇者が集った?」
大臣「現在、肉じゃが勇者・歯磨き勇者・弱い勇者・残尿勇者の四名が集まっています」
魔王「ろくな勇者がおらぬ!」
大臣「一応これの続編ですhttp://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch4/1367944388/1-10」
41: 1:2015/3/19(木) 00:54:29 ID:44SiIGczZI
魔王「大臣!これでどう大魔王を討伐するのだ!?」
大臣「憂鬱勇者はその暗い感じを人にも移します。一緒に憂鬱になれば相手も戦うどころではなくなるでしょう」
大臣「そうして戦力を奪い、戦わずして大魔王のところまで行くわけです」
魔王「そんなにうまくいくか!?死にたい死にたい言ってるんだから敵側はお望み通りバーンてならんか!?」
大臣「バーンてwwもうちょい言い方ないんですか?ww」
魔王「うるせえ!それだけ激昂しておるのだ我も!」
憂鬱勇者「どうせ僕なんかが敵を倒せるわけがないんだ……死にたい……」
魔王「本人もこんなんであるぞ!もう駄目な未来しか見えぬわ!これでも我はこいつを送り出さねばならんのか!?」
大臣「そりゃあ勇者は送り出さなきゃ駄目でしょう」
魔王「畜生が!いいか、せめて敵に殺されろよ!?自殺はするなよ!?……憂鬱勇者よ、大魔王を討伐せよ!」
憂鬱勇者「それは自殺しろってことですか?」
魔王「違うわ!ダチョウ倶楽部を意識せんでいい!」
42: 1:2015/3/19(木) 00:56:14 ID:44SiIGczZI
翌日
大臣「憂鬱勇者が一面で立ち直りました」
魔王「いいんだよそういう報告はぁ!大魔王討伐に関する報告だろうがここはぁ!」
大臣「勇ましくヘルドラゴンに愚痴ったそうですが、優しく励まされ……」
魔王「勇ましく愚痴るって何だ!?トップクラスにペア組んじゃいけない単語が組んでしまっておるぞ!」
魔王「そしてヘルドラゴンは何を優しく励ましておるのだ!?憂鬱勇者立ち直っておるぞ!あれ立ち直させるて相当有能だぞ!」
大臣「これで憂鬱勇者は100円無くしても、勇気を持って未来を選べますね」
魔王「この程度で自殺図るような奴だったのだからな!どう説得したら、厳しい人生を頑張ろうってなるのだ!?」
魔王「ていうか大臣!立ち直ったのは討伐的にも良いことではないか!それで肝心の大魔王討伐はどうなったのだ!?」
大臣「え?帰宅しましたけど?」
魔王「何でだよ!?立ち直ったからこそ、大魔王に向かっていくとか、そういう展開ではないのか!?」
大臣「せっかく未来に希望を持てたのに、何で命を捨てるような真似をしなくてはならないのですか?」
魔王「勇者的に希望抱けたんなら大魔王討伐に前向きになれよ!何で負ける前提で考えてんだよ!」
大臣「とりあえず憂鬱勇者の将来が少し明るくなったってことでいいでしょう。次の勇者いきましょう」
魔王「我が未来も希望に包んでほしいわ!無理だろうけどな!」
43: 1:2015/3/19(木) 00:58:23 ID:44SiIGczZI
小野「クールポコです。お願いしまーす」
魔王「芸人だろぉ!!我らは勇者募ってたんじゃないのかぁ!!」
大臣「まあやる気はあるみたいなので、来てもらいました」
魔王「やる気の種類が絶対違うぞ!ていうか名前じゃよくわからんぞ!小野ってどっちだ!?」
せんちゃん「とりあえずネタ始めていいですか?」
魔王「こういう種類なんだよ、こいつらのやる気は!営業気分だろうが!てか芸名せんちゃんなのか!?どっちがだよ!?」
小野「よーし!じゃあ世の中にはどんな勇者がいるんだ!?」
せんちゃん「かっこつけて、伝説の剣を装備してる勇者がいたんですよ」
小野「なぁ〜にぃ〜!?やっちまったなあ!」
せんちゃん「男は黙って「こん棒!」男は黙って「こん棒!」」
せんちゃん「倒せてスライムくらいだよ〜……」
小野「次!」
魔王「いや、次じゃないんだよ!ネタやってんじゃないんだよ!てか、せんちゃんてそっちなのか!?」
大臣「なんか久々に見た感じしますねー」
魔王「貴様も懐かしんでんじゃないんだよ!何普通に楽しんでんだ!?」
44: 1:2015/3/19(木) 00:59:28 ID:44SiIGczZI
魔王「大臣!この者達がどう大魔王討伐に役立つのだ!?」
大臣「役立つわけないじゃないですか。芸人ですよ?何考えてるんですか?」
魔王「大魔王討伐のために勇者募って、それで来たのを貴様が通したんだろうが!何で貴様がそっちのポジションなんだよ!?」
せんちゃん「かっこつけて、魔法で傷を治癒する勇者がいたんですよ」
小野「なぁ〜にぃ〜!?やっちまったなあ!」
せんちゃん「男は黙って「つば!」男は黙って「つば!」」
せんちゃん「治るものも治らないよ〜……」
小野「次!」
魔王「いや、ネタを続けるでない!以外と行数食うのだぞ!我らの喋る時間が……」
せんちゃん「かっこつけて、馬車で旅する勇者がいたんですよ」
小野「なぁ〜にぃ〜!?やっちまったなあ!」
せんちゃん「男は黙って「闘牛!」男は黙って「闘牛!」」
せんちゃん「振り落とされちゃうよ〜……」
魔王「ああもうわかった!さっさと終わらせようぞ!……クールポコよ、大魔王を討伐せよ!ネタ終えてさっさといけ!」
クールポコ「「クール、クール、クールポコ!オス!ありがとうございましたー!」」
45: 1:2015/3/19(木) 01:00:51 ID:44SiIGczZI
翌日
大臣「クールポコが一面で滑りました」
魔王「ヘルドラゴンにネタ披露したのか!?それで滑って、やっちまったなあ!」
大臣「勇ましくネタを繰り出したそうですが、あまり受けず……」
魔王「ある意味本当に勇ましいわ!ヘルドラゴン相手によくも怯まずネタなんかやったものよ!」
大臣「でもあまり受けず、今日の餅は固いみたいだな!とか言ってたみたいです。小野の方が」
魔王「名前でどっちかわかるようになってしまったわ!」
大臣「そしてネタが終わると、コンベアで移動して消えてったそうで」
魔王「レッドカーペットか!あの番組の収録でもしてたのか!?どこでやっておるのだ!」
大臣「要するに、すべりコンベアってことですよね」
魔王「それ小島よしおだ!有吉が小島につけたあだ名である!」
大臣「とにかく、そんな感じです。二人はもう次の営業行ったみたいですよ」
魔王「何しに来たのだ、あいつらは!?」
大臣「そりゃネタしに来たんでしょうよ」
魔王「だからおかしいんだろ!こっちは最初から大魔王討伐しろ言ってたであろう!なんでこんなことになるのだ!」
大臣「もういないんで、次の勇者に期待しましょう」
46: 1:2015/3/19(木) 01:03:03 ID:44SiIGczZI
ゴブリン「魔王様、お久しぶりでございます。ゴブリンです」
魔王「もう勇者じゃないではないか!いや、今までもクールポコとか知り合いが勇者とかがいたけど!」
大臣「こいつはゴブリンですね。人間界と魔界がまだ対立してた頃、勇者達はこのゴブリンに何度も苦戦しました」
魔王「正直、我はその対立してた頃に戻りたいがな!こんな国もう見捨てたい!」
ゴブリン「いけません、魔王様。たとえ上が腐っていても、民には何の罪もありません。魔王様は、その民のために頑張ればいいのです」
魔王「有能か!あれ、貴様そんなに有能だったっけ!?じゃあ三面じゃなく九面とかに配属させればよかったな!」
ゴブリン「ありがとうございます。ですが私には過ぎた評価でございます。私は三面でよかったと思ってます」
魔王「何かもう今までのと全然違うな!まともなの来たら、こんだけまともに話せるのな!」
大臣「はい?今までだって、まともな者しか来てないですけど?」
魔王「貴様の頭がおかしいだけである!貴様も含めて、基本的に屑しかおらんかったではないか!」
ゴブリン「魔王様、確かに大魔王討伐が成されず苛立つのはわかりますが、仲間に対して屑と罵るのは如何かと思います」
ゴブリン「その怒りを静めて下さい。大魔王討伐の任、それを果たせず散っていった仲間の無念、それらを背負って私が今回こそ成し遂げてみせます!」
ゴブリン「今日この瞬間、尊い仲間を失って傷つき続けた魔王様の心を、大魔王討伐を以て晴らせてみせましょう!」
魔王「本当に出来た人間だな、貴様!いや、魔物なんだけども!」
47: 1:2015/3/19(木) 01:05:03 ID:44SiIGczZI
大臣「口で言うのは簡単だが、どうやって大魔王を討伐する気だ?ゴブリンよ」
魔王「何で貴様がそんな偉そうなのだ!?」
ゴブリン「確かに私一人では厳しいでしょう。大魔王軍は一面からヘルドラゴンという強大な相手が立ち塞がると聞きます」
大臣「ほれ見ろ!お前じゃ無理なんだよ!」
魔王「何なのだ貴様、急に!?貴様、ゴブリンのこと嫌いなのか!?」
ゴブリン「でも、この国には私の他にも、勇気と正義を宿した大いなる力が存在します」
ゴブリン「例えば偽勇者。彼は罪を犯しましたが、実力と正義感は本物です。罪を償った今こそ、国のために立ちあがる時です。そのために、私達は手を差し伸べることができる!」
ゴブリン「更に貧乏勇者。彼はまだ幼い子ども……争いの渦中に巻き込むのは心が痛みますが、彼の勇者の素質は間違いなく未来を照らす大きな希望です!」
ゴブリン「それにここには、いつだって我々を引っ張ってくれた魔王様だっていますし、召集は厳しいかもしれませんがアルソック勇者だっています!」
ゴブリン「私は一人じゃないです。仲間と共に戦えば、きっと平和を確たるものに出来ると信じています!」
魔王「やばい、何か感動した!これはいけるであろう!ていうか何で今までパーティ作って一緒に行くって考えつかなかったのだ!?」
魔王「よし!ゴブリンよ、共に行こうではないか!今こそ世界に平和を取り戻す時である!」
大臣「いや、魔王様は残ってくださいよ。魔王様行っちゃったら、俺は誰と喋ればいいんですか?」
魔王「そんなこと言ってる場合じゃないだろう!我は行くぞ!ゴブリンと、他のちゃんとした勇者と共に!」
大臣「待ってください。……あーあ、行っちゃったよ」
48: 1:2015/3/19(木) 01:06:47 ID:44SiIGczZI
翌日
大臣「えーっと、報告します」
大臣「魔王、ゴブリン、偽勇者、貧乏勇者のパーティは無事に十面に辿り着き、大魔王と対峙したっぽいです」
大臣「ですが大魔王もけっこう常識あったみたいで、魔王は滅ぼしてはいけない国だと判断したそうです」
大臣「そこで魔王は大魔王と結託し、逆にこの国を滅ぼそうと考えだしたみたいです」
大臣「民に罪はないと、移民を勧め、大半がそれに乗って、この国に残ったのは私含め残り僅かです」
大臣「そして残りは屑だと言い切り、間もなく魔王・大魔王連合軍が攻めてくるっぽいです」
大臣「……どうしたもんでしょうね?」
大臣「というわけで、こんな勇者に来てもらいました」
蘇生勇者「死者を蘇らせてみせる……ふはははは!」
大臣「やっぱ国のトップが不在のままじゃ色々まずいですからね」
大臣「今こそ王様に蘇ってもらう時でしょう!骨は用意してきたんで、よろしくお願いします」
蘇生勇者「任せておけ……死んで救われようなんて俺が許さねえ……生きて苦しめぇ!」ポワァ
王「……あれ?俺死んだじゃねえのか?」
49: 1:2015/3/19(木) 01:09:05 ID:44SiIGczZI
大臣「お久しぶりです、王様。さっそくですが、国の危機です」
王「見たくもねぇ顔が見えたわ!てめぇ、俺を殺しておいて、よくもまあ平然としてるなぁ!」
大臣「嫌だなあ、王様を殺したのはゴブリンじゃないですか」
王「ほとんどお前に殺されたようなもんだろうが!てめぇ騙しやがって!騙されて気持ち昂ったの、今では立派な黒歴史だわ!」
王「ていうか、何で俺生き返ってんだよ!?教会とかで生き返るパターンの世界なんか、ここ!?」
蘇生勇者「俺の力だ……俺は死者を蘇らせることができる……」
王「凄いねぇ!おかげで俺はこの地獄に戻ってきたわ!ふははは、泣きてぇ!」
大臣「泣いてる暇はありませんよ。現在、ゴブリン・ヘルドラゴンのコンビが攻めてきているそうです。我々はこれを倒さねばなりません」
王「無理だねぇ!前作最強と今作最強の夢のタッグじゃねえか!こっちはもれなく夢断たれるわ!」
大臣「更には多くの屑共が向こうに寝返るハプニングまで重なりまして。連中に恥の概念はないのでしょうか?」
王「ちげぇだろ!大方この国に嫌気さして、そんな民を他国が救済しようってだけだろ!まともな民だけ救われんだろ!」
王「たぶんだけど偽勇者とか貧乏勇者はその国に移っただろ!?」
大臣「生き返ったばかりなのによくわかりましたね」
王「ジャージ勇者とかはこっち残ってるだろ!?」
大臣「何故わかるのですか?やはり王様は凄い方ですね」
王「良い奴が保護されて屑が残ってるだけだわ!そして屑ごとこの国を葬ろうってんだろ!?良い作戦じゃねえか!」
大臣「今こそ我々が団結してこの国を守らねばならないのです。頑張りましょうね、王様」
王「嫌だよ!俺も移りてえよ!こんな国滅びればいいんだよ!何で俺こんな国の王になっちゃったんだよ!」
50: 名無しさん@読者の声:2015/3/19(木) 07:47:50 ID:qvwYcqoh/s
魔王様のキャラもよかったけどやっぱり王様が一番しっくりくるなぁ
しかしゴブリンさん相変わらず有能だ
支援!
51: 名無しさん@読者の声:2015/3/19(木) 09:15:13 ID:Oq0PUJKEMY
ゴブリンさんイケメン過ぎワロタ
そして、頼むから王様にも救いを……!
支援!
52: 名無しさん@読者の声:2015/3/20(金) 19:22:57 ID:jEhYspVy4o
早く王様と魔王(の心の平和)を安心で包んでやってくれwwww
53: 1:2015/3/21(土) 00:56:30 ID:44SiIGczZI
>>50-52
支援ありがとうございます!
やめて!王様は蘇ったけど、このまま敵に攻め込まれたら、王様の命がまた尽きちゃう!
お願い、死なないで王様!あんたが今ここで倒れたら、この国はどうなっちゃうの?
ライフはまだ残ってる。ここを耐えれば、安心に包まれるんだから!
次回「城之内死す」
デュエルスタンバイ!
スレ立てから早々で悪いんですけど、次回分の投下が少し遅れます。
次回更新はいつかって具体的に言えないですけど、たぶん空いて数日のもんだと思います。
その間ちょっとまっててください。ごめんね。
54: おまたせ:2015/3/24(火) 00:16:32 ID:v9MSuJK322
翌日
大臣「王様、勇者を募ったところ、数名の勇者が来てくれましたよ」
王「屑なんだろうけどなあ!だって今この国、屑しか残ってねえもん!」
王「後てめえ俺を縛りあげてんじゃねえよ!何なんだこの扱い!?」
大臣「いや、だって王様、自由にさせてたら敵国に寝返りそうじゃないですか」
王「よくわかってんな!その通りだよ!こんな国滅ぶべきなんだもん!」
大臣「いけませんよ。王様はこの国の王様なんですから。最悪滅ぶとしても、一緒に心中してください」
王「ついこないだまで死んでて治めてなかったけどな!俺は死ぬために生き返ったのか!?何だこの拷問!?」
王「死なないためには戦うしかねえのか!で、そのための戦力はどういうのが集まったんだよ!?」
大臣「現在、蘇生勇者・大喜利勇者・ひげ剃り勇者・三割方勇者の四名が集まっています」
王「死んだねぇ!俺もう国と心中決まったようなもんだねぇ!残酷なまでに死刑宣告だわ!」
大臣「何で敵わないと決めつけてるんですか?」
王「敵うわけねえだろうが!まともな奴は保護されて、今この国には屑しかいねえと改めて思い知ったわ!」
王「相手はゴブリン&ヘルドラゴンだろ!?勝てるわけねえだろ!負けイベントだわ!」
大臣「そんなフラグはへし折るに限ります。というわけで勇者紹介に移り……」
55: 1:2015/3/24(火) 00:20:24 ID:v9MSuJK322
大臣「あ、そうそう。システムの変更がありますので、説明しておきますね」
王「システムの変更!?」
大臣「今まではこっちが攻めてたんですけど、今回は攻められてるわけじゃないですか」
大臣「なので、今回は勇者を各面に配置しないといけません」
王「そうか、待ち構えるの俺らなんか!だから一面に何々勇者とか、そう配置しろと!?」
大臣「そういうことです。なので、一面にこいつを置いて弱らせて二面はこいつにして……みたいな、采配を光らせる必要があります」
王「光んねえよ!いや、俺の采配云々じゃなくて駒が悪すぎんだわ!」
大臣「全部で十二面ありますので、よくよく考えて配置していただければと思います」
王「十面じゃねえのかよ!?何で急に二面も増えちゃった!?」
大臣「勇者の紹介が四人ずつなので、その方が都合がいいんですよ」
王「メタいな!メタ要素で面数を増やしてんじゃないよ!どういう地形なんだよ!?」
大臣「まあ今作も二作目なわけですから。色々新要素を足さないと駄目なんですよ」
王「ねえ、黙ろう!?そろそろメタ発言であれこれぶちまけるのはよそう!?」
大臣「まあ二作目以降は変に新要素加えてこけてもいいんです。一作目が受けてたら、駄作だろうが何だろうが連中は続編に食いつくんですから」
王「もう駄目だ、これ触れちゃいけない話題だ!何てこと考えてんだ!?仮に本音がそれでも、ぶっちゃけるなよ!?」
大臣「まあとにかくそういうわけですので。それでは、勇者の紹介に移りましょう」
56: 1:2015/3/24(火) 00:26:39 ID:v9MSuJK322
蘇生勇者「蘇生勇者だ……」
王「俺を生き返らせた奴だな!俺は感謝すべきなのか罵るべきか、迷ってるよ!」
大臣「生き返らせてもらったんですよ?感謝すべきでしょう。頭悪いんですか?」
王「うるせぇよ!生き返った先が地獄ではねぇ!死んでた方がまだ救いあったわ!」
蘇生勇者「そう、俺はそういう死んで救われる奴が許せねえ。誰もが生きて苦しめ……!」
王「薄々思ってたけど、けっこうな性格ですよねぇ!?やっぱこの国の勇者事情狂ってるよねぇ!」
王「能力は凄いんだけどな!それを扱う奴が屑だから、悪用されちゃうよねぇ!」
大臣「悪用とは、具体的には?」
王「おめえだよ!お前が俺を生き返らせたことだよ!おかげで俺は絶望の最中ですわ!」
大臣「またまたあ。生き返られて本当は嬉しいくせにぃ」
王「魔王んとこに避難できたら嬉しかったけどなぁ!俺このままじゃ国と心中っすわ!こんな腐った国と一緒になぁ!」
大臣「そうならないためにもゴブリンとヘルドラゴンを倒さねばなりません」
王「だから無理なんだってぇ!この件もうやったよな!?何で繰り返してんだよ!?」
57: 1:2015/3/24(火) 00:28:05 ID:v9MSuJK322
王「大体だな、蘇生勇者は性格は置いといて能力は凄いんすわ!」
大臣「ですから、あの二人を倒すのに大いに役立つ……」
王「違う違う!凄いのジャンルが違うんだって!生き返らせるとか超凄いけど、戦闘には役立たねえじゃん!?」
王「だからこいつは面とかに配置させず待機させて、死んだ勇者を片っ端から生き返らせた方がいいんじゃねえの!?」
大臣「正直言いますとね、王様を生き返らせたかっただけで、あんまり長く居られてもバランス崩れて困るんですよ」
王「ちょっとメタネタのペース上がってきてないですかね!?そんな赤裸々にぶっちゃけられてもねぇ!」
大臣「後先考えずに王様殺して困ったから、王様限定で蘇らせる奴が欲しかっただけです。後はもう死んでもらわないと困るんですよ」
王「能力が凄いから、下手に生きてもらっては困ると!?」
大臣「そういうことです」
王「黒いねぇ!お前の心ん中真っ黒だよ!俺の命を弄びやがって!ていうか、そういうの本人前にして言うかね!?」
蘇生勇者「死んで救われるのなら……それも悪くない……」
王「散々他人が救われるの嫌がったくせに自分はそれかよ!?他人に厳しく自分に甘くって最悪だな!」
大臣「そういうわけですので、しっかりと配置してください。じゃあ次の勇者を紹介します」
58: 1:2015/3/24(火) 00:29:21 ID:v9MSuJK322
大喜利勇者「どうも、大喜利勇者でーす」
王「だから何なんだよ!?うまいこと言って、座布団貰って、どう敵を止めるってんだよ!?」
大臣「大喜利、楽しいじゃないですか。あれ見るの大好きですよ」
王「楽しいよねぇ!うまいこと言うなあって感心するよねぇ!だから何なんですかって!」
大喜利勇者「日本サッカー、新監督にハリルホジッチを迎えて再始動。そのメンバー発表で、さっそくサプライズが。さて、誰を呼んだ?」
王「てめえ出題する側かよ!?答える側じゃねえのかよ!?」
大臣「王様、答えてください」
王「はあ!?え、あの……ば、ババンギダ」
大臣「……」
大喜利勇者「……」
王「もう殺せよ!いいよ、もう!俺が一面行って、あの二人に殺してもらうよ、糞がぁ!」
大臣「落ち着いてください、王様。大喜利勇者の恐ろしさ、よくわかったでしょう?」
王「それはもう骨の髄までなぁ!とても恐ろしいよ!願いが叶うなら今すぐ命を亡くしたいねぇ!」
59: 1:2015/3/24(火) 00:31:11 ID:v9MSuJK322
大臣「このように大喜利勇者は、無茶振りによって相手に多大なダメージを与えます。これで敵の二人もいちころです」
王「答えるわけねえだろ!出題してる途中で攻撃受けて他界ですわ!」
大臣「いや、でもゴブリンとヘルドラゴンなので、なんだかんだ聞いてくれるんじゃないですか?」
王「そう言われるとそんな気もするよ!でも結局力勝負になったら勝ち目がないんだよねぇ!」
大喜利勇者「野球選手の大谷翔平が、ピッチャーとバッターの他に何かを始めて三刀流になることに。さて、何を始めた?」
王「いや、出題してんじゃないよ!力勝負にしたらどうする!?って話をしてんですけどぉ!」
大臣「はい、王様」
王「またぁ!?いや、ちょ……あの……ぷろ、プロデューサー」
大臣「……」
王「もおお!何で俺こんなに火傷してんだよぉ!志々雄真実か、わしゃぁ!?」
大臣「あ、また滑った」
王「もうやめてえええ!許してえええ!助けてえええ!」
大臣「大喜利勇者が魔物討伐に役立つと認めれば王様は救われるでしょう」
王「認めるから!ゴブリンもヘルドラゴンも大火傷は必至さ!だからもう勘弁してくれ!」
大臣「わかりました。では次の勇者紹介に移りましょう」
60: 1:2015/3/24(火) 00:32:17 ID:v9MSuJK322
ひげ剃り勇者「わしがひげ剃り勇者だ」
王「剃ってねえだろ!とんでもなくひげモジャじゃねえか!たわしを何個もぶらさげてるレベルだぞ!」
大臣「ひげ伸びないと剃れないじゃないですか」
王「だけどこれは伸ばしすぎだろ!ひげ剃り勇者とちゃうんかい!?これ相当長い間剃ってねえぞ!」
ひげ剃り勇者「わしはひげを剃る回数ではなく、一回の質が高くて、有名になった勇者だからな」
王「どんなひげ剃りだよ!?ひげ剃りに質の良し悪しがあんのか!?」
大臣「実際に見ればわかるんじゃないですか?というわけで、剃ってもらいましょう」
王「今から剃るのかよ!?いいの!?一回剃ったら、伸びるの時間かかるよ!?」
ひげ剃り勇者「大丈夫だ。わしはひげ剃り勇者。この瞬間のために生きておるのだ」
大臣「ついに見れますね。ひげ剃り勇者のひげ剃りが」
王「全然ついにじゃねえけどね!微塵も興味抱いてなかったよ!これからもそうだよ!」
ひげ剃り勇者「いくぞ。はあああ!」ジョリ・・・ジョリ・・・
王「普通じゃねえかよ!?これただおっさんのひげ剃り見守ってるだけじゃないかよ!」
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