前スレ
(少年「ボクが世界を変えてみせる」)
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―――あらすじ―――
人間によるホビットへの差別が当然のように行われる時代
人里を離れ、森の中で静かに暮らしていたホビットの親子がおりました。
母親の名はマリー。子供の名はカロル。
二人はささやかな幸せを願って、穏やかな日々を送っていました。
母は今の生活に満足していました。
もちろん森の中での生活は不自由で贅沢とは無縁なものでしたが多くを望まない母にとっては愛する我が子と生きていけるだけで幸せだったのです。
しかしカロルは違いました。
もちろん愛する母と生きるのに不満はなく、彼自身も多くを望もうとは考えません。
ですが彼にとって一つだけ足りないものがあったのです。
それは友達という存在でした。
幼心に自分たちの置かれた立場は分かっていたつもりでした。
人目を逃れて生きるホビットには仲間もなく、心を通わせる相手を見つけるのはとても難しいと。
それでも小さな身体に宿る希望は膨らむばかりです。
557: ◆WEmWDvOgzo:2014/6/9(月) 21:16:29 ID:ckmSCZfrhU
手下3「う、うう…」ムクッ
手下3「あ…?あれ?俺のナイフは?」キョロキョロ
ラム「」ダッ
手下4「や、やめろ!やめろぉ!?」ジタバタ
ズンッ
手下4「がっ…うぐっ」タラー
ラム「痛いよね」グリグリ
手下4「あっうっ!あぎゃぁぁぁぁ!!!」ブシュッ
ラム「もっと上手に…鳴けよ!?」グリィッ
手下4「ギャアアアアア!?」ズチュッグチュッ
ラム「…離していいよ?」ブフッ
パッ スッ
手下4「あがっ…うぅぅ……」ズシャッ
ラム「身体から刃を抜かれても痛みは無くならないだろ?」
手下4「あうぅぅ……」ゴロゴロ
ラム「僕たちも同じさ?お前らに突き刺された刃の痛みが…全身に残ってるんだ!」ドスッ
手下4「ぎゃあっ!?」ビクンッ
ラム「差別して!なにもかも奪った!」ドスッドスッ
手下4「」ブシュッ ブバァッ
ラム「お前ら人間の非情な刃が!ずっと僕らに突き刺さってたんだ!」ドスッドスッ
ラム「死ね!死ね!死ね!死ね!死ねぇっ!!」ドスッドスッ
558: ◆WEmWDvOgzo:2014/6/9(月) 21:17:51 ID:ckmSCZfrhU
ラム「まず一匹…」スッ
ウオオオオオオオ!
「勝てる!勝てるぞぉ!」
「あの少年に続け!」
「思い知らせてやる!俺たちの恨みを!」
ラム「……?」キョロキョロ
ラム「カロルくん…?」
559: ◆WEmWDvOgzo:2014/6/9(月) 21:18:43 ID:ckmSCZfrhU
手下5「クッソォ!ちょこまかとぉ!?」ブンッブンッ
手下6「すばしこい!チビだからか!」タタタッ
手下7「か、数が多すぎる!俺たちだけで30匹も相手するのは無理だ!」
手下8「ぐわっ!やめっ!」ズダァン
手下9「まずい!あいつら、また武器を奪うつもりだぞ!?」
手下10「クソォッ!誰か!誰かウォルターさんに…ぐはっ!」ザシュッ
手下11「報告してもショーの途中じゃウォルターさんだって動けねぇよ!持ちこたえろ!」
手下12「ここで食い止めるんだ!じゃなきゃウォルターさんに殺られちまうぞ!?」
ドカスカ ギャーギャー
560: ◆WEmWDvOgzo:2014/6/9(月) 21:20:54 ID:ckmSCZfrhU
―――荷車の中―――
カロル「」ブルブル
母「坊や…始まってる」
カロル「ボクのせいだ…」ブルブル
カロル「ボクが…戦うって決めたから…!」ブルブル
母「…行きましょ?仲間が頑張ってるのにこんな場所で膝を抱えてもしかたないわ?」
カロル「やだ…!」
母「あたしも本当は…ううん。みんなそうよ」
カロル「……」ブルブル
母「誰も戦いたくなんかない。でも…戦うことでしか生きる道はないの」
母「坊やがいないと傷を負った仲間は戦えなくなる。それが続くと…みんな倒されて死んでしまうわ?」
母「…坊やの言うように人間の全てを嫌いにはなれないけど」
カロル「……?」
母「約束を破った教団とヘマトバザールは許せない…!」キッ
母「あの人間たちには正しいやり方は通じないのよ…!」
カロル「め、目が…こわいよ?」ビクッ
母「……」
カロル「そんなの…間違ってる。お母さまも言ってたじゃない?憎しみに呑まれたらいけないって…」
母「そうね…」
カロル「」ホッ
561: ◆WEmWDvOgzo:2014/6/9(月) 21:22:15 ID:ckmSCZfrhU
母「…でも我慢の限界よ。いつまで我慢したらいいの?
あたしたちホビットは絶滅するまで我慢を続けなくちゃならないの?」
カロル「!?」
母「夫も両親も大切な物は全て人間が奪ってきたんじゃない」
母「もしあたしが人間だったなら得られる筈だった幸せはいくつあったの?」
母「誰にも反対されずに結婚して子供ができた…。
転々とする必要もないから一つの家を建てて暮らせた…。
病に倒れた両親も医者に掛かれて元気になったかもしれないじゃない…」
母「夫と坊やと3人で…同じ食卓を囲んでお喋りできたんじゃない…!」
カロル「……」ポロポロ
母「泣けてくるわよね…。少し想像しただけでこんなに幸せがあったなんて…」
母「泣けて…くる…わよ、ね……あぁぁ!」ブワッ
カロル「ぅ…」ポロポロ
562: ◆WEmWDvOgzo:2014/6/9(月) 21:23:38 ID:qvysZCTdTY
ピシャッ ビチャッ
ラム「ふぅ…疲れた。あとはお前だけ?」スタスタ
手下3「お、おち…おつけよ…お漬け物?じゃなくて!落ち着けよ?」ハァッハァッ
ザッザッ ザッザッ
「キャハハ!こいつビビってる!」
「どうしてくれようか…?」ニヤニヤ
手下3「…た、助けてくれよぉ〜〜!俺はやらされただけなんだってぇ〜〜…!」ガタガタ
ラム「鍵は誰が持ってるの?」
手下3「え?」
ラム「鍵だよ。あと4台、荷車に同族がいるだろ?」
手下3「あ、あぁ…!あれなら今2台目の荷車を運んでる奴が持ってる!」
ザワザワ ザワザワ
手下3「さっき出てったばっかだ!今ならまだ追い付くぜ!」
ラム「……」チラッ
手下3「な、なんなら俺が案内……」
ラム「ありがと。気持ちだけもらっておくよ」ニコッ
手下3「そ、そう?じゃあ俺はおいとま……」
ラム「」ヒュンッ
ビシャッ シャシャッ
ラム「ホント最低の生き物だよね、人間って?」
手下3「え……」ガクッ
ラム「平気で仲間を裏切るんだから?」クスッ
手下3「」バタッ
ラム「汚いなぁ…。人間の血でびしょびしょ」パッパッ
563: ◆WEmWDvOgzo:2014/6/9(月) 21:26:28 ID:qvysZCTdTY
スタスタ スタスタ
ラム「…遅かったね。みんな必死で戦ってたのに何してたの?」ジロッ
カロル「……」
ラム「ま、泣き腫らした目を見れば分かるけどさ?お母さんに甘えてたんだろ?」
カロル「…かうよ」ボソッ
ラム「え?なに?聞こえないよ?」
カロル「ボクも戦う…」
ラム「へぇ…?」クスッ
カロル「そうしないと…お母さまの涙が止まらないもの…」
カロル「みんなの幸せも…奪われるんだもの」
カロル「戦うよ…」
ラム「」ニコリ
カロル「……?」
ラム「戦ってみたらいいよ。それが間違いなら全てが終わった後に僕らは思い知る」
カロル「……」
564: ◆WEmWDvOgzo:2014/6/9(月) 21:27:23 ID:qvysZCTdTY
ラム「でもね、僕は後悔しない自信がある?
こうして同族と結束して憎い人間に仕返しできるのが楽しくてしょうがないんだ?」ニコニコ
カロル「……」
ラム「いい子の君には分からないだろうね?僕は悪者でいいさ?」
カロル「ボクはいい子なんかじゃないよ…」
ラム「君はいい子だよ?本当さ?こんな世界じゃなかったら誰よりもまず君と友達になりたかったかも?」
カロル「今、言うことじゃないと思うな…」
ラム「そうだね?仲間を取り戻さなきゃ?」
カロル「うん…」
ラム「あの車輪の跡を辿れば舞台に向かってる荷車に追い付けるよ」ビッ
カロル「…みんな無傷みたいだね?行く?」
ラム「うん、行こう」
オオオオオオオオオオオオオオオオオオ
ダッ ダダダダダダッ
565: ◆WEmWDvOgzo:2014/6/10(火) 22:06:49 ID:RvsogzPv8w
―――平原―――
ガタッ ガタタッ ズルズル
手下13「いや〜助かりましたよ。ここに持ってくるまで長かったもんで馬もヘバっちまって運ぶのに往生してたんですわ」
ダガ「戻る途中でたまたま見かけたんでな…。まぁ物のついでってやつだ」ズルズル
手下13「それにしても半端ないっすね。俺ら10人がかりでも重たい荷車を楽々動かしちまうなんて」
ダガ「ふ…まぁな。鍛え方が違うからよ」ニヤリ
ダダダダダダダッ
手下13「うわっ!なんだ、ありゃ!?」ビクゥッ
ダガ「あ…?」
手下13「な、なんか大群がこっちに向かってきます!」
ダガ「……」
手下13「あ、あぁ!?ホビットじゃねぇか!?なんで出てきてんだ!?」
ダガ「」パッ
ズゥン!
手下13「あ、ちょっ!なに離してんすか!?奴らが追い付く前に運んじまわねぇと!?」アタフタ
ダガ「ふ…おもしれぇ?」ニヤリ
手下13「はぁ!?なにが!?」
ダガ「どういうつもりか知らねぇが…要はねじ伏せてやりゃいいんだろ…?」コキッコキッ
手下13「む、むちゃくちゃ言わんでください!こっちは10人かそこらしかいないんすよ!?」
ダガ「ふ……来るぜ…!」
ドドドドドッ
566: ◆WEmWDvOgzo:2014/6/10(火) 22:08:04 ID:w4WKmrgy6I
手下13「て、てめぇらなんのつもりだ!?自分が何してっか分かってんのか!?」チャキッ
ゾロゾロ ゾロゾロ
ダガ「パッと見30ってとこか…。楽勝だな…」ニヤニヤ
ザワザワ ザワザワ
ラム「大丈夫…怯えなくていいんだよ」
ダガ「よう、ガキ…?てめぇが先導したのか?」
ラム「この先はもっと辛い戦いになる…。こんな所で躓いてられない!」
オオオオオオ オオオオオオ
ダガ「し、シカトか、コノヤロウ…!?」ビキビキ
カロル「……」スッ
ダガ「……!」ハッ
カロル「」ジッ
ダガ「なるほどな…?てめぇの仕業か…!」ギリッ
567: ◆WEmWDvOgzo:2014/6/10(火) 22:09:08 ID:w4WKmrgy6I
カロル「荷車の鍵をボクたちにください?」
ダガ「鍵…?」
手下13「やるわきゃねーだろ!?これはショーに使う時にしか開けねぇんだよ!」ジャラッ
ラム「持ってるのはあいつだ。奪おう」スッ
カロル「待って?」バッ
ラム「…カロルくん」ジロッ
カロル「少しだけ…時間をちょうだい」
ダガ「おい、ドブネズミ…。こりゃ一体なんのマネだ?」
カロル「鍵をください。ボクたちは無駄な争いを避けたいだけなんです」
ダガ「ふ……やなこった?」ニヤリ
カロル「お願いします。どうしてもそれが必要なんです」ペコリ
ダガ「おいおい?頭の下げ方が違うんじゃねぇか…?」ニヤニヤ
カロル「……」ジャリ
カロル「」スッ
カロル「」バッ
ダガ「そうだな?人間様に物を頼むんなら地面に頭擦り付けて土下座くらいしなきゃなぁ?」ニヤニヤ
カロル「…お願いします」ジャリィッ
ダガ「ふ…どうすっかな」フムフム
手下13「ち、ちょっと…!」
ラム「……」ジッ
568: ◆WEmWDvOgzo:2014/6/10(火) 22:10:12 ID:RvsogzPv8w
ダガ「おい、寄越せ…?」バッ
手下13「は?」
ダガ「」ガシッ グイッ
手下13「あぁっ!?ちょっなにすっ……」ジタバタ
ダガ「寄越せってんだよ…?あ…?」ズイッ
手下13「く、苦し……」ギュゥゥ
ダガ「……へし折るぞ?」ギシッ
手下13「」ゾォッ
ザワザワ ザワザワ
手下13「わ、わか……た」ゴソゴソ
手下13「」ジャラッ
ダガ「ふ……」パシッ
手下13「はなひ…て……さい」プルプル
ダガ「」パッ
手下13「」ゲホッゲホッ
ダガ「」スタスタ
手下13「あっ…」
569: ◆WEmWDvOgzo:2014/6/10(火) 22:12:27 ID:RvsogzPv8w
ダガ「」ザッ
カロル「……」
ラム「」キッ
ダガ「ふ…ふ!これがてめぇらの仲間を解放してやれる…たった一つの鍵だぜ?」
カロル「……!」ガバッ
ダガ「誰がツラ見していいっつった?」ガッ
カロル「う…!」グッ
ダガ「」グンッ
ドシャッ
カロル「わぶっ…!?」グシャッ
ワァァッ!?
ダガ「無駄な争いはしたくねぇだぁ?ちげーだろうが?」グリグリ
カロル「っ…」ジャリッジャリィッ
ダガ「俺たちが怖いんじゃねぇのか?臆病風に吹かれてよ…土壇場なってビビったんだろうが!」グリィッ
カロル「あぅ…!」ミシィッ
ラム「……!」ギリッ
カロル「お願い…します…!」ググッ
570: ◆WEmWDvOgzo:2014/6/10(火) 22:13:46 ID:w4WKmrgy6I
ダガ「ふ……こんな鍵、俺にとっちゃ関係ねぇ?くれてやってもいいんだが…な?」ジャラッ
カロル「ホント…ですか?」
ダガ「だがよ…?てめぇらにゃさんざコケにされてきたっけな…?」クルクルッ
カロル「」ピクッ
ダガ「特にてめぇのお袋だ…!あの売春婦だきゃ許せねぇ…!」ビキビキ
ダガ「この俺をハメやがったばかりか…見世物にして辱しめた…!?」ワナワナ
カロル「ごめんなさい…」ジャリッ
ダガ「謝られてもな…俺の受けた屈辱は消えねぇんだよ…!」
カロル「…どうすればいいですか?ボクにできることなら…」
ダガ「」グンッ
カロル「ぅ……」ズシィッ
ダガ「てめぇのお袋を連れてこい?親子まとめて仲間の前で辱しめてやる?」ニヤリ
カロル「……!」
ダガ「ふ…どうした?それだけで仲間が助かるんだぜ?お安いご用だろうが…?」ニヤニヤ
カロル「できません…」
ダガ「あぁ?なんだって?」ワシッ グイッ
カロル「っ…!」バッ
ダガ「な、ん、だ、って?」ギロリ
カロル「…鍵をっ…くださいっ…!」グググ
ダガ「こんのドブネズミがぁ…!偉そうに指図してんじゃねぇぞ!?」ブチィッ
ヒュンッ
ダガ「ぐおっ!?」ザクッ
ラム「死ね…!汚い人間め…!」グリィッ
ダガ「う…があっ!?」ドンッ
ラム「うっ!」ズシャァッ
カロル「ラムくん!」ガバッ
571: ◆WEmWDvOgzo:2014/6/10(火) 22:15:19 ID:w4WKmrgy6I
ダガ「ふぅ…ふぅ…!そ、そんな細腕で…俺を殺せると思ったか…!?」ダラー
ラム「くっ…!」ヒリヒリ
手下13「殺れぇ!?皆殺しだぁ!?」
ダダダッ
「く、来るぞ!怯むな!迎え撃てぇ!?」ダッ
ダダダダダダダッ
カロル「へ、平気!?」タタタッ
ラム「平気だよ…。君のせいで時間を無駄にした…それだけさ」ムクッ
カロル「ご、ごめん…」シュン
ダガ「…許せねぇな。この落とし前はどう付ける気だ?」ザッ
ラム「刺したくらいでギャーギャー言わないでくれる?いい大人がみっともないよ?」パッパッ
ダガ「殺すにはもってこいの悪タレだな…!」コキッコキッ
572: ◆WEmWDvOgzo:2014/6/10(火) 22:16:24 ID:w4WKmrgy6I
ダガ「っらぁぁぁ!!」ブンッ
ズダァン!
カロル「大丈夫!?」タタタッ
「う…うぅ…」ヨロッ
カロル「」パシッ フワッ
「あぁ…!い、痛みが消えた!助かったよ!」ムクッ
ダガ「ちょこまか鬱陶しんだよ!?」ドガッ
ドサッ
「あ、あいつ強すぎる…。明らかに他の連中と違うぞ…?」
カロル「……」
ビシュッ
「な、仲間が切られた!こっちも頼む!」
カロル「うん!」ダッ
573: ◆WEmWDvOgzo:2014/6/10(火) 22:20:10 ID:w4WKmrgy6I
ウワァッ ヒエエエー
手下13「へへ!さすが会長の寄越した助っ人だ!めちゃくちゃつえー!」
手下13「俺らも負けてらんねーぞ!こいつらの武器はすばしっこさだけだ!惑わされるな!一匹ずつ確実に仕止めろ!」
ヒュッ
手下13「あでっ!?」ビシッ
手下13「だ、誰だ!?」クルッ
サササッ
手下13「……?誰も……クハッ!?」ザクッ
ラム「小石に惑わされてたら…僕らには勝てないよ?」ズンッ
手下13「くっ…あぐぅ…!このガキ…!?」ガシッ
ラム「僕に構ってていいのかい?後ろにもいるよ?」ブフッ
手下13「その手は喰うか…!このまま抱えて串刺しに…!」
ザシュッ
手下13「がぁっ…!?」ブシュッ
ラム「ばーか」ドスッ
手下13「……!」ゴパァッ
ラム「」ブシュッ
手下13「」ズルズル バタッ
ラム「だから言ったじゃないか?後ろにもいるって?」クスッ
「やったぁ!!」
ラム「喜んでる場合じゃないよ。残りの奴も殺さなきゃね?」
「あっ!?」
ラム「え?」クルッ
ズンッ!
ラム「……!」ズブッ
手下14「生意気なんだよ!ホビットごときが!?」ブシュッ
574: ◆WEmWDvOgzo:2014/6/10(火) 22:21:47 ID:w4WKmrgy6I
手下14「トドメを……」ブンッ
「や、やめ……」
ドゴォッ
手下14「ぶぎゃっ」ズダァン
ダガ「そいつは俺の獲物だ…!」ズンズン
ラム「くっ…」
「させるかっ!」ダッ
ダガ「」ブォンッ
「うごっ!」ドカッ
ダガ「邪魔だ…!」スタスタ
ラム「(や、殺られる…!)」ブルブル
カロル「待って!」タタタッ
ラム「」ビクッ
ダガ「あ…!?」
カロル「」バッ
ダガ「…どけぇ!?」
カロル「やだ!」キッパリ
ダガ「ふ……てめぇはお袋の前でなぶり殺しにしてやろうと思ったが…いいぜ?」
ダガ「今、殺してやる!!」ブンッ
カロル「ダガさんのヒミツ!!」
ダガ「!?」ピタッ
575: ◆WEmWDvOgzo:2014/6/10(火) 22:23:01 ID:w4WKmrgy6I
カロル「ダガさんのヒミツ、みんなの前で言うよ!いいの!?」
ダガ「俺の秘密…?なんのことだ…?」
ラム「……」
カロル「女の人にお尻を踏まれるのが好きなこと言っちゃうよ!?」
ダガ「!?」ボッ
シーン
カロル「いいの!?」
ダガ「だ、誰がそんなデタラメ…!?」アタフタ
カロル「お母さまが言ってた!」
ザワザワ ザワザワ
「そ、そうなのか…?」
「変態じゃん」
ダガ「ふ、ふざけんなぁ!?嘘だ!嘘だぁ!?」アワアワ
手下14「お、俺もケツ好きっすよ?」ヘラヘラ
ダガ「うるせぇ!?」
カロル「あと犬にお尻噛まれるのも好きだよね!それも言っちゃうから!?」
ダガ「ば、ば、ば…バッキャロー!!んな訳ねーだろ!?」
カロル「宣教師さまが言ってたもの!」
「うわぁ…」
「ド変態じゃん」
手下14「そ、それはちょっとなぁ…」
ダガ「やめろぉ!!やめねぇかぁ!?」クシャクシャ
ラム「なにやってるの!?今だよ!?」
ホビット's「」ハッ
576: ◆WEmWDvOgzo:2014/6/10(火) 22:26:04 ID:w4WKmrgy6I
ダッ ダッ ダッ
ダガ「あ……?」キョトン
ザクッ ザクッ ザクッ
ダガ「……!」ピクッ
ラム「カロルくん!」パッ
カロル「うん!」パシッ フワッ
ダガ「て…てめぇ…!?」タラー
ラム「」ダッ
手下14「や、やべぇ!?あいつを止めろ!!」
「邪魔はさせないぞ!」バッ
ギャーギャー ワーワー
ラム「てやぁっ!!」ピョンッ
ダガ「は、離せ…!やめ……」
ドスッ!
ダガ「あ……」ドクンッ
ダガ「」ドサァッ
ウオオオオオオ!
ラム「…やったね。カロルくん!」ニコッ
カロル「……」
ラム「」ゴソゴソ
ラム「よし…鍵は手に入れた!」
ラム「みんな!残りは大したことないよ!このままやっつけるんだ!」
オオオオオオ!
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