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三蔵「…岩から尻が生えている」
[8] -25 -50 

1: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/6/28(金) 01:13:20 ID:clfaSnFbdM
尻「…はっ!!誰か居るのですか!?」

三蔵「見たところ20代そこらか。いや、肌の張りからすると、17、8かな」

尻「ああ…こんな人里どころか鳥の声さえ聞こえない不毛の地に、とうとう人が…!しかも声から察するに殿方…!」

三蔵「しかし無駄に毛深いな」

尻「ついに…ついにメチャクチャにされちゃうんですね…!この通りすがりの名も知らぬ殿方に性の捌け口にされちゃうんですね私のお尻…!あと毛深いとかヒドイ」

三蔵「うるさい尻だな…いくら仏の教えとはいえ、こんなのも助けるべきなのか…?」

尻「仏の教え…?僧侶さま…なのですか?」

三蔵「うむ。僧だよ。玄奘三蔵。…それにしても毛深いな…特に尻のあ」

尻「やめて!!…こ、これは失礼をしました…!仏に仕えるお方は、そのような煩悩は無いのですね!」

三蔵「いや俺ロリコンだから。女は10歳以下しか認めない」

尻「おい」

三蔵「下の毛とか意味わかんない」

尻「おいこら」


790: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/9/7(日) 10:55:27 ID:se49ZBIlzg
沙悟浄「あぁぁん♪旦那様、もふもふで可愛いじゃないのさぁ♪」

八戒「…ぷ、く……まあ、いつもワシに色々エロエロと変なもん着せとる罰じゃの、ぷほほ……!」

小龍「…熊を模した着ぐるみ、ですか。これは痛いですね」

悟空「……く、口の中に顔……!安いコント衣装みたい……!も、もうダメ、あは、あははははははっっ!!」

三蔵「うるせぇよ!お前らうるせぇよ!」

悟空「な、なにその短い手でのツッコミ可愛い!もうやめて、お腹よじれる!あははははははは!!」

三蔵「うるせぇよ!」

雀「これぞ雀特製、『獣臭くまちゃん』っス!天下の三蔵法師様ご一行とあらば、そうっスね……一着五千銭のところ、なんと三千九百銭で」

八戒「タダにせい」

雀「………はいっス」

沙悟浄「なるほど、人間の旅人にこいつを売りつけて銭にしてたんだね、アンタ。確かに人間臭が完全に隠れてるよ」

小龍「…隠れてるというか、ケモノ臭いです、先生」

三蔵「うん、確かに臭い。犬小屋みたいな臭いする。それより今更だけど人間って臭うの?お前らもわかんの?」

八戒「うむ。意識して鼻を利かせれば、じゃがの。けっこうキツめの臭いがするぞい」

小龍「…例えるなら、アンモニア臭に近いですね」

雀「あー、近いっス近いっス!そーゆー臭いっスよね!」

三蔵「訊いといてなんだけどもうやめて。なんか臭い臭い言われてる気がして微妙な気分になる。あと悟浄、ただでさえ暑いんだから、離れてくれ」

沙悟浄「もふもふ……むふふぅ♪そうだいつかペットも飼いたいねぇ♪庭付きのお家と可愛い娘……仔犬の横には旦那様……♪」

三蔵「俺にそんな甲斐性ないと思うぞ我ながら。そしてそこの毛玉いい加減笑うの止めろ」

悟空「け、毛玉なのはお師匠さまですよ、あは、あはははは、ひぃ、お腹、お腹痛いぃぃぃ……!あ、あははははははははははっっ!!脚、脚短い!かわいい!」

三蔵「どんだけだお前」
791: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/9/11(木) 23:02:38 ID:dKTCu5UY4Y




八戒「ふむ、『中華に蔓延る人間共を僻地へと追いやり、妖怪の理想国家を』か。豪気なのか弱腰なのか。どうせなら『人間共を根絶やしに』くらい吠えたらどうじゃ、とも思うがの。…小龍、小骨」

小龍「…はい、お待ちを。…ここも十分僻地ですけどね。新手のギャグでしょうか」

雀「ちょ!声が大きいっス!街の全員が妖魔真義教の信者なんスから!」

三蔵「おい悟空、お酢取って。しかし物騒な宗教だな迷惑な。おとなしく仏教やっときゃ良いんだよ一番ポピュラーなもんやっときゃ間違いねーんだから」

悟空「はいお酢…ングング…てかひっどい…モグモグ…セリフですね…ムシャムシャ…それでいいのか僧として…アムアム…っくん。ぷあ。雀ちゃんは信者じゃないの?」

雀「一応表向きは信者っスよ。反発して殺されたくもないっスし、住み処を変えるのも面倒臭いっスしね」

沙悟浄「宗教国家ねぇ……お、この麻婆春雨、イケるね。それにしても、天部は……こーゆーのには手ぇ出さないだろうけど、牛魔王の野郎とかが黙って無いんじゃないかい?」

雀「あ、それはヘーキみたいっス。街に優先的に摩雲なんとか、って会社のチェーン展開させるのを条件に、相互不干渉とする約定を結んだとかで。ほら、この店も」

悟空「……ほんとだ。『摩雲カンパニーグループ・金剛九尾飯店』……玉面ちゃんのお金持ちが止まらない、止まらないよ…!」

三蔵「九尾、って名前でもしやとは思ったけど。あの人妻幼女、もう天下人なんじゃねーのか」

八戒「……お主、イヤに内情に詳しいの。独立国家を謳う輩が、そんな威張れもせん外交を民に明かすとは思えんがのう」

雀「へ?ちょ、う、疑ってるんスか?もう勘弁して下さいっスよ、そりゃ自分も信者だとは言いましたっスけど、そんな」

八戒「師匠殿。恐らく一人でなんとかなる手合いじゃ。たまには師匠らしく、出張る弟子を指名したらどうじゃ?」

三蔵「ん〜、じゃあ小龍で」

沙悟浄「えー、アタイじゃないのかい旦那様ぁ」 

悟空「私もバトりたいですよぉ、お師匠さまぁ」

三蔵「だってこの店そんな広くねーし。お前ら武器ぶん回すじゃんテーブルとか絶対壊すじゃん。いつも思うんだ家具や壁に罪は無えよ職人さんに失礼だよ、って。小龍なら火さえ吐かなきゃ、ほら」

八戒「む、正論じゃ。では小龍、師が命じゃ。なるたけ静かにやれい。あ、其奴は残せい、まだ訊きたい事もある」

小龍「…はっ」

雀「え?え?なんスか?何の話」

小龍「…右転掌」

ドゴッ!!

ウェイトレス「かはっ……!?」

雀「……っ!」
792: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/9/11(木) 23:03:41 ID:dKTCu5UY4Y
蝿の妖怪「……グ、ギギ……!!」シュウウウ……!!

三蔵「うお、ウェイトレスのねーちゃんが。まさか店員さんまで敵とは」

八戒「それだけでは無いわい。後ろの席の男女、奥のコック、カウンターの若造……ん?ほぼ店に居る全員じゃの。ほほほ」

沙悟浄「うえぇ、虫のバケモンかい……良かったアタイじゃなくて、虫はちょっと……」

悟空「お。女の子っぽいね悟浄ちゃん」

三蔵「お前は?」

悟空「……残念ながらゴ○ブリですら素手でいけます」

三蔵「これは引く」

雀「……あらら。全部バレてたんスねぇ。でもそのお子様一人で……ってのは、ちょっとナメ過ぎっスねペロペロ自重っスね。出るっス甲虫隊!教王様が親衛の力、この自惚れ共に見せてやるっス!」

蚊の妖怪「キキキキ!竜の血ってのも美味そ」

小龍「…飛燕脚」

虻の妖怪「ぶほほほ……ガキが調子に」

小龍「…穿中肘打」

蜻蛉の妖怪「一斉にかかれ!」

蜂の妖怪「ぶっ刺してやるぁ!」

蟷螂の妖怪「大人しく喰われろチビがぁ!」

小龍「…連牙」

小龍「…雷撃打」

小龍「…天地頭砕」

ドサッ……バタッ……ガクッ……!!

八戒「よし」

沙悟浄「お見事、シャオ」

悟空「最後の投げ技すごい!カッコいい!あとで教えて!」

小龍「…申し訳ありません先生。皿を二枚と椅子を一脚、破損してしまいました」

三蔵「その『なんか文句あるんですか?』って目をやめなさい何も言ってないよ俺!」
793: 名無しさん@読者の声:2014/9/12(金) 18:33:32 ID:pWbQmthAOQ
ありゃ、雀ちゃん悪モンやったのけ?
もうヤっちゃってください八戒ちゃん!
794: 名無しさん@読者の声:2014/9/13(土) 16:06:55 ID:wx3LNQkJDU
玉面ちゃんパネェっす!
795: 名無しさん@読者の声:2014/9/14(日) 19:21:19 ID:dQdOsORJBg
初期のシャオくんはお師匠様を本気で慕ってたのに現在との温度差がw
796: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/9/16(火) 18:46:26 ID:EIZQ8mNFrw
悟空「はい暴れないのっ。あれ?手首ってどやって縛るの悟浄ちゃん。こう?」

雀「痛い痛い痛い痛いっス!手、変な方向に、痛い痛い!」

沙悟浄「もうめんどくさいから、腕をそのまま方結びにしたらどーだい?」

雀「何をさらっと怖いこと言うんスかこの人!?なんスかそのホラー描写!?うわぁ孫悟空のお姉さん『あ、なるほど』みたいな顔しないで欲しいっスやめて怖い怖い!」

三蔵「手伝ってやれよ八戒、縛るのとか得意だろ?」

八戒「なんじゃそりゃ、嫌味のつもりか。どーせワシは二度も亀甲縛りされとるわい。もそっと待てい、煩いと筆が迷う」

小龍「…何を書かれてるんですか、悟能様」

八戒「……っと、これで一枚。ん?ほほ、葉書じゃ葉書、クレームの葉書じゃ。『貴社の飯店では料理人や従業員が店内で乱闘騒ぎを起こし(中略)経営者の性格と性根を疑います』と。玉面の奴に文句を言える機会は、逃してはならんからの。あと十枚は書かんと。ほほほっ♪」

沙悟浄「性格も性根も似たり寄ったりのクセにねぇ」

悟空「同族嫌悪ってこーゆーのなんだろね。でもよかったねぇ雀ちゃん、書き終わるまでセクハラされずに済むよ」

雀「か、書き終わったら、なんかされるんスか自分…?また下着スか!?下着脱がされるんスか!?」

八戒「あん?下着?なぁにを惚けた事を言うとるか。今度はセクハラではなく、罰じゃ。ピーッをホニャララしてピピーッをゴニョゴニョしてピッピッピーが○○となった所を×××して**の☆☆を●●●ってやるわ。覚悟せい」

悟空「うわあ」

三蔵「す、すげぇぞ悟空。この玄奘三蔵をして、半分以上何言ってんのかわかんねぇ単語があったぞ。これが八戒の本気か…!」

悟空「え、あ、そうですね、八戒ちゃん怖いですねぇ」

三蔵「……わかるんかいお前。ちょ、こっち見んな。変態が伝染る。腐る」

悟空「伝染りませんよ腐りませんよ失礼な!」

三蔵「そして伝染ると全身の毛が」

悟空「濃くなりませんよ!!」

雀「あ、あう、あうあう……!じ、自分なにされるんスかぁ!?ねぇ!自分ナニされるんスかぁぁ!?」

沙悟浄「…ゴメンよ、アタイじゃ何一つ理解出来なかったから……」

小龍「…具体的に知りたいならば、訊いて来ましょうか?」

雀「えええなんスか嫌っス嫌っス不安で死にそうっス!!……え?し、死にはしないっスよね?そんな酷いことしないっスよね?」

八戒「……ほ、ほほほほほ。多分、の。ほほほほほほふひ、ふほほほほほ……!」

雀「た、た、た、助けてぇぇぇぇえ!!!目が、目が、キチ○イのソレっスぅぅぅぅううううう!!!」
797: 名無しさん@読者の声:2014/9/19(金) 20:50:23 ID:k6p7H7HFxU
腕をそのまま片結びワロタwww
798: 名無しさん@読者の声:2014/9/20(土) 12:18:02 ID:HFsBN0JOvQ
八戒ちゃん・・・
目とか笑い方とか色々アウトだよ、好き
799: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/9/20(土) 18:05:34 ID:EIZQ8mNFrw
八戒「……よし、うむ、我ながらよく書けた。後は投函すれば完了じゃ。………さぁぁて」

雀「ひっ……!!うわぁ寄るなっス来るなっス触るなっスぅぅぅううう!!!」

八戒「寄るし行くし触るし舐める」

雀「増えてる!増えてるっス!嫌ぁぁぁあ…………なんちゃって」

八戒「ほ?」

雀「あは、あははは!自分がただ大人しく捕まったとでも思ってたっスか?随分と平和ボケした奴等っス!お前らの大事な師匠は、既に我が手に落ちてると言うのに!」

小龍「…ですから先生、確かに『邪神・共工』は、相手の手札を破壊できますが、それは表側守備表示の時だけですよ」

三蔵「えー?それは通常攻撃じゃ破壊できない、って効果の縛りじゃねーの?だってそうじゃないと……ん?誰か呼んだ?」

雀「……な、嘗めてるっスねさては……!そんなふざけた態度もこれまでっス!玄奘三蔵法師!貴様のその身に纏った着ぐるみ!ただ獣臭で人間臭を消すだけのモノだと思ったっスか!」

沙悟浄「で、今どっちが勝ってるんだいコレ?」

小龍「………残りライフ的には私が押されてますが、陣容としては勝ってます」

三蔵「負け惜しみ乙」

悟空「シャオくんシャオくん、カードゲームくらいで殺気はやめようコレ一応お師匠さまだから」

雀「コ、コ、コケにするのも大概にするっス!そっちがその気ならもぉぉお知らないっス!着ぐるみに掛けた術の呪いで苦しむが良いっス三蔵法師!……む〜ん……きえええっ!」

悟空「あ!そのカードのキャラ知ってる!天界の将軍さんだよね、昔戦った!」

三蔵「出たよリアルレジェンド自慢」

小龍「…て言うか、悟空さんのカードもありますよ。ほら、『斉天大聖・孫悟空』」

沙悟浄「うわ、なにこのゴリラ」

悟空「名前使うなら取材しようよ……完全にゴリラじゃん服くらい着せようよ……この子じゃお釈迦様の手に名前書けないと思うよ…?」

三蔵「いやお前も全裸だったじゃん最初」

悟空「それを言われると痛い」

雀「……………あれ?」
800: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/9/20(土) 18:09:03 ID:EIZQ8mNFrw
雀「あ、あれ?なんで?着ぐるみが全身を締め付けて、あれ?術、発動してるはずっス!あれぇ?」

悟空「発動してるんですかお師匠さま」

三蔵「うん。腰もみマッサージ機能に変えといた。術式簡単だったし。気持ちいい」

八戒「お、エエのう。後で貸してくれんか」

三蔵「サイズ合わねーどころの話じゃねーだろ」

雀「ふぇ?ふぇぇえ!?なんで!?」

悟空「ごめんねぇ雀ちゃん。ウチのお師匠さま、呪いとか術とか解くのだけはチート級で」

沙悟浄「もう諦めなよ、色々と」

雀「いい、いやそんな理不尽な…!な、ナニを諦めろと…?」

沙悟浄「……人生とか?」

雀「んな簡単に諦めちゃダメなヤツっスそれはぁぁあっ!!」

悟空「まあまあ……」

フッ

沙悟浄「……っ!?……ち、急だね。なんでこう『王』って付くヤツは、自分で来ないで呼び寄せたがるかねぇ」

小龍「…空間転移ですか。玉面公主のそれより、随分と速い」

八戒「うむ。そして此所は異空間か。……ふむ、釈迦如来ほどでは無いが、少なくとも観音よりは精度の高い術じゃの。……思うたより、やるではないか。出て来るが良い、相手してやるわ」

三蔵「あ、ここ涼しい。助かったー、もう股ぐらが蒸れて蒸れて」

悟空「お師匠さま、たぶんシリアスシーン始まりますから、緊張感緊張感」

ズズ……

青教王「……羽虫どもでは歯が立たぬと踏んでは居たが、まさか玉龍一人に敵わぬとは。思っていたより出来る、は此方の台詞だ、三蔵一行」

白教王「おーい雀ー?なに縛られてんだよマジ使えねぇなお前。オラこっち来い」クイッ

雀「ぅあっ!」

悟空「おおっ、念動力っ!」

沙悟浄「へえ。八戒姐さんの言う通り、雑魚じゃあなさそうだね」

雀「あうっ……ご、ごめんなさいっス、青兄さん、白兄さん……」
801: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/9/20(土) 18:18:46 ID:EIZQ8mNFrw
八戒「なんと。兄妹か」

青教王「…やらせろと言うから任せたが、やはり未熟よな。身の程が解ったか」

白教王「ほら兄貴めちゃキレてんぞ?ふだん俺にボロカスに言われてるぶん、怒れる相手にはここぞとばかりに怒んぞコイツ」

青教王「ボロカス言ってる自覚あったんだなんかホッとした。あとコイツは止めようか」

雀「うう、ご、ごめんなさいっス……許して欲しいっス……!」

沙悟浄「……あーあー震えちまって。兄貴ってのはそんな恐いもんかね」

悟空「こわいよ。怒ると島とかと一緒に沈められるし。こわいこわいマジこわい」

八戒「そんな兄を持っとるのは姉者くらいじゃと思う」

小龍「………」

青教王「お前はもう良い、引っ込んでいろ。元より戦力として数えておらん。…で、怪我は無いか?外は寒かったろう、毛布を用意してあるぞ。飲み物はココアで良いか?」

白教王「ちょお前、手ぇヤベェ荒れてんじゃんよハンドクリーム塗っとけよ、んだよ逆剥けになってんじゃん傷バンド傷バンド」

雀「青兄さん、白兄さん、優しいっス……えへへ……」

悟空「厳しいと思ったら溺愛だ!甘々だ!ウチのお兄ちゃんと大違いだ!」

八戒「まあ妹には優しくせんとなぁ。のう姉者?」

沙悟浄「うんうん、妹は大切にすべきだねぇ。ねえ姐さん?」

悟空「こんな時ばっか長女扱いするなと小一時間」

三蔵「……なあ小龍、いつまで待ってもシリアスシーンとやらが始まんねーんだけど。ずっとグダグダと放課後の教室かココは」

小龍「…先生がふざけたヌイグルミを着てる時点で、どだいシリアスは無理だと思いますが」

三蔵「それを言われると痛い」

悟空「じゃあ優しくするからちゃんとお姉ちゃん扱いしてよ」

沙悟浄「えっと……こんな感じかね。………お姉ちゃんなんだからワガママ言わないの!まったくこの子は!」

悟空「間違ってないけど悟浄ちゃんの立ち位置がおかしい」

八戒「ふむ、では……そこのお姉ちゃん、一晩いくらじゃ?」

悟空「間違ってる上に八戒ちゃんのモラルがおかしい」
802: 名無しさん@読者の声:2014/9/21(日) 14:26:28 ID:01Qiq5ZNCA
私もシリアス来るかと構えて読んでたのにwww全然始まらないしwww
803: 名無しさん@読者の声:2014/9/22(月) 12:48:26 ID:QHWefPtQJM
シリアスを求めるべきではないんだね・・・・・wwwwwwwwwwwwwww
804: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/9/22(月) 22:53:18 ID:EIZQ8mNFrw
悟空「と言うかそもそももっと二人が妹っぽく可愛らしくだね」

八戒「何を言うか。こんなプリチーな見栄えのワシじゃぞ、妹の中の妹と言っても過言では」

ドガァァァァンッッ!!

八戒・沙悟浄「っっ!!?」

小龍「悟能様っ!!」

悟空「悟浄ちゃんっ!…っ、なにすんのさ!」

青教王「おや。敵の眼前で漫才に興じて居るのは、此方の油断を誘う策かと思ったが。簡単に攻撃が通ったな」

白教王「こんなもんなんじゃね?孫悟空は伝説級だけどよ、所詮残りは天界くずれだろ?」

小龍「……貴様ら」

……ガラガラガラ………

八戒「…待て、小龍。……悟浄、見えたか?」

沙悟浄「痛つつ……あ〜…ちょっと速いねぇ、無理無理。今の、どっちだい?」

八戒「恐らく青ヒゲの方じゃな。高速での妖気圧か……面白味は無いが、良い技じゃ」

沙悟浄「じゃあ姐さんそっちで。アタイ白いのね。なんかさっきからチラチラこっち見てて、気分悪いし」

青教王「おお、一対一を所望するか。小娘とは言え、一応は武人。心得ているな」

白教王「助かったぜ、兄貴と違って俺、ロリっ娘痛めつける趣味ねーし」

青教王「人聞き悪いどころじゃないよそれ、教団のイメージ考えよう?」

八戒「姉者、小龍、ちぃと暴れる。師匠殿から離れるでないぞ」

悟空「うーい」

小龍「…畏まりました」

沙悟浄「旦那様ぁ〜♪悟浄頑張っちゃうから、見てておくれよぅ♪」

三蔵「うん、他に見るもんもないしね」

悟空「ひどっ」
805: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/9/22(月) 22:54:32 ID:EIZQ8mNFrw
青教王「武人の礼だ、名乗ろう。妖魔真義教が蒼き爪……青教王」

白教王「えーっと、妖魔真義教が白銀の刃、白教王」

青教王「次に玉龍と、あの孫悟空が控えておる。早々に臥して貰おう」

八戒「次なぞ無いわい、阿呆。…天蓬元帥猪悟能じゃ。天界くずれ如きに地を舐めるは、貴様等よ。あと勝ったらその妹は少し借りるぞ。まだ罰を与えとらん」

沙悟浄「やめな姐さん、ビクビクしてんじゃないのさあの娘。…捲簾大将沙悟浄!アタイらに喧嘩吹っ掛けた事、骸髏んなって後悔しな!」

八戒「師、玄奘三蔵が名にかけて」

沙悟浄「勝負ぁ!!」





三蔵「…おー、相変わらずすっげぇ動くなもうワケわからん。てかお前らって基本タイマン張るよね」

悟空「私はあんま気にしないんですけどね。まあ一騎討ちはロマンですから」

小龍「…悟能様も悟浄さんも、元は武将ですからね。私も特に気にしませんが。でも悟空さんは元々ヤクザじゃないんですか?」

三蔵「確かに。ヤーさんって筋とか礼儀とかうるさそうだよな」

悟空「違うよ何その誤解やめて!私が昔暴れてたのなんてなんとなくだよ理由なんて無いもん!」

三蔵「いやそっちのがタチ悪いだろ」

小龍「…あの二人、強いですよね」

悟空「んー、うん。感じる妖力は、お兄ちゃんクラスだねぇ」

三蔵「は?牛さん?え、それ大丈夫なのか?」

悟空「だいじょぶじょぶ、無問題ですよお師匠さま。単に妖力が高いってだけじゃ、私の妹弟子には勝てませんよ」

三蔵「……なんか随分上から物申してないかコイツ。なんだコイツ」ヒソヒソ

小龍「……まあ実際実力的に上ですから。言いたいんですよ言わせてあげて下さい」ヒソヒソ

悟空「うん聞こえてるよー?お願いだから聞こえないように言おー?実は天下の斉天大聖も傷付くんだよー?」
806: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/9/22(月) 22:57:20 ID:EIZQ8mNFrw

〜沙悟浄 対 白教王side〜


ガキィン!!ギィン!!

白教王「おっも!重っ!おねーさん、んな細腕なのに一撃、重ぇんだけど!腕マジ痺れっわイカっちぃ〜!」

沙悟浄「…はん、ついてくるかい。でも軽いねぇ。パワーありそうに見えたんだけど、見かけ倒しかい?」

白教王「やー、やっぱそこそこツエぇわイカちぃわ。さっきはバカにしたけど、腐っても沙悟浄だわ。……俺のオンナになんね?」

沙悟浄「お生憎様。もう旦那様に売約済みさね。あと誰が腐ってるってんだい、腐ってんのはウチの悟空姐さんだけだよ」

白教王「……旦那様……三蔵法師ねぇ………はっ。マジかぁ……じゃ、ボコって拐うしかねぇじゃん……俺、無理打ち好きくねんだケドなぁ………」

沙悟浄「ぁにワケわかんない事……っ!」

ゴキゴキゴキゴキ…!!!

沙悟浄「……変身する奴は、初めてだね。なんだいそりゃ気色悪い……ゾウ、かい?」

白教王「……ゾ〜ウさん♪ゾ〜ウさん♪お〜はなが長いのね……ってね。イカちぃべ?俺ってば、魂に霊象を合成しちゃってんのよ。んで両手は……こう!!」

ビュオオオッ!!!

沙悟浄「くっ!!?」

ガキィィィィィ……ィィンッッ!!

沙悟浄「……ちっ」

白教王「防ぐのがやっとだべ?俺の『象双白牙(ぞうそうびゃくが)』、マジイカちぃっしょ?」

沙悟浄「腹の立つ喋りだねぇ……これなら木叉の野郎のがまだマシだってん」

ギャリイイイイインッッ!!

沙悟浄「……っっ!!」

白教王「なぁ、俺のオンナになってくれよぉ?俺らアウトローの憧れだったんだぜぇ、アンタはさぁ?」

沙悟浄「…はぁ……はぁ………あん?」

白教王「息切らしてんじゃねぇよ……こんなもんじゃねーだろぉ?……会いたかったんだぜぇ……『血髪の沙僧』」

沙悟浄「…………」
807: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/9/22(月) 22:58:32 ID:EIZQ8mNFrw
ギャリン!!パキィン!!キィィン!!

白教王「盗賊団・流沙が頭領、血髪の沙僧って言やぁよぉ!マジリスペクトの対象だったぜ!ワルの中のワル!」

沙悟浄「…………」

白教王「浴びた返り血がその髪を赤く染め!浴びる返り血よりその髪は赤くなる!イカちぃ!カッケェ!!マジやべぇ!!!」

ガッ……キィィンッッ!!

白教王「それが、んだよこのザマぁ?俺なんかに圧されてんじゃねぇよ日和ったのかよ?……選んだ男を間違えたとしか思えねぇ違えねぇマジありえねぇ!!俺んトコ来いよ!!憧れたアンタに、戻ってくれよぉぉ!!!」

ビュンッ……ガキッッ!!

白教王「……っ!」

沙悟浄「………黙りな、餓鬼が」

白教王「黙らねぇな!凄んだところで今のテメェなんざガフッ!?」

沙悟浄「………この髪は、もう、血の色なんかじゃ、無い」

白教王「グ……が……!?」

沙悟浄「この髪は、この紅(あか)は。…………夕暮れの、色」

ズバッッ!!

沙悟浄「玄奘三蔵と言う日輪に照らされた、空の色」

ガガガガッ!!

沙悟浄「彼の人に染められた、紅い、色」

ズザンッッ!!

沙悟浄「今日の終わりを、告げる色」

白教王「う、うあ、うあああああぁぁぁあ!!!」

沙悟浄「………子供はお家に帰る時間だよ」

ズパァァァァァンッ!!!!

白教王「……パ、ネェ………」

ズゥゥゥゥン……

沙悟浄「……拜拜(バイバイ)、小弟弟(坊や)」
808: 名無しさん@読者の声:2014/9/24(水) 18:43:38 ID:QHWefPtQJM
ご、悟浄ちゃん……悟浄の姉御!!!格好良い!格好良過ぎです!一生ついて行きます!!!!!!!!
809: 名無しさん@読者の声:2014/10/3(金) 10:52:08 ID:qZoiI.psJc
支援あげ!(=゚ω゚)ノ
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sage:


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