尻「…はっ!!誰か居るのですか!?」
三蔵「見たところ20代そこらか。いや、肌の張りからすると、17、8かな」
尻「ああ…こんな人里どころか鳥の声さえ聞こえない不毛の地に、とうとう人が…!しかも声から察するに殿方…!」
三蔵「しかし無駄に毛深いな」
尻「ついに…ついにメチャクチャにされちゃうんですね…!この通りすがりの名も知らぬ殿方に性の捌け口にされちゃうんですね私のお尻…!あと毛深いとかヒドイ」
三蔵「うるさい尻だな…いくら仏の教えとはいえ、こんなのも助けるべきなのか…?」
尻「仏の教え…?僧侶さま…なのですか?」
三蔵「うむ。僧だよ。玄奘三蔵。…それにしても毛深いな…特に尻のあ」
尻「やめて!!…こ、これは失礼をしました…!仏に仕えるお方は、そのような煩悩は無いのですね!」
三蔵「いや俺ロリコンだから。女は10歳以下しか認めない」
尻「おい」
三蔵「下の毛とか意味わかんない」
尻「おいこら」
702: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/5/12(月) 23:54:01 ID:oeiyiXpXEw
小龍「………熊……!?」
熊の化物「……くん、くんくん。………オメェも、今のヤツも、妖怪か?よぐわがんねぇな。でもニンゲンじゃあねぇなあ………でも……肉……!」
小龍「…話の通じる相手では、無さそうですね」
熊の化物「んああ?いまオメェ、オデを馬鹿にしだろぅ?この黒風(こくふう)様を、馬鹿にしだろぉ!?」
小龍「………馬鹿になんてしてませんよ。私が馬鹿にする前に、もともと馬鹿のようですし」
黒風「んがぁぁあ!なんがわがんねぇけど、三回も馬鹿っつったなぁ!決めたぁ!まずはオメェを食っ」
哪吒「羅車仙術の弐、砍妖刀おおっ!!」
ズオオオオッ!!
黒風「んぎっ…!?」
哪吒「ぬぁにしくさってくれとんじゃこの黒ダルマぁぁあ!!!ウチのプリチーな顔にキズでも付いたらどないして責任取るつもりじゃこんボケナスがぁぁぁあっ!!!」
小龍「…………」
哪吒「………はっ。………な、なんてことしてくれはりますのん、ひどいわぁ熊さんたらっ!女の子のお顔にキズとかついてもーたら、お嫁にいけなくなってまうやないのっ☆」
小龍「…いや、別に言い直さなくても」
哪吒「うう、てかシャオ様ぁ、さっきのんは『危ないっ』てウチを押し倒してやな、そんでウチが『や、ま、まだウチらにはこーゆーの早いとぉぉぉ』とかテンパるみたいな、そんなんがベタやないのん?言うだけて!危ないって言うだけて!」
小龍「…ナタさん、右に跳んで下さい!」
哪吒「へっ!?」
703: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/5/12(月) 23:58:26 ID:rSOAmWvyuo
ズシャァァアッッ!!
黒風「ぐ、避けられだ!避げるな!」
哪吒「な、なんやのんコイツ、でっかいナリして素早……!」
小龍「……地面が………成程、膂力は悟空さんクラスですか。厄介ですね」
黒風「痛かっだ……もぉぉお許ざねぇ………!ぐちゃぐちゃにしで、ハンバーグにしでやる!」
ゴオオオオオッ!!!
哪吒「の、野良妖怪の妖気とちゃうやん!なんでこんなんがこんな所に…!?」
小龍「………ナタさん」
哪吒「は、はひっ!?」
小龍「………アナタは、とりあえず味方……ですよね」
哪吒「も、モチのロンどす!世界中を敵に回したって、ウチはシャオ様の」
小龍「……森を焼き払いたくありません。………頼っても?」
哪吒「………は、はいぃぃ!仰せのままにぃっ♪」
木叉「……ん、釣れた釣れた♪二人掛かりやったらまあ、無傷で行けるやろ」
八戒「見たところ天人崩れでは無いのう。獣が妖怪化したようじゃが、此程の妖力を持つとは」
木叉「たまぁにあんねん、突然変異言うやっちゃな。てか牛魔王のオッサンとかもそぉやろ?ガキの肉が好物らしぃで、上手く釣れて良かっ………八戒さん、いつのまに?」
八戒「小龍が特訓しとる時は、大抵覗いとる。武を施した以上、成るまで見届けるのがワシの流儀じゃ」
木叉「い、いやぁ奇遇やねぇ、ボクらも散歩しとったらちょーど龍神君を見かけて」
八戒「ナタの餓鬼と一緒になって、ワシの湯浴みまで覗いとった件は許してやるから、少し黙っとれい。小龍の動きを視るのに集中したい」
木叉「ぬ、濡れ衣や冤罪やそれでもボクはやってない、やっ!!ノゾキしとったんはアイツだけで、ボクはなんも見てへん!だいたい龍神君も男なんやから、一緒に風呂入るんやめぇやこの痴幼女!」
八戒「………やっぱり見とったんではないか。別にお主に見られた所でワシは気にせぬ。良いから黙っとれ、邪魔じゃ。それとも観世音にバラされたいか?んん?お主の男に風呂を覗かれた、と泣きついてやろうか?」
木叉「………ぐ……!……やっぱボクこの人嫌いや………!」
704: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/5/13(火) 23:11:19 ID:bEHo2KteXU
哪吒「羅車仙術の参、縛妖索っ!」
黒風「うぐ………うっどおしいっっ!!」
バチィン!!
哪吒「うえええ!?む、無理矢理跳ね返しよった!?」
小龍「…そこっ!」
ズシッ………
黒風「んああ?いま、何かしだかぁ?」
小龍「………首元を蹴っても、ノーダメージですか……」
黒風「ぬるい!オメェら、ぬるいぞ!おどなしくオデに食われろ!」
哪吒「い、言わせておけば……!こぉなったら、火輪で黒コゲに……!」
小龍「……だから、火事になってしまいますって」
哪吒「ウ、ウチのハートはとっくに大火事に」
小龍「……毛皮が硬質化して、甲冑の様になってますね………刃は通るか……?」
哪吒「無視するシャオ様も素敵やわぁ……♪」
木叉「………あれ?予想以上に、強い?妖力だけ肥大化したんと思てたけど、動きも素早いし力の使い所も絶妙やん………これボクも手伝うたほぉがエエかな」
八戒「ならん」
木叉「よっしゃトドメは八戒さんに譲るさかい、まずはボクが一太刀………はい?ならん?なんで?」
八戒「小龍が、逃げておらぬ。ワシは別に戦闘狂では無いからの、どう足掻いても勝てぬと見れば逃げを選べ、と教えてある。逃げておらぬと言う事は、彼奴は勝つ算段をしておると言う事じゃ。邪魔立ては、主としてワシが許さぬ」
木叉「………ふぅん、心配ちゃうのん?」
八戒「ふん。この程度の相手に心配するほど、ヤワな鍛練は施しておらんわ。お主こそ可愛い弟が心配か?喧嘩ばかりしとるよぉに見えるが、仲良し兄弟なんじゃのう?」
木叉「………そないミシミシと馬鍬を握り締めといて、説得力無いで?柄にヒビ入っとるやん」
八戒「えっ!?…………………………謀りおったな、貴様……!」
木叉「あははは、顔真っ赤やで自分!よぉやっと八戒さんから一本取れた♪」
八戒「……観世音に無いコト無いコト吹き込む。決めた」
木叉「せめてあるコト吹き込めや!」
705: 名無しさん@読者の声:2014/5/17(土) 17:24:41 ID:Of4tuPoCBY
八戒ちゃんさえ居れば平和な気がする
706: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/5/19(月) 23:15:44 ID:s2S0QPX0oI
黒風「ぬあああああ!とっどとミンチになりやがれぇぇえ!!」
小龍「……次、多角的な攻撃を!」
哪吒「は、はいっ♪羅車仙術の伍や!綉毬(しゅうきゅう)っっ!」
ボボボボボッ!!
黒風「ぐむっ!?ごんなん効かねぇぞおっ!」
小龍「……燕舞連脚」
ドガガガッ!!
黒風「かぷぁっ……!!」
小龍「…どうやら、鼻っ柱はそんなに硬くない様ですね」
哪吒「シャ、シャオ様そんな、口元狙うやなんて危ないえ!おみ足噛み千切られてまう!」
小龍「…だから目眩まして貰ったんですよ。急増にしては良い連携ですね、助かります」
哪吒「そそ、それはちゅまり相性が良いとと言うこととと………え?なに?今日ウチ死ぬんかな?こない嬉しいこと言うて貰えるとか死ぬんかな……って、うわ、立つんかいな……」
黒風「いぢぢぢ……!ぢぐじょお……!」
小龍「……皮鎧の下も、そうとう分厚い脂肪に守られてるみたいですね。衝撃を吸収してしまう………吸収……」
哪吒「ううう……せっかくシャオ様とふ、ふたりっきりやのに、もう邪魔やねんあの熊……!兄様も見とらんで手伝うてくれたら………え?な、なにシャオ様?そそそんなみちゅめられりゅととと……!」
小龍「…炎を使います。協力を」
哪吒「……ふぇ?いやでも、火事になってまうってさっき…」
小龍「…耳を」
哪吒「はわぁぁぁぁぁぁあアカンアカンそれはアカンシャオ様それはそれはウチには刺激ががが」
小龍「…真面目に聞いてください」
哪吒「あ、はい、すみまへん」
707: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/5/19(月) 23:17:31 ID:s2S0QPX0oI
八戒「……む」
木叉「なに?どったん?」
八戒「空気が渇いてゆく。……小龍め、火を吐くつもりじゃ」
木叉「……ふぅん………って、いやいやいやアカンやろ!ここ森やで!?大火事になってまうやん止めな!」
八戒「ほほ、もう遅いわい。どうするつもりなのやら」
木叉「ちょーっ!?」
黒風「そろそろ飽ぎた!食う!喰う!くううううう!!!」
小龍「…すぅ…………」
黒風「いだだきまぁぁぁぁぁぁぁずっっ!!!」
小龍「……火龍咆哮!」
哪吒「羅車仙術奥義!火輪っ!」
ギュオオオオッッッ!!!
黒風「……っっ!!?」
オオオオオオオオ……
黒風「………あで?オデの………お腹……あで……?あ、穴……空い……て……」
小龍「……良いダイエットになったじゃないですか」
哪吒「ムダな脂肪は、燃やすんが一番どすえ♪」
黒風「……ごれじゃ……ゴハン……食ぇね……」
……ズゥゥゥン……!!
708: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/5/19(月) 23:20:17 ID:s2S0QPX0oI
八戒「……ほ、ほほほほ!成程!これは凄い!考えたではないか!」
木叉「龍神君が吐いた炎を、MAXパワーでナタの火輪が吸い込む、か……まるでレーザー砲やな……」
八戒「これならば周りに燃え移る事も無く、威力も申し分無い。いやはや、連携技とは言え、もはや火力では負けとるのうワシ!ほっほっほ!」
木叉「……嬉しそうやね?」
八戒「んう?可愛い小龍の成長を目の当たりにしておるのじゃ、嬉しいに決まっておろうが」
木叉「……やーほら、その可愛い小龍クンとうちのナタが、ちょっとエエ感じなワケやん?妬いたりしぃひんのかなぁ〜、と」
八戒「………お主も、姉者とおんなじ阿呆か」
木叉「待ってイヤや頭のどうこうで悟空さんと同じはイヤやなんでや!」
八戒「……小龍は、まだ幼子じゃぞ?」
木叉「いや見た目幼女が何を。そりゃまだお子様やけど、龍神君かてそろそろお年頃やろ〜?ボクも初恋はあんくらいの時やったし。ガッコのセンセやったけどな、メガネが凛々しゅうて、どことなくのんに似とって」
八戒「お主の初恋はどぉでも良いが、何を勘違いしとるか。小龍は幼子じゃ。や、赤子と言うても差し支えん」
木叉「……は?」
八戒「お主、龍族がどれだけ生きるか知っておるか?と言うか寿命が来た龍族の話すら聞いたこと無いじゃろ。ましてや龍神、竜王の一族じゃぞ小龍は」
木叉「……え?つまりどういう?」
八戒「じゃから、彼奴は人間の年齢に照らせば、まだまだ赤子、生まれて間も無い稚児じゃ。そりゃあそれでも生きた年月が長いからのう、知識や理性は見た目くらい、いやそれより熟して居るが、恋愛感情やらはまだまだ無いと思うぞい」
木叉「……てことは?」
八戒「ん?精通もしとらん幼子じゃから、もちろん性欲も無いじゃろの。じゃからこそワシが側でナニしとっても無関心じゃし」
木叉「いやそんなん聞いてへんけど。………その辺が育つん、いつ頃なんやろ」
八戒「さあのう……百年か二百年か……」
木叉「……あちゃ〜………」
哪吒「あぅぅんさっすがシャオ様やわぁ♪そか…ウチの技はこの連携の為に……いやウチが生まれたんはシャオ様のお役に立つ為やったんやね!」
小龍「…はあ。…よくわかりませんが……嬉しそうでなりよりです」
709: ヨシュア【長短編のハズがなんかごめん】 ◆.frSdr10QQ:2014/5/21(水) 13:27:36 ID:oeiyiXpXEw
三蔵「……あのな、小龍。もちろん俺らが言ってる事はゲスい。卑しい。やらしい。それはわかってる」
小龍「……はい」
沙悟浄「だけどねぇ、せっかくの食い扶持を稼ぐチャンスだったんだ。フイにしちまったのは、痛いさねぇ」
小龍「……仰る通りです」
悟空「そうだよ!妖怪退治なら私も連れてってよ!私ここんとこバトってなくてつまんない!」
小龍「……はあ」
八戒「ほ、その辺にしといてやれい」
小龍「…悟能様」
悟空「だって八戒ちゃんっ!シャオくんったら、このあたりに出るって人食い妖怪、一人でやっつけちゃったんだよ!?」
三蔵「まず退治を町長さんとかから依頼されて、それからじゃないとなー。お礼が貰えん。もったいない。……哀しいけど、これが俺らの基本収入なのよね」
八戒「ほほ、大陸一と謳われる僧のセリフでは無いのう。姉者もそんなに躯を動かしたいのならば、いつでもワシが相手をするぞい?」
悟空「はい手をワキワキさせないなんの相手をするつもりなのさ。ヤダよ八戒ちゃんと手合わせすると、セクハラしかしてこないし」
沙悟浄「しかしねぇ八戒姐さん、結構アテにしてたからねぇ、今回は。せめて死体でもありゃあ、それを手土産に町長にタカるって手もあったんだけど……」
八戒「ワシが言うのもなんじゃが、悪人丸出しじゃのうお主も。……カネの心配ならせんで良いぞ。ほれぃ」
ジャラランッ
三蔵「うおっ!?」
沙悟浄「……三十……や、四十万銭はあるじゃないのさ!どこで盗ってきたんだい姐さん!」
悟空「自主した方が罪は軽くなるよ八戒ちゃん!」
八戒「お主ら……戒律は破っておらぬわ。…ん?窃盗は別に構わんかったんじゃったっけ?」
三蔵「なんだ?万馬券でも当てたのか?てかこんな早朝にレースなんかあんのか?」
八戒「ほほほほ、まあそんなトコじゃ。可愛い可愛い、ワシの白馬の一人勝ちじゃ♪」
小龍「……?」
710: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/5/21(水) 13:28:44 ID:oeiyiXpXEw
木叉「……あのド腐れ幼女………いつかキャン言わしたる………とぉとぉ露骨に脅してきおって……!」
哪吒「まったく兄様は!ウチの為に着いてきてくれたんと思てたんに、仕事のついでやったなんて!酷いわ!」
木叉「うっさいキリキリ歩け!こっちはそれどころや無いねん!経費で……落ちひんやろなぁ………ちゅーか礼金の範疇を超えとるやろクソ……!」
『ワシの可愛い小龍を危険な目に合わせておいて、数万程度の金銭でカタをつけるつもりでは無かろうの?エエんじゃよワシは?お主が部下のオナゴから、手織りの羽織を貰ったとか、そーゆー事を知っとるワシは、優しいから数万程度で我慢するやも知れんけどのう?』
木叉「………やっぱもう金輪際関わらん……!怖い……あの人怖い……!」
哪吒「待ってぇな兄様ぁ〜!こん熊、重いねんてぇ〜!」
木叉「うっさいのう、ちゅーかこれはお前の仕事でもあんねから、ウダウダ言わんと働け!」
哪吒「はぁ……可愛い妹にこの態度とか、ヒドイ男やわ……シャオ様とは雲泥の差や、月とスッポン、朱雀とフライドチキンやわ……」
木叉「加工済みかいボクは。あと妹やなくて弟や。………龍神君ねぇ。カッコエエはカッコエエけど、お子様やん」
哪吒「そこがエエんやないの!……にゅふふぅ♪」
木叉「なんやねん気持ち悪い」
哪吒「みゅふ、昨夜のシャオ様がなぁ?最後にボソッと呟いたねん。
『……まだまだ。もっと強くならなくては。………守れる、くらいに』
って!カッコ良かった!シビれた!濡れた!」
木叉「……………」
哪吒「なにを守れるくらいになんやろな?ウチかな?ウチやったらエエな!いやきっとウチやわそうやわシャオ様ぁぁぁあっ♪」
ダダダダダダダッ!!
木叉「なんや元気やんけ。おーい、転ぶでー。…………恋愛感情が無い、やって。……くく、なぁんもわかっとらんアホは、アンタなんやない?……八戒さん」
711: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/5/21(水) 13:34:34 ID:oeiyiXpXEw
悟空「ねぇねぇ!次になんか強そーな敵が出たら、私の番だからね!いいよね!」
八戒「いやワシじゃろ。そろそろ九歯馬鍬も血に飢えておる」
沙悟浄「悪役どころか悪魔のセリフじゃないのさ姐さん。ねぇ旦那様ぁ♪すりすりっ♪」
三蔵「悟浄歩きづら……くもなくなってきた慣れてきた人間ってすげぇ。んー、良いんじゃねぇの、次は悟空で。また太ってきたしコイツ」
小龍「……目測で、5斤……いや6斤?」
悟空「やめて!」
八戒「姉者、女は少しくらいふっくらしておった方がエロくてワシ好みなんじゃぞ?」
悟空「んな八戒ちゃん限定のメリットとか知らないよ!」
小龍「…では悟能様のメリットの為にも、次も私が戦いましょうか」
悟空「姉弟子のデメリットも気にしてよシャオくん!お姉ちゃん悲しいよ!私を太らせてどーすんのさ食べる気!?」
八戒「え、その通りじゃけど」
悟空「食べるの意味がおかしい!」
712: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/5/21(水) 13:35:25 ID:oeiyiXpXEw
沙悟浄「ふふ、よしな悟空姐さん、その二人に口で勝てるワケないんだから」
三蔵「諦めて肥えろよもう」
悟空「諦めたらそこで乙女終了ですよ!おいしくいただかれちゃう!」
三蔵「八戒、ちゃんと毛を取って食えよ、喉に引っ掛かるから」
八戒「心得た」
悟空「心得ないで!」
沙悟浄「ところでシャオ、アンタもなかなかやるねぇ。森で戦ったってことは、炎使わずに倒したんだろう?」
小龍「……いえ、少し工夫を。出来ればあの程度の相手ならば、徒手で圧倒したかったのですが。……まだまだ、鍛練をしなければ」
三蔵「まだ強くなるつもりかよ」
八戒「ほ。いずれワシを超えるのかのう。楽しみじゃ」
悟空「いや弄りまくっておいて放置しないでよ!」
小龍「……もっと、強くなってみせます。きっと」
悟空「無視しないで!」
外伝『Dragon Soul』
劇了!
713: 名無しさん@読者の声:2014/5/21(水) 16:39:24 ID:.2AkVKi4ps
拍手喝采!!!!!
乙でしたー、そして木叉wwwm9(^Д^)
714: 名無しさん@読者の声:2014/5/22(木) 00:33:02 ID:SVLVCWO2pw
8888
面白かった!
715: 名無しさん@読者の声:2014/5/29(木) 12:28:36 ID:DiUHGZnrR6
っCCC
716: 名無しさん@読者の声:2014/6/6(金) 19:01:36 ID:69wDxnSEy.
何度でも読み返したくなる不思議
まだまだ支援(ノ ´∀`)ノ
717: ヨシュア【じゃあコミックス版】 ◆.frSdr10QQ:2014/6/11(水) 20:03:28 ID:ngz8lte.Qg
三蔵「…………」
牛魔王「でよぉ、そん時の孫っつったら、そりゃあ嵐の様な暴れっぷりでよぉ……あん?どうした坊さん、酒が減ってねぇぞ」
三蔵「あ、いえ、はい。い、頂いてます」
牛魔王「おう、男が遠慮なんざするもんじゃねぇぜ。…っと、どこまで話したか………そうだそうだ、あん頃はアレだ、竜王どもからケンカ売られててよぉ……ヒック…!」
三蔵(…なんなんだこの状況)
バンッ!!!
紅孩児「ひっ」
八戒「……つまり、師匠殿は無事なんじゃな」
紅孩児「あ、いえ、はい。そこは安心して貰って、はい」
悟空「嘘ついたら、ひどいよこーちゃん」
紅孩児「に、睨まないでよ悟空ぅぅ……ぼ、僕だって被害者で……」
小龍「…まさか……うぐっ……用足しの一瞬を狙われるとは……ちょ、お願いですから静まって………て、転移術までは警戒してませんでした」
紅孩児「……あの、その………さ、だからさ、こうして土下座で説明してるんだしさ………そ、それ、なんとかならな、なりませんか……?」
八戒「………む、まあ、そうじゃの……」
沙悟浄「旦那様旦那様旦那様旦那様旦那様だんなさまだんなさまだんなさま……!!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!
悟空「悟浄ちゃんそろそろ妖気おさえて!宿屋さん壊れちゃう!」
小龍「…ご、く、さん……も、抑えるの、手伝って……!」
紅孩児「は、放さないでね龍神くんっ!その人確実に殺そうとしてる!僕を殺そうとしてるぅ!」
八戒「……ふぅ。……しかし、牛魔王の輩が師匠殿を拐った理由、これがのう……」
紅孩児「あのクソ親父め……!」
悟空「こーちゃんのおムコさんにするため、って、ねぇ……」
沙悟浄「旦那様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああっっっ!!!」
外伝『聖天の花婿』
718: 名無しさん@読者の声:2014/6/12(木) 14:27:19 ID:W.SRFd6Pe2
新しい外伝キタ━━━━ (*゚∀゚*)━━━━━━!!!!!
もうヨシュアさん大好きすぐる!!!
っCCCC
719: 名無しさん@読者の声:2014/6/12(木) 15:46:08 ID:5UCzrXjCr2
待ってました!
また楽しみが増えた!ヽ( ´_`)ノ
720: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/6/12(木) 21:20:55 ID:JXTFO8ACPk
紅孩児「………最近、クソ親……父上が、今まで以上に稼業をサボり気味でね……」
悟空「お兄ちゃんちの稼業って……」
八戒「ようはヤクザ稼業じゃろ」
紅孩児「まあ……うん………で、ウチも大所帯だからね?古参の幹部さん達が、『だったら早く世継ぎに家督を譲れ』って言い出しててね……」
小龍「……御家騒動、ですか」
八戒「ま、トップにヤル気が無いとなると当然じゃの。で、それが今回の件とどう関係があるんじゃ。家を継ぐなら一人で継げい」
紅孩児「………いや、ほら、僕、女だから………古参の幹部さん達が簡単に認めなくって……」
悟空「…はい?や、だってその跡継ぎ?を急かしたのって、その古参さん達なんじゃ?」
八戒「姉者よ、組織とはそーゆーもんなんじゃ」
小龍「…面倒臭いですよね」
紅孩児「……で、ね?そーゆーワケでその、僕に、む、婿養子を、って話に……ひっ!?」
沙悟浄「…なんでそれが旦那様なんだい……?あぁぁぁん……?」
紅孩児「怖い怖い近い近い!おでこ!おでこ押し付けないでぇっ!!」
悟空「はいはいヤンキー自重しようねぇ悟浄ちゃん」
八戒「しかしマジで何故師匠殿なんじゃ。……まさかお主、実はアレの事を」
紅孩児「無い無い無い!!僕は女の子が好きなんだから!主に悟空とか悟空とか悟空と……痛い痛い痛い痛いおでこ痛い!!悟浄さん痛い!!」
沙悟浄「…ナイニキマッテンジャナイノサソンナン………アッタラドクロニシテカラスリツブシテヤル……!」
小龍「…悟浄さん、話が進みませんから今は。後でドクロでも骨盤でも粉状にして構いませんから」
紅孩児「嫌だ漢方薬にしないで!」
721: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/6/12(木) 21:22:15 ID:JXTFO8ACPk
悟空「じゃあなにさ。お師匠さま返してよ全く」
紅孩児「あ、やっぱ悟空もそこそこ怒ってるよねそうだよね……えっとね………帝って、居るじゃない?」
八戒「みかど………天帝の事か?」
紅孩児「や、下界の。一応、この中華で一番偉い人」
小龍「……確か二代目でしたか、今の皇帝は。それが一体……」
紅孩児「………三蔵さん、その皇帝さんの、義弟らしくて……」
小龍「…お、と……」
悟空「うとぉぉぉお!?」
紅孩児「あ、いや、弟って言っても外戚ってワケじゃなくて、父上と悟空みたいな、言葉の上の兄弟関係らしいんだけど………どしたの、悟浄さん」
沙悟浄「……ア、ア、アタイの王子様は、ホントに王子様だったんだだだだ……!!」
猪八戒「…丁度良いから、そのまま混乱させとけぃ。……しかし皇帝の義兄弟とは。金蝉子の生まれ変わりじゃったり、ウチの師匠殿、本気でなんなんじゃ一体……」
紅孩児「……で、如何に今の帝国が形骸化してるとは言え、強い結び付きを得られれば、その、ビジネス的にも凄く役に立つ、って…………玉面さんが言い出して」
悟空「うわあ出たよ玉面ちゃん」
小龍「…相手にしたくないランキングNo.1の登場ですね」
紅孩児「ううう……助けてよ悟空ぅ!僕の純潔は悟空に捧げるって決めてるのに!」
悟空「如意棒でも挿せばいいの?」
紅孩児「あ、そこそこじゃないねけっこう怒ってるね」
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