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三蔵「…岩から尻が生えている」
[8] -25 -50 

1: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/6/28(金) 01:13:20 ID:clfaSnFbdM
尻「…はっ!!誰か居るのですか!?」

三蔵「見たところ20代そこらか。いや、肌の張りからすると、17、8かな」

尻「ああ…こんな人里どころか鳥の声さえ聞こえない不毛の地に、とうとう人が…!しかも声から察するに殿方…!」

三蔵「しかし無駄に毛深いな」

尻「ついに…ついにメチャクチャにされちゃうんですね…!この通りすがりの名も知らぬ殿方に性の捌け口にされちゃうんですね私のお尻…!あと毛深いとかヒドイ」

三蔵「うるさい尻だな…いくら仏の教えとはいえ、こんなのも助けるべきなのか…?」

尻「仏の教え…?僧侶さま…なのですか?」

三蔵「うむ。僧だよ。玄奘三蔵。…それにしても毛深いな…特に尻のあ」

尻「やめて!!…こ、これは失礼をしました…!仏に仕えるお方は、そのような煩悩は無いのですね!」

三蔵「いや俺ロリコンだから。女は10歳以下しか認めない」

尻「おい」

三蔵「下の毛とか意味わかんない」

尻「おいこら」


690: 名無しさん@読者の声:2014/4/18(金) 08:07:04 ID:hAIgEEc0wY
了解です!!ありがとうございます(`・ω・´;)描かせていただきます〜
691: 名無しさん@読者の声:2014/4/19(土) 01:46:08 ID:coNt9vcfN6
C
692: 名無しさん@読者の声:2014/4/23(水) 22:14:17 ID:zEG3/jzTlI
紫煙
693: 名無しさん@読者の声:2014/4/29(火) 18:52:49 ID:B7JlnaNpzw
ヨシュアさん忙しいのかな…C
694: 名無しさん@読者の声:2014/5/5(月) 19:31:30 ID:vjp1rLdVbs
しえんあげ!(`・ω・´)
695: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/5/7(水) 22:01:42 ID:SmnKvuzPVI

木叉「やー、コンビニ様々やな、なんやこの辺ヘンピやのにコンビニだけはちゃんとあるから助かるわ」

哪吒「キツネのマークのコンビニやろ、最近よー見るわ。あ、兄様、アイス買うてきてくれた?」

木叉「おう、チョコミントと抹茶どっちが………やないわ。お前いつまでストーキング続ける気ぃやねん!もう三日やぞ!エエ加減声くらいかけろやもう面倒ぃ!」

哪吒「………う。………だって、なんて声かけたらエエのかわからんもん………よお考えたらウチ、シャオ様と面と向かって話したん、腕落とされた時以来やし………」

木叉「モジモジすんなキショイ。愛おしそーに腕を擦るなキショイ。スカート履くなキショイ」

哪吒「最後の言わんでもエエやつや!………あ、あした!明日お声をかけるよって、今夜はまた遠視で素敵な寝顔を………」

木叉「それを止めろっちゅーんじゃ!しまいにゃ本気でブタ箱ぶち込むぞ!」

哪吒「あれ、シャオ様こんな夜中にどこに出掛けはるんやろ」

木叉「話を聞けぇ!」

哪吒「森の中に………ほら追うで兄様!」

木叉「この……」




小龍「………すぅ…………つぁっ!」

ブンッ!!

小龍「こぉぉ………せやっ!」

ギュンッ!!


哪吒「………シャオ様…?」

木叉「……………うぅん……」

哪吒「ん?なんやの兄様その妙な顔は」

木叉「…いやな?これどう見ても人目を忍んで鍛練しとるって感じやん龍神君。男が影で努力しとる姿を女が見たらアカン……と言いたいねんけど、お前女や無いやん?ボクどうしたらエエのか」 

哪吒「女やもん!」


小龍「…っ!…誰ですか」
696: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/5/7(水) 22:03:23 ID:SmnKvuzPVI
哪吒「しまっ…!」

木叉「…………」

哪吒「ね、猫の真似とかすれば、えと、な、な〜ご?にゃ〜お?みゃ、みゃ〜…」

木叉「………ていっ」

ドガッ!!

哪吒「ごっ!!?」

ヒュウウウウ………ドサッ


小龍「…………」

哪吒「な、なにしはるん兄様!妹を一体なんやと…!」

小龍「………あの」

哪吒「なんやの今あのチャラアホに文句をやな………っ!!」

小龍「…なにしてるんですか、貴方」

哪吒「………シャ、シャ、シャ、シャ、シャ、シャオオオオオさささ様ままま」

小龍「…あの」

哪吒「あえ、えお、えと、ほ、ほんほほんじつはおひがらもよくくくく」

小龍「…夜ですし曇ってますが。…いや、そうでなくて」

哪吒「おひ、おひさ、おひさしぶりゅりゃりぇりぁ」

小龍「…とりあえず退いてくれませんか。重…くは無いですが、身動きが」

哪吒「〜〜〜〜っっっ!!!」


木叉「くく、ほぉれ頑張りや」


哪吒(あ、に、さ、ま、め〜っ!!!)

小龍「………?」
697: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/5/8(木) 22:11:54 ID:H0G3OfWv2k


小龍「………ふう」

哪吒「すすすすすみまへんでしたぁぁぁあ!おお押し潰してしもて、重かったでしょうに、ゆゆ許しとくれやすうううううう!」

小龍「…いえ、だから重くはなかったと」

哪吒「しししかも押し潰すだけやなく、その、まるでアラビア数字の6と9がくっついたかのよーな体勢になってもーて、うううウチ、どぉやって謝罪したらエエのんかかか!」

小龍「…謝罪する気があるなら、そこ詳しく解説しない方が好ましいと思いますよ」

哪吒「ううううどぉしたら許して貰えるやろ………そ、そうや!小指詰めますよって!なんなら手首でも!」

小龍「…手首を渡されても困りますが。………手首………ああ、何処かで見たと思ってましたが、貴方、天部の」

哪吒「ううううううシャオ様に嫌われるぅぅはしたない女やと思われてまうぅぅぅ無しにしたいさっきの無しにしたいぃぃぃぃ」

小龍「……あの、話聞いてますか?………えと、ナタ、さん?」

哪吒「………!!!………にゃ、にゃた、しゃん………っ!!!」







『………ナタさん』

『…………』

『………ナタさん?』

『………ぶー。いつまで「さん」付けで呼ばはるんどすか、シャオ様』

『…だって、ナタさんは、ナタさんですし』

『その敬語もやめとくれやす!………ふ、夫婦なんやからっ!』
698: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/5/8(木) 22:13:04 ID:H0G3OfWv2k
『……じゃあ………ナタさんも「様」付け、やめて下さいよ』

『あう!?』

『…やめてくれたら、私も直しますよ』

『…で、でも、よ、呼び捨てとか、なんか、しょの、にゃんか』

『………ダメですか?………ナタ』

『っっっっ!!!………あう、うう………』

『…ナタ?』

『………しゃ、しゃ………小龍………』

『…………』

『なっ、なんか反応して!はずかしい!』

『………いや……存外、照れますね……コレ』

『い、言わしといてなんやのもうっ!』







小龍「…え、なんか今妙に長い何かが挟まりませんでした?だいぶ気持ち悪い感じの何かが」

哪吒「みたいな!!みたいなぉぁぁぁぁぁあ!!!ひゃぁぁぁぁぁあ!!!」

小龍「…放っといて帰っても構いませんかね、もう」
699: 名無しさん@読者の声:2014/5/9(金) 06:21:14 ID:vjp1rLdVbs
シャオ君逃げて超逃げてwww

ヨシュアさんおかえりなさい!つC
700: 名無しさん@読者の声:2014/5/12(月) 19:56:05 ID:Of4tuPoCBY
なんだこのカオスはwwwwwwwwwwwwwww
701: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/5/12(月) 23:51:52 ID:oeiyiXpXEw
小龍「…で、何か用ですか?先生方なら宿ですよ。まあ酔い潰れてますから、先生と悟空さんは起こしても無駄でしょうけど」

哪吒「え、あ、えっと、い、嫌やわぁ、ほら、そ、そーや、お、お手紙に書きましたやん、ウチ!そのうちお茶でもしましょお、って!」

小龍「…手紙………ああ。いやあれは悟能様が………」

八戒『良いか小龍、このナタとしておる文通、上の動きが丸見えで便利じゃから、本人に会うても話を合わせよ。なあに安心せい、此方からは無難な返事しか書かんでの、ほほほ』

小龍「………なんでもありません。しかしならば何故空から降ってきたんですか」

哪吒「え、えと、えっとぉ………シャ、シャオ様こそ、こんな所で、な、何を?」

小龍「…質問に質問で返しますか。………鍛練ですよ。まあ型の復習ですが。…………私は、あまり強くありませんから」

哪吒「そ、そんなこと………てゆーかウチ、シャオ様に負けとるワケで、そのシャオ様が強ぅ無いとか言ってもーたら、天の軍部を預かっとるウチの立場が………」

小龍「………私の勝ち方は、基本不意討ちですし」

哪吒「あーそやね確かに、ウチも油断しとるところをスパッと………はっ!ちゃ、ちゃいますちゃいます!シャオ様はじゅーぶんお強いし、よしんば強うなくてもカッコいいし可愛いし!」

小龍「……はあ」

哪吒「だから、ウ、ウチは、お、お手紙にも書いたよぉに、そ、そんなシャ、シャオ様のコトをおおおお慕いいい」

小龍「…あ。危ない」

ドゴォォォォンッッ!!!

哪吒「いぅえぁっ!!?」

???「………きひ、きひひ」

小龍「……何者ですか」

???「……きひひ、ひひ………にく……肉がいるぅ……♪」
702: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/5/12(月) 23:54:01 ID:oeiyiXpXEw
小龍「………熊……!?」

熊の化物「……くん、くんくん。………オメェも、今のヤツも、妖怪か?よぐわがんねぇな。でもニンゲンじゃあねぇなあ………でも……肉……!」

小龍「…話の通じる相手では、無さそうですね」

熊の化物「んああ?いまオメェ、オデを馬鹿にしだろぅ?この黒風(こくふう)様を、馬鹿にしだろぉ!?」

小龍「………馬鹿になんてしてませんよ。私が馬鹿にする前に、もともと馬鹿のようですし」

黒風「んがぁぁあ!なんがわがんねぇけど、三回も馬鹿っつったなぁ!決めたぁ!まずはオメェを食っ」

哪吒「羅車仙術の弐、砍妖刀おおっ!!」

ズオオオオッ!!

黒風「んぎっ…!?」

哪吒「ぬぁにしくさってくれとんじゃこの黒ダルマぁぁあ!!!ウチのプリチーな顔にキズでも付いたらどないして責任取るつもりじゃこんボケナスがぁぁぁあっ!!!」

小龍「…………」

哪吒「………はっ。………な、なんてことしてくれはりますのん、ひどいわぁ熊さんたらっ!女の子のお顔にキズとかついてもーたら、お嫁にいけなくなってまうやないのっ☆」

小龍「…いや、別に言い直さなくても」

哪吒「うう、てかシャオ様ぁ、さっきのんは『危ないっ』てウチを押し倒してやな、そんでウチが『や、ま、まだウチらにはこーゆーの早いとぉぉぉ』とかテンパるみたいな、そんなんがベタやないのん?言うだけて!危ないって言うだけて!」

小龍「…ナタさん、右に跳んで下さい!」

哪吒「へっ!?」
703: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/5/12(月) 23:58:26 ID:rSOAmWvyuo

ズシャァァアッッ!!

黒風「ぐ、避けられだ!避げるな!」

哪吒「な、なんやのんコイツ、でっかいナリして素早……!」

小龍「……地面が………成程、膂力は悟空さんクラスですか。厄介ですね」

黒風「痛かっだ……もぉぉお許ざねぇ………!ぐちゃぐちゃにしで、ハンバーグにしでやる!」

ゴオオオオオッ!!!

哪吒「の、野良妖怪の妖気とちゃうやん!なんでこんなんがこんな所に…!?」

小龍「………ナタさん」

哪吒「は、はひっ!?」

小龍「………アナタは、とりあえず味方……ですよね」

哪吒「も、モチのロンどす!世界中を敵に回したって、ウチはシャオ様の」

小龍「……森を焼き払いたくありません。………頼っても?」

哪吒「………は、はいぃぃ!仰せのままにぃっ♪」






木叉「……ん、釣れた釣れた♪二人掛かりやったらまあ、無傷で行けるやろ」

八戒「見たところ天人崩れでは無いのう。獣が妖怪化したようじゃが、此程の妖力を持つとは」

木叉「たまぁにあんねん、突然変異言うやっちゃな。てか牛魔王のオッサンとかもそぉやろ?ガキの肉が好物らしぃで、上手く釣れて良かっ………八戒さん、いつのまに?」

八戒「小龍が特訓しとる時は、大抵覗いとる。武を施した以上、成るまで見届けるのがワシの流儀じゃ」

木叉「い、いやぁ奇遇やねぇ、ボクらも散歩しとったらちょーど龍神君を見かけて」

八戒「ナタの餓鬼と一緒になって、ワシの湯浴みまで覗いとった件は許してやるから、少し黙っとれい。小龍の動きを視るのに集中したい」

木叉「ぬ、濡れ衣や冤罪やそれでもボクはやってない、やっ!!ノゾキしとったんはアイツだけで、ボクはなんも見てへん!だいたい龍神君も男なんやから、一緒に風呂入るんやめぇやこの痴幼女!」

八戒「………やっぱり見とったんではないか。別にお主に見られた所でワシは気にせぬ。良いから黙っとれ、邪魔じゃ。それとも観世音にバラされたいか?んん?お主の男に風呂を覗かれた、と泣きついてやろうか?」

木叉「………ぐ……!……やっぱボクこの人嫌いや………!」
704: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/5/13(火) 23:11:19 ID:bEHo2KteXU
哪吒「羅車仙術の参、縛妖索っ!」

黒風「うぐ………うっどおしいっっ!!」

バチィン!!

哪吒「うえええ!?む、無理矢理跳ね返しよった!?」

小龍「…そこっ!」

ズシッ………

黒風「んああ?いま、何かしだかぁ?」

小龍「………首元を蹴っても、ノーダメージですか……」

黒風「ぬるい!オメェら、ぬるいぞ!おどなしくオデに食われろ!」

哪吒「い、言わせておけば……!こぉなったら、火輪で黒コゲに……!」

小龍「……だから、火事になってしまいますって」

哪吒「ウ、ウチのハートはとっくに大火事に」

小龍「……毛皮が硬質化して、甲冑の様になってますね………刃は通るか……?」

哪吒「無視するシャオ様も素敵やわぁ……♪」



木叉「………あれ?予想以上に、強い?妖力だけ肥大化したんと思てたけど、動きも素早いし力の使い所も絶妙やん………これボクも手伝うたほぉがエエかな」

八戒「ならん」

木叉「よっしゃトドメは八戒さんに譲るさかい、まずはボクが一太刀………はい?ならん?なんで?」

八戒「小龍が、逃げておらぬ。ワシは別に戦闘狂では無いからの、どう足掻いても勝てぬと見れば逃げを選べ、と教えてある。逃げておらぬと言う事は、彼奴は勝つ算段をしておると言う事じゃ。邪魔立ては、主としてワシが許さぬ」

木叉「………ふぅん、心配ちゃうのん?」

八戒「ふん。この程度の相手に心配するほど、ヤワな鍛練は施しておらんわ。お主こそ可愛い弟が心配か?喧嘩ばかりしとるよぉに見えるが、仲良し兄弟なんじゃのう?」

木叉「………そないミシミシと馬鍬を握り締めといて、説得力無いで?柄にヒビ入っとるやん」

八戒「えっ!?…………………………謀りおったな、貴様……!」

木叉「あははは、顔真っ赤やで自分!よぉやっと八戒さんから一本取れた♪」

八戒「……観世音に無いコト無いコト吹き込む。決めた」

木叉「せめてあるコト吹き込めや!」
705: 名無しさん@読者の声:2014/5/17(土) 17:24:41 ID:Of4tuPoCBY
八戒ちゃんさえ居れば平和な気がする
706: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/5/19(月) 23:15:44 ID:s2S0QPX0oI
黒風「ぬあああああ!とっどとミンチになりやがれぇぇえ!!」

小龍「……次、多角的な攻撃を!」

哪吒「は、はいっ♪羅車仙術の伍や!綉毬(しゅうきゅう)っっ!」

ボボボボボッ!!

黒風「ぐむっ!?ごんなん効かねぇぞおっ!」

小龍「……燕舞連脚」

ドガガガッ!!

黒風「かぷぁっ……!!」

小龍「…どうやら、鼻っ柱はそんなに硬くない様ですね」

哪吒「シャ、シャオ様そんな、口元狙うやなんて危ないえ!おみ足噛み千切られてまう!」

小龍「…だから目眩まして貰ったんですよ。急増にしては良い連携ですね、助かります」

哪吒「そそ、それはちゅまり相性が良いとと言うこととと………え?なに?今日ウチ死ぬんかな?こない嬉しいこと言うて貰えるとか死ぬんかな……って、うわ、立つんかいな……」

黒風「いぢぢぢ……!ぢぐじょお……!」

小龍「……皮鎧の下も、そうとう分厚い脂肪に守られてるみたいですね。衝撃を吸収してしまう………吸収……」

哪吒「ううう……せっかくシャオ様とふ、ふたりっきりやのに、もう邪魔やねんあの熊……!兄様も見とらんで手伝うてくれたら………え?な、なにシャオ様?そそそんなみちゅめられりゅととと……!」

小龍「…炎を使います。協力を」

哪吒「……ふぇ?いやでも、火事になってまうってさっき…」

小龍「…耳を」

哪吒「はわぁぁぁぁぁぁあアカンアカンそれはアカンシャオ様それはそれはウチには刺激ががが」

小龍「…真面目に聞いてください」

哪吒「あ、はい、すみまへん」
707: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/5/19(月) 23:17:31 ID:s2S0QPX0oI


八戒「……む」

木叉「なに?どったん?」

八戒「空気が渇いてゆく。……小龍め、火を吐くつもりじゃ」

木叉「……ふぅん………って、いやいやいやアカンやろ!ここ森やで!?大火事になってまうやん止めな!」

八戒「ほほ、もう遅いわい。どうするつもりなのやら」

木叉「ちょーっ!?」




黒風「そろそろ飽ぎた!食う!喰う!くううううう!!!」

小龍「…すぅ…………」

黒風「いだだきまぁぁぁぁぁぁぁずっっ!!!」

小龍「……火龍咆哮!」

哪吒「羅車仙術奥義!火輪っ!」

ギュオオオオッッッ!!!



黒風「……っっ!!?」

オオオオオオオオ……

黒風「………あで?オデの………お腹……あで……?あ、穴……空い……て……」

小龍「……良いダイエットになったじゃないですか」

哪吒「ムダな脂肪は、燃やすんが一番どすえ♪」

黒風「……ごれじゃ……ゴハン……食ぇね……」

……ズゥゥゥン……!!
708: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/5/19(月) 23:20:17 ID:s2S0QPX0oI


八戒「……ほ、ほほほほ!成程!これは凄い!考えたではないか!」

木叉「龍神君が吐いた炎を、MAXパワーでナタの火輪が吸い込む、か……まるでレーザー砲やな……」

八戒「これならば周りに燃え移る事も無く、威力も申し分無い。いやはや、連携技とは言え、もはや火力では負けとるのうワシ!ほっほっほ!」

木叉「……嬉しそうやね?」

八戒「んう?可愛い小龍の成長を目の当たりにしておるのじゃ、嬉しいに決まっておろうが」

木叉「……やーほら、その可愛い小龍クンとうちのナタが、ちょっとエエ感じなワケやん?妬いたりしぃひんのかなぁ〜、と」

八戒「………お主も、姉者とおんなじ阿呆か」

木叉「待ってイヤや頭のどうこうで悟空さんと同じはイヤやなんでや!」

八戒「……小龍は、まだ幼子じゃぞ?」

木叉「いや見た目幼女が何を。そりゃまだお子様やけど、龍神君かてそろそろお年頃やろ〜?ボクも初恋はあんくらいの時やったし。ガッコのセンセやったけどな、メガネが凛々しゅうて、どことなくのんに似とって」

八戒「お主の初恋はどぉでも良いが、何を勘違いしとるか。小龍は幼子じゃ。や、赤子と言うても差し支えん」

木叉「……は?」

八戒「お主、龍族がどれだけ生きるか知っておるか?と言うか寿命が来た龍族の話すら聞いたこと無いじゃろ。ましてや龍神、竜王の一族じゃぞ小龍は」

木叉「……え?つまりどういう?」

八戒「じゃから、彼奴は人間の年齢に照らせば、まだまだ赤子、生まれて間も無い稚児じゃ。そりゃあそれでも生きた年月が長いからのう、知識や理性は見た目くらい、いやそれより熟して居るが、恋愛感情やらはまだまだ無いと思うぞい」

木叉「……てことは?」

八戒「ん?精通もしとらん幼子じゃから、もちろん性欲も無いじゃろの。じゃからこそワシが側でナニしとっても無関心じゃし」

木叉「いやそんなん聞いてへんけど。………その辺が育つん、いつ頃なんやろ」

八戒「さあのう……百年か二百年か……」

木叉「……あちゃ〜………」




哪吒「あぅぅんさっすがシャオ様やわぁ♪そか…ウチの技はこの連携の為に……いやウチが生まれたんはシャオ様のお役に立つ為やったんやね!」

小龍「…はあ。…よくわかりませんが……嬉しそうでなりよりです」
709: ヨシュア【長短編のハズがなんかごめん】 ◆.frSdr10QQ:2014/5/21(水) 13:27:36 ID:oeiyiXpXEw


三蔵「……あのな、小龍。もちろん俺らが言ってる事はゲスい。卑しい。やらしい。それはわかってる」

小龍「……はい」

沙悟浄「だけどねぇ、せっかくの食い扶持を稼ぐチャンスだったんだ。フイにしちまったのは、痛いさねぇ」

小龍「……仰る通りです」

悟空「そうだよ!妖怪退治なら私も連れてってよ!私ここんとこバトってなくてつまんない!」

小龍「……はあ」

八戒「ほ、その辺にしといてやれい」

小龍「…悟能様」

悟空「だって八戒ちゃんっ!シャオくんったら、このあたりに出るって人食い妖怪、一人でやっつけちゃったんだよ!?」

三蔵「まず退治を町長さんとかから依頼されて、それからじゃないとなー。お礼が貰えん。もったいない。……哀しいけど、これが俺らの基本収入なのよね」

八戒「ほほ、大陸一と謳われる僧のセリフでは無いのう。姉者もそんなに躯を動かしたいのならば、いつでもワシが相手をするぞい?」

悟空「はい手をワキワキさせないなんの相手をするつもりなのさ。ヤダよ八戒ちゃんと手合わせすると、セクハラしかしてこないし」

沙悟浄「しかしねぇ八戒姐さん、結構アテにしてたからねぇ、今回は。せめて死体でもありゃあ、それを手土産に町長にタカるって手もあったんだけど……」

八戒「ワシが言うのもなんじゃが、悪人丸出しじゃのうお主も。……カネの心配ならせんで良いぞ。ほれぃ」

ジャラランッ

三蔵「うおっ!?」

沙悟浄「……三十……や、四十万銭はあるじゃないのさ!どこで盗ってきたんだい姐さん!」

悟空「自主した方が罪は軽くなるよ八戒ちゃん!」

八戒「お主ら……戒律は破っておらぬわ。…ん?窃盗は別に構わんかったんじゃったっけ?」

三蔵「なんだ?万馬券でも当てたのか?てかこんな早朝にレースなんかあんのか?」

八戒「ほほほほ、まあそんなトコじゃ。可愛い可愛い、ワシの白馬の一人勝ちじゃ♪」

小龍「……?」
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名前:
sage:


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