尻「…はっ!!誰か居るのですか!?」
三蔵「見たところ20代そこらか。いや、肌の張りからすると、17、8かな」
尻「ああ…こんな人里どころか鳥の声さえ聞こえない不毛の地に、とうとう人が…!しかも声から察するに殿方…!」
三蔵「しかし無駄に毛深いな」
尻「ついに…ついにメチャクチャにされちゃうんですね…!この通りすがりの名も知らぬ殿方に性の捌け口にされちゃうんですね私のお尻…!あと毛深いとかヒドイ」
三蔵「うるさい尻だな…いくら仏の教えとはいえ、こんなのも助けるべきなのか…?」
尻「仏の教え…?僧侶さま…なのですか?」
三蔵「うむ。僧だよ。玄奘三蔵。…それにしても毛深いな…特に尻のあ」
尻「やめて!!…こ、これは失礼をしました…!仏に仕えるお方は、そのような煩悩は無いのですね!」
三蔵「いや俺ロリコンだから。女は10歳以下しか認めない」
尻「おい」
三蔵「下の毛とか意味わかんない」
尻「おいこら」
650: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/3/7(金) 17:24:32 ID:U1hNfgMBqk
実況『………あー、テステス………それでは皆様、お待たせ致しました!第三十五回比武大会、決勝戦を執り行います!』
ワァァァァァァァァァァァァッッ!!!
三蔵「すごい声援だな……」
太上老君「ふむ、娯楽の少ない土地柄ゆえかのう。これ金、銀、お菓子を溢すでないぞ」
金角「ぽっぷこーん、のどかわく」
銀角「きゃらめるあじだから、なおさら」
三蔵「ジーサン、なんでこの二人まで連れて……ナイスだ。眼福眼福」
ごくう「あ、みてみておししょーさま、あのハタ、『流沙LOVE』って書いてあるよ」
三蔵「おー。あっちには『ロンくん大好き』って垂れ幕もあるな。がっつりファンをつけやがって二人とも」
ごくう「ごじょーちゃんカッコいいし、シャオくんかわいいもんねぇ。わたしも出てたら応援もらえたかなぁ」
三蔵「とりあえず俺が大きく『毛』って書いてあるTシャツとか作ってやるよ」
ごくう「なにその嫌がらせグッズ!」
651: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/3/7(金) 17:27:18 ID:wEwZC7Zu5M
実況『まず、鳳凰の門より、選手入場です!』
ウォォォォォォオッ!!
沙悟浄「……これ、手とか振るべきなのかねぇ…」
実況『ここまで全ての試合を、足技ひとつで制して来た女傑!その長い脚を大きく伸ばす度に、男性陣の鼻の下も伸びる伸びる!』
沙悟浄「ちょ」
実況『惜しむらくはもう少しバストが欲しいところか!今回も華麗な足技を見せてくれ!流沙選手が舞台に上がります!』
沙悟浄「あの実況、後で死なす…!」
実況『続いて応龍の門より、選手入場!』
キャァァァァァァアッ!!
小龍「……………」
実況『対してこちらは、達人も舌を巻く見事な武術で勝ち上がって参りました、なんと小さな男の子!』
小龍「……………」
実況『セコンドにピンクのナース幼女を侍らせて、若いのにそんな趣味丸出しで大丈夫なのか!ロン選手、堂々のリングイン!』
小龍「……ひどい誤解を生んでますね………」
沙悟浄「………姐さん……今度はちょーっとオイタが過ぎるんじゃないかい?」
八戒「……ほ。妹弟子の分際で説教とは烏滸がましいわ。………負けんぞ…!」
実況『セコンドアウトです!両者中央へ!』
沙悟浄「…………本当にバカだねぇ、アンタも」
小龍「………馬鹿で結構。これが私です」
実況『試合、始めぇっ!』
652: 名無しさん@読者の声:2014/3/10(月) 08:10:39 ID:/3rE4ol2iY
前回の番外編のシャオくんのかっこよさに比べて…(´・ω・`)
653: ヨシュア【TVスペシャル・後編】 ◆.frSdr10QQ:2014/3/11(火) 00:44:21 ID:xCO0I9dQ82
太上老君「ひょ、流石は元、近衛のトップと西海龍王の子息ぢゃ。天界の御前試合とて、ここまでの武はなかなか拝めんぞい」
三蔵「つーか小龍ってこんなに戦えるんだな。なんか火ぃ吐いてるイメージが強すぎて」
金角「ぽてとちっぷ、なにがすき?」
ごくう「のりしお!しょっぱいほーがおいしいもん!」
銀角「えー、こんそめだよ!でもねーたんはいっつもうすしおかってくる」
金角「おとめだから、かろりーをきにしてるの!」
三蔵「………随分と溶け込んでますね、悟空さん?」
ごくう「いやー、もういっそこの姿になったときは幼女ライフを楽しもうかと」
三蔵「個人的にはグッジョブだが、お前そんな気楽にしてて良いのか?もし小龍が勝っちゃったら、性欲魔豚フィスティバルが始まるとゆーのに」
ごくう「んー、そりゃまあ大変ですけど、べつにそこまで……」
三蔵「ほう。せっかく師匠が心配してやってるんだけどなあ。………八戒がその紅珠を手に入れたら、最初の標的は………お前か悟浄だぞ、たぶん」
ごくう「うわああポテチ談義してるばあいじゃなかったよ!ごじょーちゃんがんばって!!」
沙悟浄「そぉ……らぁっ!」
小龍「…ふっ!」
ドガアッ!!
実況『こ、これは物凄い攻防だぁーっ!流沙選手が放った踵落としを、柳の様に受け流すロン選手!そして外れた蹴りは石舞台にヒビを入れる威力!コイツら本当に人間かーっ!?』
654: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/3/11(火) 00:48:57 ID:U1hNfgMBqk
小龍「………まだ人間の域は出てないレベルだと思いますが」
沙悟浄「……素手ゴロだしねぇ。ふふ、シャオ、辛そうじゃないのさ。腹ん中で火袋がゴロゴロ鳴ってるんじゃないかい?」
小龍「…確かに、つい炎を吐きそうになりますね。しかし悟浄さんも、両手が寂しそうですよ」
沙悟浄「だってアタイ、得物で戦り合うのが基本だからねぇ。ま、脚で十分……と言いたいけど、いざ相手にしてみると、やりにくい動きさね、アンタ」
八戒「燕青拳じゃ。ワシが仕込んだ。小龍はスジが良いからのう、捕まえ辛いじゃろ、ほほほほ」
沙悟浄「……ねぇ八戒姐さん?そりゃあシャオは強いけどさぁ………まさか本気でアタイに勝てるとでも?」
ゴオオッッッッ!!
小龍「……闘気………!」
八戒「………ほ、純粋に武のみを競うたら、ワシや姉者ですら、御主に勝てる率は低いわい。……しかし、兵法ならば此方が数段上じゃ………やれぃ」
小龍「…はい。………悟浄さん」
沙悟浄「あん?」
小龍「…悟空さんが小さいと、本当に先生と悟浄さんの娘みたいですよね。若夫婦、って感じです。お似合いですよ」
沙悟浄「なんだいシャオったらそんなホントのこと言っちゃってぇ!嫌だよぅやっぱそう見えちゃうおおおっ!?危なっ!!?」
小龍「………残念、避けられましたか」
沙悟浄「ちょ、そぉゆぅ手ぇ使う!?」
八戒「およそ戦いは、正を以って合し、奇を以って勝つ………手段は選ばぬぞ、悟浄よ…!」
沙悟浄「………ぐ、敵に回すとここまで厄介だとは…!」
655: 名無しさん@読者の声:2014/3/11(火) 13:30:26 ID:CVio7w8LIk
支援!
しかしこんな姑息な手を使っても悟浄ちゃんには勝てない気がする
656: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/3/12(水) 21:54:20 ID:VQx19Xq4TI
太上老君「……ふむ。どう見るね、石猿。元帥の嬢ちゃんが策謀に、近衛娘は勝てるのかの?」
ごくう「んんぅ……ふつーにやったら、ごじょーちゃん勝つよー。よゆーがあるもん、見てて」
三蔵「おお、そりゃ良かった」
ごくう「でも……ごじょーちゃん、ほら、なんていうか……ここぞって時に、地味に終わるってゆーか」
金角「じみー!」
銀角「かませー!」
三蔵「ひどいなお前ら。……そーいやコイツらとやり合った時も、自信満々で負けてたもんなぁ悟浄」
ごくう「ちょっと運がたりないんだよね、ごじょーちゃんって」
三蔵「そんなどーにもならんダメ出しやめてやれって…」
沙悟浄「ぐぬぬぬぬ……!シャオ、あんた恥ずかしくないのかい!正々堂々の勝負を、そんな口先で汚そうなんてさぁ!」
小龍「…これは悟浄さんの言とは思えませんね。喧嘩に卑怯も何もない、と言ったスタンスでは無かったのですか?」
沙悟浄「男らしくないって言ってんだよ!……せっかく格上のアタイが胸ぇ貸してやってんだから、正攻法で来れないのかい!」
八戒「………」チラッ
小龍「……………か……貸す程、あるんですか?胸……」
沙悟浄「うわあアンタ今言っちゃいけないコト言った。それ言っちゃいけないヤツだ歯ぁ食い縛りな」
657: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/3/12(水) 21:56:21 ID:VQx19Xq4TI
小龍「………悟能様、やはりこれは厳しいです。こんな、心にも無いことを言うというのは……」
八戒「む、そうか。まあ御主、悟浄を『大人の素敵な女性』だと評しておったしの、ほほ」
沙悟浄「えっ」
小龍「…ほ、本人の前で、そんなこと」
沙悟浄「…な、なにさなにさ!止めとくれよちょっと身内でそんな照れ臭」
ブウンッッッ!!
沙悟浄「うわあっ!?」
小龍「……惜しい」
沙悟浄「いやいやいやヒド過ぎない!?アタイ今『そ、そっか……シャオにそんな風に思われて……』みたいなそんな嬉し恥ずかしな気持ちだったのに!このウソつき!このままじゃアタイ龍族不信になる!」
小龍「……将、吾が計を聴かざるときは、之を用うれば必ず敗る。之を去らん。………私は、勝つために、悟能様の作戦に全乗っかりしてますので」
八戒「怒らし、驕らせ、乱す。そして疲れさせる。兵法の基本中の基本じゃぞ?ひっかかる方が間抜けのポンポコピーじゃ、ほっほっほ♪」
沙悟浄「ム、ム、ムカつく……!アタイの姉弟子めっちゃムカつく……!!」
小龍「…あと、嘘は吐いて居ませんよ、私。悟浄さんは素敵な方です」
沙悟浄「うううう…!もうやだコイツら相手にすんのもう嫌だぁぁ……!」
三蔵「おいなんか泣いてないか悟浄」
ごくう「…どうしよう負けるかも」
658: 名無しさん@読者の声:2014/3/12(水) 21:58:30 ID:oRQSKCD3As
これ勝てるのお師匠様くらいなんじゃないか?
支援
659: 名無しさん@読者の声:2014/3/13(木) 12:38:22 ID:cTXqppT6rA
お師匠様がショタを殴れるとでも?
支援
660: 名無しさん@読者の声:2014/3/13(木) 13:50:13 ID:d6dospV6B6
そもそもお師匠殴り合いはダメなんじゃあ・・・
661: 名無しさん@読者の声:2014/3/13(木) 17:04:03 ID:v903hCs1PE
お師匠様来たらシャオくんの処女が危ない
662: 名無しさん@読者の声:2014/3/13(木) 17:56:41 ID:pHFMAn0byM
お師匠のこの絶大な信頼度にワロタ。
支援支援支援ー。
663: ヨシュア【TVスペシャル・後編長くね?】 ◆.frSdr10QQ:2014/3/15(土) 20:39:40 ID:kQCzfU9hQo
実況『おーっとどうしたことかーっ!流沙選手の動きが、先程に比べて明らかに鈍い!しかし苦悶の表情を浮かべるその姿に、はからずも何かこう劣情を催してきましたワタクシ!』
沙悟浄「実況黙れっ!くそ、そうだよ何も聞かなければ良いんだ……無心で蹴り倒す、無心で蹴り倒す……!」
小龍「…………」
ツー……
沙悟浄「え、ちょ、な、涙?なんでアンタが泣いてんの痛ぁっ!!?」
バターン!!
小龍「…初めてまともに入りました」
八戒「ほらの?涙、便利じゃろ?」
沙悟浄「……あ…ああ…!?……へ?なに?悪魔?アタイ悪魔と戦ってんの……?」
太上老君「これは惨い。こと狡猾さにおいて、老婆と小娘ほども差があるのう」
金角「あれはかわいそう」
銀角「たぶんあたまんなかぐちゃぐちゃ」
ごくう「うわぁぁあ負けないでごじょーちゃあん!」
三蔵「つかなんでみんな、何喋ってるか解るんだよ。舞台側の客席とは言え、流石に内容までは聞き取れんぞ俺は」
太上老君「ひょ、儂ら天人は、意識すれば下界の声すら聞き取れるからのう。この程度の距離、なんでもないぞい」
金角「きこえるー」
銀角「まるぎこえー!」
三蔵「マジかよズルい。悟空、お前も?」
ごくう「わたしはくちびるの動きを読んでます」
三蔵「うおおっ、なんだそのカッコいいセリフ!」
664: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/3/15(土) 20:41:09 ID:kQCzfU9hQo
ごくう「ごめん言ってみたかっただけ。ホントはわたしもがんばれば聞こえる」
三蔵「気持ちはわかるから許す。で、やっぱ八戒アレか?俺をダシにしたり容姿を誉めたりとか、そんなんで動揺させてるのか?」
ごくう「おおう、さすがおししょーさま!うん、そんなかんじ」
三蔵「……ふむ。よし、金銀姉妹、ちょっと一緒においで。俺もセコンドに付いてくる」
ごくう「おししょーさまこんなときになにを!?ダメだよ犯罪だよ!」
三蔵「バカ野郎お師匠さまは節度のあるロリコンだぞ。時と場合と高感度は常に気にしてるっつの安心しろ。………ふふふ、八戒……お前の好きにはさせんぞ…!」
八戒「ほほほ…!揺さぶりはこの辺りで十分かの。そろそろ仕留めに……む」
小龍「……先生」
沙悟浄「だ、旦那様ぁっ!ゴメンもうアタイ辛い!悟空姐さん抱いて寝たい!」
三蔵「うん、だだ泣きじゃねーかよ悟浄。………八戒、随分と好き勝手してるじゃん」
八戒「………勝負じゃからの?別にルール違反では無いぞい?」
三蔵「………そっちがその気なら、こっちにも考えがある」
八戒「ほ、師匠殿が出張って来るのは予定通りじゃ。………良いか小龍、どんな揶揄を受けようとも動じるでないぞ…!」
小龍「…勿論です。先生如きに揺さぶられる私ではありません」
三蔵「……ふっ。お子ちゃまだな。この玄奘三蔵、人をおちょくる事にかけてはそこのナース幼女には負けないぞ」
八戒「お主が着せとるんじゃろがナースは。しかも何金角銀角を連れて来とるか、この変態め」
三蔵「………ふ、ふふふ………この手だけは使うまいと思ってたが………他はともかく世の幼女までお前の毒牙にかけるのは許せないからな。………見ろっっ!!」
ジャジャーン!!
小龍「………っ!!!そ、それは……!!!」
三蔵「……超ウルトラレア『義侠軍神・関羽』……!!小龍、お前の道教王カードデッキのエースカードだ……!!」
665: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/3/15(土) 20:44:19 ID:OIsZYRTVzE
小龍「…か、勝手に荷物から……!」
三蔵「……目には目を、悪事には悪事を、だ」
小龍「……それをどうするつもりですか、先生……!」
三蔵「…俺も決闘者(デュエリスト)の端くれだからな、これを破り捨てたりなんかしないさ。俺は何もしない………ただ、このカードを…………コイツらに預ける!」
金角「かーど、きらきらー!」
銀角「ひげのおじさんがかいてあるー!」
小龍「……なっ…!?」
三蔵「………良いのか小龍?お前が大切にしてるコレ、コイツら多分ラクガキするぞ?いや舐めたり噛んだりするかもだぞ?歯形ビッチリ付くぞ?」
金角「もっとみしてー!」
銀角「きらきらみしてー!」
小龍「…ぐっ……!!」
八戒「待てぃ師匠殿!それは反則じゃろ、脅迫ではないか卑怯者っ!」
三蔵「うっせぇお前に言われる筋合いはノミの糞ほども無ぇっ!」
沙悟浄「ねぇ旦那様そんなんどーでも良いからアタイを慰めて!」
小龍「…私がそのカードを引くまで、どれだけ苦労したのか知っているでしょうに……!」
三蔵「わかってくれ小龍……!俺だって辛いんだ…!」
太上老君「……御主等、仲良しぢゃな」
ごくう「……でしょ」
666: 名無しさん@読者の声:2014/3/20(木) 09:22:37 ID:Jk.0rVztq.
支援!
667: ヨシュア【TVスペシャル・後編長過ぎて困る】 ◆.frSdr10QQ:2014/3/20(木) 20:40:11 ID:oR9LTLZEIM
小龍「………好きに、すれば、良いです……!」
三蔵「マジかお前、超レアだぞ?………じゃ、はい」
金角「きらきらー!」
銀角「あれー、しーるになってないのこれー?」
小龍「ぐっ……!………こ、この身命、全ては悟能様が為……!己など、二の次三の次!」
八戒「おおお……よう言うた小龍!それでこそワシの小龍じゃ!………ほ、ワシとしたことが涙腺が………年は取りたく無いのう…!」
三蔵「君の動機がエロスじゃなかったら美しい主従愛なのになぁ………スマン悟浄、俺にはもう手札が無い。カードだけに」
沙悟浄「旦那様ぁぁぁあ……!」
八戒「よぉし小龍、トドメじゃ!一気にまくし立てぃ!」
小龍「…はっ!」
沙悟浄「ひぃぃ悪魔が、ちっさい悪魔が来るぅぅぅう!」
三蔵「キャラ崩れるくらい怯えてやがる……おーい悟浄、頼むよ頑張ってくれよ!」
沙悟浄「もう嫌だアタイ悟空姐さんとこ帰るぅぅぅう」
八戒「ほほほほほ!望み通りにしてやるわ!勝ちじゃ!」
小龍「…一撃で、場外まで飛ばします…!」
三蔵「うぉぉい!来てる来てる!動けって悟浄!なんでもするから!」
小龍「…もう遅い!」
ドガッ……!!!
八戒「……な?う、受け止め……いや、動いては居らぬのに……!」
小龍「…ビクとも……!?」
沙悟浄「………なんでも?」
三蔵「お、お前、大丈夫か?めっさ腹に小龍の拳が」
沙悟浄「………なんでも、する?」
三蔵「へ?あ、うん、俺が出来ることなら………」
沙悟浄「………むふ♪」
668: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/3/20(木) 20:41:00 ID:oR9LTLZEIM
ゴオオオオオオオオオッッ!!!
小龍「…うわっ!?」
沙悟浄「………むふ、むふふ………♪策を巡らせば良い。謀を重ねれば良い………」
小龍「…ご、悟能様……!」
八戒「ちょ、待て悟浄!げ、下界の武道大会じゃぞ?その妖力は無いじゃろ、待て、待てと言うに!」
沙悟浄「………我が拳よ……沙悟僧が命を燃やし……愚者に地獄を見せよ……!!」
小龍「……あの、この、ちょっとコレは……!」
沙悟浄「………終の幻拳っ!!『鳳点頭(おおとりのうなづき)』!!!」
八戒「お主初の必殺技の初披露がココとかどうかと」
カッッッッ!!!
八戒「思っ………ぐう…!」
小龍「………きゅう」バタッ
実況『ロン選手、ダウゥゥゥゥゥンッ!!!カウントを始めます!』
沙悟浄「……ふっ。鳳点灯は目視の叶わない超高速を生み出す、『実体のある幻影』……カウントはムダさね、立てやしないよ」
三蔵「うおおおお!すげーじゃん悟浄!」
沙悟浄「あぁん旦那様ぁぁぁあっ♪悟浄勝ったようっ♪」
ガバッ!!
三蔵「ぐえっ」
沙悟浄「約束どーりなんでも……むふ、むふふふぅ……♪すりすりすりすりっ♪」
実況『勝者、ロン選手!』
沙悟浄「すりす……へ?はぁぁぁあ!?なんで!?倒れてんじゃないさアイツ!!」
実況『ロン選手のダウンカウント五の時点で、流沙選手が場外となりました。リング以外の物や人に触れたら場外です。貴方セコンドのその人に抱きつきましたし』
沙悟浄「……………」
三蔵「お前バカァァァァァァァァァアッッ!!!」
669: 名無しさん@読者の声:2014/3/26(水) 17:25:01 ID:qNsY8il6TA
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