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三蔵「…岩から尻が生えている」
[8] -25 -50 

1: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/6/28(金) 01:13:20 ID:clfaSnFbdM
尻「…はっ!!誰か居るのですか!?」

三蔵「見たところ20代そこらか。いや、肌の張りからすると、17、8かな」

尻「ああ…こんな人里どころか鳥の声さえ聞こえない不毛の地に、とうとう人が…!しかも声から察するに殿方…!」

三蔵「しかし無駄に毛深いな」

尻「ついに…ついにメチャクチャにされちゃうんですね…!この通りすがりの名も知らぬ殿方に性の捌け口にされちゃうんですね私のお尻…!あと毛深いとかヒドイ」

三蔵「うるさい尻だな…いくら仏の教えとはいえ、こんなのも助けるべきなのか…?」

尻「仏の教え…?僧侶さま…なのですか?」

三蔵「うむ。僧だよ。玄奘三蔵。…それにしても毛深いな…特に尻のあ」

尻「やめて!!…こ、これは失礼をしました…!仏に仕えるお方は、そのような煩悩は無いのですね!」

三蔵「いや俺ロリコンだから。女は10歳以下しか認めない」

尻「おい」

三蔵「下の毛とか意味わかんない」

尻「おいこら」


597: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/19(水) 12:13:28 ID:ld1lzIwMT6
沙悟浄「安心して寝てな。だけどアンタもヤキが回ったね、腕が落ちたんじゃないかい?ねぇ姐さん」

八戒「ほ、まあ勝敗は兵家の常じゃ。負けることもあるわい。……時に紅孩児、今日お主セクシーじゃのう?いつもの鎧を着ておらんからか、やはり胸を出すと色香が増すのう、ほほほ…!」

紅孩児「……相変わらず、だね、八戒さん………これはアイツに壊されて………悟空っ!悟空はっ!?」

三蔵「そのニセモノさんと、ほらあそこで」

紅孩児「いっ、今すぐ八戒さんでも龍神君でも……ゲホッ……悟浄さんでも良い!代わって……!」

小龍「……?」

紅孩児「……だ、駄目だ、悟空……!奴の憎悪は……怨念は!………君では……!」

八戒「……怨念、とな…?」



悟空「てああっ!」

偽悟空「…………」

悟空「とぉぉおりゃっ!!」

偽悟空「……………」

悟空「伸びてっ!如意棒っ!」

偽悟空「………………」

悟空「……むー。なにさ弾いたり避けたりばっかりで。ヤル気あるんですかニセ私っ!」

偽悟空「ヤハリ強い…………だが天の裁きを期待できぬなら仕方無し……コノ手で潰してやる……!!」

悟空「うわあやっぱり私が恨まれてるんだ……なんだろうどれだろう……?」

偽悟空「………ル………ルと……!………ゆん………ゆんと…………!!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!

悟空「…む。これは……凄いや。こーちゃんやっつけたって、ホントかも」

偽悟空「……潰す…!キサマだけはぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっっ!!!」
598: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/19(水) 12:15:40 ID:ld1lzIwMT6

バサッッ!!!

悟空「わぷっ!?なにこれマント?脱いだモノを人に投げつけないで下さい……よ………」


紅孩児「駄目だ悟空!そのマントの下には、君では振り払えない虚無が……!!」


偽悟空「……はぁーっ……はぁーっ………!!!」

悟空「………えっと」

偽悟空「…………」ペターン 

悟空「……男の人?」

偽悟空「違うわぁぁぁあっ!!!胸が無きゃオトコか!?乳が膨らんでなきゃオンナじゃないってか!?プルンプルンたゆんたゆんとサッキから当て付けがましいんだよデカ乳の何がエライってんだーっ!!!」

悟空「いやあのその、え?なに?なんなの?」



八戒「……まあ、虚無、と言うか………無い、のう……」

三蔵「見事な貧乳、いや無乳だな。……待て待て小龍、そんな目は要らないぞ。俺はロリコンであって貧乳好きとは似て非なるから」

小龍「…いやなんの説明ですか訊いてません。と言うか何故悟空さんに変化しているのに、その……胸が」

紅孩児「……奴は、変化なんてしていない……元から悟空に瓜二つなのさ…!奴の名は六耳獼猴(ろくびじこう)……霊山、花果山が産み出した、もうひとりの美猴王……!」

沙悟浄「……で、要は何かい?胸のサイズで姐さんを恨んでんのかいアイツ。なんか一気に馬鹿馬鹿しく………ん?」

紅孩児「奴の怨念を甘く見ちゃいけない……!実際その怒りの攻撃は、胸の大きな女性……僕や虎力さんに対しては数倍の威力をぐえっ!?ちょ、悟浄さん、なんで締めるの、苦しっ!!」

沙悟浄「さっきアンタ悟空姐さんを退かせて、アタイら三人に戦え的なコト言ってたねぇ?つまりなんだい?男のシャオとナリが幼女の八戒姐さんは良いとして、アタイも問題無いと?小さいと?」

紅孩児「あ、あの、僕ケガして……ごめんごめん許して……コレ死ぬ、死ぬって……!!」

八戒「……まあ、女にとっては一大事なんじゃろの、こーゆーのは。ワシはどっちも好きじゃが」

三蔵「節操無しめ」

小龍「…悟浄さん、そろそろ死んじゃいますよそれ」

沙悟浄「ちょおおおっと自分がデカイからって、調子くれてんじゃないよあぁぁん……?」

紅孩児「ギブ、ギブギブ…!!」
599: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/20(木) 19:47:08 ID:KMtMRLKlQk
悟空「貫いて、如意棒っ!」

六耳獼猴「迎撃セヨ、如意棍っ!」

パキィィィィン!!

悟空「むむっ、なら……!ふーっ!毛分身っ!動けなくしちゃって!」

六耳獼猴「……十五体か。猿ドモ出ろ!アノ腹立つ分身を、自分に近付けるな!」

猿「「「キキィィィィッッ!!!」」」

悟空「うわぁっ、おサルさんがいっぱい!?」

六耳獼猴「キキキ……!目眩ましの分身程度ナラば、獣でジュウブン……!しかも花果山の猿だ。狂暴さは知ってイルだろう?」

悟空「……やりますね。でもそれはあんまり覚えてないよ、もう山には五百年帰ってないから」

六耳獼猴「……ヤリあえる……やはり互角にタタカえる……!!殺せる……!!ソンゴクウを、殺せる……!!!ソノ乳、捻り千切ってヤル…!!」

悟空「怖い怖いおっぱい千切るとかやめよう!?ねぇ、そんなコトくらいで怒るのやめましょうよ……」

六耳獼猴「ソンナコトだと!!?」

悟空「ひうっ!?いやほら、でもその、おっきい人なんていっぱい居るんだし、なんで私にだけっ?」

六耳獼猴「……他のデカ乳もムカつくが……キサマは別格だ………!同じ霊山より生まれ……顔も背丈も、そしてコノとおり術とて負けぬ、変ワラヌと言うのに………何故……ナゼ私とキサマ、ココだけこうも違うのだ…!!」

悟空「い、良いじゃないですか、個性ですよ個性」

六耳獼猴「……ならばキサマ、ユルせるか?」

悟空「へ?」

六耳獼猴「私とキサマが、店でラーメンを頼んだとしよう………ソシタら店主が、私にダケこう言うんだ……」

悟空「ふんふん?」
600: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/20(木) 19:50:03 ID:2twRS1Q.AA
六耳獼猴「『よし、お嬢ちゃんにはチャーシュー五枚オマケしてやろう。あっちの娘にはナイショだよ』ってな!」

悟空「そ、それは許せないよ!一枚ならいざ知らず、五枚はもうオマケの範疇じゃないよ不正だよ!」

六耳獼猴「ダロウ……!?私のこの、『何故アイツだけ』という、やるせないキモチが解るか……!?」

悟空「……くっ…!そこまでの恨みだったなんて……!」



三蔵「おい、あそこにバカが二人居るぞ」

八戒「頭の残念さも瓜二つじゃのう。しかし牛や虎より、猿は頭が良い筈なんじゃが」



六耳獼猴「誰を恨めば良イ……?何を恨めば良イ……?この呪いともヨベル、虚無の怒り……哀しみ………キサマ以外の、ナニにぶつければ良イ……!?」

悟空「……わかったよ……!……わかったけど!私を殺したところで、胸が大きくなるわけじゃ無いよ!?誰も幸せになんて、ならないよ!?」

六耳獼猴「………ダマれ……!!」

悟空「私、バカだけど……これだけは知ってるよ!?怒りとか……哀しさとか……そんなムシャクシャした気持ちは、どれだけ暴れたって……どれだけ殺したって!楽になんてならないんだよ!?嫌な……嫌なモヤモヤだけ残るんだよ……!?」

六耳獼猴「…イヤな……モヤモヤ………」

悟空「そうだよ……!私も、そのモヤモヤは……自分一人じゃ消せなかった………。もう、やめよう?こんなこと。自分の嫌いなところなんて、誰にでもあるよ。……ね?」

六耳獼猴「……………っ!!!」

悟空「さ、武器を下ろそうよ。………ほら、私だって……そりゃおっぱいはおっきいけどさ?もうあちこちムダ毛だらけなんだよ、剃っても剃っても。お尻なんて
、後ろから見たら毛皮のパンツ履いてるみたいなんだから、アハハ。いくらおっぱいが凄くても、こう毛深くちゃあ」

六耳獼猴「私だって毛深いわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっっ!!!」

悟空「えええええええ!!?」

六耳獼猴「毛深い上に胸も無いわこちとらぁぁぁぁあ!!!それがドウシタ悪いかァァァアッ!!!うわあああああ!!!」

悟空「うわあああああゴメンなさいぃぃい!!!」



三蔵「おい、ウチのバカが墓穴掘ったぞ」

八戒「まぁた深く掘ったもんじゃの。嫌なモヤモヤの話から嫌なモジャモジャの話になるとは……上手いのう、姉者」
601: 名無しさん@読者の声:2014/2/20(木) 22:00:50 ID:6KdyPMHBok
嫌なもじゃもじゃw
602: 名無しさん@読者の声:2014/2/20(木) 23:25:35 ID:x4x9i9Nzlc
観音の観音様が観音開きといい、
八戒ちゃん言葉の遊び方が巧みすぎるwwwww
603: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/21(金) 06:56:19 ID:QWZu1jwT1Q
ミスに気付いた。訂正します。

六耳獼猴の読み方、正しくは「ろくじびこう」ですね。めんご。
604: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/21(金) 19:06:34 ID:QHnE6yOsIM
六耳獼猴「ナニが斉天大聖だ!!ナニが玄奘三蔵の一番弟子だ!!偉そうなコト言いながら、結局私をコケにしやがって!!!」

悟空「ち、違うよぉっ!私そんなつもりじゃっ!け、毛深くて、それでおっぱい小さいからって……………だ、大丈夫だよっ!!それにこんなの大きくたって、肩が凝るくらいだよ!!」

六耳獼猴「ナンだ今の間はぁぁぁぁあ!!!ナンダそのフワッとした励ましはぁぁぁぁぁあ!!!アト胸が無くたって肩ぐらい凝るわナメんなぁぁぁぁぁぁぁぁあっっ!!!」

悟空「ひ、ひいい……喋れば喋るほど泥沼だよぅ……!!」

六耳獼猴「誰の胸がまな板ダ!!!誰の胸がタリム盆地ダ!!!誰の胸が『そもそもそこには村も何も存在しないのだから、貧しい以前の問題』ダぁぁぁぁぁぁあっ!!!」

悟空「言ってない言ってない!てか最後の誰に言われたのヒドイ!」

六耳獼猴「………オワラセテヤル……!!!………るぅぅう………うううキャァァァァァァア!!!」

ゴオオオオオオッ!!!

六耳獼猴「……かぁぁ………はぁぁぁあ……!!!」

悟空「まさか……それ………!」

六耳獼猴「我ガ名は六耳獼猴………!!!我こそガ、真の美猴王……!!!消エロ……我ガ悪夢よ……!!!」

悟空「あわわ……コレがソレなら、かなぁぁり強いよどうしよう……!?」


三蔵「おお?なんかあっちのバカが銀色になったな」

八戒「……なんという妖力じゃ…!これが件の、『美猴王モード』か……!」

沙悟浄「……姐さん…!」

紅孩児「………ギ………ヴ…………」

小龍「…悟浄さん、そろそろ冗談ではなく死にますよ」

沙悟浄「おっと」

八戒「ふざけとる場合では無いぞ、悟浄。動機はギャグじゃが、これ最早見逃せぬ。…姉者!悪いが一騎討ちを邪魔するぞ!其奴の怨恨に付き合う義理は無い!」


悟空「うん来て来てぇ!私もう色々と辛い!」

六耳獼猴「おっと……ソレは面倒ダ………仕方無い……カナリ力を使うガ………猿ドモ……!」
605: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/21(金) 19:08:04 ID:QHnE6yOsIM
猿「「「ウキャァァァァア!!!」」」

八戒「三匹………はっ!まぁたワシ等に化けさせるか?今度は瞬殺してやるわ!悟浄、小龍っ!!」

悟浄「あいよ八戒姐さんっ!変なキャラ付けする前に猿に戻してやるよっ!」

小龍「…待って下さい!違う……っ!?」

「「「ルゥゥゥ……キャァァァア……!!!」」」

三蔵「……うおお……銀色が三人……!」


六耳獼猴「キキキキ……!『三昧変化・美猴分心』……!タダの分身や、先の変化と思うナよ……!その三匹、それぞれが私ダ……!」

悟空「みんなっ…!!」


八戒「……ほほ。久々にピンチかの?コレは」

沙悟浄「……紅孩児、絞め落とさなきゃ良かったかねぇ……」

小龍「…そうですね。先生の護衛くらいには使えたかもしれません」

三蔵「…ふむ。おーい悟空ー?お前もキンキラキンになれねぇのー?」

悟空「無理ですお師匠さまー!どうにもこうにもモチベが上がりませーん!メンタル重要なんですよあれー!」

三蔵「メンタルって。お前その心臓の剛毛はなんの為にあるんだよ使えねぇ」

六耳獼猴「誰の乳毛が心臓カラ繋がってるだぁぁあ!?心臓カラ乳首までの距離が近いカラってかフザけんなぁぁぁぁぁあっ!!!」

悟空「お師匠さま火に油を注がないで!」
606: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/22(土) 18:15:44 ID:uIkRHsGkQI
美猴分心「キァァァァアッ!!!」

ギィィィィンッッ!!

八戒「く……!?この膂力、二郎真君に勝るとも劣らぬ……!此程か、美猴王とは…!」

沙悟浄「イチチチチ……!数合で、もう手が痺れてきたよアタイ……!キッツイねぇ………!」

美猴分心「キシャアアアアアッッ!!!」

小龍「………っ!」

八戒「小龍っ!?」

小龍「…だ、大丈夫です………避けたつもりでしたが、疾い…!」


六耳獼猴「キィィ……るぁぁぁぁあッッ!!」

悟空「うっ……くっ……!!」

六耳獼猴「ドウしたソンゴクウ、動きガ鈍いぞ!?お仲間がシンパイか!?」

悟空「……まさか。みんな強いんだから。君になんて負けないよっ!」

六耳獼猴「逐一ムカつくヤツだ…!ヨシ……ならばキサマに絶望ヲ与えてヤル……!美猴分心ヨ!!三蔵法師をネラエ!!!」

悟空「なっ!!!」


美猴分心「「「ウキャァアアアァァァアッッッ!!!」」」

三蔵「ちょっ!!?」




ドスッ……!!!

美猴分心「…ア……キャ………!?」

小龍「……自ら逆鱗に触れるとは、愚かな」
607: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/22(土) 18:16:41 ID:uIkRHsGkQI
沙悟浄「いくよ姐さんっ!沙僧が名において力を見せよ!!!多重連撃呪っ!!!らぁぁぁあっ!!!」

八戒「応っ!!薙ぎ殺せいっ!!九歯馬鍬ぁっ!!!」

ズパァァァァァンッッ!!!

美猴分心「「グギャッ……!!?」」


六耳獼猴「な、ナニぃぃ!!?」


八戒「…ひゅう……ワシ達も大概テキトーじゃが、それだけは侵させぬのよ………我等が師匠殿に」

沙悟浄「アタイの大事な大事な旦那様にっ」

小龍「…先生に」

三弟子「「「手を出すな!」」」

小龍「……まあ後遺症が残らない程度になら、許しますが」

三蔵「許さないでそれも守って!」


六耳獼猴「……バ、バカな……!!美猴分心を相手に…………はっ!!?」

悟空「でぇぇぇぇいっ!!!」

ガキッ……ギギギギギギ……!!

六耳獼猴「ナ、なんだ……このチカラは……!!!サキ、ほど、より……!!!」

悟空「次、お師匠さまになんかしようとしたら……ヒドイよっ!!!」

八戒「良いぞ姉者押せ押せぃ!押し切れぃ!」

小龍「……この分身も、起き上がって来そうです。やはり本体を倒さなければ」
608: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/22(土) 18:17:50 ID:uIkRHsGkQI
沙悟浄「ブッ倒しちまいな姐さんっ!全く人の夫を襲うだなんて!」

三蔵「そうあちこちで吹聴してると、そのうち本当に夫婦にさせられそうで怖いよね」


悟空「まっかせて!いけそう!……りゃあぁぁぁぁあっ!!!」

六耳獼猴「………ナゼ……キサマばかり………キサマばかり………!!!私は………私はヒトリで……!!!」

悟空「…………!」

六耳獼猴「イヤ違ううう!!!私はヒトリでも強いイイイイイイ!!!」

バチィッッッッ!!!

悟空「わぷっ!?」

沙悟浄「姐さん!上っ!」

六耳獼猴「消ス……………………モウこのイノチすら要らナイ!!!我がスベテをモッテ…………ァァァアアアアアアアアアア……!!!」

悟空「……っ!」

六耳獼猴「ソンな棒切れイッポンで防げるとオモうな!!!全妖力放出………銀猿噛(ぎんえんごう)っっ!!!」

ゴォオォオオオォォオオオオオオオオッッッ!!!

悟空「……すぅ………頑張って!!!如意棒っっ!!!」

六耳獼猴「ナニかと思えバ単なる巨大化か!!!バカめ、飲み込ンデ……!!!」

悟空「もっと頑張ってぇぇぇぇえっ!!!」

ズオオオオオオオオオオオッッッ!!!

六耳獼猴「ナアぁぁぁあアアア!!?壁が、赤い壁が迫っ……!!!」

悟空「もっとおおおおおおっっっっ!!!!」

六耳獼猴「う、う、ウワァぁぁぁァぁぁぁぁアあっ!!!」
609: 名無しさん@読者の声:2014/2/22(土) 20:14:40 ID:IbGPs7mNlw
みんなお師匠様ラヴなのね♪
610: 名無しさん@読者の声:2014/2/23(日) 00:43:38 ID:QbzRe6e0TQ
キンピカにならずとも勝てるのか悟空さすが(@゚▽゚@)
611: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/23(日) 08:51:18 ID:nTgvpAjq9.


ヒュウウウウ………






六耳獼猴「…………コロセ。もうシッポの先すら、ウゴかん」

悟空「やだよ」

六耳獼猴「……ドウセなら、力を使いキッて死にたカッタ………憎きキサマに殺られるクライなら……!」

悟空「殺さないって言ってるじゃん。なんなのさ」

六耳獼猴「情けのツモリか……?ナラバ嘗めるな………私にもプライドがアル。世に美猴王はフタリも要らないだロウ………殺せ……!」

悟空「情けってゆーか………だって……その……」

六耳獼猴「……?」

悟空「………私の……妹みたいなもんじゃん、君」

六耳獼猴「…………!」

悟空「よぉくじっくり考えてみたら、これ私的にものすごい嬉しいんだけど!おんなじとか!私とおんなじとか!」

六耳獼猴「………ハ?」

悟空「だってそうじゃん!おんなじ山で産まれたんだよ!すごいよ!石猿って個体名じゃなかったんだ種族名だったんだ!」

六耳獼猴「いやキサマ、なにヒトリでテンション上げて」

悟空「いや上がるっしょ!石猿あるあるとか話せるんだよ……あっ」
612: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/23(日) 08:53:01 ID:nTgvpAjq9.


ボワンッ


六耳獼猴「っ!?」

ごくう「あー……だよねこうなるよね………なんでにょいぼーにムリさせると縮むんだろうどーゆーメカニズムなんだろう」

六耳獼猴「………プッ」

ごくう「ふえ?なにさ」

六耳獼猴「……なんだソノ姿は、マヌケな……!キキ……キはははは!コレは良い、私と変わらずペッタンコだ……!」

ごくう「そのかわり毛深くなくなってるんだよ、ふしぎ!」

六耳獼猴「イヤそのナリで毛深かったら怖いダロう、キははは……痛たた……笑わせルナ……!」




三蔵「おー居た居た。どこまで一緒に吹っ飛んでんだアイツは。町から出てんじゃねーか」

小龍「…何か、楽しげに話してますね」

沙悟浄「はぁ?誰とでも仲良くなるにも程が…………って。待って待って待って。ねねねね、姐さんがちちちち小さくくくく……!!!」

八戒「抱き抱えに行くのは少し待ってやれい悟浄、空気を読めよ?……ほほ、しかし、己が命を狙うた相手と時をおかずに談笑か………流石は師匠殿の一番弟子じゃの?」

三蔵「あん?なんだそりゃ。……ただ悟空が底抜けにバカなだけだろ」




ごくう「えー!ろくちゃん変化したら毛も無くなるの?ズルい!」

六耳獼猴「誰がろくちゃんダ……キキ……それより石猿あるあるッテなんだよソレ……キは、ははは……!」

ごくう「石猿あるあるそのいち、岩にすわるとみょーに落ちつく」

六耳獼猴「ヤバいソレあるある…!ははははは……!」
613: 名無しさん@読者の声:2014/2/23(日) 18:38:23 ID:IbGPs7mNlw
石猿あるあるwwwwwwwwwwwwwww
614: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/23(日) 19:56:04 ID:ld1lzIwMT6






木叉「やー助かりましたわー♪さっすが天下の、いや天下一の三蔵一行様や!うんうん、今の悟空さんがそない悪いコトするわけないやん思てたケド、ニセモン騒動やったワケやね!しかしこないスピード解決出来るとは、天部を代表して感謝感謝や、おおきに!」

三蔵「相変わらずよっく喋る……」

八戒「なぁにが感謝感謝じゃ、終わってからノコノコと。そもそも姉者に逮捕状が出た、と言うのも怪しいわい。大方初めからワシ等に何とかさせよーとしとったんじゃろ」

木叉「んなことあらへんて!いや忙しいねんウエも。釈迦如来様とアニキ、それに二郎真君殿下が抜けた穴、もうドデカイねんで?……ま、そら自業自得やねどな」

小龍「…ですね、自業自得です。私達の知ったことではありません」

木叉「キビシイなぁ龍神くん……」

ごくう「ねえ、それで、その……ごじょーちゃん下ろして。高い高いしながらクルクル回らないでしゃべりづらいそして酔う」

沙悟浄「ああん姐さんもうちょっとお」

木叉「いやホンマ、悟空さんもそないカッコになるまで頑張ってくれはって!しかもちゃんと生け捕りや!ウチの軍部で召し抱えたいくらいやでしかし!」

ごくう「そんなの良いから、そのっ。………ろくちゃん、どーなるの?」

木叉「…コイツの事か?そやなぁ、下界を騒がせたんもそやけど、何より人に成り済まして悪事、言うんが仏法的にアウアウや。まぁ死罪は無いにしても、禁固は確定やろなぁ。どーやろ、百年くらいは……」

六耳獼猴「……………」

ごくう「そんな……!」

三蔵「…………何とかもう少し軽くなんないか?シッペくらいに」

木叉「うーんデコピンと馬場チョップをセットにしてならそれもってアホか。なんで禁固百年から『もう少し軽く』でそこまで下がんねん三蔵さん。アカンアカン、今はウエとしても大事な時期や。法を緩めたりなんてでけへん。まぁ三蔵さんが嘆願書出す言うんなら、多少は軽くなるかもやけど、シッペは無いわシッペは」

悟空「……うう…」
615: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2014/2/23(日) 19:57:19 ID:ld1lzIwMT6
八戒「どうしてもか?」

木叉「なんや猪八戒さんまで……こーゆーんが大事なんは、あんさんが一番理解してくれそぉなモンやと」

八戒「………弁才天女」

木叉「っ!!?」

八戒「ちょろっと小耳に挟んだのじゃが、やるのうお主。天女に愛の告白を受けたそうではないか、羨ましいのう?」

木叉「……な、ななな……?なんで、そんなん、知って……!?」

八戒「ほほ、最新号の二枚目……ま、情報源があってのう。………しかし忙しい忙しい言うとる割に、結構頻繁に会っとるそうじゃのぉ、その天女様と」

沙悟浄「うっわ浮気とかサイテーだよ……観音さんも可哀想に」

小龍「…死んだ方が良いですね」

八戒「いやいやワシは解るぞ?据え膳食わぬは単なる阿呆じゃしのう?男の甲斐性じゃよなぁ?」

木叉「ちょ、待てちゃうわっ!!言い掛かりや!!キッパリとお断りしたんやボクは!!ボクが愛する女性はのん一人や!!」

八戒「それにしては随分と食事やらなんやら……正直に話してみい?弁才天女ならワシも見掛けたことがあるぞい、多少トウが立ってはおるが、ボンキュッボンのセクシーダイナマイツじゃ。たまには魚ばかりではなく、分厚いステーキを食いたくもなるってモンじゃよな?」

木叉「違う言うとるやろがぁぁあ!!アンタと一緒にすんなやぁぁあ!!そ、それはやな、お付き合いをお断りしたとは言えやな、仕事上関わりがあったり、あの人地位も高いからやな、あんまし邪険にも出来へんのもあってやな……!」

沙悟浄「言い訳みっともなっ」

小龍「…ダサいですね」

木叉「なんでや!ホントのコトや!!」

八戒「ほほぉ……じゃあ何故告白された事を観世音に内緒にしとるんじゃ?なんぞ後ろ暗い理由でもあるのかと、フツーは考えてしまうのぉぉお?」

ごくう「うわワッルい顔」

三蔵「ノリノリだな」

木叉「そ、それは……だって不安にさせたくないやん……のんもあれで結構ヤキモチ焼きやし……最近只でさえあんま時間とれへんのに、そないつまらんハナシしたくないやん……」

八戒「成る程成る程、愛されとるのう観世音も。浮気で無いと言うのならば、ワシも特に気にせんで良いワケじゃ。この口が観世音に、ウッカリすっかりスッテンコロリンとこの事を滑らせても、問題無いのう、ほほほほ……♪」

木叉「いや、そ、それは……!内緒にしてたって言うそれ自体が、ちょっとやな、あの……!」

八戒「おっと話が逸れたのう、スマンスマン。……で、なんじゃっけ、此奴の処遇の話じゃったか。………どうにか、ならんのか?んん?」

木叉「………ワ、ワルモノや……!ワルモノの親玉が居る……!!」
616: 名無しさん@読者の声:2014/2/23(日) 21:43:04 ID:M97GWVJjkM
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