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三蔵「…岩から尻が生えている」
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1: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/6/28(金) 01:13:20 ID:clfaSnFbdM
尻「…はっ!!誰か居るのですか!?」

三蔵「見たところ20代そこらか。いや、肌の張りからすると、17、8かな」

尻「ああ…こんな人里どころか鳥の声さえ聞こえない不毛の地に、とうとう人が…!しかも声から察するに殿方…!」

三蔵「しかし無駄に毛深いな」

尻「ついに…ついにメチャクチャにされちゃうんですね…!この通りすがりの名も知らぬ殿方に性の捌け口にされちゃうんですね私のお尻…!あと毛深いとかヒドイ」

三蔵「うるさい尻だな…いくら仏の教えとはいえ、こんなのも助けるべきなのか…?」

尻「仏の教え…?僧侶さま…なのですか?」

三蔵「うむ。僧だよ。玄奘三蔵。…それにしても毛深いな…特に尻のあ」

尻「やめて!!…こ、これは失礼をしました…!仏に仕えるお方は、そのような煩悩は無いのですね!」

三蔵「いや俺ロリコンだから。女は10歳以下しか認めない」

尻「おい」

三蔵「下の毛とか意味わかんない」

尻「おいこら」


244: 名無しさん@読者の声:2013/10/9(水) 18:17:03 ID:m1j4TaAkkU
ちょつと絵描きスレで確認してくる
245: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/9(水) 21:40:29 ID:UjvavobsL.
沙悟浄「え?殺っちゃってないのかい?アイツら」

悟空「あんなカッコ良く啖呵を切ったのに?」

三蔵「あんな無駄に髪とかブワーッてなってたのに?」

八戒「ええい、順を追って話す!余計なツッコミは話し終わってからにせい!あの後な、とりあえず向かってくる小龍をボッコボコにしたんじゃが…」

悟空「ボッコボコにしないで!かわいそう!」

小龍「…わぷっ。あの、くるひいでふごくーふぁん」

沙悟浄「やめたげな姐さん、傷口が開くよ」

八戒「お主ら、そろそろ人の話を聞けるようになれぃ。それでの、しまったちょっとやり過ぎた…と思いながらも、ガタガタ震えるあの馬鹿共を追い詰めたワケじゃ」

三蔵「意外と冷静にキレてたんだな」





八戒『……小龍を医者に診せねばならん。さっさと死んで貰う』

国丈『わ、わかった!洗脳は解く!子供も返す!い、命だけは…!』

八戒『そうか。じゃが殺す』

美后『この国からもすぐに出ていくからぁぁ…!お願いよぉ、死にたくなぁい〜!』

八戒『そうか。じゃが殺す』

国丈『ひぃぃぃぃっ!この通りだっ!許してくれぇっ!』

美后『うわぁぁあん助けてぇぇぇぇぇ!』

八戒『無理じゃ。さて、死ね』

木叉『いやいや許したげましょーよ。こなぃ謝っとるやん』

国丈『お、おお!助け……う、ぐっ!?』

木叉『うっさい。寝とれボケ。ネーチャンもや』

美后『きゃんっ!?』

八戒『……なんの真似じゃ。いきなり現れて獲物を横取るのが菩薩のやり方か』

木叉『ちゃいますちゃいます!なんやのん恐い顔して可愛らしいお顔が勿体無い!ほらアレやん?いくら三蔵さんが許したかて、仏の使いの一行が殺生は色々と外聞も悪いやないですか!そこでボクがコイツら引き受けよー思て、善意ですやん善意〜♪』
246: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/9(水) 21:42:02 ID:UjvavobsL.
八戒『……ふん。見くびられておるのか、それともタダの馬鹿か。…いや、もう開き直っておるのか?』

木叉『……んふふぅ。相手が猪八戒さん言うんがついてないわぁ。悟空さん辺りなら幾らでも煙に巻けるんやけど。ま、と言うてもほら、ボクも哀しき下っ端なもんで?言われたコトを言われたまんまこなしとるだけやさかい?』

八戒『天帝か?』

木叉『……ナイショや♪』

八戒『ワシがここで逃がすような間抜けに見えるか?』

木叉『ボクもここで逃げれんよーな木偶の坊ちゃいますよって』

グニャァァァァァア……!!

八戒『…ちいっ!転移呪を用意しておったか…!』

木叉『猪八戒さん強いさかい、マトモにやり合うんはしんどいわ。この二人はきちんと上で裁きますよって、堪忍したってや?あ、それと観世音様なんやけど、猪八戒さんに凹まされてから寝込んどるねんで?あれでメンタルめっちゃ弱いねんから、イジメんといたってや?あー、そやそやそれから』

八戒『えぇい行くならとっとと行けぃ!ワシは小龍を』

木叉『あっははスンマヘンスンマヘン。じゃ、ナース姿楽しみにしとりますよって♪さいなら〜♪』

グニャァァァァァ…!!

八戒『……ふざけおって…!』






八戒「……そして小龍を担いで戻ったワケじゃ。まぁ、これで解ったのう」

沙悟浄「……信用ならないどころか、天界はもう敵だね……。つまりあの国丈やらは、奴等の差し金かい」

悟空「え?そうなの?」

小龍「…普通に考えれば。しかしやはり、何がしたいのかまでは……」

八戒「うむ。牛魔王の様に意図が読めぬだけに面倒臭い。良いか師匠殿、この先は菩薩、いや如来すら信用出来ぬと心得よ。天竺で何が待っておるかは解らぬが………寝そべってナニをしとるのかな貴様は?」

三蔵「嘘吐き…!小龍の嘘吐き…!下に履いてるじゃん八戒…!」

小龍「…ウソは吐いてません。それは先生が渡したスクール水着ですから」

悟空「お師匠さま、スカートの中を覗くにしても、やり方がストレート過ぎるよぅ」

沙悟浄「の、のーぱんが好みなのか…!よ、よし…!」

八戒「のう、深刻に考えとるのワシだけ?」
247: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/9(水) 21:47:00 ID:gGiNgm69c6
猪八戒の下着について捕捉

三蔵との約束で普段八戒はメイド服です。絵スレの服はきっと登場時と屋敷でのシーンでの格好かと思います。つまり下着じゃないよね。

それ以降は寒ければメイド服、暑ければスク水を着てます八戒は。今回ピンクのナース服がコスプレに加わりました。


捕捉失礼。
248: 名無しさん@読者の声:2013/10/9(水) 21:55:55 ID:5h5/Xp8rfU
しえん
249: 名無しさん@読者の声:2013/10/9(水) 22:56:07 ID:4vAl4emVd2
なんかスゴい展開になってきてるのに緊張感が感じられない。どうなっちゃうの!ドキドキ支援!
250: 名無しさん@読者の声:2013/10/11(金) 17:16:01 ID:w2H/KYEVpY
しえん
251: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/12(土) 18:52:41 ID:gGiNgm69c6
木叉「観世音様〜?戻りましたでぇ〜。頼まれとった馬乳酒とか買い込んで来たさかい、ちょお手伝ってや重いねんコレ…」

???「兄様、ウチがお手伝いしますえ」

木叉「うおっ。なんや哪吒(なた)、来とったんかいな。観世音様は?」

哪吒「さあ…?ウチが来た時には、お姿が見えんかって。でも兄様が帰って来てくれはって助かったわぁ、無駄足になるんは堪忍どす」

木叉「なんやなんや、久し振りに会うた家族に、いきなりシゴトの話かい。情もヘッタクレも無いのう、兄ちゃん寂しいわ」

哪吒「ウチかて久々にお顔を見れたんどす、この新作のスカートとか褒めてもらいたいし、兄様にならブラまでなら……と、甘えたいんは山々やけど。アカンやないの兄様、三蔵法師はん達、完全に疑ぅてはるえ?」

木叉「ほんで説教とか、はっ、オトンに似てきたわお前も。ほいだらボクなんかに任せんと、そっちでやればエエねん。あーなった以上、無理にでも連れ帰らんとアカンかったやんか。美后のネーチャンはどぉでもエエとして、国丈さんは身内やし?」

哪吒「それでもなぁ…任せて問題あらへんて進言した、ウチの身にもなってぇな兄様……」

木叉「おうコラ」

哪吒「…おっと」

木叉「天帝様の直属や何や知らんけどな、ボクは別に天帝に従っとるワケと違うで。そこんとこ気ぃつけて喋れや。アニキ嘗めとると酷いで」

哪吒「あん、お気を悪ぅせんで下さいえ、兄様。ウチは兄様が好いとるで、こうして会えるかもと思うたらお化粧にも力を入れて…」

木叉「……っかぁしい……」

哪吒「……兄様?」

木叉「じゃかぁしい!その女装もえーかげん止めや!キショイねん!」

哪吒「ヒドイ兄様!女装やないもん、ウチ女の子やもん!」

木叉「ほぉぉぉそいだらその股間にぶら下がっとるモンは何やねん!筍でも貼り付けとんのか!男や男!お前は男や!弟がオカマとか身の毛がよだつわ気色悪いっ!」

哪吒「こ、これはあれやもん!ついててもエエやないの!あとそーゆー考え方古いわぁ、ジェンダーフリーの時代に頭カッチカチやわ!差別や差別!それでも菩薩様の弟子なん兄様!?」

木叉「そんな時代は当分来んわい!要らんのやったらその股間の筍、山に返したれや!ほんで宦官にでもなったらエエ!」

哪吒「そぉゆぅコトと違うやん!みんな可愛いて言うてくれはるもん!兄様の分からず屋!」

木叉「うっさい変態女装男!」

哪吒「なんやの女たらし!」



観音(……うう…!お茶会から帰って来たらお家に入れない…!はやくケンカ終わってぇぇ…!)
252: 名無しさん@読者の声:2013/10/12(土) 20:29:15 ID:w2H/KYEVpY
かわいいなw
253: 名無しさん@読者の声:2013/10/12(土) 20:43:43 ID:oQOAUAXAAM
観音弱すぎワロタwwww
止めろよww
254: 名無しさん@読者の声:2013/10/12(土) 22:42:11 ID:v.Z.DKY7OI
観音様wwwwwガンバレwwwww
255: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/13(日) 23:13:53 ID:81/Zu/IqUI
八戒「観世音じゃな」

紅孩児「切り崩すなら、ってことかな?」

八戒「うむ。あの御仁、弁も立たねば気当たりにも弱いと見た。さらに『上の』意思で動いておると口走るなど、粗忽じゃしの」

羊力大仙「上、か。菩薩の上となれば、天帝………いや、天帝を上とはせんか。……貴殿等、とんでもない相手に喧嘩を売られているであるな」

八戒「…ほう。三バカのクセにやるではないか。まあ、主は元よりマトモっぽかったからのう。ほれ」

羊力大仙「酌は受けん、馴れ合うつもりは無い。しかし助けられた恩は事実、杯を並べる程度の義は示すであるが」

紅孩児「ふふ、お堅いなあ、羊力さんは」

八戒「いやいや。悟浄もまだまだ甘いし姉者は頭にバナナが詰まっておるでな、こちらの話を即座に理解して貰えるは心地好いわい。………しかし全く…!」

紅孩児「ふふ、落ち着きなよ」

八戒「こんなに大っっっっっっっっっ事な話をしとると言うのに、身内が一人も居らんとはどーゆー了見じゃ!!!」

紅孩児「みんな中庭に居るね。ほらここの窓からも見えるよ。ウチの虎力と鹿力も一緒だね。なんか楽しそう♪」

八戒「馴れ合わんのではないのか貴様等!」

羊力大仙「いやそれは我輩の流儀であって…」

紅孩児「ほらほら羊力さんに当たらない。そんなに仲間外れが寂しいなら、八戒さんも行ってきなよ?」

八戒「そぉゆぅコトでは無いわい!」

羊力大仙「ところで貴殿、何故ナース服なのであるか?しかもそのスカート丈……やはり痴女であったか…」

八戒「やはりって何じゃ………いや、そこは言い訳出来んな我ながら」

紅孩児「うわぁ認めちゃうんだ」





鹿力大仙「んあぁ?つまりアレだろ?妖力をこう、膝からギューッと」

悟空「違う違う、膝からドーンとお腹に持ってきて、そっからバビューンと」

鹿力大仙「あー、なんだよ最初からそー言えよ。で、バビューンのあとにキュッとしてバーンか」

悟空「そうそう!バーンの時に気持ちククッと抑えると良い感じ!」

三蔵「…何語喋ってんだアレ」

沙悟浄「…よくアレで通じるねぇ……」
256: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/13(日) 23:15:19 ID:81/Zu/IqUI
虎力大仙「鹿力は頭にマーマレードジャムが詰まってるからね。はい、飲み物貰って来たわよ」

三蔵「お、どーも」

沙悟浄「…ありがと。でもあんま旦那様に近付くな」

虎力大仙「はいはい。で、アイツ等なにやってんのよ」

三蔵「いやなんか、ゴッツいパンチを打つ練習?」

沙悟浄「敵に教えてどーすんだってんだよね、姐さんも……てかアンタは何で此処に居んのさ。あ、もしかしてあの筋肉鹿、アンタのコレかい?」

虎力大仙「バカ言わないでよ。あれは出来の悪い弟みたいなもんね。………だって、大勢集まってる所に居ないと……!」

三蔵「…八戒か」

虎力大仙「ホントは早くここから逃げたいのに!紅孩児が後処理だなんだって仕事押し付けるし!何が悲しくてあの性欲魔豚と同じ屋根の下に!」

三蔵「気に入られちゃってるからなぁ」

沙悟浄「気に入られちゃってるからねぇ」

虎力大仙「なんとかしてよお前らの仲間だろ!?」

三蔵「これから大変だな、君も」

沙悟浄「同情するよ…」

虎力大仙「……え?なにが?」

三蔵「いや、俺らに対して菩薩様とかまで敵に回るとしたら」

沙悟浄「八戒姐さんが禁欲する理由も無くなるからねぇ」

虎力大仙「………!」

三蔵「まあ本人がそこに気付いてないけどな、まだ」

沙悟浄「素直にコスプレもしてるもんねぇ。可愛いもんだよ姐さんは」

虎力大仙「気付くな気付くな絶対気付くな気付かないでぇぇぇ…!」
257: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/15(火) 15:21:02 ID:YneYV8H5.E
悟空「伸びて如意棒ーっ!」

八戒「薙ぎ倒せぃ、九歯馬鍬ぁ!」

沙悟浄「沙僧が名において、力を見せよ降魔杖!」

妖怪「ぐぎっ…!」

妖怪「くっ!退け、退けぇっ!」

小龍「…………」

三蔵「はい君は大人しくしてなさい。傷口は塞がったとは言え、ずっと寝てたんだから」

小龍「…しかし」

悟空「そうだよ!特に脇腹の切り傷なんてちょっと内臓見えそうな感じでグロかったんだから!まったく八戒ちゃんは!」

沙悟浄「いや、右腕の火傷のがヤバかったよ。火に強いはずの竜族の皮膚をあれだけ焦がすとか、どんだけ強火でじっくり焼いたんだ、って話さね……まったく八戒姐さんは」

八戒「ええい良い加減しつこいわっ!………小龍、その水筒もワシが持つ、寄越せ!」

小龍「…いやそうなると悟能様が、荷物全てを持つことに」

八戒「うっさい!寄越せったら寄越せぃ!喉が渇いただけじゃ!」

悟空「あ、八戒ちゃん私にも!もう喉カラカラだよぅ」

沙悟浄「…軽くバトった後、ってのもあるけど、暑いねぇ……ごめんアタイも一口」

三蔵「比丘国も暖かかったが、西に進むにつれて温度上がり過ぎだよな。異常気象も甚だしいぜ」

小龍「…紅孩児の助言通り、水分を多量に用意しておいて助かりましたね。あの者は敵の自覚があるのかどうか…」

八戒「そう言えば城を出る際、妙なコトを言うとったの。『この先は牛魔の縄張りは縄張りなんだけど、ちょっと僕は関与出来なくて』だの何だの」

沙悟浄「あいつ太子だろう?それが関与出来ないって、牛魔王直轄ってことかね……てか姐さん早く代わっておくれよっ」

悟空「んくっ…んくっ……ぷはぁ。もう一口、もう一口だけ」

三蔵「お、やっと森を抜けるな。そろそろ村かなんかあると良いな」

小龍「…野宿すると、蚊とかヤバイですからね……」

八戒「森林の出口に待ち伏せる族徒は多い、油断するなよ」
258: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/15(火) 15:23:20 ID:YneYV8H5.E




ゴオオオオオオオオオオ……





三蔵「…待ち伏せの方がマシだったな」

悟空「…これは見たくなかった現実だねぇ…」

八戒「…暑い……いや、熱いワケじゃのう」

小龍「…まるで地獄ですね…」

沙悟浄「あーもー姐さん飲み過ぎだよ、先のコトも考えて……って………なにこれ。…山?」

三蔵「山だな」

悟空「めっちゃ燃えてるけどね!キレイだけど熱い!」

三蔵「お前毛深いから人一倍蒸れるもんな。股とか」

悟空「太股の内側を伝う汗が気持ち悪いですよどうせ」
259: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/17(木) 22:25:39 ID:ukLgnN2ewA
悟空「ひあー、熱かったぁ〜」

三蔵「ごくろーさん。で、どーだった?」

悟空「ダメですねぇ。このあたり全部炎がボーボーだよ。觔斗雲の術でも近付けないくらい熱いし…」

三蔵「ボーボー対決でお前が負けるとか一大事だな」

八戒「いやこのボーボー加減はマウンテンゴリラでも勝てんじゃろ」

悟空「ボーボーボーボーうるさいよ!」

沙悟浄「しかし参ったね。炎の山脈に囲まれてるとか、進みようがないじゃないのさ」

小龍「…西天へは、ここを通らない事には辿り着けません。……と、西域情報紙にはありましたね」

八戒「そうは言うてもワシは叉焼になるのはゴメンじゃ。おい誰ぞ、雨とか降らせられんか?」

悟空「ごめん私、そーゆー繊細な術はちょっと…」

沙悟浄「やったことが無いからねぇ…そもそも雨程度で消えるのかね、あの炎」

八戒「ワシも雷なら落とせるんじゃがのう」

小龍「…私も火竜寄りなもので……」

三蔵「しかし『雨を降らせられるかどうか』って真面目に話し合い出来るあたり、お前らのバケモノっぷりが伺えるな」

玉面公主「……雨なんかじゃ消えないわよ……あれは地獄の炎だもの…」

三蔵「うわビックリした!」

八戒「急に現れるのう、お主は。牛魔王の命でも下ったか?」

沙悟浄「旦那様に近付くなぁっ!」

悟空「まだ食べれないと思うよ?お師匠さまの9割は煩悩で出来てるよ?」

小龍「…残り1割は精液が詰まってます」

三蔵「じゃあ100%じゃねぇかよ!」
260: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/17(木) 22:29:23 ID:ktLhYxeNBo
玉面公主「……相変わらず賑やかね………違うわ……パパと逢っていたの。その帰りにアナタ達を見かけたから、声をかけただけよ……」

八戒「なんじゃ逢い引きの帰りか。気持ち艶々としているとは思ったが。……呼び出されれば身体を差し出しに出向く……『2号』は大変じゃのう?」

悟空「おーっと八戒ちゃんがケンカを売ったー!性格が悪いぞーっ!」

玉面公主「……愛故に、よ………貴女には解らないわ………良いのよ、今は太子とされていても紅孩児は女……玉は男の跡継ぎを生んでみせるわ……」

沙悟浄「なんかドロドロしてるねぇ。第一婦人とやらも気の毒に」

八戒「しかし見た目幼女が孕む云々の話をするのもシュールじゃの」

悟空「八戒ちゃんがそれを言っちゃうのもシュールだよ」

玉面公主「……でも、問題があるのよ………玉の一族、長命だけど幼年期が長くて………玉、まだ『きてない』から………口惜しいわ……」

八戒「いや知りたくも無いわいそんな情報」

悟空「おおーっとコレはロリコンのお師匠さまには御褒美ですね……お師匠さま?どしたのお腹痛いの?」

小龍「…『きてない』のセリフの辺りで前屈みに倒れました。そっから小声で『お前それ反則だよ…お前それ反則だよ…』と呟き続けてます。死ねば良いのに」

沙悟浄「くそっ!アタイ純潔だけど初潮はさすがにもう来てる…!」

八戒「いやそのナリで来てなかったら怖いわい」

玉面公主「……相変わらず、ひっどい会話ねアナタ達……」

悟空「いやコレは玉面ちゃんのせいだよー?」

三蔵「……反則……反則……うふぅ……!」
261: 名無しさん@読者の声:2013/10/17(木) 23:04:04 ID:mMBbNGzqdU
>>悟空「ボーボーボーボーうるさいよ!」
でクソフイタwwwと思ったのにその後も息もつかせぬ連続攻撃だった…!
ヨシュアさん、手加減してくださいよ(´Д`)
262: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/19(土) 02:12:53 ID:oiDmFOs0Js
三蔵「あー、ヤバかった……ありがとうな悟空、お前を見てたら落ち着いた」

悟空「確認しなくても失礼な意味なんでしょうねちくしょう」

玉面公主「……とにかく、あの炎は簡単には消せないわよ……諦めたら?」

八戒「ふん、そう言われると意地でも消してやりたくなるわ。……色々と知ってそうな輩が目の前に居るとなると、更にのう」

玉面公主「…………」

沙悟浄「いまや天竺なんて結構どーでも良いんだけどねぇ。このまま逃げ出すのは性に合わないからね。知ってるコトがあるなら吐きな」

玉面公主「……武器をおろして。……どっちが悪役か、わかった物では無いわね……」

三蔵「まあ言うても犯罪者の集いですし」

小龍「…先生も頭の中を覗かれたら即逮捕ですしね」

悟空「寝言とかドン引きだもんねたまに」

三蔵「マジか後で詳しく」

玉面公主「……芭蕉扇。聞いたこと、あるでしょう…?」

八戒「ほ、有名な宝具じゃ。価値で言えば姉者の如意棒と比べても遜色ない代物じゃの」

沙悟浄「盗賊時代、欲しがってるクライアントも結構居たね……まぁ在処が解らないからパスしたけど」

悟空「へぇ。やっぱ私の如意棒って凄いんだ……えへへ…♪」

三蔵「普段お前の耳の中にしまわれてて耳糞まみれのコイツがねぇ」

悟空「まみれてないよ!……ま、まみれてないよね?ね?」

小龍「…それで、その芭蕉扇が何なんですか、玉面公主」

悟空「シャオくんなんか言って!スルーしないで!」
263: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/10/19(土) 02:14:44 ID:oiDmFOs0Js
玉面公主「……あれはこの世で最も大きな風を起こす扇……如何に火焔山が地獄の炎とは言え、吹き飛ばせる筈よ……」

沙悟浄「で?また譲ってやるから働け、とでも言うのかい?」

玉面公主「……玉、持ってないわよ。……何処にあるか……誰が持ってるかは知っているけど……」

八戒「読めんのう。何をさせたいんじゃお主」

玉面公主「……だから、その芭蕉扇……持ち主を教えてあげようと思っただけよ………一応、羅刹女と呼ばれる妖仙だから、そこそこ強いかもだけど………」

小龍「…羅刹……鬼神の女怪ですか」

八戒「ふむ。まあ罠だとしても、このままでは立ち往生じゃしのう。師匠殿」

三蔵「とりあえずここ暑いし、行くなら行こうぜ」

沙悟浄「……また女…!また女なのかい…!」

悟空「羅刹女……どっかで聞いたよーな………うぅん?」







鉄扇公主「へっくし!」

鉄扇公主「……嫌だわ、何方か噂でもしてるのかしら……?」

鉄扇公主「…おほほ、きっと牛魔王様ね。あのチンクシャじゃ物足りなくて私の豊満な躯を思い出して居られるに違いないくてよ!そうよ!」

鉄扇公主「……あぁあ忌々しい小娘…!何よ頭に耳とか生やして可愛いとでも思ってるのかしら?痛いだけよネズミにでもかじられちゃえば良いのよ…!」

鉄扇公主「………さみしい」
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