尻「…はっ!!誰か居るのですか!?」
三蔵「見たところ20代そこらか。いや、肌の張りからすると、17、8かな」
尻「ああ…こんな人里どころか鳥の声さえ聞こえない不毛の地に、とうとう人が…!しかも声から察するに殿方…!」
三蔵「しかし無駄に毛深いな」
尻「ついに…ついにメチャクチャにされちゃうんですね…!この通りすがりの名も知らぬ殿方に性の捌け口にされちゃうんですね私のお尻…!あと毛深いとかヒドイ」
三蔵「うるさい尻だな…いくら仏の教えとはいえ、こんなのも助けるべきなのか…?」
尻「仏の教え…?僧侶さま…なのですか?」
三蔵「うむ。僧だよ。玄奘三蔵。…それにしても毛深いな…特に尻のあ」
尻「やめて!!…こ、これは失礼をしました…!仏に仕えるお方は、そのような煩悩は無いのですね!」
三蔵「いや俺ロリコンだから。女は10歳以下しか認めない」
尻「おい」
三蔵「下の毛とか意味わかんない」
尻「おいこら」
204: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/9/23(月) 20:31:23 ID:8x9GO0HEAA
観音『……あの……丸聞こえですけど……説得とかされても……』
八戒「ほほほほ、観世音菩薩ともあろうお方が、随分と筋違いな事を仰る」
観音『……筋違い……?猪八戒、貴女は罪を購う気が……』
八戒「そも王の悪政を打ち破り民を救えと言うは、王の首を獲れということに他ならぬ。そうして国の長をすげ替えたところで、それは根本的な解決となるのか否や!」
観音『……そ、それは………しかし現に民が苦しんで…』
八戒「苦しみの無い政など幻想じゃ!王という者は敬愛されてはならぬ考えもある!民に過度の情を生んでは、それ即ち国の滅びる元となる!」
観音『……あの、そーゆー政治の話をしてる訳じゃ……』
八戒「そして愚王と言えどその国の王じゃ!その国の歴史じゃ!真にその政が国の為にならぬとあらば、立ち上がるべきはワシら余所者ではない!民じゃ!観世音よ、そなたは民の力を、否、人の力を信じぬのか!?」
観音『……う、ぐっ……』
八戒「血と汗と涙を流し、そうして人も国も成長してゆくのじゃ!それをワシらが人知を超えた力を以て無理矢理の平和を与えたとて、それでは人が腐る!国が腐る!これだけ言うてもわからんのなら、菩薩など名乗るで無いわっっ!!!」
観音『………ふぐぅぅぅぅ……!』
悟空「八戒ちゃん、なんかよくわかんないけどカッコ良い…!」
沙悟浄「おぉぉ……菩薩様が何も言えなくなってるよ…」
三蔵「予想以上だな。小龍、あの幼女かなり詐欺紛いの悪事を働いて来たろ」
小龍「…ノーコメントです」
205: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/9/25(水) 01:03:12 ID:LGBzHj3e.c
観音『……あ、あなたたち……それでも仏の遣いですか……!ええいっ!』
ペカーッ
三蔵「うわ実体化しやがった」
悟空「あ、観音様久しぶりに見た」
沙悟浄「天帝様の宴で見かけて以来だねぇ、アタイも」
八戒「ワシも最後に会うたのは……軍事演習じゃったかの」
小龍「…皆さん、観世音菩薩が『姿まで見せたのに反応が地味…!』みたいな顔してますので、もう少し形だけでも平伏す感じにしてあげても」
観音「そんな哀しい気遣いは要りません玉龍!」
三蔵「何気に小龍は天界全般に辛辣」
観音「…おほん。孫行者?例えば、道中に足を挫いて動けず、空腹で苦しんでいる人が居たらどうします?」
悟空「とどめをさす!」
観音「違います!いっそ楽にしてやらないで!…お、おほん。沙和尚よ。賊に捕らわれ泣いている乙女が居れば、助けるのが正義でしょう?」
沙悟浄「旦那様に女を近付けたくないんで、賊もろとも消し去るのがアタイの正義さね」
観音「そんなハードな正義は菩薩認めません!貴女いちばんマトモに見えるのに!…げほ、おほん。猪八戒……は、少し口が立ちすぎるので……玉龍。貴方は傘を持っています。そして雨に濡れて泣いている子供を見つけます。さあ、どうします?」
小龍「…………」ボソボソ
八戒「空模様を読まずに傘を用意しなかったその子供の自業自得ですね、知りません。…と、言うておる」
観音「会話すらしたくないほど嫌われてる!?玄奘三蔵!あなた一体この者達にどんな教えを施しているのですか!徳の『と』の字も無いじゃないですか!」
三蔵「いや、俺の教えってゆーか、単に観世音様がナメられてるだけじゃないっスかね」
観音「なぜ私を軽んじるのです!?旅立ちの時は皆厳かに私の声を聞いていたではありませぬか!」
三蔵「いやー、なんつーかさっきから生の姿と声を聞いてると、なあ?」
悟空「弄り甲斐があってかわいい!」
沙悟浄「観音様、思ったより面白いねぇ」
小龍「…………」ボソボソ
八戒「簡単に転がせそうなお方じゃの。小龍は『頭が悪そうです』と言っておる」
三蔵「ほら」
観音「ひどい!特に玉龍!」
206: 名無しさん@読者の声:2013/9/25(水) 02:03:59 ID:gH0PTh6W8A
玉龍はシャオくんの本名?
207: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/9/25(水) 02:20:12 ID:DA4.g7BxpI
>>206
うん。他にも白竜、白龍馬、意馬、龍馬三太子とかの別名があるよん。
208: 名無しさん@読者の声:2013/9/25(水) 12:17:10 ID:gH0PTh6W8A
ヨシュアさん
ありがとう!
209: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/9/25(水) 21:47:18 ID:RZuf16Jx5U
観音「……えと、あの……本当に比丘国を救う気は……ないのですか?」
三蔵「そんな瞳を潤ませられましても。しかし実際八戒の意見も賛成だしなぁ。当の本人達から助けを求められたワケでもなし」
沙悟浄「こ、媚びた上目遣い…!菩薩様のクセに『女』を出してんじゃあないよっ!」
八戒「これ悟浄。流石に菩薩相手に殺気は止めとけい」
小龍「…その国王とやらが人間ならば、私達が手を下すのは確かに…」
悟空「……私も実際、反対」
三蔵「お。食いもんと牛魔王関連以外で真面目な顔とか、珍しいな悟空」
悟空「……あんまり良いコトばっかりしてると、お師匠さまのレベル?…よくわかんないけど、それが上がって食べられちゃう気がする」
沙悟浄「……!」
八戒「…ほ。粗忽粗忽と思うて居たが、やはり一番弟子は姉者じゃの」
小龍「…はい。悟空さん、素晴らしい慧眼です」
三蔵「単に牛魔王が来るのが怖いだけだろ」
悟空「可愛い弟子が心配してるのにコレ、照れて悪態をついてるとかじゃなくて素だからねウチのお師匠さまは!」
八戒「聞いての通りじゃ、観世音菩薩よ。眼前の悪を野放すほど薄情ではないが、善行を押し売るつもりもない。なにより、考えれば考える程に主らを信用できぬ」
沙悟浄「旦那様を付け狙う妖怪共はまだ解りやすいってもんさ。天界のキナ臭さのが、アタイは気に食わないね!」
小龍「………」コクッ
三蔵「なになに、なんか険悪な雰囲気に」
悟空「私も難しい話になるとちょっと」
観音「…ううっ…!わ、私だってその、上の……ゴニョゴニョ……」
八戒「上の?」
観音「はうわ!いや、あの、そのっ!」
青年「はいはい、そこらで堪忍したってや」
観音「も、木叉(もくさ)っ!いるなら早く出てきて助けなさいっ!」
210: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/9/25(水) 21:53:08 ID:7C3S5N4Kv6
木叉「あーもー泣かんといて下さいよ師匠。しゃーないやんタバコ切れとって店探してたんやから。ボクの銘柄マイナーやさかい、なかなか売ってへんねんもん。ほんで最後に入った店にも無ぅて、イヤやわー、ムッカつくわー思てたら、店の娘ぉがオトンの吸っとるヤツと同じやわー言うて家から持ってきてくれはって!やー、人間も捨てたモンちゃいますわホンマ!それかアレやね、あの娘ボクにホの字やね。モテる男はハッピーですわ〜!」
三蔵「誰だよこの無限に喋る兄ちゃんは」
悟空「イケメンさんですねぇ」
八戒「なんとも軽薄に過ぎるのう。菩薩の関係者とはとても思えん」
沙悟浄「アタイこーゆーチャラついた男は嫌いだよ」
小龍「…関わりたくないタイプです」
木叉「おー、これはこれは自己紹介が遅れまして、えろうスンマヘン。ボク恵岸行者言いまして、観世音様の弟子やらせてもろてます。呼びにくいで、木叉て呼んでください。やーもー今日はウチの師匠が迷惑かけてもて堪忍してやってや?これでも足りへん頭で頑張ってますんで、そこんとこあんじょう…」
観音「木叉っ!あなたはどっちの味方なのですかっ!」
木叉「なんやのん普段そんな怒鳴らんクセに人前やからって師匠。せやせや三蔵はん、個人的にはボクも無理繰りエエことするってのには反対や。でもな、なんでもガキを引っ捕まえて酷いコト考えとるらしいねん、そこの王様。しかもなんやその国、妖魔の臭いがプンプンや。それなら話は別やろ?アレや、牛魔王のオッサンに似た臭いや。おおかた娘さん辺りが一枚噛んでるっぽいで。行ったって下さいよ、三蔵一行は子供たちの憧れのヒーローや。夢壊さんといてぇな」
三蔵「ホントによく喋る口だなオイ……」
悟空「うえ、こーちゃんまたなんかしてんの…?」
沙悟浄「……どうする?八戒姐さん」
八戒「このまま首を縦に振らんかったら、この男延々喋りそうじゃしのう……それに紅孩児が居るなら、虎娘も……ほほ……いや紅孩児だけでも」
小龍「…悟能様……先生が無責任な約束をするから全く…」
三蔵「えー俺は悪くな痛っ!うん俺のせいだからフトモモをつねるの止めようか君は地味なダメージ与えるの好きだね」
211: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/9/25(水) 21:58:15 ID:MzjGJVNmFY
木叉「わかってくれましたかー!さっすがは天下の三蔵法師と仲間達や!ほなボクらはこの辺で。さー帰りますよ師匠、エエ歳して泣いたり怒鳴ったりもう若く無いんやから無理せんで、肩貸しましょか?」
観音「い、いりません!玄奘三蔵!とにかく全ては仏の導きなのです!いいですね!頑張りなさい!」
木叉「適当やなぁ師匠。そんなアバウトな助言されても三蔵はんかて困るやん、も少し具体的に」
観音「うわぁん!黙りなさい!」
木叉「おー怖っ。ほな、さいなら〜♪」
悟空「……なんだったんだろう今のは」
三蔵「嵐が去った、ってのはこのコトだな」
悟空「早口過ぎて何言ってんのかほとんどわかんなかったよぅ…」
沙悟浄「…じゃあ、とりあえず行くかい?そのなんちゃら国」
八戒「納得も何も出来んが、仕方ないじゃろ」
三蔵「まあ幼女…子供が捕らわれてるんなら行かないとな!幼女…子供は国の宝だし!」
小龍「………」
沙悟浄「………」
三蔵「左右からやめろフトモモ千切れる!」
八戒「……レベルの心配、要らなそうじゃの」
悟空「……だねぇ」
212: 名無しさん@読者の声:2013/9/25(水) 22:57:09 ID:gH0PTh6W8A
木叉が完全に小野坂昌也で再生されるwww
しかし遊佐も捨てがたい(笑)
新キャラ好きだなー
213: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/9/27(金) 00:57:45 ID:CIp68r8DSU
八戒「比丘国なぞと辛気臭い名前の割に、そこそこ垢抜けた街ではないか」
三蔵「ふむ。なんかもっとこう、沈んだ空気を予想してたけど、至って普通だな」
悟空「都会ですよ!お店も人もいっぱい!」
八戒「まあ街から童を拐っておるとは限らんわい。付近には小さい農村も幾つかあるしの」
小龍「…簡単に尻尾は掴めないかもしれないですね」
沙悟浄「さて、とりあえずはどっか店にでも入るかね。歩き続けで喉が乾いちまったよ」
悟空「ごはん!焼き魚食べたい!」
八戒「お、良いのう。それで老酒をクイッと…♪」
小龍「…まだ陽が高いですよ」
沙悟浄「えー。洒落た茶屋あたりの気分なんだけどアタイ」
悟空「サンドイッチとかじゃ今は足りないもん」
八戒「茶屋では酒が出んではないか」
三蔵「よし、そこのオープンスタイルの茶屋にしよう」
悟空「ええーっ!?なんでぇ!?」
沙悟浄「とうとうアタイの愛が伝わったんだね旦那様!えーとシャオ!この国で一番の式場付きの宿を!あ、指輪ってどこで買えば!?」
八戒「なんじゃ師匠殿、まさか本気で手頃な女で済まそうと」
三蔵「お前にだけはそーゆー言われ方されたくねぇ。そうじゃなくてだな、知ってる顔がそこでお茶してるから」
小龍「…知ってる顔…?」
紅孩児「悟空ーっ!こっちこっちー!」
悟空「やっぱりあっちの酒家で焼き魚食べようよ」
214: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/9/27(金) 01:04:49 ID:4S6ENTFD.M
三蔵「えっと、コーヒー三つとオレンジジュース。あとバナナシェイク。それから軽食セットを五つください」
女給「かしこまりましたぁ」
紅孩児「もう、悟空だけで良かったのに……なんてね。女人国以来だね、皆さんお久しぶり♪」
八戒「お久しぶり、じゃないわい」
悟空「…こーちゃんが絡んでるって知ってたけどさぁ…」
沙悟浄「出てくるなら出てくるで、目が虚ろな国王の横で妖術を掛けてるとか、実は国王は死んでいてアンタが化けてるとか、そーゆーのだろうこの場合」
三蔵「なにのほほんと茶ぁシバいてんだ」
紅孩児「悟空、もしかしてオッパイ大きくなった?」
八戒「話を聞けぃ!」
悟空「おお、まだまだ成長期か私っ」
沙悟浄「姐さんも乳を揉まない!」
悟空「あ、つい。……って、ヤダお師匠さまにシャオくんまでっ。そんなオッパイ見つめないでよエッチ!」
三蔵「…いや、これは胸が成長したと言うより」
小龍「…太っただけですね。目測で5斤(約3s)ほど」
悟空「うちの男性陣のデリカシーが迷子だよ!?」
215: 名無しさん@読者の声:2013/9/27(金) 16:52:00 ID:UA2BXDBNOY
迷子ということは元々あるにはあったのか…?<デリカシー
216: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/9/27(金) 21:52:00 ID:hH9R6b4r/I
三蔵「違ぇよ俺のデリカシーは迷子なんじゃなくて、基本かくれんぼしてるんだよ特にお前に対しては」
小龍「…女性は多少ふくよかなくらいが魅力的だと、悟能様が仰ってましたので…」
悟空「その子絶対見つかんないよ……もう公園に居ないよお家帰っちゃってるよ……あと八戒ちゃんの性癖とかきいてない」
紅孩児「僕は悟空がどんなに肉ダルマになっても、変わらず愛するよ?」
悟空「フォローにも何にもなってない!てか肉ダルマってなにそれ怖い!」
三蔵「毛ダルマで肉ダルマとか、金玉かよお前」
八戒「ぶふっ」
悟空「女子に言っちゃいけないタイプの悪口だ!そして女子がそんなので笑っちゃダメだよ八戒ちゃん!」
紅孩児「…へぇ、君達の中だと、ツッコミなんだね悟空って。ふふっ」
沙悟浄「まあ弄られる頻度は高いねぇ。悟空姐さんはノリが良すぎるから」
紅孩児「楽しそうで何よりだよ。烈火の如く妬けるけど、ね。ところで、何で僕がこの国に絡んでるって知ってたの?」
沙悟浄「教える義理は無い……けど、奴等を庇う義理もアタイにゃ無いね。観世音菩薩の弟子とやらが言ってたのさ、牛魔王の娘が裏に居る、ってねぇ」
紅孩児「ああ、やっぱり木叉君か。いや、宮殿で侍女達が『西の訛り言葉の男にナンパされた』って話してたから、もしかしてとは思ってたけど」
沙悟浄「ふん。宮殿ね。今回はどんな悪さしてんだい。なんかガキを拐ってるとか、人喰いでも飼ってるのかい?」
紅孩児「答える義理は無い♪……ふふ、良いね。悟浄さんの殺気は僕好みだよ♪」
217: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/9/27(金) 21:54:03 ID:hH9R6b4r/I
沙悟浄「……アタイ、その手の舐めた態度とられるのが、一番嫌いなんだけどねぇ…!」
八戒「やめとけぃ悟浄。ヘラヘラと笑っておるが、これは困り果てとる顔じゃ。何があった紅孩児」
紅孩児「…スゴイね、八戒さん。なんかパワーアップしたって聞いてたけど、超感覚まで手に入れたの?」
八戒「タダの勘じゃわい。良いから話せぃ、今のお主からは敵意も悪意も感じぬ」
紅孩児「……恥を捨てて話そう。力を貸して欲」
悟空「今日という今日は怒りましたよ私も!お師匠さまだって最近お腹出てきたクセに!」
三蔵「あっテメェ微妙なお年頃の師匠に向かってそれは言っちゃいけない!こ、これはお前らの酒盛りに毎晩付き合わされてるからだなぁ!」
小龍「…毎晩……そうですか…私が寝た後にドンチャン騒ぎしてるんですね…」
悟空「ち、違うのシャオくん!仲間はずれとかじゃないんだよ?ただシャオくん寝ちゃうの早いからっ」
三蔵「除け者にしない為に、小龍の寝てる横で飲んでるしな」
小龍「…人が眠ってる側で騒がないで欲しいんですが。どうも最近うなされると思ったら……」
紅孩児「…えっと、どれくらい待てば終わるかな?あの辺は」
沙悟浄「んー、もう少し待っとくれ」
八戒「小龍がそろそろ締める流れじゃからの」
紅孩児「……ホントに妬けるよ」
218: 名無しさん@読者の声:2013/9/27(金) 22:47:24 ID:iyGyvn07gc
金玉wwwwwwww
くそ噴いちゃったwwwwwwwww女の子なのにwwwwwwwwww
219: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/9/29(日) 13:21:56 ID:OM/gH/ZlSw
沙悟浄「三バカが宮殿に捕まってる?」
八戒「馬鹿を言えぃ。流石に人間如きにどーこー出来る奴等ではあるまい」
紅孩児「国王は人間なんだけどね。側近の国丈さんと妃の美后さんが妖仙なんだよね。あ、僕らとは別口の」
悟空「でもこーちゃんが居るのに…」
紅孩児「うん、そりゃあ僕に勝てるような連中じゃないよ。でもここ、比丘国を名乗るだけあってさ、城付きの僧侶がいっぱい居るんだよね。ほら、人間の僧侶って戦闘力は皆無なクセに、封印とか守護とか、ヤラシイ術だけは異様に得意じゃない?」
小龍「…そうですね。僧侶はヤラシイですね」
三蔵「男社会だからホモとか多いしな」
悟空「ホモだからってヤラシイわけじゃないと思います!」
紅孩児「うんホモ談義は後でお願い悟空。それで何度か三人を助けようと宮殿に忍び込んだんだけどね。結界結界結界で、ルパンでも待ち構えてんのかって警戒っぷりでね。お手上げなんだよ」
八戒「いっそ宮殿ごと破壊してしまえば良いじゃろ。あの三人なら死にはせんじゃろし」
紅孩児「…この辺りって、牛魔の縄張りなんだよ。あまり派手にやりたくないんだよね。この街の賭場や娼舘なんかも、ウチの息がかかってて資金源になってるし」
沙悟浄「アンタらはヤクザかい…」
紅孩児「似たようなモノかもね。で、たまたまこの国に立ち寄ったら、その国丈さんと美后さんが国王に取り入って悪さしてるって聞いて縄張りを荒らされちゃ困るって事で、とりあえずシメようかと…。まさかこんなことになるとは……」
悟空「めずらしく良いことしようとしたのにねぇ」
小龍「…善行かどうかは微妙ですが。では子供が拐われてると言うのは…?」
紅孩児「国王の命令…まあ国丈が唆してるんだろけどね。よくあるでしょ?子供の心臓を何人分食べると不老不死になるとかなんとか。なるわけないのに」
八戒「人間の王じゃのに、情けないのう。不死なぞに惑わされるとは」
紅孩児「しかも今は宮殿に忍び込むのも難しくてね。……すぐそこだから、ちょっと来てみてよ」
鹿力大仙「俺、最強ぉぉぉぉお!!!ぶるぁぁぁぁあ!!!」
羊力大仙「宮殿には蟻の子一匹通さぬであーる!王公を守るは武人の誉れであーる!」
220: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/9/29(日) 13:23:35 ID:OM/gH/ZlSw
紅孩児「ガッツリ洗脳されちゃっててね。寝ないで毎日毎日宮殿の回りを固めてるのさ、あの人達」
悟空「うわぁ鹿角の人、気持ち悪いくらいにムキムキになってる」
小龍「…羊マントの方は、気持ち悪いくらいに髭が伸びてますね」
三蔵「ムキムキはわかるけどなんで髭が。で、倒せないのか?」
紅孩児「洗脳術で強化されててね……なんてゆーか、気持ち悪いくらいに頑丈になっちゃって…」
八戒「…タダでさえタフな奴等じゃったからの」
沙悟浄「けっこー本気で打ち込んでも、『まだまだぁ…』とか言って立ち上がる系だからねぇ」
紅孩児「事情が事情だけに、あまり手勢も使いたくないんだよ。手伝ってよ」
三蔵「まあ拐われてる幼女も助けないとだしな。よし行け頑張れ弟子たちよ!」
悟空「とうとう幼女って言い切りましたね」
紅孩児「何言ってるのさ三蔵さん。洗脳や結界を何とかするの、貴方に頼んでるんだよ?」
三蔵「……は?」
紅孩児「力業でどーしよーもないんだから、目には目を、僧侶には僧侶を。天下の玄奘三蔵法師の力を見せてよ」
八戒「解呪の類いは得意じゃと言うておったしの」
沙悟浄「大丈夫、絶対に危ない目には合わせないよ命にかけて!」
悟空「まあ動機が幼女だから、レベルの心配もいらないね!」
小龍「…頑張って下さい」
三蔵「ええええ………俺ぇぇぇえ……?ヤダよめんどいよ悟空助けて以来ろくに法術なんて使ってないのに………うわ、なんかお腹痛くなってきた」
八戒「のう悟浄、お主これの何処に惚れたんじゃ?」
沙悟浄「あぁん、メンタルの弱さなんて母性本能にビンビン来るじゃないのさぁ♪」
悟空「どう考えてもシャオくんのが母性本能をくすぐる」
三蔵「それは俺もそう思う」
小龍「…なんの話ですか…」
221: 名無しさん@読者の声:2013/9/29(日) 13:51:20 ID:UWa4V3m1AY
俺の虎はどこいった
222: 名無しさん@読者の声:2013/9/29(日) 21:57:21 ID:GvDxSQ9qhY
私怨
223: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/9/30(月) 18:26:50 ID:QFQsdKhsF6
紅孩児「それじゃ、ちゃちゃっとお願いしちゃっても良いかな?」
三蔵「どーでも良いけどお前敵のクセに馴れ馴れしいよな」
小龍(…門前にあの二人…勿論衛兵も居るでしょうし、誰かは外で囮をしなくてはなりませんね…)
沙悟浄「そうだよ紅孩児!あんまりアタイの旦那様に近寄るんじゃないよ十歩くらい離れなっ!」
小龍(…悟浄さんはダメですね。先生から離れないでしょう。まあ野放すと、その王妃とですらフラグ立てかねないですし)
八戒「男二人は戦力にされとるが、虎娘は宮殿の中かの。彼奴も戦い方を覚えれば、野良妖仙などに遅れは取るまいに。気弾に頼り過ぎじゃからのう」
小龍(…悟能様もダメだ。目がキラキラしてる。耳がソワソワしてる。……虎ビキニさん、ごめんなさい)
悟空「ところでさっきの茶屋の軽食セットのハムサンド、レベル高かったよね。あのソースなんだろ、あのピリッとしてて少し酸っぱいあのソース」
小龍(………………)
紅孩児「よし、まずは邪魔な鹿力さんと羊力さんなんだけど」
小龍「…私が引き受けます。私の息(ブレス)なら広範囲に牽制出来ますし、竜の姿なら目立ちますから、衛兵の目も引けるでしょう」
八戒「…無茶は……するようなお主ではないの、ほほ。うむ、任せた」
小龍「…はい」
悟空「ねぇなんか引っ掛かる!私だけ早いってゆーか、なんかこう諦められてるよーなそんな引っ掛かりが!」
沙悟浄「なにワケわかんない事言ってんだい姐さん。じゃあシャオ、一発デカイのぶっ放しとくれ。硝煙に紛れて……あそこだね。二階の小窓から入ろう」
紅孩児「ふふ、さすが元盗賊頭。中の案内は任してくれて構わないよ。途中かなりの結界があるから、頼むよ三蔵さん♪」
三蔵「ちょ、二階って、え?飛ぶの?あと結界とかお前普通は昼夜かけて解くもので」
八戒「ええい大の男がグダグダと喧しい!姉者っ!」
悟空「はいお師匠さま動かないでねっ!」
三蔵「こら師匠の襟首掴むとかどーゆーつもりだ」
小龍「……いきます。……火竜咆哮!」
三蔵「うわあぁぁぁぁぁぁあっ!!!レジ袋みたいに運ぶなぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
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